JP4856988B2 - モータ駆動集積回路 - Google Patents

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本発明は、モータ駆動集積回路に関する。
昨今の電子機器では、一つの機器内で複数のモータが用いられることが多い。例えば、デジタルカメラの場合、シャッタ機構、絞り機構、フォーカス機構、ズーム機構等を駆動するために複数のモータが用いられている。このようなモータのコイルへの通電を制御する回路としては、Hブリッジ回路が一般的である。そのため、複数のモータを駆動する電子機器では、複数のHブリッジ回路を内蔵するモータ駆動集積回路が用いられる。
モータ駆動集積回路において、1つのコイルごとに独立したHブリッジ回路を1つ用意することとすると、チップサイズや出力端子の増加を招くこととなる。そこで、Hブリッジ回路の片側を2つのコイルで共用することにより、モータ駆動集積回路のチップサイズ及び出力端子の増加を抑制する手法がとられている(例えば特許文献1)。
図5は、定電流駆動又は飽和駆動によりコイルを駆動可能な、Hブリッジ回路を共用したモータ駆動集積回路の構成例を示す図である。モータ駆動集積回路100は、PチャネルMOSFET110〜112、NチャネルMOSFET120〜122、及びオペアンプ130を含んで構成されている。PチャネルMOSFET110,111及びNチャネルMOSFET120,121により1つのHブリッジ回路が構成され、出力端子OUT1,OUT2が、その出力となっている。また、PチャネルMOSFET111,112及びNチャネルMOSFET121,122により1つのHブリッジ回路が構成され、出力端子OUT2,OUT3が、その出力となっている。つまり、モータ駆動集積回路100では、PチャネルMOSFET111及びNチャネルMOSFET121が2つのHブリッジ回路で共用されている。
そして、出力端子OUT1,OUT2間には、定電流駆動されるコイル140が接続される。また、出力端子OUT2,OUT3間には、飽和駆動されるコイル150が接続される。さらに、NチャネルMOSFET120,121のソース側には、コイル140に流れる電流量を検出するための抵抗160が端子SEN1を介して接続される。
ここで、コイル140を駆動する場合、PチャネルMOSFET110及びNチャネルMOSFET121と、PチャネルMOSFET111及びNチャネルMOSFET120とが相補的にオンオフすることとなる。そして、抵抗160によって検出される電圧が基準電圧と等しくなるようにNチャネルMOSFET120又はNチャネルMOSFET121のゲート電圧をオペアンプ130が制御することにより、コイル140が定電流駆動される。また、コイル150を駆動する場合、PチャネルMOSFET111及びNチャネルMOSFET122と、PチャネルMOSFET112及びNチャネルMOSFET121とが相補的にオンオフすることとなる。
また、図6は、定電流駆動又は飽和駆動によりコイルを駆動可能な、Hブリッジ回路を共用したモータ駆動集積回路の他の構成例を示す図である。モータ駆動集積回路200は、図5に示したモータ駆動集積回路100の構成に加えて、オペアンプ210を備えており、コイル140に流れる電流量を検出するための抵抗220が端子SEN2を介して接続されている。モータ駆動集積回路200においても、PチャネルMOSFET110及びNチャネルMOSFET121と、PチャネルMOSFET111及びNチャネルMOSFET120とが相補的にオンオフされることにより、コイル140が駆動される。そして、PチャネルMOSFET110及びNチャネルMOSFET121がオンの場合、オペアンプ210によってPチャネルMOSFET110のゲート電圧が制御されることにより、コイル140が定電流駆動される。また、PチャネルMOSFET111及びNチャネルMOSFET120がオンの場合、オペアンプ130によってNチャネルMOSFET120のゲート電圧が制御されることにより、コイル140が定電流駆動される。
特開2004−104940号公報
ところで、図5に示したモータ駆動集積回路100を用いてコイル150を駆動する場合、電流の流れる向きによってコイル150に流れる電流量が変化することとなる。例えば、PチャネルMOSFET111及びNチャネルMOSFET122がオン、PチャネルMOSFET112及びNチャネルMOSFET121がオフの場合、コイル150の抵抗値をRL、PチャネルMOSFET111及びNチャネルMOSFET122の抵抗値をRONとすると、コイル150に流れる電流I1は、I1=VM/(RL+RON)となる。また、PチャネルMOSFET112及びNチャネルMOSFET121がオン、PチャネルMOSFET111及びNチャネルMOSFET122がオフの場合、PチャネルMOSFET112及びNチャネルMOSFET121の抵抗値をRON、外付けの抵抗160の抵抗値をRFとすると、コイル150に流れる電流I2は、I2=VM/(RL+RON+RF)となる。
このように、図5に示したモータ駆動集積回路100では、コイル140を定電流駆動するために設けられた抵抗160の影響により、コイル150に流れる電流量が電流の向きによって異なることとなる(I1>I2)。そのため、コイル150により駆動されるモータを安定駆動することができない。
一方、図6に示したモータ駆動集積回路200の場合、コイル150に流れる電流は、電流の向きによらずVM/(RL+RON)となり、モータを安定駆動することができる。しかしながら、図6に示したモータ駆動集積回路200の場合、コイル140を定電流駆動するために、2つの外付け抵抗160,220が必要になってしまい、モータ駆動集積回路200及び外付け抵抗160,220等によって実現される回路の面積及びコストの増大を招くこととなる。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、モータを安定駆動可能で、回路の面積及びコストの削減が可能なモータ駆動集積回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のモータ駆動集積回路は、複数のモータが有するコイルの通電を制御するモータ駆動集積回路であって、直列に接続された第1及び第2トランジスタと、直列に接続された第3及び第4トランジスタと、直列に接続された第5及び第6トランジスタと、一端が前記第3及び第4トランジスタの接続点と接続された第7トランジスタと、前記第1及び第2トランジスタの接続点に第1コイルの一端を接続するための第1コイル接続端子と、前記第3及び第4トランジスタの接続点に前記第1コイルの他端を接続するとともに、前記第3及び第7トランジスタの接続点に第2コイルの一端を接続するための第2コイル接続端子と、前記第5及び第6トランジスタの接続点に前記第2コイルの他端を接続するための第3コイル接続端子と、前記第1コイルに流れる電流を検出するための抵抗を、前記第2トランジスタの前記第1トランジスタと接続される側とは反対の端子と、前記第4トランジスタの前記第3トランジスタと接続される側とは反対の端子とに接続するための電流検出抵抗接続端子と、前記電流検出抵抗の検出結果に応じて前記第2又は第4トランジスタの制御電極の電圧を制御することにより前記第1コイルを定電流制御する電流制御回路と、を備え、前記第3トランジスタの前記第7トランジスタと接続される側とは反対側の電極と、前記第5トランジスタの前記第6トランジスタと接続される側とは反対側の電極とに第1電圧が印加され、前記第7トランジスタの前記第3トランジスタと接続される側とは反対側の電極と、前記第6トランジスタの前記第5トランジスタと接続される側とは反対側の電極とに第2電圧が印加され、前記第1及び第4トランジスタと、前記第3及び第2トランジスタとが相補的にオンオフされることにより前記第1コイルに対する通電が行われ、前記第3及び第6トランジスタと、前記第5及び第7トランジスタとが相補的にオンオフされることにより前記第2コイルに対する通電が行われることとする。
そして、前記第1〜第7トランジスタのうち、接地側のトランジスタは接地側の電極と制御電極との電位差に応じてオンオフするトランジスタであることとすることができる。
さらに、前記第2、第4、第6、及び第7トランジスタが、接地側のトランジスタであることとすることができる。
また、前記第1〜第7トランジスタのうち、電源側のトランジスタは電源側の電極と制御電極との電位差に応じてオンオフするトランジスタであることとすることができる。
また、前記電流制御回路は、一方の入力端子印加される基準電圧と、他方の入力端子に印加される前記電流検出抵抗接続端子の電圧とに応じて前記第2又は第4トランジスタの制御電極の電圧を制御することにより前記第1コイルを定電流制御するオペアンプであることとすることができる。
モータを安定駆動可能で、回路の面積及びコストの削減が可能なモータ駆動集積回路を提供することができる。
==回路構成==
図1は、本発明の実施形態であるモータ駆動集積回路の構成例を示す図である。モータ駆動集積回路1は、PチャネルMOSFET10〜17、NチャネルMOSFET20〜29、オペアンプ30,31、スイッチ回路35,36、及びロジック回路40を含んで構成されている。また、モータ駆動集積回路1は、モータのコイルを接続するための出力端子OUT1〜OUT8、電源電圧が印加される端子VM、接地電圧が印加される端子GND、電流検出用の抵抗が接続される端子SEN1,SEN2、及び制御用の入力信号が入力される端子EN,IN1〜IN6を備えている。
本実施形態では、モータ駆動集積回路1は、例えばデジタルカメラにおける複数のアクチュエータを駆動するためのものであることとする。そして、出力端子OUT1,OUT2の間には、例えばシャッタ機構を駆動するためのボイスコイルモータのコイル50が接続されている。また、出力端子OUT5,OUT6の間には、例えば絞り機構を駆動するためのボイスコイルモータのコイル51が接続されている。なお、ボイスコイルモータの場合、モータの速度はコイルに流れる電流量によって決定される。そこで、本実施形態では、シャッタ機構や絞り機構の動作速度を一定にするために、コイル50,51は定電流駆動されることとする。
また、出力端子OUT2,OUT3の間には、例えばフォーカス機構を駆動するための2相ステッピングモータにおける一方のコイル52が接続され、出力端子OUT6,OUT7間には、他方のコイル53が接続されている。また、出力端子OUT4,OUT8間には、例えばズーム機構を駆動するためのDCモータのコイル54が接続されている。なお、ステッピングモータの場合、モータの速度はコイルの通電切り替え速度によって決定される。また、DCモータの場合、モータの速度は印加される電圧によって決定される。そこで、本実施形態では、コイル52〜54は定電流駆動ではなく、飽和駆動されることとする。
そして、端子VMには、電圧VMを発生する電源60の正側が接続されており、端子GNDには、電源60の接地側が接続されている。また、端子SEN1には、電流を検出するための抵抗70が接続され、端子SEN2には、電流を検出するための抵抗75が接続されている。
そして、PチャネルMOSFET10及びNチャネルMOSFET20はドレイン同士が接続され、PチャネルMOSFET10のソースが端子VMと接続され、NチャネルMOSFET20のソースが端子SEN1と接続されている。また、PチャネルMOSFET10及びNチャネルMOSFET20の接続点が出力端子OUT1と接続されている。同様に、PチャネルMOSFET11及びNチャネルMOSFET21のドレイン同士が接続され、PチャネルMOSFET11のソースが端子VMと接続され、NチャネルMOSFET21のソースが端子SEN1と接続されている。また、PチャネルMOSFET11及びNチャネルMOSFET21の接続点が出力端子OUT2と接続されている。つまり、PチャネルMOSFET10,11及びNチャネルMOSFET20,21によりコイル50への通電を制御するためのHブリッジ回路が構成され、その出力端子がOUT1,OUT2となっている。
また、PチャネルMOSFET11のドレインは、NチャネルMOSFET22のドレインとも接続されている。そして、NチャネルMOSFET22のソースが端子GNDと接続されている。また、PチャネルMOSFET12及びNチャネルMOSFET23はドレイン同士が接続され、PチャネルMOSFET12のソースが端子VMと接続され、NチャネルMOSFET23のソースが端子GNDと接続されている。そして、PチャネルMOSFET12及びNチャネルMOSFET23の接続点が出力端子OUT3と接続されている。つまり、PチャネルMOSFET11,12及びNチャネルMOSFET22,23によりコイル52への通電を制御するためのHブリッジ回路が構成され、その出力端子がOUT2,OUT3となっている。
また、PチャネルMOSFET14及びNチャネルMOSFET25はドレイン同士が接続され、PチャネルMOSFET14のソースが端子VMと接続され、NチャネルMOSFET25のソースが端子SEN2と接続されている。また、PチャネルMOSFET14及びNチャネルMOSFET25の接続点が出力端子OUT5と接続されている。同様に、PチャネルMOSFET15及びNチャネルMOSFET26のドレイン同士が接続され、PチャネルMOSFET15のソースが端子VMと接続され、NチャネルMOSFET26のソースが端子SEN2と接続されている。また、PチャネルMOSFET15及びNチャネルMOSFET26の接続点が出力端子OUT6と接続されている。つまり、PチャネルMOSFET14,15及びNチャネルMOSFET25,26によりコイル51への通電を制御するためのHブリッジ回路が構成され、その出力端子がOUT5,OUT6となっている。
また、PチャネルMOSFET15のドレインは、NチャネルMOSFET27のドレインとも接続されている。そして、NチャネルMOSFET27のソースが端子GNDと接続されている。また、PチャネルMOSFET16及びNチャネルMOSFET28はドレイン同士が接続され、PチャネルMOSFET16のソースが端子VMと接続され、NチャネルMOSFET28のソースが端子GNDと接続されている。そして、PチャネルMOSFET16及びNチャネルMOSFET28の接続点が出力端子OUT7と接続されている。つまり、PチャネルMOSFET15,16及びNチャネルMOSFET27,28によりコイル53への通電を制御するためのHブリッジ回路が構成され、その出力端子がOUT6,OUT7となっている。
また、PチャネルMOSFET13及びNチャネルMOSFET24はドレイン同士が接続され、PチャネルMOSFET13のソースが端子VMと接続され、NチャネルMOSFET24のソースが端子GNDと接続されている。そして、PチャネルMOSFET13及びNチャネルMOSFET24の接続点が出力端子OUT4と接続されている。同様に、PチャネルMOSFET17及びNチャネルMOSFET29はドレイン同士が接続され、PチャネルMOSFET17のソースが端末VMと接続され、NチャネルMOSFET29のソースが端子GNDと接続されている。そして、PチャネルMOSFET17及びNチャネルMOSFET29の接続点が出力端子OUT8と接続されている。つまり、PチャネルMOSFET13,17及びNチャネルMOSFET24,29によりコイル54への通電を制御するためのHブリッジ回路が構成され、その出力端子がOUT4,OUT8となっている。
このように、モータ駆動集積回路1では、PチャネルMOSFET11及び出力端子OUT2は、コイル50を駆動するためのHブリッジ回路とコイル52を駆動するためのHブリッジ回路とで共有されている。また、PチャネルMOSFET15及び出力端子OUT6は、コイル51を駆動するためのHブリッジ回路とコイル53を駆動するためのHブリッジ回路とで共有されている。そして、Hブリッジ回路が共用されることにより、コイル毎に独立してHブリッジ回路及び出力端子を設ける場合と比較してチップサイズ及び出力端子の削減が実現されている。
オペアンプ30は、出力端子OUT1,OUT2の間に接続されるコイル50を定電流駆動するための回路であり、一方の入力端子(本例では+入力端子)に基準電圧が印加され、他方の入力端子(本例では−入力端子)が端子SEN1と接続される。そして、オペアンプ30の出力電圧は、スイッチ回路35を介してNチャネルMOSFET20又はNチャネルMOSFET21のゲート(制御電極)に印加される。なお、基準電圧はモータ駆動集積回路1の内部で生成されることとしてもよいし、モータ駆動集積回路1の外部から印加されることとしてもよい。
例えば、PチャネルMOSFET10及びNチャネルMOSFET21がオン、PチャネルMOSFET11及びNチャネルMOSFET20がオフとなってコイル50に電流が流れている場合、オペアンプ30は、+入力端子の電圧と−入力端子の電圧とが等しくなるように、NチャネルMOSFET21のゲート電圧を制御する。また、PチャネルMSOFET11及びNチャネルMOSFET20がオン、PチャネルMOSFET10及びNチャネルMOSFET21がオフとなってコイル50に電流が流れている場合、オペアンプ30は、+入力端子の電圧と−入力端子の電圧とが等しくなるように、NチャネルMOSFET20のゲート電圧を制御する。つまり、オペアンプ30は、コイル50に流れる電流が基準電圧及び抵抗70によって定まる所定の電流となるようにNチャネルMOSFET20又はNチャネルMOSFET21のゲート電圧を制御する。
同様に、オペアンプ31は、出力端子OUT5,OUT6の間に接続されるコイル51を定電流駆動するための回路であり、一方の入力端子(本例では+入力端子)に基準電圧が印加され、他方の入力端子(本例では−入力端子)が端子SEN2と接続される。そして、オペアンプ31の出力電圧は、スイッチ回路36を介してNチャネルMOSFET25又はNチャネルMOSFE26のゲート(制御電極)に印加される。そして、オペアンプ31は、コイル51に流れる電流が基準電圧及び抵抗75によって定まる所定の電流となるように制御する。
ロジック回路40は、端子EN,IN1〜IN6から入力される信号に基づいて、PチャネルMOSFET10〜17のオンオフを制御するための信号P1〜P8、NチャネルMOSFET22〜24,27〜29のオンオフを制御するための信号N1〜N6、及びスイッチ回路35,36の切り替えを制御するための信号S1,S2を出力する。
なお、本実施形態では、図1に示したようにコイルが接続されることとしたが、モータ駆動集積回路1に接続されるコイルの接続形態はこれに限られるものではない。また、モータ駆動集積回路1では、MOSFETによりHブリッジ回路を構成することとしたが、バイポーラトランジスタを用いることも可能である。また、モータ駆動集積回路1では、電源側のトランジスタをPチャネルMOSFETとしたが、NチャネルMOSFETとすることやNPN型トランジスタとすることも可能である。
==動作説明==
次に、モータ駆動集積回路1の動作について説明する。図2は、端子EN,IN1〜IN4から入力される信号と、出力端子OUT1〜OUT3,OUT5〜OUT7から出力される信号との関係の一例を示す図である。なお、”*”はドントケア(don't care)であることを示しており、”−”はハイインピーダンスであることを示している。
端子ENから入力される信号がLレベルの場合、出力端子OUT1〜OUT3,OUT5〜OUT7はハイインピーダンスとなり、コイル50〜53の何れにも電流が流れず、待機状態となる。つまり、この場合、信号P1〜P3,P5〜P7はHレベルとなり、PチャネルMOSFET10〜12,14〜16はオフとなっている。また、信号N1,N2,N4,N5はLレベルとなり、NチャネルMOSFET22,23,27,28はオフとなっている。また、NチャネルMOSFET20,21,25,26もオフとなっている。
そして、端子ENから入力される信号がHレベルとなることにより、待機状態が解除される。まず、端子IN1,IN2から入力される信号が何れもLレベルの場合について説明する。この場合、コイル50,51の通電制御が行われる。
端子IN3,IN4から入力される信号が何れもLレベルの場合、出力端子OUT1から出力される信号がLレベル、出力端子OUT2から出力される信号がHレベル、出力端子OUT5,OUT6はハイインピーダンスとなる。つまり、信号P1がHレベル、信号P2がLレベルとなり、スイッチ回路35は信号S1に応じてNチャネルMOSFET20のゲート側に切り替えられる。そして、PチャネルMOSFET11からコイル50、NチャネルMOSFET20、抵抗70に定電流が流れる。これにより、コイル50により駆動されるボイスコイルモータが例えばシャッタを閉じる方向に回転する。
端子IN3から入力される信号がHレベル、端子IN4から入力される信号がLレベルの場合、出力端子OUT1,OUT2はハイインピーダンスとなり、出力端子OUT5から出力される信号がHレベル、出力端子OUT6から出力される信号がLレベルとなる。つまり、信号P5がLレベル、信号P6がHレベルとなり、スイッチ回路36は信号S2に応じてNチャネルMOSFET26のゲート側に切り替えられる。そして、PチャネルMOSFET14からコイル51、NチャネルMOSFET26、抵抗75に定電流が流れる。これにより、コイル51により駆動されるボイスコイルモータが例えば絞りを閉じる方向に回転する。
端子IN3から入力される信号がLレベル、端子IN4から入力される信号がHレベルの場合、出力端子OUT1から出力される信号がHレベル、出力端子OUT2から出力される信号がLレベル、出力端子OUT5,OUT6はハイインピーダンスとなる。つまり、信号P1がLレベル、信号P2がHレベルとなり、スイッチ回路35は信号S1に応じてNチャネルMOSFET21のゲート側に切り替えられる。そして、PチャネルMOSFET10からコイル50、NチャネルMOSFET21、抵抗70に定電流が流れる。これにより、コイル50により駆動されるボイスコイルモータが例えばシャッタを開く方向に回転する。
端子IN3,IN4から入力される信号が何れもHレベルの場合、出力端子OUT1,OUT2はハイインピーダンスとなり、出力端子OUT5から出力される信号がLレベル、出力端子OUT6から出力される信号がHレベルとなる。つまり、信号P5がHレベル、信号P6がLレベルとなり、スイッチ回路36は信号S2に応じてNチャネルMOSFET25のゲート側に切り替えられる。そして、PチャネルMOSFET15からコイル51、NチャネルMOSFET25、抵抗75に定電流が流れる。これにより、コイル51により駆動されるボイスコイルモータが例えば絞りを開く方向に回転する。
次に、端子IN1から入力される信号がLレベル、IN2から入力される信号がHレベルの場合について説明する。この場合、コイル52又はコイル53の何れか一方が通電することによってステッピングモータが駆動される。つまり、ステッピングモータは1相励磁により駆動される。
端子IN3,IN4から入力される信号が何れもLレベルの場合、出力端子OUT2,OUT3はハイインピーダンスとなり、出力端子OUT6から出力される信号がHレベル、出力端子OUT7から出力される信号がLレベルとなる。つまり、信号P2,P3がHレベル、信号N1,N2がLレベルとなり、信号P6がLレベル、信号P7がHレベル、信号N4がLレベル、信号N5がHレベルとなる。このとき、PチャネルMOSFET11,12及びNチャネルMOSFET22,23がオフとなり、コイル52には電流が流れない。また、PチャネルMOSFET15及びNチャネルMOSFET28がオン、PチャネルMOSFET16及びNチャネルMOSFET27がオフとなり、PチャネルMOSFET15からコイル53、NチャネルMOSFET28を経由して端子GNDに電流が流れる。なお、このときNチャネルMOSFET26はオフとなっている。
端子IN3から入力される信号がHレベル、IN4から入力される信号がLレベルの場合、出力端子OUT2から出力される信号がHレベル、出力端子OUT3から出力される信号がLレベルとなり、出力端子OUT6,OUT7はハイインピーダンスとなる。つまり、信号P2がLレベル、信号P3がHレベル、信号N1がLレベル、信号N2がHレベルとなり、信号P6,P7がHレベル、信号N4,N5がLレベルとなる。このとき、PチャネルMOSFET15,16及びNチャネルMOSFET27,28がオフとなり、コイル53には電流が流れない。また、PチャネルMOSFET11及びNチャネルMOSFET23がオン、PチャネルMOSFET12及びNチャネルMOSFET22がオフとなり、PチャネルMOSFET11からコイル52、NチャネルMOSFET23を経由して端子GNDに電流が流れる。なお、このときNチャネルMOSFET21はオフとなっている。
端子IN3から入力される信号がLレベル、IN4から入力される信号がHレベルの場合、出力端子OUT2,OUT3はハイインピーダンスとなり、出力端子OUT6から出力される信号がLレベル、出力端子OUT7から出力される信号がHレベルとなる。つまり、信号P2,P3がHレベル、信号N1,N2がLレベルとなり、信号P6がHレベル、信号P7がLレベル、信号N4がHレベル、信号N5がLレベルとなる。このとき、PチャネルMOSFET11,12及びNチャネルMOSFET22,23がオフとなり、コイル52には電流が流れない。また、PチャネルMOSFET16及びNチャネルMOSFET27がオン、PチャネルMOSFET15及びNチャネルMOSFET28がオフとなり、PチャネルMOSFET16からコイル53、NチャネルMOSFET27を経由して端子GNDに電流が流れる。なお、このときNチャネルMOSFET26はオフとなっている。
端子IN3,IN4から入力される信号が何れもHレベルの場合、出力端子OUT2から出力される信号がLレベル、出力端子OUT3から出力される信号がHレベルとなり、出力端子OUT6,OUT7はハイインピーダンスとなる。つまり、信号P2がHレベル、信号P3がLレベル、信号N1がHレベル、信号N2がLレベルとなり、信号P6,P7がHレベル、信号N4,N5がLレベルとなる。このとき、PチャネルMOSFET15,16及びNチャネルMOSFET27,28がオフとなり、コイル53には電流が流れない。また、PチャネルMOSFET12及びNチャネルMOSFET22がオン、PチャネルMOSFET11及びNチャネルMOSFET23がオフとなり、PチャネルMOSFET12からコイル52、NチャネルMOSFET22を経由して端子GNDに電流が流れる。なお、このときNチャネルMOSFET21はオフとなっている。
次に、端子IN1,IN2から入力される信号が何れもHレベルの場合について説明する。この場合、コイル52,53の双方が通電することによってステッピングモータが駆動される。つまり、ステッピングモータは2相励磁により駆動される。
端子IN3,IN4から入力される信号が何れもLレベルの場合、出力端子OUT2から出力される信号がLレベル、出力端子OUT3から出力される信号がHレベル、出力端子OUT6から出力される信号がHレベル、出力端子OUT7から出力される信号がLレベルとなる。つまり、信号P2がHレベル、信号P3がLレベル、信号N1がHレベル、信号N2がLレベルとなる。また、信号P6がLレベル、信号P7がHレベル、信号N4がLレベル、信号N5がHレベルとなる。このとき、PチャネルMOSFET12及びNチャネルMOSFET22がオン、PチャネルMOSFET11及びNチャネルMOSFET23がオフとなり、PチャネルMOSFET12からコイル52、NチャネルMOSFET22を経由して端子GNDに電流が流れる。また、PチャネルMOSFET15及びNチャネルMOSFET28がオン、PチャネルMOSFET16及びNチャネルMOSFET27がオフとなり、PチャネルMOSFET15からコイル53、NチャネルMOSFET28を経由して端子GNDに電流が流れる。なお、このときNチャネルMOSFET21,26はオフとなっている。
端子IN3から入力される信号がHレベル、端子IN4から入力される信号がLレベルの場合、出力端子OUT2から出力される信号がHレベル、出力端子OUT3から出力される信号がLレベル、出力端子OUT6から出力される信号がHレベル、出力端子OUT7から出力される信号がLレベルとなる。つまり、信号P2がLレベル、信号P3がHレベル、信号N1がLレベル、信号N2がHレベルとなる。また、信号P6がLレベル、信号P7がHレベル、信号N4がLレベル、信号N5がHレベルとなる。このとき、PチャネルMOSFET11及びNチャネルMOSFET23がオン、PチャネルMOSFET12及びNチャネルMOSFET22がオフとなり、PチャネルMOSFET11からコイル52、NチャネルMOSFET23を経由して端子GNDに電流が流れる。また、PチャネルMOSFET15及びNチャネルMOSFET28がオン、PチャネルMOSFET16及びNチャネルMOSFET27がオフとなり、PチャネルMOSFET15からコイル53、NチャネルMOSFET28を経由して端子GNDに電流が流れる。なお、このときNチャネルMOSFET21,26はオフとなっている。
端子IN3から入力される信号がLレベル、端子IN4から入力される信号がHレベルの場合、出力端子OUT2から出力される信号がHレベル、出力端子OUT3から出力される信号がLレベル、出力端子OUT6から出力される信号がLレベル、出力端子OUT7から出力される信号がHレベルとなる。つまり、信号P2がLレベル、信号P3がHレベル、信号N1がLレベル、信号N2がHレベルとなる。また、信号P6がHレベル、信号P7がLレベル、信号N4がHレベル、信号N5がLレベルとなる。このとき、PチャネルMOSFET11及びNチャネルMOSFET23がオン、PチャネルMOSFET12及びNチャネルMOSFET22がオフとなり、PチャネルMOSFET11からコイル52、NチャネルMOSFET23を経由して端子GNDに電流が流れる。また、PチャネルMOSFET16及びNチャネルMOSFET27がオン、PチャネルMOSFET15及びNチャネルMOSFET28がオフとなり、PチャネルMOSFET16からコイル53、NチャネルMOSFET27を経由して端子GNDに電流が流れる。なお、このときNチャネルMOSFET21,26はオフとなっている。
端子IN3,IN4から入力される信号が何れもHレベルの場合、出力端子OUT2から出力される信号がLレベル、出力端子OUT3から出力される信号がHレベル、出力端子OUT6から出力される信号がLレベル、出力端子OUT7から出力される信号がHレベルとなる。つまり、信号P2がHレベル、信号P3がLレベル、信号N1がHレベル、信号N2がLレベルとなる。また、信号P6がHレベル、信号P7がLレベル、信号N4がHレベル、信号N5がLレベルとなる。このとき、PチャネルMOSFET12及びNチャネルMOSFET22がオン、PチャネルMOSFET11及びNチャネルMOSFET23がオフとなり、PチャネルMOSFET12からコイル52、NチャネルMOSFET22を経由して端子GNDに電流が流れる。また、PチャネルMOSFET16及びNチャネルMOSFET27がオン、PチャネルMOSFET15及びNチャネルMOSFET28がオフとなり、PチャネルMOSFET16からコイル53、NチャネルMOSFET27を経由して端子GNDに電流が流れる。なお、このときNチャネルMOSFET21,26はオフとなっている。
また、図3は、端子IN5,IN6から入力される信号と、出力端子OUT4,OUT8から出力される信号との関係の一例を示す図である。
端子IN5,IN6から入力される信号が何れもLレベルの場合、出力端子OUT4,OUT8はハイインピーダンスとなり、DCモータは待機状態となる。つまり、この場合、信号P4,P8はHレベル、信号N3,N6はLレベルととなり、PチャネルMOSFET13,17及びNチャネルMOSFET24,29はオフとなっている。
端子IN5から入力される信号がHレベル、端子IN6から入力される信号がLレベルの場合、出力端子OUT4から出力される信号がHレベル、出力端子OUT8から出力される信号がLレベルとなる。つまり、信号P4がLレベル、信号P8がHレベル、信号N3がLレベル、信号N6がHレベルとなる。このとき、PチャネルMOSFET13及びNチャネルMOSFET29がオン、PチャネルMOSFET17及びNチャネルMOSFET24がオフとなり、PチャネルMOSFET13からコイル54、NチャネルMOSFET29を経由して端子GNDに電流が流れる。これにより、コイル54により駆動されるDCモータが例えば正転方向に回転する。
端子IN5から入力される信号がLレベル、端子IN6から入力される信号がHレベルの場合、出力端子OUT4から出力される信号がLレベル、出力端子OUT8から出力される信号がHレベルとなる。つまり、信号P4がHレベル、信号P8がLレベル、信号N3がHレベル、信号N6がLレベルとなる。このとき、PチャネルMOSFET17及びNチャネルMOSFET24がオン、PチャネルMOSFET13及びNチャネルMOSFET29がオフとなり、PチャネルMOSFET17からコイル54、NチャネルMOSFET24を経由して端子GNDに電流が流れる。これにより、コイル54により駆動されるDCモータが例えば逆転方向に回転する。
端子IN5,IN6から入力される信号が何れもHレベルの場合、出力端子OUT4,OUT8から出力される信号が何れもLレベルとなる。つまり、信号P4,P8がHレベル、信号N3,N6がHレベルとなる。このとき、PチャネルMOSFET13,17がオフ、NチャネルMOSFET24,29がオンとなり、DCモータは回転が停止するように制御される。
このように、モータ駆動集積回路1により、コイル50〜54の通電が制御される。そして、PチャネルMOSFET12からコイル52に流れる電流は、NチャネルMOSFET21ではなくNチャネルMOSFET22を通って端子GNDに流れ込む。つまり、コイル52を流れる電流の電流量は、抵抗70の影響を受けないため、電流の向きによらず同じになる。同様に、PチャネルMOSFET16からコイル53に流れる電流は、NチャネルMOSFET26ではなくNチャネルMOSFET27を通って端子GNDに流れ込む。つまり、コイル53を流れる電流の電流量は、抵抗75の影響を受けないため、電流の向きによらず同じになる。そのため、コイル52,53により駆動されるステッピングモータの安定駆動が可能となる。また、コイル50を定電流駆動するための外付け抵抗は抵抗70の1つだけであり、コイル51を定電流駆動するための外付け抵抗は抵抗75の1つだけである。したがって、モータ駆動集積回路1を用いることにより、回路の面積およびコストの削減を図ることができる。
なお、PチャネルMOSFET10が本発明の第1トランジスタ、NチャネルMOSFET20が本発明の第2トランジスタ、PチャネルMOSFET11が本発明の第3トランジスタ、NチャネルMOSFET21が本発明の第4トランジスタ、PチャネルMOSFET12が本発明の第5トランジスタ、NチャネルMOSFET23が本発明の第6トランジスタ、NチャネルMOSFET22が本発明の第7トランジスタに相当する。そして、端子VMに印加される電圧VMが本発明の第1電圧に相当し、端子GNDに印加される接地電圧が本発明の第2電圧に相当する。また、コイル50が本発明の第1コイル、コイル52が本発明の第2コイルに相当し、出力端子OUT1が本発明の第1コイル接続端子、出力端子OUT2が本発明の第2コイル接続端子、出力端子OUT3が本発明の第3コイル接続端子に相当し、端子SEN1が本発明の電流検出抵抗接続端子に相当する。また、オペアンプ30が本発明の電流制御回路に相当する。
もしくは、PチャネルMOSFET14が本発明の第1トランジスタ、NチャネルMOSFET25が本発明の第2トランジスタ、PチャネルMOSFET15が本発明の第3トランジスタ、NチャネルMOSFET26が本発明の第4トランジスタ、PチャネルMOSFET16が本発明の第5トランジスタ、NチャネルMOSFET28が本発明の第6トランジスタ、NチャネルMOSFET27が本発明の第7トランジスタに相当することとしてもよい。この場合、端子VMに印加される電圧VMが本発明の第1電圧に相当し、端子GNDに印加される接地電圧が本発明の第2電圧に相当する。また、コイル51が本発明の第1コイル、コイル53が本発明の第2コイルに相当し、出力端子OUT5が本発明の第1コイル接続端子、出力端子OUT6が本発明の第2コイル接続端子、出力端子OUT7が本発明の第3コイル接続端子に相当し、端子SEN2が本発明の電流検出抵抗接続端子に相当する。そして、オペアンプ31が本発明の電流制御回路に相当する。
==他の形態==
次に、モータ駆動集積回路の他の形態について説明する。図4は、本発明の他の実施形態であるモータ駆動集積回路の構成例を示す図である。モータ駆動集積回路80は、モータ駆動集積回路1が備えるNチャネルMOSFET22,27の代わりに、PチャネルMOSFET90,91を備えている。
PチャネルMOSFET90は、ソースが端子VMと接続され、ドレインがNチャネルMOSFET21のドレインと接続されている。そして、PチャネルMOSFET91は、ソースが端子VMと接続され、ドレインがNチャネルMOSFET26のドレインと接続されている。
また、オペアンプ30は、一方の入力端子(本例では+入力端子)に基準電圧が印加され、他方の入力端子(本例では−入力端子)が端子SEN1と接続されている。そして、オペアンプ30の出力は、スイッチ回路35を介してPチャネルMOSFET10,11のゲートと接続されている。そして、端子SEN1には抵抗70の一端が接続され、抵抗70の他端は端子VMと接続されている。
また、オペアンプ31は、一方の入力端子(本例では+入力端子)に基準電圧が印加され、他方の入力端子(本例では−入力端子)が端子SEN2と接続されている。そして、オペアンプ31の出力は、スイッチ回路36を介してPチャネルMOSFET14,15のゲートと接続されている。そして、端子SEN2には抵抗75の一端が接続され、抵抗75の他端は端子VMと接続されている。
そして、PチャネルMOSFET90,12,13,91,16,17を制御するための信号P1〜P6、NチャネルMOSFET20,21,23〜26,28,29を制御するための信号N1〜N8、及びスイッチ回路35,36を制御するための信号S1,S2が、ロジック回路40から出力される。
このようなモータ駆動集積回路80では、例えば、PチャネルMOSFET10及びNチャネルMOSFET21と、PチャネルMOSFET11及びNチャネルMOSFET20とが相補的にオンオフされ、オペアンプ30によってPチャネルMOSFET10,11のゲート電圧が制御されることにより、コイル50が定電流駆動される。同様に、PチャネルMOSFET14及びNチャネルMOSFET26と、PチャネルMOSFET15及びNチャネルMOSFET25とが相補的にオンオフされ、オペアンプ31によってPチャネルMOSFET14,15のゲート電圧が制御されることにより、コイル51が定電流駆動される。
そして、PチャネルMOSFET90及びNチャネルMOSFET23と、PチャネルMOSFET12及びNチャネルMOSFET21とが相補的にオンオフされることにより、コイル52が飽和駆動される。つまり、PチャネルMOSFET90からコイル52、NチャネルMOSFET23に電流が流れるか、PチャネルMOSFET12からコイル52、NチャネルMOSFET21に電流が流れる。したがって、コイル52を流れる電流の電流量は、抵抗70の影響を受けないため、電流の向きによらず同じになる。
同様に、PチャネルMOSFET91及びNチャネルMOSFET28と、PチャネルMOSFET16及びNチャネルMOSFET26とが相補的にオンオフされることにより、コイル53が飽和駆動される。つまり、PチャネルMOSFET91からコイル53、NチャネルMOSFET28に電流が流れるか、PチャネルMOSFET16からコイル53、NチャネルMOSFET26に電流が流れる。したがって、コイル53を流れる電流の電流量は、抵抗75の影響を受けないため、電流の向きによらず同じになる。
そのため、コイル52,53により駆動されるステッピングモータの安定駆動が可能となる。また、コイル50を定電流駆動するための外付け抵抗は抵抗70の1つだけであり、コイル51を定電流駆動するための外付け抵抗は抵抗75の1つだけである。したがって、モータ駆動集積回路80を用いることにより、回路の面積およびコストの削減を図ることができる。
そして、モータ駆動集積回路80では、NチャネルMOSFET21及び出力端子OUT2は、コイル50を駆動するためのHブリッジ回路とコイル52を駆動するためのHブリッジ回路とで共有されている。また、NチャネルMOSFET26及び出力端子OUT6は、コイル51を駆動するためのHブリッジ回路とコイル53を駆動するためのHブリッジ回路とで共有されている。そして、Hブリッジ回路が共用されることにより、コイル毎に独立してHブリッジ回路及び出力端子を設ける場合と比較してチップサイズ及び出力端子の削減が実現されている。
なお、NチャネルMOSFET20が本発明の第1トランジスタ、PチャネルMOSFET10が本発明の第2トランジスタ、NチャネルMOSFET21が本発明の第3トランジスタ、PチャネルMOSFET11が本発明の第4トランジスタ、NチャネルMOSFET23が本発明の第5トランジスタ、PチャネルMOSFET12が本発明の第6トランジスタ、PチャネルMOSFET90が本発明の第7トランジスタに相当する。そして、端子GNDに印加される接地電圧が本発明の第1電圧に相当し、端子VMに印加される電圧VMが本発明の第2電圧に相当する。また、コイル50が本発明の第1コイル、コイル52が本発明の第2コイルに相当し、出力端子OUT1が本発明の第1コイル接続端子、出力端子OUT2が本発明の第2コイル接続端子、出力端子OUT3が本発明の第3コイル接続端子に相当し、端子SEN1が本発明の電流検出抵抗接続端子に相当する。また、オペアンプ30が本発明の電流制御回路に相当する。
もしくは、NチャネルMOSFET25が本発明の第1トランジスタ、PチャネルMOSFET14が本発明の第2トランジスタ、NチャネルMOSFET26が本発明の第3トランジスタ、PチャネルMOSFET15が本発明の第4トランジスタ、NチャネルMOSFET28が本発明の第5トランジスタ、PチャネルMOSFET16が本発明の第6トランジスタ、PチャネルMOSFET91が本発明の第7トランジスタに相当することとしてもよい。この場合、端子GNDに印加される接地電圧が本発明の第1電圧に相当し、端子VMに印加される電圧VMが本発明の第2電圧に相当する。また、コイル51が本発明の第1コイル、コイル53が本発明の第2コイルに相当し、出力端子OUT5が本発明の第1コイル接続端子、出力端子OUT6が本発明の第2コイル接続端子、出力端子OUT7が本発明の第3コイル接続端子に相当し、端子SEN2が本発明の電流検出抵抗接続端子に相当する。そして、オペアンプ31が本発明の電流制御回路に相当する。
以上、本発明の実施形態について説明した。前述したように、モータ駆動集積回路1,80では、定電流駆動されるコイル以外の動作に影響を与えることなく、Hブリッジ回路の一部を共有し、チップサイズ及び出力端子の増加の抑制が実現されている。さらに、1つのコイルを定電流駆動するために必要な抵抗が1つであり、外付け回路の増加が抑制され、回路の面積およびコストの削減が可能となっている。
また、一般的に、PチャネルMOSFETのサイズよりもNチャネルMOSFETのサイズの方が小さく、PNP型トランジスタのサイズよりもNPN型トランジスタのサイズの方が小さい。そのため、Hブリッジ回路の接地側のトランジスタを、モータ駆動集積回路1,80に示したようにNチャネルMOSFETとするか、もしくはバイポーラトランジスタであればNPN型トランジスタとすることにより、チップサイズを小さくすることができる。つまり、接地側の電極(ソースまたはエミッタ)と制御電極(ゲートまたはベース)との電位差に応じてオンオフするトランジスタを接地側のトランジスタとすればよい。
さらに、Hブリッジ回路の接地側のトランジスタを、モータ駆動集積回路1に示したようにNチャネルMOSFETとし、定電流駆動するためのHブリッジ回路と接続されるトランジスタをNチャネルMOSFET22,27のように接地側に設けることにより、増加サイズを小さくすることができる。Hブリッジ回路をバイポーラトランジスタで構成する場合に、接地側をNPN型トランジスタとする場合も同様である。
また、Hブリッジ回路の電源側のトランジスタを、モータ駆動集積回路1,80に示したようにPチャネルMOSFETとするか、もしくはバイポーラトランジスタであればPNP型トランジスタとすることにより、電源側のトランジスタをオンさせるためのチャージポンプ回路が不要となり、チップサイズを小さくすることができる。
なお、上記実施例は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
本発明の実施形態であるモータ駆動集積回路の構成例を示す図である。 端子EN,IN1〜IN4から入力される信号と、出力端子OUT1〜OUT7から出力される信号との関係の一例を示す図である。 端子IN5,IN6から入力される信号と、出力端子OUT4,OUT8から出力される信号との関係の一例を示す図である。 本発明の他の実施形態であるモータ駆動集積回路の構成例を示す図である。 定電流駆動又は飽和駆動によりコイルを駆動可能な、Hブリッジ回路を共用したモータ駆動集積回路の構成例を示す図である。 定電流駆動又は飽和駆動によりコイルを駆動可能な、Hブリッジ回路を共用したモータ駆動集積回路の他の構成例を示す図である。
符号の説明
1,80 モータ駆動集積回路 10〜17 PチャネルMOSFET
20〜29 NチャネルMOSFET 30,31 オペアンプ
35,36 スイッチ回路 40 ロジック回路
50〜54 コイル 60 電源
70,75 抵抗 90,91 PチャネルMOSFET

Claims (5)

  1. 複数のモータが有するコイルの通電を制御するモータ駆動集積回路であって、
    直列に接続された第1及び第2トランジスタと、
    直列に接続された第3及び第4トランジスタと、
    直列に接続された第5及び第6トランジスタと、
    一端が前記第3及び第4トランジスタの接続点と接続された第7トランジスタと、
    前記第1及び第2トランジスタの接続点に第1コイルの一端を接続するための第1コイル接続端子と、
    前記第3及び第4トランジスタの接続点に前記第1コイルの他端を接続するとともに、前記第3及び第7トランジスタの接続点に第2コイルの一端を接続するための第2コイル接続端子と、
    前記第5及び第6トランジスタの接続点に前記第2コイルの他端を接続するための第3コイル接続端子と、
    前記第1コイルに流れる電流を検出するための抵抗を、前記第2トランジスタの前記第1トランジスタと接続される側とは反対の端子と、前記第4トランジスタの前記第3トランジスタと接続される側とは反対の端子とに接続するための電流検出抵抗接続端子と、
    前記電流検出抵抗の検出結果に応じて前記第2又は第4トランジスタの制御電極の電圧を制御することにより前記第1コイルを定電流制御する電流制御回路と、
    を備え、
    前記第3トランジスタの前記第7トランジスタと接続される側とは反対側の電極と、前記第5トランジスタの前記第6トランジスタと接続される側とは反対側の電極とに第1電圧が印加され、
    前記第7トランジスタの前記第3トランジスタと接続される側とは反対側の電極と、前記第6トランジスタの前記第5トランジスタと接続される側とは反対側の電極とに第2電圧が印加され、
    前記第1及び第4トランジスタと、前記第3及び第2トランジスタとが相補的にオンオフされることにより前記第1コイルに対する通電が行われ、
    前記第3及び第6トランジスタと、前記第5及び第7トランジスタとが相補的にオンオフされることにより前記第2コイルに対する通電が行われること、
    を特徴とするモータ駆動集積回路。
  2. 請求項1に記載のモータ駆動集積回路であって、
    前記第1〜第7トランジスタのうち、接地側のトランジスタは接地側の電極と制御電極との電位差に応じてオンオフするトランジスタであること、
    を特徴とするモータ駆動集積回路。
  3. 請求項2に記載のモータ駆動集積回路であって、
    前記第2、第4、第6、及び第7トランジスタが、接地側のトランジスタであること、
    を特徴とするモータ駆動集積回路。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載のモータ駆動集積回路であって、
    前記第1〜第7トランジスタのうち、電源側のトランジスタは電源側の電極と制御電極との電位差に応じてオンオフするトランジスタであること、
    を特徴とするモータ駆動集積回路。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載のモータ駆動集積回路であって、
    前記電流制御回路は、
    一方の入力端子印加される基準電圧と、他方の入力端子に印加される前記電流検出抵抗接続端子の電圧とに応じて前記第2又は第4トランジスタの制御電極の電圧を制御することにより前記第1コイルを定電流制御するオペアンプであること、
    を特徴とするモータ駆動集積回路。

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