JP3681709B2 - 油圧制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、ロードセンシング機能を有する油圧制御装置において、制御弁の作動時に必要なパイロット圧源を安定して確保することができる油圧制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、可変容量形ポンプを利用してアクチュエータ等の駆動装置(負荷)を制御する油圧制御装置が知られている。このような油圧制御装置では、例えば、ポンプメイン回路に減圧弁を設け、この減圧弁で所定圧に減圧した制御流体の圧力(パイロット圧)を利用して、メイン回路の制御用比例弁(制御用切換弁等の制御弁、切換弁を含む。この明細書では、総称して「制御弁」という。)を制御する1次パイロット圧源としている。
【0003】
そして、この制御用の1次パイロット圧を減圧して生じる2次パイロット圧力によってスプリングに抗してスプールを移動させて流路を開閉させている。このスプールを移動させるために必要となる制御流体には、制御弁のスプリングに抗するための流体圧力を得る圧力制御と、スプールを移動させて位置制御するための流量制御とが必要になる。
【0004】
そこで、一般的に、このような油圧制御装置においては、可変容量形ポンプの中立時、すなわち、装置を作動させていないときでも、少量の油(制御流体)を流すことによって作動遅れを生じないようにして、完全に吐出量はゼロにしていない。
【0005】
例えば、この種の従来技術として、特開2001−280302号公報記載の発明がある。この発明では、可変容量の可変ポンプと定吐出の固定ポンプとを設け、流量制御が不必要な油量については固定ポンプから供給し、流量制御が必要な油量についてだけ可変ポンプから供給するようにしている。つまり、ロードセンシング制御を行う可変ポンプに固定ポンプを結合し、これらのポンプの吐出流量を合流して得られる流量源をもとにして減圧弁で制御弁のパイロット圧源を得るようにしている。このパイロット圧源で、必要な時に制御弁を切換えるようにしている。
【0006】
この発明によれば、中立時に傾転ゼロで可変ポンプの吐出量がなくなった状態でも、固定ポンプで常に流量を確保してパイロット圧を得ることができるようにして、可変ポンプが大型になってランニングコストが高くなるのを抑止し、回路全体のコストダウンを図ろうとしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記したように可変ポンプと固定ポンプとを設ける構成では、ロードセンシング制御を行うための可変ポンプ以外に定吐出量の固定ポンプを設置しなければならないため、装置全体のコストアップにつながる。しかも、固定ポンプを設けるためのスペースが必要になるので、油圧制御装置を用いる機械によっては、設置が困難になる場合がある。その上、2種類のポンプを設けるため、故障対応や保守に時間と労力を要する。
【0008】
一方、この種の油圧制御装置を用いる機械には、油圧制御の操作レバー等をオペレータが操作する場所(例えば、運転席)に設け、この操作レバー等の近傍に制御用の減圧弁を設けて2次パイロット圧力を得るようにしたものがある。この場合、オペレータが操作する操作レバーの傾転に応じて2次パイロット圧力を油圧制御装置の制御弁へ供給するようにしている。これに対し、電気制御の操作レバー等を用いる機械の場合には、オペレータが操作する場所に油圧源がなく、油圧制御装置の近傍に減圧弁を設けて制御弁の2次パイロット圧力を得るようにしている。そのため、制御弁を操作するための2次パイロット圧力を得る構成を油圧制御装置の近傍に設けたい場合と、2次パイロット圧力を得る構成を油圧制御装置とは別体としたい場合とに容易に対応できる油圧制御装置の要望もある。
【0009】
さらに、旋回機構を具備した機械に用いる油圧制御装置の場合には、旋回駆動を停止させる時に油圧モータへの作動油供給を停止したとしても、閉回路となった内部流路の油が作動部から一部流出して油量が減少し、内部流路にキャビテーション現象を生じる場合がある。そのため、このようなキャビテーション現象を生じないような油圧制御装置も望まれている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、前記課題を解決するために、本願発明は、複数の制御弁と供給流路で接続された可変容量形ポンプと、該可変容量形ポンプの吐出圧力を前記複数の制御弁の最高負荷圧力よりも所定値だけ高くなるように制御するロードセンシング機能とを備え、前記可変容量形ポンプを、中立時に所定の流量を吐出する傾転位置を保つように構成し、前記可変容量形ポンプの供給流路に、前記最高負荷圧力が所定圧に達するまで前記可変容量形ポンプから吐出される作動油をタンクへ戻すアンロード弁と、該アンロード弁へ流れる作動油を所定圧に減圧して前記制御弁のパイロット圧源として供給する減圧弁とを設け、該アンロード弁と減圧弁とを1つのアンロード弁ブロックに設けるとともに、該アンロード弁ブロックの内部に、前記減圧弁の後流側に位置し前記パイロット圧源への出力流路となる1次パイロット圧力流路の上流側に位置する通路にフィルタ材を有するフィルタを設け、該フィルタ材をアンロード弁ブロックから着脱可能なように構成している。このように、作動油の圧力を所定の低い圧力に保つように作動油をタンクへ戻すアンロード弁を設けることにより、最高負荷圧力が所定圧に達するまでは、常に、可変容量形ポンプから所定流量を吐出した状態を保つので、可変容量形ポンプの吐出量を上げた時の制御弁の応答性をよくすることができる。また、アンロード弁により、中立時でも所定の圧力を保持した作動油を減圧弁で所定圧に減圧して1次パイロット圧源とするので、メインの回路とは別の回路で安定した1次パイロット圧源を得ることができる。
【0011】
さらに、減圧弁を油圧制御装置に設ける必要がある機械と、減圧弁を油圧制御装置に設ける必要がない機械とに応じて、アンロード弁ブロックを着脱することで対応でき、機械に応じて適切に対応することが容易にできる。
【0012】
また、制御弁のパイロット圧源から異物を除去するフィルタも含めて1つのブロックとして構成することができ、保守等でアンロード弁ブロックのみを交換して機械の停止時間を抑えることができる。
【0013】
さらに、前記複数の制御弁の少なくとも1つに液圧モータを接続し、該液圧モータの内部流路と前記アンロード弁とタンクとの間の流路とを接続すれば、液圧モータの駆動を停止した後で液漏れ等により内部流路が負圧になろうとすると、アンロード弁とタンクとの間の流路からモータの内部流路へ作動油が供給されて負圧になるのを防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本願発明の第1実施形態を示す油圧制御装置の油圧回路図であり、図2は同油圧制御装置の概略を示す側面図、図3は同油圧制御装置におけるアンロード弁ブロックを示す平面視の断面図、図4は図3に示すIV−IV断面図である。
【0015】
図1に示すように、可変容量形ポンプ制御部10は、可変容量形ポンプ11と、この可変容量形ポンプ11の傾転角を制御するフィードバックレバー12と、このフィードバックレバー12の傾転角を制御する傾転制御装置13と、この傾転制御装置13を切換える切換弁14と、タンク15とにより構成される。フィードバックレバー12の上端部は、前記傾転制御装置13の制御棒13aに接続されている。この制御棒13aには、スプリング13bが設けられている。この可変容量形ポンプ11は、中立状態において、最小流量がゼロではなく、所定の吐出流量を確保するように、傾転位置が保持されるようになっている。
【0016】
この可変容量形ポンプ制御部10は、切換弁14の入力部16に入力される最高負荷圧力PLSの値をフィードバック制御量として用い、この最高負荷圧力PLSの値と可変容量形ポンプ11の吐出圧Pとの差(基準差圧Pref)が常に一定(通常、P>PLS)となるように、可変容量形ポンプ11の傾転角を制御している。
【0017】
傾転制御装置13の制御棒13aには、供給流路17の分岐管17a内の圧力による図中右向きの力と、切換弁14の下部ポート14aから導かれる圧力による図中左向きの力と、スプリング13bの力とが作用している。したがって、これらの力の相互作用によって、制御棒13aは左右に動く。
【0018】
切換弁14は、3つのポートを備えており、2つの状態に切り換えることができる。この切換弁14は、可変容量形ポンプ11の吐出圧Pによる力と、最高負荷圧力PLSにスプリング18の力を加えた力との関係によって切り替わるようになっている。
【0019】
切換弁14に作用する力の関係が、可変容量形ポンプ11の吐出圧P側の圧力による力が、最高負荷圧力PLS側の圧力による力とステアリング18の力との和より大きい場合には、切換弁14は図中左側に切り替わる。このように切換弁14が切換えられると、可変容量形ポンプ11から吐出された作動油が傾転制御装置13の右側のポートに送り込まれ、傾転制御装置13の制御棒13aが図中左側に移動する。これにより、可変容量形ポンプ11のフィードバックレバー12が反時計回りに動いて、可変容量形ポンプ11の吐出量が減少する。
【0020】
一方、上記最高負荷圧力PLS側の圧力による力とステアリング18の力との和が吐出圧Pの圧力による力よりも小さい場合、切換弁14は図中右側の接続状態に切り換る。そして、傾転制御装置13の右側のポートからタンク15に作動油が抜け、傾転制御装置13の制御棒13aが右側に移動する。これにより、可変容量形ポンプ11のフィードバックレバー12が時計方向に動いて、可変容量形ポンプ11の吐出量が増加する。
【0021】
このような切換弁14の動作により、最高負荷圧力PLSと可変容量形ポンプ11から吐出される吐出圧Pとの差は、常に所定の基準値Prefに維持される。このように、最高負荷圧力PLSと可変容量形ポンプ11の吐出圧Pとの差圧によって、可変容量形ポンプ11の傾転角を制御するロードセンシング機能が備えられている。
【0022】
この可変容量形ポンプ11によって制御される油圧制御装置1には、制御弁50(図では1個の制御弁を示しているが、複数の制御弁が図の右側に並設されている。)と、これらの制御弁50と可変容量形ポンプ11とタンク19とを接続する流路ブロック20が設けられている。制御弁50には、スプール弁60と、一体型油圧調整弁70(以下「調整弁」という)とが設けられている。前記流路ブロック20には、供給流路17側が設定圧以上になったら排出流路21へ作動油を逃がすリリーフ弁28が設けられている。
【0023】
スプール弁60は、スプールのスライド量に応じて可変オリフィス61,62を開き、ポンプポート51に供給される作動油を可変オリフィス61,62を介して調整弁70に出力する。また、スプール弁60は、スライドの向き(左右)に応じて、調整弁70から出力される作動油をポートA1(油圧制御装置の出力ポート)またはポートB1(油圧制御装置の出力ポート)に出力する。また、これらのポートA1,B1への流路には、タンク側の排出流路21と通じるポートリリーフ弁64が設けられている。
【0024】
調整弁70は、コンペンセータ71と、逆止弁72、および切換弁73の機能を有している。コンペンセータ71は、2つのポートを備えており、2つの状態を切り換えることができる。
【0025】
切換弁73は、コンペンセータ71の内部に配置されている。切換弁73は、4つのポートを備えており、2つの状態を切り換えることができる。切換弁73は、コンペンセータ71に対して独立して機能する。また、切換弁73は、PLSポート52に導かれる最高負荷圧力PLSと、上記コンペンセータ71の出力ポート71aから出力される作動油の圧力との高低によって切り換る。
【0026】
前記流路ブロック20は、可変容量形ポンプ11と通じる供給流路17とタンク19に通じる排出流路21とを、前記制御弁50と連通させる流路が設けられている。この流路ブロック20には、最高負荷圧力PLSを得るPLSライン26が設けられている。
【0027】
このPLSライン26には、排出流路21と通じる絞り弁27が設けられている。この絞り弁27は、切換弁73に作用する圧力を制御するために、回路内に常に加圧された作動油の流れが生じるようにするものである。この絞り弁27によって、回路内を流れる作動油のうち微量の作動油(1%程度)が、タンク19に戻されるようになっている。この絞り弁27は、可変容量形ポンプ11の傾転を制御するための可変容量形ポンプ制御部10内に、同様の機能を有する構造として設けることもできる。
【0028】
そして、この流路ブロック20の反制御弁側に、アンロード弁80と減圧弁90とが設けられたアンロード弁ブロック100が設けられている。このようにアンロード弁80と減圧弁90とを設けることにより、アクチュエータ150への指令がない状態で全制御弁50が全ブロック(中立状態)になった場合に、可変容量形ポンプ11の供給流路17から一定の流量をアンロード弁80を介してタンク19へ流して一定圧状態を確保するようにしている。
【0029】
つまり、前記ロードセンシング機能を有する可変容量形ポンプ11が、中立状態においても最小流量がゼロではなく、一定量の最小吐出量を確保するように傾転位置を保っているので、この最小吐出量を低圧リリーフ弁たるアンロード弁80からタンク19へ排出するようにしている。このアンロード弁80による最小吐出量としては、ソレノイドバルブ63に必要な1次圧源流量、またアンロード圧力としては、ロードセンシング差圧+ΔP1(ΔP1:所定の圧力)、となるように設定すればよい。
【0030】
また、このアンロード弁80への流路81から分岐するようにして設けられた減圧弁90は、出口圧が、1次パイロット圧力流路91から各アクチュエータ150(負荷)を制御するために各制御弁50のスプール弁60に設けられたソレノイドバルブ63へ供給され、各制御弁50を油圧パイロット制御する際の1次パイロット圧源として使用されている。
【0031】
図2は図1に示す油圧制御装置の概略を示す側面図である。図3は同油圧制御装置におけるアンロード弁ブロックを示す平面視の断面図であり、図4は図3に示すIV−IV断面図である。
【0032】
図2に示すように、この実施形態では3連の制御弁50を有する油圧制御装置1を例にしている。これら3連の制御弁50は並設され、その一方(この図では上側)に、これら制御弁50と可変容量形ポンプ11とを接続する供給流路17(図1)とタンク19とを接続する排出流路21(図1)とが設けられた流路ブロック20が設けられている。そして、この流路ブロック20の反制御弁側に、アンロード弁80と減圧弁90(図1)とを設けたアンロード弁ブロック100が設けられている。このように、流路ブロック20の反制御弁側にアンロード弁ブロック100を設けることにより、アンロード弁80と減圧弁90とを一体的に着脱できるようにしている。
【0033】
図3,4に示すように、前記アンロード弁ブロック100は、ケーシング101の中央部にアンロード弁80が設けられ、このアンロード弁80と平行に図の下方に減圧弁90が設けられている。ケーシング101のアンロード弁80を取付ける部分には、ポンプポート22と連通するポンプ油室102と、タンクポート23と連通するタンク油室103と、LS圧を導入するスプリング室104とが形成されている。
【0034】
また、減圧弁90を取付ける部分には、アンロード弁80側のポンプ油室102と連通する入側油室105と、入側油室105から導入された作動油を比例弁用の1次パイロット圧力流路91へ導く通路109に連通する出側油室106と、ドレンポート24に通じるスプリング室107と、減圧弁スプール92をスプリング室107側へ移動させるための油室108とが形成されている。通路109の1次パイロット圧力流路91側には、制御弁50の1次パイロット圧力流路91へ供給される作動油から異物を除去するためのフィルタ120が設けられている。
【0035】
前記アンロード弁80には、アンロード弁スプール82が設けられている。このアンロード弁スプール82がスライドすることによって、ポンプポート22と連通する油室102と、タンクポート23と連通する油室103とを連通、又は遮断している。スプリング室104には、アンロード弁スプール82を図の左方へ付勢するスプリング83が設けられている。また、アンロード弁スプール82には、油室102から作動油の圧力を図の左端に設けたキャップ84の突起摺動部85に作用させる油通路86が設けられている。この油通路86から突起摺動部85に作動油の圧力を作用させている。
【0036】
アンロード弁スプール82の油室102,103の位置には、それぞれ細径部82a,82bが形成されている。また、細径部82bの油室103側には、スライドすることによってポンプポート22の油室102と通じるノッチ82cが形成されている。また、スプリング室104にはPLSポート25から最高負荷圧力PLSが導入されており、スプリング圧とPLS圧とによって、アンロード弁スプール82を図の左向きに付勢している。つまり、このスプリング83の力とPLS圧の力とによって、前記油通路86から突起摺動部85に作用させる作動油の力と対抗させている。87は取付部材であり、88はシール材である。
【0037】
前記減圧弁90には、減圧弁スプール92と、アンロード弁80からの流路110が連通する入側油室105と、この入側油室105とノッチ96を介して連通する出側油室106とが設けられている。この減圧弁スプール92を設ける孔のケーシング101の両側は、取付部材98によって塞がれている。99はシール材である。
【0038】
また、減圧弁スプール92には、入側油室105からノッチ96を介して出側油室106へ流入する作動油を、減圧弁スプール92の中央部軸方向に設けた油通路93へ導く導入孔94が設けられている。この導入孔94から油通路93へ導かれた作動油は、減圧弁スプール92の端部(図の左端)へと導かれる。この作動油によって、ケーシング101に形成された油室108に圧力を作用させ、この圧力で減圧弁スプール92を図の右側へスライドさせ、スプリング107の押圧力とバランスするようにしている。
【0039】
油室108の反対側に形成されたスプリング室107には、減圧弁スプール92を図の左方へ付勢するスプリング95が設けられている。油室108に作用する圧力により、減圧弁スプール92が図の右方へストロークすると、このスプリング室107と出側油室106とはノッチ97で連通し、スプリング室107はドレンポート24に連通する。
【0040】
したがって、入側油室105からノッチ96を介して出側油室106へ流入した作動油は、その圧力によって減圧弁スプール92をスライドさせ、一部がドレンポート24へ流出して減圧されながら、出側油室106から1次パイロット圧力流路91へと供給される。
【0041】
前記フィルタ120は、アンロード弁ブロック100に設けられた取付孔111に挿入される取付部材121と、この取付部材121に止め具122で取付けられたフィルタ材123を有している。取付部材121の外周には取付孔111との間をシールするシール材124が設けられている。取付部材121の所定位置には、フィルタ材123を通過した作動油を1次パイロット圧力流路91へ吐出する通路125が設けられている。この1次パイロット圧力流路91から、上述したように各制御弁50へ1次パイロット圧が供給されている。このフィルタ120は、フィルタ材123が取付部材121に取付けられた状態でケーシング101の取付孔111に固定されている。このようにフィルタ材123を取付部材121と一体的に着脱可能とすることにより、フィルタ材123の定期的な交換等を容易に行うことができる。126は、取付部材121をケーシング101に固定するための固定部材である。
【0042】
この実施形態では、アンロード弁ブロック100に、アンロード弁80と減圧弁90とフィルタ120とを設けているが、これら全てを設けていなくてもよく、この実施形態に限定されるものではない。
【0043】
また、この第1実施形態では、可変容量形ポンプ11の供給流路17から分岐させてアンロード弁80に導く流路81に減圧弁90を設け、この減圧弁90で減圧した作動油をパイロット圧源として制御弁50に供給しているので、制御弁50が中立状態でもメインの流路17から分岐した流路81には所定の圧力が保たれ、安定したパイロット圧源を確保することができる。しかも、比例弁用1次圧力源として専用のパイロットポンプを要することなく安定したパイロット圧源を確保することができる。
【0044】
その上、アンロード弁80と減圧弁90とを一体的に設けたアンロード弁ブロック100を制御弁50に設けた流路ブロック20に取付けるので、制御弁50の制御スプールを制御するために1次圧ポート(実施形態では流路91)へ外部配管を設けることもなくパイロット圧源を確保することができ、組立等の労力を大幅に削減することができる。さらに、このような構成にすることにより、小型で安価に、アンロード弁と制御弁の1次圧用減圧弁とを提供することができる。
【0045】
また、このようなアンロード弁ブロック100として一体的に構成することにより、アンロード弁ブロック100内の構成部品を交換したりメンテナンスする場合でも、このアンロード弁ブロック100のみを一体的に分離して交換することにより、機械の運転を止めることなくアンロード弁ブロック100内の構成をメンテナンスすることができる。
【0046】
図5は本願発明の第2実施形態を示す油圧制御装置の油圧回路図である。この第2実施形態は、建設機械等においてキャビン等の旋回を制御する油圧モータを例にしている。なお、上述した第1実施形態と同一の構成は、詳細な説明を省略する。また、第1実施形態と同一の構成には、同一の符号を付している。
【0047】
図示するように、この実施形態では、制御弁50の制御対象である負荷として油圧モータ130が設けられている。油圧モータ130のモータ131は、流路132,133によってポートA1,B1に接続されている。これらの流路132,133の間には、それぞれ逆向きの逆止弁134,135とリリーフ弁136,137とが設けられている。これら逆止弁134,135の間とリリーフ弁136,137の間とは連結流路138で接続されている。
【0048】
そして、この油圧モータ130の内部流路である連結流路138が、アンロード弁80からタンク19へ通じる排出流路21と流路139によって接続されている。なお、排出流路21のタンク19側端部には、バネ付きの逆止弁140が設けられており、タンク19から流路139側への逆流が防止されている。
【0049】
このような油圧モータ130の場合、通常の駆動状態から制御弁50でポートA1,B1を遮断して、作動油の供給と排出を停止すると、油圧モータ130は慣性力によって回転を続けようとすが、このような油圧モータ130は高圧シール部等から一部の油が漏れるので、内部流路内の油量が減少して流路内に負圧が生じてしまう。例えば、油圧モータ130がピストンとシリンダとを有するピストンモータのような場合には、ピストンとシリンダのシール部から油が漏れて、内部流路内の油量が減って負圧になる。
【0050】
これに対し、この第2実施形態では、前記したように、油圧モータ130の連結流路138とアンロード弁80からタンク19へ通じる排出流路21との間が流路139で接続されているので、アンロード弁80から排出流路21へ流出させている低圧の油が、負圧になろうとする油圧モータ130の内部流路138,132,133側よりも高圧となり、この排出流路21の油が流路139を介して流路138へと供給されることとなる。つまり、アンロード弁80から、ある流量で、ある圧力の作動油をタンクへ戻すようにしているので、その作動油が、より低圧である負圧になろうとする油圧モータ130の内部流路138側へと自然に供給されて、不足分を補うことができる。
【0051】
例えば、ポートA1から作動油を供給してポートB1から排出している場合、作動油の流れを停止させると、モータ131を回転させていた作動油が、流路133とリリーフ弁137と連結流路138と逆止弁134とを介してモータ131の内部へと戻るような閉回路となるが、このような流れの中で作動油の一部が漏れて閉回路内の油量が不足してしまう。しかし、このように作動油が漏れたとしても、連結流路138に接続されている流路139と接続された排出流路21内には負圧よりも高い圧力の油が流れているので、排出流路21から流路139を介して連結流路138に作動油が補充されるので、油圧モータ130の内部における油量を安定して確保することができる。また、逆回転でポートB1から作動油を供給してポートA1から排出している場合は、それぞれ逆のリリーフ弁136と連結流路138と逆止弁135とを介して内部流路で作動油が循環し、内部の油量が不足して負圧になろうとすると、流路139から連結流路138へ作動油が供給される。
【0052】
したがって、油圧モータ130の内部流路138,132,133で、油量減少によるキャビテーションを生じることはなく、安定した油圧モータ130の運転停止が行える。
【0053】
なお、上述した第1実施形態と第2実施形態とを組合わせることも可能であり、油圧制御装置1を設ける機械に応じて適宜組合わせればよい。
【0054】
さらに、上述した実施形態は一実施形態であり、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本願発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
【0055】
【発明の効果】
本願発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0056】
アンロード弁を設けることにより、可変容量形ポンプの吐出量を上げた時の制御弁の応答性をよくすることが安価に可能となる。また、パイロット圧源用の専用ポンプを用いることなく、安定したパイロット圧源を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施形態を示す油圧制御装置の油圧回路図である。
【図2】図1に示す油圧制御装置の概略を示す側面図である。
【図3】図1の油圧制御装置におけるアンロード弁ブロックを示す平面視の断面図である。
【図4】図3に示すIV−IV断面図である。
【図5】本願発明の第2実施形態を示す油圧制御装置の油圧回路図である。
【符号の説明】
1…油圧制御装置
10…可変容量形ポンプ制御部
11…可変容量形ポンプ
13…傾転制御装置
14…切換弁
15…タンク
17…供給流路
19…タンク
20…流路ブロック
21…排出流路
22…ポンプポート
23…タンクポート
24…ドレンポート
25…PLSポート
26…PLSライン
27…絞り
50…制御弁
51…ポンプポート
52…PLSポート
60…スプール弁
61,62…可変オリフィス
63…ソレノイドバルブ
70…調整弁
71…コンペンセータ
72…逆止弁
73…切換弁
80…アンロード弁
81…流路
82…アンロード弁スプール
83…スプリング
86…油通路
90…減圧弁
91…1次パイロット圧力流路
92…減圧弁スプール
93…取付部材
95…スプリング
96,97…ノッチ
100…アンロード弁ブロック
101…ケーシング
102…ポンプ油室
103…タンク油室
104…スプリング室
105…入側油室
106…出側油室
107…スプリング室
108…油室
110…流路
111…取付孔
120…フィルタ
121…取付部材
123…フィルタ材
130…油圧モータ
131…モータ
132,133…流路
134,135…逆止弁
136,137…リリーフ弁
138…連結流路
139…流路
150…アクチュエータ

Claims (2)

  1. 複数の制御弁と供給流路で接続された可変容量形ポンプと、該可変容量形ポンプの吐出圧力を前記複数の制御弁の最高負荷圧力よりも所定値だけ高くなるように制御するロードセンシング機能とを備え、前記可変容量形ポンプを、中立時に所定の流量を吐出する傾転位置を保つように構成し、前記可変容量形ポンプの供給流路に、前記最高負荷圧力が所定圧に達するまで前記可変容量形ポンプから吐出される作動油をタンクへ戻すアンロード弁と、該アンロード弁へ流れる作動油を所定圧に減圧して前記制御弁のパイロット圧源として供給する減圧弁とを設け、該アンロード弁と減圧弁とを1つのアンロード弁ブロックに設けるとともに、該アンロード弁ブロックの内部に、前記減圧弁の後流側に位置し前記パイロット圧源への出力流路となる1次パイロット圧力流路の上流側に位置する通路にフィルタ材を有するフィルタを設け、該フィルタ材をアンロード弁ブロックから着脱可能なように構成した油圧制御装置。
  2. 前記複数の制御弁の少なくとも1つに液圧モータを接続し、該液圧モータの内部流路と前記アンロード弁とタンクとの間の流路とを接続したことを特徴とする請求項1記載の油圧制御装置。
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