JP5098143B2 - 映像表示機器 - Google Patents

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Description

本発明は、映像表示部を備える機器本体に着脱可能な機能追加デバイスを有する映像表示機器に関する。
たとえば業務用ディスプレイは、家庭用とは異なり、用いる環境に応じて必要な機能も種々異なる。とくに、映像データ規格ごとのコネクタ(および入出力インターフェース)はユーザにより必要なものが限定され、それらを全て予め装備するとコスト高となる。また、ネットワーク接続機能を付加したい場合もある。
そこで、オプションボード等の機能追加デバイスを用意し、ユーザが必要なものを選択して映像表示装置の機器本体に装着して用いる業務用ディスプレイ装置が提供されている。
このような機能追加デバイスを装着する電子機器においては、機能追加デバイスを装着するたびに当該デバイスを認識するためのアドレス等の設定を行う必要がある。そのような設定は初期設定で行うことが普通であるが、たとえばディスプレイに映像を再生中に、メニュー画面を読み出して行うことも想定される。
そのように電子機器側の制御部(たとえばCPU)の負荷が大きい場合に、電子機器の本体側の操作部を介して行われた設定情報を、機能追加デバイスにセットする、あるいは、アドレス取得を指示することが困難なことがある。
また、設定情報のやり取りのための専用線を設けると、CPU間の接続が複雑となる。
本発明が解決しようとする課題は、制御部間の接続が簡素であり、機器本体側の制御部に負荷を与えないで、変更された設定情報についての通信を機器本体と機能付加デバイスとの間で行える映像表示機器を提供することである。
本発明に係る映像表示機器は、複数の映像表示装置を有するパブリックディスプレイシステムで使用され、映像表示部を含む機器本体と、当該機器本体に着脱可能な機能追加デバイスとを備える映像表示機器であって、前記機器本体に、前記映像表示部の映像表示を制御する第1制御部が設けられ、前記機能追加デバイスに、再生した映像データ、または、ネットワークから供給された映像データを前記装置本体に供給する第3制御部と、ネットワークを介した操作による設定を管理する第2制御部が設けられ、前記第1制御部および前記第2制御部は、装置の不具合を知らせる1本のアラーム線と、1組のシリアル通信線とにより直接接続されており、前記第1制御部は、前記1本のアラーム線を介して処理可能なタイミングを前記第2制御部に通知し、前記第2制御部からの応答を契機に、1本の前記シリアル通信線を介して前記第1および第2制御部間で設定情報の通信を行う。
本発明では好適に、前記機器本体が操作部を備え、前記操作部の操作に基づき前記機能追加デバイスのアドレスが設定または変更された場合、新たなアドレスの通知を、前記1本のアラーム線を介したタイミング通知および前記応答を契機に、前記1本のシリアル通信線を介して行う。
本発明では好適に、前記機器本体が操作部を備え、前記機能追加デバイスはネットワーク接続端子を備え、前記操作部の操作に基づき前記機能追加デバイスのアドレスを、ネットワークを介して取得することが指示された場合、当該指示を、前記1本のアラーム線を介したタイミング通知および前記応答を契機に、前記1本のシリアル通信線を介して行い、前記第2制御部が前記ネットワークを介したアドレスの取得を実行する。
本発明は、制御部間の接続が簡素であり、機器本体側の制御部に負荷を与えないで、変更された設定情報等についての通信を機器本体と機能付加デバイスとの間で行えるという利点がある。
以下、本発明の実施形態を、メモリカードをストレージメディアとして着脱可能に設けた機能追加デバイス(以下、オプションボードという)と、当該オプションボードを電子機器、たとえば映像表示装置(ディスプレイ装置)に装着した場合を例として図面を参照して説明する。
<構成>
図1は、オプションボードを装着した状態のディスプレイ装置の主要構成を示すブロック図である。
ディスプレイ装置1の本体(機器本体)1Aは、オプションボード2を装着するオプションスロット(不図示)を有し、当該オプションスロットにオプションボード2が装着されている。また、ディスプレイ装置1は、映像表示部3、表示制御用の第1制御部(D−CPU)4、受光部5、操作部としてのリモートコントローラ(以下、「リモコン」と略称する)6および電源部7を備える。
映像表示部3は、たとえば液晶表示パネルと駆動回路を内蔵し、オプションボード2からの映像信号を、必要な処理(処理部は不図示)を経て入力し、当該映像信号に基づく映像(動画または静止画)を表示する。
電源部7は、機器本体1Aの主電源スイッチの操作に応じてメイン電源を映像表示部3、および、その他の不図示の構成部に供給する。また、オプションボード2が接続されたことが検出された場合には、そのオプションスロットにオプション電源を供給する。オプション電源は、オプションボード2が抜き出されない限り、メイン電源と同様に、主電源スイッチで供給制御される。さらに、主電源スイッチがオフされたときも、スタンバイ電源をD−CPU4およびオプションボード2の一部に供給する。
受光部5は、たとえば赤外光の受光デバイスを備え、その出力がD−CPU4に接続されている。リモコン6は、たとえば赤外光により受光部5を解してD−CPU4と通信する遠隔制御のための付属部品である。
D−CPU4は、映像表示部3、電源部7、その他の画像表示に関する機器本体1A内の構成部を制御する。
一方、本実施形態のオプションボード2は、ディスプレイ装置1にネットワーク通信機能と、データ格納部としてのストレージメディア、たとえばメモリカード(MC)の再生機能を追加するために、ユーザの要求に応じて選択される部品であり、ケースに収容されてオプションスロットに装着される。なお、オプションスロットを有しないで、機器本体1A内のプリント基板にオプションボード2を差し込む構成でも構わない。
本例では、上記2つの機能を追加するためのオプションボード2を示すが、機器本体1Aに設けられている不図示のビデオ入力コネクタの映像規格に応じた種類を増やす等の目的で、ユーザは任意の機能を有するオプションボードに変更が可能となっている。
上記ネットワーク通信機能の追加にともなって、オプションボード2は、インターネット等の広域ネットワークやローカルエリアネットワーク(LAN)が接続されるネットワーク接続端子2Aを備える。
また、ストレージメディアが着脱不可能な場合は不要であるが、着脱可能なメモリカード(MC)20の場合は、そのスロット(不図示)を備える。
なお、ネットワークは無線通信により確立される構成でも構わない。
オプションボード2内に、ネットワーク操作管理部としての第2制御部(C−CPU)21、データ供給部としてのメモリカード(MC)20の記録再生部20A、当該記録再生部20Aを制御するデータ再生管理部としてのM−CPU22、および、ネットワーク接続端子2Aからの信号をC−CPU21とM−CPU22に分岐するためのハブIC23を備える。
メモリカード(MC)20とM−CPU22は、たとえばUSB(Universal Serial Bus)により接続され、C−CPU21とM−CPU22とはシリアル通信線、たとえばUART(Universal Asynchronous Receiver-Transmitter)仕様のライン(UART線)により接続されている。
C−CPU21とD−CPU4は、1本のアラーム線4Aと、たとえばUART線からなる1組のシリアル通信線4Bとにより接続されている。
また、C−CPU21に、ネットワークのアクセス用ソフトウェア(ブラウザ)に適合した画面を有する管理画面が保持されている管理記憶部として、たとえば不揮発性メモリ(NVRAM)24が接続されている。
さらに、M−CPU22にRAM25が接続されている。RAM25内に、映像表示部3の解像度情報やメモリカード(MC)20内のコンテンツの再生手順等を示すリストが予め保存されている。
ネットワーク接続端子2Aには、ハブ装置100を介して処理装置、たとえばパーソナルコンピュータ(PC)200が接続されている。
ディスプレイ装置1は、たとえばパブリックディスプレイの用途に好適に用いられる。この場合、複数のディスプレイ装置を、ハブ装置100を介してPC200に接続し、PC200によって当該複数のディスプレイ装置が遠隔操作される。
なお、PC200と複数のディスプレイ装置1は、本発明が適用されている「映像表示システム」を構成する。
C−CPU21は、ネットワークを介する操作により設定および動作の管理を行う。ここで設定はC−CPU21自身の設定、M−CPU22の設定を含み、動作は主にM−CPU22の動作をいう。
また、M−CPU22は、データ供給部(記録再生部20A)からデータを出力して行うデータ再生に関する設定および動作を管理する。
つぎに、オプションボード2の詳細なハードウェア、ソフトウェアおよびデータ構造の構成を説明する。
図2は、この構成を、信号およびコンテンツデータの流れとともに例示する説明図である。
図2に示す例では、図1にない構成として、解像度変換部26およびディスプレイ処理部27が設けられている。これらは、高い処理速度が要求されるためハードウェアで実現されることが望ましい。
解像度変換部26は、ビデオフィルタ(Video Filter、略称:VF)、あるいは、スケーラと称される場合がある。解像度変換部26は、デコード後の動画データを元の解像度に適合した解像度にする、あるいは、動画または静止画データを映像表示部3に適合した解像度に変換するものである。
ディスプレイ処理部27は、ディスプレイ表示のための処理を行う。この処理には、入力した映像データを動画または静止画に適した色空間に変更する処理、および、映像表示部3の解像度に適合した映像データの同期(Sync.)処理を含む。
M−CPU22内に、いわゆるデマクサ(demuxer)と称され、たとえばMPEG(Motion Picture Experts Group)2仕様の再生ファイルからビデオ(V)とオーディオ(A)のデータを分離するVA分離手段28、たとえばMPEGビデオファイル等の動画データをデコードする動画デコード手段29、たとえばJPEGファイル等の静止画データをデコードする静止画デコード手段30、および、再生制御手段31が内蔵されている。
これらの手段28〜31を、図示例のように、M−CPU22内にインストールされている再生プログラムのタスク(ソフトウェアの一部)として設けることが望ましい。なお、M−CPU22を、これらのタスクを高速処理するために、DSP(Digital Signal Processor)で構成することが望ましい。この場合でも、DSP内には通常のCPUと同様、命令を解読し、発信し、演算等を行うCPU機能がプリインストールされている。図1のM−CPU22は、そのCPUの機能のみを示すものである。
M−CPU22にRAM25が接続され、その中に、ディスプレイリスト25Aと、再生リスト25Bとが保存されている。
ディスプレイリスト25Aには、映像表示部3の解像度情報が記述され、再生リスト25Bには、再生が必要なコンテンツのリストデータと、その再生手順等が保持されている。このリストデータは、フォルダを上位、ファイルを下位とするツリー形式のデータ構造を有し、ファイル指定の場合は、1または複数のファイルのみが指定され、フォルダ指定の場合はフォルダ配下のコンテンツリスト(ファイルリスト)が指定される。
なお、ディスプレイリスト25Aの解像度情報は、たとえば主電源スイッチがオンされて当該ディスプレイ装置1が起動されるたびに確認され、常に現在接続されている映像表示部3に対応した内容に変更される。
また、再生リスト25Bは、機器本体1A側からのマニュアル設定でも設定変更が可能であるが、メモリカード(MC)20内に保存され、それを挿入したとき等に、自動的にNVRAM24に読み出すようにしてもよい。また、後述するダウンロードの場合も同様である。
<特徴>
つぎに、図1に示すディスプレイ装置1の特徴を概略的に述べる。
第1に、オプションボード2内に、いわゆるサーバ機能を有する制御部(管理部)として、2つのC−CPU21とM−CPU22が設けられている点である。
ここで「サーバ機能」とは、ネットワーク上で認識されるアドレス、たとえばIP(Internet Protocol)アドレスを有することによってネットワークに接続されているコンピュータベースのハードウェアとして認識され、かつ、当該ネットワークを介した遠隔操作により、その操作が意図する処理または指示の伝達、実行を、自身または配下(管理対象)の構成部に対し行える機能をいう。また、サーバ機能を有すると、ネットワーク上の他のサーバにあくし、当該サーバを制御し、あるいは情報等を取得可能である。
第2に、C−CPU21に対し、たとえばPC200によるネットワークを介する操作に基づくアクセスが可能であり、当該アクセスにデータ再生指示が含まれるときは、C−CPU21がM−CPU22にデータ再生に関する管理を指示する。
つまり、アクセスの最初はC−CPU21が、これを受け付け、必要ならたとえばM−CPU22の管理に動作契機を与える。
このような、いわゆるディアルCPUとした利点は後述する。
第3に、NVRAM24内に格納されている管理画面が階層構造を有し、少なくとも、映像表示部3の表示制御に関する管理画面と、データ再生に関する管理画面とが階層化によって統合されている。管理画面は、PC200が有するブラウザの画面からネットワークを介してC−CPU21のIPアドレスを指定すると、C−CPU21がNVRAM24から管理画面を読み出して送信し当該PC200の画面に表示される。
図3に、管理画面の一例を示す。本例は、メモリカード(MC)20等のストレージメディアにダウンロードしたコンテンツデータを保存するローカル保存の画面である。
管理画面は、PC200が用いているブラウザにおいて、アイコン等の表示スペース間のウインドウに表示され、「お知らせ」、「構成」、「制御」、「プレイヤー」、「セットアップ」、「アップデート」、「再起動」を第1階層のメイン項目とし、その各メイン項目の配下に第2階層の複数のサブ項目を有する階層化構造を有する。図3の例では、「ストリーミング再生」、「ローカル保存」、「ローカル再生」、「PC実演」、「再生設定」がサブ項目となる。
図3において符号201の欄には、C−CPU21の管理下にあるIPアドレス、本例ではM−CPU22のIPアドレスが表示されている。符号203の欄にはローカルストレージ、本例ではメモリカード(MC)20の識別名称が表示される。ローカルストレージが複数ある場合は、ブラウズ205を選択して一覧を表示可能である。符号202の欄には、選択されたローカルストレージ内の再生ファイル名または再生フォルダ名が表示される。再生ファイルまたは再生フォルダが複数ある場合は、ブラウズ204を選択して一覧を表示可能である。
その後、その設定された情報が保存キー206を選択することにより保存され、以後、当該ローカル再生画面を開くと、保存した設定情報が表示される。
なお、このような管理画面は、リモコン6等の操作部の操作に基づくアクセスによって、D−CPU4およびC−CPU21を介して映像表示部3に表示させることも可能である。
第4に、C−CPU21と機器本体1A内のD−CPU4とが、1本の信号線4A、たとえば装置の不具合等の発生を知らせるアラーム線と、1組の通信線、たとえばUART線4Bとにより接続されている。
このCPU通信の動作と利点は、後述する。
第5に、オプションボード2内の構成のうち、C−CPU21およびハブIC23にスタンバイ電源が供給可能である。オプションボード2にオプション電源が供給されているときもC−CPU21やハブIC23はスタンバイ電源供給を受け、主電源スイッチがオンとなった場合に、電源部7からオプション電源がM−CPU22や記録再生部20A等に供給される。
このようにすることで、上記第2の特徴であるC−CPU21へのアクセスがディスプレイ装置1の電源オフ時にも行える。
第6に、メモリカード(MC)20などのストレージメディアが内蔵または装着可能になっている。そして、当該ストレージメディア内の映像(および音声)のコンテンツデータをストリーミング再生するか、あるいは、当該メディアに記録し任意の時間に任意の回数出力を繰り返すデータ再生(ローカル再生)が可能である。ここで「ストリーミング再生」とは、ネットワークを経由してダウンロードしたコンテンツデータをストレージメディアに蓄積することなく(ダウンロード速度と再生速度の整合のために不図示のバッファ等に一時的に蓄積することはある)、映像表示部3等に表示させることである。
第7に、上記データ再生のためにストレージメディア(本例ではメモリカード(MC)20)にデータを自動的にダウンロードする機能を有する。この動作はデータ再生が行われていない期間、たとえば電源オフ時に行うとよい。そのため前述した第3の特徴、すなわちC−CPU21にスタンバイ電源が供給されていることが必要となる。ダウンロードの対象および時間情報はNVRAM24に格納され、それに基づいてC−CPU21が管理、実行する。
また、ダウンロードに続いて再生(ローカル再生)を行うダウンロード再生も可能である。
第8に、上記ストリーミング再生、ローカル再生あるいはダウンロード再生時に、高精細(再生)モードと、低精細(再生)モードとの2つの再生モードを有し、その選択設定が可能なことである。ここで「高精細モード」とは、記録再生部20Aから出力される静止画の解像度と動画の解像度を表示時にそれぞれ維持するように設定し、その結果、比較的高い解像度の静止画と低い解像度の動画が混在した場合に頻繁に解像度変換が行われる再生モードである。一方、「低精細モード」とは、静止画の解像度を動画レベルで再生するように設定し、静止画と動画が混在した場合に動画の解像度で一貫して再生するモードである。高精細モードはコンテンツが有する元の解像度での表示が可能であるが、解像度変換時に画面が一瞬途切れるブランキングが多発する。これに対し、低精細モードでは、ブランキングの発生頻度は少ないが、静止画が元の解像度より低い粗い画面となる。どちらを選ぶかはユーザの好みで、前述した管理画面から設定可能である。
以下、ディスプレイ装置の動作を、第1〜第8の特徴に関連する項目に分けて説明する。なお、第1、第2および第3の特徴は基本的な特徴なので他の特徴に関連する項目にて適宜、説明する。
<IPアドレスの設定>
最初に、第4の特徴を利用したIPアドレスの設定方法について説明する。なお、この設定方法はIPアドレス設定以外にも適用可能である。
図4〜図8は、IPアドレス設定時のアクティブ領域を示す説明図である。これらの図において動作に関係するアクティブな構成を斜線により示し、アクティブな配線を太線により示す。このことは、後述する他の説明図でも同様である。
ここでIPアドレスの設定は、機器本体1AのOSD(メニュー画面)上でユーザ操作に基づき開始され(図4)、D−CPU4を介してC−CPU21に通知される(図5)。設定されたIPアドレスは、C−CPU21のNVRAM24(図1参照)に保存されている管理画面に関連付けて格納される。具体的な設定方法としては、メニュー画面上で既定の範囲内でユーザが手動で設定する場合と、ネットワーク上の、たとえばDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ等から自動取得する場合がある。
この何れかの方法で、C−CPU21のIPアドレスとM−CPU22のIPアドレスをそれぞれ設定する。
以下、C−CPU21のIPアドレス設定を例として動作を説明する。
手動設定時の場合、ユーザがメニュー画面を開き、IPアドレス設定の項目で「手動」を選択する。選択により開いた画面でC−CPU21用のIPアドレスに未使用の数値の組み合わせを入力し、実行キーを押す。これにより、D−CPU4に接続されているRAM(不図示)内に保存される。
D−CPU4は、その処理負荷が大きいという理由から、処理負荷が比較的小さいときに設定したIPアドレスをC−CPU21に転送するための通知を開始する。この通知開始は、図5に示すように、D−CPU4がアラーム線4Aを介して通信契機信号S4をC−CPU21に送ることにより行われる。
通信契機信号S4を入力したC−CPU21は、通信内容をD−CPU4に問い合わせ、それに応じてD−CPU4が設定したIPアドレスをC−CPU21に通知する。C−CPU21は、通知されたIPアドレスをNVRAM24内で管理画面に関連付けて格納する。
自動取得の場合、図4のIPアドレス設定に代えて、ユーザがメニュー画面で自動取得を選択すると、図6の問い合わせに応じて、D−CPU4は自動取得が選択されたことをC−CPU21に通知する。この場合も、図5のようにD−CPU4は処理負荷が比較的小さいときに通信契機信号S4を発信することで通知開始を始める。
C−CPU21は、自動取得が通知されると、図7に示すように、ネットワーク上のDHCPサーバ300にアクセスし、IPアドレスを自動取得する。取得したIPアドレスは、C−CPU21によってNVRAM24内に管理画面に関連付けて格納される。
その後、図8に示すように、C−CPU21は、IPアドレスの自動取得が完了したことを、シリアル通信線4Bを介してD−CPU4に通知する。このときD−CPU4が応答しないときは、D−CPU4からの通信契機信号S4の受信を待って上記通知を行う。
<ストリーミング再生>
図9は、第6の特徴に関するストリーミング再生の説明図である。
ストリーミング再生の開始時は、とくに図示しないが、PC200がC−CPU21に対しアクセスし、管理画面を取得する。そして、図3に示す管理画面上のプレイヤーのメイン項目を選択し、「ストリーミング再生」のサブ項目を選択する。とくに図示しないが、ストリーミング画面にはM−CPU22のIPアドレスが表示され、M−CPU22の支配下にあるストレージメディア内のファイル名またはフォルダ名、その検索キー(ブラウズ)、リピートのチェック欄、プレイキー、ストップキー、設定情報の保存キー等が配置されている。
ストリーミング再生が選択されると、C−CPU21がM−CPU22に管理を指示する。
その後、プレイキーが選択されると、図9に示すように、PC200から再生コンテンツのデータがネットワークおよびハブIC23を経由してM−CPU22から機器本体1Aにそのまま出力され、所定の処理を経て映像表示および音声出力が行われる。
<ローカル再生>
図10は、第6の特徴に関するローカル再生の説明図である。
ローカル再生の開始は、図1のリモコン6による操作のほか、管理画面上の操作が可能である。図3に示す管理画面上のプレイヤーのメイン項目を選択し、「ローカル再生」のサブ項目を選択する。とくに図示しないが、ローカル再生画面には、再生対象のファイル名およびフォルダ名の表示欄と、そのブラウズキー、ならびに、ストリーミング再生画面と同様なリピートのチェック欄、プレイキー、ストップキー、設定情報の保存キー等が配置されている。
ローカル再生が選択されると、C−CPU21がM−CPU22に管理を指示する。
その後、プレイキーが選択されると、図10に示すように、記録再生部20Aがメモリカード(MC)20の再生を開始し、再生データがM−CPU22から機器本体1Aに出力され、所定の処理を経て映像表示および音声出力が行われる。
<ダウンロード再生>
図11は、第7の特徴に関するダウンロードおよびダウンロード再生の説明図である。また、図12(A)〜図12(D)は、ダウンロードのスケジュール設定項目を示す図である。
ダウンロードのスケジュール設定は、図3の「再生設定」のサブ項目内の画面を利用して行う。スケジュール設定開始時は、とくに図示しないが、PC200がC−CPU21に対しアクセスし、管理画面を取得する。そして、「プレイヤー」のメイン画面、その中の「再生設定」の画面を順次開くと、図12(A)に示す項目が表示される。「時間指定のダウンロード(scheduled download)」を行う場合は「On」を選択し、行わない場合は「Off」を選択する。「On」を選択した場合、続けて、「曜日」の選択(図12(B))、「時間」の選択(図12(C))、「間隔」の選択(図12(D))を行う。また、自動再生(ダウンロード再生)を行う場合は、その選択を「On」にする。全ての選択が終了すると、「適用」キーを操作する。
なお、静止画の再生の場合には、スライドショー、背景音楽、解像度設定等の項目も、この再生設定の画面で設定することができる。
上記「適用」キーを操作すると、そのダウンロードスケジュールの設定情報が、PC200からネットワークおよびハブIC23を経由してC−CPU21に送られる。C−CPU21は、ダウンロードスケジュールの情報を、たとえば、図2に示すNVRAM24内に保存する。
C−CPU21は、タイマを有するD−CPU4に定期的に現在の日時、曜日、時刻を問い合わせている。これにより予定時刻になると、C−CPU21がM−CPU22にダウンロードの制御を指示し、M−CPU22の制御によって、図11に示すようにダウンロードが開始され、PC200内の指定されたコンテンツデータがネットワーク、ハブIC23、M−CPU22を経由して記録再生部20Aに送られ、メモリカード(MC)20に書き込まれる(ローカル保存)。
「自動再生」がオンとなっているときは、書き込み終了後に、図11に示すように、記録再生部20Aがメモリカード(MC)20内のコンテンツデータを読み出し、再生データがM−CPU22から機器本体1Aに出力され、所定の処理を経て映像表示および音声出力が行われる。この自動再生は、その日に再生すべきコンテンツデータを、たとえば朝の開始直前にダウンロードして起動後に繰り返し再生するような場合に便利である。
つぎに、第5の特徴である電源切り換えについて、ネットワーク操作に基づくローカル再生とダウンロードを例として説明する。このダウンロードは予め設定された日時、曜日および時刻に自動的に開始される。
<ローカル再生時の電源切り換え>
図13は、スタンバイ時の説明図である。
主電源スイッチがオフされスタンバイ状態に移行すると、図13に示すように、D−CPU4の制御を受けた電源部7(図1参照)が、オプション電源をオフし、スタンバイ電源の供給を維持する。その後、電源部7はメイン電源もオフする。ただし、D−CPU4にもスタンバイ電源の供給が行われている。
この状態で、図13に示すように、PC200からのアクセスがあると、ハブIC23を介してスタンバイ状態のC−CPU21が起動しアクセス内容に応じた制御を行う。これにより、PC200は機器本体1Aのメイン電源がオンしていないときも、管理画面を呼び出して所定の設定変更等が可能である。
図14は、メイン電源オン後、ローカル再生開始を指示する時の説明図である。
C−CPU21は、ローカル再生の指示があったことをD−CPU4に通知する。このときD−CPU4はスタンバイ状態にあったので処理負荷は殆どなく、直ぐに応答が帰ってくる。この通知によりD−CPU4が、電源部7および映像表示部3を含む機器本体1Aを起動する。また、オプションボード2にオプション電源が供給され、オプションボード2内の全ての構成が起動可能な状態となる。
その間に、C−CPU21は、M−CPU22に対しローカル再生の制御を指示する。以後、ローカル再生の制御はM−CPU22によって行われる。
図15は、ローカル再生時の説明図である。
既に説明したように管理画面のローカル再生のサブ項目画面において、再生対象のファイルまたはフォルダがPC200において選択されると、その情報(再生手順を含む)が、図15に示すように、ネットワークおよびハブIC23を経由してM−CPU22に送られる。この情報はC−CPU21にも送られるが、既にローカル再生の制御をM−CPU22に指示したので、その制御に関してはM−CPU22に任せられている。
M−CPU22は、その情報をRAM25内に保存し、それに則ってローカル再生を制御する。
その後、PC200のローカル再生画面においてプレイキーが選択されると、その情報が同様にしてM−CPU22に伝えられ、図15に示すように、記録再生部20Aがメモリカード(MC)20の再生を開始し、再生データがM−CPU22から機器本体1Aに出力され、所定の処理を経て映像表示および音声出力が行われる。
<ダウンロード時の電源切り換え>
図16は、スタンバイ時の説明図である。スタンバイ時の電源供給は図13の場合と同様であるが、スケジュールに基づくダウンロードであるため、PC200からのアクセスは行われない。
D−CPU4はタイマを有することから、C−CPU21と同様、スタンバイ電源の供給を受けている。このスタンバイ時にC−CPU21は、D−CPU4に現在の日時を定期的に問い合わせ、スケジュールで決められたダウンロード日時に至ったかを監視している。
図17は、ダウンロードの設定日時に適合時の説明図である。
C−CPU21によってダウンロードの設定日時になったことが検出されると、C−CPU21がD−CPU4に対してパワーオン命令を発する。
D−CPU4はパワーオン命令に応じて、電源部7および映像表示部3を含む機器本体1Aを起動する。また、オプションボード2にオプション電源が供給され、オプションボード2内の全ての構成が起動可能な状態となる。
その間に、C−CPU21は、M−CPU22に対しダウンロードの制御を指示する。以後、ダウンロードの制御はM−CPU22によって行われる。
図18は、ダウンロードの説明図である。
M−CPU22が、RAM25に保存されているダウンロード対象のファイルまたはフォルダ名を参照して、ネットワークを介してPC200にアクセスし、PC200から所望のコンテンツデータがダウンロードされる。M−CPU22は、このコンテンツデータを起動状態の記録再生部20Aに送り、これが記録再生部20Aによってメモリカード(MC)20に書き込まれる。
なお、自動再生が設定されている場合は、書き込み終了後にコンテンツデータをメモリカード(MC)20から読み出してM−CPU22から出力する。コンテンツデータは、所定の処理を経て、映像表示および音声出力に供せられる。
図19はダウンロードまたはダウンローダ再生の終了時、図20はパワーオフ時の説明図である。
ダウンロード(またはダウンロード再生)が終了すると、図19に示すように、M−CPU22がC−CPU21に対し終了報告を行う。
この報告を受けて、図20に示すように、C−CPU21がD−CPU4にパワーオフ命令を発する。
すると、D−CPU4の制御によって電源部7がオプション電源をオフし、続いてメイン電源もオフする。これにより映像表示部3を含む機器本体1Aの電源供給が停止される。ただし、D−CPU4、C−CPU21およびハブIC23に供給しているスタンバイ電源は維持する。
<モード切り替え>
前述したように本例のディスプレイ装置1はデータ再生の態様として、ローカル再生、ストリーミング再生、ダウンロード再生、および、リモコン操作に応じて通常再生の4種類がある。
この何れの再生でも、動画と静止画の本来の解像度で再生するため解像度変換が適宜行われる「高精細モード」と、動画の解像度で静止画も出力する「低精細モード」との切り替えが可能である。
「高精細モード」では、動画は本来の低解像度で静止画は本来の高解像度で表示させることから、解像度変換は行われない。一方、「低精細モード」では、動画は本来の低解像度で、静止画は本来高解像度であるが、画素単位でデータを間引いてデータサイズを縮小し動画の解像度に変換する。このとき、画素が正方画素でない場合は水平と垂直のサイズを同等とすることはできず、その画素の縦横比に応じた倍率の変換(縮小)となる。
このモード切り替えは、図3に示す管理図面の「制御」を選択し、表示される制御画面内の「ピクチャーモード」で変更が可能である。なお、この制御画面には、コントラスト等の画質調整項目も配置され、細かな画質調整がPC200からの遠隔操作で実行可能となっている。
モード切り替えに先立ち、その処理に必要となる映像表示部3の解像度情報の取得について説明する。
図21は、解像度情報の取得の説明図である。
この解像度情報の取得は、メイン電源がオン時に行われる。メイン電源の起動は、スタンバイ時にネットワークを介したアクセスに基づいて行われる場合と、機器本体1Aまたはリモコン6の電源キー操作に基づいて行われる場合がある。前者の場合はC−CPU21により起動契機が与えられ、後者の場合はD−CPU4により起動が制御される。
ネットワークを介した起動の場合、C−CPU21からD−CPU4に解像度情報の通知依頼が発せられ、それに応答してD−CPU4が映像表示部3の解像度情報をC−CPU21に通知する。C−CPU21は、通知された解像度情報をM−CPU22に与え、M−CPU22がRAM25内のディスプレイリスト25Aに保存する。
電源キー操作に基づく起動の場合、オプション電源の供給を検出したC−CPU21が上記通知依頼を発して解像度情報をD−CPU4から取得し、同様に、ディスプレイリスト25Aに保存する。なお、電源キー操作に基づく場合、電源起動後にD−CPU4からC−CPU21に解像度情報を一方的に通知してもよい。
解像度情報は機器本体1Aの種類によって違うため、上記何れの場合でも電源起動ごとに確認して、変更があればディスプレイリスト25Aを書き換えることが望ましい。
図22は、動画および静止画を低精細モード再生する場合の処理フロー図である。図22の最上部に図2に示す各部または手段等を符号にて示す。
以下、図2を適宜参照しつつ図22の処理を説明する。なお、制御の命令出力とタイミング制御は図2では図示を省略したCPU機能部(または再生制御手段31)により行われる。なお、以下の説明では、動画圧縮がMPEG2によってなされている場合を例示するが、動画圧縮はこれに限定されない。
最初に図22の上段部に示すフローに沿って低精細モードの動画再生を説明する。
MPEG2の再生リクエストが発せられると(ステップST1)、RAM25内の再生リスト(Play list)25Bが、再生制御手段(Play Ctrl)31によって読み出される。
映像表示部3は、現在のモードを判定する(ステップST2)。現在のモードは、たとえばディスプレイリスト(以下、DLと略記する)25A内のフラグ等に設定されている。初期設定では「低精細モード(以下、LMと略記する)」であるが、再生の途中では、それ以前の処理で「高精細モード(以下、HMと略記する)」とフラグが反転している場合もあるため、ここでモード判定が必要となる。
当該動画再生の前に高精細モード(HM)設定となっている場合は、再生制御手段31が、解像度変換部(Video Filter、以下、VFと略記する)26の変換すべき解像度を「480p」または「576p」の低精細モード(LM)対応に設定する(ステップST3)。この何れに設定するかは映像信号規格に応じて決められている。また、再生制御手段31は、ディスプレイ処理部27内の設定をMPEG2用色空間に設定し、ディスプレイリスト25AのDL設定を低精細モード(LM)対応に設定する(ステップST4)。これによりモード切り替えに対応した設定が行われる。
なお、このステップST3およびST4は、当該動画再生の前に低精細モード(LM)に対応した設定となっている場合はスキップされる。
ステップST5にて、図2の記録再生部20Aにてファイルデータの読み込みが実行される(File Read)。
読み込まれたフォイルデータを、パケット単位でVA分離手段(以下、デマクサ(Demuxer)と称する)28に送信し(ステップST6)、そこで音声データと映像データがパケット単位で分離される(ステップST7)。このうち音声データパケットは不図示の音声デコーダに送られ、処理後に不図示のスピーカに出力される。
一方、映像データパケットは、動画デコード手段(Video Dec)29に送られ、そこでデコードされた後(ステップST8)、さらに解像度変換部(Video Filter)26に送られる(ステップST9)。このとき動画デコード手段29内でパケットキューに登録して割り込み待ちとし、登録が完了したものから先読み先出し(FIFO)で送信する。
解像度変換部26では、送信されてきた動画のデータパケットを、再生制御手段31が行ったディスプレイリスト(DL)設定が示す水平および垂直の解像度に応じたサイズにリサイズし、その後、ディスプレイ処理部27に送信する(ステップST10)。
その後、動画のデータパケットは、MPEG2の色空間設定等のディスプレイ処理後に、パケットキューに基づいて並べ替えられ、映像表示部3に出力される。
上記ステップST5以降の処理は、MPEG2再生終了まで繰り返され、これによって、動画が映像表示部3に表示される。
図22の下段に示す静止画の低精細モード再生において、ステップST1およびST2は、動画の場合と同じである。
つぎに、ステップST11(動画の場合の前記ステップST3に対応)が実行されるが、ここでは、動画の場合と逆に、当該静止画再生の前に、解像度変換部(VF)26が変換すべき解像度(VF設定)が「480p」または「576p」の低精細モード(LM)対応の場合のみ、このVF設定を高精細モード(HM)対応に変更する。
つぎのステップST12では、再生制御手段31が、ディスプレイ処理部27内の設定をJPEG用色空間に設定し、ディスプレイリスト25AのDL設定を低精細モード(LM)対応に設定する。これによりモード切り替えに対応した設定が行われる。
なお、このステップST11およびST12は、当該静止画再生の前に低精細モード(LM)に対応した設定となっている場合はスキップされる。
動画の場合と同様にファイルを読み込んだ後(ステップST5)、読み込んだ静止画データを静止画デコード手段(JPEG Dec)30に送る。このとき静止画の場合、通常音声データはないことからデマクサによる処理がスキップされる。
通常、デコーダはデコード用画像サイズが固定されているため、読み込んだデータの画像サイズがデコード用画像サイズに適合しない場合は、適合可能に読み込んだデータの画像サイズを縮小する(ステップST13)。たとえば、デコード用画像サイズがWXGA固定の場合、もとの画像サイズに対応して縮小倍率が、1/2、1/4、1/8の3種類用意されている。
静止画デコード手段30にてデコードした後(ステップST14)、デコード後の静止画データパケットが、動画の場合と同様にパケットキュー登録を済ませてから解像度変換部(Video Filter)26に送信される(ステップST9)。
上記ステップST5、ST13およびST14の処理は、デコード終了まで繰り返される。
解像度変換部26では、静止画を動画のサイズに適合するように画像サイズの縮小が行われ、処理後の静止画データパケットがディスプレイ処理部27に送られる(ステップST15)。この画素数変換処理では、映像表示部3の画素が正方でない場合、縦横で縮小倍率を変える必要がある。また、「480p」と「576p」を同一サイズに揃える必要がある。たとえば、画素サイズの縦と横の比が27:32の場合、「480p」ならば幅を(27/32)倍、「576p」ならば幅を(27/32×5/6)倍になるように解像度を変換する。
その後、静止画のデータパケットは、JPEGの色空間設定等のディスプレイ処理後に、パケットキューに基づいて並べ替えられ、映像表示部3に出力される。
図23に、動画および静止画を高精細モード再生する場合の処理フロー図を示す。
この図23の高精細モード再生が図22の低精細モード再生と異なる点は、静止画再生の場合に、ディスプレイリスト(DL)の設定を低精細モード(LM)ではなく、高精細モード(HM)対応に設定すること(ステップST20)と、解像度変換時に、静止画サイズを動画仕様の「480p」または「576p」に適合させるサイズ縮小は行わないで、単に、映像表示部3の解像度に適合させるためにディスプレイリスト(DL)に設定されている高精細モード(HM)対応のサイズに変換すること(ステップST21)である。なお、ステップST21において、DL対応の画像サイズ変換は、必要な場合にのみ行われる。
その他のステップは低精細モード再生時と同じであることから、ここでの説明を書略する。
本実施形態によれば、以下の利益が得られる。
図1に示すように、ネットワーク操作管理部としてのC−CPU21と、データ再生管理部としてのM−CPU22とが各々サーバ機能を有し、IPアドレスが別々に割り当てられている。また、ネットワークによるアクセスをC−CPU21が受け付けるようにしている。そのため、M−CPU22はデータ再生に関する管理、制御に専念でき、データ再生に支障をきたすことなく、C−CPU21に対しネットワークを介した操作に基づく設定が何時でも行える。
また、C−CPU21に接続されている管理記憶部としてのNVRAM24内に、階層構造を有する管理画面が格納されている。この管理画面は通常のブラウザと同様な表示画面形式を有している。
このため、許可されたものであればネットワークを介して当該管理画面にアクセスできる。つまり、アクセスが許可された処理装置としてのPC200に対しては、管理画面をネットワークに開放し、PC200は自身の表示画面に管理画面を表示できる。そのとき管理画面がブラウザと同様な表示画面形式を採ることから、操作に手間取ることがなく、違和感もなく快適に管理画面の設定変更が可能である。
とくに、上記ネットワークが、インターネットと異なるローカルエリアネットワーク(LAN)である場合、ダウンロード時にインターネットへのアクセス(ウェブアクセス)を必要としないで、ダウンロード設定を上記LAN上で行うことができる。
このとき、上述したようにダウンロードのコンテンツを保持するPC200がLAN上に接続されていれば、当該PC200からのアクセスまたはOSD(メニュー画面)からのアクセス等に応じて、C−CPU21がLAN上に、たとえばHTML(Hyper Text Markup Language)に対応した管理画面を開放する。したがって、当該LANにインターネットが接続されているかを問わず、かつ、インターネット上のダウンロード用ウェブサーバを必要とせずに、インターネットからのダウンロードと同様な操作性のダウンロードが可能である。また、このときウェブ表示用の専用ソフトウェアを必要としない。
また、管理画面はネットワーク操作管理部(C−CPU21)のIPアドレスでアクセスするのであるが、管理画面内にデータ再生管理部(M−CPU22)のIPアドレスが埋め込まれ、任意の操作によって保存されている。このため、PC200がデータ再生時にM−CPU22に対しアクセスする場合でも、そのIPアドレスを入力する手間が不要である。
管理画面には、その他、ダウンロードスケジュール、再生スケジュール、メモリカード(MC)20等のストレージメディアの再生、再生対象の特定、自動再生の選択等に関する必要な管理項目が一元化され、それらの設定変更が容易である。
管理画面は、第1制御部としてのディスプレイ用のCPU(D−CPU4)を介して映像表示部3に表示させることも可能である。
D−CPU4とC−CPU21との通信が、1本の信号線(アラーム線4A)と1本のシリアル通信線4Bとで可能であり、接続が簡素である。また、D−CPU4の処理負担が比較的小さいときのみC−CPU21に通信契機を与えることで、D−CPU4の処理に支障をきたすことがない通信が可能である。C−CPU21がD−CPU4と通信するのは設定に関する内容であるため緊急性を要しないことから、このような方法で十分である。
C−CPU21にはメイン電源オフ時にも起動可能なスタンバイ電源が常時供給され、ネットワークを介する操作に基づくアクセスが常時可能である。このことは、データ再生を行っていない夜間やディスプレイの非使用時にも次の再生に備えて各種設定やダウンロードができる点で重要である。
データ再生には、ネットワークからダウンロードしたデータをほぼリアルタイムで再生するストリーミング再生、ダウンロードしたデータを一旦保存して再生するダウンロード再生、通常の再生(ローカル再生)等、再生モードが多様で、様々な状況に応じたデータ再生が可能である。
これらの再生時に、動画と静止画をそれぞれ本来の解像度で再生する高精細(再生)モードと、静止画の解像度を動画レベルに変換して再生する低精細(再生)モードとを有し、その選択設定が管理画面上で可能である。このため、ユーザの好みに応じて、解像度切り替えがブランキング期間で処理できず画面が一瞬途切れるブランキング発生確率が高いが高精細としたいか、あるいは、低精細でもブランキング防止を重視したいかに応じたモード選択が可能である。
とくに、パブリックディスプレイを行うデパートなどの例では、たとえば、商品の静止画を綺麗に見せたいときは高精細モードを、店のコマーシャルなど動画を主体としたコンテンツの場合は低精細モードを選択でき、コンテンツに合わせた最適表示が可能となる。
また、以上のネットワーク接続とデータ再生の機能は、オプション部品として提供されているため、ディスプレイ装置の本体を低コスト化でき、広範な用途に対応可能で汎用性が高く無駄がない商品提供が可能である。
また、2つの管理部(ネットワーク操作管理部とデータ再生管理部)とを機能追加デバイス内に設けていることから、開発においても、装置本体や他の機能追加デバイスの開発資産に、あらたな開発部分を追加するかたちで作業ができ、また、共通するハードウェアやソフトウェアを重複して移植する作業工程が発生せず、開発が容易であるという利益が得られる。
実施形態のディスプレイ装置の主要構成を示すブロック図である。 実施形態のオプションボードの構成図である。 管理画面例を示す図である。 OSD上でのIPアドレス設定の説明図である。 IPアドレスの通知開始の説明図である。 問い合わせに応じたIPアドレス通知の説明図である。 IPアドレスの自動取得の説明図である。 自動取得完了の説明図である。 ストリーミング再生の説明図である。 ダウンロード(再生)の説明図である。 ローカル再生の説明図である。 (A)〜(D)は、ダウンロードのスケジュール設定項目を示す図である。 スタンバイの説明図である。 ローカル再生の開始指示の説明図である。 ローカル再生の説明図である。 スタンバイの説明図である。 ダウンロードの設定日時に適合した時の説明図である。 ダウンロード(再生)の説明図である。 ダウンロード(再生)終了時の説明図である。 パワーオフの説明図である。 解像度情報取得の説明図である。 低精細モード再生の処理フロー図である。 高精細モード再生の処理フロー図である。
符号の説明
1…ディスプレイ装置、1A…機器本体、2…オプションボード、2A…ネットワーク接続端子、3…映像表示部、4…D−CPU、4A…アラーム線、4B…シリアル通信線、6…リモコン、7…電源部、20…メモリカード(MC)、20A…記録再生部、21…C−CPU、22…M−CPU、23…ハブIC、24…NVRAM、25…RAM、25A…ディスプレイリスト、25B…再生リスト、26…解像度変換部、27…ディスプレイ処理部、28…VA分離手段、29…動画デコード手段、30…静止画デコード手段、31…再生制御手段、200…PC

Claims (3)

  1. 複数の映像表示装置を有するパブリックディスプレイシステムで使用され、映像表示部を含む機器本体と、当該機器本体に着脱可能な機能追加デバイスとを備える映像表示機器であって、
    前記機器本体に、前記映像表示部の映像表示を制御する第1制御部が設けられ、
    前記機能追加デバイスに、再生した映像データ、または、ネットワークから供給された映像データを前記装置本体に供給する第3制御部と、ネットワークを介した操作による設定を管理する第2制御部が設けられ、
    前記第1制御部および前記第2制御部は、装置の不具合を知らせる1本のアラーム線と、1組のシリアル通信線とにより直接接続されており
    前記第1制御部は、前記1本のアラーム線を介して処理可能なタイミングを前記第2制御部に通知し、前記第2制御部からの応答を契機に、1本の前記シリアル通信線を介して前記第1および第2制御部間で設定情報の通信を行う
    映像表示機器。
  2. 前記機器本体が操作部を備え、
    前記操作部の操作に基づき前記機能追加デバイスのアドレスが設定または変更された場合、新たなアドレスの通知を、前記1本のアラーム線を介したタイミング通知および前記応答を契機に、前記1本のシリアル通信線を介して行う
    請求項1に記載の映像表示機器。
  3. 前記機器本体が操作部を備え、
    前記機能追加デバイスはネットワーク接続端子を備え、
    前記操作部の操作に基づき前記機能追加デバイスのアドレスを、ネットワークを介して取得することが指示された場合、当該指示を、前記1本のアラーム線を介したタイミング通知および前記応答を契機に、前記1本のシリアル通信線を介して行い、
    前記第2制御部が前記ネットワークを介したアドレスの取得を実行する
    請求項1に記載の映像表示機器。
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