JP5040407B2 - アキシャルギャップ型モータ及び圧縮機 - Google Patents

アキシャルギャップ型モータ及び圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP5040407B2
JP5040407B2 JP2007103774A JP2007103774A JP5040407B2 JP 5040407 B2 JP5040407 B2 JP 5040407B2 JP 2007103774 A JP2007103774 A JP 2007103774A JP 2007103774 A JP2007103774 A JP 2007103774A JP 5040407 B2 JP5040407 B2 JP 5040407B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yoke
type motor
axial gap
gap type
axial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007103774A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007330092A (ja
Inventor
能成 浅野
俊成 近藤
伸 中増
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2007103774A priority Critical patent/JP5040407B2/ja
Publication of JP2007330092A publication Critical patent/JP2007330092A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5040407B2 publication Critical patent/JP5040407B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compressor (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Description

この発明は、アキシャルギャップ型モータ及び圧縮機に関する。
従来、圧縮機やファンに用いられるモータは、ラジアルギャップ型が主体であった。このラジアルギャップ型モータでは、ステータの外周をケーシングの内周に焼きばめしたとしても、軸方向に長いステータの全周が焼きばめされるため、ステータの内周面の変形は少なく、エアギャップの精度への影響は僅少であった。
このようなラジアルギャップ型モータに対して、磁石面積を大きく取れ、小型化が可能であり、整列巻およびコイルの小型化により効率が向上するアキシャルギャップ型モータが近年注目されている(例えば、特開2000−253635号公報(特許文献1)参照)。
上記アキシャルギャップ型モータでは、ステータの外周をケーシングの内周に焼きばめするとき、軸方向に短い形状となることもあり、面内変形のみならず、軸方向も含めた変形を生じる場合がある。上記アキシャルギャップ型モータは、軸方向にエアギャップを有するため、ごくわずかな変形であってもエアギャップ精度を大幅に悪化させるという問題がある。
特開2000−253635号公報
そこで、この発明の課題は、焼きばめ等によるヨークの変形を防止でき、エアギャップ精度を向上できるアキシャルギャップ型モータ及び圧縮機を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のアキシャルギャップ型モータの第1の態様は、所定の回転軸に対して略直交する略環状の磁性体からなるヨークと、上記ヨークの少なくとも一方の端面側に軸方向に起立するように、周方向に設けられた磁性体からなるティースと、上記ティースに巻回されたコイルとを有するステータと、上記ステータの上記ティースの先端に所定のエアギャップを隔てて対向すると共に、上記所定の回転軸を中心に回転するロータと、上記ステータと上記ロータとを収納するケーシングとを備え、上記ステータの上記ヨークの外周が、上記ケーシングの内周に焼きばめまたは圧入により固定され、上記ヨークの外周側かつ少なくとも上記ティースよりも半径方向外側で上記ヨークを軸方向に貫通する複数の孔を設け、前記孔と前記コイルの一部とが前記軸方向で互いに対向することを特徴とする。
また、第2の態様のアキシャルギャップ型モータでは、上記複数の孔は、3以上であって、周方向にかつ略等間隔に配置されている。
また、第3の態様のアキシャルギャップ型モータでは、互いに隣接する上記孔間の連結部が、上記ティース間の領域の半径方向外側にある。
また、第4の態様のアキシャルギャップ型モータでは、上記ヨークの外周部に、上記ケーシングの内周に接触しないコアカット部が設けられ、上記複数の孔は、上記コアカット部および上記コアカット部近傍を除く領域に設けられている。
また、第5の態様のアキシャルギャップ型モータでは、互いに隣接する上記孔間の最小間隔は、上記孔が設けられた部分の上記ヨークの厚さよりも小さい。
また、第6の態様のアキシャルギャップ型モータでは、上記複数の孔と上記コアカット部との間の最小間隔は、上記孔が設けられた部分の上記ヨークの厚さよりも小さい。
また、第7の態様のアキシャルギャップ型モータでは、上記複数の孔の領域を軸方向に投影した部分には、少なくとも上記コイルの一部が重なる。
また、第8の態様のアキシャルギャップ型モータでは、軸流ファンを駆動するアキシャルギャップ型モータであって、上記軸流ファンの風通路に、上記複数の孔を配置した。
また、第9の態様のアキシャルギャップ型モータでは、上記ケーシングに設けられた吸入口から冷媒を吸入して、上記ケーシングに設けられた吐出口から上記冷媒を吐出する圧縮機構部を駆動するアキシャルギャップ型モータであって、上記ステータは、上記吸入口から上記吐出口までの間に配置されている。
また、第10の態様のアキシャルギャップ型モータでは、上記ヨークのうち、少なくとも上記ケーシングの内周に焼きばめまたは圧入される部分と上記複数の孔の周辺部分は、薄板が軸方向に積層された積層鋼板により一体に形成されている。
また、第11の態様のアキシャルギャップ型モータでは、上記ティースは、圧粉磁心からなり、上記ヨーク内に軸方向に所定の深さ埋め込まれているか、または、上記ヨーク内に軸方向に貫通するように埋め込まれている。
また、第12の態様のアキシャルギャップ型モータでは、上記ステータの上記ヨークの外周のうち、上記複数の孔が周方向に延在する範囲内で、上記ケーシングの内周に溶接により固定されている。
また、第13の態様のアキシャルギャップ型モータでは、上記孔は、少なくとも上記ティースの間の径方向外側に延長した部分に設けられている。
また、第14の態様のアキシャルギャップ型モータでは、上記孔は、上記コイルを避けて貫通する部分を有する。
また、第15の態様のアキシャルギャップ型モータでは、上記孔は、周方向に隣接する上記コイルの間でも上記ヨークを軸方向に貫通する。
また、第16の態様のアキシャルギャップ型モータでは、上記ヨークは、上記溶接が施された箇所と上記孔との間において、軸方向厚みに比べ、径方向厚みが小さい。
また、第17の態様のアキシャルギャップ型モータでは、上記孔の外周側で、上記ヨークの外周端部から軸方向に突出した溶接部を有し、上記溶接部において上記ヨークと上記ケーシングとが溶接される。
また、第18の態様のアキシャルギャップ型モータでは、上記ヨークは、軸方向に積層された鋼板からなる。
また、第19の態様のアキシャルギャップ型モータでは、上記ヨークは、圧粉鉄心からなる。
また、第20の態様のアキシャルギャップ型モータでは、上記ヨークは、上記ケーシングに圧入または焼きばめもされている。
また、第21の態様のアキシャルギャップ型モータでは、上記溶接が施された箇所を除く、上記ヨークの外周端部が上記ケーシングと圧入または焼きばめされている。
また、上記課題を解決するため、この発明の圧縮機は、上記の何れかのアキシャルギャップ型モータを搭載したことを特徴とする。
例えば、この圧縮機では、冷媒がCO2である。
第1の態様のアキシャルギャップ型モータによれば、上記ヨークの外周側かつティースの半径方向外側に、ヨークを軸方向に貫通する複数の孔を設けたことによって、焼きばめ等による歪が緩和されて、ヨークの変形が防止されるため、エアギャップ精度が向上する。また、焼きばめによる特性劣化が、複数の孔により緩和されるため、ヨークの磁路に影響を与えない。さらには、ティースよりも半径方向外側のヨークの領域は、通常磁路として積極的に使わないため、孔を設けても、磁路を阻害することがない。さらには、ヨークの軸長は通常短いため、孔の垂直度も良好であり、精度良く孔を設けることも可能であり、ラジアルギャップ型モータと比べて孔による悪影響を排除でき、性能を向上できる。
第2の態様のアキシャルギャップ型モータによれば、3以上の孔を周方向にかつ略等間隔に配置することによって、焼きばめ時または圧入時の応力を全周にわたって均一に吸収でき、エアギャップ部の平面度を向上できる。また、孔の数は最低3あれば、焼きばめ時または圧入時の応力を安定して緩和する。
第3の態様のアキシャルギャップ型モータによれば、上記ティース間の領域の半径方向外側にある上記孔間の連結部によって、ヨークの外周をケーシングの内周に焼きばめ(または圧入)するときの応力に対してヨークの剛性を保ちつつ、ヨークが傾かないようにできる。また、上記連結部がティース間の領域の半径方向外側にあるので、磁気特性に対する影響も少ない。
また、第4の態様のアキシャルギャップ型モータによれば、上記ヨークの外周部に設けられ、ケーシングの内周に接触しないコアカット部は、冷媒の通路や冷却のための風の通路等に利用することができる。
また、第5の態様のアキシャルギャップ型モータによれば、互いに隣接する孔間の最小間隔を、孔が設けられた部分のヨークの厚さよりも小さくすることによって、焼きばめ時または圧入時の応力によりヨークが面内変形するが軸方向に変形しないので、エアギャップ精度が向上すると共に、ヨークのティース周りで歪が緩和されるため、磁気特性の劣化がない。
また、第6の態様のアキシャルギャップ型モータによれば、上記複数の孔とコアカット部との間の最小間隔を、孔が設けられた部分のヨークの厚さよりも小さくすることによって、焼きばめ時または圧入時の応力によりヨークが面内変形するが軸方向に変形しないので、エアギャップ精度が向上すると共に、ヨークのティース周りで歪が緩和されるため、磁気特性の劣化がない。
また、第7の態様のアキシャルギャップ型モータによれば、上記複数の孔の領域を軸方向に投影した部分には、少なくとも上記コイルの一部が重なることによって、風や冷媒等を複数の孔に通すことにより、ステータのコイルを冷却することができる。
また、第8の態様のアキシャルギャップ型モータによれば、軸流ファンの風通路上に複数の孔を配置して、軸流ファンにより発生する風が複数の孔を通過することにより、ステータのコイルを冷却することができる。
また、第9の態様のアキシャルギャップ型モータによれば、上記ケーシング内の吸入口から吐出口との間にステータを配置することによって、ヨークに設けられた複数の孔を冷媒が通過して、コイルを冷却することができる。
また、第10の態様のアキシャルギャップ型モータによれば、上記ヨークのうち、少なくともケーシングの内周に焼きばめ(または圧入)される部分と複数の孔の周辺部分が、薄板が軸方向に積層された十分な強度を有する積層鋼板により一体に形成されていることによって、モータ特性を損なうことなく、焼きばめや圧入等によるヨークの保持を確実に行うことができる。
また、第11の態様のアキシャルギャップ型モータによれば、圧粉磁心からなる上記ティースが、ヨーク内に軸方向に所定の深さ埋め込まれているか、または、上記ヨーク内に軸方向に貫通するように埋め込まれていることによって、ティースを通って十分な深さまで磁束が到達してからヨークに磁束が渡るため、磁気抵抗が低く、また、鉄損も小さくなる。
また、第12の態様のアキシャルギャップ型モータによれば、ヨークの外周のうち、複数の孔が周方向に延在する範囲内で、ケーシングの内周に溶接されているため、コイルを熱によって損傷することなく、エアギャップ精度を向上できる。
また、第13の態様のアキシャルギャップ型モータによれば、複数の孔はティースの間の径方向外側に延長した部分に設けられているため、コイルの熱損傷を更に抑制できる。
また、第14の態様のアキシャルギャップ型モータによれば、複数の孔はコイルを避けて貫通しているため、磁気特性の劣化を抑制しつつ冷媒の通路や冷却風の通路を確保できる。
また、第15の態様のアキシャルギャップ型モータによれば、複数の孔は、周方向に隣接するコイルの間でもヨークを軸方向に貫通するため、冷媒の通路や冷却風の通路を更に大きくできる。
また、第16の態様のアキシャルギャップ型モータによれば、ヨークは、溶接が施された箇所と孔との間において、軸方向厚みに比べ、径方向厚みが小さいため、溶接によるバックヨークの歪を防止または抑制できる。
また、第17の態様のアキシャルギャップ型モータによれば、孔の外周側で、ヨークの外周端部から軸方向に突出した溶接部を有し、溶接部においてヨークとケーシングとが溶接されるため、溶接が容易になる。さらに、熱がコイルに伝わりにくく、バックヨークの円筒部に歪が生じるのを防止または抑制できる。
また、第18の態様のアキシャルギャップ型モータによれば、ヨークは、軸方向に積層された鋼板からなるため、モータ特性を損なうことなく、ヨークの保持を確実に行うことができる。
また、第19の態様のアキシャルギャップ型モータによれば、ヨークは、圧粉鉄心からなるため、磁気抵抗が低く、また、鉄損も小さくなる。
また、第20の態様のアキシャルギャップ型モータによれば、ヨークは、ケーシングに圧入または焼きばめもされているため、エアギャップ精度を向上できる。
また、第21の態様のアキシャルギャップ型モータによれば、溶接が施された箇所を除く、ヨークの外周端部がケーシングに圧入または焼きばめされているため、エアギャップ精度を更に向上できる。
上記の何れかのアキシャルギャップ型モータを搭載した圧縮機によれば、上記の発明と同様の効果を得ることができる。
この圧縮機によれば、冷媒がCO2であって、ケーシング内部が高圧になっても、上記の発明と同様の効果を得ることができる。
以下、この発明のアキシャルギャップ型モータを図示の実施の形態により詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1はこの発明の第1実施形態のアキシャルギャップ型モータの要部を軸方向に分解した斜視図を示している。
図1に示すように、アキシャルギャップ型モータは、ステータ21と、このステータ21の上に配置されたロータ31と、このロータ31の中央のボス部35に固定され、かつ、ロータ31から延設されて軸受(図示せず)に回転自在に支持されるシャフト(図示せず)とを有している。上記ロータ31の回転力を、シャフトを介して負荷に伝達する。なお実際には、ステータ21とロータ31との間にはエアギャップが介在する。
上記ステータ21は、例えばケーシング(図示せず)の内側に圧入または焼きばめされて取り付けられたステータコア24と、このステータコア24に取り付けられたコイル23とを有する。上記ステータコア24は、シャフトに対して略直交するように配置された円環状のバックヨーク24aと、このバックヨーク24aのロータ31側の一面に設けられたティース24bとを有する。上記ティース24bは、シャフトに沿って延びており、シャフトの周りに複数個設けられている。上記コイル23は、各ティース24bの軸周りに巻回されている。上記コイル23は、励磁されて、ティース24bに軸方向の磁束を発生する。上記コイル23は、ステータコア24に、いわゆる「集中巻」されており、巻線が簡単で、銅量を低減できる巻線方式である。
上記ティース24bおよびコイル23はそれぞれ6つあり、ステータ21は4極となる。つまり、このステータ21は、集中巻4極6スロットに相当すると考えられる。また、巻線は3相で、例えば周方向にU相、V相、W相、U相、V相、W相に配置され、それぞれ3相はスター結線され、インバータ(図示せず)から電流が供給される。
ここで、例えば、ティース24bは圧粉磁心からなり、複数の電磁鋼板が軸方向に積層された積層鋼板からなるバックヨーク24aに設けられた孔に、ティース24bを挿入している。ティース24bは、ティース毎に独立しているが、それぞれバックヨーク24aに固定されている。ティース24bの固定手段は、圧入や接着等が考えられる。上記圧粉磁心としては、軟質磁性材料(例えば鉄,アモルファス,ソフトフェライト)からなる表面が絶縁された磁性粉を、圧力を加えて固めたものであり、渦電流損が小さい。また、電磁鋼板は、いわゆる珪素鋼板と呼ばれるが、他に、アモルファス、パーマロイ等の薄板であっても良い。これらは、必要な特性に応じて選択される。
上記ケーシングの内周に焼きばめ(または圧入)される部分と複数の孔25の周辺部分が、十分な強度を有する透磁率および飽和磁束密度の高い積層鋼板により一体に形成されているので、モータ特性を損なうことなく、焼きばめや圧入等によりバックヨーク24aを確実に保持することができる。
また、上記アキシャルギャップ型モータによれば、圧粉磁心を通って十分な深さまで磁束が到達してから積層鋼板からなるバックヨーク24aに磁束が渡るため、磁気抵抗が低く、また、鉄損も小さくなる。
上記バックヨーク24aの外周部とティース24bとの間、かつ、バックヨーク24aの略全周にわたって、複数の孔25を設けている。このバックヨーク24aに設けた複数の孔25によって、バックヨーク24aをケーシングの内周に圧入または焼きばめ等により保持するときにバックヨーク24aに径方向に働く応力を緩和するので、バックヨーク24aの変形を防止して、エアギャップ精度を保つことができ、モータ特性を損なうことがない。よって以下、孔25を応力緩和孔25と称する。
この第1実施形態では、ティース数6と同じ、6つの応力緩和孔25が設けられ、円周方向にそれぞれ近接している。上記応力緩和孔25は、周方向に略等間隔に設けられているので、焼きばめ時または圧入時の応力を全周にわたって均一に吸収することにより、エアギャップ部の平面度を向上させる。なお、応力緩和孔の数は最低3あれば、安定して応力を緩和する。
また、上記ティース24b間の領域の半径方向外側にある応力緩和孔25間の連結部26によって、焼きばめ時または圧入時の応力に対してバックヨーク24aの剛性を保つことにより、バックヨーク24aが傾かないようにできる。また、上記応力緩和孔25間の連結部26がティース24b間の領域の半径方向外側にあるので、磁気特性に対する影響も少ない。また、ティース数と応力緩和孔の数が同じであり、ティースと応力緩和孔が同じ位置関係であるので、各ティースに与える応力緩和孔の影響(例えば磁路が狭くなることによる磁気飽和の影響)が均一となり、回転むらがなく安定した回転力が得られる。
なお、この第1実施形態では、応力緩和孔25間の連結部26が全てのティース24b間にあったが、この連結部は全てのティース24b間にある必要はなく、ティース数などに応じて適宜設定すればよい。
また、バックヨーク24aの応力緩和孔25間の連結部26の最も近接している部分の幅Wyを、バックヨーク24aの厚みLyよりも小さくしている。これにより、焼きばめ時または圧入時の応力によりバックヨーク24aが面内変形するため、軸方向に変位しない。これにより、エアギャップ精度が向上すると共に、バックヨーク24aのティース24b周りで歪が緩和されるため、磁気特性の劣化がない。言い換えれば、応力緩和孔が、全周に対して、半分を超えて設けられている。
また、図2は上記アキシャルギャップ型モータのステータ21の平面図を示している。図2に示すように、バックヨーク24aに対してコイル23と反対の側から軸方向にステータ21を見ると、応力緩和孔25を介してコイル23の一部が見える。これにより、風や冷媒等を応力緩和孔25に通すことにより、コイル23を冷却することができる。
また、上記ティース24bの外周側にある応力緩和孔25は、ティース24bをバックヨーク24aに圧入したときの応力緩和としても役に立つ場合もある。
図1に示すように、上記ロータ31は、シャフト(図示せず)に取り付けられた円環状のバックヨーク34と、このバックヨーク34のステータ21側の一面に設けられた永久磁石33とを有する。
上記バックヨーク34は、磁性体からなる。上記永久磁石33は、シャフトの周方向に交互に異なる磁極を有する。上記永久磁石33は、シャフトに沿った方向の磁束を発生する。
次に、上記ステータ21の組立方法について述べる。
上記ティース24b先端のエアギャップに対向する側の面を治具(図示せず)の基準面に向けて、治具上にティース24bを載置する。
次に、治具上に載置されたティース24bに、予め整列巻したコイル23を外嵌して配置する。このとき、コイル23と、ティース24bおよびバックヨーク24aとの絶縁は、コイル23側か、ティース24bおよびバックヨーク24aの側のいずれかに設ければよい。
そうして、ティース24bの回りにコイル23が配置された状態で、ティース24bにバックヨーク24aを上方から載置して、ティース24bの上部がバックヨーク24aの凹部に埋め込むようにした後、バックヨーク24aとティース24bとを接合する。治具の基準面は精度の良い平面を呈している。
上記ステータ21の組立方法によれば、ステータコア24を容易に組み立てることができる。なお、予め所定の形状に巻回された状態のコイル23をバックヨーク24a上に配置した後、バックヨーク24aと複数のティース24bとを接合しても、ステータコア24を容易に組み立てることができる。また、ティース24bまわりにコイル23を直接巻回した後、バックヨーク24aに接合しても良い。このとき、巻線ノズルをティース24bまわりで旋回させてもよく、ティース24bそのものを回転させてもよい。
また、上記ティース24bのロータ31と対向する側の平面を基準にしてバックヨーク24aとティース24bとを接合するので、エアギャップ精度を向上できる。
なお、この第1実施形態のモータにおいて、巻線方式は、集中巻、分布巻、波巻等に限らず、自由に選択することができる。また、ステータティース数とロータ極数の組合せおよび比率は自由である。
〔第2実施形態〕
図3はこの発明の第2実施形態のアキシャルギャップ型モータのステータを軸方向に分解した斜視図を示している。この第2実施形態のアキシャルギャップ型モータは、バックヨーク124aの外周にコアカット部126を有する。以下の実施形態において、既述の実施形態と同様の構成については同一符号を付してその説明を省略する。
このコアカット部126は、冷媒の通路や冷却のための風の通路等に用いられる。この場合、バックヨーク124aの、外周にケーシング(図示せず)の内周が接触する部分のみ、応力緩和孔125を有すれば良い。
また、応力緩和孔125とコアカット部126との間の最小間隔Wzを、応力緩和孔125が設けられた部分のバックヨーク124aの厚さLyよりも小さくしている。これにより、バックヨーク124aの固定部124cをケーシングの内周に固定する焼きばめ時(または圧入時)の応力によりバックヨーク124aが面内変形して軸方向に変位しないので、エアギャップ精度が向上すると共に、バックヨーク124aのティース124b周りで歪が緩和されるため、磁気特性の劣化がない。
図4はこの第2実施形態のアキシャルギャップ型モータのステータコア124を軸方向に分解した斜視図を示しており、ステータコア124は、バックヨーク124aに設けられた貫通孔127にティース124bを挿入した後、バックヨーク124aにティース124bを接合している。
上記第2実施形態では、別体のバックヨーク124aとティース124bとを接合したステータコア124を用いたが、バックヨークとティースを一体に形成されたステータコアでもよい。
〔第3実施形態〕
図5はこの発明の第3実施形態のアキシャルギャップ型モータの要部の断面図を示している。この第3実施形態のアキシャルギャップ型モータでは、軸流ファン40により発生する風の通り道が応力緩和孔25を経由する。
図5に示すアキシャルギャップ型モータのステータ21は、ティース24bが孔24cにおいてバックヨーク24aを貫通している。
上記ステータ21は、図5に示すように、ケーシング101の内側に例えば圧入または焼きばめにより取り付けられたステータコア24と、このステータコア24に取り付けられたコイル23とを有する。
上記ステータコア24は、シャフト20に対して略直交するように配置された円環状のバックヨーク24aと、このバックヨーク24aのロータ31側に立設されたティース24bとを有する。上記ティース24bは、シャフト20の軸方向に沿ってロータ31側に向かって延びており、シャフト20の周りに複数個設けられている。上記各ティース24bの軸周りに、コイル23を夫々巻回している。上記コイル23は、励磁されて、ティース24bに軸方向の磁束を発生する。
上記シャフト20の下端に軸流ファン40を取り付けている。
上記第3実施形態のアキシャルギャップ型モータによれば、軸流ファン40により発生する風が応力緩和孔25を通過することにより、コイル23を冷却することができる。
〔第4実施形態〕
図6はこの発明の第4実施形態のアキシャルギャップ型モータを用いた圧縮機の縦断面図を示している。この圧縮機は、図6に示すように、ケーシングの一例としての密閉容器1と、上記密閉容器1内に配置されたアキシャルギャップ型モータ2と、密閉容器1内かつアキシャルギャップ型モータ2の下側に配置され、アキシャルギャップ型モータ2により駆動される圧縮機構部11とを備えている。ここで、上方向とは、上記密閉容器1の中心軸が水平面に対して傾斜しているか否かに関わらず、密閉容器1の中心軸に沿った上方向をいう。
上記アキシャルギャップ型モータ2は、圧縮機構部11から吐出された高圧の冷媒が満たされる密閉容器1内の領域に配置されている。具体的には、上記密閉容器1内は、高圧領域Hであり、この圧縮機は、いわゆる高圧ドーム型である。
上記アキシャルギャップ型モータ2は、ステータ21と、このステータ21の上にエアギャップ41を介して配置されたロータ31と、このロータ31に固定され、かつ、このロータ31から延設されて軸受(図示せず)に回転自在に支持されたシャフト20とを有している。このロータ31の回転力を、シャフト20を介して圧縮機構部11に伝達する。
上記圧縮機構部11は、シリンダ状の本体部12と、この本体部12の上下の開口端のそれぞれに取り付けられる上端板15および下端板16とを備える。上記シャフト20は、上端板15および下端板16を貫通して、本体部12の内部に進入している。
上記本体部12の内部には、シャフト20に設けられたクランクピン17に嵌合したローラ13を、公転可能に配置し、このローラ13の公転運動で圧縮作用を行うようにしている。すなわち、上記ローラ13の外面と本体部12の内面との間に、圧縮室14を形成する。
上記密閉容器1は、圧縮機構部11の低圧側の圧縮室14に開口する吸入管6、および、アキシャルギャップ型モータ2の上側(下流側)に開口する吐出管7を有する。上記圧縮機構部11は、アキシャルギャップ型モータ2側に開口する吐出孔11aを有する。
上記シャフト20の一端側は、圧縮機構部11の下端板16に回転自在に支持され、シャフト20の他端側は、ステータ21に回転自在に支持されている。
上記密閉容器1内の下側に、シャフト20の下部が浸漬される潤滑油8を有する。この潤滑油8は、シャフト20の回転によって、シャフト20の内部を上がって、圧縮機構部11の摺動部等を潤滑する。
次に、上記圧縮機の作用を説明する。
上記吸入管6から圧縮機構部11の圧縮室14に冷媒を供給し、アキシャルギャップ型モータ2により圧縮機構部11を駆動させて、冷媒を圧縮する。圧縮された冷媒は、潤滑油と共に、圧縮機構部11の吐出孔11aから密閉容器1内に吐出され、アキシャルギャップ型モータ2を通って、吐出管7より密閉容器1の外側に吐出される。
このとき、応力緩和孔25は、冷媒通路を兼ねる。
上記密閉容器1内の吸入口としての吸入管6と吐出口としての吐出管7との間にステータ21を配置することによって、ステータコア24のバックヨークに設けられた複数の応力緩和孔25を冷媒が通過して、コイル23を冷却することができるとともに、回転電機の上部の空間に吹き上げられた油を戻す通路としても働く。なお、応力緩和孔25以外にも通路を設けてもよい。
上記第4実施形態では、アキシャルギャップ型モータを用いたロータリー圧縮機について説明したが、ロータリー圧縮機に限らず、スクロール圧縮機等の他の圧縮機にこの発明のアキシャルギャップ型モータを適用してもよい。
また、上記第4実施形態では、被駆動部としての圧縮機構部11をアキシャルギャップ型モータ2により駆動したが、この発明のアキシャルギャップ型モータにより駆動される被駆動部は、圧縮機構部に限らず、アキシャルギャップ型モータの主軸の回転により駆動される他の構成の被駆動部であってもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、ステータの片側にエアギャップを介してロータが対向するアキシャルギャップ型モータについて説明したが、ステータの両側にステータを挟むようにエアギャップを介して2つのロータが対向するアキシャルギャップ型モータにこの発明を適用してもよい。
〔第5実施形態〕
図7はこの発明の第5実施形態のアキシャルギャップ型モータの要部を軸方向に分解した斜視図を示している。
図7に示すように、アキシャルギャップ型モータは、ステータ221,234と、このステータ221,234の間に配置されたロータ233と、ロータ233から延設されて軸受(図示せず)に回転自在に支持されるシャフト(図示せず)とを有している。上記ロータ233の回転力を、シャフトを介して負荷に伝達する。なお実際には、ステータ221とロータ233との間及びステータ234とロータ233との間にはそれぞれエアギャップが介在する。
上記ステータ221は、第1実施形態のコイル23、バックヨーク24a及びティース24bにそれぞれ相当して、コイル223、バックヨーク224a及びティース224bを有している。コイル223はティース224bに巻回されており、ここでは集中巻の場合が例示されている。
ステータ221はさらに、バックヨーク224aとは反対側で、ティース224bを各々独立して覆う磁性板236を有している。ここでは磁性板236同士が内周側及び外周側のそれぞれで、磁気飽和しやすく実質的には磁気障壁として機能する薄肉部によって連結されている。なお、この第5実施形態においては、ティース224b及びコイル223はそれぞれ12あり、ステータ221は8極となる。つまり、このステータ221は、集中巻8極12スロットに相当すると考えられる。また、巻線は3相で、例えば周方向にU相、V相、W相、U相、…に配置され、それぞれ3相はスター結線され、インバータから電流が供給される。
上記ロータ233は永久磁石233aと、永久磁石233aをそれぞれ独立して挟む磁性板233b,233cとを有する。図示していないが、永久磁石233a及び磁性板233b,233cを、非磁性体によって保持し、シャフトと締結している。非磁性体は、例えば樹脂モールドや、永久磁石233a及び磁性板233b,233cがはまる孔が設けられた非磁性体のホルダであってもよい。
ステータ234は、ロータ233のステータ221とは反対の側の磁束を短絡し、ロータ233とステータ221との間に働く磁気的な吸引力をキャンセルする機能を担う。
図8は、上記アキシャルギャップ型モータのバックヨーク224aの平面図である。バックヨーク224aには、複数の孔(応力緩和孔)225が設けられている。応力緩和孔225は、何れもコイル223を避けて設けられており、ティース224bの最外周を繋ぐ円より外側においてバックヨーク224aの外周に沿った形状のアーチ部225aと、上記アーチ部225aの中心から内周側に突出した凸部225bとを有している。すなわち、応力緩和孔225は、コイル223同士の間でもバックヨーク224aを軸方向に貫通する。したがって、モータ特性を損なうことなく、コイル223に熱が伝わるのを防止する。さらに、上記第1〜第4実施形態の応力緩和孔25よりも冷媒や冷却風を通すことに優れている。なお、ステータ234にも、ステータ221と同じ位置に孔225を設けているが、同じ位置に限定されない。
図9は、上記アキシャルギャップ型モータを用いた圧縮機の縦断面図である。この圧縮機は、上記第4実施形態と同様、密閉容器1と、上記密閉容器1内に配置されたアキシャルギャップ型モータ22と、上記密閉容器1内で、かつ、アキシャルギャップ型モータ22の下側に配置され、アキシャルギャップ型モータ22により駆動される圧縮機構部11とを備えている。
上記ステータコア224は、例えばケーシングの内周において、溶接部28で溶接されている。溶接部28は、通常、ステータコア224の外周端部において等間隔で3箇所以上、ここでは6箇所であり、応力緩和孔225の外側に選定されている。ここで、溶接部28の幅は、応力緩和孔225の幅と同じかまたはより小(すなわち、溶接部28の幅より応力緩和孔225の幅が大)であるので、溶接によるバックヨークの歪を防止する。
また、溶接部28近傍のステータコア224は、軸方向の厚みに比べ、径方向の厚みが小さいので、応力がかかっても、空隙の平面度には影響しない。これにより、焼きばめ時または圧入時の応力によりバックヨーク224aが面内変形しても、軸方向に変位しない。これにより、エアギャップ精度が向上すると共に、バックヨーク224aのティース224b周りで歪が緩和されるため、磁気特性の劣化がない。
なお、溶接は、バックヨーク224aをケーシングに焼きばめまたは圧入した後に溶接しても良い。また、溶接は、何れの側からしてもよく、両側からしてもよい。また、溶接する際には、ステータコア224の空隙面を基準にして行うことにより、精度よくステータ221をケーシングに固定することができる。
〔第6実施形態〕
図10はこの発明の第6実施形態のアキシャルギャップ型モータが有する回転電機を搭載した圧縮機の縦断面図である。この第6実施形態のアキシャルギャップ型モータは、ロータの両側にステータを有する。ステータ及びロータの構造は上記第5実施形態と同じであるので説明を省略する。この圧縮機では、ステータが2つあり、何れのステータもバックヨークの外周端部においてケーシングの内側に溶接されている。
図11は上記アキシャルギャップ型モータのバックヨーク324aの平面図である。この第6実施形態でのバックヨーク324aは、溶接部28に対応する位置において、径をやや小さくして凹部324bを形成してある。なお、図11では分かり易いように描いているが、実際には、溶接部28に対応する部分のみ、焼きばめまたは圧入しないか、締め代が他の部分より小さい程度でよい。その部分は、溶接にて保持される。つまり、圧縮機が仮に高温になって、ケーシングが大きくなり、締め代が甘くなっても、溶接によって保持されるようになっている。
図12は上記アキシャルギャップ型モータの要部を軸方向に分解した斜視図である。図12では、バックヨーク324aから軸方向に突出させた溶接部324cを設けている。これにより、溶接が容易になり、熱がコイル223に伝わりにくく、また、バックヨーク324aの円筒部に歪が生じない。なお、溶接部324cとバックヨーク324aとは一体化されていることが望ましいため、溶接部128も圧粉磁心(例えば、圧粉鉄心)であることが望ましい。
例えばバックヨーク324aを積層鋼板で形成する場合、外周側に応力緩和孔225が設けられている略円形の鋼板において、応力緩和孔225の径方向外側の半径を、他の部分よりも、鋼板の板厚程度小さくして凹部324bを形成する。この鋼板を、応力緩和孔225が軸方向に貫通するように積層し、最も界磁子に近い1枚だけ、その凹部324bが形成される位置において、軸方向に沿って界磁子とは反対側に屈曲して突出する屈曲部324cを形成する。屈曲部324cの端部が溶接部128に相当し、ケーシングに溶接される。つまり、屈曲部324cの長さは、積層される鋼板の積層厚みを超える必要がある。なお、積層鋼板からなるバックヨーク324aそのものは、カラマセ等により、締結されていることが前提である。また、屈曲部324cを形成する鋼板は、必ずしも1枚である必要はなく、必要に応じて枚数を増やしてもよい。その場合には、凹部324bにおける鋼板の半径(すなわち、凹部324bの凹み具合)、屈曲部324cにおける鋼板の半径や屈曲部324cの長さ等を適宜変更する必要がある。
図13は上記アキシャルギャップ型モータが有する回転電機を搭載した圧縮機の縦断面図である。図13に示すように、この屈曲部324cの端部が溶接部128に相当し、ケーシングに溶接される。この圧縮機で使用される冷媒がCO2であるとき、ケーシング内部は高圧になるので、ケーシングの厚みが増加する。ケーシングの厚みが増加すると、焼きばめ時の体積変化が大きくなり、バックヨークとケーシングとを強固に固定することが困難になるため、溶接による固定が必須となる。またケーシング内部が高圧となることにより、潤滑油はアキシャルギャップ型モータよりも上側へ上昇しやすくなる。これを下方へ戻すためにも、応力緩和孔225が凸部225bを有していることは、冷媒としてCO2を採用する場合に好適である。したがって、CO2を冷媒として使用する給湯器や空調機の圧縮機には、このアキシャルギャップ型モータが好適である。
なお、図10あるいは図13に示されたように、ロータの両側にステータを有するアキシャルギャップ型モータにおける溶接は、例えば次の手順を採用することができる。
まず下側のステータのバックヨークをケーシング1の内壁に溶接する。次に圧縮機構部11を下側から組込む。そしてロータ233及びシャフト20を上方からケーシング1に組込む。その後、上側のステータをロータ233の上方から組入れ、上側のステータのバックヨーク224をケーシング1の内壁に溶接する。
あるいは、下側のステータのバックヨークの溶接位置を、バックヨークの上側に採る場合には次の手順を採用することができる。まず圧縮機構部11をケーシング1に組込む。そして下側のステータをケーシング1に組入れ、そのバックヨークをケーシング1の内壁に溶接する。そしてロータ233及びシャフト20を上方からケーシング1に組込む。その後、上側のステータをロータ233の上方から組入れ、上側のステータのバックヨーク224をケーシング1の内壁に溶接する。
図1はこの発明の第1実施形態のアキシャルギャップ型モータの要部を軸方向に分解した斜視図である。 図2は上記アキシャルギャップ型モータのステータの平面図である。 図3はこの発明の第2実施形態のアキシャルギャップ型モータのステータを軸方向に分解した斜視図である。 図4は上記アキシャルギャップ型モータのステータコアを分解した斜視図である。 図5はこの発明の第3実施形態のアキシャルギャップ型モータの要部の断面図である。 図6はこの発明の第4実施形態のアキシャルギャップ型モータを用いた圧縮機の縦断面図である。 図7はこの発明の第5実施形態のアキシャルギャップ型モータの要部を軸方向に分解した斜視図である。 図8は上記アキシャルギャップ型モータのバックヨークの平面図である。 図9は上記アキシャルギャップ型モータを用いた圧縮機の縦断面図である。 図10はこの発明の第6実施形態のアキシャルギャップ型モータが有する回転電機を搭載した圧縮機の縦断面図である。 図11は上記アキシャルギャップ型モータのバックヨークの平面図である。 図12は上記アキシャルギャップ型モータの要部を軸方向に分解した斜視図である。 図13は上記アキシャルギャップ型モータが有する回転電機を搭載した圧縮機の縦断面図である。
符号の説明
1 密閉容器
2,22 アキシャルギャップ型モータ
20 シャフト
21,121,221,231,234 ステータ
23,123,223 コイル
24,124,224 ステータコア
24a,124a,224a,324a バックヨーク
24b,124b,224b ティース
25,125,225 応力緩和孔
26 連結部
31,231 ロータ
33,233a 永久磁石
34 バックヨーク
40 軸流ファン
101 ケーシング
124c 固定部
126 コアカット部
127 貫通孔

Claims (23)

  1. 所定の回転軸に対して略直交する略環状の磁性体からなるヨーク(24a,124a,224a)と、上記ヨーク(24a,124a,224a)の少なくとも一方の端面側に軸方向に起立するように、周方向に設けられた磁性体からなるティース(24b,124b)と、上記ティース(24b,124b)に巻回されたコイル(23,123)とを有するステータ(21,121)と、
    上記ステータ(21,121)の上記ティース(24b,124b)の先端に所定のエアギャップを隔てて対向すると共に、上記所定の回転軸を中心に回転するロータ(31)と、
    上記ステータ(21,121)と上記ロータ(31)とを収納するケーシング(1)と
    を備え、
    上記ステータ(21,121)の上記ヨーク(24a,124a,224a)の外周が、上記ケーシング(1)の内周に固定され、
    上記ヨーク(24a,124a,224a)の外周側かつ少なくとも上記ティース(24b,124b)よりも半径方向外側で上記ヨーク(24a,124a,224a)を軸方向に貫通する複数の孔(25,125,225)を設け
    前記孔と前記コイルの一部とが前記軸方向で互いに対向することを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  2. 請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    上記複数の孔(25,125,225)は、3以上であって、周方向にかつ略等間隔に配置されていることを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  3. 請求項1または2に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    互いに隣接する上記孔(25,125,225)間の連結部が、上記ティース(24b,124b)間の領域の半径方向外側にあることを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  4. 請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    上記ヨーク(124a)の外周部に、上記ケーシングの内周に接触しないコアカット部(126)が設けられ、
    上記複数の孔(215)は、上記コアカット部(126)および上記コアカット部(125)近傍を除く領域に設けられていることを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  5. 所定の回転軸に対して略直交する略環状の磁性体からなるヨーク(24a,124a,224a)と、上記ヨーク(24a,124a,224a)の少なくとも一方の端面側に軸方向に起立するように、周方向に設けられた磁性体からなるティース(24b,124b)と、上記ティース(24b,124b)に巻回されたコイル(23,123)とを有するステータ(21,121)と、
    上記ステータ(21,121)の上記ティース(24b,124b)の先端に所定のエアギャップを隔てて対向すると共に、上記所定の回転軸を中心に回転するロータ(31)と、
    上記ステータ(21,121)と上記ロータ(31)とを収納するケーシング(1)と
    を備え、
    上記ステータ(21,121)の上記ヨーク(24a,124a,224a)の外周が、上記ケーシング(1)の内周に固定され、
    上記ヨーク(24a,124a,224a)の外周側かつ少なくとも上記ティース(24b,124b)よりも半径方向外側で上記ヨーク(24a,124a,224a)を軸方向に貫通する複数の孔(25,125,225)を設け、
    互いに隣接する上記孔(25,125,225)間の最小間隔は、上記孔(25,125,225)が設けられた部分の上記ヨーク(24a,124a,224a)の厚さよりも小さいことを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  6. 請求項4に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    上記複数の孔(125)と上記コアカット部(126)との間の最小間隔は、上記孔(125)が設けられた部分の上記ヨーク(124a)の厚さよりも小さいことを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  7. 所定の回転軸に対して略直交する略環状の磁性体からなるヨーク(24a,124a,224a)と、上記ヨーク(24a,124a,224a)の少なくとも一方の端面側に軸方向に起立するように、周方向に設けられた磁性体からなるティース(24b,124b)と、上記ティース(24b,124b)に巻回されたコイル(23,123)とを有するステータ(21,121)と、
    上記ステータ(21,121)の上記ティース(24b,124b)の先端に所定のエアギャップを隔てて対向すると共に、上記所定の回転軸を中心に回転するロータ(31)と、
    上記ステータ(21,121)と上記ロータ(31)とを収納するケーシング(1)と
    を備え、
    上記ステータ(21,121)の上記ヨーク(24a,124a,224a)の外周が、上記ケーシング(1)の内周に固定され、
    上記ヨーク(24a,124a,224a)の外周側かつ少なくとも上記ティース(24b,124b)よりも半径方向外側で上記ヨーク(24a,124a,224a)を軸方向に貫通する複数の孔(25,125,225)を設け、
    上記複数の孔(25,125,225)の領域を軸方向に投影した部分には、少なくとも上記コイル(23,123)の一部が重なることを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  8. 請求項7に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    軸流ファン(40)を駆動するアキシャルギャップ型モータであって、
    上記軸流ファン(40)の風通路に、上記複数の孔(25)を配置したことを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  9. 請求項7に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    上記ケーシング(1)に設けられた吸入口から冷媒を吸入して、上記ケーシング(1)に設けられた吐出口から上記冷媒を吐出する圧縮機構部(11)を駆動するアキシャルギャップ型モータであって、
    上記ステータ(21,121)は、上記吸入口から上記吐出口までの間に配置されていることを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1つに記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    上記ヨーク(24a,124a,224a)のうち、少なくとも上記ケーシング(1)の内周に焼きばめまたは圧入される部分と上記複数の孔(25,125,225)の周辺部分は、薄板が軸方向に積層された積層鋼板により一体に形成されていることを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  11. 請求項10に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    上記ティース(24b,124b)は、圧粉磁心からなり、上記ヨーク(24a,124a,224a)内に軸方向に所定の深さ埋め込まれているか、または、上記ヨーク(24a,124a,224a)内に軸方向に貫通するように埋め込まれていることを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  12. 請求項1または請求項2に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    上記ステータ(221)の上記ヨーク(24a,124a,224a)の外周のうち、上記複数の孔(25,125,225)が周方向に延在する範囲内で、上記ケーシング(1)の内周に溶接により固定された、アキシャルギャップ型モータ。
  13. 請求項12に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    上記孔(25,225)は、少なくとも上記ティース(24b,224b)の間の径方向外側に延長した部分に設けられている、アキシャルギャップ型モータ。
  14. 請求項12または請求項13に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    上記孔(25,125,225)は、上記コイル(23,123,223)を避けて貫通する部分を有する、アキシャルギャップ型モータ。
  15. 請求項14に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    上記孔(225)は、周方向に隣接する上記コイル(223)の間でも上記ヨーク(224a)を軸方向に貫通する、アキシャルギャップ型モータ。
  16. 所定の回転軸に対して略直交する略環状の磁性体からなるヨーク(24a,124a,224a)と、上記ヨーク(24a,124a,224a)の少なくとも一方の端面側に軸方向に起立するように、周方向に設けられた磁性体からなるティース(24b,124b)と、上記ティース(24b,124b)に巻回されたコイル(23,123)とを有するステータ(21,121)と、
    上記ステータ(21,121)の上記ティース(24b,124b)の先端に所定のエアギャップを隔てて対向すると共に、上記所定の回転軸を中心に回転するロータ(31)と、
    上記ステータ(21,121)と上記ロータ(31)とを収納するケーシング(1)と
    を備え、
    上記ステータ(21,121)の上記ヨーク(24a,124a,224a)の外周が、上記ケーシング(1)の内周に固定され、
    上記ヨーク(24a,124a,224a)の外周側かつ少なくとも上記ティース(24b,124b)よりも半径方向外側で上記ヨーク(24a,124a,224a)を軸方向に貫通する複数の孔(25,125,225)を設け、
    上記ステータ(221)の上記ヨーク(24a,124a,224a)の外周のうち、上記複数の孔(25,125,225)が周方向に延在する範囲内で、上記ケーシング(1)の内周に溶接により固定され
    上記ヨーク(24a,124a,224a)は、上記溶接が施された箇所と上記孔(25,125,225)との間において、軸方向厚みに比べ、径方向厚みが小さい、アキシャルギャップ型モータ。
  17. 請求項12乃至請求項16の何れかに記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    上記孔(225)の外周側で、上記ヨーク(224a)の外周端部から軸方向に突出した溶接部(324c)を有し、
    上記溶接部(324c)において上記ヨーク(224a)と上記ケーシング(1)とが溶接される、アキシャルギャップ型モータ。
  18. 請求項12乃至請求項17の何れかに記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    上記ヨーク(24a,124a,224a)は、軸方向に積層された鋼板からなる、アキシャルギャップ型モータ。
  19. 請求項12乃至請求項18の何れかに記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    上記ヨーク(24a,124a,224a)は、圧粉鉄心からなる、アキシャルギャップ型モータ。
  20. 請求項12乃至請求項19の何れか記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    上記ヨーク(24a,124a,224a)は、上記ケーシング(1)に圧入または焼きばめもされている、アキシャルギャップ型モータ。
  21. 請求項20に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    上記溶接が施された箇所を除く、上記ヨーク(24a,124a,224a)の外周端部が上記ケーシング(1)と圧入または焼きばめされている、アキシャルギャップ型モータ。
  22. 請求項12乃至請求項19の何れかに記載のアキシャルギャップ型モータを搭載した圧縮機。
  23. 請求項22記載の圧縮機において、
    冷媒がCO2である、圧縮機。
JP2007103774A 2006-05-12 2007-04-11 アキシャルギャップ型モータ及び圧縮機 Expired - Fee Related JP5040407B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007103774A JP5040407B2 (ja) 2006-05-12 2007-04-11 アキシャルギャップ型モータ及び圧縮機

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006133214 2006-05-12
JP2006133214 2006-05-12
JP2007103774A JP5040407B2 (ja) 2006-05-12 2007-04-11 アキシャルギャップ型モータ及び圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007330092A JP2007330092A (ja) 2007-12-20
JP5040407B2 true JP5040407B2 (ja) 2012-10-03

Family

ID=38930163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007103774A Expired - Fee Related JP5040407B2 (ja) 2006-05-12 2007-04-11 アキシャルギャップ型モータ及び圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5040407B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021145136A1 (ja) 2020-01-14 2021-07-22 ヤマハ発動機株式会社 アキシャルギャップ型モータ

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4858565B2 (ja) * 2009-03-31 2012-01-18 ダイキン工業株式会社 圧縮機
JP4858564B2 (ja) * 2009-03-31 2012-01-18 ダイキン工業株式会社 圧縮機
CN102893498A (zh) * 2010-06-02 2013-01-23 爱信精机株式会社 旋转电机
JP5510079B2 (ja) * 2010-06-02 2014-06-04 富士電機株式会社 アキシャルギャップモータ
KR101113397B1 (ko) * 2010-10-28 2012-02-28 대성전기공업 주식회사 회전형 액츄에이터
JP6806210B1 (ja) * 2019-09-26 2021-01-06 株式会社富士通ゼネラル 圧縮機
CN114287103B (zh) * 2019-10-17 2023-11-03 住友电气工业株式会社 旋转电机
JP7426280B2 (ja) * 2020-04-01 2024-02-01 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 圧縮機

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001136721A (ja) * 1999-08-26 2001-05-18 Toyota Motor Corp 軸方向間隙型永久磁石同期機
JP4848665B2 (ja) * 2005-04-28 2011-12-28 ダイキン工業株式会社 圧縮機
JP4618050B2 (ja) * 2005-08-29 2011-01-26 ダイキン工業株式会社 圧縮機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021145136A1 (ja) 2020-01-14 2021-07-22 ヤマハ発動機株式会社 アキシャルギャップ型モータ
US12074489B2 (en) 2020-01-14 2024-08-27 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Axial gap motor
US12081088B2 (en) 2020-01-14 2024-09-03 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Axial-gap-dynamoelectric machine

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007330092A (ja) 2007-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5040407B2 (ja) アキシャルギャップ型モータ及び圧縮機
KR101025366B1 (ko) 모터 및 압축기
US20100259125A1 (en) Armature core, armature, rotary electric machine and compressor
JP2008245504A (ja) 電機子コアの製造方法及び電機子コア
JP6999506B2 (ja) ブラシレスモータ及びそのステータ
JP4529500B2 (ja) アキシャルギャップ回転電機
JPWO2007114079A1 (ja) モータおよびモータの製造方法および圧縮機
JP2008228363A (ja) 電機子用磁芯、電機子、回転電機、圧縮機
JP2003274579A (ja) 密閉型圧縮機用電動機の固定子
JP2007024035A (ja) ポンプ
JP5359112B2 (ja) アキシャルギャップ型回転電機及びそれを用いた圧縮機
JP4715832B2 (ja) モータおよびモータの製造方法および圧縮機
JP2007244175A (ja) アウターロータ型モータおよび圧縮機
JP5446482B2 (ja) 内転形電動機用固定子
WO2021251442A1 (ja) 電動機
JP4253574B2 (ja) 永久磁石式回転電機及びそれを用いた圧縮機
JP2011102543A (ja) 圧縮機
JP5375534B2 (ja) 圧縮機およびその製造方法
JP6927343B1 (ja) 圧縮機
JP5120126B2 (ja) 圧縮機
JP2008220128A (ja) アキシャルギャップ型回転電機及び圧縮機
WO2024070458A1 (ja) 回転電気機械、圧縮機、及び冷凍装置
JPH11215750A (ja) 電動機回転子
JP2013126267A (ja) 回転電気機械および圧縮機
WO2020049972A1 (ja) 過給機用埋込永久磁石型モータ

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091105

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120321

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120327

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120612

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120625

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150720

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees