JP4859432B2 - フォークリフト用制御回路 - Google Patents

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Description

この発明は、リフトシリンダとチルトシリンダとを備えたフォークリフト用制御回路に関する。
この種のものとして特許文献1に記載された制御回路が従来から知られている。この従来の制御回路は、定吐出量型ポンプに優先弁を接続するとともに、この優先弁の制御流ポートをステアリング系回路に接続し、余剰流ポートを作業機系回路に接続している。
そして、定吐出量型ポンプから吐出された流量のうち、一定流量すなわち制御流量は上記制御流ポートを介してステアリング系回路に優先的に供給され、定吐出量型ポンプの吐出容量から上記制御流量を差し引いた余剰流量が、常に作業機系回路に供給される。
特開2000−007300号公報
上記のようにした従来の制御回路では、定吐出量型ポンプの吐出容量から上記制御流量を差し引いた余剰流量が、常に作業機系回路に供給される。しかし、作業機系回路に設けた作業機用切換弁のすべてを中立位置に保持しているときには、言い換えると、いずれの作業機も作動していないときには、上記余剰流量の全量がタンクに還流される。このタンクに還流される流量が多ければ多いほど、エネルギーロスが大きくなるという問題があった。
また、上記のようにエネルギーロスが発生すると、当然のこととして発熱量も大きくなるが、発熱量が大きくなればそれを冷却するための装置などが必要になるので、当該回路の製造コストが上昇するという問題もあった。
この発明の目的は、エネルギーロスが少ないフォークリフト用制御回路を提供することである。
第1の発明は、可変吐出量型ポンプと、可変吐出量型ポンプの吐出圧を導く一方のパイロット圧室と負荷圧を導く他方のパイロット圧室とを備えるとともにこれらパイロット圧室の差圧が一定に保たれるように上記可変吐出量型ポンプの吐出量を制御するレギュレータと、上記可変吐出量型ポンプに接続された優先弁と、この優先弁の制御流ポートに接続したステアリング系回路と、上記優先弁の余剰流ポートに接続した作業機系回路とを備えるとともに、この作業機系回路には、複数のアクチュエータと、これらのアクチュエータを制御する複数の制御弁と、上記制御弁の切り換え量で決まる要求流量をアクチュエータの負荷圧にかかわりなく一定に保つ圧力補償弁とを備えてなり、しかも、上記レギュレータの他方のパイロット圧室には、作業機系回路のアクチュエータの最高負荷圧とステアリング系回路の負荷圧との高い方の圧力を導く一方、上記圧力補償弁の両側に制御圧室を設けるとともに、いずれか一方の制御圧室にはスプリングを設け、しかも、上記アクチュエータの最高負荷圧とステアリング系回路との高い方の圧力を、上記スプリングを設けた圧力補償弁の一方の制御圧室に導き、他方の制御圧室には各アクチュエータの負荷圧を導く構成にした点に特徴を有する。
第2の発明は、上記レギュレータが、可変吐出量型ポンプの傾転角を制御する制御シリンダと、この制御シリンダの制御圧室をタンクに接続したり可変吐出量型ポンプに接続したりする制御弁とからなり、この制御弁は、その両側にパイロット室を設けるとともに、その一方のパイロット室にスプリングを設け、一方のパイロット室の圧力とスプリングのばね力とによる合計推力が、他方のパイロット室の推力とバランスする位置を保つ構成にし、さらに、通常は、優先弁の下流側であって、上記作業機系回路の最上流の圧力を、制御弁の他方のパイロット室に導き、ステアリング系回路の圧力が作用したとき、優先弁の上流側の圧力を、制御弁の他方のパイロット室に導く第1パイロット制御弁と、通常は、優先弁の上流側の圧力を、制御弁の他方のパイロット室に導き、ステアリング系回路あるいは作業機系回路のいずれかの負荷圧が作用したとき、閉位置を保持する第2パイロット制御弁とを備えた点に特徴を有する。
第1の発明によれば、作業機系回路に接続した作業機を作動していないとき、可変吐出量型ポンプは、ステアリング系回路が必要とする制御流量を吐出するとともに、その制御流量はステアリング系回路に供給される。また、作業機系回路における制御弁が切り換えられると、その切り換え量に応じた要求流量に見合った流量が、上記制御弁に接続したアクチュエータに供給されることになる。ただし、ステアリング系回路および作業機系回路のいずれにも負荷圧が発生していなければ、両回路に作動流体が供給されない。したがって、その分、従来に比べエネルギーロスが少なくなる。また、エネルギーロスが少ない分、発熱量も少なくなるので、冷却装置などが必要なくなり、当該回路の製造コストも下げることができる。
また、ステアリング系回路に一定流量を供給している状態で、作業機系回路の制御弁を切り換えると、その制御弁の切り換え量に見合った要求流量がアクチュエータに供給される。このようにステアリング系回路のアクチュエータと作業機系回路のアクチュエータとを同時操作しても、圧力補償弁が機能して、上記要求流量が安定的に供給されることになる。したがって、全体的な省エネルギー効果を達成できるとともに、アクチュエータを安定的に作動させることができる。
第2の発明によれば、作業機系回路のアクチュエータのみを操作しているとき、回路の圧力損失を最少に押さえることができる。また、作業機系回路の制御弁を中立位置に保っているとき、可変吐出量型ポンプのいわゆるスタンバイ流量を最小限に抑えることができるので、エネルギー損失をさらに少なくできる。
図1に示した可変吐出量型ポンプPは、レギュレータ1に連係するとともに、この可変吐出量型ポンプPには供給通路2を接続している。そして、このレギュレータ1は、制御シリンダ3と制御弁4とからなる。制御シリンダ3は可変吐出量型ポンプPに連係した制御ロッド5と、この制御ロッド5に設けたピストン6と、ピストン6で区画されたロッド側室に設けたスプリング7と、ピストン側室に形成された制御圧室8とからなる。そして、上記ピストン6がスプリング7のばね力に抗して移動したとき、可変吐出量型ポンプPの傾転角が小さくなり、その吐出量を減少させるものである。
また、上記制御弁4は、その両側にパイロット室9,10を設けるとともに、一方のパイロット室9にスプリング11を設けている。このようにした制御弁4は、第1〜3ポート12〜14を備えているが、上記第1ポート12は通路15を介して供給通路2に連通している。また、第2ポート13は制御シリンダ3の制御圧室8に連通し、第3ポート14はタンクTに連通している。
上記のようにしたレギュレータ1は、上記両パイロット室9,10の差圧が一定に保たれるように、可変吐出量型ポンプPの吐出量を制御するが、その差圧が大きくなれば、吐出量を減少させ、差圧が小さくなれば吐出量を増大させるものである。
また、上記可変吐出量型ポンプPに接続した供給通路2は優先弁16の流入ポート17に連通させている。このようにした優先弁16は、その制御流ポート18をステアリング系回路19に接続し、余剰流ポート20を作業機系回路21に接続している。そして、この優先弁16はステアリング系回路19に制御流量Q1を優先的に供給し、この制御流量Q1以上の余剰流量Q2を作業機系回路21に供給するが、上記制御流量Q1はステアリング系回路に設けた図示していない制御オリフィスとスプリング22とによって決められる。すなわち、上記優先弁16は、その一方のパイロット室16aに上記オリフィスの上流側の圧力を導き、他方のパイロット室16bに上記制御オリフィスの下流側の圧力を導く構成にするとともに、上記他方のパイロット室16bにスプリング22を設けている。
このようにした優先弁16は、上記制御オリフィス前後の差圧が、スプリング22のバネ力に等しくなるように作動する。言い換えると、ステアリング系回路19に設けた上記制御オリフィス前後の差圧を一定に保って、この制御オリフィスの開度によって決まる制御流量Q1を常に一定に保つようにしている。そして、上記制御流量Q1以上の余剰流量Q2が流入ポート17に流入したときには、その余剰流量Q2を余剰流ポート20から流出する。したがって、流入ポート17に流入する流量が制御流量Q1以下であれば、余剰流ポート20から流出される余剰流量Q2はゼロということになる。
一方、優先弁16の余剰流ポート20には上記したように作業機系回路21を接続しているが、この作業機系回路21には、リフトシリンダ23を制御する第1制御弁24と、チルトシリンダ25を制御する第2制御弁26と、アタッチメントである図示していないアクチュエータを制御する第3制御弁27とを備えている。これら第1,2,3制御弁24,26,27は、それらが図示の中立位置にあるとき、前記余剰流ポート20に接続した接続流路28を介して直列に接続される。ただし、この接続流路28は第3制御弁27の下流側においてブロックされている。
また、上記作業機系回路21に設けた接続流路28は、第1,2,3制御弁24,26,27が、図示の中立位置から左右いずれかの位置に切り換えられたとき、上記第1,2,3制御弁24,26,27に接続した各アクチュエータをパラレルに接続するものである。なお、図中符号53はタンク通路である。
上記のようにした各第1,2,3制御弁24,26,27には圧力補償弁30〜32を接続しているが、これら圧力補償弁30〜32にはその両側に制御圧室30a、30b、31a、31b、32a、32bを設けるとともに、その一方の制御圧室30a、31a、32aには、第1〜3制御弁24,26,27に接続したアクチュエータの負荷圧がパイロット圧として導かれるようにしている。また、他方の制御圧室30b、31b、32bのそれぞれには、スプリング33〜35を設けるとともに、シャトル弁36で選択された最高負荷圧がパイロット圧として導かれるようにしている。
上記のようにしたシャトル弁36は、その一方の流入口36aを、作業機系回路21の各アクチュエータの最高負荷圧を導くパイロット通路37に接続し、他方の流入口36bを、ステアリング系回路19の負荷圧を導くパイロット通路38に接続している。そして、シャトル弁36の流出口36cは、パイロット通路39に接続している。そして、このパイロット通路39は、パイロット通路40を介して各圧力補償弁30〜32の他方の制御圧室30b〜32bに接続するとともに、前記制御弁4の一方のパイロット室9にも連通している。
したがって、制御弁4の一方のパイロット室9には、ステアリング系回路19の負荷圧と作業機系回路21の負荷圧との高い方の圧力が導かれるとともに、この最高負荷圧はパイロット通路40を介して圧力補償弁30〜32の他方の制御圧室30b〜32bにも導かれることになる。
そして、上記圧力補償弁30〜32は、第1,2,3制御弁24,26,27の切り換え量で決まる絞り開度すなわち要求流量が、負荷圧の変化に関わりなく常に一定になるように制御する。言い換えると、第1,2,3制御弁24,26,27の切り換え量で決まる絞り開度の前後の差圧が、他方の制御圧室30b〜32bに設けたスプリング33〜35のバネ力に等しくなるように機能するものである。
なお、図中符号41,42はシャトル弁で、これらシャトル弁41,42によるトーナメント方式で、作業機系回路21に設けたリフトシリンダ23等のアクチュエータの最高負荷圧を選択して、その負荷圧を前記シャトル弁36の一方の流入口36aに導くものである。
また、上記パイロット通路38は第1パイロット制御弁43のパイロット室43aに接続している。そして、この第1パイロット制御弁43は、上記パイロット室43aに対向する側にスプリング44を設けるとともに、第1〜3ポート45〜47を設けている。上記第1ポート45は前記制御弁4の他方のパイロット室10に接続している。第2ポート46はパイロット通路48を介して、優先弁16と第1制御弁24との間における接続流路28に接続している。言い換えると、この第2ポート46は上記優先弁16の下流側に接続している。上記第3ポート47は、供給通路2に接続している。
したがって、上記第1パイロット制御弁43は、通常は、スプリング44のばね力の作用で、図示のノーマル位置を保ち、第1,2ポート45,46を連通させ、第3ポート47を閉じた状態に保つ。そして、ステアリング系回路19を動作させて圧力が発生したとき、その圧力がパイロット圧として上記パイロット室43aに作用するが、この圧力作用で、第1パイロット制御弁43が、スプリング44のばね力に抗して切り換わる。このように第1パイロット制御弁43が切換位置に切り換わると、今度は、第1,3ポート45,47を連通させ、第2ポート46を閉じる。
結局、この第1パイロット制御弁43は、ステアリング系回路19を動作させない限り、図示のノーマル位置を保ち、優先弁16の下流側の圧力を制御弁4の他方のパイロット室10に導く。そして、ステアリング系回路19を動作させたときには、優先弁16の上流側における供給通路2の圧力を制御弁4の他方のパイロット室10に導くものである。このように第1パイロット制御弁43を設けて、ステアリング系回路19を動作しているときと、動作していないときとで、制御弁4のパイロット室10に作用させるパイロット圧の導入経路を相違させたのは、次の理由からである。
例えば、ステアリング系回路19を動作させず、作業機系回路21だけを動作させているときには、第1〜3制御弁24,26,27の下流側の圧力を制御弁4の一方のパイロット室9に導き、上流側の圧力を他方のパイロット室10に導くようにするが、このとき第1〜3制御弁24,26,27の上流側の圧力を優先弁16の上流側である供給通路2から取ることもできる。しかし、この供給通路2の圧力は、優先弁16および供給通路2による圧力損失分だけ高くなるので、当然のこととして制御弁4の他方のパイロット室10に導くパイロット圧も、上記圧力損失分だけ高くなる。そのために制御弁4のスプリング11のばね力を強くしなければならなくなり、その分、エネルギー損失につながる。
しかし、上記のように第1パイロット制御弁43を設けて、ステアリング系回路19を動作していないときだけ、通路48の圧力を、制御弁4の他方のパイロット室10に導くようにしたので、上記優先弁16の圧力損失を考慮せずにスプリング11のばね力を決めることができ、その分、エネルギー損失も少なくなる。また、ステアリング系回路19を動作させたときには、優先弁16の上流側における供給通路2の圧力をパイロット圧として上記他方のパイロット室10に導かなければ、目的の制御ができないので、この場合には、第1パイロット制御弁43が上記した切換位置に切り換わるようにしている。
さらに、上記シャトル弁36の流出口36cに接続したパイロット通路39は、第2パイロット制御弁49のパイロット室49aにも接続している。そして、この第2パイロット制御弁49は、第1,2ポート50,51を設けるとともに、上記パイロット室49aと対向する側にスプリング52を設けている。
上記のようにした第2パイロット制御弁49は、パイロット室49aに、シャトル弁36で選択された最高負荷圧が作用しない限り、図示のノーマル位置を保つ。なお、上記のように最高負荷圧が作用しないとは、ステアリング系回路19および作業機系回路21のいずれも中立位置に保って、それら回路19,21に負荷が発生していない状態である。このようにパイロット室49aにパイロット圧が作用せず、第2パイロット制御弁49がノーマル位置を保っているときには、第1,2ポート50,51が連通して、供給通路2を制御弁4の他方のパイロット室10に連通する。一方、パイロット室49aにパイロット圧が作用したときには、第2パイロット制御弁49がスプリング52のばね力に抗して切換位置に切り換わり、第1,2ポート50,51の連通を遮断する。
上記のようにした第2パイロット制御弁49を設けた理由は、次の通りである。すなわち、ステアリング系回路19を動作せず、第1パイロット制御弁43が図示のノーマル位置を立ち、かつ、作業機系回路21も動作していなければ、第1パイロット制御弁43を経由するパイロット圧がゼロになってしまう。そのために、もし、上記第2パイロット制御弁49がなければ、上記他方のパイロット室10に圧力が立たないので、制御弁4はスプリング11のばね力で図示のノーマル位置を保つことになり、制御シリンダ3の制御圧室8をタンクTに連通したままとなる。このように制御圧室8がタンクTに連通すれば、制御シリンダ3はそのスプリング7のばね力の作用で、可変吐出量型ポンプPの吐出量を増大させる方向に動作してしまう。
上記のように両回路19,21を中立に保っているときに可変吐出量型ポンプPの吐出量が増大したのでは、それこそエネルギー損失が大きくなる。しかし、上記第2パイロット制御弁49を設けておけば、両回路19,21を中立位置に保っているとき、供給通路2の圧力を上記他方のパイロット室10に導くことができるので、可変吐出量型ポンプPの吐出量を最少に保つことができる。
次に、この実施形態の作用を説明する。
今、作業機系回路21の第1,2,3制御弁24,26,27を中立位置に保って、リフトシリンダ23、チルトシリンダ25およびアタッチメント用アクチュエータを作動させていなければ、作業機系回路21の負荷圧がほとんど発生しないし、ステアリング系回路19のアクチュエータも作動していなければ、両回路19,21にはほとんど負荷圧が発生しない。このように両回路19,21に負荷圧が発生しなければ、シャトル弁36で選択されるパイロット圧もゼロになる。したがって、第2パイロット制御弁49が図示のノーマル位置を保ち、前記したように可変吐出容量型ポンプPの吐出量を最少に保つ。
上記のようにステアリング回路19および作業機系回路21のいずれも操作をしていないときには、可変吐出量型ポンプPの吐出量も少なくなるので、省エネルギー効果が大きくなる。ただし、上記の状態で作業機系回路21におけるリフトシリンダ23等のアクチュエータを動作させると、当該アクチュエータの最高負荷圧がシャトル弁41,42で選択されて、シャトル弁36の一方の流入口36aに導かれる。また、ステアリング系回路19を動作させていれば、シャトル弁36の他方の流入口36bには、ステアリング系回路19の負荷圧が導かれる。
上記のようにシャトル弁36に圧力が導かれれば、その圧力がパイロット圧として制御弁4の一方のパイロット室9に導かれるとともに、第2パイロット制御弁49のパイロット室49aにも導かれる。第2パイロット制御弁49のパイロット室49aにパイロット圧が作用すれば、この第2パイロット制御弁49が切換位置に切り換わり、供給通路2と、制御弁4の他方のパイロット室10との連通を遮断する。なお、このときステアリング系回路19を動作していなければ、第1パイロット制御弁43も図示のノーマル位置を保ち、パイロット通路48からのパイロット圧を上記他方のパイロット室10に導く。また、ステアリング系回路19を動作させているときには、第1パイロット制御弁43が切換位置に切り換わって、供給通路2の圧力を上記他方のパイロット室10に導く。
いずれにしても、作業機系回路21側の負荷圧と、ステアリング系回路19の負荷圧との高い方の圧力が、シャトル弁36で選択されて、可変吐出量型ポンプPの吐出量が制御される。このとき、優先弁16が動作して、一定の制御流量Q1がステアリング系回路19に供給されるので、必要流量が作業機系回路21に十分に供給されないことも考えられる。
しかし、上記のように作業機系回路21に供給される余剰流量Q2が、上記第1〜3制御弁24,26,27の切り換え量で決まる要求流量以下であれば、これら制御弁の絞り前後の差圧が小さくなる。このように絞り前後の差圧が小さくなれば、シャトル弁36の一方の流入口36aに導かれる圧力はポンプ吐出圧に近くなる。シャトル弁36で選択された負荷圧がポンプ吐出圧に近くなれば、制御弁4の両パイロット室9,10に発生する差圧が小さくなるので、レギュレータ1は、可変吐出量型ポンプPの吐出量を増加させる方向に作用する。したがって、作業機系回路21のアクチュエータにも十分な流量が供給されることになる。
いずれにしても、この実施形態のフォークリフト用制御回路によれば、ステアリング系回路19には、優先弁16が機能して、一定の制御流量Q1が必ず供給されるとともに、作業機系回路21にも、その要求流量に応じた余剰流量Q2が供給されることになる。しかも、このフォークリフト用制御回路では、アクチュエータを作動させていないとき、可変吐出量型ポンプPの吐出量を最少に保てるので、大きな省エネルギー効果を期待できる。
この発明の実施形態を示す回路図である。
符号の説明
P 可変吐出量型ポンプ
1 レギュレータ
4 制御弁
9,10 パイロット室
16 優先弁
18 制御流ポート
19 ステアリング系回路
20 余剰流ポート
21 作業機系回路
23 作業機系回路のアクチュエータであるリフトシリンダ
24 第1制御弁
25 作業機系回路のアクチュエータであるチルトシリンダ
26 第2制御弁
30,31 圧力補償弁
30a,31a 制御圧室
30b〜31b 制御圧室
33,34 スプリング
43 第1パイロット制御弁
49 第2パイロット制御弁

Claims (2)

  1. 可変吐出量型ポンプと、可変吐出量型ポンプの吐出圧を導く一方のパイロット圧室と負荷圧を導く他方のパイロット圧室とを備えるとともにこれらパイロット圧室の差圧が一定に保たれるように上記可変吐出量型ポンプの吐出量を制御するレギュレータと、上記可変吐出量型ポンプに接続された優先弁と、この優先弁の制御流ポートに接続したステアリング系回路と、上記優先弁の余剰流ポートに接続した作業機系回路とを備えるとともに、この作業機系回路には、複数のアクチュエータと、これらのアクチュエータを制御する複数の制御弁と、上記制御弁の切り換え量で決まる要求流量をアクチュエータの負荷圧にかかわりなく一定に保つ圧力補償弁とを備えてなり、しかも、上記レギュレータの他方のパイロット圧室には、作業機系回路のアクチュエータの最高負荷圧とステアリング系回路の負荷圧との高い方の圧力を導く一方、上記圧力補償弁の両側に制御圧室を設けるとともに、いずれか一方の制御圧室にはスプリングを設け、しかも、上記アクチュエータの最高負荷圧とステアリング系回路との高い方の圧力を、上記スプリングを設けた圧力補償弁の一方の制御圧室に導き、他方の制御圧室には各アクチュエータの負荷圧を導く構成にしたフォークリフト用制御回路。
  2. 上記レギュレータは、可変吐出量型ポンプの傾転角を制御する制御シリンダと、この制御シリンダの制御圧室をタンクに接続したり可変吐出量型ポンプに接続したりする制御弁とからなり、この制御弁は、その両側にパイロット室を設けるとともに、その一方のパイロット室にスプリングを設け、一方のパイロット室の圧力とスプリングのばね力とによる合計推力が、他方のパイロット室の推力とバランスする位置を保つ構成にし、さらに、通常は、優先弁の下流側であって、上記作業機系回路の最上流の圧力を、制御弁の他方のパイロット室に導き、ステアリング系回路の圧力が作用したとき、優先弁の上流側の圧力を、制御弁の他方のパイロット室に導く第1パイロット制御弁と、通常は、優先弁の上流側の圧力を、制御弁の他方のパイロット室に導き、ステアリング系回路あるいは作業機系回路のいずれかの負荷圧が作用したとき、閉位置を保持する第2パイロット制御弁とを備えた請求項1記載のフォークリフト用制御回路。
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