JPH05341748A - 表示体及び画像表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 脱着可能で表示画像の保存、消去が可能な画
像表示体及び装置を提供する。 【構成】 画像選択用表示部１２から画像表示体２０に
表示する画像をキーボード１８で選択すると、ＣＰＵは
通信部を介してネットワークに接続している外部装置に
画像データの転送を要求し、画像データを画像表示装置
１に転送し、通信部を介してメモリに格納した後、ＩＰ
が濃淡値階調変換を行い画像表示体２０の表示メモリに
書き込む。アドレス発生部は電源部から電源の供給を得
て、表示メモリのメモリ読み出しアドレスを発生し画像
データを制御情報と共に画像表示部２５に送出する。画
像表示部２５は画像データの表示を行う。表示体２０は
画像処理装置１本体に対して着脱可能であり、厚さは約
１ミリ、大きさはイメージャフィルムとほぼ同じで、不
揮発性メモリで構成するので、表示画像をそのまま維持
できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は画像表示装置に関し、特
に、取り外し可能で且つ表示画像の保存が可能であり、
また、画像の消去及び書込が可能である表示体及びそれ
を有する画像表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】Ｘ線診断装置、超音波診断装置、Ｘ線Ｃ
Ｔ装置、ＭＲＩ装置、核医学機器及び内視鏡等の診断装
置で得た医用画像を医師が読影するためには、(1) イメ
ージャ（フィルム）に出力し読影する方法と、(2) ＣＲ
Ｔ（ディスプレイ）に出力・表示し読影する方法があ
る。

【０００３】イメージャを用いる場合は、例えば医用画
像であれば、患者の画像を撮影しＣＲＴで画像確認を行
った後に診断のためにイメージャ撮影装置を用いてイメ
ージャフィルムを撮影し現像する。医師はシャーカステ
ンに患者のイメージャフィルムを数枚挟み込んで読影・
診断を行う。なお、イメージャフィルムは数年間保存さ
れる。

【０００４】また、ＣＲＴによる場合は、患者の画像を
撮影しＣＲＴで画像確認を行った後に撮像装置（例え
ば、Ｘ線診断装置、超音波診断装置、ｅｔｃ）本体又は
診断用装置（例えば、２台目のコンソール、医用画像通
信システムのワークステーション等）のＣＲＴ上に画像
を表示し読影を行う。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1) のイメージャフィルムによる方法では、イメージャ
撮影装置や現像装置に要する初期費用及びフィルム代や
フィルム保管コスト等のランニングコストが必要となる
という問題点があった。一方、ＣＲＴによる方法では、
複数の画像（及び文字情報）を同時に読取るためにマル
チフレーム、マルチウインドウ等によりＣＲＴの画面を
分割し多重的に使う場合があるが、詳しい診断のために
は解像度や分解能を低下させないために単一表示を行う
場合が多い。そのため、複数の画像を同時に並べて観察
しようとする場合、複数台のＣＲＴを並べて用いること
となりＣＲＴを置く場所と、複数のＣＲＴを用意するた
めのに多額の費用を要するという不都合があった。

【０００６】本発明は、上記問題点及び不都合に鑑みて
なされたものであり、イメージャフィルムと同じ感覚で
取扱うことの出来る脱着可能で且つ表示画像の保存及び
消去が可能な画像表示体及びその画像表示体を用いる画
像表示装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の表示体は、接続用電極部と、送出されたデ
ータを該接続用電極部を介して格納する記憶部と、該デ
ータを表示する表示部と、記憶部の読み出しアドレスを
発生し記憶部に格納されている読み出しアドレスのデー
タを読み出して制御情報と共に表示部に送出するアドレ
ス発生部と、アドレス発生部と表示部に電源を供給する
電源部と、を有することを特徴とする。また、上記表示
体において、表示部が透過型液晶ディスプレイであるこ
とが望ましい。

【０００８】なお、表示体は、接続用電極部と、送出さ
れたデータとしての文字を含む画像情報及び複数枚の画
像データを接続用電極部を介して格納する記憶部と、画
像情報または画像データを表示する表示部と、表示画像
選択手段と、表示画像選択手段の選択結果に基づき画像
選択指示をアドレス発生部に送出する画像選択指示部
と、該画像選択指示に基づき記憶部の読み出しアドレス
を発生し記憶部に格納されている読み出しアドレスのデ
ータを読み出して制御情報と共に表示部に送出するアド
レス発生部と、アドレス発生部と画像表示部に電源を供
給する電源部と、を有するよう構成してもよい。また、
上記表示体において、表示部が透過型液晶であることが
望ましい。

【０００９】また、本発明の画像表示装置は制御部と、
外部装置とのデータの受け渡しを行うデータ入出力部
と、記憶装置と、画像選択用表示部と、を有する画像選
択・収集部と、上記表示体の何れか１つと、を有する本
体部からなり、画像選択・収集部が表示体に画像データ
及び／または文字データを含む画像情報を送出し、表示
体が本体部に着脱可能であることを特徴とする。

【００１０】

【作用】上記構成により、本発明の表示体は、記憶部が
送出されたデータを接続用電極部を介して格納し、アド
レス発生部が、記憶部の読み出しアドレスを発生し記憶
部に格納されている読み出しアドレスのデータを読み出
して制御情報と共に表示部に送出し、表示部が送出され
たデータを表示する。そして、電源部がアドレス発生部
と表示部に電源を供給する。なお、他の実施例では、表
示体は、記憶部が送出されたデータとして文字を含む画
像情報及び複数枚の画像の画像データを接続用電極部を
介して格納し、画像選択指示部が、表示画像選択手段の
選択結果に基づき画像選択指示をアドレス発生部に送出
し、アドレス発生部が、画像選択指示に基づき記憶部の
読み出しアドレスを発生し記憶部に格納されている読み
出しアドレスのデータを読み出して制御情報と共に表示
部に送出し、表示部が画像情報または画像データを表示
し、電源部がアドレス発生部と画像表示部に電源を供給
する。また、本発明の画像表示装置は画像選択・収集部
が表示体に画像データを送出し、表示体が本体部に着脱
可能である。

【００１１】

【実施例】

＜実施例１＞

【００１２】図１は、本発明の画像表示装置及び表示体
の一実施例の構成を示すブロック図である。図１におい
て画像表示装置１は画像選択・収集部１０と表示体とし
ての画像表示体２０で構成されている。

【００１３】画像選択・収集部１０は制御部として画像
選択・収集部１０全体を制御するＣＰＵ１１と、図２に
示すような画像を選択するための画像選択用表示部１２
と、ネットワーク（図示せず）を介してＸ線診断装置、
超音波診断装置等の画像撮影装置や画像データベース
（何れも図示せず）等の外部装置から画像データを受取
るデータ入出力部としての通信部１３と、受取った画像
データを格納する記憶装置としてのメモリ１４と、画像
の濃淡値階調変換を行うイメージプロセッサ（以下、Ｉ
Ｐと記す）１５と、を有する。なお、実施例では外部装
置からの画像データをネットワークを介して通信部１３
で受取るよう画像選択・収集部１０を構成しているが、
他の実施例として、通信部１３を用いず直接的にバスで
結合し収集するものもある。

【００１４】また、画像表示体２０はＥＰＲＯＭ等の不
揮発性メモリ又はバックアップ電源を備えた記憶部とし
ての表示メモリ２１と、表示メモリのバックアップ電源
２２と、アドレス発生部２３と、電源部２４と、表示部
としての画像表示部２５と、を有している。

【００１５】図１において、オペレータは画像選択用表
示部（操作部）１２に示される画像リスト等から画像表
示体２０に表示する画像を図２に示すキーボード１８で
選択する。オペレータによる画像の選択が行われると、
ＣＰＵ１１は通信部１３を介してネットワークに接続し
ているＸ線診断装置、超音波診断装置等の画像撮影装置
や画像データベース等の外部装置に画像データの転送を
要求する。ネットワークに接続している外部装置はＣＰ
Ｕ１１の画像データ転送要求により要求された画像の画
像データをネットワークを介して画像表示装置１に転送
する。転送された画像データは通信部１３で受取りメモ
リ１４に格納した後、ＩＰ１５で濃淡値階調変換を行い
画像表示体２０の表示メモリ２１に書き込む。表示メモ
リ２１はバックアップ電源２２を有している。

【００１６】アドレス発生部２３は電源部（太陽電池）
２４から電源の供給を得て、表示メモリ２１のメモリ読
み出しアドレスを発生し画像データを制御情報と共に画
像表示部２５に送出する。画像表示部２５も電源部２４
から電源供給を受けており画像データの視覚的表示を行
う。

【００１７】上記により画像表示を行った後は、図２に
示すように、画像表示装置１の本体から画像表示体２０
を取り外して（又は、抜き取って）も、画像表示体２０
は単独で表示された画像を維持できるので、図３に示す
ように複数の画像保存部をシャーカステンに並べて挟
み、あたかもイメージャフィルムを並べて読影するよう
に複数の画像保存部２０ー１、２０ー２、・・・、２０
ー６を読影することが出来る。

【００１８】図２は画像表示装置１の本体（図２Ａ）
と、本体から取り外した画像表示体２０の例（図２）を
示し、図２Ａでは、画像表示装置１の本体にはオペレー
タが操作しやすいように並設された表示画像選択画面１
８、画像保存部２０、キーボード１８及びポインティン
グデバイス（例えば、マウス等）１９が示されている。

【００１９】また、図２Ｂは図２Ａの画像表示装置１の
本体から取り外した画像表示体２０を示している。画像
表示体２０はバス接続電極２６と、表示メモリ２１、バ
ックアップ電源２２、アドレス発生部２３及び太陽電池
２４を含む回路部２８と回路部２８と接続し画像を表示
する画像表示部としての透過型液晶ディスプレイ２５を
封入した薄い硬質プラスチック製の保護板２７とで構成
されており、バス接続電極２６は画像表示装置１の本体
に着脱自在に挿入するよう形成されており、画像表示装
置１の本体に挿入しているときにはバス接続電極２６と
画像表示装置１の本体は電気的に接続する。なお、画像
保持部２０の厚さは約１ミリ（mm）程度であり、縦横の
サイズもほぼイメージャーフィルムと同様であり、医師
にとってはイメージャーフィルムと同じような感覚でシ
ャーカステンに挟んで扱い得る。

【００２０】また、本体部から切り離された表示体２０
は電源部２４の電源を基に駆動される。そして、表示体
２０を再び画像表示装置１の本体部に挿入して、バス接
続電極２６が画像表示部のバス電極（図示せず）と接続
した時、表示体２０の表示メモリ２１及び画像表示部２
５の表示画像は消去される。画像表示装置１の本体部に
セット（挿入）した表示体２０に対しては、画像選択・
収集部１０から画像データを送出して画像を表示させる
ことが出来ることはいうまでもない。

【００２１】なお、上記に限らず、例えば、表示メモリ
２１の画像データ及び／または画像表示部２５の画像を
消去するの消去スイッチ（ボタン）を表示体２０の適当
な場所に設けてもよい。この場合、表示メモリ２１のバ
ックアップ電源２２の電源スイッチと電源部２４の電源
スイッチは連動するように１個のスイッチで共用いても
よいし、別々に設けてもよい。電源スイッチを別々にし
た場合は、一旦画像表示部の画像を消去しても再び同じ
画像を表示することが出来る。 ＜実施例２＞

【００２２】図４は本発明の画像表示装置１の他の実施
例の構成を示すブロック図であり、図５は図４の画像表
示装置１の本体と本体から取り外した画像表示体２０の
例である。図４及び図５において同じ記号は実施例１と
同じ構成であることを意味している。

【００２３】本実施例と実施例１との相違は、画像表示
体２０’が画像表示装置１の本体から複数枚の画像を受
け付けて画像の表示選択を行うことが出来る点である。
画像選択を行うための情報として画像選択・収集部１０
からは画像データの他に画像選択情報（文字及び縮小画
像）を画像表示体２０’に送出し、画像表示体２０’を
画像表示装置１の本体から取り外した後でも画像表示体
２０単独で画像表示部に表示する画像を選択できるよう
に構成した点である。

【００２４】図４において、画像表示体２０’は、図１
の表示メモリ２１に代えて図５Ａに示す画像表示装置１
の本体から複数の画像のデータ及び画像情報を受取って
格納する表示メモリ２１’と、表示メモリ２１’に格納
されている画像情報を選択する画像選択スイッチ３１、
３２と、画像選択スイッチ３１の選択結果を信号として
アドレス発生部に送出する画像選択指示部３３とを図１
の構成に付加して構成している。表示メモリ２１’のデ
ィレクトリ情報Ｇ、画面１、画面２、・・・、画面１６
は表示メモリ２１’に格納されている画像情報及び複数
の画像の画像データを説明上図示したものである。

【００２５】画像表示体２０’は画像表示装置１の本体
から複数枚の画像及び画像情報を受け付けて表示メモリ
２１’に格納し、先ず、液晶ディスプレイ２５に画像情
報Ｇを、例えば、リスト形式で表示し、医師はその表示
を見て画像選択スイッチ３１を押して表示されている画
像を画面Ｇ、画面１、画面２、・・・、画面１６の順に
スクロールして見たい画像の読影を行うことが出来る。
また、画像選択スイッチ３２を押して画面を逆にスクロ
ールさせることも出来る。この場合、医師が画像選択ス
イッチ３１或いは３２を押すと画像選択指示部３３は画
像指示信号をアドレス発生部２３に送出し、アドレス発
生部２３は画像指示信号の値を基に希望する表示メモリ
２１’の画像データのアドレスを発生し、表示メモリ２
１’はそのアドレスの画像データを液晶ディスプレイ２
５に出力し、液晶ディスプレイ２５はその画像データを
視覚的に表示する。

【００２６】以上、発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種
々の変形実施が可能であることはいうまでもない。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、読
影等、画像の観察を行う場合、表示体を用いることによ
って、 (1) イメージャフィルムを用いる場合と比較すれば、イ
メージャフィルム作成のための撮影、現像時間を必要と
しないので読影準備時間が短くなり、また、表示体（表
示媒体）は再利用可能であることからイメージャフィル
ムのようなランニングコストが不要である。

【００２８】(2) ＣＲＴによる場合と比較すれば、複数
枚の画像を比較するために複数のＣＲＴを用意したりＣ
ＲＴ画面を分割し小さな画面で我慢する必要がなく、あ
たかもイメージャフィルムで読影するようにシャーカス
テンに表示体を並べて見比べることが出来るので、比較
観察がＣＲＴの場合より行い易い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の画像表示装置の第一の実施例の構成を
示すブロック図である。

【図２】図１の画像表示装置の本体と、本体から取り外
した表示体の例である。

【図３】シャーカステンに並べた複数の表示体を示す図
である。

【図４】本発明の画像表示装置の第二の実施例の構成を
示すブロック図である。

【図５】図４の画像表示装置の本体と、本体から取り外
した表示体の例である。

【符号の説明】

１ 像表示装置 １０ 画像選択・収集部 １１ 制御部（ＣＰＵ） １３ データ入出力部（通信部） １４ 記憶装置（メモリ） ２０、２０’ 表示体（画像表示体） ２１、２１’ 記憶部（表示メモリ） ２３ アドレス発生部 ２４ 電源部 ２５ 表示部（画像表示部） ３１、３２ 表示画像選択手段（画像選択スイッチ） ３３ 画像選択指示部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ａ６１Ｂ 8/00 7507−4Ｃ Ｇ０９Ｇ 3/18 7319−5Ｇ 5/40 4232−5Ｇ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 接続用電極部と、送出されたデータを該
   接続用電極部を介して格納する記憶部と、該データを表
   示する表示部と、前記記憶部の読み出しアドレスを発生
   し該記憶部に格納されている読み出しアドレスのデータ
   を読み出して制御情報と共に該表示部に送出するアドレ
   ス発生部と、該アドレス発生部と前記表示部に電源を供
   給する電源部と、を有することを特徴とする表示体。
2. 【請求項２】 接続用電極部と、送出されたデータとし
   ての文字を含む画像情報及び複数枚の画像の画像データ
   を該接続用電極部を介して格納する記憶部と、該画像情
   報または画像データを表示する表示部と、表示画像選択
   手段と、該表示画像選択手段の選択結果に基づき画像選
   択指示をアドレス発生部に送出する画像選択指示部と、
   該画像選択指示に基づき前記記憶部の読み出しアドレス
   を発生し該記憶部に格納されている読み出しアドレスの
   データを読み出して制御情報と共に該表示部に送出する
   アドレス発生部と、該アドレス発生部と前記画像表示部
   に電源を供給する電源部と、を有することを特徴とする
   表示体。
3. 【請求項３】 請求項１又は２記載の表示体において、
   表示部が透過型液晶ディスプレイであることを特徴とす
   る表示体。
4. 【請求項４】 制御部と、外部装置とのデータの受け渡
   しを行うデータ入出力部と、記憶装置と、画像選択用表
   示部と、を有する画像選択・収集部と、請求項１、２又
   は３項の何れか１項に記載の表示体と、を有する本体部
   からなり、前記画像選択・収集部が該表示体に画像デー
   タ及び／または文字データを含む画像情報を送出し、前
   記表示体が該本体部に着脱可能であることを特徴とする
   画像表示装置。