JP2004222383A - スイッチトリラクタンスモータの駆動回路 - Google Patents

スイッチトリラクタンスモータの駆動回路 Download PDF

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JP2004222383A JP2003005306A JP2003005306A JP2004222383A JP 2004222383 A JP2004222383 A JP 2004222383A JP 2003005306 A JP2003005306 A JP 2003005306A JP 2003005306 A JP2003005306 A JP 2003005306A JP 2004222383 A JP2004222383 A JP 2004222383A
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Abstract

【課題】複数のスイッチトリラクタンスモータを駆動する駆動回路の簡素化及び低廉化を実現する。
【解決手段】2つのSRモータの各相コイルをそれぞれ直列に接続しかつ互いに並列にし、各コイル列L1・L2の両端をハイ側トランジスタQ1・Q4とロー側トランジスタQ5・Q8との各ノードに、ハイ側コイル列のコイル間の各ノードをハイ側トランジスタQ2・Q3に、ロー側コイル列のコイル間の各ノードをロー側トランジスタQ6・Q7に、各ノード同士間をミドルトランジスタQ9・Q10を介してそれぞれ接続する。ハイ側スイッチング素子とロー側スイッチング素子と第3のスイッチング素子とを用いて各相コイルを任意に選択的に通電し得るようにすることができ、パワー半導体素子の数を減らすことができるため、ドライバのコンパクト化及び低廉化を促進し得る。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチトリラクタンスモータの駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ロータに複数の磁性体からなる突極部を設け、ロータと同軸的に配設されたステータの複数の突極部に巻線し、そのように巻線されて形成された各励磁コイルに選択的に通電することにより、ステータの突極部にロータの突極部を磁気吸引してロータに回転トルクを発生させるようにしたスイッチトリラクタンスモータ(以下、SRモータとする)が知られている。(例えば、特許文献1参照。)。また、SRモータにあっては、マグネットを必要としないため構造が簡単であることから、悪環境に対処し易くかつ安価に小型高出力化が可能であるなどの利点があり、電気自動車などの駆動モータに利用することが考えられている。
【0003】
上記SRモータにおいて例えば3相モータ型のものにあっては、図12に示されようにロータ11に4つの半径方向外向き突極部11aを設け、ステータ12に6つの半径方向内向き突極部12aを設けると共に、ステータ12の各突極部12aに集中巻きの巻線を行ってU相・V相・W相の各励磁コイルを形成したものがある。この図示例のものにあっては、ステータ12の各対向する一対の突極部12aの一方がN極となって、他方がS極となるように上記巻線が行われている。
【0004】
このようなSRモータにおける制御要領を示す。図に示される位置関係にあっては、W相の一対の励磁コイルに通電すると、ロータ11の磁気抵抗変化によりリラクタンストルクが発生し、W相の突極部12aに直近のロータ11の突極部11aが磁気的に引き寄せられる。このようにしてモータの回転トルクが発生し、例えば図示されないモータ位置センサにより検出したロータ11の位置に応じて通電する相を切り換えることにより、ロータ11が連続的に回転し得る。
【0005】
このようなSRモータM1・M2を2つ設けて、1つの直流電源2で駆動する場合には図13に示される駆動回路が考えられる。図に示されるように1つの直流電源2に同じSRモータ用ドライバ21・22を2つ並列に接続することにより、2つのSRモータM1・M2を個別に駆動制御することができる。
【0006】
【特許文献1】
特願2001−150834号
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記図13に示されるSRモータ用ドライバ21・22にあっては、相別の各コイルLu・Lv・Lw毎に電源のハイ側ライン及びロー側ラインとの各間にパワー半導体素子としての各パワースイッチング素子Q41〜Q46が接続されていると共に、電力を直流電源2に回生するためのパワースイッチング素子としての各パワーダイオードD11〜D16がそれぞれ接続されている。したがって、1つのSRモータ用ドライバ21(22)には12個のパワー半導体素子が用いられ、2つのSRモータ用ドライバ21・22では計24個のパワー半導体素子が用いられることになる。これは、ドライバ内のみならず外部のレイアウト性にも悪影響を及ぼし、また大量のパワー半導体素子により高コスト化するという問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決して、複数のスイッチトリラクタンスモータを駆動する駆動回路の簡素化及び低廉化を実現するために、本発明に於いては、1つの直流電源で複数のスイッチトリラクタンスモータを駆動するべく、前記複数のスイッチトリラクタンスモータの各相コイルをそれぞれ直列に接続した各コイル列を前記電源のハイ側ライン及びロー側ライン間に互いに並列になるように配設し、かつ前記並列に配設された前記各コイル列の両端同士を接続すると共に、前記ハイ側ラインに隣接する前記コイル列の両端及び各ノードをそれぞれ前記ハイ側ラインに接続するハイ側スイッチング素子と、前記ロー側ラインに隣接する前記コイル列の両端及び各ノードをそれぞれ前記ロー側ラインに接続するロー側スイッチング素子と、前記コイル列の各ノードをそれぞれ直接または前記各ハイ側スイッチング素子及び前記各ロー側スイッチング素子のいずれか1つを介して前記ハイ側ラインまたは前記ロー側ラインに接続する第3のスイッチング素子とを設け、前記各スイッチング素子を前記各相コイルの転流制御に応じてオン/オフ制御するものとした。
【0009】
これによれば、電源のハイ側に隣接するコイル列の両端及び各ノードとハイ側ラインとの間をそれぞれ接続する各ハイ側スイッチング素子と、電源のロー側に隣接するコイル列の両端及び各ノードとロー側ラインとの間をそれぞれ接続する各ロー側スイッチング素子とを設けており、それらの一部を各コイルの共通のスイッチング素子として選択的に用いることができる。さらに、それら各ハイ側スイッチング素子と各ロー側スイッチング素子との組み合わせでは転流できない組み合わせに対しては各コイル相のノードをハイ側またはロー側ラインに接続するための第3のスイッチング素子を設けることで、スイッチトリラクタンスモータの転流パターンを実現できるため、1つの電源で複数のスイッチトリラクタンスモータを駆動することができる。従来のドライバでは各相コイル毎に2つのパワー半導体素子を必要としていたのに対して、本発明では一部を共通化することができ、パワー半導体素子の数を減らすことができる。
【0010】
特に、前記スイッチトリラクタンスモータを2台駆動するものにおいて、前記第3のスイッチング素子が、前記互いに並列に配設された各前記コイル列の各同じ相間のノード同士をそれぞれ接続する各スイッチング素子からなると良い。これによれば、例えば従来例の3相スイッチトリラクタンスモータの場合には、ハイ側・ロー側スイッチング素子が各4個になると共に、各コイル列のU−V相間の各ノード同士及びV−W相間の各ノード同士を接続するように2個の第3のスイッチング素子を設けることにより、計12個のパワー半導体素子で済み、従来例の24個に対して大幅に減らすことができる。
【0011】
また、前記スイッチトリラクタンスモータを2台駆動するものにおいて、前記第3のスイッチング素子が、一方の前記コイル列と他方の前記コイル列との各ノードにおける異なる相間のものの1組を接続する1つのスイッチング素子と、他のノードを前記ハイ側ラインまたはロー側ラインに接続させる各スイッチング素子とからなると良い。これによれば、例えば従来例の3相スイッチトリラクタンスモータの場合には、ハイ側・ロー側スイッチング素子が各4個になると共に、例えばハイ側コイル列のU−V相間とロー側コイル列のV−W相間との各ノード同士を接続するものと、ハイ側コイル列のV−W相間のノードをロー側ラインに接続するものと、ロー側コイル列のU−V相間のノードをハイ側ラインに接続するものとの3個の第3のスイッチング素子を設けることにより、計11個のパワー半導体素子で済み、従来例の24個に対して大幅に減らすことができる。
【0012】
また、前記スイッチトリラクタンスモータを2台駆動するものにおいて、前記第3のスイッチング素子が、前記ハイ側ラインに隣接する前記コイル列の各ノードをそれぞれ前記ロー側ラインに接続する各第3のロー側スイッチング素子と、前記ロー側ラインに隣接する前記コイル列の各ノードをそれぞれ前記ハイ側ラインに接続する各第3のハイ側スイッチング素子とからなると良い。これによれば、例えば従来例の3相スイッチトリラクタンスモータの場合には、ハイ側・ロー側スイッチング素子が各4個になると共に、第3のスイッチング素子が、ハイ側コイル列の2つのノードをロー側ラインにそれぞれ接続する2個と、ロー側コイル列の2つのノードをハイ側ラインにそれぞれ接続する2個となり、計12個のパワー半導体素子で済み、従来例の24個に対して大幅に減らすことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図面に示された具体例に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明が適用されたスイッチトリラクタンスモータの駆動回路の一例を示す図である。なお、本図示例におけるスイッチトリラクタンスモータ(SRモータ)は、回路の基本型を示すために従来例と同様に6極ステータ・4極ロータの3相モータ型とするが、それに限られるものではない。
【0015】
図に示されるように、本駆動回路1にあっては、1つの直流電源2のハイ側ライン2aにハイ側スイッチング素子としての4つのハイ側トランジスタQ1・Q2・Q3・Q4が互いに並列に接続され、ロー側ライン2bにロー側スイッチング素子としての4つのロー側トランジスタQ5・Q6・Q7・Q8が互いに並列に接続されている。また、ハイ側トランジスタQ2とロー側トランジスタQ6との間には第3のスイッチング素子としてのミドルトランジスタQ9が接続され、ハイ側トランジスタQ3とロー側トランジスタQ7との間にも第3のスイッチング素子としてのミドルトランジスタQ10が接続されている。
【0016】
このように構成された駆動回路1に2つのSRモータを接続するには、各SRモータの各コイルL1u・L2u・L1v・L2v・L1w・L2wをそれぞれU相・V相・W相の順に直列に接続した各コイル列L1・L2を互いに並列に設け、各コイル列L1・L2の各両端同士であるコイルL1u及びコイルL2uの各一端同士と、コイルL1w及びコイルL2wの各一端同士とをそれぞれ接続する。それら各コイル列L1・L2の一端(互いに接続されたコイルL1u・L2uの各一端)をハイ側トランジスタQ1とロー側トランジスタQ5とのノードに接続し、各コイル列L1・L2の他端(互いに接続されたコイルL1w・L2wの各一端)をハイ側トランジスタQ4とロー側トランジスタQ8とのノードに接続する。そして、一方のSRモータのコイルL1u・L1vのノード(U・V相間)をハイ側トランジスタQ2とミドルトランジスタQ9とのノードに接続し、コイルL1v・L1wのノード(V・W相間)をハイ側トランジスタQ3とミドルトランジスタQ10とのノードに接続する。また、他方のSRモータのコイルL2u・L2vのノード(U・V相間)をミドルトランジスタQ9とロー側トランジスタQ6とのノードに接続し、コイルL2v・L2wのノード(V・W相間)をミドルトランジスタQ10とロー側トランジスタQ8とのノードに接続する。
【0017】
このようにして、図1に示されるように2つのSRモータが駆動回路1に接続される。各トランジスタQ1〜Q10には図示されない制御回路から転流角に応じて駆動制御信号が出力されるようになっており、各駆動制御信号に応じて各トランジスタQ1〜Q10が個別にオン/オフする。なお、駆動制御信号はPWM信号であって良い。
【0018】
次に図1の駆動回路1における駆動制御要領について図2を参照して以下に示す。図2の表では、一方のSRモータ(M1)と他方のSRモータ(M2)との転流パターンに対して、各トランジスタQ1〜Q10のオン状態を○印で示し、オフ状態を空欄で示している。例えば、一方のSRモータのU相コイルL1uと他方のSRモータのU相コイルL2uとを励磁する場合には、一方のSRモータのUの欄における他方のSRモータのUの欄の縦の列で○印で示したものに対応するトランジスタをオンにする。図2ではハイ側トランジスタQ2とロー側トランジスタQ5とミドルトランジスタQ9とをオンしている。同様に一方のSRモータのU相と他方のSRモータのV相との組み合わせの場合には、ハイ側トランジスタQ2・Q3とロー側トランジスタQ5・Q6とミドルトランジスタQ10とをオンにする。以下、表に示される組み合わせで両SRモータの転流パターンを実現し得る。
【0019】
このように、図1に示される1つの駆動回路1で2つのSRモータを駆動することができ、その場合のパワー半導体素子の数はトランジスタQ1〜Q10の数の合計である10個で済む。これにより、従来例で示した場合の24個のパワー半導体素子を必要とするものに対して14個も減らすことができ、コンパクト化及び低廉化を促進し得る。なお、スイッチング素子としては、図示例のバイポーラトランジスタに限られず、例えばFETやIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)があり、スイッチング半導体素子であれば良い。
【0020】
また本発明によれば、上記回路構成に限定されるものではなく、第2の例として図3に駆動回路3を、図4にその駆動制御要領としての上記図2と同様の表を示す。この第2の例における駆動回路3にあっては、図3に示されるように、2つのSRモータを並列に配置するのは上記例と同じである。その直流電源2のハイ側ライン2aには、ハイ側スイッチング素子としての4つのハイ側トランジスタQ11・Q12・Q13・Q15が互いに並列に接続され、ロー側ライン2bにロー側スイッチング素子としての4つのロー側トランジスタQ16・Q18・Q19・Q20が互いに並列に接続される。また、ハイ側トランジスタQ13とロー側トランジスタQ18との間には第3のスイッチング素子としてのミドルトランジスタQ21が接続され、ハイ側ライン2aとロー側トランジスタQ19との間に第3のスイッチング素子としてのハイ側トランジスタQ14が接続されると共に、ハイ側トランジスタQ12とロー側ライン2bとの間に第3のスイッチング素子としてのロー側トランジスタQ17が接続される。
【0021】
そして、各コイル列L1・L2の一端が両トランジスタQ11・Q16のノードに接続され、他端が両トランジスタQ15・Q20のノードに接続される。一方のSRモータのコイルL1u・L1vのノード(U・V相間)がハイ側トランジスタQ12とロー側トランジスタQ17とのノードに接続され、コイルL1v・L1wのノード(V・W相間)がハイ側トランジスタQ13とミドルトランジスタQ21とのノードに接続される。また、他方のSRモータのコイルL2u・L2vのノード(U・V相間)がミドルトランジスタQ21とロー側トランジスタQ18とのノードに接続され、コイルL2v・L2wのノード(V・W相間)がハイ側トランジスタQ14とロー側トランジスタQ19とのノードに接続される。
【0022】
次に図3の駆動回路3における駆動制御要領について図4を参照して以下に示す。なお、図4の表は上記図2と同様に作成されており、その詳しい説明を省略する。図4に示される各トランジスタQ11〜Q21のオン/オフ制御により、表に示される組み合わせで両SRモータの転流パターンを実現し得る。この第2の例でのパワー半導体素子の数はトランジスタQ11〜Q21の数の合計である11個で済む。これにより、従来例で示した場合の24個のパワー半導体素子を必要とするものに対して13個も減らすことができ、コンパクト化及び低廉化を促進し得る。
【0023】
また本発明による第3の例として図5に駆動回路4を、図6にその駆動制御要領としての上記図2と同様の表を示す。この第3の例における駆動回路4にあっては、図5に示されるように、2つのSRモータを並列に配置するのは上記第1の例と同じである。その直流電源2のハイ側ライン2aには、ハイ側スイッチング素子としての3つのハイ側トランジスタQ31・Q32・Q33とパワーダイオードD1とが互いに並列に接続され、ロー側ライン2bにロー側スイッチング素子としてのパワーダイオードD2と3つのロー側トランジスタQ38・Q39・Q40とが互いに並列に接続される。また、各ハイ側トランジスタQ32・Q33とロー側ライン2bとの間には第3のスイッチング素子としての各ロー側ランジスタQ36・Q37がそれぞれ接続され、ハイ側ライン2aと各ロー側トランジスタQ38・Q39との間にも第3のスイッチング素子としての各ハイ側トランジスタQ34・Q35が接続される。なお、各ダイオードD1・D2はハイ側ライン2aに向けて順方向となる向きに接続されている。
【0024】
そして、各コイル列L1・L2の一端がハイ側トランジスタQ31とダイオードD2とのノードに接続され、他端がダイオードD1とロー側トランジスタQ40とのノードに接続される。一方のSRモータのコイルL1u・L1vのノード(U・V相間)がハイ側トランジスタQ32とロー側トランジスタQ36とのノードに接続され、コイルL1v・L1wのノード(V・W相間)がハイ側トランジスタQ33とロー側トランジスタQ37とのノードに接続される。また、他方のSRモータのコイルL2u・L2vのノード(U・V相間)がハイ側トランジスタQ34とロー側トランジスタQ38とのノードに接続され、コイルL2v・L2wのノード(V・W相間)がハイ側トランジスタQ35とロー側トランジスタQ39とのノードに接続される。
【0025】
次に図5の駆動回路4における駆動制御要領について図6を参照して以下に示す。なお、図6の表は上記図2と同様に作成されており、その詳しい説明を省略する。図6に示される各トランジスタQ31〜Q40のオン/オフ制御により、表に示される組み合わせで両SRモータの転流パターンを実現し得る。この第3の例でのパワー半導体素子の数はトランジスタQ31〜Q40の10個とダイオードD1・D2の2個との合計である12個で済む。これにより、従来例で示した場合の24個のパワー半導体素子を必要とするものに対して12個も減らすことができ、このようにしてもコンパクト化及び低廉化を促進し得る。
【0026】
また本発明による第4の例として図7に駆動回路5を、図8にその駆動制御要領としての上記図2と同様の表を示す。この第4の例における駆動回路5にあっては、図7に示されるように、2つのSRモータを並列に配置するのは上記第1の例と同じである。その直流電源2のハイ側ライン2aには、ハイ側スイッチング素子としてのパワーダイオードD3と3つのハイ側トランジスタQ41・Q42・Q45とが互いに並列に接続され、ロー側ライン2bには、ロー側スイッチング素子としての3つのロー側トランジスタQ46・Q49・Q50とパワーダイオードD4とが互いに並列に接続される。また、各ハイ側トランジスタQ41・Q42とロー側ライン2bとの間には第3のスイッチング素子としての各ロー側ランジスタQ47・Q48がそれぞれ接続され、ハイ側ライン2aと各ロー側トランジスタQ49・Q50との間にも第3のスイッチング素子としての各ハイ側トランジスタQ43・Q44が接続される。なお、各ダイオードD1・D2はハイ側ライン2aに向けて順方向となる向きに接続されている。
【0027】
そして、各コイル列L1・L2の一端がダイオードD3とロー側トランジスタQ46とのノードに接続され、他端がハイ側トランジスタQ45とダイオードD4とのノードに接続される。一方のSRモータのコイルL1u・L1vのノード(U・V相間)がハイ側トランジスタQ41とロー側トランジスタQ47とのノードに接続され、コイルL1v・L1wのノード(V・W相間)がハイ側トランジスタQ42とロー側トランジスタQ48とのノードに接続される。また、他方のSRモータのコイルL2u・L2vのノード(U・V相間)がハイ側トランジスタQ43とロー側トランジスタQ49とのノードに接続され、コイルL2v・L2wのノード(V・W相間)がハイ側トランジスタQ44とロー側トランジスタQ50とのノードに接続される。
【0028】
次に図7の駆動回路5における駆動制御要領について図8を参照して以下に示す。なお、図8の表は上記図2と同様に作成されており、その詳しい説明を省略する。図8に示される各トランジスタQ41〜Q50のオン/オフ制御により、表に示される組み合わせで両SRモータの転流パターンを実現し得る。この第4の例でのパワー半導体素子の数はトランジスタQ41〜Q50の10個とダイオードD3・D4の2個との合計である12個で済む。これにより、従来例で示した場合の24個のパワー半導体素子を必要とするものに対して12個も減らすことができ、このようにしてもコンパクト化及び低廉化を促進し得る。
【0029】
また本発明による第5の例として図9に駆動回路6を、図10にその駆動制御要領としての上記図2と同様の表を示す。この第5の例における駆動回路6にあっては、図9に示されるように、2つのSRモータを並列に配置するのは上記第1の例と同じである。その直流電源2のハイ側ライン2aには、ハイ側スイッチング素子としての4つのハイ側トランジスタQ51・Q52・Q53・Q56が互いに並列に接続され、ロー側ライン2bには、ロー側スイッチング素子としての4つのロー側トランジスタQ57・Q60・Q61・Q62が互いに並列に接続される。また、各ハイ側トランジスタQ52・Q53とロー側ライン2bとの間には第3のスイッチング素子としての各ロー側ランジスタQ58・Q59がそれぞれ接続され、ハイ側ライン2aと各ロー側トランジスタQ60・Q61との間にも第3のスイッチング素子としての各ハイ側トランジスタQ54・Q55が接続される。
【0030】
そして、各コイル列L1・L2の一端がハイ側トランジスタQ51とロー側トランジスタQ57とのノードに接続され、他端がハイ側トランジスタQ56とロー側トランジスタQ62とのノードに接続される。一方のSRモータのコイルL1u・L1vのノード(U・V相間)がハイ側トランジスタQ52とロー側トランジスタQ58とのノードに接続され、コイルL1v・L1wのノード(V・W相間)がハイ側トランジスタQ53とロー側トランジスタQ59とのノードに接続される。また、他方のSRモータのコイルL2u・L2vのノード(U・V相間)がハイ側トランジスタQ54とロー側トランジスタQ60とのノードに接続され、コイルL2v・L2wのノード(V・W相間)がハイ側トランジスタQ55とロー側トランジスタQ61とのノードに接続される。
【0031】
次に図9の駆動回路6における駆動制御要領について図10を参照して以下に示す。なお、図10の表は上記図2と同様に作成されており、その詳しい説明を省略する。図10に示される各トランジスタQ51〜Q62のオン/オフ制御により、表に示される組み合わせで両SRモータの転流パターンを実現し得る。この第5の例でのパワー半導体素子の数はトランジスタQ51〜Q62の12個で済む。これにより、従来例で示した場合の24個のパワー半導体素子を必要とするものに対して12個も減らすことができ、このようにしてもコンパクト化及び低廉化を促進し得る。
【0032】
また、この第5の例のものにおける駆動制御要領にあっては、上記図10に示されるものに限られない。他の例として図10に相当する表を図11に示す。この図11の表も上記図2と同様に作成されており、その詳しい説明を省略する。各トランジスタQ51〜Q62のオン/オフ制御を図11に示されるように行うことにより、表に示される組み合わせで両SRモータの転流パターンを実現し得る。
【0033】
本発明によるスイッチトリラクタンスモータの駆動回路によれば、上記各図示例による2個のモータを駆動することに限られず、3個以上のSRモータの駆動回路を実現できる。その場合の各素子の数は、モータの数をmとすると、図5及び図7に示される回路構成の場合には、トランジスタ素子数=(4m+2)と、ダイオード素子数=2となる。したがって、
半導体素子総数=4(m+1)
として表すことができる。また、図9に示される回路構成の場合には、
半導体素子総数=トランジスタ素子数=4(m+1)
として表すことができる。
【0034】
【発明の効果】
このように本発明によれば、ハイ側スイッチング素子とロー側スイッチング素子と第3のスイッチング素子とを用いて各相コイルを任意に選択的に通電し得るようにすることができ、1つの駆動回路で複数のスイッチトリラクタンスモータを駆動することができる。従来のドライバでは各相コイル毎に2つのパワー半導体素子を必要としていたのに対して、本発明では一部を共通化することができるため、パワー半導体素子の数を減らすことができ、基板を小型化し得る。それにより、ドライバをコンパクトに形成することができるためレイアウト性を向上し得ると共に、高価なパワー半導体素子の減少によりドライバの低コスト化を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたスイッチトリラクタンスモータの駆動回路の一例を示す図。
【図2】図1の駆動回路における転流パターンを示す図。
【図3】第2の例を示す図1と同様の図。
【図4】図3の駆動回路における転流パターンを示す図。
【図5】第3の例を示す図1と同様の図。
【図6】図5の駆動回路における転流パターンを示す図。
【図7】第4の例を示す図1と同様の図。
【図8】図7の駆動回路における転流パターンを示す図。
【図9】第5の例を示す図1と同様の図。
【図10】図9の駆動回路における転流パターンを示す図。
【図11】図9の駆動回路における他の転流パターンを示す図。
【図12】スイッチトリアクタンスモータを示す模式図。
【図13】従来のドライバにより2つのイッチトリアクタンスモータを駆動するための駆動回路を示す図。
【符号の説明】
1 駆動回路
2 直流電源
3 駆動回路
4 駆動回路
11 ロータ、11a 突極部
12 ステータ、12a 突極部
21・22 SRモータ用ドライバ
D1・D2・D3・D4 ハイパワーダイオード
L1・L2 コイル列
L1u・L2u U相コイル
L1v・L2v V相コイル
L1w・L2w W相コイル
M1・M2 SRモータ
Q1〜Q4 ハイ側トランジスタ
Q5〜Q8 ロー側トランジスタ
Q9・Q10 ミドルトランジスタ
Q11〜Q15 ハイ側トランジスタ
Q16〜Q20 ロー側トランジスタ
Q21 ミドルトランジスタ
Q31〜Q35 ハイ側トランジスタ
Q36〜Q40 ロー側トランジスタ
Q41〜Q45 ハイ側トランジスタ
Q46〜Q50 ロー側トランジスタ
Q51〜Q56 ハイ側トランジスタ
Q57〜Q62 ロー側トランジスタ

Claims (4)

  1. 1つの直流電源で複数のスイッチトリラクタンスモータを駆動するべく、
    前記複数のスイッチトリラクタンスモータの各相コイルをそれぞれ直列に接続した各コイル列を前記電源のハイ側ライン及びロー側ライン間に互いに並列になるように配設し、かつ前記並列に配設された前記各コイル列の両端同士を接続すると共に、
    前記ハイ側ラインに隣接する前記コイル列の両端及び各ノードをそれぞれ前記ハイ側ラインに接続するハイ側スイッチング素子と、前記ロー側ラインに隣接する前記コイル列の両端及び各ノードをそれぞれ前記ロー側ラインに接続するロー側スイッチング素子と、前記コイル列の各ノードをそれぞれ直接または前記各ハイ側スイッチング素子及び前記各ロー側スイッチング素子のいずれか1つを介して前記ハイ側ラインまたは前記ロー側ラインに接続する第3のスイッチング素子とを設け、
    前記各スイッチング素子を前記各相コイルの転流制御に応じてオン/オフ制御することを特徴とするスイッチトリラクタンスモータの駆動回路。
  2. 前記スイッチトリラクタンスモータを2台駆動するものにおいて、
    前記第3のスイッチング素子が、前記互いに並列に配設された各前記コイル列の各同じ相間のノード同士をそれぞれ接続する各スイッチング素子からなることを特徴とする請求項1に記載のスイッチトリラクタンスモータの駆動回路。
  3. 前記スイッチトリラクタンスモータを2台駆動するものにおいて、
    前記第3のスイッチング素子が、一方の前記コイル列と他方の前記コイル列との各ノードにおける異なる相間のものの1組を接続する1つのスイッチング素子と、他のノードを前記ハイ側ラインまたはロー側ラインに接続させる各スイッチング素子とからなることを特徴とする請求項1に記載のスイッチトリラクタンスモータの駆動回路。
  4. 前記スイッチトリラクタンスモータを2台駆動するものにおいて、
    前記第3のスイッチング素子が、前記ハイ側ラインに隣接する前記コイル列の各ノードをそれぞれ前記ロー側ラインに接続する各第3のロー側スイッチング素子と、前記ロー側ラインに隣接する前記コイル列の各ノードをそれぞれ前記ハイ側ラインに接続する各第3のハイ側スイッチング素子とからなることを特徴とする請求項1に記載のスイッチトリラクタンスモータの駆動回路。
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