JP5120126B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

この発明は、アキシャルギャップ型モータを原動力とする圧縮機に係る発明である。
従来、圧縮機やファンに用いられるモータはラジアルギャップ型が主体であった。このラジアルギャップ型モータは、圧縮機を構成しているパイプ状の側面を有するハウジング内に収納される。そして、ステータの外周がハウジングの内周に焼きばめされる。軸方向に長いステータの全周が焼きばめされるため、当該焼きばめを行ったとしてもステータの内周面の変形は少なく、エアギャップの精度への影響は僅少であった。
ところで、上記ラジアルギャップ型モータに対して、アキシャルギャップ型モータが近年注目されている(たとえば、特許文献1参照)。当該アキシャルギャップ型モータは、磁石面積が大きく取れ、小型化が可能であるという利点を有する。さらに、当該アキシャルギャップ型モータは、整列巻およびコイルの小型化によりモータ効率が向上するという利点も有する。
当該アキシャルギャップ型モータを側面部がパイプ形状のハウジング内に収納し、ステータの外周をハウジングの内周に焼きばめすることに関する技術として、特許文献2が存在する。
2006−50745号公報 2007−330092号公報
当該アキシャルギャップ型モータがハウジング内に収納されている圧縮機において、当該アキシャルギャップ型モータが備えるコイル等の冷却のために、ハウジングとステータとの間に冷媒通路を確保することが重要となる。
そこで、本発明は、アキシャルギャップ型モータがハウジング内に収納されている圧縮機において、ハウジングとステータとの間に冷媒通路を確保することができる圧縮機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の圧縮機は、回転軸(AX)を中心として周方向に回転するロータ(10)と、前記回転軸の方向に距離を置いて前記ロータと対向するステータ(20)とを有する、アキシャルギャップ型モータ(100)と、前記アキシャルギャップ型モータにより駆動される圧縮機駆動部(90)と、前記アキシャルギャップ型モータおよび前記圧縮機駆動部を収納するハウジング(200)とを備え、前記ステータは、前記周方向に配設された複数の分割コア(21)により構成されており、前記複数の分割コアは、前記回転軸を中心とした径方向の寸法が第一の寸法(L1)を有する第一の分割コア(21S)と、前記第一の分割コアと前記周方向に隣接し、前記第一の寸法よりも大きな前記径方向の寸法である第二の寸法(L2)を有する第二の分割コア(21L)とを有し、少なくとも前記第二の分割コアは、前記ハウジングの内壁に固定されている。
また、請求項2に記載の圧縮機は、請求項1に記載の圧縮機であって、前記第一の分割コアは、前記径方向に積層された第一枚数(N1)の第一の金属板(21s)から構成されており、前記第二の分割コアは、前記径方向に積層された前記第一枚数よりも多い第二枚数(N2)の第二の金属板(21l)から構成されている。
また、請求項3に記載の圧縮機は、請求項2に記載の圧縮機であって、前記第一の金属板の前記周方向に現れる前記回転軸に近い側の第一の端縁部(21sp)は、前記第二の金属板の前記周方向に現れる側面部の、前記第二の金属板の第二の端縁部(21lp)を除く領域(21td)と接している。
また、請求項4に記載の圧縮機は、前記第二の分割コアにおいて、前記ハウジング側に位置する複数の前記第二の金属板のうち、少なくとも2枚以上の前記第二の金属板の各々は、前記ハウジングの内壁と接触している接触領域を有しており、前記接触領域において前記第二の金属板と前記ハウジングとは固定されている。
また、請求項5に記載の圧縮機は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の圧縮機であって、前記第一の分割コアと前記第二の分割コアとは、溶接(m2)にて接続されている。
本発明の請求項1に記載の圧縮機では、径方向の寸法の異なる分割コアの存在により、第一の分割コアと第二の分割コアとハウジングとで囲まれた領域に、所定の大きさの冷媒通路を確保することができる。
また、請求項2に記載の圧縮機では、分割コアが複数の金属板の積層構造により構成されている場合に、当該金属板の枚数を調整することにより、第一の分割コアと第二の分割コアとハウジングとで囲まれた領域に、所定の大きさの冷媒通路を確保することができる。しかも同じ厚さの金属板を用いることができるので、第一の分割コアと第二の分割コアとを作る工程が簡易となる。
また、請求項3に記載の圧縮機では、第一の分割コアと第二の分割コアとの間において形成される空隙の大きさを抑制することができる。したがって、第一の分割コアと第二の分割コアとの間に流れる磁束の流れを阻害することを抑制できる。よって、アキシャルギャップ型モータの駆動効率を向上させることができる。
また、請求項4に記載の圧縮機では、ハウジングに対して第二の分割コアをより強固に固定することができる。結果として、ハウジング内における当該第二の分割コアを有するステータの位置を安定させることができる。
また、請求項5に記載の圧縮機では、第一の分割コアと第二の分割コアとの接続関係をより安定させることができる。
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
<実施の形態1>
図1は、アキシャルギャップ型モータ100を用いた圧縮機の断面図を示している。
この圧縮機は、図1に示すように、密閉容器であるハウジング200と、ハウジング200内に収納されたアキシャルギャップ型モータ100と、ハウジング200内に収納された圧縮機構部90とを備えている。圧縮機構部90は、アキシャルギャップ型モータ100の図面上下側に各々配置され、アキシャルギャップ型モータ100により駆動される。
ハウジング200の側面部200Pは略円筒形のパイプ状となっており、当該側面部200Pによりアキシャルギャップ型モータ100は囲繞され、かつ固定されている。アキシャルギャップ型モータ100は、圧縮機構部90から吐出された高圧の冷媒が満たされるハウジング200内の領域に配置される。
上記圧縮機では、圧縮機構部90の圧縮室(図示せず)に冷媒を供給し、アキシャルギャップ型モータ100により圧縮機構部90を駆動させて、冷媒を圧縮する。圧縮された冷媒は、潤滑油と共に、圧縮機構部90の吐出孔(図示せず)からハウジング200内に吐出され、アキシャルギャップ型モータ100を通ってハウジング200の外側に吐出される。
当該冷媒の流れにより、アキシャルギャップ型モータ100(特に、後述するコイル50等)を冷却することができる。
図2は、アキシャルギャップ型モータ100の構造を示す拡大断面図である。
図2に示すように、アキシャルギャップ型モータ100は、回転軸AXを中心として周方向に回転する界磁子たるロータ10と、回転軸AXの方向に距離を置いてロータ10と対向する電機子たるステータ20と、ロータ10に勘合されるシャフト30とを備えている。シャフト30は、圧縮機構部90およびステータ20において回転自在に支持されており、ロータ10の回転力はシャフト30を介して圧縮機構部90に伝達される。
図2に示すように、ロータ10は、バックヨーク10a、永久磁石10bおよびリラクタンスコア10cを備える。リラクタンスコア10cは、リラクタンストルクを発生させる磁束を導く役割を有する。なお、永久磁石10bおよびリラクタンスコア10cは各々、上記周方向に互いに接触せずに複数配設されている。バックヨーク10aは円板形状を有しており、当該バックヨーク10aの中央にはシャフト30が勘合される円形の孔が形成されている。
また図2に示すように、永久磁石10bおよびリラクタンスコア10cの下面は、ステータ20のティース部20aの上面とギャップGaを挟んで対向している。
図2に示すように、ステータ20のティース部20aには、当該ティース部20aを磁心として巻線50が巻回されている。ここで当該巻線50は、絶縁部材を介して当該ティース部20aに巻回される。当該ティース20aはロータ10へ向かって回転軸AX方向に屹立している。
またステータ20は、ハウジング200の内壁と接触する接触領域を有している。そして、焼きばめ又はスポット溶接等により、当該接触領域においてステータ20とハウジング200とは固定されている。
図3は、ステータ20の構成を示す斜視図である。アキシャルギャップ型モータ100が構成されている状態において、図3に示すように、ステータ20は回転軸AXを中心として周方向に配設された複数(図3の例では12個)の分割コア21S,21Lにより構成されている。各分割コア21S,21Lは鋼材の塊の整形物である。図3に示すように、各分割コア21S,21Lは基部20bとティース部20aから成る凸状の形状を有している。ここで、ティース部20aは、基部20bの表面からロータ10(図1,2参照)が存する方向に向かって、回転軸AXに沿って突出している。
アキシャルギャップ型モータ100が構成されている状態において、図3に示すように磁束は、分割コア21S,21Lの接触部においても流れる。
図4は、ステータ20の一部構成をロータ10配設側から眺めた平面図である。図4では、ステータ20はハウジング200の側面部200Pにおける内壁と接している。なお、ステータ20をハウジング200に固定させることにより、分割コア21S,21T間において応力が働き、上記周方向に隣接する分割コア21S,21L同士の側面同士を互いに接触・固定させることがでる。分割コア21S,21Lの側面とは、アキシャルギャップ型モータ100が構成されている状態において、上記周方向側に現れる基部20bを構成する面である。
ステータ20がハウジング200内に収納されている状態において、各分割コア21S,21Lの上記周方向側の幅は、回転軸AXからハウジング200の内壁に近づくに連れて大きくなっている。
図4に示すように、ステータ20を構成する分割コアは、第一の分割コア21Sと第二の分割コア21Lとを有する。第一の分割コア21Sの側面部は、第二の分割コア21Lの側面部と隣接している。
第一の分割コア21Sは、回転軸AXを中心とした径方向Lの寸法が第一の寸法L1を有する。当該第一の寸法L1は、第一の分割コア21Sを構成する基部20bの当該径方向Lにおける寸法であるとも解される。第二の分割コア21Lは、回転軸AXを中心とした径方向Lの寸法が第二の寸法L2を有する。当該第二の寸法L2は、第二の分割コア21Lを構成する基部20bの当該径方向Lにおける寸法であるとも解される。ここで、第二の寸法L2は、第一の寸法L1よりも大きい。
なお、第一の分割コア21Sが有するティース部20aの径方向Lの寸法は、第二の分割コア21Lが有するティース部20aの径方向Lの寸法と同じであるとする。また、第一の分割コア21Sが有するティース部20aの径方向Lの寸法は、上記第一の寸法L1と同じである。また、第二の分割コア21Lが有するティース部20aの径方向Lの寸法は、上記第二の寸法L2より小さい。
以上のように、本実施の形態に係る圧縮機では、ハウジング200により収納されているアキシャルギャップ型モータ100は、第一の寸法L1を有する第一の分割コア21Sと第二の寸法を有する第二の分割コア21Lとから構成されるステータ20を備えている。ここで、第二の寸法L2は第一の寸法L1よりも大きい。
このように、径方向Lの寸法の異なる分割コア21S,21Lの存在により、図4に示すように、平面視において、第一の分割コア21Sの外周側の面と第二の分割コア21Lの側面とハウジング200とで囲まれた、冷媒通路として機能する領域Asを形成することができる。
なお、第一の分割コア21Sと第二の分割コア21Lとの上記周方向の配設順序は、交互に行っても良く、非周期に配設しても良い。つまり、ステータ20が第一の分割コア21Sと第二の分割コア21Lとで構成されていれば、上記周方向の配設順序は任意に選択できる。
<実施の形態2>
実施の形態1では、第一の分割コア21Sおよび第二の分割コア21Lは鋼材の塊の整形物であった。本実施の形態では、第一の分割コア21Sおよび第二の分割コア21Lは次のような構成を有する。
図5は、本実施の形態に係る第一の分割コア21Sの構成を示す斜視図である。図6は、本実施の形態に係る第二の分割コア21Lの構成を示す斜視図である。
本実施の形態においても、第一の分割コア21Sは径方向Lの寸法が第一の寸法L1を有する。さらに、第二の分割コア21Lは径方向Lの寸法が第二の寸法L2(これは第一の寸法L1より大きい)を有する。また、第一の分割コア21Sが有するティース部20aの径方向Lの寸法は、第二の分割コア21Lが有するティース部20aの径方向Lの寸法と同じであるとする。また、第一の分割コア21Sが有するティース部20aの径方向Lの寸法は、上記第一の寸法L1と同じである。また、第二の分割コア21Lが有するティース部20aの径方向Lの寸法は、上記第二の寸法L2より小さい。
本実施の形態では、図5,6に示すように、第一の分割コア21Sおよび第二の分割コア21Lは共に、複数の金属板(たとえば鋼板)21s,21lの積層体から構成されている。
具体的に、第一の分割コア21Sは、上記径方向Lに積層された第一枚数N1の第一の金属板21sから構成されている。また、第二の分割コア21Lは、上記径方向Lに積層された第二枚数N2の第二の金属板21lから構成されている。ここで、第二枚数N2は、第一枚数N1よりも多い。また、各第一の金属板21s同士において、当該第一の金属板21sの厚さは同じとする。各第二の金属板21l同士において、当該第二の金属板21lの厚さは同じとする。さらに、第一の金属板21sの厚さと第二の金属板21lの厚さとは同じとする。また、各金属板21s同士又は各金属板21l同士は、たとえば接着剤等で固着されている。
以上のように、本実施の形態では、第一の分割コア21Sおよび第二の分割コア21Lは共に、複数の金属板21s,21lから構成されている。
したがって、当該金属板21s,21lの枚数を調整することにより、第一の分割コア21Sと第二の分割コア21Lとハウジング200とで囲まれた領域に、所定の大きさの冷媒通路を確保することができる。しかも同じ厚さの金属板21s,21lを用いることができるので、第一の分割コア21Sと第二の分割コア21Lとを作る工程が簡易となる。
<実施の形態3>
本実施の形態では、実施の形態2に記載した第一の分割コア21Sと実施の形態2に記載した第二の分割21Lとの接触態様に関するものである。
図7は、第一の分割コア21Sと第二の分割コア21Lとの接触部付近の構成を示す拡大図である。なお図7は、当該接触部付近の構成を回転軸AX方向から眺めた拡大図である。
図7に示すように、ステータ20を構成する第一の分割コア21Sと、同じくステータ20を構成する第二の分割コア21Lとは隣接している。また、実施の形態2で説明したように、第一の分割コア21Sは第一枚数N1の第一の金属板21sの積層構造体であり、第二の分割コア21Lは第二枚数N2(これは第一枚数N1より多い)の第二の金属板21lの積層構造体である。なお、実施の形態2で説明したように、第一の分割コア21Sは径方向Lの寸法が第一の寸法L1であり、第二の分割コア21Lは径方向Lの寸法が第二の寸法L2(これは第一の寸法L1より大きい)である。
図7に示す接触態様では、基部20bを構成している部分の各第一の金属板21sの上記周方向に現れる側面部が、基部20bを構成している部分の各第二の金属板21lの上記周方向に現れる側面部と接している。より具体的に、アキシャルギャップ型モータ100が構成されている状態において、各第一の金属板21sの上記周方向に現れる回転軸AXに近い側の第一の端縁部21spは、第二の金属板21lの上記周方向に現れる側面部と、各々接触している(図7参照)。
ここで当該第一の端縁部21spは、第二の金属板21lの上記側面部において、上記周方向に現れる第二の金属板21lの第二の端縁部21lpを除く領域(以下、限定領域と称する)21tdと接している。つまり本実施の形態では、図7に示すように、上記第一の端縁部21spは上記第二の端縁部21lpと接することは無い。
また、図7に示すように、第一の分割コア21Sと第二の分割コア21Lとは、スポット溶接m2にて接続されている。図7では、第一の分割コア21Sと第二の分割コア21Lとは、一箇所においてのみスポット溶接m2が施されている。しかしながら、当該スポット溶接m2が施される箇所は、2以上であっても良い。
以上のように、本実施の形態では、第一の金属板21sの第一の端縁部21spは、第二の金属板21lの側面部における限定領域21tdと接している。
したがって、基部20bを構成している部分の各第一の金属板21sの側面部と基部20bを構成している部分の各第二の金属板21lの側面部との間に形成される空隙Vbの大きさを、第一の金属板21sの第一の端縁部21spと第二の金属板21lの第二の端縁部21lpとを接触させる構成と比較して、より小さくすることができる。したがって、第一の分割コア21Sと第二の分割コア21L同士間に流れる磁束の流れを阻害することを抑制できる。よって、各々が複数の金属板21s,21lで形成された第一,二の分割コア21S,21Lを用いてステータ20を構成したとしても、当該ステータ20を有するアキシャルギャップ型モータ100の駆動効率を向上させることができる。
また、第一の分割コア21Sと第二の分割コア21Lとは、溶接m2が施されている。したがって、第一の分割コア21Sと第二の分割コア21Lとの接続関係をより安定させることができる。なお、当該第一の分割コア21Sと第二の分割コア21Lとの溶接による接続に関しては、実施の形態1,2においても適用することができる。
<実施の形態4>
本実施の形態は、実施の形態2,3において、径方向の寸法が第二の寸法L2である第二の分割コア21Lとハウジング200の内壁と接触態様に関するものである。図8は、本実施の形態に係る発明を説明するための拡大断面図であり、より具体的に第二の分割コア21Lとハウジング200との接触部付近の構成を示す図である。
第二の分割コア21Lは、上述のように複数の第二の金属板21lで構成されている。そして、図8に示すように、一の第二の分割コア21Lにおいて、ハウジング200側に位置する幾つかの第二の金属板21lのうち、少なくとも2枚以上の第二の金属板21lの各々は、ハウジング200の側面部200Pの内壁と接触している接触領域を有している。図8の構成では、3枚の第二の金属板21lがハウジング200と接触している。
ステータ20がハウジング200内に収納されている状態において、基部20bを構成する部分における第二の分割コア21Lの上記周方向側の幅は、次のように段階的に変化する。
まず、第二の分割コア21Lを構成する第二の金属板21lにおける基部20bを構成する部分の上記周方向側の幅は、回転軸AXから円筒形のハウジング200の側面部200Pに近づくに連れて大きくなる。そして、ハウジング200の内壁と接触する最も回転軸AXに近い側の第二の金属板21lを起点として、第二の金属板21lにおける基部20bを構成する部分の上記周方向の幅は、回転軸AXからハウジング200に近づくに連れて小さくなる(図8参照)。なお、第二の分割コア21Lを構成する複数の第二の金属板21lにおいて、上記起点となる第二の金属板21lの周方向の幅は、最も大きい。
ここで、上記起点となる第二の金属板21lとハウジング200との間に、ハウジング200に固定される第二の金属板21lが多く配設されると、第二の分割コア21Lとハウジング200との間に形成される冷媒通路として機能する領域を大きく確保することができなくなる。他方、上記起点となる第二の金属板21lとハウジング200との間に、ハウジング200に固定される第二の金属板21lが多く配設されると、第二の分割コア21Lはより強固にハウジング200に固定される。よって、上記起点となる第二の金属板21lとハウジング200との間に配設される、ハウジング200に固定される第二の金属板21lの枚数は、これらのトレードオフの関係により決定される。
図9は、第二の金属板21lの周方向の幅が上記のように段階的に変化する第二の分割コア21Lの構成を示す斜視図である。図9の斜線を付した第二の金属板21lが上記起点となる部分であると把握できる。
図8の構成では、上記起点となる第二の金属板21lを含め、これよりもハウジング200側に位置する第二の金属板21lが各々、ハウジング200の内壁と接触する接触領域を有している。
そして、当該接触領域において、焼きばめ又はスポット溶接などにより、各第二の金属板21lとハウジング200とは固定接続されている。
以上のように、本実施の形態では、一の第二の分割コア21Lにおいて、複数枚の第二の金属板21lがハウジング200の内壁と固定接続されている。換言すれば、第二の金属板21lとハウジング200との間における複数の接触領域において、第二の分割コア21Lとハウジング200とが固定されている。
したがって、ハウジング200内における第二の分割コア21Lの配置位置を安定的にすることができる。これにより、第二の分割コア21Lの配置位置ずれによりアキシャルギャップ型モータ100の安定的動作が阻害されることを防止できる。
また、実施の形態3で説明したように、第一の分割コア21Sと第二の分割コア21Lとの溶接による接続を行っても良い。
なお、上記各実施の形態では、ハウジング200内にステータ20が収納されている状態において、第一の分割コア21Sおよび第二の分割コア21Lを径方向Lから眺めた場合には、各コア21S,21Lの平面形状は対象性を有する凸形状を有していた(図5,6,9参照)。つまり、上記各実施の形態では、当該凸形状を有する分割コア21S,21Lを上記周方向に配設することにより、ステータ20が構成されていた。
図10は、実施の形態1で説明した第一の寸法を有する第一の分割コア51Sの構造を示す斜視図である。図11は、実施の形態1で説明した第二の寸法(>第一の寸法)を有する第二の分割コア51Lの構造を示す斜視図である。図12は、図10に示す第一の分割コア51Sと図11に示す第二の分割コア51Lとを上記周方向に配設して構成されるステータ20の構造を示す斜視図である。
図10,11に示す径方向Lから眺めた平面形状が対象性を有する凹形状を有する分割コア51S,51Lを上記周方向に配設することにより、図12に示すステータ20を構成することもできる。そして、このような形態の分割コア51S,51Lを用いた場合においても、上記実施の形態1乃至4に記載の技術的特徴を適用することが可能である。
また、実施の形態1に記載の技術的特徴とは、第一の分割コア51Sと第二の分割コア51Lとが異なる径方向の寸法を有している事項である。また、実施の形態2に記載の技術的特徴とは、第一の分割コア51Sと第二の分割コア51Lとが各々枚数の異なる金属板を径方向Lに積層した構造を有する事項である。また、実施の形態3に記載の技術的特徴とは、第一の分割コア51Sと第二の分割コア51Lとの接触態様に関するものである。さらに、実施の形態4に記載の技術的特徴とは、複数箇所における第二の分割コア51Lとハウジング200との接触・固定に関する事項である。なお、実施の形態3でも述べたように、第一の分割コア51Sと第二の分割コア51L同士はスポット溶接されていても良い。
圧縮機の構成を示す断面図である。 アキシャルギャップ型モータの構成を示す断面図である。 ステータの構成を示す斜視図である。 ハウジングに収納されているステータの一部分を示す平面図である。 実施の形態2に係る第一の分割コアの構成を示す斜視図である。 実施の形態2に係る第二の分割コアの構成を示す斜視図である。 実施の形態3に係る第一の分割コアと第二の分割コアとの接触態様を示す平面図である。 実施の形態4に係る第二の分割コアとハウジングとの関係を示す拡大平面図である。 実施の形態4に係る第二の分割コアの構成を示す斜視図である。 第一の分割コアの他の構成を示す斜視図である。 第二の分割コアの他の構成を示す斜視図である。 ステータの構成を示す斜視図である。
符号の説明
10 ロータ
10a バックヨーク
10b 永久磁石
10c リラクタンスコア
20 ステータ
20a ティース部
20b 基部
21S 第一の分割コア
21L 第二の分割コア
21s 第一の金属板
21sp 第一の端縁部
21l 第二の金属板
21lp 第二の端縁部
21td 限定領域
30 シャフト
50 巻線
90 圧縮機構部
100 アキシャルギャップ型モータ
200 ハウジング
200P 側面部
da 金属板の厚さ
Vb 空隙
L 径方向
L1 第一の寸法
L2 第二の寸法
As 領域
AX 回転軸
Ga 間隙
N1 第一枚数
N2 第二枚数
m2 溶接

Claims (5)

  1. 回転軸(AX)を中心として周方向に回転するロータ(10)と、前記回転軸の方向に距離を置いて前記ロータと対向するステータ(20)とを有する、アキシャルギャップ型モータ(100)と、
    前記アキシャルギャップ型モータにより駆動される圧縮機駆動部(90)と、
    前記アキシャルギャップ型モータおよび前記圧縮機駆動部を収納するハウジング(200)と
    を備え、
    前記ステータは、前記周方向に配設された複数の分割コア(21)により構成されており、
    前記複数の分割コアは、
    前記回転軸を中心とした径方向の寸法が第一の寸法(L1)を有する第一の分割コア(21S)と、
    前記第一の分割コアと前記周方向に隣接し、前記第一の寸法よりも大きな前記径方向の寸法である第二の寸法(L2)を有する第二の分割コア(21L)とを有し、
    少なくとも前記第二の分割コアは、前記ハウジングの内壁に固定されていること、を特徴とする圧縮機。
  2. 前記第一の分割コアは、前記径方向に積層された第一枚数(N1)の第一の金属板(21s)から構成されており、
    前記第二の分割コアは、前記径方向に積層された前記第一枚数よりも多い第二枚数(N2)の第二の金属板(21l)から構成されていること、を特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記第一の金属板の前記周方向に現れる前記回転軸に近い側の第一の端縁部(21sp)は、前記第二の金属板の前記周方向に現れる側面部の、前記第二の金属板の第二の端縁部(21lp)を除く領域(21td)と接していること、を特徴とする請求項2に記載の圧縮機。
  4. 前記第二の分割コアにおいて、前記ハウジング側に位置する複数の前記第二の金属板のうち、少なくとも2枚以上の前記第二の金属板の各々は、前記ハウジングの内壁と接触している接触領域を有しており、
    前記接触領域において前記第二の金属板と前記ハウジングとは固定されていること、を特徴とする請求項2に記載の圧縮機。
  5. 前記第一の分割コアと前記第二の分割コアとは、溶接(m2)にて接続されていること、を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の圧縮機。
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