JP4858564B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、ケーシングとそのケーシングの内部に配置されるモータとを複数の溶接位置で溶接により接合する圧縮機に関する。
従来、ケーシングに対するモータの固定方法として、ケーシングとそのケーシングの内部に配置されるモータとを溶接により接合する圧縮機が種々提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開2003−262192号公報 特開2007−255332号公報
しかしながら、バックヨーク部とケーシングとを溶接により接合する場合、溶接時の熱がバックヨーク部に伝達し、スロットに配置される絶縁部材を融かしてしまうという不都合がある。特に、集中巻きのモータでは、分布巻きのモータに比べて、バックヨーク部の厚みが小さく、溶接時の熱が絶縁部材に伝達し易いので、絶縁部材が融けるという問題が顕著に現れる。
そこで、この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、スロットに配置される絶縁部材が融けるのを抑制することが可能な圧縮機を提供することを目的とする。
第1の発明にかかる圧縮機は、ケーシングとそのケーシングの内部に配置されるモータとを複数の溶接位置で溶接により接合する圧縮機において、前記モータは、 環状のバックヨーク部、前記バックヨーク部から径方向の内側に突出する複数のティース部、及び、隣接する前記ティース部の間に形成されるスロットを有するコアと、前記スロットに配置されるコイルと、前記スロットに配置され、前記コイルと前記コアとを絶縁する絶縁部材とを備え、前記バックヨーク部の前記複数の溶接位置に対応する部分の少なくとも1つには、伝熱遮蔽部が設けられており、前記伝熱遮蔽部は、前記バックヨーク部の外端部から離間した位置に設けられる空隙であって、前記バックヨーク部の磁束が流れる部分であり且つ前記バックヨーク部の前記径方向中央より外側の部分に配置されることを特徴としている。
この圧縮機では、伝熱遮蔽部により溶接時の熱が絶縁部材に伝達するのを遮蔽することができるので、当該絶縁部材が融けてしまうのを抑制することができる。
また、バックヨーク部では、径方向外側の部分ほど磁束密度変化が小さくなり、バックヨーク部の径方向中央から外側に向かって磁束密度変化が急激に低下している。従って、この圧縮機では、伝熱遮蔽部をバックヨーク部の径方向中央より外側の部分に配置することによって、伝熱遮蔽部による磁束の流れの影響を抑えることができる。
この圧縮機では、空隙を設けるという簡単な構成で絶縁部材が融けてしまうのを抑制することができる。
さらに、この圧縮機では、空隙を設けることにより、溶接時の熱膨張や収縮応力による歪みを当該空隙において吸収することができるので、コアの変形を軽減することができる。これにより、コアの内部に配置される回転子とコアとの間のエアギャップが均一になり、磁束がアンバランスになるのを抑制することができる。その結果、電磁加振力が発生するのを抑制することができ、振動及びその振動による騒音が発生するのを抑制することができる。
また、当該空隙が油や冷媒の通路となる場合、コイルが冷却されるため圧縮機の効率が向上すると共にコイルの信頼性が向上する。
また、モータの電磁振動を当該空隙によって吸収することができるので、ケーシングに伝達される振動を抑えることが可能となり、低騒音及び低振動の圧縮機を得ることができる。
第2の発明にかかる圧縮機は、第1の発明にかかる圧縮機において、伝熱遮蔽部は、溶接位置とその溶接位置に近接するスロットとの間に設けられる。
この圧縮機では、溶接位置からの熱が最も伝熱し易い当該スロットにおいて、絶縁部材が融けてしまうのを抑制することができる。
第3の発明にかかる圧縮機は、第1又は第2の発明にかかる圧縮機において、伝熱遮蔽部は、上下方向に関して溶接位置に対応する部分にのみに設けられる。
伝熱遮蔽部を設けることで磁束の流れを妨げるという影響が生じてしまうが、この圧縮機では、伝熱遮蔽部を設ける範囲を限定することにより、その影響を最小限に抑えることができる。
第4の発明にかかる圧縮機は、第1〜第3のいずれかの発明にかかる圧縮機において、平面視において、伝熱遮蔽部は、径方向に交差する方向に延在し、その延在する方向の端部が先細形状又は円形状である。
伝熱遮蔽部を設けることで磁束の流れを妨げるという影響が生じてしまうが、この圧縮機では、伝熱遮蔽部の端部を先細形状又は円形状にすることで磁束が円滑に流れるようになり、その影響を抑えることができる。
第5の発明にかかる圧縮機は、第1〜第4のいずれかの発明にかかる圧縮機において、ケーシングには、溶接位置に対応する部分に溶接孔が設けられ、平面視において、伝熱遮蔽部の径方向に交差する方向の幅は、溶接孔の径方向に交差する方向の幅より大きい。
この圧縮機では、溶接に係る熱の放射範囲を当該伝熱遮蔽部で覆うことができるので、絶縁部材が融ける可能性がある箇所を広範囲にカバーすることができる。
第6の発明にかかる圧縮機は、第1〜第5のいずれかの発明にかかる圧縮機において、伝熱遮蔽部は、径方向に沿って間隔を隔てて複数設けられている。
この圧縮機では、伝熱遮蔽部の表面積が大きくなるので、当該伝熱遮蔽部における放熱性が増大し、絶縁部材への伝熱をより抑制することができる。
第7の発明にかかる圧縮機は、第1〜第6のいずれかの発明にかかる圧縮機において、絶縁部材は、フィルムである。
熱に対して融け易いフィルムを用いた場合でも、この圧縮機では、当該フィルムが融けてしまうのを抑制することができる。その結果、絶縁部材として使用可能な材料の幅が広がる。
第8の発明にかかる圧縮機は、第1〜第7のいずれかの発明にかかる圧縮機において、絶縁部材は、油及び/又は冷媒に対して浸透性がある。
この圧縮機では、絶縁部材の内部に浸透した油及び/又は冷媒により絶縁部材が冷却されるので、当該絶縁部材が融けてしまうのをより抑制することができる。
第9の発明にかかる圧縮機は、第1〜第8のいずれかの発明にかかる圧縮機において、絶縁部材は、その内部に気泡を有する。
この圧縮機では、絶縁部材の内部の気泡により絶縁部材が冷却されるので、当該絶縁部材が融けてしまうのをより抑制することができる。
第10の発明にかかる圧縮機は、第1〜第9のいずれかの発明にかかる圧縮機において、ケーシングとバックヨーク部の外周面との間には、隙間が設けられている。
ケーシングとバックヨーク部の外周面との間に隙間を形成すると、コアからケーシングを介した外部への放熱が促進されなくなるので、絶縁部材への伝熱抑制を図る本発明は特に有効となる。
第11の発明にかかる圧縮機は、第1〜第10のいずれかの発明にかかる圧縮機において、コイルの巻線方式が集中巻きである。
分布巻きのモータに比べて集中巻きのモータではバックヨーク部の径方向の幅が小さく絶縁部材が融けてしまうという問題が顕著に現れるため、絶縁部材への伝熱抑制を図る本発明は、コイルの巻線方式が集中巻きの圧縮機に特に有効となる。
第12の発明にかかる圧縮機は、第1〜第11のいずれかの発明に係る圧縮機において、CO冷媒を用いている。
CO冷媒を用いた圧縮機では、ケーシングとモータとを複数の溶接位置で溶接により接合することが一般的であるので、絶縁部材への伝熱抑制を図る本発明は、CO冷媒を用いた圧縮機に特に有効となる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、伝熱遮蔽部により溶接時の熱が絶縁部材に伝達するのを遮蔽することができるので、当該絶縁部材が融けてしまうのを抑制することができる。
また、バックヨーク部では、径方向外側の部分ほど磁束密度変化が小さくなり、バックヨーク部の径方向中央から外側に向かって磁束密度変化が急激に低下している。従って、この圧縮機では、伝熱遮蔽部をバックヨーク部の径方向中央より外側の部分に配置することによって、伝熱遮蔽部による磁束の流れの影響を抑えることができる。
この圧縮機では、空隙を設けるという簡単な構成で絶縁部材が融けてしまうのを抑制することができる。
さらに、この圧縮機では、空隙を設けることにより、溶接時の熱膨張や収縮応力による歪みを当該空隙において吸収することができるので、コアの変形を軽減することができる。これにより、コアの内部に配置される回転子とコアとの間のエアギャップが均一になり、磁束がアンバランスになるのを抑制することができる。その結果、電磁加振力が発生するのを抑制することができ、振動及びその振動による騒音が発生するのを抑制することができる。
また、当該空隙が油や冷媒の通路となる場合、コイルが冷却されるため圧縮機の効率が向上すると共にコイルの信頼性が向上する。
また、モータの電磁振動を当該空隙によって吸収することができるので、ケーシングに伝達される振動を抑えることが可能となり、低騒音及び低振動の圧縮機を得ることができる。
また、第2の発明では、溶接位置からの熱が最も伝熱し易い当該スロットにおいて、絶縁部材が融けてしまうのを抑制することができる。
また、第3の発明では、伝熱遮蔽部を設ける範囲を限定することにより、その影響を最小限に抑えることができる。
また、第4の発明では、伝熱遮蔽部の端部を先細形状又は円形状にすることで磁束が円に流れるようになり、その影響を抑えることができる。
また、第5の発明では、溶接に係る熱の放射範囲を当該伝熱遮蔽部で覆うことができるので、絶縁部材が融ける可能性がある箇所を広範囲にカバーすることができる。
また、第6の発明では、伝熱遮蔽部の表面積が大きくなるので、当該伝熱遮蔽部における放熱性が増大し、絶縁部材への伝熱をより抑制することができる。
また、第7の発明では、フィルムが融けてしまうのを抑制することができる。その結果、絶縁部材として使用可能な材料の幅が広がる。
また、第8の発明では、絶縁部材の内部に浸透した油及び/又は冷媒により絶縁部材が冷却されるので、当該絶縁部材が融けてしまうのをより抑制することができる。
また、第9の発明では、絶縁部材の内部の気泡により絶縁部材が冷却されるので、当該絶縁部材が融けてしまうのをより抑制することができる。
また、第10の発明では、隙間が形成されることにより、コアからケーシングを介した外部への放熱が促進されなくなるので、絶縁部材への伝熱抑制を図る本発明は特に有効となる。
また、第11の発明では、分布巻きのモータに比べて集中巻きのモータではバックヨーク部の径方向の幅が小さく絶縁部材が融けてしまうという問題が顕著に現れるため、絶縁部材への伝熱抑制を図る本発明は、コイルの巻線方式が集中巻きの圧縮機に特に有効となる。
また、第12の発明では、ケーシングとモータとを複数の溶接位置で溶接により接合することが一般的なCO冷媒を用いた圧縮機に特に有効となる。
以下、図面に基づいて、本発明に係るCO冷媒用ロータリー圧縮機の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るCO冷媒用ロータリー圧縮機の内部構造を示した断面図である。図2は、圧縮機の水平断面図である。図3は、モータの平面図である。図4は、固定子の部分拡大図である。図5は、コアの平面図である。図6は、溶接位置と空隙との位置関係を示した模式図である。図7は、バックヨーク部の各位置における磁束密度の変化を示したグラフである。以下、図1〜図7を参照して、本発明の第1実施形態に係る圧縮機1について詳細に説明する。
<ロータリー圧縮機の全体構成>
第1実施形態に係るロータリー圧縮機1は、図1に示すように、2シリンダ型ロータリー圧縮機であって、密閉ケーシング10と、密閉ケーシング10内に配置されるモータ20及び圧縮機構30と、密閉ケーシング10の側方に配置されるアキュームレータ40とを備えている。このロータリー圧縮機1は、いわゆる高圧ドーム型の圧縮機であって、CO冷媒(以下、冷媒と略記する)を利用している。そして、このロータリー圧縮機1は、密閉ケーシング10内において、圧縮機構30がモータ20の下側に配置される。また、密閉ケーシング10の下部には、圧縮機構30の各摺動部に供給される潤滑油50が貯留されている。
<密閉ケーシング>
密閉ケーシング10は、パイプ11、トップ12及びボトム13によって構成されている。パイプ11は、上下方向に延びた略円筒状の部材であり、その上下端が開口している。また、パイプ11の側面には後述するインレットチューブ43a及び43bを密閉ケーシング10の内部に導入するための接続口11a及び11bが上下方向に並んで2つ形成されている。そして、この接続口11a及び11bの内周面には、インレットチューブ43a及び43bを保持する円筒形状の継手管14a及び14bがそれぞれ接合されている。トップ12は、パイプ11の上端の開口を塞ぐ部材である。このトップ12には、圧縮機構30によって圧縮された高温高圧の冷媒を密閉ケーシング10の外部に吐出するための吐出管15が取り付けられている。また、トップ12には、モータ20に接続されるターミナル端子16が設けられている。ボトム13はパイプ11の下端の開口を塞ぐ部材である。上記した構成の密閉ケーシング10には、パイプ11、トップ12及びボトム13によって囲まれた密閉空間が形成されている。
本実施形態では、パイプ11の内部にモータ20が配置されており、図2に示すように、パイプ11とモータ20とは3箇所の溶接位置P1〜P3においてスポット溶接により接合される。パイプ11には、当該3箇所の溶接位置P1〜P3に対応するそれぞれの部分に溶接孔10a〜10cが設けられている。この溶接位置P1〜P3及び溶接孔10a〜10cは、周方向(R方向)に約120度の間隔を隔てて設けられる。CO冷媒を利用する圧縮機1では、パイプ11とモータ20との固定を溶接により行うのが一般的である。
<モータ>
モータ20は、各相(U相、V相、W相)のコイル72をコア71のティース部76に巻回した巻線方式が集中巻きのモータである。このモータ20は、その下方に配置される圧縮機構30を駆動するために設けられており、図3に示すように、回転子60と、この回転子60の径方向外側にエアギャップを介して配置される固定子70とを有している。
<回転子>
回転子60は、コア61及び複数の永久磁石62を有している。コア61は、金属材料からなる複数の薄板が互いに積層されるとともに、溶接などによって互いに接合されることによって形成されている。また、コア61には、その略中央部に、平面視で略円形の貫通孔63が形成されている。貫通孔63には、シャフト80の上端部が挿入されており、シャフト80がコア61に固定されている。
<固定子>
固定子70は、図2及び図3に示すように、コア71、コイル72、スロットセル(絶縁部材)73、及び、インシュレータ74a及び74b(図1参照)を有している。
<コア>
コア71は、金属材料からなる複数の薄板が互いに積層される共に、溶接などによって互いに接合されることによって形成されている。このコア71は、図5に示すように、環状のバックヨーク部75と、そのバックヨーク部75から径方向(X方向)の内側に突出する9個のティース部76と、隣接するティース部76の間に形成される9個のスロット77とを有している。コア71の略中央部分には、上下方向に延びた貫通孔Hが形成されている。この貫通孔Hの内部には、上記した回転子60(図3参照)が配置される。なお、コイル72の巻線方式が集中巻きのモータ20では、上記したバックヨーク部76は、コイルの巻線方式が分布巻のモータに比べて、その径方向(X方向)の幅が小さくなっている。
バックヨーク部75の外周面には、パイプ11の内周面に当接する円弧部75aと、パイプ11の内周面に当接しないコアカット部75bとが周方向(R方向)に沿って交互に配置される。この円弧部75aは、パイプ11の内周面に沿うように曲面状に形成されており、コアカット部75bは、平坦面状に形成されている。本実施形態では、円弧部75aの径方向(X方向)の内側にスロット77が設けられると共に、コアカット部75bの径方向(X方向)の内側にティース部76が設けられる。そして、パイプ11の内周面に当接する円弧部75aに上記した溶接位置P1〜P3が配置される。これに対して、コアカット部75bとパイプ11の内周面との間には、隙間Q(図4参照)が形成される。
ここで、本実施形態では、図2に示すように、バックヨーク部75の溶接位置P1〜P3に対応する各々の部分には、略直方体形状の空隙(伝熱遮蔽部)S1〜S3が設けられている。この空隙S1〜S3は、バックヨーク部75の外端部から離間した位置に設けられる。空隙S1は、溶接位置P1とその溶接位置P1に近接するスロット77aとの間に設けられ、空隙S2は、溶接位置P2とその溶接位置P2に近接するスロット77bとの間に設けられ、空隙S3は、溶接位置P3とその溶接位置P3に近接するスロット77cとの間に設けられる。これらの空隙S1〜S3は、平面視において、径方向(X方向)に直交する方向(Y方向)に延在しており、図4に示すように、空隙S1〜S3の長手方向(Y方向)の幅L1は、溶接孔10a〜10cのY方向の開口幅L2より大きくなっている。
さらに、本実施形態では、空隙S1〜S3は、バックヨーク部75の径方向(X方向)の幅中央(図4では中央線C)より外側の部分に設けられている。この空隙S1〜S3が設けられるバックヨーク部75の径方向の外側の部分は、図7に示すように、バックヨーク部75の径方向の内側の部分に比べて、磁束密度の変化が小さい。つまり、本実施形態では、磁束密度の変化が小さいバックヨーク部75の径方向の中央より外側の部分に、空隙S1〜S3を設けている。この中央線Cは、円弧部75aにおけるバックヨーク部75の径方向(X方向)の中央を通過する線とする。ここでは、空隙S1〜S3の全体が、バックヨーク部75の中央より外側の部分に設けられているが、本発明はこれに限らず、空隙S1〜S3をその中心がバックヨーク部75の中央より外側の部分に位置するように形成してもよい。また、本実施形態の空隙S1〜S3の奥行き(径方向の長さ)は、バックヨーク75の厚みの半分以下とすることで、磁束の流れの影響を最小限に抑えながら、伝熱抑制効果を得ることができる。
この空隙S1〜S3の各々は、図6に示すように、上下方向(Z方向)に関して溶接位置P1〜P3に対応する部分にのみに設けられている。つまり、空隙S1〜S3は、それぞれ溶接位置P1〜P3と同じ高さ位置にのみ設けられている。これらの空隙S1〜S3の上下方向(Z方向)の幅H1は、溶接孔10a〜10cのZ方向の開口幅H2より大きくなっている。
9個のティース部76の各々には、図2に示すように、各相(U相、V相、W相)のコイル72が巻き回される。具体的には、U相、V相及びW相の各相のコイル72が、周方向(R方向)に沿って順番にティース部76に巻き回される。
9個のスロット77の各々は、コア71を上下方向(Z方向)に貫通している。また、9個のスロット77の各々は、隣接するティース部76の先端の間に形成される開口77d(図4参照)を介して、貫通孔Hに連通している。上記したコイル72は、この開口77dを介してスロット77の内部に挿入される巻線機のノズル(図示せず)によって、各ティース部76に巻き回される。
スロット77には、図4に示すように、ティース部76とコイル72とを絶縁するためのスロットセル73が挿入されている。このスロットセル73は、PET(polyethylene terephthalate)からなるフィルムである。スロットセル73は、スロット77の形状に沿って配置されている。
<シャフト>
図1に示すように、シャフト80は、上記した回転子60と共に回転することによって、圧縮機構30のピストン34及び37を回転させる。このシャフト80には、後述するフロントシリンダ33のシリンダ室T1内に位置するように偏心部81が設けられると共に、リアシリンダ36のシリンダ室T2内に位置するように偏心部82が設けられている。これらの偏心部81及び82には、ピストン34及び37がそれぞれ装着されており、シャフト80の回転に伴って、偏心部81に装着されるピストン34がシリンダ室T1で回転すると共に、偏心部82に装着されるピストン37がシリンダ室T2で回転する。なお、偏心部81と偏心部82とは、シャフト80の回転方向に180°ずれた位置に配置されている。
<圧縮機構>
圧縮機構30は、図1に示すように、モータ20のシャフト80の回転軸に沿って上から下に向かって、2重構造となっているフロントマフラ31と、フロントヘッド32と、フロントシリンダ33及びピストン34と、ミドルプレート35と、リアシリンダ36及びピストン37と、リアヘッド38と、リアマフラ39とを有している。
フロントマフラ31は、フロントヘッド32に設けられる吐出ポート(図示せず)から吐出された冷媒を消音して1次空間に吐出する。このフロントマフラ31は、フロントヘッド32に取り付けられる。
フロントヘッド32は、フロントシリンダ33の上面に接合されており、シリンダ室T1の上端の開口を塞いでいる。このフロントヘッド32には、シリンダ室T1において圧縮された冷媒を、上記したフロントマフラ31によって形成されるマフラ空間Aに吐出するための吐出ポート(図示せず)が設けられている。
フロントシリンダ33には、その中央部分にシリンダ室T1が設けられる。シリンダ室T1には、シャフト80の回転に伴って偏心回転運動するピストン34が配置されている。このシリンダ室T1は、上記した吐出ポートを介してマフラ空間Aに連通している。したがって、シャフト80の偏心部81に装着されるピストン34の偏心回転運動によって圧縮された冷媒は、シリンダ室T1からマフラ空間Aに導かれる。
ピストン34は、シリンダ室T1の内周面に沿って偏心回転運動を行い、アキュームレータ40から吸入される冷媒を圧縮する。
ミドルプレート35は、フロントシリンダ33とリアシリンダ36との間に配置される。このミドルプレート35は、フロントシリンダ33のシリンダ室T1の下方の開口を閉塞し、且つ、リアシリンダ36のシリンダ室T2の上方の開口を閉塞している。
そして、リアシリンダ36、ピストン37、リアヘッド38、リアマフラ39は、それぞれその機能からみて、上記したフロントシリンダ33、ピストン34、フロントヘッド32、フロントマフラ31と同様であるので、その説明を省略する。なお、リアシリンダ36のシリンダ室T2において圧縮された冷媒は、リアヘッド38とリアマフラ39とにより形成されるマフラ空間(図示せず)を通過した後、リアヘッド38とリアシリンダ36とミドルプレート35とフロントシリンダ33とに連通する連通孔(図示せず)、及び、フロントヘッド32に形成される導入ポート(図示せず)を介して、マフラ空間Aに導かれる。
<アキュームレータ>
アキュームレータ40は、密閉ケーシング10の外部からその内部に配置されるフロントシリンダ33のシリンダ室T1及びリアシリンダ36のシリンダ室T2のそれぞれに冷媒を供給するために設けられている。このアキュームレータ40は、図1に示すように、鉛直方向に延びる入口管41と、略L字状に屈曲する2つの出口管42a及び42bとを備えている。これにより、入口管41から流入する冷媒は、各出口管42a及び42bを通過して、シリンダ室T1及びT2のそれぞれに供給される。
そして、出口管42a及び42bのそれぞれの先端には、略筒形状のインレットチューブ43a及び43bが接続されている。このインレットチューブ43a及び43bは、それぞれ、密閉ケーシング10に接合される継手管14a及び14bを介して、シリンダ33及び36に接続される。
[コアの製造方法]
図8は、本発明の第1実施形態に係る圧縮機のコアの製造方法を説明するための分解斜視図である。次に、図8を参照して、第1実施形態に係る圧縮機のコアの製造方法について説明する。
コア71は、上記したように金属材料からなる複数の薄板が互いに積層される共に、溶接などによって互いに接合されることによって形成される。本実施形態では、バックヨーク部75の上下方向(Z方向)の一部分に略直方体形状の空隙S1〜S3を設けるため、同一形状の薄板のみでは、コア71を構成することができない。そこで、本実施形態では、図7に示すように、当該空隙S1〜S3を形成する貫通孔71cを有する複数枚の薄板71aと、貫通孔を有しない複数枚の薄板71bとの2種類の薄板を準備する。そして、コア71の下部に相当する部分U1を、貫通孔を有しない複数枚の薄板71bを互いに積層することにより形成する。次に、所定の高さ位置(上下方向(Z方向)に関して溶接位置P1〜P3(図6参照)に対応する部分)に空隙S1〜S3が形成されるように、上記した部分U1に貫通孔71cを有する複数枚の薄板71aを積層する。この薄板71aの枚数は、空隙S1〜S3の上下方向(Z方向)の幅H1(図6参照)に応じて定められる。そして、貫通孔を有しない複数枚の薄板71bを互いに積層することにより形成したコア71の上部に相当する部分U2を、薄板71aに積層する。このようにして、上下方向(Z方向)に関して溶接位置P1〜P3(図6参照)に対応する部分にのみに空隙S1〜S3が設けられたコア71が完成する。
[本実施形態の圧縮機の特徴]
本実施形態の圧縮機1には、以下のような特徴がある。
本実施形態の圧縮機1では、バックヨーク部75の溶接位置P1〜P3に対応する部分に空隙S1〜S3を設けることによって、溶接時の熱がスロットセル73に伝達するのを遮蔽することができる。これにより、スロットセル73が融けてしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態の圧縮機1では、空隙S1〜S3の各々を、溶接位置P1〜P3とその溶接位置P1〜P3のそれぞれに近接するスロット77a〜77cとの間に設けることによって、溶接位置P1〜P3からの熱が最も伝熱し易いスロット77において、スロットセル73が融けてしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態の圧縮機1では、空隙S1〜S3を上下方向(Z方向)に関して溶接位置P1〜P3に対応する部分にのみに設けて、空隙S1〜S3を設ける範囲を限定することにより、空隙S1〜S3を設けることで磁束の流れを妨げるという影響を最小限に抑えることができる。
また、本実施形態の圧縮機1では、平面視において、空隙S1〜S3の径方向(X方向)に直交する方向(Y方向)の幅L1を溶接孔10aの径方向(X方向)に直交する方向(Y方向)の幅L2より大きくすることによって、溶接に係る熱の放射範囲を当該空隙S1〜S3で覆うことができるので、スロットセル73が融ける可能性がある箇所を広範囲にカバーすることができる。
また、本実施形態の圧縮機1では、空隙S1〜S3を磁束密度の変化が小さいバックヨーク部75の径方向の中央より外側の部分に配置することによって、空隙S1〜S3による磁束の流れの影響を抑えることができる。
また、本実施形態の圧縮機1では、空隙S1〜S3を設けることにより、溶接時の熱膨張や収縮応力による歪みを当該空隙S1〜S3において吸収することができるので、コア71の変形を軽減することができる。これにより、コア71の内側に設けられる貫通孔Hに均一なエアギャップを介した状態で回転子60を配置することができる。これにより、圧縮機1の騒音や振動を軽減することができる。
また、本実施形態の圧縮機1では、モータ20の電磁振動を当該空隙S1〜S3によって吸収することができるので、密閉ケーシング10に伝達される振動を抑えることが可能となり、低騒音及び低振動を実現できる。
また、本実施形態の圧縮機1では、伝熱を遮蔽する特殊な部材を用いることなく、空隙S1〜S3を設けるという簡単な構成でスロットセル73が融けてしまうのを抑制することができる。
また、熱に対して融け易いフィルムのスロットセル73を用いたとしても、スロットセルへの伝熱抑制を図る本実施形態の圧縮機1では、当該スロットセル73が融けてしまうのを抑制することができる。これにより、スロットセル73の材料選択の幅が広がる。
また、コアカット部75bを有する圧縮機1では、コアカット部75bとパイプ11との間に隙間Qが形成されることによりコア71からパイプ11を介した外部への放熱が促進されなくなりスロットセル73が融けてしまうという問題が顕著に現れため、スロットセル73への伝熱抑制を図るこの圧縮機1は特に有効である。
また、コイルの巻線方式が集中巻きの圧縮機では、分布巻きのモータに比べてバックヨーク部75の径方向(X方向)の幅が小さくスロットセル73が融けてしまうという問題が顕著に現れるため、スロットセル73への伝熱抑制を図るこの圧縮機1は特に有効となる。
また、CO冷媒を用いた圧縮機では、ケーシングとモータとを溶接により接合するのが一般的であるので、スロットセル73への伝熱抑制を図るこの圧縮機1は特に有効となる。
(第2実施形態)
図9は、本発明の第2実施形態に係る固定子の部分拡大図である。次に、図9を参照して、本発明の第2実施形態に係る固定子170について詳細に説明する。なお、この第2実施形態では、コア171のバックヨーク部175に設けられる空隙S11以外の構成は、第1実施形態と同様であるのでその説明を適宜省略する。
<コア>
コア171は、金属材料からなる複数の薄板が互いに積層される共に、溶接などによって互いに接合されることによって形成されている。このコア171は、図9に示すように、環状のバックヨーク部175と、そのバックヨーク部175から径方向(X方向)の内側に突出する複数のティース部176と、隣接するティース部176の間に形成されるスロット177とを有している。
バックヨーク部175の外周面には、パイプ11の内周面に当接する円弧部175aと、パイプ11の内周面に当接しないコアカット部175bとが周方向(R方向)に沿って交互に配置される。本実施形態では、円弧部175aの径方向(X方向)の内側にスロット177が設けられると共に、コアカット部175bの径方向(X方向)の内側にティース部176が設けられる。そして、パイプ11の内周面に当接する円弧部175aに溶接位置P11が配置される。これに対して、コアカット部175bとパイプ11の内周面との間には、隙間Qが形成される。
ここで、本実施形態では、バックヨーク部175の溶接位置P11に対応する部分には、空隙(伝熱遮蔽部)S11が設けられている。この空隙S11は、バックヨーク部175の外端部から離間した位置であって、溶接位置P11とその溶接位置P11に近接するスロット177との間に設けられる。この空隙S11は、平面視において、径方向(X方向)に直交する方向(Y方向)に延在しており、空隙S11の長手方向(Y方向)の幅L11は、溶接孔10aのY方向の開口幅L2より大きくなっている。また、本実施形態では、空隙S11の長手方向(Y方向)の両端部は、先細形状になっている。
さらに、本実施形態では、空隙S11は、バックヨーク部175の径方向(X方向)の中央(図中では中央線C)より外側の部分に設けられている。この空隙S11が設けられるバックヨーク部175の径方向の外側の部分は、バックヨーク部175の径方向の内側の部分に比べて、磁束密度の変化が小さくなっており、本実施形態では、磁束密度の変化が小さいバックヨーク部175の径方向の中央より外側の部分に、空隙S11を設けている。
[本実施形態の圧縮機の特徴]
本実施形態の圧縮機には、以下のような特徴がある。
空隙(伝熱遮蔽部)S11を設けることで磁束の流れを妨げるという影響が生じてしまうが、この圧縮機では、空隙S11のY方向の両端部を先細形状にすることで磁束が円滑に流れるようになり、その影響を抑えることができる。
(第3実施形態)
図10は、本発明の第3実施形態に係る固定子の部分拡大図である。次に、図10を参照して、本発明の第3実施形態に係る固定子270について詳細に説明する。なお、この第3実施形態では、コア271のバックヨーク部275に設けられる空隙S21以外の構成は、第1及び第2実施形態と同様であるのでその説明を適宜省略する。
<コア>
コア271は、金属材料からなる複数の薄板が互いに積層される共に、溶接などによって互いに接合されることによって形成されている。このコア271は、図10に示すように、環状のバックヨーク部275と、そのバックヨーク部275から径方向(X方向)の内側に突出する複数のティース部276と、隣接するティース部276の間に形成されるスロット277とを有している。
バックヨーク部275の外周面には、パイプ11の内周面に当接する円弧部275aと、パイプ11の内周面に当接しないコアカット部275bとが周方向(R方向)に沿って交互に配置される。本実施形態では、円弧部275aの径方向(X方向)の内側にスロット277が設けられると共に、コアカット部275bの径方向(X方向)の内側にティース部276が設けられる。そして、パイプ11の内周面に当接する円弧部275aに溶接位置P21が配置される。これに対して、コアカット部275bとパイプ11の内周面との間には、隙間Qが形成される
ここで、本実施形態では、バックヨーク部275の溶接位置P21に対応する部分には、径方向(X方向)に沿って所定の間隔を隔てて設けられる3つの空隙(伝熱遮蔽部)S21が設けられている。これらの空隙S21は、いずれもバックヨーク部275の外端部から離間した位置であって溶接位置P21とその溶接位置P21に近接するスロット277との間に設けられる。これらの空隙S21は、平面視において、いずれも径方向(X方向)に直交する方向(Y方向)に延在しており、空隙S21の長手方向(Y方向)の幅L21は、溶接孔10aのY方向の開口幅L2より大きくなっている。
さらに、本実施形態では、これらの空隙S21は、いずれもバックヨーク部275の径方向(X方向)の中央(図中では中央線C)より外側の部分に設けられている。空隙S21が設けられるバックヨーク部275の径方向の外側の部分は、バックヨーク部275の径方向の内側の部分に比べて、磁束密度の変化が小さくなっており、本実施形態では、磁束密度の変化が小さいバックヨーク部275の径方向の中央より外側の部分に、複数の空隙S21を設けている。
[本実施形態の圧縮機の特徴]
本実施形態の圧縮機には、以下のような特徴がある。
空隙(伝熱遮蔽部)S21を複数設けることによって、空隙を1つにする場合に比べて、空隙S21の表面積を大きくすることができる。これにより、当該空隙S21における放熱性が増大し、スロットセル73への伝熱をより抑制することができる。
(第1参考例)
図11は、本発明の第1参考例に係る固定子の部分拡大図である。次に、図11を参照して、本発明の第1参考例に係る固定子370について詳細に説明する。なお、この第1参考例では、コア371のバックヨーク部375に設けられる伝熱遮蔽部以外の構成は、第1〜第3実施形態と同様であるのでその説明を適宜省略する。
<コア>
コア371は、金属材料からなる複数の薄板が互いに積層される共に、溶接などによって互いに接合されることによって形成されている。このコア371は、図11に示すように、環状のバックヨーク部375と、そのバックヨーク部375から径方向(X方向)の内側に突出する複数のティース部376と、隣接するティース部376の間に形成されるスロット377とを有している。
バックヨーク部375の外周面には、パイプ11の内周面に当接する円弧部375aと、パイプ11の内周面に当接しないコアカット部375bとが周方向(R方向)に沿って交互に配置される。本実施形態では、円弧部375aの径方向(X方向)の内側にスロット377が設けられると共に、コアカット部375bの径方向(X方向)の内側にティース部376が設けられる。そして、パイプ11の内周面に当接する円弧部375aに溶接位置P31が配置される。これに対して、コアカット部375bとパイプ11の内周面との間には、隙間Qが形成される。
ここで、本参考例では、バックヨーク部375の溶接位置P31に対応する部分には、スロット377に連通する略直方体形状の凹部(伝熱遮蔽部)S31が設けられている。この凹部S31は、当該バックヨーク部375のスロット377に面する部分に形成される。この凹部S31は、バックヨーク部375の外端部から離間した位置であって溶接位置P31とその溶接位置P31に近接するスロット377との間に設けられる。この凹部S31は、平面視において、いずれも径方向(X方向)に直交する方向(Y方向)に延在しており、凹部S31の長手方向(Y方向)の幅L31は、溶接孔10aのY方向の開口幅L2より大きくなっている。
本参考例の圧縮機の特徴]
本参考例の圧縮機には、以下のような特徴がある。
本参考例の圧縮機では、バックヨーク部375のスロット377に面する部分に凹部S31を設けることによって、スロットセル73がバックヨーク部375に接触しなくなるので、溶接による熱が直接スロットセル73に伝達しなくなり、スロットセル73が融けてしまうのをより抑制することができる。
さらに、本参考例の圧縮機では、凹部を設けることにより、溶接時の熱膨張や収縮応力による歪みを当該凹部において吸収することができるので、コアの変形を軽減することができる。これにより、コアの内部に配置される回転子とコアとの間のエアギャップが均一になり、磁束がアンバランスになるのを抑制することができる。その結果、電磁加振力が発生するのを抑制することができ、振動及びその振動による騒音が発生するのを抑制することができる。
また、当該凹部が油や冷媒の通路となる場合、コイルが冷却されるため圧縮機の効率が向上すると共にコイルの信頼性が向上する。
また、モータの電磁振動を当該凹部によって吸収することができるので、ケーシングに伝達される振動を抑えることが可能となり、低騒音及び低振動の圧縮機を得ることができる。
(変形例)
図12は、本発明の第1参考例の第1変形例に係る固定子の部分拡大図であり、図13は、本発明の第1参考例の第2変形例に係る固定子の部分拡大図である。上記した第1参考例では、略直方体形状の凹部S31をバックヨーク部375に設ける例について説明したが、本発明はこれに限らず、図12に示した第1参考例の第1変形例に係る固定子470のように、バックヨーク部475のスロット477に面する部分に形成される凹部S41を、そのY方向の両端部が先細形状になるように形成してもよい。
また、図13に示した第1参考例の第2変形例に係る固定子570のように、一のスロット577に対して2つの凹部S51a及びS51bを設けてもよい。この場合、凹部S51aとS51bとをY方向に所定の間隔を隔てて配置することによって、凹部S51aとS51bとの間に凸部S51cが形成される。これにより、隣接する凹部S51aと凹部S51bとの間に設けられる凸部S51cによって、スロット577に配置されるスロットセル73が撓まないように支持することができる。その結果、バックヨーク部575のスロット577に面する部分に凹部S51a及びS51bを設けたとしてもスロットセル73が撓んだ状態で配置されるのを防止することができる。
(第5実施形態)
図14は、本発明の第4実施形態に係る固定子の部分拡大図である。次に、図14を参照して、本発明の第4実施形態に係る固定子670について詳細に説明する。なお、この第4実施形態では、空隙を設ける位置を変更したこと以外は、第1実施形態と同様であるのでその説明を適宜省略する。
<コア>
コア671は、金属材料からなる複数の薄板が互いに積層される共に、溶接などによって互いに接合されることによって形成されている。このコア671は、図14に示すように、環状のバックヨーク部675と、そのバックヨーク部675から径方向(X方向)の内側に突出する複数のティース部676と、隣接するティース部676の間に形成されるスロット677とを有している。
バックヨーク部675の外周面には、パイプ11の内周面に当接する円弧部675aと、パイプ11の内周面に当接しないコアカット部675bとが周方向(R方向)に沿って交互に配置される。ここで、本実施形態では、円弧部675aの径方向(X方向)の内側にティース部676が設けられると共に、コアカット部675bの径方向(X方向)の内側にスロット677が設けられる。そして、パイプ11の内周面に当接する円弧部675aに溶接位置P61が配置される。これに対して、コアカット部675bとパイプ11の内周面との間には、隙間Qが形成される。
ここで、本実施形態では、バックヨーク部675の溶接位置P61に対応する部分には、空隙(伝熱遮蔽部)S61が設けられている。この空隙S61は、バックヨーク部675の外端部から離間した位置であって、溶接位置P61とその溶接位置P61に近接するスロット677との間に設けられる。この第5実施形態では、溶接位置P61に近接するスロット677(677a及び677b)が、溶接位置P61に近接するティース部676を挟んだ両側に設けられているので、この空隙S61は、溶接位置P61とスロット677aとの間の位置で、且つ、溶接位置P61とスロット677bとの間の位置に設けられている。
(変形例)
図15は、本発明の第4実施形態の第1変形例に係る固定子の部分拡大図であり、図16は、本発明の第4実施形態の第2変形例に係る固定子の部分拡大図である。上記した第4実施形態では、第1実施形態の空隙S1と形状,大きさ,範囲が同様の空隙S61をティース部676の径方向(X方向)の外側に設ける例について説明したが、本発明はこれに限らず、図15に示した第4実施形態の第1変形例に係る固定子770のように、第2実施形態の空隙S11と同様に、Y方向の両端部が先細形状の空隙S71を、ティース部776の径方向(X方向)の外側に位置するバックバックヨーク部775に設けてもよい。また、図16に示した第4実施形態の第2変形例に係る固定子870のように、第3実施形態の空隙S21と同様に、径方向(X方向)に沿って所定の間隔を隔てて設けられる3つの空隙S81を、ティース部876の径方向(X方向)の外側に位置するバックヨーク部875に設けてもよい。
(第2参考例)
図17は、本発明の第2参考例に係る固定子の部分拡大図である。次に、図17を参照して、本発明の第2参考例に係る固定子970について詳細に説明する。なお、この第2参考例では、凹部を設ける位置を変更したこと以外は、第1参考例と同様であるのでその説明を適宜省略する。
<コア>
コア971は、金属材料からなる複数の薄板が互いに積層される共に、溶接などによって互いに接合されることによって形成されている。このコア971は、図17に示すように、環状のバックヨーク部975と、そのバックヨーク部975から径方向(X方向)の内側に突出する複数のティース部976と、隣接するティース部976の間に形成されるスロット977とを有している。
バックヨーク部975の外周面には、パイプ11の内周面に当接する円弧部975aと、パイプ11の内周面に当接しないコアカット部975bとが周方向(R方向)に沿って交互に配置される。ここで、本実施形態では、円弧部975aの径方向(X方向)の内側にティース部976が設けられると共に、コアカット部975bの径方向(X方向)の内側にスロット977が設けられる。そして、パイプ11の内周面に当接する円弧部975aに溶接位置P91が配置される。これに対して、コアカット部975bとパイプ11の内周面との間には、隙間Qが形成される。
ここで、本参考例では、バックヨーク部975の溶接位置P91に対応する部分には、略直方体形状の凹部(伝熱遮蔽部)S91が設けられている。この凹部S91は、バックヨーク部975の外端部から離間した位置であって、溶接位置P91とその溶接位置P91に近接するスロット977との間に設けられる。つまり、第9実施形態では、溶接位置P91に近接するスロット977(977a及び977b)が、溶接位置P91に近接するティース部976を挟んだ両側に設けられているため、凹部S91aは、溶接位置P91とスロット977aとの間に設けられると共に、凹部S91bは、溶接位置P91とスロット977bとの間に設けられる。
(変形例)
図18は、本発明の第2参考例の第1変形例に係る固定子の部分拡大図であり、図19は、本発明の第2参考例の第2変形例に係る固定子の部分拡大図である。上記した第2参考例では、略直方体形状の凹部S91をバックヨーク部975に設ける例について説明したが、本発明はこれに限らず、図18に示した第2参考例の第1変形例に係る固定子1070のように、第1参考例の第1変形例と同様に、Y方向の両端部が先細形状の凹部S101aを、溶接位置P101とスロット1077aとの間に設けると共に、Y方向の両端部が先細形状の凹部S101bを、溶接位置P101とスロット1077bとの間に設けてもよい。
また、図19に示した第2参考例の第2変形例に係る固定子1170のように、第1参考例の第2変形例と同様に、一のスロットに対して2つの凹部を設けてもよい。この場合、ティース部1176の一方側に配置されるスロット1177aに対して2つの凹部S111a及びS111bが設けられ、ティース部1176の他方側に配置されるスロット1177bに対して2つの凹部S111c及びS111dが設けられる。そして、凹部S111aとS111bとを所定の間隔を隔てて設けることによって、凹部S111aとS111bとの間に凸部S111eが形成される。同様に、凹部S111cとS111dとを所定の間隔を隔てて設けることによって、凹部S111cとS111dとの間に凸部S111fが形成される。これにより、凸部S111e及び111fによって、スロット1177a及び1177bに配置される各スロットセル73が撓まないように支持することができる。その結果、スロットセル73が撓んだ状態で配置されるのを防止することができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。上記参考例についても同様である。
例えば、上記実施形態では、2シリンダ型の圧縮機について本発明を適用した例について説明したが、本発明はこれに限らず、1シリンダ型の圧縮機にも、3シリンダ以上の圧縮機にも本発明が適用可能である。
また、上記実施形態では、CO冷媒を利用する圧縮機について説明したが、本発明はこれに限らず、CO冷媒以外の冷媒を利用する圧縮機にも本発明を適用することができる。
また、上記実施形態では、PETからなるフィルムのスロットセルを用いる例を示したが、本発明はこれに限らず、スロットセルの材料はPETに限定されない。また、油及び/又は冷媒に対して浸透性があるスロットセルを用いてもよい。この場合、スロットセルの内部に浸透した油及び/又は冷媒によりスロットセルが冷却されるので、スロットセルが融けてしまうのをより抑制することができる。また、内部に気泡を有するスロットセルを用いてもよい。この場合、スロットセルの内部の気泡によりスロットセルが冷却されるので、スロットセルが融けてしまうのを抑制することができる。
また、上記実施形態では、コイルの巻線方式が集中巻きのモータを用いる例について説明したが、本発明はこれに限らず、コイルの巻線方式が分布巻きのモータにも適用可能である。
また、上記実施形態では、バックヨーク部の外周面に形成される円弧部に溶接位置を配置した例について説明したが、本発明はこれに限らず、図20に示した変形例に係る固定子1270のように、コアカット部1275bに溶接位置P121を配置してもよい。この場合、当該コアカット部1275bにおいて溶接を可能にするために、コアカット部1275bから径方向(X方向)の外側に突出する凸部1275cを、パイプ11の溶接孔10a内に配置するのが好ましい。そして、空隙S121は、バックヨーク部1275の溶接位置P121に対応する部分であって、当該凸部1275cの径方向(X方向)の内側に設けられている。
また、上記実施形態では、上下方向(Z方向)に関して所定の高さ位置に溶接位置を配置する例(図6参照)について説明したが、本発明はこれに限らず、図21に示した変形例のように、溶接位置P13H及びP13Lを異なる高さ位置に配置してもよい。この場合、空隙(伝熱遮蔽部)S13H及びS13Lは、各溶接位置P13H及びP13Lに対応するように設けられる。
また、上記第2実施形態では、先端が鋭角をなす先細形状の空隙S11を設ける例について説明したが、本発明はこれに限らず、図22に示した変形例に係る固定子1470のように、バックヨーク部1475の溶接位置P141に対応する部分に、Y方向の両端部が円形状の空隙(伝熱遮蔽部)S141を設けてもよい。このように、空隙S141のY方向の両端部を円形状にすることで磁束が円滑に流れるようになるので、空隙S141を設けることで磁束の流れを妨げるという影響を抑えることができる。
また、上記実施形態では、平面視において、空隙が径方向(X方向)に直交する方向(Y方向)に延在する例について説明したが、本発明はこれに限らず、当該空隙は、径方向(X方向)に交差する方向に延在していればよい。具体的には、径方向(X方向)に交差する方向に延在する空隙の一例として、図23に示した変形例に係る固定子1570のように、バックヨーク部1575の溶接位置P151に対応する部分に、円弧状に湾曲する空隙(伝熱遮蔽部)S151を設けることができる。また、当該空隙S151は、延在する方向の端部が円形状になっている。なお、この端部は、上記した空隙S11等と同様に、先細形状であってもよい。
また、上記実施形態では、バックヨーク部の溶接位置に対応する各部分に空隙(伝熱遮蔽部)を設ける例について説明したが、本発明はこれに限らず、溶接位置に対応する部分の少なくとも1つに空隙を設けることにより、少なくともその空隙に近接するスロットにおいて、スロットセルが融けてしまうのを抑制することができる。
また、上記実施形態では、上下方向(Z方向)に関して溶接位置P1〜P3に対応する部分にのみに空隙S1〜S3を設ける例について説明したが、本発明はこれに限らず、空隙S1〜S3を上下方向(Z方向)に貫通するように形成してもよい。この場合、当該空隙に油や冷媒が通過するため、コイルが冷却されるため効率が向上すると共にコイルの信頼性が向上する。
本発明を利用すれば、スロットに配置される絶縁部材が融けるのを抑制することが可能な圧縮機を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係るCO冷媒用ロータリー圧縮機の内部構造を示した断面図である。 圧縮機の水平断面図である。 モータの平面図である。 固定子の部分拡大図である。 コアの平面図である。 溶接位置と空隙との位置関係を示したモータ及びパイプの模式側面図である。 バックヨーク部の各位置における磁束密度の変化を示したグラフである。 コアの製造方法を説明するためのコアの分解斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る固定子の部分拡大図である。 本発明の第3実施形態に係る固定子の部分拡大図である。 本発明の第1参考例に係る固定子の部分拡大図である。 本発明の第1参考例の第1変形例に係る固定子の部分拡大図である。 本発明の第1参考例の第2変形例に係る固定子の部分拡大図である。 本発明の第4実施形態に係る固定子の部分拡大図である。 本発明の第4実施形態の第1変形例に係る固定子の部分拡大図である。 本発明の第4実施形態の第2変形例に係る固定子の部分拡大図である。 本発明の第2参考例に係る固定子の部分拡大図である。 本発明の第2参考例の第1変形例に係る固定子の部分拡大図である。 本発明の第2参考例の第2変形例に係る固定子の部分拡大図である。 本発明の変形例に係る固定子の部分拡大図である。 本発明の変形例に係る溶接位置と空隙との位置関係を示したモータ及びパイプの模式側面図である。 本発明の変形例に係る固定子の部分拡大図である。 本発明の変形例に係る固定子の部分拡大図である。
1 圧縮機
11 パイプ(ケーシング)
20 モータ
71,171,271,371,671,971 コア
72 コイル
73 スロットセル(絶縁部材)
75,175,275,375,475,575,675,775,875,975,1075,1175,1275,1475,1575 バックヨーク部
76,176,276,376,676,776,876,976,1176 ティース部
77,77a,77b,77c,177,277,377,477,577,677,977,1077a,1077b,1177a,1177b スロット
S1,S2,S3,S11,S21,S61,S71,S81,S91,S101a,S101b,S121,S13H,S13L,S141,S151 空隙(伝熱遮蔽部)
S31,S41,S51a,S51b,S91a,S91b,S111a,S111b,S111c,S111d 凹部
P1,P2,P3,P11,P21,P31,P61,P91,P101,P111,P121,P13H,P13L,P141,P151 溶接位置

Claims (12)

  1. ケーシングとそのケーシングの内部に配置されるモータとを複数の溶接位置で溶接により接合する圧縮機において、
    前記モータは、
    環状のバックヨーク部、前記バックヨーク部から径方向の内側に突出する複数のティース部、及び、隣接する前記ティース部の間に形成されるスロットを有するコアと、
    前記スロットに配置されるコイルと、
    前記スロットに配置され、前記コイルと前記コアとを絶縁する絶縁部材とを備え、
    前記バックヨーク部の前記複数の溶接位置に対応する部分の少なくとも1つには、伝熱遮蔽部が設けられており、
    前記伝熱遮蔽部は、前記バックヨーク部の外端部から離間した位置に設けられる空隙であって、前記バックヨーク部の磁束が流れる部分であり且つ前記バックヨーク部の前記径方向中央より外側の部分に配置されることを特徴とする、圧縮機。
  2. 前記伝熱遮蔽部は、前記溶接位置とその溶接位置に近接する前記スロットとの間に設けられることを特徴とする、請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記伝熱遮蔽部は、上下方向に関して前記溶接位置に対応する部分にのみに設けられることを特徴とする、請求項1又は2に記載の圧縮機。
  4. 平面視において、前記伝熱遮蔽部は、前記径方向に交差する方向に延在し、その延在する方向の端部が先細形状又は円形状であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧縮機。
  5. 前記ケーシングには、前記溶接位置に対応する部分に溶接孔が設けられ、
    平面視において、前記伝熱遮蔽部の前記径方向に交差する方向の幅は、前記溶接孔の前記径方向に交差する方向の幅より大きいことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の圧縮機。
  6. 前記伝熱遮蔽部は、前記径方向に沿って間隔を隔てて複数設けられていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の圧縮機。
  7. 前記絶縁部材は、フィルムであることを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の圧縮機。
  8. 前記絶縁部材は、油及び/又は冷媒に対して浸透性があることを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の圧縮機。
  9. 前記絶縁部材は、その内部に気泡を有することを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の圧縮機。
  10. 前記ケーシングと前記バックヨーク部の外周面との間には、隙間が設けられていることを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の圧縮機。
  11. 前記コイルの巻線方式が集中巻きであることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の圧縮機。
  12. CO冷媒を用いたことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の圧縮機。
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