JP4857692B2 - 映像表示装置、機能追加デバイスおよび映像表示システム - Google Patents
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Description
また、本発明が解決しようとする第2の課題は、映像表示装置本体のコストを抑え、かつ、広範な用途に対応可能な汎用性の高いものとしながら、上記第1の課題を解決するために、映像表示装置本体に着脱可能な機能追加デバイスを提供することである。
本発明では好適に、前記ネットワーク接続前記映像表示部を備える装置本体と、当該装置本体に着脱可能な機能追加デバイスとを有し、前記ネットワーク接続端子、前記データ供給部、前記ネットワーク操作管理部および前記データ再生管理部が前記機能追加デバイスに設けられている。
本発明では好適に、前記映像を含むデータを格納しているストレージメディアが前記データ供給部に対し着脱可能になっている。
また、本発明に係る機能追加デバイスによれば、映像表示装置本体のコストを抑え、かつ、広範な用途に対応可能な汎用性の高いものとしながら上記利点が得られる。
図1は、オプションボードを装着した状態のディスプレイ装置の主要構成を示すブロック図である。
ディスプレイ装置1の本体(機器本体)1Aは、オプションボード2を装着するオプションスロット(不図示)を有し、当該オプションスロットにオプションボード2が装着されている。また、ディスプレイ装置1は、映像表示部3、表示制御用の第1制御部(D−CPU)4、受光部5、操作部としてのリモートコントローラ(以下、「リモコン」と略称する)6および電源部7を備える。
本例では、上記2つの機能を追加するためのオプションボード2を示すが、機器本体1Aに設けられている不図示のビデオ入力コネクタの映像規格に応じた種類を増やす等の目的で、ユーザは任意の機能を有するオプションボードに変更が可能となっている。
また、ストレージメディアが着脱不可能な場合は不要であるが、着脱可能なメモリカード(MC)20の場合は、そのスロット(不図示)を備える。
なお、ネットワークは無線通信により確立される構成でも構わない。
メモリカード(MC)20とM−CPU22は、たとえばUSB(Universal Serial Bus)により接続され、C−CPU21とM−CPU22とはシリアル通信線、たとえばUART(Universal Asynchronous Receiver-Transmitter)仕様のライン(UART線)により接続されている。
C−CPU21とD−CPU4は、1本のアラーム線4Aと、たとえばUART線からなる1組のシリアル通信線4Bとにより接続されている。
さらに、M−CPU22にRAM25が接続されている。RAM25内に、映像表示部3の解像度情報やメモリカード(MC)20内のコンテンツの再生手順等を示すリストが予め保存されている。
ディスプレイ装置1は、たとえばパブリックディスプレイの用途に好適に用いられる。この場合、複数のディスプレイ装置を、ハブ装置100を介してPC200に接続し、PC200によって当該複数のディスプレイ装置が遠隔操作される。
なお、PC200と複数のディスプレイ装置1は、本発明が適用されている「映像表示システム」を構成する。
また、M−CPU22は、データ供給部(記録再生部20A)からデータを出力して行うデータ再生に関する設定および動作を管理する。
図2は、この構成を、信号およびコンテンツデータの流れとともに例示する説明図である。
解像度変換部26は、ビデオフィルタ(Video Filter、略称:VF)、あるいは、スケーラと称される場合がある。解像度変換部26は、デコード後の動画データを元の解像度に適合した解像度にする、あるいは、動画または静止画データを映像表示部3に適合した解像度に変換するものである。
ディスプレイ処理部27は、ディスプレイ表示のための処理を行う。この処理には、入力した映像データを動画または静止画に適した色空間に変更する処理、および、映像表示部3の解像度に適合した映像データの同期(Sync.)処理を含む。
これらの手段28〜31を、図示例のように、M−CPU22内にインストールされている再生プログラムのタスク(ソフトウェアの一部)として設けることが望ましい。なお、M−CPU22を、これらのタスクを高速処理するために、DSP(Digital Signal Processor)で構成することが望ましい。この場合でも、DSP内には通常のCPUと同様、命令を解読し、発信し、演算等を行うCPU機能がプリインストールされている。図1のM−CPU22は、そのCPUの機能のみを示すものである。
ディスプレイリスト25Aには、映像表示部3の解像度情報が記述され、再生リスト25Bには、再生が必要なコンテンツのリストデータと、その再生手順等が保持されている。このリストデータは、フォルダを上位、ファイルを下位とするツリー形式のデータ構造を有し、ファイル指定の場合は、1または複数のファイルのみが指定され、フォルダ指定の場合はフォルダ配下のコンテンツリスト(ファイルリスト)が指定される。
なお、ディスプレイリスト25Aの解像度情報は、たとえば主電源スイッチがオンされて当該ディスプレイ装置1が起動されるたびに確認され、常に現在接続されている映像表示部3に対応した内容に変更される。
また、再生リスト25Bは、機器本体1A側からのマニュアル設定でも設定変更が可能であるが、メモリカード(MC)20内に保存され、それを挿入したとき等に、自動的にNVRAM24に読み出すようにしてもよい。また、後述するダウンロードの場合も同様である。
つぎに、図1に示すディスプレイ装置1の特徴を概略的に述べる。
第1に、オプションボード2内に、いわゆるサーバ機能を有する制御部(管理部)として、2つのC−CPU21とM−CPU22が設けられている点である。
ここで「サーバ機能」とは、ネットワーク上で認識されるアドレス、たとえばIP(Internet Protocol)アドレスを有することによってネットワークに接続されているコンピュータベースのハードウェアとして認識され、かつ、当該ネットワークを介した遠隔操作により、その操作が意図する処理または指示の伝達、実行を、自身または配下(管理対象)の構成部に対し行える機能をいう。また、サーバ機能を有すると、ネットワーク上の他のサーバにアクセスし、当該サーバを制御し、あるいは情報等を取得可能である。
つまり、アクセスの最初はC−CPU21が、これを受け付け、必要ならたとえばM−CPU22の管理に動作契機を与える。
このような、いわゆるディアルCPUとした利点は後述する。
管理画面は、PC200が用いているブラウザにおいて、アイコン等の表示スペース間のウインドウに表示され、「お知らせ」、「構成」、「制御」、「プレイヤー」、「セットアップ」、「アップデート」、「再起動」を第1階層のメイン項目とし、その各メイン項目の配下に第2階層の複数のサブ項目を有する階層化構造を有する。図3の例では、「ストリーミング再生」、「ローカル保存」、「ローカル再生」、「PC実演」、「再生設定」がサブ項目となる。
図3において符号201の欄には、C−CPU21の管理下にあるIPアドレス、本例ではM−CPU22のIPアドレスが表示されている。符号203の欄にはローカルストレージ、本例ではメモリカード(MC)20の識別名称が表示される。ローカルストレージが複数ある場合は、ブラウズ205を選択して一覧を表示可能である。符号202の欄には、選択されたローカルストレージ内の再生ファイル名または再生フォルダ名が表示される。再生ファイルまたは再生フォルダが複数ある場合は、ブラウズ204を選択して一覧を表示可能である。
その後、その設定された情報が保存キー206を選択することにより保存され、以後、当該ローカル再生画面を開くと、保存した設定情報が表示される。
このCPU通信の動作と利点は、後述する。
このようにすることで、上記第2の特徴であるC−CPU21へのアクセスがディスプレイ装置1の電源オフ時にも行える。
また、ダウンロードに続いて再生(ローカル再生)を行うダウンロード再生も可能である。
最初に、第4の特徴を利用したIPアドレスの設定方法について説明する。なお、この設定方法はIPアドレス設定以外にも適用可能である。
図4〜図8は、IPアドレス設定時のアクティブ領域を示す説明図である。これらの図において動作に関係するアクティブな構成を斜線により示し、アクティブな配線を太線により示す。このことは、後述する他の説明図でも同様である。
この何れかの方法で、C−CPU21のIPアドレスとM−CPU22のIPアドレスをそれぞれ設定する。
以下、C−CPU21のIPアドレス設定を例として動作を説明する。
通信契機信号S4を入力したC−CPU21は、通信内容をD−CPU4に問い合わせ、それに応じてD−CPU4が設定したIPアドレスをC−CPU21に通知する。C−CPU21は、通知されたIPアドレスをNVRAM24内で管理画面に関連付けて格納する。
C−CPU21は、自動取得が通知されると、図7に示すように、ネットワーク上のDHCPサーバ300にアクセスし、IPアドレスを自動取得する。取得したIPアドレスは、C−CPU21によってNVRAM24内に管理画面に関連付けて格納される。
その後、図8に示すように、C−CPU21は、IPアドレスの自動取得が完了したことを、シリアル通信線4Bを介してD−CPU4に通知する。このときD−CPU4が応答しないときは、D−CPU4からの通信契機信号S4の受信を待って上記通知を行う。
図9は、第6の特徴に関するストリーミング再生の説明図である。
ストリーミング再生の開始時は、とくに図示しないが、PC200がC−CPU21に対しアクセスし、管理画面を取得する。そして、図3に示す管理画面上のプレイヤーのメイン項目を選択し、「ストリーミング再生」のサブ項目を選択する。とくに図示しないが、ストリーミング画面にはM−CPU22のIPアドレスが表示され、M−CPU22の支配下にあるストレージメディア内のファイル名またはフォルダ名、その検索キー(ブラウズ)、リピートのチェック欄、プレイキー、ストップキー、設定情報の保存キー等が配置されている。
ストリーミング再生が選択されると、C−CPU21がM−CPU22に管理を指示する。
その後、プレイキーが選択されると、図9に示すように、PC200から再生コンテンツのデータがネットワークおよびハブIC23を経由してM−CPU22から機器本体1Aにそのまま出力され、所定の処理を経て映像表示および音声出力が行われる。
図10は、第6の特徴に関するローカル再生の説明図である。
ローカル再生の開始は、図1のリモコン6による操作のほか、管理画面上の操作が可能である。図3に示す管理画面上のプレイヤーのメイン項目を選択し、「ローカル再生」のサブ項目を選択する。とくに図示しないが、ローカル再生画面には、再生対象のファイル名およびフォルダ名の表示欄と、そのブラウズキー、ならびに、ストリーミング再生画面と同様なリピートのチェック欄、プレイキー、ストップキー、設定情報の保存キー等が配置されている。
ローカル再生が選択されると、C−CPU21がM−CPU22に管理を指示する。
その後、プレイキーが選択されると、図10に示すように、記録再生部20Aがメモリカード(MC)20の再生を開始し、再生データがM−CPU22から機器本体1Aに出力され、所定の処理を経て映像表示および音声出力が行われる。
図11は、第7の特徴に関するダウンロードおよびダウンロード再生の説明図である。また、図12(A)〜図12(D)は、ダウンロードのスケジュール設定項目を示す図である。
ダウンロードのスケジュール設定は、図3の「再生設定」のサブ項目内の画面を利用して行う。スケジュール設定開始時は、とくに図示しないが、PC200がC−CPU21に対しアクセスし、管理画面を取得する。そして、「プレイヤー」のメイン画面、その中の「再生設定」の画面を順次開くと、図12(A)に示す項目が表示される。「時間指定のダウンロード(scheduled download)」を行う場合は「On」を選択し、行わない場合は「Off」を選択する。「On」を選択した場合、続けて、「曜日」の選択(図12(B))、「時間」の選択(図12(C))、「間隔」の選択(図12(D))を行う。また、自動再生(ダウンロード再生)を行う場合は、その選択を「On」にする。全ての選択が終了すると、「適用」キーを操作する。
なお、静止画の再生の場合には、スライドショー、背景音楽、解像度設定等の項目も、この再生設定の画面で設定することができる。
C−CPU21は、タイマを有するD−CPU4に定期的に現在の日時、曜日、時刻を問い合わせている。これにより予定時刻になると、C−CPU21がM−CPU22にダウンロードの制御を指示し、M−CPU22の制御によって、図11に示すようにダウンロードが開始され、PC200内の指定されたコンテンツデータがネットワーク、ハブIC23、M−CPU22を経由して記録再生部20Aに送られ、メモリカード(MC)20に書き込まれる(ローカル保存)。
図13は、スタンバイ時の説明図である。
主電源スイッチがオフされスタンバイ状態に移行すると、図13に示すように、D−CPU4の制御を受けた電源部7(図1参照)が、オプション電源をオフし、スタンバイ電源の供給を維持する。その後、電源部7はメイン電源もオフする。ただし、D−CPU4にもスタンバイ電源の供給が行われている。
この状態で、図13に示すように、PC200からのアクセスがあると、ハブIC23を介してスタンバイ状態のC−CPU21が起動しアクセス内容に応じた制御を行う。これにより、PC200は機器本体1Aのメイン電源がオンしていないときも、管理画面を呼び出して所定の設定変更等が可能である。
C−CPU21は、ローカル再生の指示があったことをD−CPU4に通知する。このときD−CPU4はスタンバイ状態にあったので処理負荷は殆どなく、直ぐに応答が帰ってくる。この通知によりD−CPU4が、電源部7および映像表示部3を含む機器本体1Aを起動する。また、オプションボード2にオプション電源が供給され、オプションボード2内の全ての構成が起動可能な状態となる。
その間に、C−CPU21は、M−CPU22に対しローカル再生の制御を指示する。以後、ローカル再生の制御はM−CPU22によって行われる。
既に説明したように管理画面のローカル再生のサブ項目画面において、再生対象のファイルまたはフォルダがPC200において選択されると、その情報(再生手順を含む)が、図15に示すように、ネットワークおよびハブIC23を経由してM−CPU22に送られる。この情報はC−CPU21にも送られるが、既にローカル再生の制御をM−CPU22に指示したので、その制御に関してはM−CPU22に任せられている。
M−CPU22は、その情報をRAM25内に保存し、それに則ってローカル再生を制御する。
その後、PC200のローカル再生画面においてプレイキーが選択されると、その情報が同様にしてM−CPU22に伝えられ、図15に示すように、記録再生部20Aがメモリカード(MC)20の再生を開始し、再生データがM−CPU22から機器本体1Aに出力され、所定の処理を経て映像表示および音声出力が行われる。
図16は、スタンバイ時の説明図である。スタンバイ時の電源供給は図13の場合と同様であるが、スケジュールに基づくダウンロードであるため、PC200からのアクセスは行われない。
D−CPU4はタイマを有することから、C−CPU21と同様、スタンバイ電源の供給を受けている。このスタンバイ時にC−CPU21は、D−CPU4に現在の日時を定期的に問い合わせ、スケジュールで決められたダウンロード日時に至ったかを監視している。
C−CPU21によってダウンロードの設定日時になったことが検出されると、C−CPU21がD−CPU4に対してパワーオン命令を発する。
D−CPU4はパワーオン命令に応じて、電源部7および映像表示部3を含む機器本体1Aを起動する。また、オプションボード2にオプション電源が供給され、オプションボード2内の全ての構成が起動可能な状態となる。
その間に、C−CPU21は、M−CPU22に対しダウンロードの制御を指示する。以後、ダウンロードの制御はM−CPU22によって行われる。
M−CPU22が、RAM25に保存されているダウンロード対象のファイルまたはフォルダ名を参照して、ネットワークを介してPC200にアクセスし、PC200から所望のコンテンツデータがダウンロードされる。M−CPU22は、このコンテンツデータを起動状態の記録再生部20Aに送り、これが記録再生部20Aによってメモリカード(MC)20に書き込まれる。
なお、自動再生が設定されている場合は、書き込み終了後にコンテンツデータをメモリカード(MC)20から読み出してM−CPU22から出力する。コンテンツデータは、所定の処理を経て、映像表示および音声出力に供せられる。
ダウンロード(またはダウンロード再生)が終了すると、図19に示すように、M−CPU22がC−CPU21に対し終了報告を行う。
この報告を受けて、図20に示すように、C−CPU21がD−CPU4にパワーオフ命令を発する。
すると、D−CPU4の制御によって電源部7がオプション電源をオフし、続いてメイン電源もオフする。これにより映像表示部3を含む機器本体1Aの電源供給が停止される。ただし、D−CPU4、C−CPU21およびハブIC23に供給しているスタンバイ電源は維持する。
前述したように本例のディスプレイ装置1はデータ再生の態様として、ローカル再生、ストリーミング再生、ダウンロード再生、および、リモコン操作に応じて通常再生の4種類がある。
この何れの再生でも、動画と静止画の本来の解像度で再生するため解像度変換が適宜行われる「高精細モード」と、動画の解像度で静止画も出力する「低精細モード」との切り替えが可能である。
「高精細モード」では、動画は本来の低解像度で静止画は本来の高解像度で表示させることから、解像度変換は行われない。一方、「低精細モード」では、動画は本来の低解像度で、静止画は本来高解像度であるが、画素単位でデータを間引いてデータサイズを縮小し動画の解像度に変換する。このとき、画素が正方画素でない場合は水平と垂直のサイズを同等とすることはできず、その画素の縦横比に応じた倍率の変換(縮小)となる。
図21は、解像度情報の取得の説明図である。
この解像度情報の取得は、メイン電源がオン時に行われる。メイン電源の起動は、スタンバイ時にネットワークを介したアクセスに基づいて行われる場合と、機器本体1Aまたはリモコン6の電源キー操作に基づいて行われる場合がある。前者の場合はC−CPU21により起動契機が与えられ、後者の場合はD−CPU4により起動が制御される。
ネットワークを介した起動の場合、C−CPU21からD−CPU4に解像度情報の通知依頼が発せられ、それに応答してD−CPU4が映像表示部3の解像度情報をC−CPU21に通知する。C−CPU21は、通知された解像度情報をM−CPU22に与え、M−CPU22がRAM25内のディスプレイリスト25Aに保存する。
電源キー操作に基づく起動の場合、オプション電源の供給を検出したC−CPU21が上記通知依頼を発して解像度情報をD−CPU4から取得し、同様に、ディスプレイリスト25Aに保存する。なお、電源キー操作に基づく場合、電源起動後にD−CPU4からC−CPU21に解像度情報を一方的に通知してもよい。
解像度情報は機器本体1Aの種類によって違うため、上記何れの場合でも電源起動ごとに確認して、変更があればディスプレイリスト25Aを書き換えることが望ましい。
以下、図2を適宜参照しつつ図22の処理を説明する。なお、制御の命令出力とタイミング制御は図2では図示を省略したCPU機能部(または再生制御手段31)により行われる。なお、以下の説明では、動画圧縮がMPEG2によってなされている場合を例示するが、動画圧縮はこれに限定されない。
MPEG2の再生リクエストが発せられると(ステップST1)、RAM25内の再生リスト(Play list)25Bが、再生制御手段(Play Ctrl)31によって読み出される。
映像表示部3は、現在のモードを判定する(ステップST2)。現在のモードは、たとえばディスプレイリスト(以下、DLと略記する)25A内のフラグ等に設定されている。初期設定では「低精細モード(以下、LMと略記する)」であるが、再生の途中では、それ以前の処理で「高精細モード(以下、HMと略記する)」とフラグが反転している場合もあるため、ここでモード判定が必要となる。
なお、このステップST3およびST4は、当該動画再生の前に低精細モード(LM)に対応した設定となっている場合はスキップされる。
読み込まれたフォイルデータを、パケット単位でVA分離手段(以下、デマクサ(Demuxer)と称する)28に送信し(ステップST6)、そこで音声データと映像データがパケット単位で分離される(ステップST7)。このうち音声データパケットは不図示の音声デコーダに送られ、処理後に不図示のスピーカに出力される。
その後、動画のデータパケットは、MPEG2の色空間設定等のディスプレイ処理後に、パケットキューに基づいて並べ替えられ、映像表示部3に出力される。
上記ステップST5以降の処理は、MPEG2再生終了まで繰り返され、これによって、動画が映像表示部3に表示される。
つぎに、ステップST11(動画の場合の前記ステップST3に対応)が実行されるが、ここでは、動画の場合と逆に、当該静止画再生の前に、解像度変換部(VF)26が変換すべき解像度(VF設定)が「480p」または「576p」の低精細モード(LM)対応の場合のみ、このVF設定を高精細モード(HM)対応に変更する。
つぎのステップST12では、再生制御手段31が、ディスプレイ処理部27内の設定をJPEG用色空間に設定し、ディスプレイリスト25AのDL設定を低精細モード(LM)対応に設定する。これによりモード切り替えに対応した設定が行われる。
なお、このステップST11およびST12は、当該静止画再生の前に低精細モード(LM)に対応した設定となっている場合はスキップされる。
通常、デコーダはデコード用画像サイズが固定されているため、読み込んだデータの画像サイズがデコード用画像サイズに適合しない場合は、適合可能に読み込んだデータの画像サイズを縮小する(ステップST13)。たとえば、デコード用画像サイズがWXGA固定の場合、もとの画像サイズに対応して縮小倍率が、1/2、1/4、1/8の3種類用意されている。
静止画デコード手段30にてデコードした後(ステップST14)、デコード後の静止画データパケットが、動画の場合と同様にパケットキュー登録を済ませてから解像度変換部(Video Filter)26に送信される(ステップST9)。
上記ステップST5、ST13およびST14の処理は、デコード終了まで繰り返される。
その後、静止画のデータパケットは、JPEGの色空間設定等のディスプレイ処理後に、パケットキューに基づいて並べ替えられ、映像表示部3に出力される。
この図23の高精細モード再生が図22の低精細モード再生と異なる点は、静止画再生の場合に、ディスプレイリスト(DL)の設定を低精細モード(LM)ではなく、高精細モード(HM)対応に設定すること(ステップST20)と、解像度変換時に、静止画サイズを動画仕様の「480p」または「576p」に適合させるサイズ縮小は行わないで、単に、映像表示部3の解像度に適合させるためにディスプレイリスト(DL)に設定されている高精細モード(HM)対応のサイズに変換すること(ステップST21)である。なお、ステップST21において、DL対応の画像サイズ変換は、必要な場合にのみ行われる。
図1に示すように、ネットワーク操作管理部としてのC−CPU21と、データ再生管理部としてのM−CPU22とが各々サーバ機能を有し、IPアドレスが別々に割り当てられている。また、ネットワークによるアクセスをC−CPU21が受け付けるようにしている。そのため、M−CPU22はデータ再生に関する管理、制御に専念でき、データ再生に支障をきたすことなく、C−CPU21に対しネットワークを介した操作に基づく設定が何時でも行える。
このため、許可されたものであればネットワークを介して当該管理画面にアクセスできる。つまり、アクセスが許可された処理装置としてのPC200に対しては、管理画面をネットワークに開放し、PC200は自身の表示画面に管理画面を表示できる。そのとき管理画面がブラウザと同様な表示画面形式を採ることから、操作に手間取ることがなく、違和感もなく快適に管理画面の設定変更が可能である。
このとき、上述したようにダウンロードのコンテンツを保持するPC200がLAN上に接続されていれば、当該PC200からのアクセスまたはOSD(メニュー画面)からのアクセス等に応じて、C−CPU21がLAN上に、たとえばHTML(Hyper Text Markup Language)に対応した管理画面を開放する。したがって、当該LANにインターネットが接続されているかを問わず、かつ、インターネット上のダウンロード用ウェブサーバを必要とせずに、インターネットからのダウンロードと同様な操作性のダウンロードが可能である。また、このときウェブ表示用の専用ソフトウェアを必要としない。
管理画面には、その他、ダウンロードスケジュール、再生スケジュール、メモリカード(MC)20等のストレージメディアの再生、再生対象の特定、自動再生の選択等に関する必要な管理項目が一元化され、それらの設定変更が容易である。
管理画面は、第1制御部としてのディスプレイ用のCPU(D−CPU4)を介して映像表示部3に表示させることも可能である。
とくに、パブリックディスプレイを行うデパートなどの例では、たとえば、商品の静止画を綺麗に見せたいときは高精細モードを、店のコマーシャルなど動画を主体としたコンテンツの場合は低精細モードを選択でき、コンテンツに合わせた最適表示が可能となる。
Claims (13)
- 複数の映像表示装置を有するパブリックディスプレイシステムで使用される映像表示装置であって、
映像表示部と、
ネットワーク接続端子と、
映像を含むデータを供給するデータ供給部と、
前記ネットワーク接続端子に接続されたサーバの機能を有し、ネットワークを介する操作により設定および動作の管理を行うネットワーク操作管理部と、
前記ネットワーク接続端子と前記ネットワーク操作管理部に接続されたサーバの機能を有し、前記データ供給部またはネットワークから供給されるデータの再生に関する管理と制御を行うデータ再生管理部と、
を有し、
前記ネットワーク操作管理部は、待機時に供給される待機電源によって動作が可能であり、
前記データ再生管理部は、前記ネットワーク操作管理部の動作に基づいて、電源の供給が開始されて起動が可能であり、
前記ネットワーク操作管理部は、ネットワーク上の装置からネットワークを介して行われた操作にデータ再生指示が含まれるときは、前記ネットワーク操作管理部が前記データ再生管理部にデータ再生に関して指示する
映像表示装置。 - 前記ネットワーク上の装置が前記ネットワーク操作管理部のアドレスを指定して操作を行うと、当該ネットワーク管理部は、前記データ再生管理部のアドレスを含む管理画面を前記ネットワーク上の装置に送信する
請求項1に記載の映像表示装置。 - 前記管理画面は、HTML(Hyper Text Markup Language)に対応した表示形式を有し、前記ネットワーク操作管理部に接続された管理記憶部に記憶されている
請求項2に記載の映像表示装置。 - 前記データ供給部はデータ格納部を備え、
前記管理画面は、
第1階層の複数のメイン項目を備え、各メイン項目の配下のそれぞれに第2階層の複数のサブ項目を備える階層化構造を有し、
一つの前記メイン項目の配下に、一のサブ項目に対応しダウンロード後の再生に関するダウンロード再生画面と、他のサブ項目に対応しダウンロードおよび前記データ格納部へのデータ保存に関するローカル保存画面と、他のサブ項目に対応し前記データ格納部に格納されているデータの再生に関するローカル再生画面とを有し、
前記データ保存画面に、前記データ再生管理部のアドレスを含む
請求項2または3に記載の映像表示装置。 - 前記データ格納部は、前記データ供給部に対し着脱可能に構成され、前記映像を含むデータを格納しているストレージメディアである
請求項4に記載の映像表示装置。 - 前記ネットワークを介して行われた操作に基づいて、前記データ再生管理部のアドレスが指定されて再生または保存のためにデータがダウンロードされるときは、当該データを前記ネットワーク接続端子から前記ネットワーク操作管理部を経由することなく前記データ再生管理部が受信する
請求項1から5の何れか一項に記載の映像表示装置。 - 前記映像表示部の電源がオン時に前記ネットワーク操作管理部および前記データ再生管理部に電源を供給し、前記映像表示部の電源がオフ時に前記ネットワーク操作管理部に前記待機電源を供給する電源部を、
さらに有する請求項1から6に記載の映像表示装置。 - 前記待機電源が供給されている前記ネットワーク操作管理部に対し前記ネットワークを介して操作が行われると、前記電源部は、前記ネットワーク操作管理部からの通知に基づいて前記データ再生管理部への電源供給を開始する
請求項7に記載の映像表示装置。 - 操作部と、
前記操作部からの操作を入力し、前記映像表示部の設定および動作を制御するディスプレイ制御部と、
をさらに有し、
前記操作部によって、前記電源のオンとオフの制御、および通常再生の操作が可能である
請求項7に記載の映像表示装置。 - 前記映像表示部を備える装置本体と、
当該装置本体に着脱可能な機能追加デバイスと、
を有し、
前記ネットワーク接続端子、前記データ供給部、前記ネットワーク操作管理部および前記データ再生管理部が前記機能追加デバイスに設けられている
請求項1から9の何れか一項に記載の映像表示装置。 - 複数の映像表示装置を有するパブリックディスプレイシステムで使用される映像表示装置に着脱可能に設けられる機能追加デバイスであって、
ネットワーク接続端子と、
映像を含むデータを供給するデータ供給部と、
前記ネットワーク接続端子に接続されたサーバの機能を有し、ネットワークを介する操作により設定および動作の管理を行うネットワーク操作管理部と、
前記ネットワーク接続端子と前記ネットワーク操作管理部に接続されたサーバの機能を有し、前記データ供給部またはネットワークから供給されるデータの再生に関する管理と制御を行うデータ再生管理部と、
を有し、
前記ネットワーク操作管理部は、待機時に供給される待機電源によって動作が可能であり、
前記データ再生管理部は、前記ネットワーク操作管理部の動作に基づいて、電源の供給が開始されて起動が可能であり、
前記ネットワーク操作管理部は、ネットワーク上の装置からネットワークを介して行われた操作にデータ再生指示が含まれるときは、前記ネットワーク操作管理部が前記データ再生管理部にデータ再生に関して指示する
機能追加デバイス。 - 複数の映像表示装置と、当該複数の映像表示装置を、ネットワークを介して遠隔操作する処理装置とを備える映像表示システムであって、
前記複数の映像表示装置のそれぞれが、
映像表示部と、
ネットワーク接続端子と、
映像を含むデータを供給するデータ供給部と、
前記ネットワーク接続端子に接続されたサーバの機能を有し、ネットワークを介する操作により設定および動作の管理を行うネットワーク操作管理部と、
前記ネットワーク接続端子と前記ネットワーク操作管理部に接続されたサーバの機能を有し、前記データ供給部またはネットワークから供給されるデータの再生に関する管理と制御を行うデータ再生管理部と、
を有し、
前記ネットワーク操作管理部は、待機時に供給される待機電源によって動作が可能であり、
前記データ再生管理部は、前記ネットワーク操作管理部の動作に基づいて、電源の供給が開始されて起動が可能であり、
前記ネットワーク操作管理部は、ネットワーク上の前記処理装置からネットワークを介して行われた操作にデータ再生指示が含まれるときは、前記ネットワーク操作管理部が前記データ再生管理部にデータ再生に関して指示する
映像表示システム。 - 前記複数の映像表示装置のそれぞれが、
前記映像表示部を備える装置本体と、
当該装置本体に着脱可能な機能追加デバイスと、
を有し、
前記ネットワーク接続端子、前記データ供給部、前記ネットワーク操作管理部および前記データ再生管理部が前記機能追加デバイスに設けられている
請求項12に記載の映像表示システム。
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