JP4859542B2 - Mos型固体撮像装置及びmos型固体撮像装置の製造方法 - Google Patents

Mos型固体撮像装置及びmos型固体撮像装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、固体撮像装置に関し、より特定的には、MOS型固体撮像装置及びMOS型固体撮像装置の製造方法に関する。
増幅型MOSトランジスタを備えた固体撮像装置(以下、MOS型固体撮像装置という)は、画素毎にフォトダイオードとMOSトランジスタとを備え、フォトダイオードによって検出された信号をMOSトランジスタによって増幅する。そして、MOS型固体撮像装置は、CCD(電荷結合素子)を備えた固体撮像装置(以下、CCD型固体撮像装置という)に近い高性能画質であり、また、CMOS回路を備えることによってCCD型固体撮像装置よりも低消費電力となる。更に、MOS型固体撮像装置は、CCD型固体撮像装置とは異なり、画素領域の周辺に形成される周辺回路と画素とを同じCMOSプロセスによって製造可能であるという利点をもつ。
近年、固体撮像装置を構成する素子の寸法が微細化することに伴って、フォトダイオードの面積が縮小している。このことによって、フォトダイオードに蓄積される飽和電子数を確保することが困難になっている。この問題を解消する方法として、フォトダイオードを構成する拡散層を深く形成することによって飽和電子数を確保する方法がある。しかし、MOS型固体撮像装置が備えるトランジスタの電源電圧は低いために、フォトダイオードに蓄積された画像信号電荷を読み出しきれず、画像信号電荷がフォトダイオードに残留する。このことによって、残像の問題が生じる。そこで、MOS型固体撮像装置が備える転送トランジスタのゲート電極及びリセットトランジスタのゲート電極をMOS型固体撮像装置の外部電源電圧よりも高い電圧に昇圧する昇圧回路を設ける。こうすることによって、フォトダイオードに蓄積された画像信号電荷を読み出しきり、画像信号電荷がフォトダイオードに残留しない。この結果として、フォトダイオードの飽和電子数を確保したうえで残像の発生を抑制できる。
上記した昇圧回路を備えるMOS型固体撮像装置の一例を図9に示す。まず、図9に示す通り、このMOS型固体撮像装置は、シフトレジスタ10とマルチプレクサ11とチャージポンプ回路を含む電圧変換回路12(昇圧回路)と画素領域13と行選択信号線14とを備える。なお、シフトレジスタ10とマルチプレクサ11と電圧変換回路12とは、固体撮像装置の周辺回路である。画素領域13には、多数の画素が2次元的に配列されて、画素の行および列を形成している。各画素は、フォトダイオードとフォトダイオードで生成された画像信号電荷を転送する転送トランジスタとリセットトランジスタと増幅トランジスタ等で構成される。また、MOS型固体撮像装置の半導体基板上にはNチャンネルMOSトランジスタ(以下、NMOSという)とPチャンネルMOSトランジスタ(以下、PMOSという)との両方が形成される。そして、電圧変換回路12は、CMOSトランジスタ(以下、CMOSという)を備えている。
次に、図9のMOS型固体撮像装置の動作について説明する。まず、外部電源電圧と同一である3V系の電圧で駆動するシフトレジスタ10は、画素の行を選択する信号(以下、行選択信号という)を3V系の電圧によって駆動するマルチプレクサ11へ出力する。
次に、マルチプレクサ11は、行選択信号と、マルチプレクサ11の外部から入力されるトランス信号とが同時に入力された場合に、行選択信号を電圧変換回路12へ出力する。つまり、マルチプレクサ11は、行選択信号とトランス信号とについてアンド演算を行う。次に、電圧変換回路12は、行選択信号を3V系から5V系へ昇圧させた後に、行選択信号線14を通じて、画素領域13の選択する行に属する画素の転送トランジスタのゲート電極へと入力する。
なお、昇圧回路を備えないMOS型固体撮像装置の場合には、マルチプレクサ11から出力される行選択信号を昇圧しないで、行選択信号線14を通じて転送トランジスタのゲート電極へ入力する。
以上で説明した通り、従来のMOS型固体撮像装置は、昇圧回路を備えることによって、フォトダイオードの面積が縮小してもフォトダイオードの飽和電子数を確保したうえで残像の発生を抑制できる。しかし、従来のMOS型固体撮像装置には、周辺回路である電圧変換回路12を構成するCMOS等から画素領域13へ伝達されるノイズの問題があった。
この問題を解消する技術として、例えば、特許文献1に開示された技術がある。特許文献1に開示された技術によれば、P型半導体基板を用いたPMOSのN型ウェル形成方法について、周辺回路領域を深いN型ウェルで取り囲み、画素領域と周辺回路領域とを電気的に遮蔽する。このことによって、昇圧回路を備えるMOS型固体撮像装置において、周辺回路領域に在るCMOS等から画素領域へ伝達されるノイズの影響を効果的に低減することができる。
ここで、MOS型固体撮像装置は、MOS型固体撮像装置の画素構造及び動作原理が原因で、一般的に、CCD型固体撮像装置よりも混色(クロストーク)が発生する。混色とは、或る画素で発生した信号電荷(電子)が拡散等によって隣接する画素に進入する現象である。
図10は、混色を抑制した従来のMOS型固体撮像装置の構造を示す断面図である。以下に、図10を用いて、混色を抑制した従来のMOS型固体撮像装置について説明する。図10に示す通り、N型半導体基板101(N型エピタキシャル層を含んでいてもよい)は、上部に2つの画素セルを備える。画素セルは、フォトダイオードのN型受光部117と受光部表面P型領域120とトランジスタのゲート酸化膜118とゲート電極119と素子分離部116とフォトダイオード間P型分離領域104とを含む。そして、N型受光部117の周りには、空乏層106が生じる。ここで、N型半導体基板101にP型ウェル1が空乏層106よりも深い位置まで形成されている。そして、P型ウェル1は、半導体基板表面200から深い位置になるほど添加された不純物濃度が高くなるように形成されたレトログレードウェル(retrograde well)である。このことによって、P型ウェル1の内部にポテンシャル勾配ができる。なお、P型高濃度不純物領域124は、この不純物濃度が極大となる領域を示す。また、P型高濃度不純物領域124は、フォトダイオードを構成するN型受光部117及び空乏層106よりも下に形成される。
上記した構成によって、入射光によって空乏層106の内部領域で生じた電子107は、空乏層106内の電位勾配によってドリフトしてN型受光部117(N+ 領域)へ集まる。これに加えて、入射光によって空乏層106の外部領域で発生した電子109も、P型ウェル102の内部のポテンシャル勾配によって効率的にN型受光部105に集めることができる。更に、N型の半導体基板を用いることによって、入射光によってP型高濃度不純物領域124よりも下で発生した電子109は、N型半導体基板101が吸収する。この結果として、隣接する画素へ電子109が拡散によって進入することを低減できる。
なお、CCD型固体撮像装置の場合には、N型半導体基板がオーバーフロードレインとして機能する。このために、隣接する画素へ信号電荷(電子)が拡散によって進入することを抑制できるので、大きな問題にはならない。
図11は、昇圧回路を備え、かつ、混色を抑制した従来のMOS型固体撮像装置(以下では単に、従来のMOS型固体撮像装置という)である。以下に、図11を用いて、従来のMOS型固体撮像装置について説明する。図11において、図面の右側に画素領域が示され、図面の左側にCMOSが形成されるPMOS形成領域及びNMOS形成領域を含む周辺回路領域が示されている。そして、このCMOSは、昇圧回路によって昇圧された高い電圧によって駆動する。また、画素領域には、上記した、混色を抑制した従来のMOS型固体撮像装置(図10を参照)が形成されている。
図11に示す通り、従来のMOS型固体撮像装置は、N型半導体基板114とN型エピタキシャル層115とP型ウェル1とN型受光部117とP型ウェル2とN型ウェル3と素子分離部116と受光部表面P型領域120とトランジスタのソースドレイン領域122及び123とゲート絶縁膜118とゲート電極119と側壁絶縁膜121とを含む。なお、層間絶縁膜、各種配線、マイクロレンズ等は図示していない。
画素領域及び周辺回路領域において、N型半導体基板114の上にN型エピタキシャル層115が位置するように形成される。ここで、例えば、N型半導体基板114の不純物濃度は約5E14/cm3 でありN型エピタキシャル層115の不純物濃度は約2E14/cm3 である。また、N型エピタキシャル層115の上に、半導体基板表面200から基板内部に向かうにつれて不純物濃度が高くなるレトログレードウェルであるP型ウェル1が位置するように形成される。また、画素領域において、P型ウェル1の内部にN型受光部117が位置するように形成され、半導体基板表面200に受光部表面P型領域120が位置するように形成される。また、NMOS形成領域のP型ウェル1の上に、NMOSのウェルとして機能するP型ウェル2が位置するように形成される。また、PMOS形成領域のP型ウェル1の上に、PMOSのウェルとして機能するN型ウェル3が位置するように形成される。N型ウェル3は、P型ウェル2と同じ厚さである。また、P型ウェル2の上に、トランジスタのソースドレイン領域122が位置するように形成され、N型ウェル3の上に、トランジスタのソースドレイン領域123が位置するように形成される。また、画素領域及び周辺回路領域において、半導体基板表面200に素子分離部116が位置するように形成され、また、半導体基板表面200の上にゲート絶縁膜118とゲート電極119と側壁絶縁膜(サイドウォールスペーサ)121とが位置するように形成される。
図12〜図14は、従来のMOS型固体撮像装置(図11を参照)の製造工程を示す断面図である。以下に、図12〜図14を用いて、従来のMOS型固体撮像装置の製造方法を説明する。図12〜図14においては、図面の右側に画素領域が示され、左側に周辺回路領域が示されている。
まず、図12に示す通り、N型半導体基板114の上にN型エピタキシャル層115を成長させる。次に、素子分離部116をN型エピタキシャル層115の表面に形成する。ここで、例えば、N型半導体基板114の不純物濃度は約5E14/cm3 であり、N型エピタキシャル層(N- )115の不純物濃度は約2E14/cm3 である。次に、画素領域のN型エピタキシャル層115の内部にN型の不純物を注入することによってN型受光部117を形成する。次に、イオン注入によって、N型エピタキシャル層115に、N型受光部117よりも深い位置までP型ウェル1を形成する。このイオン注入は、注入される不純物がN型エピタキシャル層115の深い領域にまで連続して分布するように行う。そして、P型ウェル1は、半導体基板表面200から、例えば、2μm〜5μmの深さにまで形成される。また、添加する不純物としてボロン(B)を注入する場合には、例えば、注入エネルギを1000keV〜3500keVにしてドーズ量が1E10個/cm2 〜1E12個/cm2 となるようにイオン注入を行う。なお、このP型ウェル1は、複数回の注入によって形成してもよい。
次に、図13に示す通り、NMOS形成領域にP型ウェル2をイオン注入によって形成する。ここで、P型ウェル2は、半導体基板表面200から、例えば、1μm〜1.5μmの深さにまで形成される。また、添加する不純物としてボロン(B)を注入する場合には、例えば、注入エネルギを250keV〜500keVに設定しドーズ量を1E13個/cm2 〜1E14個/cm2 に設定してイオン注入を行う。
次に、図14に示す通り、PMOS形成領域にN型ウェル3をイオン注入によって形成する。ここで、N型ウェル3は、P型ウェル2と同じ深さまで形成され、例えば、半導体基板表面200から1μm〜1.5μmの深さまで形成される。また、添加する不純物としてリン(P)を注入する場合には、例えば、注入エネルギを500keV〜700keVに設定しドーズ量を1E13個/cm2 〜1E14個/cm2 に設定してイオン注入を行う。次に、P型ウェル2及びN型ウェル3の表面領域へイオン注入を行うことによって、NMOS形成領域及びPMOS形成領域のそれぞれにトランジスタの閾値電圧VTを制御するためのチャネル領域を形成する(図示せず)。
次に、図11に示す通り、転送トランジスタを形成するために、画素領域に、シリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜118を形成した後にポリシリコンからなるゲート電極119を形成する。次に、ゲート絶縁膜118及びゲート電極119の側面に、側壁絶縁膜121を形成する。同様に、NMOS及びPMOSを形成するために、周辺回路領域に、シリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜118を形成した後にポリシリコンからなるゲート電極119を形成する。次に、ゲート絶縁膜118及びゲート電極119の側面に、側壁絶縁膜121(サイドウォールスペーサ)を形成する。次に、画素領域内のトランジスタを形成する領域と周辺回路領域のNMOS形成領域とに、N型不純物をイオン注入することによってトランジスタのソースドレイン領域122を形成する。次に、周辺回路領域のPMOS形成領域に、P型不純物をイオン注入することによってトランジスタのソースドレイン領域123を形成する。その後、層間絶縁膜、各種配線、マイクロレンズ等(図示せず)を形成する。以上で説明した方法によって、図11に示す、昇圧回路を備え、かつ、混色を抑制した従来のMOS型固体撮像装置が製造される。
特開2004−241577号公報
しかしながら、従来のMOS型固体撮像装置(図11を参照)には、以下の問題がある。図11に示す通り、昇圧回路を構成するPMOS形成領域の構造は、半導体基板表面200から順に、N型ウェル3、P型ウェル1、N型エピタキシャル層115、N型半導体基板114である。そして、この従来のMOS型固体撮像装置を駆動する際、N型エピタキシャル層115及びN型半導体基板114は接地電位であり、N型ウェル3には昇圧回路によって昇圧された高電圧が印加される。そして、この高電圧が印加されることによって、N型ウェル3の周りに生ずる空乏層が、N型エピタキシャル層115に達する方向へ拡大してN型エピタキシャル層115に到達する場合がある。この場合には、N型ウェル3とN型エピタキシャル層115との間に流れる電流(以下、パンチスルー電流という)が発生するという問題である。
なお、一般的に、MOS型固体撮像装置の製造には、P型半導体基板が用いられる。このため、PMOSのN型ウェルとN型半導体基板との間に生じるパンチスルー電流の問題は発生しない。
それ故に、本発明の目的は、混色を抑制し、かつ、昇圧回路を備えることによって残像を防止しても、上記したパンチスルー電流の発生を防止することができるMOS型固体撮像装置及びその製造方法を提供することである。
本発明は、N型半導体基板の上に複数の画素が形成された画素領域と画素領域の周辺回路が形成された周辺回路領域とを備えたMOS型固体撮像装置に向けられている。本発明のMOS型固体撮像装置は、画素領域及び周辺回路領域において、N型半導体基板の上に形成されたN型エピタキシャル層と、画素領域において、N型エピタキシャル層の上に形成された第1のP型ウェルと、第1のP型ウェルの内部に形成され、フォトダイオードを構成する受光領域とを備え、周辺回路領域において、周辺回路領域の表面から所望の深さまで形成され、NチャンネルMOSトランジスタを構成する第2のP型ウェルと、周辺回路領域の表面から所望の深さまで形成され、PチャンネルMOSトランジスタを構成するN型ウェルと、N型エピタキシャル層からN型ウェルをさえぎる形状に形成された、第1のP型ウェルよりも不純物濃度が高い第3のP型ウェルとを備えることで、上記目的を達成させる。
第1のP型ウェルは、画素領域の表面から深部に向かうにつれて不純物濃度が高くなるレトログレードウェルであって、受光領域の周囲に生ずる空乏層よりも深い位置に不純物濃度の極大を有することが好ましい。また、PチャンネルMOSトランジスタは、外部電源電圧よりも昇圧された電圧で駆動してもよい。また、第3のP型ウェルの不純物濃度は、1017個/cm3 以上であることが好ましい。
本発明は、N型半導体基板の上に複数の画素が形成された画素領域と画素領域の周辺回路が形成された周辺回路領域とを備えたMOS型固体撮像装置の製造方法にも向けられている。本発明のMOS型固体撮像装置の製造方法は、画素領域及び周辺回路領域において、N型半導体基板の上にN型エピタキシャル層を形成するステップと、画素領域及び周辺回路領域の表面から受光領域の周囲に生ずる空乏層よりも深い位置まで第1のP型ウェルを形成するステップと、画素領域において、第1のP型ウェルの内部に受光領域を形成するステップと、周辺回路領域において、第1のP型ウェルの内部に、NチャンネルMOSトランジスタを構成する第2のP型ウェルとPチャンネルMOSトランジスタを構成するN型ウェルとを形成するステップと、N型ウェルの下の領域に、第1のP型ウェルよりも不純物濃度が高い第3のP型ウェルを、N型エピタキシャル層からN型ウェルをさえぎる形状に形成するステップとを備えることで、上記目的を達成させる。
また、本発明は、画素領域及び周辺回路領域において、N型半導体基板の上にN型エピタキシャル層を形成するステップと、画素領域及び周辺回路領域の表面から受光領域の周囲に生ずる空乏層よりも深い位置にまで第1のP型ウェルを形成するステップと、画素領域において、第1のP型ウェルの内部に受光領域を形成するステップと、周辺回路領域において、第1のP型ウェルの内部に、第1のP型ウェルよりも不純物濃度が高い、NチャンネルMOSトランジスタを構成する第2のP型ウェルを形成するステップと、第2のP型ウェルの内部に、PチャンネルMOSトランジスタを構成するN型ウェルを形成するステップとを備えることで、上記目的を達成させる。
上述した本発明によれば、MOS型固体撮像装置に残像を抑制するための昇圧回路を備え、かつ、信号電荷(電子)の拡散によって起こる混色を抑制するためにN型半導体基板をMOS型固体撮像装置の製造に用いても、パンチスルー電流を抑制できる。更に、本発明によれば、従来のMOS型固体撮像装置の製造工程と比べて製造工程を増加させることなく上記した本発明の効果を得ることができる。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態のMOS型固体撮像装置である。以下に、図1を用いて、第1の実施形態のMOS型固体撮像装置について説明する。図1において、図面の右側に画素領域が示され、図面の左側に、CMOSが形成されるPMOS形成領域及びNMOS形成領域を含む周辺回路領域が示されている。そして、このCMOSは、昇圧回路によって昇圧された高い電圧によって駆動する。また、画素領域は、上記した、混色を抑制した従来のMOS型固体撮像装置(図10を参照)によって形成される。
図1に示す通り、第1の実施形態のMOS型固体撮像装置は、N型半導体基板114とN型エピタキシャル層115とP型ウェル1とN型受光部117とP型ウェル2とN型ウェル3とP型ウェル4と素子分離部116と受光部表面P型領域120とトランジスタのソースドレイン領域122及び123とゲート絶縁膜118とゲート電極119と側壁絶縁膜121とを含む。なお、層間絶縁膜、各種配線、マイクロレンズ等は図示していない。
そして、画素領域及び周辺回路領域において、N型半導体基板114の上にN型エピタキシャル層115が位置するように形成される。ここで、例えば、N型半導体基板114の不純物濃度は約5E14/cm3 でありN型エピタキシャル層115の不純物濃度は約2E14/cm3 である。また、N型エピタキシャル層115の上に、半導体基板表面200から基板内部に向かうにつれて不純物濃度が高くなるレトログレードウェルであるP型ウェル1が位置するように形成される。また、画素領域において、P型ウェル1の内部にN型受光部117が位置するように形成され、半導体基板表面200に受光部表面P型領域120が位置するように形成される。また、NMOS形成領域のP型ウェル1の上に、NMOSのウェルとして機能するP型ウェル2が位置するように形成される。また、PMOS形成領域のP型ウェル1の上に、P型ウェル4が位置するように形成される。ここで、P型ウェル4は、P型ウェル1よりも不純物濃度が高く、P型ウェル4の不純物濃度は、1017個/cm3 以上であることが好ましい。また、PMOS形成領域のP型ウェル4の上に、PMOSのウェルとして機能するN型ウェル3が位置するように形成される。ここで、N型ウェル3の厚さは、P型ウェル2の厚さよりも薄い。また、P型ウェル2の上に、トランジスタのソースドレイン領域122が位置するように形成され、N型ウェル3の上に、トランジスタのソースドレイン領域123が位置するように形成される。また、画素領域及び周辺回路領域において、半導体基板表面200に素子分離部116が位置するように形成され、また、半導体基板表面200の上にゲート絶縁膜118とゲート電極119と側壁絶縁膜(サイドウォールスペーサ)121とが位置するように形成される。
上記したP型ウェル4は、P型ウェル1と同様に、PMOSを構成するN型ウェル3とN型エピタキシャル層115との間を絶縁する機能を有する。そして、P型ウェル4の不純物濃度を、P型ウェル1の不純物濃度よりも高くすることによってP型ウェル4の絶縁機能が向上する。このことによって、第1の実施形態のMOS型固体撮像装置は、従来のMOS型固体撮像装置よりもN型ウェル3とN型エピタキシャル層115との間を電気的に分離する特性を向上させることができる。この結果として、パンチスルー電流の発生を抑制できる。これに加えて、第1の実施形態のMOS型固体撮像装置(図1を参照)は、従来のMOS型固体撮像装置(図11を参照)と比べて、N型ウェル3とN型エピタキシャル層115との間を絶縁するP型ウェルが厚い。このことによって、第1の実施形態のMOS型固体撮像装置は、従来のMOS型固体撮像装置よりもN型ウェル3とN型エピタキシャル層115との間を電気的に分離する特性を向上させることができるので、更に、パンチスルー電流の発生を抑制できる。
図2は、従来のMOS型固体撮像装置における、昇圧回路を構成するPMOSのN型ウェル3からN型エピタキシャル層115及びN型半導体基板114に至る深さ方向の内部ポテンシャルの変化を示すエネルギーバンド図である。図3は、第1の実施形態のMOS型固体撮像装置における、昇圧回路を構成するPMOSのN型ウェル3からN型エピタキシャル層115及びN型半導体基板114に至る深さ方向の内部ポテンシャルの変化を示すエネルギーバンド図である。なお、図2及び図3の縦方向は内部ポテンシャルを示し、図2及び図3の横方向は距離を示す。また、図2の(a)及び図3の(a)は、N型ウェル3に通常のバイアス電圧(例えば、+3V)が印加されるときの内部ポテンシャルを示す。また、図2の(b)及び図3の(b)は、N型ウェル3に昇圧回路によって高いバイアス電圧(例えば、+5V)が印加されたときの内部ポテンシャルを示す。以下では、図2及び図3を用いて、N型エピタキシャル層115及びN型半導体基板114と、N型ウェル3との間のパンチスルー電流の発生について説明する。
まず、従来のMOS型固体撮像装置について説明する。図2の(a)に示す通り、N型ウェル3からP型ウェル1にかけて、電子がP型ウェル1の方向に移動しないようなポテンシャルバリヤが生じている。そして、図2の(b)に示す通り、PMOSを駆動するためにN型ウェル3に高いバイアス電圧(例えば、+5V)が印加されると、ポテンシャルバリヤは高くなるが、空乏層領域は拡大する。そして、空乏層領域がN型エピタキシャル層115にまで到達するとパンチスルー電流が発生する。
次に、第1の実施形態のMOS型固体撮像装置について説明する。図3の(a)に示す通り、N型ウェル3からP型ウェル1にかけて、電子がP型ウェル1の方向に移動しないようなポテンシャルバリヤが生じている。ここで、P型ウェル1よりも不純物濃度が高いP型ウェル4が形成されていることによって、図2の(a)に示すよりもポテンシャルバリヤが高い。そして、図3の(b)に示す通り、PMOSを駆動するためにN型ウェル3に高いバイアス電圧(例えば、+5V)が印加されると、ポテンシャルバリヤは高くなり、また、空乏層領域は拡大する。ここで、P型ウェル4の不純物濃度は、P型ウェル1の不純物濃度より高いので、図2の(b)に示すよりも空乏層領域は拡大しない。加えて、N型ウェル3とN型エピタキシャル層115との間を絶縁するP型ウェルが、従来のMOS型固体撮像装置より厚い。このことによって、従来のMOS型固体撮像装置よりも、空乏層領域がN型エピタキシャル層115にまで到達し難い。この結果として、第1の実施形態のMOS型固体撮像装置は、従来のMOS型固体撮像装置よりもパンチスルー電流の発生を抑制できる。
ここで、第1の実施形態のMOS型固体撮像装置の画素領域には、背景技術で説明したP型ウェル1が形成されている。背景技術で説明した通り、このP型ウェル1はレトログレードウェルであってN型受光部117の下にP型高濃度領域124(図10を参照)を備えている。従って、第1の実施形態のMOS型固体撮像装置は、上記したパンチスルー電流の発生を抑制できると共に混色を防止できる。
以上で説明した通り、第1の実施形態のMOS型固体撮像装置は、混色を抑制し、かつ、昇圧回路を備えることによって残像を防止しても、パンチスルー電流の発生を防止することができる。
図4は、第1の実施形態のMOS型固体撮像装置の製造工程を示す断面図である。以下に、第1の実施形態のMOS型固体撮像装置の製造方法について、図4を用いて説明する。なお、図4に示す製造工程より前の製造工程は、背景技術で説明した製造工程(図12及び図13を参照)と同じであるので、説明を省略する。また、図4において、図面の右側に画素領域が示され、左側に周辺回路領域が示されている。
まず、背景技術で説明した従来の製造方法(図12及び図13を参照)を用いて図13に示す状態にする。次に、図4に示す通り、イオン注入によってN型ウェル3をPMOS形成領域に形成する。このとき、N型ウェル3が形成される半導体基板表面200からの深さを、例えば、1μm〜1.3μmとして、P型ウェル2が形成される半導体基板表面200からの深さより浅くする。不純物としてリン(P)を添加する場合には、例えば、イオン注入のエネルギを500keV〜650keVにしドーズ量を1E13個/cm2 〜1E14個/cm2 にしてイオン注入を行う。次に、イオン注入によって、P型ウェル4をN型ウェル3の下の領域に形成する。そして、P型ウェル4は、例えば、半導体基板表面200からの深さが1.5μm〜2μmとなるように形成する。不純物としてボロン(B)を添加する場合には、例えば、イオン注入のエネルギを350keV〜600keVにしドーズ量を1E13個/cm2 〜1E14個/cm2 にしてイオン注入を行う。次に、P型ウェル2及びN型ウェル3の表面領域へイオン注入を行うことによって、NMOS形成領域及びPMOS形成領域のそれぞれにトランジスタの閾値電圧VTを制御するためのチャネル領域を形成する(図示せず)。
次に、図1に示す通り、従来のMOS型固体撮像装置の製造方法と同様に(図11を参照)、画素領域に、ゲート絶縁膜118を形成した後にゲート電極119を形成する。次に、ゲート絶縁膜118及びゲート電極119の側面に、側壁絶縁膜121を形成する。同様に、周辺回路領域に、ゲート絶縁膜118を形成した後にゲート電極119を形成する。次に、ゲート絶縁膜118及びゲート電極119の側面に、側壁絶縁膜121を形成する。次に、画素領域内のトランジスタを形成する領域と周辺回路領域のNMOS形成領域とに、トランジスタのソースドレイン領域122を形成する。次に、PMOS形成領域に、ソースドレイン領域123を形成する。その後、層間絶縁膜、各種配線、マイクロレンズ等を形成する。以上に説明した製造方法によって、第1の実施形態のMOS型固体撮像装置が製造できる。
なお、図5は、第1の実施形態に係る別のMOS型固体撮像装置である。図5に示す通り、従来のMOS型固体撮像装置(図11を参照)と同様に、N型ウェル3は、P型ウェル2と同じ厚さである。そして、P型ウェル4は、N型ウェル3の下に位置するように形成され、N型ウェル3とN型エピタキシャル層115との間隔と同じ厚さである。ここで、P型ウェル4は、P型ウェル1よりも不純物濃度が高く、P型ウェル4の不純物濃度は、1017個/cm3 以上であることが好ましい。なお、P型ウェル4を形成する際には、添加する不純物がボロン(B)の場合には、例えば、注入エネルギを1000keV〜3500keVにしドーズ量を1E13個/cm2 〜1E14個/cm2 にしてイオン注入を行う。以上の構成では、N型ウェル3からN型エピタキシャル層115までの間隔を広くすることによって得られる、N型ウェル3とN型エピタキシャル層115との間を電気的に分離する特性が向上するという効果はない。しかし、P型ウェル4の不純物濃度をP型ウェル1の不純物濃度より高くすることによって得られる、既に説明した、N型ウェル3とN型エピタキシャル層115との間を電気的に分離する特性を向上させてパンチスルー電流を抑制するという効果がある。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態のMOS型固体撮像装置である。以下に、図6を用いて、第2の実施形態のMOS型固体撮像装置について説明する。第2の実施形態のMOS型固体撮像装置は、N型ウェル3の下に、P型ウェル4の代わりにP型ウェル2の一部が位置するように形成されている点で第1の実施形態のMOS型固体撮像装置と異なる。従って、以下では、この異なる点を中心に説明する。なお、図6において、第1の実施形態のMOS型固体撮像装置(図1を参照)と同じ構成要素については、同じ参照符号を用いる。
図6に示す通り、第2の実施形態のMOS型固体撮像装置は、N型半導体基板114とN型エピタキシャル層115とP型ウェル1とN型受光部117とP型ウェル2とN型ウェル3と素子分離部116と受光部表面P型領域120とトランジスタのソースドレイン領域122及び123とゲート絶縁膜118とゲート電極119と側壁絶縁膜121とを含む。なお、層間絶縁膜、各種配線、マイクロレンズ等は図示していない。
そして、画素領域及び周辺回路領域において、N型半導体基板114の上にN型エピタキシャル層115が位置するように形成される。また、N型エピタキシャル層115の上に、レトログレードウェルであるP型ウェル1が位置するように形成される。また、画素領域において、P型ウェル1の内部にN型受光部117が位置するように形成され、半導体基板表面200に受光部表面P型領域120が位置するように形成される。また、NMOS形成領域及びPMOS形成領域のP型ウェル1の上に、NMOSのウェルとして機能するP型ウェル2が位置するように形成される。そして、PMOS形成領域のP型ウェル2の上に、PMOSのウェルとして機能するN型ウェル3が位置するように形成される。ここで、P型ウェル2は、P型ウェル1よりも不純物濃度が高く、P型ウェル2の不純物濃度は1017個/cm3 以上であることが好ましい。また、P型ウェル2の上に、ソースドレイン領域122が位置するように形成され、N型ウェル3の上に、ソースドレイン領域123が位置するように形成される。また、画素領域及び周辺回路領域において、半導体基板表面200に素子分離部116が位置するように形成され、また、半導体基板表面200の上にゲート絶縁膜118とゲート電極119と側壁絶縁膜121とが位置するように形成される。
第2の実施形態のMOS型固体撮像装置(図6を参照)は、従来のMOS型固体撮像装置(図11を参照)と比べて、P型ウェル3の下に在るP型ウェル2の厚み分だけN型ウェル3とN型エピタキシャル層115との間を絶縁するP型ウェルが厚い。このことによって、第2の実施形態のMOS型固体撮像装置は、従来のMOS型固体撮像装置よりもN型ウェル3とN型エピタキシャル層115との間を電気的に分離する特性を向上させることができる。この結果として、パンチスルー電流の発生を抑制できる。これに加えて、P型ウェル2の不純物濃度はP型ウェル1の不純物濃度よりも高いので、N型ウェル3とN型エピタキシャル層115との間の絶縁機能が向上して、よりパンチスルー電流の発生を抑制できる。また、第1の実施形態で説明した理由によって、第2の実施形態のMOS型固体撮像装置は、混色を防止できる。
以上で説明した効果は、第1の実施形態のMOS型固体撮像装置のもつ効果と同様である。しかし、以下に説明する通り、第2の実施形態のMOS型固体撮像装置を製造する際には、P型ウェル4を形成する工程は不要である。このことによって、第2の実施形態のMOS型固体撮像装置の製造コストは、第1の実施形態のMOS型固体撮像装置の製造コストよりも抑えることができる。
図7及び図8は、第2の実施形態のMOS型固体撮像装置の製造工程を示す断面図である。以下に、第2の実施形態のMOS型固体撮像装置の製造方法について、図7及び図8を用いて説明する。なお、図7に示す製造工程より前の製造工程は、背景技術で説明した製造工程(図12を参照)と同じであるので、説明を省略する。
まず、背景技術で説明した従来の製造方法を用いて図12に示す状態にする。次に、図7に示す通り、イオン注入によって周辺回路領域全体にP型ウェル2を形成する。このとき、P型ウェル2は、例えば、半導体基板表面200から1μm〜1.5μmの深さにまで形成する。添加する不純物がボロン(B)の場合には、例えば、注入エネルギを250keV〜500keVに設定しドーズ量を1E13個/cm2 〜1E14個/cm2 に設定してイオン注入する。そして、P型ウェル2の不純物濃度は、P型ウェル1の不純物濃度よりも高く1017個/cm3 以上であることが好ましい。
次に、図8に示す通り、イオン注入によって、PMOS形成領域にN型ウェル3を形成する。N型ウェル3は、P型ウェル2よりも浅い位置に形成される。例えば、N型ウェル3は、半導体基板表面200から1μm〜1.3μmの深さまで形成される。このことによって、N型ウェル3の下の領域に、P型ウェル1よりも不純物濃度が高いP型ウェル2が存在することになる。そして、例えば、N型ウェル3を形成するために添加する不純物がリン(P)の場合には、注入エネルギを500keV〜650keVとする。そして、ドーズ量は、P型ウェル2の領域にN型ウェルを形成するので、従来のMOS型固体撮像装置のN型ウェル3よりも多くする。例えば、ドーズ量は、3E13個/cm2 〜3E14個/cm2 となるようにイオン注入を行う。
次に、図11を用いて説明した従来のMOS型固体撮像装置の製造方法と同様に、ゲート絶縁膜118、ゲート電極119、側壁絶縁膜121、ソースドレイン領域122及び123を形成する。その後、層間絶縁膜、各種配線、マイクロレンズ等を形成する。以上に説明した製造方法によって、図9に示す第2の実施形態のMOS型固体撮像装置が製造できる。
本発明は、MOS型固体撮像装置及びMOS型固体撮像装置の製造方法等に利用可能であり、特に、混色を抑制し、かつ、昇圧回路を備えることによって残像を防止したうえでパンチスルー電流の発生を防止したい場合等に有効である。
第1の実施形態のMOS型固体撮像装置 従来のMOS型固体撮像装置における、昇圧回路を構成するPMOSのN型ウェル3からN型エピタキシャル層115及びN型半導体基板114に至る深さ方向の内部ポテンシャルの変化を示すエネルギーバンド図 第1の実施形態のMOS型固体撮像装置における、昇圧回路を構成するPMOSのN型ウェル3からN型エピタキシャル層115及びN型半導体基板114に至る深さ方向の内部ポテンシャルの変化を示すエネルギーバンド図 第1の実施形態のMOS型固体撮像装置の製造工程を示す断面図 第1の実施形態に係る別のMOS型固体撮像装置 第2の実施形態のMOS型固体撮像装置 第2の実施形態のMOS型固体撮像装置の製造工程を示す断面図 第2の実施形態のMOS型固体撮像装置の製造工程を示す断面図 昇圧回路を備えるMOS型固体撮像装置の一例 混色を抑制した従来のMOS型固体撮像装置の構造を示す断面図 昇圧回路を備え、かつ、混色を抑制した従来のMOS型固体撮像装置 昇圧回路を備え、かつ、混色を抑制した従来のMOS型固体撮像装置の製造工程を示す断面図 昇圧回路を備え、かつ、混色を抑制した従来のMOS型固体撮像装置の製造工程を示す断面図 昇圧回路を備え、かつ、混色を抑制した従来のMOS型固体撮像装置の製造工程を示す断面図
符号の説明
1、2、4 P型ウェル、
3 N型ウェル
100 P型半導体基板
101、114 N型半導体基板
116 素子分離、
104 フォトダイオード間P型分離領域
117 N型受光部
106 空乏層
107 空乏層内で光電変換した電子
109 空乏層外で光電変換した電子
118 ゲート酸化膜
119 ゲート電極
115 N型エピタキシャル層
120 受光部表面P型領域
121 側壁絶縁膜
122 N型ソースドレイン領域
123 P型ソースドレイン領域
124 P型高濃度不純物領域
200 半導体基板表面

Claims (6)

  1. N型半導体基板の上に複数の画素が形成された画素領域と画素領域の周辺回路が形成された周辺回路領域とを備えたMOS型固体撮像装置であって、
    前記画素領域及び前記周辺回路領域において、前記N型半導体基板の上に形成されたN型エピタキシャル層と、
    前記画素領域において、
    前記N型エピタキシャル層の上に形成された第1のP型ウェルと、
    前記第1のP型ウェルの内部に形成され、フォトダイオードを構成する受光領域とを備え、
    前記周辺回路領域において、
    前記周辺回路領域の表面から所望の深さまで形成され、NチャンネルMOSトランジスタを構成する第2のP型ウェルと、
    前記周辺回路領域の表面から所望の深さまで形成され、PチャンネルMOSトランジスタを構成するN型ウェルと、
    前記N型エピタキシャル層から前記N型ウェルをさえぎる形状に形成された、前記第1のP型ウェルよりも不純物濃度が高い第3のP型ウェルとを備えることを特徴とする、MOS型固体撮像装置。
  2. 前記第1のP型ウェルは、前記画素領域の表面から深部に向かうにつれて不純物濃度が高くなるレトログレードウェルであって、前記受光領域の周囲に生ずる空乏層よりも深い位置に不純物濃度の極大を有することを特徴とする、請求項1に記載のMOS型固体撮像装置。
  3. 前記PチャンネルMOSトランジスタは、外部電源電圧よりも昇圧された電圧で駆動することを特徴とする、請求項1又は2に記載のMOS型固体撮像装置。
  4. 前記第3のP型ウェルの不純物濃度が、1017個/cm3 以上であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のMOS型固体撮像装置。
  5. N型半導体基板の上に複数の画素が形成された画素領域と画素領域の周辺回路が形成された周辺回路領域とを備えたMOS型固体撮像装置の製造方法であって、
    前記画素領域及び前記周辺回路領域において、
    前記N型半導体基板の上にN型エピタキシャル層を形成するステップと、
    前記画素領域及び前記周辺回路領域の表面から受光領域の周囲に生ずる空乏層よりも深い位置まで第1のP型ウェルを形成するステップと、
    前記画素領域において、前記第1のP型ウェルの内部に前記受光領域を形成するステップと、
    前記周辺回路領域において、前記第1のP型ウェルの内部に、NチャンネルMOSトランジスタを構成する第2のP型ウェルとPチャンネルMOSトランジスタを構成するN型ウェルとを形成するステップと、
    前記N型ウェルの下の領域に、前記第1のP型ウェルよりも不純物濃度が高い第3のP型ウェルを、前記N型エピタキシャル層から前記N型ウェルをさえぎる形状に形成するステップとを備えることを特徴とする、MOS型固体撮像装置の製造方法。
  6. N型半導体基板の上に複数の画素が形成された画素領域と画素領域の周辺回路が形成された周辺回路領域とを備えたMOS型固体撮像装置の製造方法であって、
    前記画素領域及び前記周辺回路領域において、
    前記N型半導体基板の上にN型エピタキシャル層を形成するステップと、
    前記画素領域及び前記周辺回路領域の表面から受光領域の周囲に生ずる空乏層よりも深い位置にまで第1のP型ウェルを形成するステップと、
    前記画素領域において、前記第1のP型ウェルの内部に前記受光領域を形成するステップと、
    前記周辺回路領域において、前記第1のP型ウェルの内部に、前記第1のP型ウェルよりも不純物濃度が高い、NチャンネルMOSトランジスタを構成する第2のP型ウェルを形成するステップと、
    前記第2のP型ウェルの内部に、PチャンネルMOSトランジスタを構成するN型ウェルを形成するステップとを備えることを特徴とする、MOS型固体撮像装置の製造方法。

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