JP2019182178A - ロータリーアクチュエータ及び乗物用座席 - Google Patents
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Abstract
【課題】衝撃荷重に対するシャフトの曲げ剛性を確保しつつ、シャフトの軽量化を図ることのできるロータリーアクチュエータ及び乗物用座席の提供。【解決手段】モータと、モータに接続された減速機と、減速機により回転するシャフト20と、を有するロータリーアクチュエータであって、シャフト20は、減速機から回転動力が伝達される最終ギヤ15と、最終ギヤ15に対しシャフト20の軸方向一方側21に、第1距離L1で離間して設けられた第1ピニオンギヤ2Aと、最終ギヤ15に対しシャフト20の軸方向他方側22に、第1距離L1と異なる第2距離L2で離間して設けられた第2ピニオンギヤ2Bと、を有し、シャフト20は、軸方向一方側21に対して軸方向他方側22が、異径となっている。【選択図】図6
Description
本発明は、ロータリーアクチュエータ及び乗物用座席に関するものである。
乗物用座席として、下記特許文献1には、座席底部と、座席底部に対して角度を調整可能なレッグレストと、座席底部に対して角度を調整可能なシートバックであって、下部シートバックと、上部シートバックとに分割され、下部シートバックは、座席底部に対して角度を調整可能であり、上部シートバックは下部シートバックに対して角度を調整可能である、シートバックと、上部シートバックに対して高さを調整可能であるヘッドレストと、を備える調整可能な航空機乗客用座席が開示されている。
上記のような乗物用座席では、人が着座する着座部を前後方向に移動させるために、着座部の裏側にロータリーアクチュエータを設置する場合がある。ロータリーアクチュエータは、例えば、モータ及び減速機(アクチュエータ本体)によって回転するシャフト(出力軸)と、シャフトの両側に設けられた一対のピニオンギヤと、を有し、着座部の裏側に設けられた前後方向に延びる一対のラックギヤと噛み合うようになっている。
ところで、着座部の裏側には、他の部品も設置されており、それらの部品との干渉を防ぐために、アクチュエータ本体の配置はおのずと決まり、例えば、シャフトの全長に対して中央からオフセットした配置となる場合がある。ここで、乗物用座席においては、乗物の急停止、急発進、または衝突などによって、大きな衝撃荷重を受ける。このような衝撃によってシャフトが受ける曲げ荷重は、左右非対称に作用するため、従来では、シャフトの曲がりのリスクが大きい方(アクチュエータ本体に対して距離が長いピニオン側)を基準に径を決めていた。そのため、シャフトの径が大きく且つ全体(あるいは全長)に亘り同一となっていた。しかしながら、シャフトの径が大きく且つ全体に亘り同一となった場合は、ロータリーアクチュエータの重量が増えるため、乗物の燃費が悪くなるという課題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、衝撃荷重に対するシャフトの曲げ剛性を確保しつつ、シャフトの軽量化を図ることのできるロータリーアクチュエータ及び乗物用座席の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、モータと、前記モータに接続された減速機と、前記減速機により回転するシャフトと、を有するロータリーアクチュエータであって、前記シャフトは、前記減速機から回転動力が伝達される被回転動力伝達部と、前記被回転動力伝達部に対し前記シャフトの軸方向一方側に、第1距離で離間して設けられた第1回転動力伝達部と、前記被回転動力伝達部に対し前記シャフトの軸方向他方側に、前記第1距離と異なる第2距離で離間して設けられた第2回転動力伝達部と、を有し、前記シャフトは、前記軸方向一方側に対して前記軸方向他方側が、異径となっている、という構成を採用する。
上記の課題を解決するために、本発明は、先に記載のロータリーアクチュエータを備える、乗物用座席を採用する。
本発明によれば、衝撃荷重に対するシャフトの曲げ剛性を確保しつつ、シャフトの軽量化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下の説明では、乗物用座席として、航空機の客室において設置される航空機用座席を例示する。なお、以下に示す実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために、例を挙げて説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
図1は、本発明の実施形態における乗物用座席100を示す側面図である。図2は、図1における矢視A図である。図3及び図4は、本発明の実施形態におけるロータリーアクチュエータ1を示す斜視図である。
乗物用座席100は、図1に示すように、人が着座する着座部100aと、着座部100aに座った人を後方から支える背凭れ100bと、を有する。着座部100aの裏側(下面側)には、着座部100aを座席底部101(固定ベース)に対して前後方向(図1において紙面左右方向)に移動させるロータリーアクチュエータ1が設置されている。
乗物用座席100は、図1に示すように、人が着座する着座部100aと、着座部100aに座った人を後方から支える背凭れ100bと、を有する。着座部100aの裏側(下面側)には、着座部100aを座席底部101(固定ベース)に対して前後方向(図1において紙面左右方向)に移動させるロータリーアクチュエータ1が設置されている。
着座部100aの裏側には、前後方向に延びるラックギヤ102が取り付けられている。ラックギヤ102は、図2に示すように、着座部100aの左右方向(図2において紙面左右方向)に離間して一対で設けられている。
ロータリーアクチュエータ1は、一対のラックギヤ102に噛み合う一対のピニオンギヤ2を有する。一対のピニオンギヤ2は、ロータリーアクチュエータ1のシャフト20(出力軸)の両端に取り付けられている。
ロータリーアクチュエータ1は、一対のラックギヤ102に噛み合う一対のピニオンギヤ2を有する。一対のピニオンギヤ2は、ロータリーアクチュエータ1のシャフト20(出力軸)の両端に取り付けられている。
シャフト20は、左右方向に延びると共に、減速機10及びモータ11によって当該左右方向に延びる軸回りに回転する。減速機10には、モータ11、シャフト20の他に、モータ11の回転を制御する制御ユニット12、シャフト20の回転に関する情報(回転数、回転速度など)を計測する回転計13(図3、図4参照)が取り付けられている。制御ユニット12と回転計13は、図示しない配線で接続されている。
減速機10には、図1に示すように、座席底部101にロータリーアクチュエータ1を固定する固定部10aが設けられている。上記構成のロータリーアクチュエータ1によれば、モータ11及び減速機10を介してシャフト20を軸回りに回転させると、ピニオンギヤ2が回転し、ラックギヤ102と共に着座部100aが前後方向に移動する。なお、ピニオンギヤ2は、ラックギヤ102と常時接触しており、回転停止時においては、着座部100aを固定するブレーキとなっている。
図5は、本発明の実施形態におけるシャフト20に対する減速機10の配置を示す図である。図6は、本発明の実施形態におけるシャフト20を示す構成図である。図7は、図5における矢視I−I断面図である。なお、図5及び図6に示す符号Lは、シャフト20の中心軸を示している。以下、この中心軸Lが延びる方向を、軸方向と称する。
減速機10は、図5に示すように、シャフト20の軸方向において、シャフト20の全長の中央位置C(センター位置)からオフセットして配置されている。
減速機10は、図5に示すように、シャフト20の軸方向において、シャフト20の全長の中央位置C(センター位置)からオフセットして配置されている。
すなわち、着座部100aの裏側には、ロータリーアクチュエータ1以外の部品が存在するため、それらの部品との干渉を防止するために、減速機10は、シャフト20の中央位置Cからオフセットしている。したがって、減速機10は、シャフト20に対して、シャフト20の中央位置Cからオフセットした位置で、回転動力を伝達するようになっている。
図7に示すように、減速機10は、モータ11の回転軸11aに取り付けられた駆動ギヤ14と、この駆動ギヤ14と噛み合い、シャフト20に取り付けられた最終ギヤ15(被回転動力伝達部)と、を有する。なお、本実施形態の駆動ギヤ14と最終ギヤ15は、平歯車であるが、斜歯歯車や、傘歯車などであってもよい。また、駆動ギヤ14と最終ギヤ15との間に、一又は複数の回転動力伝達ギヤが配置されていてもよい。
モータ11の回転軸11aの外周面には、キー溝11bが形成されている。駆動ギヤ14は、キー溝11bに挿入されたキー11cを介して回転軸11aに取り付けられている。また、シャフト20の外周面にも、キー溝20bが形成されている。最終ギヤ15は、キー溝20bに挿入されたキー20cを介してシャフト20に取り付けられている。最終ギヤ15は、駆動ギヤ14よりも大径且つ歯数が多く、駆動ギヤ14の回転動力を減速してシャフト20に伝達するようになっている。
シャフト20は、図6に示すように、最終ギヤ15が取り付けられる取付部20aに対し、軸方向一方側21と軸方向他方側22で、異径となっている。本実施形態において、シャフト20の軸方向一方側21とは、軸方向において減速機10(最終ギヤ15)が中央位置Cに対してオフセットした側と反対側を言う。シャフト20の軸方向一方側21の端部には、最終ギヤ15に対して第1距離L1で離間して第1ピニオンギヤ2A(第1回転動力伝達部)が配置されている。
ここで、第1距離L1とは、シャフト20の軸方向において、最終ギヤ15の歯幅中心c1と第1ピニオンギヤ2Aの歯幅中心c2との間の距離を言う。第1ピニオンギヤ2Aは、上述した一対のラックギヤ102の一方であり、上述した一対のラックギヤ102の一方に対して回転動力を伝達する。
また、本実施形態において、シャフト20の軸方向他方側22とは、軸方向において減速機10(最終ギヤ15)が中央位置Cに対してオフセットした側を言う。シャフト20の軸方向他方側22の端部には、最終ギヤ15に対して第2距離L2で離間して第2ピニオンギヤ2B(第2回転動力伝達部)が配置されている。
ここで、第2距離L2とは、シャフト20の軸方向において、最終ギヤ15の歯幅中心c1と第2ピニオンギヤ2Bの歯幅中心c3との間の距離を言う。第2ピニオンギヤ2Bは、上述した一対のラックギヤ102の他方であり、上述した一対のラックギヤ102の他方に対して回転動力を伝達する。
図6に示すように、第2距離L2は、最終ギヤ15が中央位置Cに対してオフセットした分だけ、第1距離L1よりも短くなっている。そして、シャフト20の軸方向他方側22(最終ギヤ15がオフセットした側)は、軸方向一方側21よりも小径となっている。シャフト20の軸方向一方側21の径D1は、第1距離L1に応じた大きさを有し、シャフト20の軸方向他方側22の径D2は、第2距離L2に応じた大きさを有する。すなわち、L1>L2、且つ、D1>D2の関係を有する。
具体的には、シャフト20の軸方向一方側21と軸方向他方側22は、異径であるが、曲げ剛性は同等となるように、D1、D2が設定されている。下記表1には、シャフト20の軸方向一方側21(左)と、シャフト20の軸方向他方側22(右)との曲げ剛性を同等にする方法の一例が示されている。
dは、シャフト20の軸方向一方側21と軸方向他方側22の直径(径D1または径D2)である。Iは、シャフト20の軸方向一方側21と軸方向他方側22の断面二次モーメントである。Lは、最終ギヤ15に対する第1ピニオンギヤ2Aまたは第2ピニオンギヤ2Bの距離(第1距離L1または第2距離L2)である。そして、L3/Iは、シャフト20の軸方向一方側21と軸方向他方側22の曲げ剛性である。
なお、この曲げ剛性は、円柱の片持ち梁のたわみに相当にするが、図2に示すように、例えば、乗物が衝突した場合にシャフト20が受ける衝撃荷重F(大きさ及び方向)、及び、シャフト20の縦弾性係数は、シャフト20の軸方向一方側21と軸方向他方側22で同じ(左右同じ)であることを前提として、それらは考慮していない。なお、これら衝撃荷重F及び縦弾性係数が、シャフト20の軸方向一方側21と軸方向他方側22で異なる場合は、それらを考慮してもよい。
図6に戻り、シャフト20は、最終ギヤ15が取り付けられる取付部20aを有し、取付部20aとシャフト20の軸方向一方側21の間、及び、取付部20aとシャフト20の軸方向他方側22との間には、テーパー部20d1,20d2が形成されている。すなわち、取付部20aの径は、シャフト20の軸方向一方側21と軸方向他方側22の径よりも大きくなっており、テーパー部20d1,20d2は、両者の間を滑らかに接続している。
上記構成のロータリーアクチュエータ1によれば、シャフト20が、減速機10から回転動力が伝達される最終ギヤ15と、最終ギヤ15に対しシャフト20の軸方向一方側21に、第1距離L1で離間して設けられた第1ピニオンギヤ2Aと、最終ギヤ15に対しシャフト20の軸方向他方側22に、第1距離L1と異なる第2距離L2で離間して設けられた第2ピニオンギヤ2Bと、を有し、最終ギヤ15が中央位置Cからオフセットした構成であっても、シャフト20の軸方向一方側21と軸方向他方側22とを異径にすることにより、シャフト20の曲げのリスクを軸方向一方側21と軸方向他方側22で同等に調整できるため、衝撃荷重Fに対する曲げ剛性を確保しつつ、シャフト20の軽量化を図ることができる。
具体的に、本実施形態では、図6に示すように、第2距離L2は、第1距離L1よりも短く、シャフト20の軸方向他方側22は、軸方向一方側21よりも小径となっている。すなわち、図2に示すように、衝撃荷重F(大きさ及び方向)は、シャフト20の両端の一対のピニオンギヤ2に対して同じく作用するが、上述のように、シャフト20は、最終ギヤ15に対して軸方向一方側21と軸方向他方側22で距離が異なる左右非対称となっているため、図6に示すように、最終ギヤ15に対して距離が長い(第1距離L1の)軸方向一方側21の方が、軸方向他方側22よりも曲がりのリスクが高くなる。一方で、最終ギヤ15に対して距離が短い(第2距離L2の)軸方向他方側22の方は、軸方向一方側21よりも曲がりのリスクが低く、設計上、曲げ剛性に余裕があるといえる。このため、曲がりのリスクが高いシャフト20の軸方向一方側21においては一定の径を確保しつつ、曲がりのリスクが低いシャフト20の軸方向他方側22においては、径を小さく軽量化することで、シャフト20の曲げ剛性を確保しつつ、軽量化を図ることが可能となる。
また、本実施形態では、シャフト20の軸方向一方側21の径D1は、第1距離L1に応じた大きさを有し、シャフト20の軸方向他方側22の径D2は、第2距離L2に応じた大きさを有する。この構成によれば、上述した表1に示すように、シャフト20の軸方向一方側21(左)と、シャフト20の軸方向他方側22(右)との曲げ剛性を同等にすることができるため、衝撃荷重Fが作用した際に、シャフト20の曲げのリスクを左右均等に分散させることができる。これにより、シャフト20の曲げの発生を抑制することができるので、ピニオンギヤ2とラックギヤ102との噛み合いが外れるリスク(ブレーキ機能が損なわれるリスク)を低くすることができる。
また、本実施形態では、シャフト20は、最終ギヤ15が取り付けられる取付部20aを有し、取付部20aとシャフト20の軸方向一方側21の間、及び、取付部20aとシャフト20の軸方向他方側22との間には、テーパー部20d1,20d2が形成されている。この構成によれば、取付部20aと軸方向他方側22との間の段差、及び、取付部20aと軸方向他方側22との間の段差を無くし、衝撃荷重Fを受けた際の応力集中の発生を回避することができる。このため、軸方向一方側21と軸方向他方側22とで径が異なるシャフト20において、衝撃荷重Fによるせん断及び破断・破損のリスクを低くすることができる。
また、本実施形態によれば、最終ギヤ15、第1ピニオンギヤ2A、及び第2ピニオンギヤ2Bは、平歯車(ギヤ)であるため、ロータリーアクチュエータ1の回転停止時においては、着座部100aを固定するブレーキとなり、ピニオンギヤ2及びラックギヤ102の噛み合わせが外れるリスクが低くなり、着座部100aに座る人の安全性を確保できる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、図8(a)に示すシャフト20Aに示すように、軸方向他方側22Aが第2ピニオンギヤ2Bに向かうに従って漸次縮径した形状(例えば、上述したテーパー部20d2と一体形状)となっていてもよい。この構成によっても、シャフト20の軸方向一方側21の曲げ剛性を確保しつつ、軸方向他方側22の軽量化を図ることができる。
また、例えば、図8(b)に示すシャフト20Bに示すように、軸方向他方側22Bが第2ピニオンギヤ2Bに向かうにしたがって段階的に縮径した形状となっていてもよい。この構成によっても、シャフト20の軸方向一方側21の曲げ剛性を確保しつつ、軸方向他方側22の軽量化を図ることができる。この場合、シャフト20の径がD21の部分と、D21よりも小径のD22の部分との間に、応力集中を避けるテーパー部20d3を形成するとよい。
また、例えば、上記実施形態では、乗物用座席100の着座部100aを前後方向に移動させるアクチュエータとして、本発明のロータリーアクチュエータ1を適用したが、この構成に限定されるものではない。例えば、上述した先行技術文献(特許文献1)に示すように、レッグレストや、シートバック、ヘッドレストの調整部などのアクチュエータに、本発明のロータリーアクチュエータ1を適用してもよい。
また、例えば、上記実施形態では、シャフト20の被回転動力伝達部、第1回転動力伝達部、及び前記第2回転動力伝達部として、ギヤを例示したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、被回転動力伝達部、第1回転動力伝達部、及び前記第2回転動力伝達部が、プーリー及びベルトによって回転動力を伝達するものであってもよい。すなわち、シャフト20の両端には、ギヤ又はプーリーが取り付け可能とされているとよい。
最後に、上述したロータリーアクチュエータ1の六面図(ピニオンギヤ2無し)を添付する。図9は、本発明の実施形態におけるロータリーアクチュエータ1を示す正面図である。また、図10は、本発明の実施形態におけるロータリーアクチュエータ1を示す背面図である。また、図11は、本発明の実施形態におけるロータリーアクチュエータ1を示す右側面図である。また、図12は、本発明の実施形態におけるロータリーアクチュエータ1を示す左側面図である。また、図13は、本発明の実施形態におけるロータリーアクチュエータ1を示す平面図である。また、図14は、本発明の実施形態におけるロータリーアクチュエータ1を示す底面図である。
1…ロータリーアクチュエータ、2…ピニオンギヤ、2A…第1ピニオンギヤ(第1回転動力伝達部)、2B…第2ピニオンギヤ(第2回転動力伝達部)、10…減速機、10a…固定部、11…モータ、11a…回転軸、11b…キー溝、11c…キー、12…制御ユニット、13…回転計、14…駆動ギヤ、15…最終ギヤ(被回転動力伝達部)、20…シャフト、20a…取付部、20b…キー溝、20c…キー、20d1…テーパー部、20d2…テーパー部、21…軸方向一方側、22…軸方向他方側、100…乗物用座席、100a…着座部、101…座席底部、102…ラックギヤ、C…中央位置、D1…径、D2…径、L…中心軸、L1…第1距離、L2…第2距離
Claims (7)
- モータと、前記モータに接続された減速機と、前記減速機により回転するシャフトと、を有するロータリーアクチュエータであって、
前記シャフトは、
前記減速機から回転動力が伝達される被回転動力伝達部と、
前記被回転動力伝達部に対し前記シャフトの軸方向一方側に、第1距離で離間して設けられた第1回転動力伝達部と、
前記被回転動力伝達部に対し前記シャフトの軸方向他方側に、前記第1距離と異なる第2距離で離間して設けられた第2回転動力伝達部と、を有し、
前記シャフトは、前記軸方向一方側に対して前記軸方向他方側が、異径となっている、ことを特徴とするロータリーアクチュエータ。 - 前記第2距離は、前記第1距離よりも短く、
前記シャフトの前記軸方向他方側は、前記軸方向一方側よりも小径となっている、ことを特徴とする請求項1に記載のロータリーアクチュエータ。 - 前記シャフトの前記軸方向一方側の径は、前記第1距離に応じた大きさを有し、
前記シャフトの前記軸方向他方側の径は、前記第2距離に応じた大きさを有する、ことを特徴とする請求項1または2に記載のロータリーアクチュエータ。 - 前記シャフトは、前記被回転動力伝達部が取り付けられる取付部を有し、
前記取付部と前記シャフトの前記軸方向一方側の間、及び、前記取付部と前記シャフトの前記軸方向他方側との間には、テーパー部が形成されている、ことを特徴とする請求項1〜3に記載のロータリーアクチュエータ。 - 前記被回転動力伝達部、前記第1回転動力伝達部、及び前記第2回転動力伝達部は、ギヤである、ことを特徴とする請求項1〜4に記載のロータリーアクチュエータ。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載のロータリーアクチュエータを備える、ことを特徴とする乗物用座席。
- 人が着座する着座部と、
前記着座部に取り付けられた一対のラックギヤと、を有し、
前記ロータリーアクチュエータは、前記第1回転動力伝達部と前記第2回転動力伝達部として、前記一対のラックギヤと噛み合う一対のピニオンギヤを有する、ことを特徴する請求項6に記載の乗物用座席。
Priority Applications (2)
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