JP4860998B2 - モータ駆動回路、方法およびそれを用いた冷却装置 - Google Patents

モータ駆動回路、方法およびそれを用いた冷却装置 Download PDF

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Description

本発明は、モータ駆動技術に関し、特にその起動時の制御に関する。
単相モータや多相モータを所望のトルクで回転させるために、モータのコイルの通電期間をパルス幅変調信号などのパルス信号によって制御する技術が広く用いられる。
停止したモータの駆動を開始する場合に、モータのコイルに対して、目標のトルクに応じたパルス幅を有するスイッチング電圧をいきなり印加すると、モータのコイルに急激に電流が流れることになる。モータの起動時、特にその回転数が0に近い場合、発電機能がないため、コイルに流れる電流は、印加された電圧を、巻き線抵抗で除した値となる。コイルの抵抗値は電力損失を低減するために、非常に低く設計されており、コイル電流が、駆動回路や、コイル自身の定格を超え、回路の信頼性に影響を及ぼす場合がある。
また、コイルで発生する逆起電圧は、コイルに流れる電流の時間変化率に比例する。したがって、上述のように、コイル電流が急激に増加すると、非常に大きな逆起電圧が発生し、駆動回路の定格を超えるおそれもある。
かかる理由から、モータの起動開始直後に、コイルに流れる電流を徐々に増加させるソフトスタート制御が行われる(たとえば、特許文献1、2参照)。特許文献1に記載のソフトスタート制御では、時間に応じて電圧値が緩やかに増大するソフトスタート電圧を生成し、このソフトスタート電圧を、三角波あるいはのこぎり波状の周期電圧と比較し、デューティ比が緩やかに増加するパルス変調信号を生成し、コイルの通電時間をゆるやかに増加させ、ソフトスタートを行っている。
特開平7−95792号公報 特開平2001−45790号公報
しかしながら、特許文献に記載されるようなソフトスタート制御では、モータの通電時間を単調にしか増加させることしかできない。
本発明は係る課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、自由度の高いソフトスタート制御を実現可能なモータ駆動回路の提供にある。
本発明のある態様は、駆動対象のモータのコイルの通電時間を規定するパルス変調された駆動信号を生成し、モータの回転数を制御するモータ駆動回路に関する。このモータ駆動回路は、モータの起動時に、時間とともに電圧値が変化する第1起動制御電圧を生成する時定数回路と、時定数回路から出力される第1起動制御電圧を増幅し、第2起動制御電圧として出力する増幅器と、モータのトルクの目標値に応じて設定される回転制御電圧を、第1、第2起動制御電圧と合成し、3つの電圧のいずれかに応じたデューティ比を有するパルス変調された駆動信号を生成する駆動信号生成回路と、を備える。
この態様によると、さまざまなパルス変調された駆動信号のデューティ比を、第1、第2制御電圧および回転制御電圧の3つの電圧を合成することによって、多様に設定することができ、モータの起動時の回転制御の自由度を向上することができる。なお、本明細書において、「増幅」には利得が1より低い減衰も含むものとし、「増幅器」は減衰器を含むものとする。
増幅器は、可変利得増幅器であってもよい。また、増幅器は、第1起動制御電圧を反転増幅する反転増幅器であってもよく、第1起動制御電圧を非反転増幅する非反転増幅器であってもよい。増幅器の利得を制御することにより、モータの起動時の回転制御を自在に行うことができる。
駆動信号生成回路は、回転制御電圧を、所定の周期電圧と比較することによりパルス変調信号を生成するパルス変調コンパレータと、第1起動制御電圧を、周期電圧と比較することにより第1制御パルス信号を生成する第1コンパレータと、第2起動制御電圧を、周期電圧と比較することにより第2制御パルス信号を生成する第2コンパレータと、パルス変調信号を、第1、第2制御パルス信号と論理演算により合成することにより、駆動信号を生成する合成回路と、を含んでもよい。
パルス変調コンパレータ、第1コンパレータ、第2コンパレータにおいて、三角波あるいはのこぎり波状の周期電圧を用いてパルス変調信号を生成する。各コンパレータの出力信号は、ハイレベルまたはローサイドのいずれかをとる論理信号であるため、論理演算によって合成することにより、駆動信号のデューティ比を、3つのコンパレータから出力されるパルス信号のデューティ比のいずれかに設定することができる。
合成回路は、パルス変調コンパレータにより生成されたパルス変調信号を、第2コンパレータにより生成される第2制御パルス信号と論理演算する第1論理ブロックと、第1コンパレータにより生成される第1制御パルス信号を、第1論理ブロックの出力信号と合成する第2論理ブロックと、を含んでもよい。
駆動信号生成回路は、回転制御電圧、第1、第2制御電圧の大小関係にもとづき、3つのうちいずれかの電圧を選択する電圧選択回路と、電圧選択回路から出力された電圧を、所定の周期電圧と比較することにより、パルス変調された駆動信号を生成するパルス幅変調コンパレータと、を含んでもよい。
モータ駆動回路は、1つの半導体基板上に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。モータ駆動回路を、1つのLSIとして集積化することにより、回路面積を削減することができる。
本発明の別の態様は、冷却装置である。この装置は、ファンモータと、ファンモータを駆動するモータ駆動回路と、を備える。
本発明のさらに別の態様は、電子機器である。この電子機器は、上述の冷却装置を備える。この態様によると、電子機器の内部の冷却対象を、温度に応じて好適に冷却することができる。
本発明のさらに別の態様は、モータ駆動方法である。この方法は、駆動対象のモータのコイルの通電時間を規定するパルス変調された駆動信号を生成し、モータの回転数を制御するモータ駆動方法であって、モータの起動時に、時間とともに電圧値が変化する第1起動制御電圧を生成するステップと、第1起動制御電圧を増幅し、第2起動制御電圧として出力するステップと、モータのトルクの目標値に応じて設定される回転制御電圧を、第1、第2起動制御電圧と合成し、3つの電圧のいずれかに応じたデューティ比を有するパルス変調された駆動信号を生成するステップと、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、自由度の高いソフトスタート制御を実現することができる。
(第1の実施の形態)
本発明の実施の形態は、デスクトップ型あるいはノート型のパーソナルコンピュータやワークステーションなどの電子計算機、あるいは冷蔵庫などの電子機器を冷却するための冷却装置に使用されるモータ駆動回路に関する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る冷却装置200の構成を示す回路図である。冷却装置200は、モータ駆動回路100、Hブリッジ回路110、ファンモータ120を含む。
ファンモータ120は、本実施の形態において単相全波モータであって、図示しない冷却対象物に対向して配置される。このファンモータ120は、モータ駆動回路100およびHブリッジ回路110によって生成されるスイッチング信号Vsw1、Vsw2によりコイル電流、すなわち通電状態が制御されて回転が制御される。
Hブリッジ回路110は、第1ハイサイドトランジスタMH1、第2ハイサイドトランジスタMH2、第1ローサイドトランジスタML1、第2ローサイドトランジスタML2を含む。このHブリッジ回路110は、ファンモータ120を駆動するための出力段に相当する。第1ハイサイドトランジスタMH1、第1ローサイドトランジスタML1は、電源電圧端子112と接地端子GND間に直列に接続され、トランジスタ対(以下、第1トランジスタ対という)を構成する。同様に、第2ハイサイドトランジスタMH2、第2ローサイドトランジスタML2も、トランジスタ対(以下第2トランジスタ対という)を構成する。本実施の形態において、第1ハイサイドトランジスタMH1、第2ハイサイドトランジスタMH2は、PチャンネルMOSFETである。また、第1ローサイドトランジスタML1、第2ローサイドトランジスタML2は、NチャンネルMOSFETである。
第1トランジスタ対を構成する第1ハイサイドトランジスタMH1、第2ハイサイドトランジスタMH2は、交互に相補的にオンオフする。第1ハイサイドトランジスタMH1、第1ローサイドトランジスタML1のオンオフは、各トランジスタのゲートに印加される、第1ハイサイド駆動信号SDH1、第1ローサイド駆動信号SDL1によって制御される。
第1ハイサイドトランジスタMH1、第1ローサイドトランジスタML1の接続点の電圧が、第1スイッチング信号Vsw1として、ファンモータ120のコイルの一端に印加される。第1ハイサイドトランジスタMH1がオンのとき、第1スイッチング信号Vsw1は電源電圧Vddとなり、第1ローサイドトランジスタML1がオンのとき、第1スイッチング信号Vsw1は接地電位(0V)となる。
第2トランジスタ対を構成する第2ハイサイドトランジスタMH2、第2ローサイドトランジスタML2のオンオフは、各トランジスタのゲートに印加される第2ハイサイド駆動信号SDH2、第2ローサイド駆動信号SDL2によって制御される。2つのトランジスタの接続点の電圧は、第2スイッチング信号Vsw2として、ファンモータ120のコイルの他端に印加される。第2スイッチング信号Vsw2は、第1スイッチング信号Vsw1と逆相となるように制御される。
なお、Hブリッジ回路110を構成する4つのトランジスタは、モータ駆動回路100に一体集積化して内蔵されてもよい。また、第1ハイサイドトランジスタMH1、第2ハイサイドトランジスタMH2のソースと、電源電圧Vddを出力する電源(図示せず)には、逆接防止用のダイオードを設けてもよい。
モータ駆動回路100には、ファンモータ120のトルクの目標値に応じて設定される回転制御電圧Vcntが外部から入力される。この回転制御電圧Vcntは、モータ駆動回路100内部において生成してもよい。モータ駆動回路100は、回転制御電圧Vcntにもとづいて、駆動対象のファンモータ120のコイルの通電時間を規定するパルス変調された駆動信号SDH1、SHL1、SDH2、SDL2を生成し、出力段であるHブリッジ回路110に対して出力する。モータ駆動回路100は、時定数回路10、増幅器20、駆動信号生成回路30、を備え、ひとつの半導体基板上に一体集積化された機能ICである。
時定数回路10は、ファンモータ120の起動時に、時間とともに電圧値が変化する第1起動制御電圧Vstrt1を生成する。時定数回路10は、キャパシタを定電流で充電するタイプや、ランプ波形のデジタル信号をデジタルアナログ変換するタイプなど、さまざまな構成のものを利用することができ、特にその回路構成が限定されるものはない。
増幅器20は、時定数回路10により生成される第1起動制御電圧Vstrt1を増幅し、第2起動制御電圧Vstrt2として出力する。本実施の形態において増幅器20は、反転増幅器である。増幅器20、演算増幅器22、第1抵抗R1、第2抵抗R2を含む。第1抵抗R1の一端は、演算増幅器22の反転入力端子に接続され、その他端に第1起動制御電圧Vstrt1が印加される。第2抵抗R2は、一端が演算増幅器22の出力端子に接続され、他端が演算増幅器22の反転入力端子に接続される。演算増幅器22の非反転入力端子には、固定電圧が印加される。
本実施の形態において、第1起動制御電圧Vstrt1は、モータの駆動開始時において、時間とともに徐々に上昇する電圧である。したがって、第2起動制御電圧Vstrt2は、時間とともに徐々に下降することになる。
この増幅器20において、第1抵抗R1、第2抵抗R2の少なくとも一方を可変抵抗として、増幅器20を可変利得増幅器とすることが望ましい。この場合、増幅器20の利得は、図示しない制御回路により制御可能とするのが望ましい。
駆動信号生成回路30は、回転制御電圧Vcntを、第1起動制御電圧Vstrt1、第2起動制御電圧Vstrt2と合成し、3つの電圧のいずれかに応じたデューティ比を有するパルス変調された信号を生成する。以下、駆動信号生成回路30の具体的構成例について説明する。
駆動信号生成回路30は、コンパレータ32、駆動信号生成部34、合成回路50、パルス変調(Pulse Width Modulation)コンパレータ(以下、PWMコンパレータという)40、第1コンパレータ42、第2コンパレータ44、オシレータ46を含む。
コンパレータ32は、図示しないホール素子から出力されるホール信号H+、H−を比較し、ファンモータ120のロータの相に応じてハイレベル、ローレベルが変化する周波数発生信号(以下FG信号という)を生成する。
駆動信号生成部34は、FG信号にもとづき、駆動信号SDH1、SDH2、SDL1、SDL2を生成する。本実施の形態において、モータ駆動回路100は、ファンモータ120をパルス幅変調方式によって通電期間を制御する。このパルス幅変調方式によるモータ駆動制御に際し、本実施の形態では、ローサイドトランジスタML1、ML2のオンオフはファンモータ120の相切り替えに応じて交互にオンオフし、ハイサイドトランジスタMH1、MH2を、パルス幅変調された信号にもとづいてスイッチング制御するものとする。もっとも、本発明はこれに限定されるものではなく、ローサイドトランジスタをパルス幅変調した信号により駆動してもよいし、ハイサイド、ローサイド両側のトランジスタをパルス幅変調した信号によって駆動してもよい。
たとえば、駆動信号生成部34はFG信号がハイレベルのとき、第1ハイサイドトランジスタMH1、第2ローサイドトランジスタML2がオンし、第2ハイサイドトランジスタMH2、第1ローサイドトランジスタML1がオフするように、駆動信号SDを生成する。ここで、第1ハイサイドトランジスタMH1、第1ローサイドトランジスタML1が同時に、あるいは第2ハイサイドトランジスタMH2、第2ローサイドトランジスタML2が同時にオンしないように、信号レベルの遷移に遅延を与え、デッドタイムを設けるのが望ましい。
駆動信号生成部34から出力される駆動信号SDL1、SDL2は、それぞれローサイド側の第1ローサイドトランジスタML1、第2ローサイドトランジスタML2に出力される。その結果、第1ローサイドトランジスタML1、第2ローサイドトランジスタML2は、FG信号のハイレベル、ローレベルに応じて交互にオンオフを繰り返す。
一方、駆動信号生成部34から出力される駆動信号SDH1、SDH2は、合成回路50へと出力される。合成回路50は、駆動信号生成部34により生成された駆動信号SDH1、SDH2をパルス幅変調し、第1ハイサイドトランジスタMH1、第2ハイサイドトランジスタMH2へと出力する。合成回路50については後述するものとし、次に、パルス幅変調について説明する。
オシレータ46は、所定の周波数を有する三角波状あるいはのこぎり波状の周期電圧Vsawを生成する。PWMコンパレータ40は、回転制御電圧Vcntを、周期電圧Voscと比較することによりパルス変調信号(以下PWM信号Vpwmという)を生成する。本実施の形態において、PWMコンパレータ40の非反転入力端子に回転制御電圧Vcntが入力され、反転入力端子に周期電圧Voscが入力される。その結果、PWM信号Vpwmは、Vcnt>Voscのときハイレベル、Vcnt<Voscのときローレベルとなる。PWM信号Vpwmのハイレベルの時間は、制御電圧Vcntが高くなるほど長くなる。
第1コンパレータ42は、第1起動制御電圧Vstrt1を、周期電圧Voscと比較することにより第1制御パルス信号Vp1を生成する。本実施の形態では、第1コンパレータ42の非反転入力端子に、第1起動制御電圧Vstrt1が入力され、反転入力端子に周期電圧Voscが入力される。その結果、第1制御パルス信号Vp1は、Vstrt1>Voscのときハイレベル、Vstrt1<Voscのときローレベルとなる。第1制御パルス信号Vp1のハイレベルの時間は、第1起動制御電圧Vstrt1が高くなるほど長くなる。
一方、第2コンパレータ44は、第2起動制御電圧Vstrt2を、周期電圧Voscと比較することにより第2制御パルス信号Vp2を生成する。本実施の形態では、第2コンパレータ44の非反転入力端子に、第2起動制御電圧Vstrt2が入力され、反転入力端子に周期電圧Voscが入力される。その結果、第2制御パルス信号Vp2は、Vstrt2>Voscのときハイレベル、Vstrt2<Voscのときローレベルとなる。第2制御パルス信号Vp2のハイレベルの時間は、第2起動制御電圧Vstrt2が高くなるほど長くなる。
本実施の形態において、第1起動制御電圧Vstrt1は、モータの駆動開始時において、時間とともに徐々に上昇し、第2起動制御電圧Vstrt2は、時間とともに徐々に下降するため、第1制御パルス信号Vp1のデューティ比は時間とともに増加し、一方第2制御パルス信号Vp2のデューティ比は時間とともに減少する。
本実施の形態において、PWM信号Vpwm、第1コンパレータ42、第2コンパレータ44は、ハイレベルがHブリッジ回路110を構成するローサイドトランジスタのオン状態に対応し、ローレベルがローサイドトランジスタのオフ状態に対応するものとする。
なお、PWMコンパレータ40、第1コンパレータ42、第2コンパレータ44において、反転入力端子、非反転入力端子にどの信号を入力するかは設計事項であり、この実施の形態に限定されるものではない。
PWMコンパレータ40、第1コンパレータ42、第2コンパレータ44からそれぞれ出力されるPWM信号Vpwm、第1制御パルス信号Vp1、第2制御パルス信号Vp2は、合成回路50に入力される。以下、合成回路50の構成および動作について説明する。
図2は、合成回路50の構成例を示す回路図である。本実施の形態において、合成回路50は、第1論理ブロック52、第2論理ブロック54、第3論理ブロック56、第4論理ブロック58を含む。
本実施の形態において、第1論理ブロック52は、PWMコンパレータ40により生成されたPWM信号Vpwmを、第2コンパレータ44により生成される第2制御パルス信号Vp2と論理演算する。この第1論理ブロック52は、ORゲートを含んで構成され、PWM信号Vpwmと、第2制御パルス信号Vp2の論理和を出力する。
第1論理ブロック52の出力信号S1は、PWM信号Vpwmと、第2制御パルス信号Vp2のうち、ハイレベルの期間が長い信号、すなわち、ファンモータ120のトルクが高く設定される信号を優先した信号となる。
第2論理ブロック54は、第1コンパレータ42により生成される第1制御パルス信号Vp1を、第1論理ブロック52の出力信号S1と合成する。本実施の形態において、第2論理ブロック54は、ANDゲートを含んで構成され、第1論理ブロック52の出力信号S1と、第1制御パルス信号Vp1の論理積を出力する。
第2論理ブロック54の出力信号S1は、第1論理ブロック52の出力信号S1と、第2制御パルス信号Vp2のうち、ハイレベルの期間が短い信号、すなわち、ファンモータ120のトルクが低く設定される信号を優先した信号となる。
このようにして生成された第2論理ブロック54の出力信号S2は、回転制御電圧Vcnt、第1起動制御電圧Vstrt1、第2起動制御電圧Vstrt2の電圧のいずれかに応じたデューティ比を有するパルス幅変調された信号となる。
第3論理ブロック56は、駆動信号生成部34から出力される第1ハイサイド駆動信号SDH1を、第2論理ブロック54の出力信号S2と合成する。第3論理ブロック56は、ANDゲートを含み、第1ハイサイド駆動信号SDH1と第2論理ブロック54の出力信号S2の論理積を出力する。第3論理ブロック56の出力信号は、パルス幅変調された駆動信号SDH1’として第1ハイサイドトランジスタMH1のゲートに出力される。
第4論理ブロック58は、第3論理ブロック56と同様に、ANDゲートを含み、駆動信号生成部34から出力される第2ハイサイド駆動信号SDH2を、第2論理ブロック54の出力信号S2と合成し、2つの信号の論理積を出力する。第4論理ブロック58の出力信号は、パルス幅変調された駆動信号SDH2’として第2ハイサイドトランジスタMH2のゲートに出力される。
なお、Hブリッジ回路110を構成するトランジスタのサイズが大きく、駆動能力が必要とされる場合には、Hブリッジ回路110の前段に、十分な駆動能力を有するプリドライバ回路が必要とされるが、図示していない。
以上のように構成されたモータ駆動回路100の動作について説明する。図3(a)〜(d)は、本実施の形態に係るモータ駆動回路100の、モータ起動時における動作状態を示すタイムチャートである。図3(a)は、回転制御電圧Vcnt、第1起動制御電圧Vstrt1、第2起動制御電圧Vstrt2を示す。また、同図(b)は、PWM信号Vpwm、第1制御パルス信号Vp1、第2制御パルス信号Vp2のデューティ比を、同図(c)は、第1論理ブロック52の出力信号S1のデューティ比を、同図(d)は、第2論理ブロック54の出力信号S2のデューティ比を示す。
時刻t0に、ファンモータ120の駆動開始が指示され、時定数回路10が、第1起動制御電圧Vstrt1が徐々に上昇させる。第1起動制御電圧Vstrt1の上昇に反して、増幅器20から出力される第2起動制御電圧Vstrt2は時間とともに低下していく。
時刻t1に、第1起動制御電圧Vstrt1が、オシレータ46から出力される周期電圧Voscのボトムレベルより高くなると、第1制御パルス信号Vp1のデューティ比が徐々に上昇し始める。同様に、第2起動制御電圧Vstrt2が、周期電圧Voscのピークレベルより低くなると、第2制御パルス信号Vp2のデューティ比が低下し始める。PWM信号Vpwmのデューティ比は、回転制御電圧Vcntが一定であるため、固定される。
上述のように、第1論理ブロック52の出力信号S1は、第2制御パルス信号Vp2とPWM信号Vpwmの論理和であるため、デューティ比は2つの信号のうち、大きい方が反映される。その結果、図3(c)に示すように、第1論理ブロック52の出力信号S1のデューティ比は、時刻t0〜t1の期間、最大値(たとえば100%)であり、時刻t1以降、徐々に低下していく。第2制御パルス信号Vp2のデューティ比がPWM信号Vpwmのデューティ比を下回る時刻t3以降は、出力信号S1のデューティ比は、PWM信号Vpwmのデューティ比と等しくなる。
第2論理ブロック54の出力信号S2は、第1制御パルス信号Vp1と第1論理ブロック52の出力信号S1の論理積であるため、デューティ比は2つの信号のうち、小さい方が反映される。その結果、図3(d)に示すように、第2論理ブロック54の出力信号S2のデューティ比は、時刻t0〜t1の期間、最小値(たとえば0%)であり、時刻t1以降、徐々に低下していく。第1制御パルス信号Vp1のデューティ比がPWM信号Vpwmのデューティ比を上回る時刻t2以降は、出力信号S2のデューティ比は、第1論理ブロック52の出力信号S1のデューティ比と等しくなる。
Hブリッジ回路110のローサイド側のトランジスタML1、ML2のオンオフは、第1論理ブロック52の出力信号S2のデューティ比にもとづいてオンオフがPWM制御される。その結果、本実施の形態に係るモータ駆動回路100によれば、時刻t1〜t2の期間、ファンモータ120のコイルに対する導通時間をPWM制御によって徐々に長く設定していく。一旦目標値のトルクを超えた後、時刻t2にコイルの導通時間は徐々に短く設定され、時刻t3に目標値のトルクに設定される。
本実施の形態に係るモータ駆動回路100によれば、第1起動制御電圧Vstrt1およびそれを増幅した第2起動制御電圧Vstrt2にもとづいてパルス幅変調された第1制御パルス信号Vp1、第2制御パルス信号Vp2を生成し、これらのパルス信号を、PWM信号Vpwmと合成してモータのトルクを制御する。その結果、ファンモータ120の種類に応じてさまざまな起動制御を行うことができる。
たとえば、図3(d)に示すように、一旦、目標トルクを超えて大きなデューティ比によりファンモータ120を駆動し、その後、デューティ比を減少させることで、停止時の摩擦が大きいファンモータ120を好適に駆動することができる。
また、モータ駆動回路100の増幅器20を可変利得増幅器とした場合、第2起動制御電圧Vstrt2の傾きを制御することができ、ひいては、第1制御パルス信号Vp1のデューティ比が増大する速度を、制御することができる。
たとえば、本実施の形態において、増幅器20の利得を高く設定した場合の動作を図4(a)〜(d)に示す。増幅器20の利得が高い場合、第2起動制御電圧Vstrt2は、急速に低下していく。その結果、第2制御パルス信号Vp2のデューティ比も図3(b)に比べて、速く低下することになる。その結果、図4(d)に示すように、第2起動制御電圧Vstrt2にもとづいて設定される第2制御パルス信号Vp2のデューティ比は、第2論理ブロック54の出力信号S2には反映されない。この場合には、ファンモータ120のトルクを目標トルクまで徐々に増加させることができ、通常のソフトスタートと同等の動作を実行することができる。
また、本実施の形態に係るモータ駆動回路100によれば、ファンモータ120をフルトルクで回転し始めることも可能となる。この場合、たとえば、時定数回路10の出力である第1起動制御電圧Vstrt1を非常に速い速度で上昇させる。その結果、起動時のデューティ比が100%近くまで上昇するため、フルトルクで回転し始める。その後、第2起動制御電圧Vstrt2が低下すると、デューティ比が目標値に向かって徐々に低く設定される。
さらに、本実施の形態に係るモータ駆動回路100によれば、ファンモータ120のトルク制御を好適に行うことができ、騒音を低減することも可能となる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、パルス幅変調信号した3つの信号Vpwm1、Vp1、Vp2を論理合成することにより、Hブリッジ回路110をPWM駆動する場合について説明した。これに対して、第2の実施の形態では、3つの電圧Vcnt、第1起動制御電圧Vstrt1、第2起動制御電圧Vstrt2を合成した後に、パルス幅変調を行うものである。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係るモータ駆動回路100bの構成の一部を示す回路図である。なお、図5に図示しない部材については、図1と同様に構成することができる。
本実施の形態において、モータ駆動回路100bの駆動信号生成回路30bは、電圧選択回路60、パルス幅変調器70を含んで構成される。電圧選択回路60には、回転制御電圧Vcnt、第1起動制御電圧Vstrt1、第2起動制御電圧Vstrt2が入力される。電圧選択回路60は、回転制御電圧Vcntおよび第1起動制御電圧Vstrt1、第2起動制御電圧Vstrt2の大小関係にもとづき、3つのうちいずれかの電圧を選択する。
たとえば、電圧選択回路60は、最大値回路62、最小値回路64を含む。最大値回路62は、回転制御電圧Vcntと、第2起動制御電圧Vstrt2のうち、いずれか大きい方の電圧を出力する。最小値回路64は、最大値回路62の出力電圧V1と、第1起動制御電圧Vstrt1のうち、低い方の電圧を出力する。最小値回路64の出力電圧V2は、パルス幅変調器70へと出力される。電圧選択回路60の出力電圧V2は、入力された3つの電圧Vcnt、Vstrt1、Vstrt2のうち、大小関係にもとづいて選択されたいずれかに対応した電圧値を有する。
パルス幅変調器70は、オシレータ72、PWMコンパレータ74を含む。オシレータ72は、周期電圧Voscを生成する。PWMコンパレータ74は、周期電圧Voscと、電圧選択回路60の出力電圧V2を比較し、V2>Voscのときハイレベル、V2<Voscのときローレベルとなる信号を出力する。パルス幅変調器70の出力電圧V3は、図2に示す合成回路50における信号S2に対応するものである。
パルス幅変調器70の出力電圧V3は、駆動信号生成部34から出力される第1ハイサイド駆動信号SDH1、第2ハイサイド駆動信号SDH2と論理合成され、第1ハイサイドトランジスタMH1、第2ハイサイドトランジスタMH2へと出力される。
図6(a)〜(c)は、第2の実施の形態に係る図5のモータ駆動回路100の起動時の動作状態を示すタイムチャートである。
同図(b)に示すように、時刻t0〜t2の期間、電圧選択回路60の出力電圧V2は、第1起動制御電圧Vstrt1と同じ電圧値となる。その後、時刻t2〜t3の期間、第2起動制御電圧Vstrt2と同じ電圧値となり、時刻t3以降、回転制御電圧Vcntと同じ電圧値となる。
同図(c)に示すように、パルス幅変調器70の出力電圧V3のデューティ比は、電圧V2が周期電圧Voscのボトムレベルを超える時刻t1以降、徐々に上昇する。その後、目標トルクに対応したデューティ比を超えた後、時刻t2〜t3の期間、デューティ比は低下する。時刻t3以降、目標トルクに対応したデューティ比に設定される。
第2の実施の形態に係るモータ駆動回路100bによれば、第1の実施の形態に係るモータ駆動回路100と同様に、増幅器20の利得や、時定数回路10の時定数の設定に応じて、さまざまなデューティ比でファンモータ120を駆動することができる。
(第3の実施の形態)
図7は、第3の実施の形態に係るモータ駆動回路100cの構成の一部を示す回路図である。本実施の形態に係るモータ駆動回路100cは、図1のモータ駆動回路100に加えて、所定の基準電圧Vrefと周期電圧Voscを比較する第2PWMコンパレータ48を更に備える。基準電圧Vrefは、モータ駆動回路100cの外部から入力されてもよいし、モータ駆動回路100の内部において生成してもよいが、その電圧値は、制御可能であることが望ましい。
第2PWMコンパレータ48は、基準電圧Vrefと、周期電圧Voscを比較し、Vref>Voscのときハイレベル、Vref<Voscのときローレベルとなる第2PWM信号Vpwm2を出力する。第2PWM信号Vpwm2のデューティ比は、基準電圧Vrefに応じて設定され、一定値となる。第2PWM信号Vpwm2は、PWM信号Vpwm1、第1制御パルス信号Vp1、第2制御パルス信号Vp2とともに、合成回路50へと出力される。
合成回路50は、パルス変調信号Vpwm1を、第1制御パルス信号Vp1、第2制御パルス信号Vp2、第2PWM信号Vpwm2と論理演算により合成し、さらに駆動信号生成部34により生成される駆動信号SDH1、SDH2と合成して駆動信号SDH1’、SDH2’を出力する。
合成回路50の構成は、図2と同様に構成してもよい。すなわち図2の合成回路50は、第1論理ブロック52、第2論理ブロック54を含んで構成されたが、さらに第3論理ブロックを設け、4つのパルス信号Vpwm1、Vp1、Vp2、Vpwm2を、ある順序で論理合成することにより、4つのパルス信号のいずれかのデューティ比を有する信号を生成することができる。
図8は、第3の実施の形態に係るモータ駆動回路100cにより実現可能なデューティ比の制御の一例を示す。図8の例では、時刻t0〜t1の期間が、第1起動制御電圧Vstrt1に応じたデューティ比に設定され、時刻t1〜t2の期間、基準電圧Vrefに応じたデューティ比に設定され、時刻t2〜t3の期間、第2起動制御電圧Vstrt2に応じたデューティ比に設定され、時刻t3以降、回転制御電圧Vcntに応じたデューティ比に設定される。
本実施の形態によれば、デューティ比が固定されたパルス信号(Vpwm2)を生成し、他のパルス信号と合成することにより、モータの駆動開始時において、目標トルクに設定する前に、一定トルクで一定期間回転させることができる。
さらに、基準電圧Vrefの設定、時定数回路10の時定数の設定、増幅器20の利得などに応じて、より複雑なモータの起動制御が可能となる。
上記実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
たとえば、本実施の形態では、ひとつの増幅器20を用いる場合について説明したが、より多くの増幅器を設け、第3、第4の起動制御電圧Vstrtを生成してデューティ比を設定してもよい。この場合、より複雑なトルク制御が可能となる。
また、実施の形態では、増幅器20を反転増幅器として構成する場合について説明したが、これには限定されず、非反転増幅器として構成してもよい。この場合、2段階の速度でPWM信号のデューティ比を増加させたりすることが可能となる。
実施の形態に係るモータ駆動回路においては、時定数回路がモータの起動時に第1起動制御電圧Vstrt1を変化させる場合について説明したが、さらに停止時において、第1起動制御電圧Vstrt1を徐々に低下させてもよい。この場合、モータの停止時におけるトルク制御も柔軟に行うことができる。
また、実施の形態では、モータ駆動回路100がひとつのLSIに一体集積化される場合について説明したが、これには限定されず、一部の構成要素がLSIの外部にディスクリート素子あるいはチップ部品として設けられ、あるいは複数のLSIにより構成されてもよい。たとえば、Hブリッジ回路36は、ディスクリートのパワートランジスタを用いて構成してもよいし、モータ駆動回路100に内蔵されてもよい。
また、実施の形態において使用されるトランジスタは、バイポーラトランジスタとFETを相互に置換してもよいし、Pチャンネル、Nチャンネルトランジスタを置換して構成してもよい。
実施の形態においては、単相モータを駆動する場合について説明したが、本発明はこれには限定されない。すなわち、3相モータなどを駆動するモータ駆動回路においても適用することができる。
実施の形態において、モータ駆動回路100は、ファンモータを駆動する場合について説明したが、本発明に係るモータ駆動回路の駆動対象となるモータは、ファンモータに限定されるものではなく、その他の単相、多相モータに幅広く適用することができる。
実施の形態で説明した回路において、信号のハイレベル、ローレベルの論理値の設定は一例であって、インバータなどによって適宜反転させることにより自由に変更することが可能である。また、これに応じて、ANDゲートやORゲートを置換することは、当業者に容易に想到することができるものである。
第1の実施の形態に係る冷却装置の構成を示す回路図である。 合成回路の構成例を示す回路図である。 図3(a)〜(d)は、図1のモータ駆動回路の、モータ起動時における動作状態を示すタイムチャートである。 図4(a)〜(d)は、増幅器の利得を高く設定した場合の動作状態を示すタイムチャートである。 第2の実施の形態に係るモータ駆動回路の構成の一部を示す回路図である。 図6(a)〜(c)は、図5のモータ駆動回路の、モータ起動時における動作状態を示すタイムチャートである。 第3の実施の形態に係るモータ駆動回路の構成の一部を示す回路図である。 図7のモータ駆動回路により実現可能なデューティ比の制御の一例を示すタイムチャートである。
符号の説明
100 モータ駆動回路、 110 Hブリッジ回路、 112 電源電圧端子、 120 ファンモータ、 200 冷却装置、 10 時定数回路、 20 増幅器、 30 駆動信号生成回路、 32 コンパレータ、 34 駆動信号生成部、 40 PWMコンパレータ、 42 第1コンパレータ、 44 第2コンパレータ、 46 オシレータ、 50 合成回路、 52 第1論理ブロック、 54 第2論理ブロック、 56 第3論理ブロック、 58 第4論理ブロック、 60 電圧選択回路、 62 最大値回路、 64 最小値回路、 70 パルス幅変調器、 SDH1 第1ハイサイド駆動信号、 SDH2 第2ハイサイド駆動信号、 SDL1 第1ローサイド駆動信号、 SDL2 第2ローサイド駆動信号、 MH1 第1ハイサイドトランジスタ、 ML1 第1ローサイドトランジスタ、 MH2 第2ハイサイドトランジスタ、 ML2 第2ローサイドトランジスタ、 Vsw1 第1スイッチング信号、 Vsw2 第2スイッチング信号、 Vstrt1 第1起動制御電圧、 Vstrt2 第2起動制御電圧、 Vp1 第1制御パルス信号、 Vp2 第2制御パルス信号。

Claims (10)

  1. 駆動対象のモータのコイルの通電時間を規定するパルス変調された駆動信号を生成し、前記モータの回転数を制御するモータ駆動回路であって、
    前記モータの起動時に、時間とともに電圧値が変化する第1起動制御電圧を生成する時定数回路と、
    前記時定数回路から出力される前記第1起動制御電圧を増幅し、第2起動制御電圧として出力する増幅器と、
    前記モータのトルクの目標値に応じて設定される回転制御電圧と、前記第1、第2起動制御電圧と、を受け、前記回転制御電圧、前記第1、第2起動制御電圧のうちのひとつの電圧に応じたデューティ比を有するパルス変調された駆動信号を生成する駆動信号生成回路と、
    を備え
    (1)前記第1起動制御電圧に応じたデューティ比が、前記第2起動制御電圧に応じたデューティ比と前記回転制御電圧に応じたデューティ比のうち大きいデューティ比より小さいとき、前記駆動信号は、前記第1起動制御電圧に応じたデューティ比を有し、
    (2)前記第1起動制御電圧に応じたデューティ比が、前記第2起動制御電圧に応じたデューティ比と前記回転制御電圧に応じたデューティ比のうち大きいデューティ比より大きいとき、前記駆動信号は、前記第2起動制御電圧に応じたデューティ比と前記回転制御電圧に応じたデューティ比のうち大きいデューティ比を有することを特徴とするモータ駆動回路。
  2. 前記増幅器は、可変利得増幅器であることを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動回路。
  3. 前記増幅器は、前記第1起動制御電圧を反転増幅する反転増幅器であることを特徴とする請求項1または2に記載のモータ駆動回路。
  4. 前記増幅器は、前記第1起動制御電圧を非反転増幅する非反転増幅器であることを特徴とする請求項1または2に記載のモータ駆動回路。
  5. 前記駆動信号生成回路は、
    前記回転制御電圧を、所定の周期電圧と比較することによりパルス変調信号を生成するパルス変調コンパレータと、
    前記第1起動制御電圧を、前記周期電圧と比較することにより第1制御パルス信号を生成する第1コンパレータと、
    前記第2起動制御電圧を、前記周期電圧と比較することにより第2制御パルス信号を生成する第2コンパレータと、
    前記パルス変調信号を、前記第1、第2制御パルス信号と論理演算により合成することにより、前記駆動信号を生成する合成回路と、
    を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のモータ駆動回路。
  6. 前記合成回路は、
    前記パルス変調コンパレータにより生成された前記パルス変調信号を、前記第2コンパレータにより生成される第2制御パルス信号と論理演算する第1論理ブロックと、
    前記第1コンパレータにより生成される前記第1制御パルス信号を、前記第1論理ブロックの出力信号と合成する第2論理ブロックと、
    を含むことを特徴とする請求項5に記載のモータ駆動回路。
  7. 前記駆動信号生成回路は、
    前記回転制御電圧および前記第1、第2制御電圧の大小関係にもとづき、3つのうちいずれかの電圧を選択する電圧選択回路と、
    前記電圧選択回路から出力された電圧を、所定の周期電圧と比較することにより、パルス変調された前記駆動信号を生成するパルス幅変調コンパレータと、
    を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のモータ駆動回路。
  8. 1つの半導体基板上に一体集積化されたことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のモータ駆動回路。
  9. ファンモータと、
    前記ファンモータを駆動する請求項1から7のいずれかに記載のモータ駆動回路と、
    を備えることを特徴とする冷却装置。
  10. 駆動対象のモータのコイルの通電時間を規定するパルス変調された駆動信号を生成し、前記モータの回転数を制御するモータ駆動方法であって、
    前記モータの起動時に、時間とともに電圧値が変化する第1起動制御電圧を生成するステップと、
    前記第1起動制御電圧を増幅し、第2起動制御電圧として出力するステップと、
    前記モータのトルクの目標値に応じて設定される回転制御電圧を、前記第1、第2起動制御電圧と合成し、3つの電圧のいずれかに応じたデューティ比を有するパルス変調された駆動信号を生成するステップと、
    を備え
    (1)前記第1起動制御電圧に応じたデューティ比が、前記第2起動制御電圧に応じたデューティ比と前記回転制御電圧に応じたデューティ比のうち大きいデューティ比より小さいとき、前記駆動信号は、前記第1起動制御電圧に応じたデューティ比を有し、
    (2)前記第1起動制御電圧に応じたデューティ比が、前記第2起動制御電圧に応じたデューティ比と前記回転制御電圧に応じたデューティ比のうち大きいデューティ比より大きいとき、前記駆動信号は、前記第2起動制御電圧に応じたデューティ比と前記回転制御電圧に応じたデューティ比のうち大きいデューティ比を有することを特徴とするモータ駆動方法。
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