JP4857836B2 - ヘッドレスト高さ調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッドレスト高さ調整装置に関するものである。
従来、ヘッドレスト高さ調整装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。このヘッドレスト高さ調整装置は、シートバック(3)に固定されるベース部材(1)と、ヘッドレスト(4)とステー(6)において連結される可動部材(2)とを備える。ベース部材は、駆動部材を構成するモータ(7)、減速ギヤ(101,102)及び出力ギヤ(103)を支持するとともに、フック(15)によりシートバックに固定されている。可動部材は、駆動部材の動力が伝達されることで、即ち出力ギヤ(ピニオン)の回転が可動部材に一体形成されたラック(22)に伝達されることで、ベース部材のガイド部(11)に案内される態様で昇降するとともにこれに合わせてヘッドレストを一体で昇降させる。また、このヘッドレスト高さ調整装置では、ベース部材及び可動部材を樹脂成形品とすることで、その軽量化が図られている。
独国特許出願公開第43 25 996 A1号明細書(第1−3図)
ところで、特許文献1では、主要構成部品であるベース部材及び可動部材が全て樹脂製であるため、特に衝撃に対してこれらベース部材及び可動部材は脆い。従って、例えば車両衝突時などで昇降方向に過大な衝撃が加わると、ベース部材又は可動部材が破損してヘッドレストを保持し得なくなる可能性がある。
最近のアセスメント動向に伴い、動的要件も以前より厳しい目標が求められる傾向にあり、上述した従来の構成ではこれを満足し得ない可能性が推定される。
本発明の目的は、軽量化を図りつつも、衝撃に対しヘッドレストを好適に保持することができるヘッドレスト高さ調整装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、シートバックに配設され、駆動部材を支持するベース部材と、ヘッドレストに連結され、前記ベース部材に対し昇降自在な可動部材と、前記駆動部材の駆動力を前記可動部材に伝達して該可動部材に連結された前記ヘッドレストを昇降させる伝達部材とを備えるヘッドレスト高さ調整装置において、前記伝達部材は、前記駆動部材及び前記可動部材間に作用する昇降方向の衝撃に対し該伝達部材の潰れを誘発して該衝撃のエネルギーを吸収する脆弱部を有することを要旨とする。
同構成によれば、前記駆動部材及び前記可動部材間に昇降方向の著しい衝撃が作用する際、前記脆弱部において前記伝達部材の潰れが誘発されて該衝撃のエネルギーが吸収される。従って、前記駆動部材及び前記可動部材間に作用する昇降方向の衝撃のエネルギーがそのまま駆動部材やベース部材、可動部材へと伝達されることを回避でき、ベース部材又は可動部材の破損を抑制してヘッドレストを好適に保持することができる。また、ベース部材、可動部材の破損を抑制できるため、例えばベース部材又は可動部材を樹脂成形品としてその軽量化を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のヘッドレスト高さ調整装置において、前記伝達部材は、前記可動部材の入力部と係合して該入力部に前記駆動部材の駆動力を伝達する本体部と、該本体部に挿通され昇降方向で前記入力部に対向する金属製の芯材とを備えたことを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のヘッドレスト高さ調整装置において、前記本体部は、弾性を有する樹脂材からなることを要旨とする。
上記各構成によれば、前記駆動部材及び前記可動部材間に作用する昇降方向の衝撃により、前記伝達部材(本体部)が潰れる際、少なくとも高剛性である金属製の芯材が形状を維持することで、前記入力部において該芯材に昇降方向で対向される前記可動部材の高さ、即ちヘッドレストの高さを一定の範囲内に保持することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のヘッドレスト高さ調整装置において、前記脆弱部は、前記入力部と係合する前記本体部の外縁部と、前記芯材が挿通される前記本体部の挿通部との間を放射状の延出部にて連結することでなることを要旨とする。
同構成によれば、前記脆弱部は、前記外縁部と前記挿通部との間を放射状の延出部にて連結することでなる、前記本体部の極めて簡易な成形によって前記伝達部材に設けられる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のヘッドレスト高さ調整装置において、前記駆動部材は、駆動源と、前記ベース部材に回動可能に支持され前記駆動源に回動駆動される回動部材とを備え、前記伝達部材は、前記回動部材に連結されるとともに前記可動部材に形成された長孔に配置され、該長孔を摺動しつつ前記回動部材の回動運動を直線運動に変換して前記可動部材に連結された前記ヘッドレストを昇降させる摺動部材であることを要旨とする。
同構成によれば、前記駆動部材の駆動源として、回転力を発生する簡易な構造のモータを採用できるため、製造工数の低減を図ることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載のヘッドレスト高さ調整装置において、前記伝達部材が潰れた際に、前記可動部材を支持可能な支持部材を備えることを要旨とする。
請求項1乃至6に記載の発明では、軽量化を図りつつも、衝撃に対しヘッドレストを好適に保持することができるヘッドレスト高さ調整装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明が適用される車両用シート1を示す斜視図である。同図に示されるように、車両フロアにスライド機構(図示略)を介して前後方向に摺動自在に支持されるシートクッション2は、着座者の座面を形成するとともにその後端部には、着座者の背もたれ部を形成するシートバック3がリクライナ(図示略)を介して回動自在に支持され、更にシートバック3の上端部には、着座者の頭部の後方倒れを防止するためのヘッドレスト4が昇降(上下動)自在に取着されている。
次に、シートバック3及びヘッドレスト4の連結構造について説明する。図2に示したように、シートバック3の骨格をなすシートバックフレーム11は、その上端部に幅方向に延出するフレーム部11aを有してコ字形状を呈するとともに、該フレーム部11aの幅方向中央部上端には、一対のサポート部11bが設置されている。なお、これらサポート部11bは、幅方向に所定距離だけ離隔されて互いに平行にヘッドレスト4の昇降方向に軸線が延びる円形の開口部を形成する。これらサポート部11bには、上記開口部の内径と同等の外径を有する金属棒をコ字形状に屈曲してなるステー12の各端部が軸方向に移動可能に挿通されている。そして、ステー12の上部には、前記ヘッドレスト4が固定されている。つまり、ヘッドレスト4は、ステー12がサポート部11bに案内・保持される態様でシートバックフレーム11(シートバック3)に対し昇降する。
上記フレーム部11aの両サポート部11bに挟まれた幅方向中央部には、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)などの樹脂材にて略四角形状に成形されたベース部材13がボルト−ナット締結にて固定されている。そして、このベース部材13には、例えばナイロン66などの樹脂材にて略三角形状に成形された可動部材14が昇降自在に連結されている。なお、可動部材14の幅方向両端部には、前記サポート部11bに挿通されたステー12の各先端が一体に連結されている。この可動部材14は、ベース部材13に支持された駆動部材の駆動力が伝達されることで、ステー12を介して連結されたヘッドレスト4と一体で昇降する。
詳述すると、図5に示したように、前記ベース部材13は、幅方向両側にヘッドレスト4の昇降方向に沿って延びる一対のガイド部21を形成するとともに、幅方向中央部に円形に開口する保持壁部22を形成する。保持壁部22には、その内径と同等の外径を有する円筒状の軸受ブッシュ23が装着されるとともに、該軸受ブッシュ23には、前記ベース部材13にボルト24にて締結される駆動源としてのアクチュエータ25の出力軸26が回転自在に支持され、更に該出力軸26には、軸受ブッシュ23(保持壁部22)から突出するその先端部に平歯車26aが形成されている。なお、上記アクチュエータ25は、駆動部材を構成するもので、内蔵する電動モータの回転を同じく内蔵する適宜の減速機構を介して減速して出力軸26から出力する。このアクチュエータ25は、図示しない制御装置に電気的に接続されており、該制御装置により駆動制御される。
また、前記ベース部材13には、一側(図5の左側)のガイド部21と保持壁部22との間で、略扇形状を呈する回動部材としてのセクタギヤ27がヒンジピン28により回動自在に支持されるとともに、該セクタギヤ27は、ベース部材13を貫通したヒンジピン28の先端部にワッシャ29が装着されることで抜け止めされている。上記セクタギヤ27には、ヒンジピン28を中心とする円弧状のガイド孔27aが形成されるとともに、該ガイド孔27aには、ボルト31がワッシャ32を介して挿通されている。そして、ガイド孔27aに挿通されたボルト31の先端部は、ベース部材13を更に貫通して前記アクチュエータ25に締結される。このボルト31は、前記ヒンジピン28を中心とするベース部材13に対するセクタギヤ27の回動を案内する。なお、前記ベース部材13には、ガイド孔27a及びその周縁部に対向して隆起する円弧状のランド部33が形成されている。このランド部33は、ベース部材13に対して回動するセクタギヤ27の摺動座面を形成する。
さらに、上記セクタギヤ27には、その外周部に前記出力軸26の平歯車26aと噛み合う歯車部27bが形成されるとともに、その下端に連続して径方向外側に延出するアーム部27cが形成されている。このアーム部27cには、その先端部の孔27dに挿通される金属製の芯材としてのブッシュピン34(支持部材)を介して、例えばハイトレル(登録商標)などの弾性樹脂材にて略四角枠状に成形された本体部35が回動自在に支持される。このハイトレル(登録商標)は、圧縮方向の弾性特性に優れた樹脂として知られるものである。これらブッシュピン34及び本体部35は、伝達部材及び摺動部材としてのブッシュ30を構成する。
なお、前記ベース部材13には、ヒンジピン28を中心とする円弧状に凹設されたストローク規制部36が形成されるとともに、該ストローク規制部36には、前記アーム部27cの孔27dに挿通されたブッシュピン34の先端部が収容される。このストローク規制部36は、ベース部材13に対するセクタギヤ27の回動範囲を、ブッシュピン34の先端部がその周方向両側の内壁面に係止されるまでの範囲に規制する。
前記可動部材14は、幅方向両側に前記各ガイド部21と嵌合する一対のガイド部41を形成するとともに、該ガイド部21に案内される態様で前記ベース部材13に対し昇降する。この可動部材14の幅方向中間部には、厚さ方向(前後方向)に貫通する略長方形の長孔42が形成されている。この長孔42は、前記本体部35の外形に対応した昇降方向の開口幅を有するとともに、幅方向を長手方向とし、該本体部35が装着されてこれを摺動自在に支持する。従って、前記セクタギヤ27の回動に伴いブッシュピン34及び本体部35が一体回動すると、該本体部35は、長孔42を幅方向に摺動しつつ昇降し、前記可動部材14を一体で昇降させる。なお、本体部35等を介して駆動部材(アクチュエータ25)の駆動力が伝達される長孔42は、可動部材14の入力部を構成する。
また、可動部材14には、長孔42の一側(前側)の開口端部上側及び下側において昇降方向に該長孔42にそれぞれ連通する装着孔43及び装着溝44が形成されるとともに、該装着溝44の幅方向中央部には、係止爪45が一体形成されている。前記長孔42に装着された本体部35及びブッシュピン34(ブッシュ30)は、長孔42の一側(前側)の開口端部を閉塞する態様で装着孔43及び装着溝44に装着される金属板からなる押さえプレート46にて前方への抜け止めがされている。なお、この押さえプレート46は、その下端部に形成された係止孔46aが前記係止爪45に係止されることで可動部材14に固定される(図3参照)。
可動部材14の幅方向両端部には、ヘッドレスト4の昇降方向に軸線が延びる円形の開口部を有するホルダ部47がそれぞれ形成されるとともに、これらホルダ部47には、前記サポート部11bに挿通されたステー12の各先端が嵌合される(図2参照)。ステー12は、各先端がロックピン48(図5参照)により抜け止めされることで、ホルダ部47に固定される。
このような構造において、前記アクチュエータ25が駆動され、出力軸26が回転すると、その平歯車26aの回転運動がこれと噛み合うセクタギヤ27(歯車部27b)に平歯伝達され、該セクタギヤ27はヒンジピン28を中心に回動する。そして、セクタギヤ27のアーム部27cに、ヒンジピン28を中心とする円弧運動が発生する。
アーム部27cのヒンジピン28を中心とする円弧運動に伴い、該アーム部27cに取着されたブッシュ30は、可動部材14の長孔42をその長手方向(幅方向)に摺動しつつ昇降する。つまり、アーム部27cの円弧運動(回動運動)は、長孔42におけるブッシュ30の摺動によりその幅方向成分が吸収され、ヘッドレスト4の昇降方向の成分のみが可動部材14へと伝達される。これにより、可動部材14が昇降され、ステー12を介してこれに連結されたヘッドレスト4も一体で昇降される。
次に、本実施形態のブッシュ30について図6を併せ参照して更に説明する。図4に示したように、前記ブッシュピン34は、軸方向中央部のフランジ34aから一側及び他側(前側及び後側)に突設された第1ピン34b及び第2ピン34cを形成するとともに、該第2ピン34cは、フランジ34aがセクタギヤ27に当接されるまでアーム部27cの孔27dに挿通されている。なお、孔27dに挿通された第2ピン34cの先端部は、前記ストローク規制部36に収容されている。つまり、第2ピン34cの軸方向の位置は、ストローク規制部36の軸方向(前後方向)の位置と一部が重合している。従って、ベース部材13に対するアーム部27c(セクタギヤ27)の回動範囲は、第2ピン34cの先端部がストローク規制部36の周方向両側の内壁面に係止されるまでの範囲に規制される。セクタギヤ27の回動範囲の規制により、可動部材14の昇降範囲、即ちヘッドレスト4の昇降範囲が規制されることはいうまでもない。
前記第1ピン34bは、前記本体部35の中央部に形成された円筒状の挿通部35aに挿通されるとともに、図6に示したように、該挿通部35aは、放射状の複数(6本)の延出部35bにて本体部35の外形をなす略四角筒状の外縁部35cに連結される。挿通部35a及び外縁部35c間で空間を形成する延出部35bは、本体部35(ブッシュ30)の脆弱部を構成する。この本体部35は、前記可動部材14の長孔42に装着され、押さえプレート46により抜け止めされることは既述のとおりである。
図4に示したように、ブッシュピン34を介してセクタギヤ27に連結される本体部35及び可動部材14は、フランジ34aに対しセクタギヤ27及びベース部材13の反対側に配置されて、互いの干渉が回避されている。また、第1ピン34bの軸方向の位置は、前記長孔42の軸方向の位置と重合している。つまり、高剛性である金属製の第1ピン34bは、可動部材14の昇降方向でその入力部を構成する長孔42と対向する。
このような構造にあって、例えば車両衝突に伴い着座者の頭部がヘッドレスト4にぶつかったとする。ヘッドレスト4にぶつかる着座者の頭部としては、例えば後方衝突時には当該車両用シート1の着座者の頭部であり、前方衝突時には後方の車両用シートの着座者の頭部である。このとき、衝撃荷重の前後方向成分は、前記シートバックフレーム11のサポート部11bで支えられる。一方、衝撃荷重の昇降方向成分は、ステー12を介して可動部材14に作用する。そして、可動部材14は、ブッシュ30を介してセクタギヤ27のアーム部27cで支えられ、その高さを維持しようとする。
また、一定以上になる衝撃荷重の昇降方向成分が作用すると、図6(a)(b)に示したように、延出部35bの塑性変形による本体部35のつぶれが誘発され、該衝撃のエネルギーが吸収される。これにより、昇降方向の衝撃のエネルギーがそのままセクタギヤ27等の駆動部材やベース部材13、可動部材14へと伝達されることが回避される。
このとき、金属製のブッシュピン34(第1ピン34b)は、前後方向の位置で可動部材14の長孔42と重合していることから、仮に本体部35が完全につぶれて破断しても、可動部材14は、ブッシュピン34で支えられることになり、その高さ即ちヘッドレスト4の高さは一定の範囲内に保持される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、セクタギヤ27(駆動部材)及び可動部材14間にヘッドレスト4の昇降方向の著しい衝撃が作用する際、本体部35の延出部35bにおいて該本体部35の潰れが誘発されて該衝撃のエネルギーが吸収される。従って、セクタギヤ27及び可動部材14間に作用する昇降方向の衝撃のエネルギーがそのまま駆動部材やベース部材13、可動部材14へと伝達されることを回避でき、ベース部材13又は可動部材14の破損を抑制してヘッドレスト4を好適に保持することができる。また、ベース部材13、可動部材14の破損を抑制できるため、ベース部材13又は可動部材14を樹脂成形品としてその軽量化を図ることができる。
(2)本実施形態では、セクタギヤ27(駆動部材)及び可動部材14間に作用するヘッドレスト4の昇降方向の衝撃により、本体部35が潰れる際、少なくとも高剛性である金属製のブッシュピン34が形状を維持することで、前記長孔42において該ブッシュピン34(第1ピン34b)に昇降方向で対向される可動部材14の高さ、即ちヘッドレスト4の高さを一定の範囲内に保持することができる。
(3)本実施形態では、衝撃のエネルギー吸収に係る本体部35(ブッシュ30)の脆弱部は、その挿通部35aと外縁部35cとの間を放射状の延出部35bにて連結することでなる、前記本体部35の極めて簡易な成形によって設けられる。
(4)本実施形態では、ブッシュ30は、長孔42を摺動しつつセクタギヤ27の回動運動を直線運動に変換して可動部材14に連結されたヘッドレスト4を昇降させる。従って、アクチュエータ25として、回転力を発生する簡易な構造のモータ(例えばDCブラシモータやこれを主体とした減速機構付きモータ)を採用でき、製造工数の低減を図ることができる。
(5)本実施形態では、運動変換をするためのブッシュ30をエネルギー吸収するための部材として兼用としたことで、例えば専用の部材を別途設けた場合に比べて部品点数の低減を図ることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態において、伝達部材は、回動運動から直線運動への変換に係る部材(ブッシュ30)に限定されるものではない。例えば、駆動源(駆動部材)としてリニアモータやリニアソレノイドなど直線運動の駆動力が直に得られる、いわゆるスラストアクチュエータを備える場合には、この直線運動の駆動力をそのまま可動部材に伝達する部材であってもよい。
・前記実施形態において、ブッシュピン34は、例えばインサート成形にて本体部35に一体形成してもよい。
・前記実施形態において、本体部35の材質は一例である。
・前記実施形態において、ブッシュ30の脆弱部の構造は一例である。例えばブロック状のブッシュ(本体部)に適宜の切り込みを形成した構造であってもよい。
・前記実施形態において、ベース部材13は、シートバックフレーム11に一体形成してもよい。
・前記実施形態において、可動部材14は、ステー12(又はヘッドレスト4)に一体形成してもよい。
・前記実施形態において、制御装置によるアクチュエータ25の駆動制御、即ちヘッドレスト4の高さ制御は、着座者の操作に基づいて行ってもよいし、着座者によるシートクッション2のスライド調整に連動させて行ってもよい。
・シートクッションに対しシートバックが所定の角度で固定された車両用シートに本発明を適用してもよい。
本発明の一実施形態が適用される車両用シートを示す斜視図。 同実施形態を示す正面図。 同実施形態を示す正面図。 図3のA−A線に沿った断面図。 同実施形態を示す分解斜視図。 (a)(b)は、同実施形態の動作を示す正面図。
符号の説明
1…車両用シート、3…シートバック、4…ヘッドレスト、11…シートバックフレーム、12…ステー、13…ベース部材、14…可動部材、25…駆動部材を構成する駆動源としてのアクチュエータ、27…駆動部材を構成する回動部材としてのセクタギヤ、30…伝達部材及び摺動部材としてのブッシュ、34…芯材及び支持部材としてのブッシュピン、35…本体部、35a…挿通部、35b…脆弱部を構成する延出部、35c…外縁部、42…入力部を構成する長孔。

Claims (6)

  1. シートバックに配設され、駆動部材を支持するベース部材と、
    ヘッドレストに連結され、前記ベース部材に対し昇降自在な可動部材と、
    前記駆動部材の駆動力を前記可動部材に伝達して該可動部材に連結された前記ヘッドレストを昇降させる伝達部材とを備えるヘッドレスト高さ調整装置において、
    前記伝達部材は、前記駆動部材及び前記可動部材間に作用する昇降方向の衝撃に対し該伝達部材の潰れを誘発して該衝撃のエネルギーを吸収する脆弱部を有することを特徴とするヘッドレスト高さ調整装置。
  2. 請求項1に記載のヘッドレスト高さ調整装置において、
    前記伝達部材は、前記可動部材の入力部と係合して該入力部に前記駆動部材の駆動力を伝達する本体部と、該本体部に挿通され昇降方向で前記入力部に対向する金属製の芯材とを備えたことを特徴とするヘッドレスト高さ調整装置。
  3. 請求項2に記載のヘッドレスト高さ調整装置において、
    前記本体部は、弾性を有する樹脂材からなることを特徴とするヘッドレスト高さ調整装置。
  4. 請求項2又は3に記載のヘッドレスト高さ調整装置において、
    前記脆弱部は、前記入力部と係合する前記本体部の外縁部と、前記芯材が挿通される前記本体部の挿通部との間を放射状の延出部にて連結することでなることを特徴とするヘッドレスト高さ調整装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のヘッドレスト高さ調整装置において、
    前記駆動部材は、駆動源と、前記ベース部材に回動可能に支持され前記駆動源に回動駆動される回動部材とを備え、
    前記伝達部材は、前記回動部材に連結されるとともに前記可動部材に形成された長孔に配置され、該長孔を摺動しつつ前記回動部材の回動運動を直線運動に変換して前記可動部材に連結された前記ヘッドレストを昇降させる摺動部材であることを特徴とするヘッドレスト高さ調整装置。
  6. 請求項1に記載のヘッドレスト高さ調整装置において、
    前記伝達部材が潰れた際に、前記可動部材を支持可能な支持部材を備えることを特徴とするヘッドレスト高さ調整装置。
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