JP4243031B2 - ブラシレスモータのソフトスタート回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ソフトスタートモードの解除後にデューテイ切換時あるいはノイズ等により瞬間的に異常データ出力となるのを防止したブラシレスモータのソフトスタート回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
ブラシレスモータにおいて、入力信号をデジタルデータに変換し回転速度目標値として、モータの回転数をコントロールするシステムがある。前記システムにおいて起動時にいきなり0から目標値の回転速度にするのではなく、徐々に増加し目標値に到達し、目標値に到達すると固定値でモータを回転させることが行われている。
【0003】
図7は従来のブラシレスモータのブロック図で、1、2、3はY結線されたA相、B相及びC相の駆動コイル、4、5、6、7、8、9は出力トランジスタで、出力トランジスタ4と出力トランジスタ5とのコレクタは結合され、その結合点に前記駆動コイル1の一端が接続され、また出力トランジスタ6と出力トランジスタ7とのコレクタも結合され、その結合点に前記駆動コイル2の一端が接続され、さらに出力トランジスタ8と出力トランジスタ9とのコレクタは結合され、その結合点に前記駆動コイル3の一端が接続されている。
【0004】
11はホールアンプ波形変換回路で、ホール素子(図示せず)でモータの回転位置を検出して得られたホール素子信号INA+、INA−、INB+、INB−、INC+、INC−が端子12、13、14、15、16、17を介して加えられホールアンプ出力信号A、B、Cを出力する。
【0005】
20は前記ホールアンプ波形変換回路11に接続された出力回路で、出力信号AT、AB、BT、BB、CT、CBを発生する。
【0006】
30は回転数を設定するために入力された入力信号を8ビットのデジタル信号に変換するA−D変換回路、31は回転目標値算出回路で、前記A−D変換回路30で変換されたデジタル信号のデータに基づいて回転数の目標値を算出し回転速度目標値信号Dfanを出力する。32は回転速度制御信号発生回路であるカウンタで、8ビットの回転速度制御信号DSfanを出力する。
【0007】
図3に示すように、前記カウンタ32は回転速度目標値信号Dfanを目標に回転速度制御信号DSfanを出力するもので、回転速度目標値信号DfanがOFF(0%)から立上がった時、8%/秒のスロープで上昇するようにしている。尚スロープ刻みは1ビット毎としている。
【0008】
34はカウンタ32からの回転速度制御信号DSfanに基づいて目標値を補正する電圧補正算出回路、35は前記電圧補正算出回路34の出力信号に応じてPWM信号を発生するPWM出力回路、36はコンパレータで、前記回転目標値算出回路31からの回転速度目標値信号Dfanとカウンタ32からの回転速度制御信号DSfanとをコンパレートし、回転速度制御信号DSfanが回転速度制御信号DSfanより大きくなったときストップ信号を発生し、カウンタ32のカウントを停止する。
【0009】
次に図5及び図6に基づいて前記ブロック図の動作を説明する。出力トランジスタ4、5、6、7、8、9に強制的にパルス信号を加え、これら出力トランジスタ4、5、6、7、8、9を順次オンさせると、駆動コイル1、2、3に駆動電流が流れモータを強制的に回転させる。
【0010】
モータが回転始めると回転位置がホール素子にて検出され、検出されたホール素子信号INA+、INA−、INB+、INB−、INC+、INC−は端子12、13、14、15、16、17を介してホールアンプ波形変換回路11に加えられる。
【0011】
図5及び図6に示すように、前記ホールアンプ波形変換回路11に加えられたホール素子信号INA+、INA−、INB+、INB−、INC+、INC−は波形変換されてホールアンプ出力信号A、B、Cを発生し出力回路20に加えられる。すると出力回路20から出力信号AT、AB、BT、BB、CT、CBを発生する。
【0012】
出力信号ATはバッフア21を介して出力トランジスタ4のベースに加わり、また出力信号ABはナンド回路24に加わり、PWM出力回路3からのPWM信号と共に出力トランジスタ5に加わる。同様に出力信号BTはバッフア22を介して出力トランジスタ6のベースに加わり、また出力信号BBはナンド回路25に加わり、PWM出力回路3からのPWM信号と共に出力トランジスタ7に加わり、更に出力信号CTはバッフア23を介して出力トランジスタ8のベースに加わり、また出力信号CBはナンド回路26に加わり、PWM出力回路3からのPWM信号と共に出力トランジスタ9に加わる。
【0013】
図6において出力信号ATがローレベルである期間X1では出力トランジスタ4がONされると共に、ナンド回路25に加わる出力信号BBがローレベルとなるので、PWM出力回路3からのPWM信号がローレベルの期間ナンド回路25の出力信号がハイレベルとなり、出力トランジスタ7をONするため駆動コイル1及び駆動コイル2に駆動電流が流れる。
【0014】
出力信号ATがローレベルである期間X2では出力トランジスタ4が引続きONされると共に、ナンド回路26に加わる出力信号CBがローレベルとなるので、PWM出力回路3からのPWM信号がローレベルの期間ナンド回路26の出力信号がハイレベルとなり、出力トランジスタ9をONするため駆動コイル1及び駆動コイル3に駆動電流が流れる。
【0015】
次に出力信号BTがローレベルである期間Y1では出力トランジスタ6がONされると共に、ナンド回路26に加わる出力信号CBがローレベルとなるので、PWM出力回路3からのPWM信号がローレベルの期間ナンド回路2の出力信号がハイレベルとなり、出力トランジスタ9をONするため駆動コイル2及び駆動コイル3に駆動電流が流れる。
【0016】
出力信号BTがローレベルである期間Y2では出力トランジスタ6が引続きONされると共に、ナンド回路24に加わる出力信号ABがローレベルとなるので、PWM出力回路3からのPWM信号がローレベルの期間ナンド回路24の出力信号がハイレベルとなり、出力トランジスタ5をONするため駆動コイル3及び駆動コイル1に駆動電流が流れる。
【0017】
更に出力信号CTがローレベルである期間Z1では出力トランジスタ8がONされると共に、ナンド回路24に加わる出力信号ABがローレベルとなるので、PWM出力回路3からのPWM信号がローレベルの期間ナンド回路24の出力信号がハイレベルとなり、出力トランジスタ5をONするため駆動コイル3及び駆動コイル1に駆動電流が流れる。
【0018】
出力信号CTがローレベルである期間Z2では出力トランジスタ8が引続きONされると共に、ナンド回路25に加わる出力信号BBがローレベルとなるので、PWM出力回路3からのPWM信号がローレベルの期間ナンド回路25の出力信号がハイレベルとなり、出力トランジスタ7をONするため駆動コイル3及び駆動コイル2に駆動電流が流れる。
【0019】
このように駆動コイル1、2、3に順次駆動電流が流れモータを回転するが、起動時はカウンタ32により発生する回転速度制御信号DSfanが電圧補正値算出回路34に加わり回転目標値を補正し、その補正された出力信号がPWM出力回路35に加わりPWM信号を発生する。
【0020】
最初回転速度制御信号DSfanは小さいので電圧補正値算出回路34で補正された出力信号も小さく、従ってPWM出力回路35からはローレベルの期間が短いPWM信号が出力されるので、出力トランジスタ5、7、9がオンされる期間が短く駆動コイル1、2、3に流れる駆動電流が小さくモータは低速回転される。
【0021】
カウンタ32が少しづつカウントアップされるに従い回転速度制御信号DSfanも大きくなり、電圧補正値算出回路34で補正された出力信号も大きくなり、PWM出力回路35からはローレベルの期間が少しずつ長くされたPWM信号が出力されるので、出力トランジスタ5、7、9がオンされる期間も少しずつ長くなり、駆動コイル1、2、3に流れる駆動電流が大きくなりモータは回転数を高める。
【0022】
カウンタ32からの回転速度制御信号DSfanと回転目標値算出回路31からの回転速度目標値信号Dfanはコンパレータ36でコンパレートされ、回転速度制御信号DSfanが回転速度目標値信号Dfan以上になると、コンパレータ36からストップ信号を発生しカウンタ32のカウントアップをストップする。以降はカウンタ32からの固定された回転速度制御信号DSfanが回転速度目標値信号Dfanとなり、電圧補正値算出回路34に加わり回転目標値を補正し、その補正された出力信号がPWM出力回路35に加わりPWM信号を発生し、出力トランジスタ5、7、9に加わりモータを回転させる。
【0023】
ソフトスタートのためのカウンタ32よりの回転速度制御信号DSfanが回転速度目標値信号Dfan以上になり、回転速度が目標値になるとカウンタ32をストップする。目標値に到達後は直接前記回転目標値算出回路31からの回転速度目標値信号を前記カウンターからの信号に代え電圧補正値算出回路34に加え、前記回転速度目標値信号に基づいてPWM出力回路のPWM信号を発生し、出力トランスのオン時間を制御し回転数を制御することがおこなわれている。
【0024】
【発明が解決するための課題】
前述したように、ソフトスタートのためのカウンタよりの回転速度制御信号が回転速度目標値信号以上になり、回転速度が目標値になるとカウンタをストップする。回転目標値に到達後は直接前記回転目標値算出回路からの回転速度目標値信号を前記カウンターからの信号に代え電圧補正値算出回路に加え、PWM出力回路のPWM信号を発生し、出力トランスのオン時間を制御し回転数を制御することが行われている。
【0025】
しかしながら回転目標値に到達後は直接前記回転目標値算出回路からの回転速度目標値信号が電圧補正値算出回路に加えられると、デューテイ切換時あるいはノイズ等により瞬間的にデータ信号の出力が異常となる場合がある。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明は複数の駆動コイルに駆動電流を供給する複数の出力トランジスタを有し、前記複数の出力トランジスタにPWM出力回路よりのPWM信号を供給し、これら出力トランジスタのオン時間を制御し回転速度を制御するブラシレスモータにおいて、設定されたモータの回転速度を算出し回転速度目標値信号Dfanを発生する回転目標値算出回路と、第1クロック信号または第2クロック信号でカウントし回転速度制御信号DSfanを発生するアップダウンカウンタと、前記回転速度目標値信号Dfanと回転速度制御信号DSfanとを比較しアップダウン切換信号及びストップ信号を発生するコンパレータと、前記回転速度制御信号DSfanに基づいてPWM信号を発生するPWM出力回路とよりなり、起動時第1クロック信号でアップダウンカウンタをアップカウントし、数%/秒で増加するスロープで回転速度制御信号DSfanを発生させPWM出力回路に加えられ、前記回転速度制御信号DSfanに基づいてPWM出力回路よりPWM信号を発生し、出力トランジスタのオン時間を増加し回転数を高め、回転速度目標値信号Dfanで定める目標回転数に達したときコンパレータから発生されるストップ信号でアップダウンカウンタのカウントを停止し、前記回転速度目標値信号Dfanで定める目標回転数に達した後は、第2クロック信号でアップダウンカウンタをアップ又はダウンカウントし、100%/秒のスロープで変化する回転速度制御信号DSfanを発生させ、前記回転速度制御信号DSfanに基づいてPWM出力回路よりPWM信号を発生し、回転数を制御するブラシレスモータのソフトスタート回路を提供する。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1〜図4に従って説明する。尚、従来と同一構成部分は説明を略する。
【0028】
図1において、29は回転数を設定するために入力されたデジタル信号のデューテイ比を検出するデューテイ比検出回路、30は回転数を設定するために入力されたアナログ信号を8ビットのデジタル信号に変換するA−D変換回路、31は回転目標値算出回路で、前記デューテイ比検出回路29から検出されたデータ信号又はA−D変換回路30で変換されたデジタル信号に基づいて回転数の目標値を算出し回転速度目標値信号Dfanを出力する。38は回転速度制御信号を発生するアップダウンカウンタで、8ビットの回転速度制御信号DSfanを出力する。
【0029】
図3及び図4に示すように、前記アップダウンカウンタ38はクロック切換回路39を介して加えられるクロック信号をカウントし回転速度制御信号DSfanを出力するものである。回転速度目標値信号DfanがOFF(0%)から立上がった時、第1クロック信号が加えられ8%/秒のスロープで上昇するようにして、回転速度目標値に到達後はクロック切換回路39が切替えられ、第2クロック信号が加わり100%/秒のスロープで前記回転速度目標値信号Dfanが変化される。尚回転速度目標値信号Dfanのスロープ刻みは1ビット毎としている。
【0030】
40はコンパレータで、前記回転目標値算出回路31からの回転速度目標値信号Dfanとアップダウンカウンタ38からの回転速度制御信号DSfanとをコンパレートし、前記回転速度目標値信号Dfanより回転速度制御信号DSfanが小さい場合、前記コンパレータ40からアップダウンカウンタ38へレベルHの信号がアップ/ダウン切換として出力される。また前記回転速度目標値信号Dfanより回転速度制御信号DSfanが大きい場合、前記コンパレータ40からアップダウンカウンタ38へレベルLの信号がアップ/ダウン切換として出力される。
【0031】
前記アップダウンカウンタ38はアップ/ダウン切換信号がレベルHのときカウントが増加するアップカウンタとして働き、アップ/ダウン切換信号がレベルLのときカウントが減少するダウンカウンタとして働く。また回転速度目標値信号Dfanと回転速度制御信号DSfanが一致したときストップ信号を発生しアップダウンカウンタ38のカウントを停止する。
【0032】
41はフリップフロップ回路で、前記コンパレータ40から発生するストップ信号でセットされ、回転速度目標値信号DfanがALL=0のときのラッチ回路42からのパルスでリセットされ出力信号を発生する。43は前記アップダウンカウンタ38からの回転速度制御信号DSfanに基づいて目標値を補正する電圧補正算出回路、44は前記電圧補正算出回路43の出力信号に応じてPWM信号を発生するPWM出力回路である。
【0033】
46はタイマー回路で、回転目標値が0から変化したとき(回転速度目標値が入力されたとき)からカウントを始め、後述するロック状態を検出する回転数である100rpm以上になる3.5秒経過したらHレベルの信号を発生する。47はロック保護回路、48はモータ回転数検出回路で、前記ホールアンプ波形変換回路11等からの入力信号を加えモータの回転数を検出する。
【0034】
前記ロック保護回路47は前記PWM出力回路44からのデータ信号が0でなく、且つモータ回転数検出回路48からの回転数が低い時、例えば100rpm以下になるとロック信号を発生する。50は2回一致検出回路で、前記タイマー回路46をリセットするリセット信号を発生する。
【0035】
図2は前記2回一致検出回路50のブロック図で、前記回転速度目標値信号Dfanが加えられるノア回路51と、2つのフリップフロップ52、53およびこれらフリップフロップ52、53の出力信号が加えられるナンド回路54とよりなる。
【0036】
前記2回一致検出回路50のフリップフロップ52にノア回路51を介して加わる回転速度目標値信号DfanがALL=0(回転速度目標値が0にされる)にされ、デジタル入力信号のデューテイ比が0にされてたときデュ−テイ比検出回路29から発生するキャリー信号が加わると、前記フリップフロップ52の出力がハイとなり、さらにキャリー信号が加わるとフリップフロップ53も出力もハイとなり、これら信号がナンド回路54よりリセット信号として取り出され、タイマー回路46をリセットする。
【0037】
前述したように、駆動コイル1、2、3に順次駆動電流が流れモータを回転するが、起動時は回転速度目標信号Dfanが回転速度制御信号Dsfanより大きいので、コンパレータ40からレベルHの切換信号が発生しアップダウンカウンタ38に加わる。またラッチ回路41が起動信号ALLでラッチされフリップフロップ41をリセットし、アンド回路4の一方の入力をHレベルにする。
【0038】
前記アンド回路45の他方の入力はコンパレータ40からの前記Hレベルの信号が加わるので、前記アンド回路45の出力からレベルHのクロック切換信号を発生し、切換回路39から第1クロック信号が出力されるように切り替える。
【0039】
前記アップダウンカウンタ38に第1クロック信号が加えられると、アップダウンカウンタ38はnビットの8%/秒でアップカウントする。アップダウンカウンタ38がアップカウントすることにより回転速度制御信号Dsfanを発生する。
【0040】
図3に示すように、前記アップダウンカウンタ38がカウントアップされるに従い回転速度制御信号DSfanは8%/秒のスロープで上昇する。前記回転速度制御信号DSfanは電圧補正値算出回路43で補正され、該電圧補正値算出回路43から少しづつ大きくなる出力信号を発生する。その出力信号はPWM出力回路44に加わりローレベルの期間が少しずつ長くされたPWM信号が出力される。それにより出力トランジスタ5、7、9がオンされる期間も少しずつ長くなり、駆動コイル1、2、3に流れる駆動電流が大きくなりモータは回転数を高める。
【0041】
アップダウンカウンタ38からの回転速度制御信号DSfanと回転目標値算出回路31からの回転速度目標値信号Dfanはコンパレータ40でコンパレートされ、回転速度目標値に到着すると回転速度制御信号DSfanが回転速度目標値信号Dfanに一致し、コンパレータ40からストップ信号を発生しアップダウンカウンタ38のカウントアップをストップする。
【0042】
前記回転目標値に到達すると、前記アップダウンカウンタ38から発生するストップ信号でフリップフロップ41はセットされ、アンド回路41の一方はLレベルにされる。従って前記アンド回路41の出力からLレベルのクロック切換信号を発生しクロック切換回路39を切換え、アップダウンカウンタ38に第2クロック信号を加える。
【0043】
前記コンパレータ40で比較し回転速度目標値信号Dfanと回転速度制御信号DSfanとを比較し、前記回転速度目標値信号Dfanが回転速度制御信号DSfanより大きいときはアップダウンカウンタ38に第2クロック信号でアップする。逆に前記回転速度目標値信号Dfanが回転速度制御信号DSfanより小さいときはアップダウンカウンタ38に第2クロック信号でダウンカウントする。前記アップダウンカウンタ38はnビットの100%/秒でアップカウント又はダウンカウントする。例えば8ビットのデジタルデータ信号の場合は1秒で0〜255までアップカウント又はダウンカウントする。
【0044】
従って図4に示すように、回転目標値に到達後は回転速度制御信号DSfanは100%/秒のスロープで変化する。前記回転速度制御信号DSfanは電圧補正値算出回路43で補正され、該電圧補正値算出回路43から出力信号を発生する。その出力信号はPWM出力回路44に加わりPWM信号が出力され、出力トランジスタを制御し、モータを回転目標値で回転させる。
【0045】
また回転速度目標値に達した後に回転速度目標値信号Dfanが変更されるときも、第2クロック信号でアップダウンカウンタ38がカウントする。例えば、回転速度目標値が低く変更されると、回転速度目標値信号Dfanが回転速度制御信号DSfanより小さくるので、アップダウンカウンタ38にレベルLの信号が加わる。従ってアップダウンカウンタ38は第2クロック信号でダウンカウントする。
【0046】
前記アップダウンカウンタ38が第2クロック信号でダウンカウントすると、100%/秒のスロープで変化し回転速度目標値信号Dfanが発生し、電圧補正算出回路43に加わり出力信号を発生する。前記出力信号はPWM出力回路44に加わり、PWM出力回路44からローレベルの期間が短くされたPWM信号が出力される。それにより出力トランジスタ5、7、9がオンされる期間も短くなり、駆動コイル1、2、3に流れる駆動電流が小さくなりモータは回転数を低下し、変更された回転速度目標値にする。
【0047】
逆に回転速度目標値が高く変更されると、回転速度目標値信号Dfanが回転速度制御信号DSfanより大きくなるので、アップダウンカウンタ38にレベルHの信号が加わる。従ってアップダウンカウンタ38は第2クロック信号でアップカウントする。
【0048】
前記アップダウンカウンタ38が第2クロック信号でアップカウントすると、100%/秒のスロープで変化し回転速度目標値信号Dfanが発生し、電圧補正算出回路43に加わり増加する出力信号を発生する。前記出力信号はPWM出力回路44に加わり、PWM出力回路44からローレベルの期間が長くされたPWM信号が出力される。それにより出力トランジスタ5、7、9がオンされる期間も長くなり、駆動コイル1、2、3に流れる駆動電流が大きくなりモータは回転数を増加し、変更された回転速度目標値にする。
【0049】
さらに前記回転目標値に到達する以前に目標値が下げられたとき、回転速度目標値信号Dfanが回転速度制御信号DSfanより小さくなる、コンパレータ40からアップダウン切換信号を発生すると共に、アンド回路41の入力はLレベルとなり、Lレベルのクロック切換信号を発生しクロック切換回路39を切換え、アップダウンカウンタ38に第2クロック信号を加える。
【0050】
従ってアップダウンカウンタ38は第2クロック信号でダウンカウントされ、回転速度制御信号DSfanは100%/秒のスロープで変化する。前記回転速度制御信号DSfanは電圧補正値算出回路43で補正され、該電圧補正値算出回路43から出力信号を発生する。その出力信号はPWM出力回路44に加わりPWM信号が出力され、出力トランジスタを制御して下げられた目標値の回転速度でモータを回転させる。
【0051】
前記タイマー回路46は回転目標値が0から変化したとき(目標値が入力されたとき)からカウントを始め、モータの回転数がロックを検出する100rpm以上になる前記3.5秒経過したらHレベルの信号を発生しロック保護回路47に加える。又ロック保護回路47にはPWM出力回路44からは前述されたように、PWM信号が出力されている。従ってこの状態でモータがロックされ、モータ回転数検出回路48で検出される回転数が100rpm以下になると、前記ロック保護回路47からロック信号を発生しモータへの信号を停止すると共に、アップダウンカウンタ38をリセットする。
【0052】
尚タイマー回路46は前述したように、回転速度制御信号DSfanがALL=0にしたとき2回一致検出回路50からリセット信号が発生し、回転速度がロックを検出する回転数以下になる前にリセットする。これはファンスイッチをON→OFF→ONした場合、OFF時に100rpm以下になってからONしたとき、タイマー回路46にリセットがかかっていないと、ロック信号が働きモータが停止したままの状態となり、駆動できなくなるからである。
【0053】
【発明の効果】
本発明のソフトスタート回路は起動時第1クロック信号でアップダウンカウンタをアップカウントし、徐々に増加するスロープで回転速度制御信号DSfanを発生させPWM出力回路に加えられ、前記回転速度制御信号DSfanに基づいてPWM出力回路よりPWM信号を発生し回転数を高め、回転速度目標値信号Dfanで定める目標回転数に達した後は、第2クロック信号でアップダウンカウンタをアップ又はダウンカウントし、100%/秒のスロープで変化する回転速度制御信号DSfanを発生させ回転数を制御するので、目標速度回転目標値に到達後もアップダウンカウンタはアップ又はダウンカウントするので、デューテイ比を切換えたときあるいはノイズ等が発生したときに異常な回転速度制御信号を発生し、回転数を不安定にするということはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブラシレスモータのソフトスタート回路の回路図である。
【図2】本発明に用いた2回一致検出回路のブロック図である。
【図3】本発明及び従来のブラシレスモータのソフトスタート回路のスロースタート時の回転速度制御信号の特性図である。
【図4】本発明及び従来のブラシレスモータのソフトスタート回路の目標回転速度到後の回転速度制御信号の特性図である。
【図5】本発明及び従来のブラシレスモータのソフトスタート回路の一部分の波形図である。
【図6】本発明及び従来のブラシレスモータのソフトスタート回路の他部分の波形図である。
【図7】従来のブラシレスモータのソフトスタート回路の回路図である。
【符号の説明】
1、2、3 駆動コイル
4、5、6、7、8、9 出力トランジスタ
30 A―D変換回路
31 回転目標値算出回路
38 アップダウンカウンタ
39 クロック信号切換回路
40 コンパレータ
43 電圧補正値算出回路
44 PWM出力回路

Claims (4)

  1. 複数の駆動コイルに駆動電流を供給する複数の出力トランジスタを有し、これら複数の出力トランジスタにPWM出力回路よりのPWM信号を供給し、前記出力トランジスタのオン時間を制御し回転速度を制御するブラシレスモータにおいて、
    起動時第1のクロック信号でアップダウンカウンタをnビットの数%/秒のアップカウントし数%/秒のスロープで増加する回転速度制御信号DSfanを発生し、前記回転速度制御信号DSfanに基づいてPWM出力回路からPWM信号を発生し出力トランジスタのオン時間を増加し回転数を高め、回転速度目標値信号Dfanで定める目標回転数に達したときアップダウンカウンタを停止し、
    前記回転速度目標値信号Dfanで定める目標回転数に達した後は、回転速度目標値信号Dfanと回転速度制御信号DSfanとを比較し、第2クロック信号でアップダウンカウンタをnビットの100%/秒のアップカウントまたはダウンカウントし、100%/秒のスロープで変化する回転速度制御信号DSfanを発生させ、前記回転速度制御信号DSfanに基づいてPWM出力回路からPWM信号を発生し、出力トランジスタのオン時間を制御し回転速度目標値で定める回転数で回転させることを特徴とするブラシレスモータのソフトスタート回路。
  2. 複数の駆動コイルに駆動電流を供給する複数の出力トランジスタを有し、前記複数の出力トランジスタにPWM出力回路よりのPWM信号を供給し、これら出力トランジスタのオン時間を制御し回転速度を制御するブラシレスモータにおいて、
    設定されたモータの回転速度を算出し回転速度目標値信号Dfanを発生する回転目標値算出回路と、
    切換回路で切り替えられる第1クロック信号または第2クロック信号でカウントし回転速度制御信号DSfanを発生するアップダウンカウンタと、
    前記回転速度目標値信号Dfanと回転速度制御信号DSfanとを比較しアップダウン切換信号及びストップ信号を発生するコンパレータと、
    前記回転速度制御信号DSfanに基づいてPWM信号を発生するPWM出力回路とを含み
    起動時は第1クロック信号でアップダウンカウンタをアップカウントし、数%/秒のスロープで増加する回転速度制御信号DSfanを発生させPWM出力回路に加えられ、前記回転速度制御信号DSfanに基づいてPWM出力回路よりPWM信号を発生し、出力トランジスタのオン時間を増加し回転数を高め、回転速度目標値信号Dfanで定める目標回転数に達したときコンパレータから発生されるストップ信号でアップダウンカウンタのカウントを停止し、
    回転速度目標値信号Dfanで定める目標回転数に達した後は、コンパレータで前記回転速度目標値信号Dfanと回転速度制御信号DSfanとを比較し、切換回路で切り替えられた第2クロック信号でアップダウンカウンタをアップ又はダウンカウントし、100%/秒のスロープで変化する回転速度制御信号DSfanを発生させ、前記回転速度制御信号DSfanに基づいてPWM出力回路よりPWM信号を発生し、出力トランジスタのオン時間を制御し回転速度目標値で定める回転数で回転させることを特徴とするブラシレスモータのソフトスタート回路。
  3. 回転速度目標値信号Dfanで定める目標回転数に達した後に回転目標値が変更されたとき、前記第2クロック信号でアップダウンカウンタをアップ又はダウンカウントし、100%/秒のスロープで変化する回転速度制御信号DSfanを発生させ、前記回転速度制御信号DSfanに基づいてPWM出力回路よりPWM信号を発生し、出力トランジスタのオン時間を制御し変更された回転数で回転させることを特徴とする請求項1又は2記載のブラシレスモータのソフトスタート回路。
  4. 回転速度目標値信号Dfanで定める目標回転数に達する前に回転目標値が変更され、前記回転速度目標値信号Dfanが前記回転速度制御信号DSfanより小さくなったとき、第2クロック信号でアップダウンカウンタをダウンカウントし、100%/秒のスロープで変化する回転速度制御信号DSfanを発生させ、前記回転速度制御信号DSfanに基づいてPWM出力回路よりPWM信号を発生し、出力トランジスタのオン時間を制御し変更された回転数で回転させることを特徴とする請求項1又は2記載のブラシレスモータのソフトスタート回路。
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