JP6410382B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/14Electronic commutators
    • H02P6/16Circuit arrangements for detecting position
    • H02P6/18Circuit arrangements for detecting position without separate position detecting elements

Description

本発明は、センサレス型のモータ(センサレスモータ)の駆動電流を制御するモータ制御回路に関する。
例えば特許文献1は、モータ制御回路として、電気自動車用制御装置を開示し、電気自動車用制御装置は、バッテリからの直流電力でエアコン用コンプレッサモータの駆動電流を生成するインバータと、エアコン用コンプレッサモータの逆起電圧に基づきエアコン用コンプレッサモータのロータ位置を検出するロータ位置検出回路と、インバータを制御するゲート駆動回路と、を備えている。ここで、エアコン用コンプレッサモータは、センサレスモータであり、例えばホール素子、レゾルバ等の回転角センサを有していない。エアコン用コンプレッサモータ(センサレスモータ)が回転角センサを有しないので、ロータ位置検出回路は、逆起電圧に基づきロータ位置を検出又は推定する必要がある。
しかしながら、エアコン用コンプレッサモータが回転しないで静止している時に、逆起電圧は発生せず、従って、ロータ位置検出回路は、ロータ位置を検出することができない。また、エアコン用コンプレッサモータが起動する時に、言い換えれば、エアコン用コンプレッサモータの回転速度が低い時に、逆起電圧は小さく、従って、ロータ位置検出回路は、ロータ位置を検出し難い。ロータ位置検出回路がロータ位置を検出できるまでの間、電気自動車用制御装置の他制運転指令回路は、エアコン用コンプレッサモータの回転速度が徐々に増加するように、ゲート駆動回路を制御することができる。
ところで、他制運転指令回路がゲート駆動回路を介してインバータを制御する時に、エアコン用コンプレッサモータは、振動してしまう。エアコン用コンプレッサモータの振動を低減するために、電気自動車用制御装置は、電流制限回路を備え、電流制限回路は、回転速度に比例する電流制限値とエアコン用コンプレッサモータの駆動電流とを比較する比較器を有している。言い換えれば、電流制限回路の比較器は、可変の駆動電流が可変の電流制限値を超えているか否かを判定し、可変の駆動電流が可変の電流制限値を超えている時に、比較器は、インバータでの直流電力から駆動電流への生成を停止するためのLow信号をゲート駆動回路に出力することができる。
他方、他制運転指令回路がゲート駆動回路を介してインバータを制御しない時に、言い換えれば、ロータ位置検出回路がロータ位置を検出できる時に、電流制限回路の比較器は、可変の駆動電流が可変の電流制限値よりも大きい固定の電流制限値を超えているか否かを判定し、可変の駆動電流が固定の電流制限値を超えている時に、比較器は、インバータでの直流電力から駆動電流への生成を停止するためのLow信号をゲート駆動回路に出力することができる。
特開平07−115791号公報
しかしながら、ロータ位置が検出される状態で特許文献1のエアコン用コンプレッサモータの回転速度が急激に又は瞬時に増加するように、ゲート駆動回路がインバータを指示する時に、本発明者らは、ロータ位置検出回路でのロータ位置の検出処理がロータ回転速度の急激な増加に追従できず、ロータ位置検出回路がロータ位置を見失ってしまうことを認識した。言い換えれば、本発明者らは、エアコン用コンプレッサモータの回転速度が急激に又は瞬時に増加しないでロータ位置検出回路がロータ位置を検出し続けるように、特許文献1のゲート駆動回路の制御を複雑化又は高度化する必要があることを認識した。
本発明の1つの目的は、ロータ位置の検出を継続可能なモータ制御回路を提供することである。本発明の他の目的は、以下に例示する態様及び最良の実施形態、並びに添付の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
以下に、本発明の概要を容易に理解するために、本発明に従う態様を例示する。
第1の態様において、モータ制御装置は、
モータ電源からの直流電力でセンサレスモータの実際駆動電流を生成するインバータ回路と、
前記実際駆動電流を実際駆動信号として検出する電流検出回路と、
前記センサレスモータの逆起電圧に基づき前記センサレスモータのロータ位置を検出する位置検出回路と、
前記センサレスモータの目標回転速度に応じて前記インバータ回路を制御するモータ制御回路と、
前記センサレスモータの前記ロータ位置に基づく前記センサレスモータの実際回転速度が所定回転速度よりも高い高回転速度である時に低バイアス信号を生成するととともに、前記実際回転速度が前記所定回転速度よりも低い低回転速度である時に前記低バイアス信号よりも高いバイアスを有する高バイアス信号を生成する生成回路と、
前記生成回路によって生成されるバイアス信号と前記電流検出回路によって検出される前記実際駆動信号とを加算する加算回路と、
を備え、
前記位置検出回路が前記ロータ位置を検出できる時に、前記モータ制御回路は、常に、前記加算回路からの加算信号が固定の上限値を超えているか否かを判定し、
前記加算信号が前記固定の上限値を超えている時に、前記モータ制御回路は、前記インバータ回路での前記直流電力から前記実際駆動電流への生成を停止する。
第1の態様では、生成回路は、センサレスモータの実際回転速度に基づきバイアス信号を生成し、加算回路は、そのバイアス信号と実際駆動信号と加算し、その加算結果として加算信号をモータ制御回路に出力することができる。特に、実際回転速度が低回転速度である時に、実際駆動信号は、バイアス信号(高バイアス信号)と加算されるので、実際駆動信号の小さな増加だけで加算信号が固定の上限値を超え易くなり、インバータ回路での直流電力から実際駆動電流への生成は、停止され易い。言い換えれば、センサレスモータの実際回転速度が急激に増加しないように、実際駆動電流の急激な増加は、バイアス信号の存在によって抑制される。従って、位置検出回路は、ロータ位置を検出し続けることができる。
なお、実際回転速度が低回転速度である時に、センサレスモータの逆起電圧は、大きくなく、従って、モータ制御回路は、センサレスモータへの過電流の流入を防ぐために、生成回路及び加算回路と協働することができる。即ち、実際回転速度が低回転速度である時に、バイアス信号を、加算信号(バイアス信号と実際駆動信号との加算結果)が固定の上限値を適切に下回る程度まで大きく設定する(例えば、図4(A),図4(B)を参照)ことが好ましく、これにより、センサレスモータへの過電流流入を防止できる。また、加算信号と固定の上限値との差が適切に保たれることが好ましく、これにより、センサレスモータへの過電流流入及びインバータ回路(駆動回路)の損傷を防ぐ機能(回路保護機能)をより一層適切に働かせることができる。
加えて、第1の態様では、実際回転速度が高回転速度である時に、高バイアス信号のバイアスは、低バイアス信号のバイアスに減少される。言い換えれば、本発明者らは、実際回転速度が高回転速度である時に、目標回転速度が急激に増加しても、ロータ位置が見失われ難いことを認識した。加算回路は、低バイアス信号と実際駆動信号と加算するので、インバータ回路での直流電力から実際駆動電流への生成は、高バイアス信号のバイアスの減少分だけ停止され難い。従って、実際回転速度が高回転速度である時に、モータ制御装置は、センサレスモータの出力の抑制を招き難い。
第1の態様に従属する第2の態様において、
前記生成回路は、トランジスタを含んでもよく、
前記実際回転速度が前記高回転速度である時に、前記生成回路が前記バイアス信号をゼロに設定するように、前記トランジスタは、OFFされてもよい。
第2の態様では、センサレスモータの実際回転速度が高回転速度である時に、実際回転速度に基づき生成されるバイアス信号は、生成回路でのトランジスタのOFFを介して、ゼロに設定される。ここで、バイアス信号がゼロに設定されることは、トランジスタのOFFによって、バイアス信号が実際にゼロになる状態だけでなく、バイアス信号がゼロに向かって小さくなる状態も含む。生成回路の出力をトランジスタで制御できるので、簡易な構成で生成回路を形成することができる。
第2の態様に従属する第3の態様において、
前記生成回路は、前記実際回転速度を回転電圧に変換する変換回路を更に含んでもよく、
前記変換回路は、前記回転電圧を前記トランジスタに印加してもよい。
第3の態様では、生成回路は、センサレスモータの実際回転速度を回転電圧に変換する変換回路を更に含んでいる。変換回路の出力がトランジスタに印加されるので、生成回路は、実際回転速度に基づきトランジスタをON/OFF制御することができる。
第3の態様に従属する第4の態様において、
前記変換回路は、第1のコンデンサと第2のコンデンサと第1のダイオードと第2のダイオードとを含んでもよく、
前記第1のコンデンサの一端は、前記生成回路の電源電圧に接続されてもよく、
前記第1のコンデンサの他端は、前記実際回転速度として入力されるパルス電圧に接続されてもよく、
前記第2のコンデンサの一端は、前記第1のコンデンサの前記一端に接続されてもよく、
前記第1のダイオードのアノードは、前記パルス電圧に接続されてもよく、
前記第1のダイオードのカソードは、前記第1のコンデンサの前記他端に接続されてもよく、
前記第2のダイオードのカソードは、前記第1のコンデンサの前記他端に接続されてもよく、
前記第2のダイオードのアノードは、前記第2のコンデンサの他端に接続されてもよく、
前記第2のコンデンサの放電時定数は、前記第1のコンデンサの放電時定数よりも大きくてもよく、
前記第2のコンデンサの両端間電圧に基づき前記トランジスタがONされる時に、前記生成回路は、前記バイアス信号として、前記電源電圧に基づく信号を出力されてもよい。
第4の態様では、変換回路は、第1及び第2のコンデンサ並びに第1及び第2のダイオードを含み、第1及び第2のコンデンサの一端は、生成回路の電源電圧に接続され、且つ第1及び第2のコンデンサの他端は、センサレスモータの実際回転速度に応じた例えば周波数を有するパルス電圧に接続されている。また、第1のダイオードのアノード及びカソードは、それぞれ、パルス電圧及び第1のコンデンサの他端に接続され、且つ第2のダイオードのカソード及びアノードは、それぞれ、第1及び第2のコンデンサの他端に接続されている。従って、実際回転速度に基づくパルス電圧の周波数が低い程、第1及び第2のコンデンサの両端間電圧は、大きくなる。
加えて、第4の態様では、第2のコンデンサの放電時定数は、第1のコンデンサの放電時定数よりも大きい。従って、電源電圧で充電された第2のコンデンサの電荷の放電速度は、電源電圧で充電された第1のコンデンサの電荷の放電速度よりも緩やかであり、第2のコンデンサの両端間電圧は、トランジスタをON/OFF制御し易い。言い換えれば、第2のコンデンサの両端間電圧が実際回転速度に依存して変動する範囲内でトランジスタのON閾値電圧を設計し易い。
なお、パルス電圧の周波数(センサレスモータの実際回転速度)が低い時に、トランジスタがONされて、生成回路は、バイアス信号として、生成回路の電源電圧に基づく信号を出力することができる。また、生成回路は、特許文献1の電流制限回路を形成する比較器を含む必要がない。
第3の態様に従属する第5の態様において、
前記変換回路は、第1のコンデンサと第2のコンデンサと第1のダイオードと第2のダイオードと他のトランジスタとを含んでもよく、
前記第1のコンデンサの一端は、前記実際回転速度として入力されるパルス電圧に接続されてもよく、
前記第1のコンデンサの他端は、前記生成回路の接地電圧に接続されてもよく、
前記第2のコンデンサの一端は、前記第1のコンデンサの前記一端に接続されてもよく、
前記第2のコンデンサの他端は、前記生成回路の前記接地電圧に接続されてもよく、
前記第1のダイオードのカソードは、前記パルス電圧に接続されてもよく、
前記第1のダイオードのアノードは、前記第1のコンデンサの前記一端に接続されてもよく、
前記第2のダイオードのアノードは、前記第1のコンデンサの前記一端に接続されてもよく、
前記第2のダイオードのカソードは、前記第2のコンデンサの前記一端に接続されてもよく、
前記第2のコンデンサの放電時定数は、前記第1のコンデンサの放電時定数よりも大きくてもよく、
前記第2のコンデンサの両端間電圧に基づき前記他のトランジスタがONされ且つ前記トランジスタがONされる時に、前記生成回路は、前記バイアス信号として、前記電源電圧に基づく信号を出力してもよい。
第5の態様では、変換回路は、第1及び第2のコンデンサ、第1及び第2のダイオード、並びに他のトランジスタを含み、実際回転速度に基づくパルス電圧の周波数が低い程、第1及び第2のコンデンサの両端間電圧は、大きくなる。また、第5の態様では、第2のコンデンサの両端間電圧は、他のトランジスタ及びトランジスタをON/OFF制御し易い。加えて、パルス電圧の周波数(センサレスモータの実際回転速度)が低い時に、他のトランジスタ及びトランジスタの双方がONされて、生成回路は、バイアス信号として、生成回路の電源電圧に基づく信号を出力することができる。なお、生成回路は、特許文献1の電流制限回路を形成する比較器を含む必要がない。
また、第5の態様において、好ましくは、バイアス信号の一部を他のトランジスタの入力に帰還させて、変換回路にヒステリシスを持たせ、パルス電圧の周期でバイアス信号がON/OFFされることを防ぐことができる。
第3の態様に従属する第6の態様において、
前記変換回路は、第1のコンデンサと第2のコンデンサと第1のダイオードと第2のダイオードと比較器とを含んでもよく、
前記第1のコンデンサの一端は、前記実際回転速度として入力されるパルス電圧に接続されてもよく、
前記第1のコンデンサの他端は、前記生成回路の接地電圧に接続されてもよく、
前記第2のコンデンサの一端は、前記第1のコンデンサの前記一端に接続されてもよく、
前記第2のコンデンサの他端は、前記生成回路の前記接地電圧に接続されてもよく、
前記第1のダイオードのカソードは、前記パルス電圧に接続されてもよく、
前記第1のダイオードのアノードは、前記第1のコンデンサの前記一端に接続されてもよく、
前記第2のダイオードのアノードは、前記第1のコンデンサの前記一端に接続されてもよく、
前記第2のダイオードのカソードは、前記第2のコンデンサの前記一端に接続されてもよく、
前記第2のコンデンサの放電時定数は、前記第1のコンデンサの放電時定数よりも大きくてもよく、
前記第2のコンデンサの両端間電圧に基づき前記比較器がLow信号を出力し且つ前記トランジスタがONされる時に、前記生成回路は、前記バイアス信号として、前記電源電圧に基づく信号を出力してもよい。
第6の態様では、変換回路は、第1及び第2のコンデンサ、第1及び第2のダイオード、並びに比較器を含み、実際回転速度に基づくパルス電圧の周波数が低い程、第1及び第2のコンデンサの両端間電圧は、大きくなる。また、第6の態様では、第2のコンデンサの両端間電圧は、比較器及びトランジスタをそれぞれHigh/Low制御及びON/OFF制御し易い。加えて、パルス電圧の周波数(センサレスモータの実際回転速度)が低い時に、比較器がLow信号を出力し且つトランジスタがONされて、生成回路は、バイアス信号として、生成回路の電源電圧に基づく信号を出力することができる。
第4乃至第6の態様の何れか1つの態様に従属する第7の態様において、
前記センサレスモータが回転しないで静止している時点から所定期間が経過する時点までの起動モードで前記モータ制御回路が前記センサレスモータの回転を開始する時に、前記起動モードが完了するまでの間、前記トランジスタがONされず、前記生成回路が前記バイアス信号をゼロに設定するように、前記第2のコンデンサの容量は、設計されてもよい。
第7の態様では、センサレスモータの起動モードが完了するまでの間、生成回路は、バイアス信号をゼロに設定することができる。言い換えれば、起動モードでのセンサレスモータの実際回転速度がゼロから起動時の最終目標回転速度まで増加するまでの所定期間は、前記トランジスタがONされないように、第2のコンデンサの容量を設計することができる。これにより、起動モードにおいて、センサレスモータの実際駆動電流の増加は、バイアス信号によって抑制されないので、モータ制御装置は、センサレスモータを適切に起動させることができる。
第1乃至第7の態様の何れか1つに従属する第8の態様において、
前記加算回路は、抵抗であってもよく、
前記抵抗及びコンデンサは、ローパスフィルタを構成してもよい。
第8の態様では、簡易な構成(ローパスフィルタの一部である抵抗)で加算回路を形成することができる。
第1乃至第8の態様の何れか1つに従属する第9の態様において、
前記実際回転速度が前記所定回転速度よりも高い定格回転速度以下の前記高回転速度である時に、前記生成回路が前記バイアス信号をゼロに設定するように、前記トランジスタは、OFFされてもよい。
第9の態様では、センサレスモータの実際回転速度が高回転速度(≦定格回転速度)である時に、生成回路は、バイアス信号をゼロに設定することができる。実際回転速度が定格回転速度を含む高回転速度である時に、センサレスモータの実際駆動電流は、バイアス信号によって抑制される必要がなく、このような状況でバイアス信号をゼロにすればモータ制御装置は、センサレスモータの能力を最大化することができる。
当業者は、例示した本発明に従う態様が、本発明の精神を逸脱することなく、さらに変更され得ることを容易に理解できるであろう。
本発明に従うモータ制御装置の概略構成例を示す。 図2(A)及び図2(B)の各々は、図1の生成回路及び加算回路の構成例を示す。 図3(A)及び図3(B)は、それぞれ、高回転速度状態及び低回転速度状態での図2(A)のコンデンサの両端間電圧の変動例(時間依存性)を示す。 図4(A)及び図4(B)の各々は、図1の生成回路、電流検出回路及び加算回路の出力例を示す。 図5(A)及び図5(B)の各々は、図1の生成回路の他の構成例を示す。 図6(A)及び図6(B)は、それぞれ、高回転速度状態及び低回転速度状態での図5(A)のコンデンサの両端間電圧の変動例(時間依存性)を示す。
以下に説明する最良の実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられている。従って、当業者は、本発明が、以下に説明される実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。
図1は、本発明に従うモータ制御装置の概略構成例を示す。図1に示されるように、モータ制御装置は、例えばN型のトランジスタ12,13,14,15,16,17で構成される例えば3相のインバータ回路を制御するモータ制御回路4を備え、生成回路1及び加算回路3を更に備えている。生成回路1は、例えば3相のセンサレスモータ18の実際回転速度に基づきバイアス信号VIbを生成し、その実際回転速度は、位置検出回路5によって検出されるロータ位置に基づいている。また、加算回路3は、バイアス信号VIbと実際駆動信号VIdとを加算し、その実際駆動信号VIdは、例えばシャント抵抗R7で構成される電流検出回路2によって検出され、実際駆動信号VIdは、実際駆動電流を表している。
図1のモータ制御回路4は、常に、加算回路3からの加算信号VIdbが固定の上限値VIL(図4(A)参照)を超えているか否かを判定し、加算信号VIdbが固定の上限値VILを超えている時に、モータ制御回路4は、インバータ回路の通電を停止することができる。なお、バイアス信号VIb、実際駆動信号VId及び加算信号VIdbの形式は、典型的には電圧である。
図1のモータ制御装置は、例えば車両バッテリ(典型的には12[V])で構成されるモータ電源11を備え、インバータ回路は、モータ電源11からの直流電力でセンサレスモータ18の実際駆動電流を生成する。位置検出回路5は、センサレスモータ18の逆起電圧に基づきセンサレスモータ18のロータ位置を検出する。ここで、ロータ位置は、例えばロータ回転角であり、位置検出回路5は、逆起電圧のゼロクロス、逆起電圧の位相、逆起電圧の積分等によってロータ回転角を検出し、検出結果をモータ制御回路4に出力することができる。
なお、センサレスモータ18が回転しないで静止している時に、逆起電圧は発生せず、従って、位置検出回路5は、ロータ位置を検出することができない。また、センサレスモータ18が起動する時に、言い換えれば、センサレスモータ18の実際回転速度が非常に低い時に、逆起電圧は極めて小さく、従って、位置検出回路5は、ロータ位置を実質的に検出できない。位置検出回路5は、ロータ位置又はロータ回転角の検出の有無をモータ制御回路4に出力してもよい。
位置検出回路5がロータ位置を検出できない時に、モータ制御回路4は、起動モードでセンサレスモータ18を回転させることができる。言い換えれば、モータ制御回路4は、ロータ位置と無関係にインバータ回路を制御し、センサレスモータ18に実際駆動電流を生じさせることができる。センサレスモータ18の実際回転速度がゼロから徐々に増加し、その後、位置検出回路5は、ロータ位置を検出することができる。
位置検出回路5がロータ位置を検出できる時に、モータ制御回路4は、通常モードでセンサレスモータ18を回転させることができる。言い換えれば、モータ制御回路4は、ロータ位置を監視しながら、センサレスモータ18の目標回転速度に応じてインバータ回路を制御することができる。目標回転速度(速度指令値)は、例えばECU(Electronic Control Unit)6によって指示され、ECU6は、例えば車両のエンジンの冷却水を循環させる電動ポンプ(図示せず)を制御するために、センサレスモータ18の目標回転速度を決定することができる。
図1のモータ制御回路4は、ロータ位置から実際回転速度を演算又は生成してもよく、実際回転速度が目標回転速度に一致するように、モータ制御回路4は、インバータ回路を制御することができる。なお、実際回転速度と目標回転速度との差が大きい時に、モータ制御回路4は、実際回転速度を目標回転速度に徐々に一致させてもよいが、その制御は、複雑化又は高度化してしまう。言い換えれば、実際回転速度と目標回転速度との差が大きい状況であっても、モータ制御回路4は、実際回転速度を目標回転速度に瞬時に一致させることが好ましく、モータ制御回路4は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の簡易な回路で構成可能である。
但し、実際回転速度を目標回転速度に瞬時に一致させる時に、インバータ回路の出力は、急激に増加し、これにより、センサレスモータ18に過電流が流れ、インバータ回路及び/又はセンサレスモータ18が損傷してしまう可能性がある。言い換えれば、センサレスモータ18の実際回転速度が低い時に、センサレスモータ18の逆起電圧が大きくなく、モータ制御回路4は、過電流を防ぐために、生成回路1及び加算回路3と協働することができる。他方、センサレスモータ18の実際回転速度が高い時に、センサレスモータ18の逆起電圧が大きく、従って、インバータ回路の出力が急激に増加しても、センサレスモータ18の実際回転速度及び実際駆動電流の増加は、抑制される。
モータ制御回路4は、典型的には、周波数ジェネレータを有し、言い換えれば、実際回転速度としてパルス電圧VFGを出力することができる。ここで、モータ制御回路4又は周波数ジェネレータは、ロータ回転角が所定回転量だけ変化する毎に例えばHigh信号又はHighパルスを生成し、実際回転速度に応じた周波数(FG周波数)を有するパルス電圧VFGを例えば出力端子(FG出力端子)から出力することができる。
図1の生成回路1は、実際回転速度として例えば出力端子(FG出力端子)からの例えばパルス電圧VFGを例えば入力端子(FG入力端子)で入力し、実際回転速度(FG周波数)が所定回転速度(所定周波数)よりも高い時に、低バイアス信号を生成することができる。他方、実際回転速度が所定回転速度よりも低い時に、生成回路1は、高バイアス信号を生成することができる。このように、生成回路1は、実際回転速度に基づきバイアス信号VIb(具体的には、バイアス電圧)を生成し、実際回転速度又はFG周波数が高い時に、バイアス信号VIbのバイアス(電圧値)は、小さく設定される。他方、実際回転速度又はFG周波数が低い時に、バイアス信号VIbのバイアスは、大きく設定される。バイアス信号VIbのバイアスは、実際回転速度の増加又は減少に応じて、連続的に減少又は増加してもよく、代替的に、例えば2値(低バイアス又は高バイアス)であってもよい。
図1の電流検出回路2(シャント抵抗R7)は、センサレスモータ18の実際駆動電流を実際駆動信号VId(具体的には、実際駆動電圧)として検出し、加算回路3は、バイアス信号VIbと実際駆動信号VIdとを加算し、モータ制御回路4は、常に、加算回路3からの加算信号VIdb(具体的には、加算電圧)が固定の上限値VILを超えているか否かを判定している。特に、実際回転速度(FG周波数)が所定回転速度(所定周波数)よりも低い低回転速度(低周波数)である時に、実際駆動信号VIdがバイアス信号VIb(高バイアス信号)の分だけ実質的に大きくなるように加算信号VIdbが生成されるので、インバータ回路での直流電力から実際駆動電流への生成は、停止され易い。言い換えれば、実際回転速度(FG周波数:低速度)と目標回転速度(速度指令値:高速度)との差が大きい状況であっても、センサレスモータ18の実際回転速度が急激に増加しないように、実際駆動電流の急激な増加およびこれに伴う実際回転速度の急激な増加は、バイアス信号VIb(高バイアス信号)によって抑制される。従って、位置検出回路5は、ロータ位置を検出し続けることができる。
加えて、実際回転速度(FG周波数)が所定回転速度(所定周波数)よりも高い高回転速度(高周波数)である時に、高バイアス信号のバイアスは、低バイアス信号のバイアスに減少される。言い換えれば、本発明者らは、実際回転速度が高回転速度である時に、インバータ回路の出力が急激に増加する状況であっても、ロータ回転角速度の時間変化率(ロータ回転角加速度)が、実際回転速度が低回転速度である時のロータ回転角加速度よりも小さくなるので、ロータ位置(ロータ回転角)が見失われ難いことを認識した。加算回路3は、バイアス信号VIb(低バイアス信号)と実際駆動信号VIdと加算するので、インバータ回路での直流電力から実際駆動電流への生成は、高バイアス信号のバイアスの減少分だけ停止され難い。従って、実際回転速度が高回転速度である時に、モータ制御装置は、センサレスモータの出力の抑制を招き難い。
なお、高バイアス信号VIbは、高バイアス信号VIbと実際駆動信号VIdとの和(VIb+VId)が固定の上限値VILを僅かに下回るように設定されることが好ましく(例えば図4(A),図4(B)参照)、これにより、センサレスモータ18への過電流の流入を防ぐ機能(回路保護機能)をより一層適切に働かせることができる。また、固定の上限値VILは、実際回転速度定格回転速度Nmaxでの実際駆動信号VIdが固定の上限値VILを僅かに下回るように設定されることが好ましく(例えば図4(A),図4(B)参照)、これにより、センサレスモータ18の能力を最大化することができる。図4(A),図4(B)において、一点鎖線は、VIbとVIdとの和(加算信号VIdb)を表している。VIb=0である時に、VIb+VId(一点鎖線)は、VId(点線)と一致するが、一点鎖線と点線が区別できるように、図4(A),図4(B)において、便宜上、完全に重ならない一点鎖線及び点線が図示されている。
図2(A)及び図2(B)の各々は、図1の生成回路1及び加算回路3の構成例を示す。図2(A)及び図2(B)に示されるように、生成回路1の最終段として、例えばP型のトランジスタTを採用することができる。言い換えれば、モータ制御回路4からの実際回転速度(FG周波数)の増加又は減少に応じて、或いは、モータ制御回路4からの実際回転速度に基づくHigh信号又はLow信号(具体的には、高/低回転速度電圧VH/L)に応じて、生成回路1の出力(バイアス信号VIb)は、例えば2値(電源電圧Vcc又は高インピーダンス状態(OFF状態))を採用することができる。なお、電源電圧Vccは、生成回路1の内部の電源回路(図示せず)によって生成されてもよく、モータ制御回路4、ECU6等の外部装置が内蔵する電源回路(図示せず)によって生成されてもよい。
図2(A)の生成回路1は、トランジスタTだけでなく、実際回転速度を回転電圧に変換する変換回路を含んでいる。図2(A)において、生成回路1の変換回路は、センサレスモータ18の実際回転速度としてパルス電圧VFGを入力し、そのパルス電圧VFGの周波数(FG周波数)に基づく電圧値を有する回転電圧(電源電圧Vccを規定する電源電圧Vccラインの電源電位から抵抗R3と抵抗R4との接続ノードの接続ノード電位までの電位差(抵抗R3の両端間電圧))に変換し、その回転電圧をトランジスタTに印加又は出力することができる。なお、実際回転速度(FG周波数)が低い程、コンデンサC2の両端間電圧は大きく設定される一方、コンデンサC2の両端間電圧を電圧分割器(抵抗R3及び抵抗R4)で分割することによって生成される例えば抵抗R3の両端間電圧(電源電圧Vccラインの電源電位から接続ノードの接続ノード電位までの電位差)はトランジスタTのON閾値電圧に合わせて更に小さく設定されている。
具体的には、実際回転速度を回転電圧に変換する変換回路は、第1のコンデンサC1と第2のコンデンサC2とを含むことができる。図2(A)において、第1のコンデンサC1の一端は、電源電圧Vcc(例えばモータ制御回路4(電源回路)のVCC出力端子と接続される生成回路1のVCC入力端子)に接続され、第1のコンデンサC1の他端は、実際回転速度として入力されるパルス電圧VFG(モータ制御回路4のFG出力端子と接続される生成回路1のFG入力端子)に接続されている。また、第2のコンデンサC2の一端は、第1のコンデンサC1の一端に接続されている。なお、第2のコンデンサC2の一端も、電源電圧Vccに接続されているので、第1のコンデンサC1の一端及び第2のコンデンサC2の一端は、電源電圧Vccラインに接続されている。
加えて、第2のコンデンサC2の放電時定数が第1のコンデンサC1の放電時定数よりも大きくなるように、変換回路は、第1及び第2のダイオードD1,D2(並びに、第1及び第2の抵抗R1,R2)を更に含むことができる。図2(A)において、第1のダイオードD1のアノードは、パルス電圧VFGに接続され、第1のダイオードD1のカソードは、第1のコンデンサC1の他端に接続されている。また、第2のダイオードD2のカソードは、第1のコンデンサC1の他端に接続され、第2のダイオードD2のアノードは、第2のコンデンサC2の他端に接続されている。さらに、第1の抵抗R1は、第1のダイオードD1のアノード及び第1のコンデンサC1の一端に接続され、第2の抵抗R2は、第1のダイオードD1のアノード及びカソード(第1のコンデンサC1の他端)に接続されている。なお、第1の抵抗R1の一端及び第3の抵抗R3の一端も、電源電圧Vccラインに接続されている。
次に、図2(B)の生成回路1は、トランジスタTだけでなく、例えば2つの抵抗を含んでいる。図2(B)において、トランジスタTの入力を無制限状態にしないために、1つの抵抗(バイアス抵抗)の一端は、電源電圧Vccに接続され、その抵抗(バイアス抵抗)の他端は、もう1つの抵抗を介して、高/低回転速度電圧VH/L(High信号を表す高電圧又はLow信号を表す低電圧の何れか一方)に接続されている。言い換えれば、その抵抗(バイアス抵抗)の他端は、例えばモータ制御回路4(電源回路)のH/L出力端子と接続される生成回路1のH/L入力端子に接続されている。ここで、もう1つの抵抗は、高/低回転速度電圧VH/Lの状態が高電圧値(High信号)から低電圧値(Low信号)に遷移した時に、トランジスタT及び高/低回転速度信号出力回路(例えばモータ制御回路4)に過電流が流れないように採用されている。
図3(A)及び図3(B)は、それぞれ、高回転速度状態及び低回転速度状態での図2(A)の第1及び第2のコンデンサC1,C2の両端間電圧の変動例(時間依存性)を示す。実際回転速度(FG周波数)が高い時に、図3(A)の点線で示される第1のコンデンサC1の最小電圧(絶対電圧)は、図3(B)の点線で示される第1のコンデンサC1の最小電圧よりも高く、図3(A)の実線で示される第2のコンデンサC2の最小電圧も、図3(B)の実線で示される第2のコンデンサC2の最小電圧よりも高い。なお、図3(A)及び図3(B)の点線で示されるように、第1のコンデンサC1の最大電圧(絶対電圧)は、実際回転速度に依存しないで、ほぼ電源電圧Vccである。
加えて、第2のコンデンサC2の電荷の放電速度は、第1のコンデンサC1の電荷の放電速度よりも緩やかであるので(図3(A)及び図3(B)参照)、第2のコンデンサC2の両端間電圧(絶対電圧)は、回転電圧(抵抗R3の両端間電圧)を介してトランジスタTをON/OFF制御し易い。言い換えれば、第2のコンデンサC2の両端間電圧が変動する範囲(最大電圧と最小電圧との差)は、第1のコンデンサC1の両端間電圧が変動する範囲よりも小さいので、固定電圧VTH(図3(A)及び図3(B)参照)又はトランジスタTのON閾値電圧を設計し易い。なお、第2のコンデンサC2の両端間電圧を電圧分割器(抵抗R3及び抵抗R4)で分割することによって生成される例えば抵抗R3の両端間電圧(電源電圧Vccを規定する電源電圧Vccラインの電源電位から抵抗R3と抵抗R4との接続ノードの接続ノード電位までの電位差(電源電圧Vcc−抵抗R4の両端間電圧))が、(電源電圧Vcc−トランジスタTのON閾値電圧)以上である時にトランジスタTがONされ、そうでない時にトランジスタTがOFFされる。
ところで、固定電圧VTHは、トランジスタTのON閾値電圧に対応している。具体的には、トランジスタTのON閾値電圧をVthとする時に、Vth=VTH×(R3/R3+R4)の関係式が成立する。トランジスタTのON閾値電圧(Vth)は、トランジスタTの種類に依存するので、第2のコンデンサC2の両端間電圧を分割しない状態で、変換回路は、トランジスタTをON/OFF制御することができる。言い換えれば、変換回路は、電圧分割器(抵抗R3及び抵抗R4)を有しないで、変換回路は、第2のコンデンサC2の両端間に抵抗R3だけを配置してもよい。或いは、抵抗R4の抵抗値をゼロに設定し、分割率は、100(=R3/(R3+R4)×100=R3/(R3+0)×100=1/1×100)[%]であってもよい。第2のコンデンサC2の両端間に抵抗R3だけが配置される状態で、或いは、抵抗R4の抵抗値がゼロに設定される状態で、第2のコンデンサC2の両端間電圧が、(電源電圧Vcc−トランジスタTのON閾値電圧(=Vth=VTH×(R3/R3+R4)=VTH×R3/(R3+0)=VTH×1/1=VTH)以上である時にトランジスタTがONされ、そうでない時にトランジスタTがOFFされる。
第2のコンデンサC2の両端間に抵抗R3だけが配置される時に、或いは、抵抗R4の抵抗値がゼロに設定される時に、より一層簡易な構成で変換回路を形成することができる。
図4(A)及び図4(B)の各々は、図1の生成回路1、電流検出回路2及び加算回路3の出力例を示す。図4(A)の点線で示されるように、実際駆動信号VIdは、実際回転速度の増加に応じて、増加し、実際駆動信号VIdは、実際回転速度の例えば二乗に比例している。回転速度Ncは、センサレスモータ18の所定回転速度であり、本発明者らは、実際回転速度がNc以下である時に、インバータ回路の出力の急増によって、ロータ位置が見失われる可能性及びセンサレスモータ18に過電流が流れる可能性を認識した。例えばNcが700[rpm]であり、実際回転速度が100[rmp]であり、目標回転速度(速度指令値)が100[rmp]から500[rpm]への急増である状態で、モータ制御回路4が実際回転速度を100[rmp]から500「rmp」まで瞬時に増加させるようにインバータ回路を制御する時に、位置検出回路5は、ロータ位置を見失い、センサレスモータ18の状態は、脱調になってしまう。同様に、Ncが700[rpm]である時に、モータ制御回路4は、実際回転速度を100[rmp]から900「rmp」まで瞬時に増加させることができない。他方、Ncが700[rpm]である時に、モータ制御回路4は、実際回転速度を1000[rmp]から1400「rmp」まで瞬時に増加させるようにインバータ回路の出力を急増させることができ、センサレスモータ18の状態は、脱調にならない。このように、実際回転速度が回転速度Ncよりも高い時に、実際回転速度を目標回転速度に短時間のうちに一致又は増加させても、脱調等の不具合はセンサレスモータ18に引き起こされない。従って、図4(A)の実線で示されるように、実際回転速度が回転速度Ncよりも大きく、且つ定格回転速度Nmax以下である時に(回転速度Nc<実際回転速度≦定格回転速度Nmax)、バイアス信号VIbは、ゼロに設定されることが好ましい。
図4(A)において、実際回転速度が回転速度Ncを超える時に、トランジスタTがOFFされ、その後の実際回転速度の増加に応じて、バイアス信号VIbは、ゼロに近づいている。従って、バイアス信号VIbがゼロに設定されることは、トランジスタTのOFFによって、バイアス信号VIbが実際にゼロになる状態だけでなく、バイアス信号VIbがゼロに向かって小さくなる状態も含む。
なお、図4(A)の回転速度Ncが図3(A)及び図3(B)の固定電圧VTHに対応するように、図2(A)の抵抗R3の抵抗値、抵抗R4の抵抗値、及び/又はトランジスタTのON閾値電圧を設計することが好ましい。もちろん、回転速度Ncが固定電圧VTHに完全に対応しなくてもよく、実際回転速度が回転速度Ncより少し高い回転数に到達した時に、バイアス信号VIbは、ゼロに設定されてもよい。但し、実際回転速度が定格回転速度Nmaxに到達するまでの範囲で、バイアス信号VIbがゼロに設定されることが好ましい。また、図4(A)のバイアス信号VIbは、図2(A)の抵抗R5の抵抗値によって調整することができる。
図4(A)の実線で示されるように、バイアス信号VIbは、図2(A)の生成回路1によって生成されることが好ましいが、バイアス信号VIbは、図2(B)の生成回路1によって生成されてもよい。図2(A)の生成回路1は、変換回路が実際回転速度(FG周波数)に基づきバイアス信号VIbを決定しているが、図2(B)の生成回路1は、高/低回転速度電圧VH/Lに基づきバイアス信号VIbを決定してもよい。ここで、高/低回転速度電圧VH/Lは、例えば図1のモータ制御回路4によって生成又は出力されてもよく、モータ制御回路4は、実際回転速度(FG周波数)が所定回転速度(好ましくは、回転速度Nc)よりも高いか否かを判断してもよい。実際回転速度が回転速度Ncより高い時に、モータ制御回路4は、High信号(例えば電源電圧Vcc)を表す高/低回転速度電圧VH/Lを出力してもよい。他方、実際回転速度が回転速度Nc以下である時に、モータ制御回路4は、Low信号(例えばゼロ)を表す高/低回転速度電圧VH/Lを出力することができる。このように、図2(B)の生成回路1によって図4(A)のバイアス信号VIbを生成してもよい。
もちろん、バイアス信号VIbは、図2(A)及び図2(B)以外の生成回路1によって生成されてもよい。言い換えれば、生成回路1は、例えば図2(A)及び図2(B)のトランジスタTを採用しないで、生成回路1の出力は、例えば2値(電源電圧Vcc又は高インピーダンス状態(OFF状態))を採用しなくてもよい。具体的には、生成回路1は、例えば実際回転速度(FG周波数)の増加に応じて、減少していく領域を有するバイアス信号VIb(図4(B)参照)を生成してもよい。図4(B)において、実際回転速度(FG周波数)の増加に応じて、減少していく領域は、例えば回転速度ゼロから回転速度Ncよりも高い回転速度(≦定格回転速度Nmax)までの範囲に相当するが、その領域は、回転速度ゼロから回転速度Ncより少し高い回転速度までの範囲が好ましく、そこ(回転速度Ncより少し高い回転速度)に到達した時に、バイアス信号VIbは、ゼロに設定されてもよい。
ところで、位置検出回路5がロータ位置を検出できない時に、モータ制御回路4は、起動モードでセンサレスモータ18を回転させることができる。具体的には、センサレスモータ18が回転しないで静止している時点から所定期間が経過する時点まで、モータ制御回路4は、起動モードを実行することができる。また、モータ制御回路4は、起動モードを実行する時に、加算回路3からの加算信号VIdbが固定の上限値VILを超えているか否かを判定している。従って、モータ制御回路4が起動モードでセンサレスモータ18の回転を開始する時に、起動モードが完了するまでの間、生成回路1は、バイアス信号VIbをゼロに設定することが好ましい。言い換えれば、図2(A)の生成回路1を起動する時に、一定期間だけバイアス信号VIbが出力されないことが好ましい。具体的には、生成回路1を起動する時に、トランジスタTが一定期間だけONされないように、第2のコンデンサC2の容量を大きく設計することができる。センサレスモータ18の実際駆動電流の増加は、一定期間だけバイアス信号VIbによって抑制されないので、モータ制御装置は、センサレスモータ18を適切に起動させることができる。特に、第2のコンデンサC2の容量を調整するだけで、生成回路1は、例えばタイマー回路を内蔵しなくてもよい。これにより、簡易な構成で生成回路1を形成することができる。
図2(A)において、加算回路3は、抵抗R6であり、抵抗R6及びコンデンサC3でローパスフィルタを構成している。これにより、簡易な構成(ローパスフィルタの一部である抵抗R6)で加算回路3を形成することができる。なお、抵抗R6の抵抗値は、抵抗R7の抵抗値よりも十分に大きくすることができる。バイアス信号VIbの大きさは、実際駆動信号VIdの大きさ(実際駆動電流の大きさ)とは独立に、抵抗R5の抵抗値及び抵抗R6の抵抗値によって調整することができる。加算回路3からの加算信号VIdbは、実際駆動信号VId(実際駆動電流×R7)とバイアス信号VIb(バイアス電流×R6)との和信号である。
図2(A)において、抵抗R6及びコンデンサC3で構成されるローパスフィルタ(加算機能を有するローパスフィルタ)は、モータ制御回路4の外部に配置されているが、モータ制御回路4は、コンデンサC3だけを内蔵してもよく、或いは、コンデンサC3及び抵抗R6を内蔵してもよい。
図5(A)及び図5(B)の各々は、図1の生成回路1の他の構成例を示す。図2(A)の生成回路1は、1つのトランジスタTだけを含んでいるが、図5(A)又は図5(B)の生成回路1は、トランジスタTの前段に、他のトランジスタT'又は比較器COMPを含んでもよい。言い換えれば、生成回路1のトランジスタの数が1である時に、或いは、生成回路1の変換回路が他のトランジスタT'又は比較器COMPを有しない時に、より一層簡易な構成で、図2(A)の生成回路1又は図2(A)の変換回路を形成することができる。
図5(A)において、生成回路1の変換回路は、センサレスモータ18の実際回転速度としてパルス電圧VFGを入力し、そのパルス電圧VFGの周波数(FG周波数)に基づく電圧値を有する回転電圧(抵抗R3'の両端間電圧)に変換し、その回転電圧をトランジスタTに印加又は出力することができる。なお、実際回転速度(FG周波数)が高い程、コンデンサC2の両端間電圧は小さく設定される。一方、実際回転速度が回転速度Ncより低い時に他のトランジスタT'がONされる様に、抵抗R3'とR4の分圧比が設定されている。
具体的には、実際回転速度を回転電圧に変換する変換回路は、第1のコンデンサC1と第2のコンデンサC2と他のトランジスタT'(並びに、バイアス抵抗(抵抗R3)、電圧分割器(抵抗R3'及び抵抗R4)及び正帰還回路(ダイオードD0及び抵抗R0))とを含むことができる。図5(A)において、第1のコンデンサC1の一端は、実際回転速度として入力されるパルス電圧VFGに接続され、第1のコンデンサC1の他端は、接地電圧(接地電圧ラインの低電源電位)に接続されている。また、第2のコンデンサC2の一端は、第1のコンデンサC1の一端に接続されている。なお、第2のコンデンサC2の他端も、接地電圧に接続されているので、第1のコンデンサC1の他端及び第2のコンデンサC2の他端は、接地電圧ラインに接続されている。
加えて、第2のコンデンサC2の放電時定数が第1のコンデンサC1の放電時定数よりも大きくなるように、変換回路は、第1及び第2のダイオードD1,D2(並びに、第1の抵抗R1、第2の抵抗R2及び他の第2の抵抗R2')を更に含むことができる。図5(A)において、第1のダイオードD1のカソードは、パルス電圧VFGに接続され、第1のダイオードD1のアノードは、第1のコンデンサC1の一端に接続されている。また、第2のダイオードD2のアノードは、第1のコンデンサC1の一端に接続され、第2のダイオードD2のカソードは、第2のコンデンサC2の一端に接続されている。さらに、第1の抵抗R1は、パルス電圧VFG及び電源電圧Vccに接続され、第2の抵抗R2は、第1のダイオードD1のカソード及びアノード(第1のコンデンサC1の一端)に接続されている。なお、第1のダイオードD1は、他の第2の抵抗R2'と直列に接続されている。
次に、図5(B)において、生成回路1の変換回路は、センサレスモータ18の実際回転速度としてパルス電圧VFGを入力し、そのパルス電圧VFGの周波数(FG周波数)に基づく電圧値を有する回転電圧(抵抗R3'の両端間電圧)に変換し、その回転電圧をトランジスタTに印加又は出力することができる。なお、実際回転速度(FG周波数)が高い程、コンデンサC2の両端間電圧は小さく設定される。一方、実際回転速度が回転速度Ncより低い時に比較器COMPがLow信号(接地電圧)を出力する様に、抵抗Rref1と抵抗Rref2の分圧比が設定されている。
具体的には、実際回転速度を回転電圧に変換する変換回路は、第1のコンデンサC1と第2のコンデンサC2と比較器COMP(並びに、バイアス抵抗(抵抗R3)、基準電圧生成器(抵抗Rref1及び抵抗Rref2)、抵抗R3'及び正帰還回路(抵抗R0))とを含むことができる。図5(B)において、第1のコンデンサC1の一端は、実際回転速度として入力されるパルス電圧VFGに接続され、第1のコンデンサC1の他端は、接地電圧(接地電圧ラインの低電源電位)に接続されている。また、第2のコンデンサC2の一端は、第1のコンデンサC1の一端に接続されている。なお、第2のコンデンサC2の他端も、接地電圧に接続されているので、第1のコンデンサC1の他端及び第2のコンデンサC2の他端は、接地電圧ラインに接続されている。
加えて、第2のコンデンサC2の放電時定数が第1のコンデンサC1の放電時定数よりも大きくなるように、変換回路は、第1及び第2のダイオードD1,D2(並びに、第1の抵抗R1、第2の抵抗R2及び他の第2の抵抗R2')を更に含むことができる。図5(B)において、第1のダイオードD1のカソードは、パルス電圧VFGに接続され、第1のダイオードD1のアノードは、第1のコンデンサC1の一端に接続されている。また、第2のダイオードD2のアノードは、第1のコンデンサC1の一端に接続され、第2のダイオードD2のカソードは、第2のコンデンサC2の一端に接続されている。さらに、第1の抵抗R1は、パルス電圧VFG及び電源電圧Vccに接続され、第2の抵抗R2は、第1のダイオードD1のカソード及びアノード(第1のコンデンサC1の一端)に接続されている。なお、第1のダイオードD1は、他の第2の抵抗R2'と直列に接続されている。
図6(A)及び図6(B)は、それぞれ、高回転速度状態及び低回転速度状態での図5(A)の第1及び第2のコンデンサC1,C2の両端間電圧の変動例(時間依存性)を示す。実際回転速度(FG周波数)が高い時に、図6(A)の点線で示される第1のコンデンサC1の最大電圧(絶対電圧)は、図6(B)の点線で示される第1のコンデンサC1の最大電圧よりも低く、図6(A)の実線で示される第2のコンデンサC2の最大電圧も、図6(B)の実線で示される第2のコンデンサC2の最大電圧よりも低い。なお、図6(A)及び図6(B)の点線で示されるように、第1のコンデンサC1の最小電圧(絶対電圧)は、実際回転速度に依存しないで、ほぼ接地電圧である。
加えて、第2のコンデンサC2の電荷の放電速度は、第1のコンデンサC1の電荷の放電速度よりも緩やかであるので(図6(A)及び図6(B)参照)、第2のコンデンサC2の両端間電圧(絶対電圧)は、抵抗R3'の両端間電圧に分圧されて他のトランジスタT'をON/OFF制御し易い。他のトランジスタT'がONされると抵抗R3の両端間に電圧が生じ、トランジスタTがONされる。
ところで、他のトランジスタT'のON閾値電圧によっては、第2のコンデンサC2の両端間電圧を分割しない状態で、ON/OFF制御されてもよい。言い換えれば、変換回路は、電圧分割器(抵抗R4及び抵抗R3')を有しないで、変換回路は、第2のコンデンサC2の両端間に抵抗R3'だけを配置してもよい。或いは、抵抗R4の抵抗値をゼロに設定し、分割率は、100(=R3'/(R3'+R4)×100=R3'/(R3'+0)×100=1/1×100)[%]であってもよい。また、実際回転速度として入力されるパルス電圧VFGのリップル成分でバイアス信号のON/OFFが繰り返されても構わない場合は、変換回路は、正帰還回路(ダイオードD0及び抵抗R0))を有しないでもよい。
次に、図6(A)及び図6(B)の実線で示される第2のコンデンサC2の両端間電圧は、図5(B)の比較器COMPに入力することができる。図5(B)において、基準電圧生成器(抵抗Rref1及び抵抗Rref2)によって生成される基準電圧も、比較器COMPに入力されている。実際回転速度が回転速度Ncより低い時に比較器COMPがLow信号を出力する様に、抵抗Rref1と抵抗Rref2の分圧比が設定されており、トランジスタTがONされる。
本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されず、また、当業者は、上述の例示的な実施形態を特許請求の範囲に含まれる範囲まで、容易に変更することができるであろう。
1・・・生成回路、2・・・電流検出回路、3・・・加算回路、4・・・モータ制御回路、5・・・位置検出回路、6・・・ECU、11・・・モータ電源、12,13,14,15,16,17・・・トランジスタ(インバータ回路)、18・・・センサレスモータ、C1,C2,C3・・・コンデンサ、COMP・・・比較器、D0,D1,D2・・・ダイオード、R0,R1,R2,R3,R2',R3',R4,R5,Rref1,Rref2・・・抵抗,R6・・・抵抗(加算回路),R7・・・抵抗(電流検出回路)、T,T'・・・トランジスタ。

Claims (8)

  1. モータ電源からの直流電力でセンサレスモータの実際駆動電流を生成するインバータ回路と、
    前記実際駆動電流を実際駆動信号として検出する電流検出回路と、
    前記センサレスモータの逆起電圧に基づき前記センサレスモータのロータ位置を検出する位置検出回路と、
    前記センサレスモータの目標回転速度に応じて前記インバータ回路を制御するモータ制御回路と、
    前記センサレスモータの前記ロータ位置に基づく前記センサレスモータの実際回転速度が所定回転速度よりも高い高回転速度である時に低バイアス信号を生成するととともに、前記実際回転速度が前記所定回転速度よりも低い低回転速度である時に前記低バイアス信号よりも高いバイアスを有する高バイアス信号を生成する生成回路と、
    前記生成回路によって生成されるバイアス信号と前記電流検出回路によって検出される前記実際駆動信号とを加算する加算回路と、
    を備え、
    前記位置検出回路が前記ロータ位置を検出できる時に、前記モータ制御回路は、常に、前記加算回路からの加算信号が固定の上限値を超えているか否かを判定し、
    前記加算信号が前記固定の上限値を超えている時に、前記モータ制御回路は、前記インバータ回路での前記直流電力から前記実際駆動電流への生成を停止し、
    前記生成回路は、トランジスタを含み、
    前記実際回転速度が前記高回転速度である時に、前記生成回路が前記バイアス信号をゼロに設定するように、前記トランジスタは、OFFされることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記生成回路は、前記実際回転速度を回転電圧に変換する変換回路を更に含み、
    前記変換回路は、前記回転電圧を前記トランジスタに印加することを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
  3. 前記変換回路は、第1のコンデンサと第2のコンデンサと第1のダイオードと第2のダイオードとを含み、
    前記第1のコンデンサの一端は、前記生成回路の電源電圧に接続され、
    前記第1のコンデンサの他端は、前記実際回転速度として入力されるパルス電圧に接続され、
    前記第2のコンデンサの一端は、前記第1のコンデンサの前記一端に接続され、
    前記第1のダイオードのアノードは、前記パルス電圧に接続され、
    前記第1のダイオードのカソードは、前記第1のコンデンサの前記他端に接続され、
    前記第2のダイオードのカソードは、前記第1のコンデンサの前記他端に接続され、
    前記第2のダイオードのアノードは、前記第2のコンデンサの他端に接続され、
    前記第2のコンデンサの放電時定数は、前記第1のコンデンサの放電時定数よりも大きく、
    前記第2のコンデンサの両端間電圧に基づき前記トランジスタがONされる時に、前記生成回路は、前記バイアス信号として、前記電源電圧に基づく信号を出力することを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
  4. 前記変換回路は、第1のコンデンサと第2のコンデンサと第1のダイオードと第2のダイオードと他のトランジスタとを含み、
    前記第1のコンデンサの一端は、前記実際回転速度として入力されるパルス電圧に接続され、
    前記第1のコンデンサの他端は、前記生成回路の接地電圧に接続され、
    前記第2のコンデンサの一端は、前記第1のコンデンサの前記一端に接続され、
    前記第2のコンデンサの他端は、前記生成回路の前記接地電圧に接続され、
    前記第1のダイオードのカソードは、前記パルス電圧に接続され、
    前記第1のダイオードのアノードは、前記第1のコンデンサの前記一端に接続され、
    前記第2のダイオードのアノードは、前記第1のコンデンサの前記一端に接続され、
    前記第2のダイオードのカソードは、前記第2のコンデンサの前記一端に接続され、
    前記第2のコンデンサの放電時定数は、前記第1のコンデンサの放電時定数よりも大きく、
    前記第2のコンデンサの両端間電圧に基づき前記他のトランジスタがONされ且つ前記トランジスタがONされる時に、前記生成回路は、前記バイアス信号として、前記電源電圧に基づく信号を出力することを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
  5. 前記変換回路は、第1のコンデンサと第2のコンデンサと第1のダイオードと第2のダイオードと比較器とを含み、
    前記第1のコンデンサの一端は、前記実際回転速度として入力されるパルス電圧に接続され、
    前記第1のコンデンサの他端は、前記生成回路の接地電圧に接続され、
    前記第2のコンデンサの一端は、前記第1のコンデンサの前記一端に接続され、
    前記第2のコンデンサの他端は、前記生成回路の前記接地電圧に接続され、
    前記第1のダイオードのカソードは、前記パルス電圧に接続され、
    前記第1のダイオードのアノードは、前記第1のコンデンサの前記一端に接続され、
    前記第2のダイオードのアノードは、前記第1のコンデンサの前記一端に接続され、
    前記第2のダイオードのカソードは、前記第2のコンデンサの前記一端に接続され、
    前記第2のコンデンサの放電時定数は、前記第1のコンデンサの放電時定数よりも大きく、
    前記第2のコンデンサの両端間電圧に基づき前記比較器がLow信号を出力し且つ前記トランジスタがONされる時に、前記生成回路は、前記バイアス信号として、前記電源電圧に基づく信号を出力することを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
  6. 前記センサレスモータが回転しないで静止している時点から所定期間が経過する時点までの起動モードで前記モータ制御回路が前記センサレスモータの回転を開始する時に、前記起動モードが完了するまでの間、前記トランジスタがONされず、前記生成回路が前記バイアス信号をゼロに設定するように、前記第2のコンデンサの容量は、設計されていることを特徴とする請求項乃至の何れか1項に記載のモータ制御装置。
  7. 前記加算回路は、抵抗であり、
    前記抵抗及びコンデンサは、ローパスフィルタを構成することを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載のモータ制御装置。
  8. 前記実際回転速度が前記所定回転速度よりも高い定格回転速度以下の前記高回転速度である時に、前記生成回路が前記バイアス信号をゼロに設定するように、前記トランジスタは、OFFされることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載のモータ制御装置。
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