JP4859354B2 - アルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極、該電極を用いたアルカリ蓄電池及び該電極の製造方法。 - Google Patents

アルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極、該電極を用いたアルカリ蓄電池及び該電極の製造方法。 Download PDF

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Description

本発明はアルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極、該電極を用いたアルカリ蓄電池及び該電極の製造方法に関する。
アルカリ蓄電池は、近年、ハイブリッド自動車や電気自動車、電動工具等のバッテリーの用途において多用され、その用途上、高出力化及び長寿命化に関し、優れた特性が強く要望されている。このため、アルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極についても上記の特性を向上することが求められ、様々な技術開発がなされている(例えば特許文献1)。
一般に、この種の水素吸蔵合金電極は、導電性の基板と、この基板に保持された合金層とからなり、以下のようにして製造される。まず、水素吸蔵合金粒子、導電剤等の添加剤、結着剤及び水を混練してスラリーが形成される。そして、このスラリーを導電性の基板に塗着し、この塗着済みの導電性の基板をスラリーの乾燥後に圧延し、この後、基板を所定寸法に切断して水素吸蔵合金電極が製造される。特許文献1の場合、結着剤として高分子ラテックス及び親水性増粘剤が併用され、高分子ラテックスの強い結着力と、親水性増粘剤とアルカリ電解液との間の濡れ性によって、水素吸蔵合金電極及びこれを用いたアルカリ蓄電池の長寿命化が達成されていると考えられる。
特開平6−275278号公報
しかしながら、非水溶性の高分子ラテックスを結着剤として用いた水素吸蔵合金電極にあっては、結着剤が、スラリー中の水に溶解しないので水素吸蔵合金粒子の表面に局所的且つ不均一に付着し、水溶性結着剤を用いたときに比べて、水素吸蔵合金粒子の表面に結着剤が付着していない領域が多く存在する。従って、この場合、電池反応の反応活性点が多くなり、水素吸蔵合金電極が高出力となるが、その一方で、局所的な微粉化や酸化が起こり易くなって水素吸蔵合金粒子が早期に劣化し、水素吸蔵合金電極及びこれを用いたアルカリ蓄電池の寿命が低下してしまう。
また、アルカリ蓄電池の高出力化の観点からも、水素吸蔵合金粒子の表面に不均一に非水溶性結着剤が付着し、充放電時、水素吸蔵合金粒子において電池反応が不均一に進行するのは好ましくない。
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、水素吸蔵合金粒子の表面に非水溶性結着剤が略均一に分布され、長寿命且つ高出力のアルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極、該電極の製造方法及び該電極を用いたアルカリ蓄電池を提供することにある。
上記した目的を達成するために、本発明によれば、導電性の基板に保持された合金(活物質)層を有し、この合金層が水素吸蔵合金粒子、非水溶性結着剤及び水を含む合金スラリーの塗着工程を経て形成されているアルカリ水素吸蔵合金電極において、前記合金スラリーは、前記水素吸蔵合金粒子に水を加えて、これらを一次混練した予備混練物を形成し、この後、前記予備混練物にアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル及び共役ジエンよりなる群から選択される1種以上を含む共重合体からなる前記非水溶性結着剤を更に加え、これらを二次混練したのち、エージング処理を施して調製されており、水素吸蔵合金粒子の酸素濃度をXで表し、水素吸蔵合金粒子の平均粒径をrで表し、水素吸蔵合金粒子の合金指数をY(=X×r2)と定義し、前記一次混練前の水素吸蔵合金粒子の合金指数をY1とし、前記エージング処理後でかつ前記塗着工程前の水素吸蔵合金粒子の合金指数をY2としたときに、前記エージング処理は、これら合金指数の比R(=Y2/Y1)1.05以上にすることを特徴とするアルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極が提供される(請求項1)
上記した構成のアルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極は、当該電極を用いてアルカリ蓄電池を組立てたときに、非水溶性結着剤を用いているにも拘わらず、合金指数の比Rを1.05以上にしたことにより長寿命且つ高出力である。これは以下のメカニズムによると考えられる。
この構成では、水素吸蔵合金粒子を水とともに混練して予備混練物を形成し、予備混練物を非水溶性結着剤とともに混練することにより、水素吸蔵合金粒子及び非水溶性結着剤の不均一な凝集が防止される。即ち、合金スラリーにおいて、各水素吸蔵合金粒子に非水溶性結着剤が均一に分散した状態で分布する。このため、水素吸蔵合金電極の合金層においては、各水素吸蔵合金粒子の表面に非水溶性結着剤が均一に分散した状態で付着する。換言すれば、水素吸蔵合金粒子の表面において反応活性点も均一に分散される。すると、充放電時、電池反応が各水素吸蔵合金粒子で略均一に進行するので、水素吸蔵合金粒子の局所的な微粉化や酸化による早期劣化が抑制され、長寿命化が達成される。また、電池反応が略均一に進行することにより、高出力化も達成される。更には、非水溶性結着剤が均一に分布されたことにより、電極表面の撥水性も向上し、充電時の酸素吸収能が増大する。このため、安全弁を備えた密封型のアルカリ蓄電池の場合には、電池内圧が上昇して安全弁が作動するのが防止され、もってアルカリ電解液が噴出して減少するのが防止されるので、この点からも長寿命化が達成される。
また、この構成では、非水溶性結着剤は、水素吸蔵合金粒子との混練開始後、水素吸蔵合金粒子の表面に均一に分散した状態で付着するが、合金指数の比Rが1.05以上になるまで増大する間にその形態が変化し、水素吸蔵合金粒子の表面の略全域を均一に覆うようになる。このため、水素吸蔵合金粒子の局所的な微粉化や酸化による劣化が一層抑制され、更なる長寿命化が達成される。そして、このような結着剤の形態の変化によって、充放電時、水素吸蔵合金粒子では電池反応が一層均一に進行するようになり、更なる高出力化も達成される。
好適な態様として、前記合金指数Y2は100〜320wt%・μm2の範囲にある(請求項)。
好適な態様として、前記共重合体は、アクリル酸エステル−メタクリル酸エステル共重合体、SBR(スチレン−ブタジエンゴム)、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)、アクリレート−ブタジエンからなる(請求項)。これらの共重合体を用いると、少量で水素吸蔵合金粒子を結着することができるため、高出力が得られ易い。
好適な態様として、前記二次混練される前記非水溶性結着剤は、エマルジョン及びラテックスのうち一方の分散状態にある共重合体粒子からなる(請求項)。エマルジョン又はラテックスの状態で分散された共重合体粒子を結着剤として用いれば、水素吸蔵合金粒子間に結着剤を均一に分散させるのが容易になる。
好適な態様として、前記合金層の密度は4.5〜6.0g/cm3の範囲にある(請求項)。密度の下限を4.5g/cm3に設定したのは、密度が4.5g/cm3未満の場合、電池内でのアルカリ電解液による水素吸蔵合金粒子の合金腐食が大きくなり、酸素濃度が上昇するため、結果として寿命低下を引き起こす。一方、密度の上限を6.0g/cm3に設定したのは、密度が6.0g/cm3超の場合、圧延時に極板波打ち・反りの発生により極板品質が低下する。
好適な態様として、前記合金スラリーは更に導電剤を含み、前記導電剤は、前記予備混練物の混練工程において、前記水素吸蔵合金粒子及び前記水の一部とともに混練される(請求項)。導電剤を用いれば、更に高出力化を達成することができる。
また、本発明によれば、請求項1乃至の何れかのアルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極を備えたアルカリ蓄電池が提供される(請求項)。
好適な態様として、アルカリ蓄電池は活性化処理が施され、合金指数が360〜410wt%・μm2の範囲にある(請求項)。
更に、本発明によれば、導電性の基板に対して、水素吸蔵合金粒子、非水溶性結着剤及び水の混練物である合金スラリーを塗着する塗着工程を含む水素吸蔵合金電極の製造方法において、前記合金スラリーは、前記水素吸蔵合金粒子に水を加え、これらを一次混練して予備混練物を形成し、この後、前記予備混練物にアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル及び共役ジエンよりなる群から選択される1種以上を含む共重合体からなる非水溶性結着剤を更に加え、これらを二次混練し、前記二次混練後に、前記塗着工程に先立って、エージング処理が施されて調製されており、水素吸蔵合金粒子の酸素濃度をXで表し、水素吸蔵合金粒子の平均粒径をrで表し、水素吸蔵合金粒子の合金指数をY(=X×r2)と定義し、前記一次混練前の合金指数をY1とし、前記エージング処理後でかつ前記塗着工程前の水素吸蔵合金粒子の合金指数をY2としたときに、前記エージング処理は、これらの合金指数の比R(=Y2/Y1)1.05以上にすることを特徴とするアルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極の製造方法が提供される(請求項)。
以上説明したように、請求項1〜のアルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極及び請求項7,8のアルカリ蓄電池は長寿命且つ高出力である。
請求項のアルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極の製造方法によれば、請求項1〜のアルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極を容易に製造可能である。
以下、本発明の一実施形態のニッケル水素二次電池を詳細に説明する。
この電池は、単一型乾電池に相当するサイズの円筒形電池であり、図1に示したように、上端が開口した有底円筒形状をなす外装缶10を備え、外装缶10の底壁は導電性を有した負極端子として機能する。外装缶10の開口内には、リング状の絶縁パッキン12を介して導電性を有する円板形状の蓋板14が配置され、これら蓋板14及び絶縁パッキン12は外装缶10の開口縁をかしめ加工することにより外装缶10の開口縁に固定されている。
蓋板14は中央にガス抜き孔16を有し、蓋板14の外面上にはガス抜き孔16を塞いでゴム製の弁体18が配置されている。更に、蓋板14の外面上には、弁体18を覆うフランジ付き円筒形状の正極端子20が固定され、正極端子20は弁体18を蓋板14に押圧している。従って、通常時、外装缶10は絶縁パッキン12及び弁体18を介して蓋板14により気密に閉塞されている。一方、外装缶10内でガスが発生し、その内圧が高まった場合には弁体18が圧縮され、ガス抜き孔16を通して外装缶10からガスが放出される。つまり、蓋板14、弁体18及び正極端子20は、安全弁を形成している。
外装缶10には、略円柱状の電極群22が収容されている。電極群22は、それぞれ帯状の正極板24、負極板26及びセパレータ28からなり、渦巻状に巻回された正極板24と負極板26との間にセパレータ28が挟まれている。
そして、外装缶10内には、所定量のアルカリ電解液(図示せず)が注液され、セパレータ28に含まれたアルカリ電解液を介して正極板24と負極板26との間で充放電反応が進行する。
セパレータ28としては、例えば、ポリアミド繊維製不織布、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン繊維製不織布に親水性官能基を付与したものを用いることができる。
また、外装缶10内には、電極群22と蓋板14との間に円形状をなす金属製の正極集電板30が配置されている。この正極集電板30には、帯状のリード部32が一体に形成され、リード部32の先端は蓋板14に溶接されており、蓋板14、正極集電板30及びリード部32を介して、正極板24は正極端子20と電気的に接続されている。
より詳しくは、正極板24は焼結式ニッケル極と称され、例えば、硝酸コバルトと硝酸亜鉛とを加えた硝酸ニッケル水溶液を多孔質のニッケル焼結基板に化学含浸法により含浸して作製される。正極板24は、その側縁部が電極群22から正極集電板30に向けて突出しており、この側縁部が正極集電板30に溶接されている。ただし、正極板として非焼結式ニッケル極を用いることもできる。
更に、外装缶10内には、その内底壁と電極群22との間に、円形状をなす金属製の負極集電板34が配置され、この負極集電板34を介して負極板26は外装缶10と電気的に接続されている。
より詳しくは、負極板26は水素吸蔵合金電極と称され、例えばパンチングメタルからなる導電性の基板(負極基板)36を有し、負極基板36には負極活物質を含む負極合剤が保持されている。負極合剤は、負極基板36の両面に層状に保持され、合金層38を形成するとともに、負極基板36の貫通孔にも充填されている。また、負極基板36には、合金層38から負極集電板34に向かって突出した連結部40が設けられ、この連結部40が負極集電板34に溶接されている。なお、図1中、作図上の都合によりパンチングメタルの貫通孔を省略した。また、負極基板36としては、パンチングメタルの他に、金属粉末焼結体基板及びエキスパンデッドメタル等を用いることもできる。
負極合剤は、負極活物質としての水素を吸蔵及び放出可能な水素吸蔵合金粒子及び非水溶性結着剤からなり、必要に応じて導電剤その他の添加剤や、後述する合金スラリーの粘度を調整するための水溶性の増粘剤を更に含んでいてもよい。導電剤としては、例えばカーボンブラックや各種金属粉末を用いることができる。
水素吸蔵合金粒子は、充電時にアルカリ電解液中で電気化学的に発生させた水素を吸蔵でき、なおかつ放電時にその吸蔵水素を容易に放出できるものであればよい。従って、LaNi5やMmNi5(Mmはミッシュメタル)等のAB5型系の水素吸蔵合金粒子や、AB5型構造とAB2型構造とからなる超格子構造を有するLa−Ni−Mg系(希土類−マグネシウム系)の水素吸蔵合金粒子を用いることができる。なお、活物質が水素の場合、負極容量は水素吸蔵合金量により規定されるので、本明細書では説明の便宜上、水素吸蔵合金のことを負極活物質ともいう。
非水溶性結着剤としては、格別限定されることはないが、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル及び共役ジエンよりなる群から選択される1種以上を含む共重合体を用いるのが好ましい。これらの共重合体を用いると、少量で水素吸蔵合金粒子を結着することができる一方、高出力が得られやすいからである。
具体的には、この種の共重合体として、アクリル酸エステル−メタクリル酸エステル共重合体、SBR(スチレン−ブタジエンゴム)、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)、アクリレート−ブタジエンを用いることができる。
上述した本実施形態の水素吸蔵合金電極は、以下のようにして製造される。
まず、水素吸蔵合金粒子に導電剤及び水を添加して混練し、予備混練物を形成する(一次混練工程)。導電剤や添加剤は、必要に応じてこの一次混練工程のときに添加される。次に、予備混練物に非水溶性結着剤を更に添加して混練し、合金スラリーを調整する(二次混練工程)。また、二次混練工程の際、水を更に添加して混練しても良い。この後、合金スラリーは、例えば温度10〜40℃の環境下に長くて10日間程度放置するエージング処理が施される。
エージング処理が施された合金スラリーは、負極基板36としての例えばパンチングメタルの両面に塗着され(塗着工程)、その後乾燥を経て負極合剤になる。負極合剤を保持したパンチングメタルは、圧延されて負極合剤の密度が調整された後、所定の寸法に裁断され、帯状の負極板26が製造される。
ここで、水素吸蔵合金粒子の酸素濃度をXで表し、水素吸蔵合金粒子の平均粒径をrで表し、水素吸蔵合金粒子の合金指数をY(=X×r2)と定義する。また、上述の水素吸蔵合金電極の製造工程において、一次混練工程前、好ましくは一次混練工程直前の予備混練物中の水素吸蔵合金粒子の合金指数をY1とし、二次混練後でかつ前記塗着工程前、好ましくは塗着工程直前の合金スラリー中の水素吸蔵合金粒子の合金指数をY2とする。本実施形態では、合金スラリーにエージング処理を施すことによって、これらの合金指数の比R(=Y2/Y1)が1.05以上になっている。
上記した構成のアルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極は、当該電極を用いてアルカリ蓄電池を組立てたときに、非水溶性結着剤を用いているにも拘わらず、合金指数の比Rを1.05以上にしたことにより長寿命且つ高出力である。これは以下のメカニズムによると考えられる。
水素吸蔵合金粒子を水とともに混練して予備混練物を形成し、予備混練物を非水溶性結着剤とともに混練した場合、水素吸蔵合金粒子及び非水溶性結着剤の不均一な凝集が防止される。即ち、合金スラリーにおいて、各水素吸蔵合金粒子間に非水溶性結着剤が均一に分散した状態で分布される。このため、水素吸蔵合金電極の合金層においては、各水素吸蔵合金粒子の表面に非水溶性結着剤が均一に分散した状態で付着する。換言すれば、水素吸蔵合金粒子の表面において反応活性点も均一に分散される。すると、充放電時、電池反応が各水素吸蔵合金粒子で略均一に進行するので、水素吸蔵合金粒子の局所的な微粉化や酸化による早期劣化が抑制され、長寿命化が達成される。また、電池反応が略均一に進行することにより、高出力化も達成される。更には、非水溶性結着剤が均一に分布されたことにより、電極表面の撥水性も向上し、充電時の酸素吸収能が増大する。このため、電池内圧が上昇して安全弁が作動するのが防止され、もってアルカリ電解液が噴出して減少するのが防止されるので、この点からも長寿命化が達成される。
また、非水溶性結着剤は、水素吸蔵合金粒子との混練開始後、水素吸蔵合金粒子の表面に均一に分散した状態で付着するが、合金指数の比Rが1.05以上になるまで増大する間にその形態が変化し、水素吸蔵合金粒子の表面の略全域を均一に覆うようになる。このため、水素吸蔵合金粒子の局所的な微粉化や酸化による劣化が一層抑制され、更なる長寿命化が達成される。そして、このような結着剤の形態の変化によって、充放電時、水素吸蔵合金粒子では電池反応が一層均一に進行するようになり、更なる高出力化も達成される。
なお、合金指数は、酸素濃度Xと、粒径rの自乗との積で定義されていることから、水素吸蔵合金電極の抵抗と相関がある。これは、電極の反応抵抗が、物質拡散の抵抗となる酸素濃度に比例し、反応表面積が半径の自乗に比例するからである。
ここで、二次混練工程に用いられる非水溶性結着剤として、溶媒としての水に、エマルジョン及びラテックスのうち一方の状態で分散された共重合体粒子を用いるのが好ましい。例えば、SBRエマルジョンやSBRラテックス等を用いるのが好ましい。この場合、水素吸蔵合金粒子間に共重合体粒子を均一に分散させるのが容易になるからである。
また、合金層38の密度は、4.5〜6.0g/cm3の範囲に設定するのが好ましい。密度が4.5g/cm3未満の場合、電池内のアルカリ電解液によって水素吸蔵合金粒子が腐食されてアルカリ蓄電池の寿命が低下するからである。一方、密度が6.0g/cm3超の場合、圧延時に基板が波打ってしまい、平坦な水素吸蔵合金電極が得られなくなるからである。
本発明は、上記した一実施形態に限定されることはなく、種々変形が可能であって、例えば、アルカリ蓄電池は開放型電池や角形電池であってもよく、寸法も格別限定されない。
また、上記した一実施形態においては、合金スラリーに対してエージング処理を施すことによって合金指数の比Rを1.05以上に増大したが、他の方法によって合金指数の比Rを1.05以上にしてもよい。ただし、エージング処理は、合金指数の比Rを1.05以上に容易且つ確実に増大することができるので好ましい。
そして、上記した一実施形態においては、水素吸蔵合金粒子、導電剤及び非水溶性結着剤の不均一な凝集を一層防止することができるので、合金スラリーに増粘剤を添加するのが好ましい。なお、増粘剤は、一次混練工程及び二次混練工程のうちいずれか一方又は両方にて添加すればよい。
実施例1
1.負極板(水素吸蔵合金電極)の作製
組成がMmNi3.2Co1.0Al0.2Mn0.6(ただし、Mmはミッシュメタルを表す)で示されるAB5型系の水素吸蔵合金のインゴットを機械的に粉砕して篩い分け、平均粒径が25.3μmの水素吸蔵合金粒子を得た。この水素吸蔵合金粒子に対して、導電剤として0.5wt%相当のカーボンブラック及び少量の純水を添加して混練し、予備混練物を作製した。この予備混練物に、エマルジョン状態の非水溶性結着剤として0.5wt%相当のSBRと、水溶性高分子増粘剤として0.5wt%相当のCMC(カルボキシメチルセルロース)とを添加して混練し、純水にて粘度調製を行って合金スラリーを作製した。この合金スラリーを、エージング処理として温度25℃の環境下に0.2日放置してから、負極基板36としてのパンチングメタルに対して塗着した。この後、塗着したスラリーを乾燥させてから、パンチングメタルを圧延・切断し、水素吸蔵合金電極を作製した。
なお、エージング処理前(一次混練工程直前)及び後(塗着工程直前)における合金粒子の酸素濃度及び平均粒径を、酸素窒素自動分析装置(堀場製作所製EMGA−550FA)及びレーザ回折散乱式粒度分布測定装置(堀場製作所製LA-300)を使用してそれぞれ測定し、これらの測定値に基づいて合金指数及びその比を算出した。これらの結果を表1に示す。
2.電池の組立て
上述のようにして得られた水素吸蔵合金電極と、硝酸コバルトと硝酸亜鉛とを加えた硝酸ニッケル水溶液を多孔度85%のニッケル焼結基板に化学含浸法により含浸させて作製した焼結式ニッケル極とを、ポリオレフィン製のセパレータを介して巻回して電極群22を作製した。この後、外装缶10に正及び負極集電板34を溶接した電極群22を挿入してから、8モル/リットルの水酸化カリウム水溶液を注液し、そして、安全弁付きの蓋板14を取り付けて、公称容量6.0Ahの円筒形ニッケル水素二次電池を作製した。
実施例2〜7、比較例1〜3
表1に示したように、平均粒径の異なる水素吸蔵合金粒子を用い、又合金ペーストのエージング日数を変化させたこと以外は、実施例1の場合と同様にして実施例2〜7及び比較例1〜3の円筒形ニッケル水素二次電池を組立てた。
3.電池評価試験
まず、活性化処理として、実施例及び比較例の各電池について、深度120%の充電及び放電を6回繰り返した。
この後、活性化処理された各電池について、出力を測定してから、温度45℃の雰囲気下で、SOC(充電状態)が40〜60%の範囲内に維持されるように制御しながら、50Aの間欠充放電を20000サイクル繰り返した。
この20000サイクル後、再び各電池の出力を測定した。そして、20000サイクル前の出力を初期出力とし、初期出力に対する20000サイクル後の出力の比を百倍したものを出力初期比とし、これらを表2〜4に示した。
なお、表2〜4の初期出力は、比較例1〜3の初期出力をそれぞれ100として規格化して示した。また、出力の測定は次の方法で実施した。
各電池について、6Aで充電してSOCを50%に調整してから、放電電流40Aでの充放電、80Aでの充放電、120Aでの充放電及び160Aでの充放電を順次行った。この際、充電又は放電させるごとに電池を10分間休止させ、また各放電後の休止時間経過後に、10秒間通電してから電池の電圧を測定した。各電池の結果を、横軸が放電電流値、縦軸が測定された電池電圧を表すグラフにプロットして最小2乗法で直線近似した。そして、この近似直線に基づいて、電池電圧が0.9Vのときの放電電流値を算出し、これを出力とした。
また、活性化処理直後の各電池を分解して水素吸蔵合金電極を取り出し、その水素吸蔵合金粒子の半径及び酸素濃度を測定して合金指数を算出した。この結果を表1に示す。
Figure 0004859354
Figure 0004859354
Figure 0004859354
Figure 0004859354
表1〜4から以下のことが明らかである。
(1)合金スラリーにエージング処理が施され、合金指数の比Rが1.05以上の実施例1、2及び3は、合金指数の比Rが1.02の比較例1、2及び3に比べて、初期出力が同等か優れており、且つ出力初期比(寿命)が優れている。これは、合金スラリーにエージング処理を施し、合金指数の比Rを1.05以上になるまで増大させたことにより、水素吸蔵合金粒子の表面に何らかの保護層が形成され、電池の活性化時、合金粒子表面での微粉化や酸化が均一になり、合金粒子の劣化が抑制されたためと考えられる。
(2)塗着工程直前、即ち塗着工程で塗着される合金スラリーにおける合金指数が100〜320wt%・μm2の範囲にある実施例3〜6は、比較例1及び2に比べて、初期出力及び寿命の双方において優れている。これより、塗着工程時の合金スラリーの合金指数は100〜320wt%・μm2の範囲にあるのが好ましい。
(3)活性化後の合金指数が360〜410wt%・μm2の範囲にある実施例4及び5は、初期出力及び寿命が最も優れている。これより、活性化後の合金指数は360〜410wt%・μm2の範囲にあるのが好ましい。
本発明の一実施形態に係る円筒形ニッケル水素二次電池の部分切欠き斜視図である。
符号の説明
10 外装缶
22 電極群
24 正極板
26 負極板
28 セパレータ
36 基板
38 合金層

Claims (9)

  1. 導電性の基板に保持された合金層を有し、この合金層が水素吸蔵合金粒子、非水溶性結着剤及び水を含む合金スラリーの塗着工程を経て形成されているアルカリ水素吸蔵合金電極において、
    前記合金スラリーは、
    前記水素吸蔵合金粒子に水を加えて、これらを一次混練した予備混練物を形成し、
    この後、前記予備混練物にアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル及び共役ジエンよりなる群から選択される1種以上を含む共重合体からなる前記非水溶性結着剤を更に加え、これらを二次混練したのち、エージング処理を施して調製されており、
    水素吸蔵合金粒子の酸素濃度をXで表し、水素吸蔵合金粒子の平均粒径をrで表し、水素吸蔵合金粒子の合金指数をY(=X×r2)と定義し、前記一次混練前の水素吸蔵合金粒子の合金指数をY1とし、前記エージング処理後でかつ前記塗着工程前の水素吸蔵合金粒子の合金指数をY2としたときに、前記エージング処理は、これら合金指数の比R(=Y2/Y1)1.05以上にすることを特徴とするアルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極。
  2. 前記合金指数Y2が100〜320wt%・μm2の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載のアルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極。
  3. 前記共重合体は、アクリル酸エステル−メタクリル酸エステル共重合体、SBR、NBR、アクリレート−ブタジエンからなることを特徴とする請求項1又は2に記載のアルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極。
  4. 前記二次混練される前記非水溶性結着剤は、エマルジョン及びラテックスのうち一方の共重合体粒子からなることを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載のアルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極。
  5. 前記合金層の密度が4.5〜6.0g/cm3の範囲にあることを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載のアルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極。
  6. 前記合金スラリーは更に導電剤を含み、
    前記導電剤は、前記一次混練において、前記水素吸蔵合金粒子及び前記水とともに混練されることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のアルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極。
  7. 請求項1乃至の何れかに記載のアルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極を備えたアルカリ蓄電池。
  8. 活性化処理が施され、合金指数が360〜410wt%・μm2の範囲にあることを特徴とする請求項に記載のアルカリ蓄電池。
  9. 導電性の基板に対して、水素吸蔵合金粒子、非水溶性結着剤及び水の混練物である合金スラリーを塗着する塗着工程を含む水素吸蔵合金電極の製造方法において、
    前記合金スラリーは、
    前記水素吸蔵合金粒子に水を加え、これらを一次混練して予備混練物を形成し、
    この後、前記予備混練物にアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル及び共役ジエンよりなる群から選択される1種以上を含む共重合体からなる非水溶性結着剤を更に加え、これらを二次混練し、
    前記二次混練後に、前記塗着工程に先立って、エージング処理が施されて調製されており
    水素吸蔵合金粒子の酸素濃度をXで表し、水素吸蔵合金粒子の平均粒径をrで表し、水素吸蔵合金粒子の合金指数をY(=X×r2)と定義し、前記一次混練前の合金指数をY1とし、前記エージング処理後でかつ前記塗着工程前の水素吸蔵合金粒子の合金指数をY2としたときに、前記エージング処理は、これらの合金指数の比R(=Y2/Y1)1.05以上にすることを特徴とするアルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極の製造方法。
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