JPH08274608A - 誘導性負荷駆動方法及び装置 - Google Patents

誘導性負荷駆動方法及び装置

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JPH08274608A
JPH08274608A JP7094577A JP9457795A JPH08274608A JP H08274608 A JPH08274608 A JP H08274608A JP 7094577 A JP7094577 A JP 7094577A JP 9457795 A JP9457795 A JP 9457795A JP H08274608 A JPH08274608 A JP H08274608A
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JP
Japan
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inductive load
power
current
power mosfet
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Application number
JP7094577A
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English (en)
Inventor
Kenji Horiguchi
健治 堀口
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Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発熱が小さく、誤動作のない誘導性負荷駆動
方法及び誘導性負荷駆動装置を提供する。 【構成】 ドレイン領域69とは異なるタイプの基板51に
設けられたパワーMOSFET42に接続された誘導性負
荷に蓄積されたエネルギーを、前記パワーMOSFET
42を第3象限動作させ、転流させて解放させる際、該第
3象限動作を行うパワーMOSFETのボディ領域58と
ドレイン領域69との接合に電流を流さないように動作さ
せる。寄生PNPトランジスタ71や寄生NPNトランジ
スタ72が導通しないので、発熱や誤動作が発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導性負荷を駆動する
誘導性負荷駆動方法、及び誘導性負荷駆動装置にかか
り、特に第1象限動作を行うパワーMOSFETに第3
象限動作をもさせ、負荷に蓄積されたエネルギーを解放
させる誘導性負荷駆動方法、及び誘導性負荷駆動装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、モーター等の誘導性負荷を駆動
するために、バイポーラートランジスタが用いられてお
り、例えば図4(a)に示すようなフルブリッジ回路10
2が知られている。
【0003】このフルブリッジ回路102の動作を簡単
に説明すると、該フルブリッジ回路102は、2つのP
NPトランジスタQ1、Q2と2つのNPNトランジスタ
3、Q4を有しており、前記PNPトランジスタQ1
2の各エミッタ電極は、それぞれ電源104の一端に
接続されて電源電圧Vccが印加されており、前記NPN
トランジスタQ3、Q4の各エミッタ電極は、それぞれ前
記電源104の他端に接続され、グラウンドで電位に置
かれている。前記PNPトランジスタQ1と前記NPN
トランジスタQ3のコレクタ電極同士は接続点aで接続
され、また、前記PNPトランジスタQ2と前記NPN
トランジスタQ4のコレクタ電極同士は接続点bで接続
されており、前記各トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4
ベース電極は、それぞれ制御回路105に接続されてい
る。
【0004】前記接続点aと前記接続点bとの間には、
モーター等の誘導性負荷103の両端が接続されてお
り、前記制御回路105は、前記PNPトランジスタQ
2と前記NPNトランジスタQ3とを遮断状態にすると共
に前記PNPトランジスタQ1と前記NPNトランジス
タQ4とを導通状態にして前記接続点aに電源電圧Vcc
を印加し、前記接続点bをグラウンド電位にして、前記
誘導性負荷103に対して、電流を矢印1061で示し
た方向(前記接続点aから前記接続点bへ向う方向)に流
し、それとは逆に、前記PNPトランジスタQ1と前記
NPNトランジスタQ4とを遮断状態にすると共に前記
PNPトランジスタQ2と前記NPNトランジスタQ3
を導通状態にし、前記接続点bに前記電源電圧Vccを印
加し、前記接続点aをグラウンド電位にして、電流を矢
印1062で示した方向(前記接続点bから前記接続点a
へ向う方向)に流す。このように、前記制御回路105
は、前記誘導性負荷3に、前記両矢印1061、1062
の双方向に電流が流せるように構成されている。
【0005】また、このフルブリッジ回路102の前記
各トランジスタQ1〜Q4のコレクタ・エミッタ間には、
各トランジスタに電流が流れるときには逆バイアスにな
るように、ダイオードD1、D2、D3、D4がそれぞれ並
列接続されており、例えば、前記矢印1061で示す方
向で前記電源104から供給されていた電流を、前記各
トランジスタQ1〜Q4を遮断状態に置いて停止させる場
合には、前記誘導性負荷103の両端に発生する逆起電
力で前記ダイオードD2、D3を導通させて、図4(b)の
矢印1063の方向に電流を流して前記誘導性負荷10
3に蓄積されていたエネルギーを電源回生するように構
成されている。
【0006】しかしながら一般に、バイポーラートラン
ジスタの飽和電圧VCE(sat)は0.3V程度であり、例
えば コレクタ電流Ic=1.0(A)のときの消費電力
は、トランジスタ1個当り0.3Wに達してしまい発熱
が大きい。また、前記フルブリッジ回路102をIC化
する場合には、大電流を流せるPNPトランジスタはI
C中ではコスト高になるため、単体のPNPトランジス
タではなく、図4(c)で示すインバーテッドダーリント
ンQ5を使用するのが普通であり、この場合には、電源
から供給される電流は、前段PNPトランジスタQ6
飽和電圧VCE(sat)に、後段NPNトランジスタQ7のベ
ース・エミッタ間電圧VBEが加算された電圧だけ電圧降
下するため、更に発熱が大きくなる。しかもダイオード
を外付にするためコスト高にもなる。
【0007】一方、ブリッジを構成するNPNトランジ
スタとダイオードとをロジック回路と共に1チップ中に
設けた場合には他の問題がある。
【0008】これを図面を用いて説明すると、図8を参
照し、150はブリッジを構成するインバーテッドダー
リントントランジスタの後段のNPNトランジスタ14
4と、該NPNトランジスタ144と並列に接続され、
誘導性負荷に蓄積されたエネルギーを放出させるダイオ
ード145とが1チップ中に設けられたバイポーラIC
であり、前記NPNトランジスタ144と前記ダイオー
ド145とは同一のp型のサブストレート151上に設
けられている。このサブストレート151には、前段の
PNPトランジスタと、前記NPNトランジスタ144
を制御する、図示しないロジック回路もこのチップのp
型のサブストレート151上に設けられている。
【0009】前記サブストレート151中にはn+型の
コレクタ高濃度領域1521とカソード高濃度領域15
2とが同時に拡散され、更にエピタキシャル層が堆積
され、その表面から前記サブストレート151に達する
ように、p型のアイソレーション領域155が拡散され
ており、該アイソレーション領域155で、前記NPN
トランジスタ144のエピタキシャル層1531と、前
記ダイオード145のエピタキシャル層1532とが分
離形成されている。
【0010】前記エピタキシャル層1531、1532
にはそれぞれp型のベース領域181とアノード領域1
68とが同時に拡散されており、前記ベース領域181
中には、更にn+型のエミッタ領域182が拡散されて
いる。前記各エピタキシャル層1531、1532の表面
からは、シンカー領域1541、1542が、前記コレク
タ高濃度領域1521とカソード高濃度領域1522
に、それぞれ達するように拡散されている。前記エミッ
タ領域182と前記ベース領域181と前記シンカー領
域1541の表面には、それぞれエミッタ電極185と
ベース電極186とコレクタ電極157とが設けられて
おり、前記アノード領域168と前記シンカー領域15
2の表面には、それぞれアノード電極165とカソー
ド電極164とが設けられおり、前記アイソレーション
領域155表面にはロジックグラウンド電極164が設
けられ、該ロジックグラウンド電極を接地させると前記
NPNトランジスタ144と前記ダイオード145とを
電気的に分離できるように構成されている。
【0011】前記誘導性負荷に電源から供給する電流を
停止する際、前記誘導性負荷に蓄積されたエネルギーを
前記ダイオード145に流して解放させる場合、前記ア
ノード領域168から前記エピタキシャル層1532
向って流れたダイオード電流Idiodeは、前記アノード
拡散168をエミッタとし、前記エピタキシャル層15
3及びカソード高濃度領域1522とをベースとし、前
記サブストレート151及び前記アイソレーション領域
155をコレクタとする寄生PNPトランジスタ73の
ベース電流と同じであるから、該寄生PNPトランジス
タ73が必ず導通し、該寄生PNPトランジスタのコレ
クタ電流である、サブストレート電流ISUBが流れてし
まう。この場合、前記アノード電極165は、略電源電
圧電位にクランプされるから、前記寄生PNPトランジ
スタ73のエミッタ・コレクタ間電圧は大きく、前記サ
ブストレート電流ISUBが小さくても、多量に発熱す
る。また、前記誘導性負荷103に蓄積されたエネルギ
ーを放出させる際の、前記各ダイオードD1〜D4におけ
る発熱も無視できない。
【0012】また、前記エピタキシャル層1531をコ
レクタとし、前記アイソレーション領域155をベース
とし、前記エピタキシャル層1532をエミッタとする
寄生NPNトランジスタ74ができるため、前記アノー
ド電極165がグラウンド電位にクランプされて前記ダ
イオード電流Idiodeが流れた場合、前記サブストレー
ト電流ISUBとは逆向きの電流が前記カソード高濃度領
域1522に流れ込み、前記寄生NPNトランジスタが
導通したり、ロジック回路が誤動作をしたりする等の不
都合がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の不都合に鑑みて創作されたもので、その目的は、誘導
性負荷を駆動する際に、発熱を抑制し、回路の誤動作の
ない誘導性負荷誘導性負荷駆動方法、及び誘導性負荷駆
動装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の発明方法は、ドレイン領域とは異なる
タイプの基板上にパワーMOSFETが設けられた半導
体装置を制御して、該パワーMOSFETに接続された
誘導性負荷を駆動する誘導性負荷駆動方法であって、前
記パワーMOSFETを第3象限動作させて前記誘導性
負荷に蓄積されたエネルギーを転流により放出させる
際、該第3象限動作を行うパワーMOSFETに生じる
電圧降下の大きさを、そのパワーMOSFETのソース
電極が接続されたボディ領域とドレイン電極が接続され
たドレイン領域との間の接合が導通状態になる電圧より
も小さくすることを特徴とし、
【0015】請求項2記載の発明方法は、ドレイン領域
とは異なるタイプの同一基板上に設けられた2つのパワ
ーMOSFETで構成されるハーフブリッジ回路を制御
し、前記ハーフブリッジ回路に接続される誘導性負荷を
駆動する誘導性負荷駆動方法において、前記2つのパワ
ーMOSFETのうち一方を導通状態、他方を遮断状態
にして電源から前記誘導性負荷に電流を供給し、前記導
通状態にあったパワーMOSFETを遮断状態にして前
記誘導性負荷に流れる電流を停止させる際、前記電源か
ら電流を供給したときは遮断状態にあったパワーMOS
FETを第3象限動作させ、前記誘導性負荷に蓄積され
たエネルギーを転流により放出させる誘導性負荷駆動方
法であって、前記第3象限動作を行う各パワーMOSF
ETに生じる電圧降下の大きさを、そのパワーMOSF
ETのソース電極が接続されたボディ領域とドレイン電
極が接続されたドレイン領域との間の接合が導通状態に
なる電圧よりも小さくすることを特徴とし、
【0016】請求項3記載の発明方法は、ドレイン領域
とは異なるタイプの同一基板上に設けられた4つのパワ
ーMOSFETで構成されたフルブリッジ回路を制御し
て、該フルブリッジ回路に接続された誘導性負荷を駆動
する誘導性負荷駆動方法において、前記4つのパワーM
OSFETのうち2つを導通状態にし、他の2つを遮断
状態にして電源から前記誘導性負荷に電流を供給する電
流供給工程と、前記電流供給工程で導通状態にあったパ
ワーMOSFETのうち、一方を導通状態におき、他方
を導通状態と遮断状態とを繰返すスイッチング動作をさ
せ、前記誘導性負荷に流れる電流の大きさを一定に保つ
定電流保持工程とを有し、前記スイッチング動作におけ
る遮断状態のとき、前記電流供給工程で遮断状態にあっ
たパワーMOSFETの一つを第3象限動作させて前記
誘導性負荷に蓄積されたエネルギーを転流によりさせる
誘導性負荷駆動方法であって、前記第3象限動作を行う
各パワーMOSFETに生じる電圧降下の大きさを、そ
のパワーMOSFETのソース電極が接続されたボディ
領域とドレイン電極が接続されたドレイン領域との間の
接合が導通状態になる電圧よりも小さくすることを特徴
とし、
【0017】請求項4記載の発明方法は、ドレイン領域
とは異なるタイプの同一基板上に設けられた4つのパワ
ーMOSFETで構成されたフルブリッジ回路を制御し
て、該フルブリッジ回路に接続された誘導性負荷を駆動
する誘導性負荷駆動方法において、前記4つのパワーM
OSFETのうちの2つを導通状態にし、他の2つを遮
断状態にして電源から前記誘導性負荷に電流を供給する
電流供給工程と、前記電流供給工程で導通状態にあった
2つのパワーMOSFETを遮断状態にし、前記誘導性
負荷に流れる電流を停止させる電流停止工程とを有し、
前記電流停止工程は、前記電流供給工程では遮断状態に
あった2つのパワーMOSFETを第3象限動作をさ
せ、前記誘導性負荷に蓄積されたエネルギーを転流によ
り放出させる誘導性負荷駆動方法であって、前記第3象
限動作を行う各パワーMOSFETに生じる電圧降下の
大きさを、そのパワーMOSFETのソース電極が接続
されたボディ領域とドレイン電極が接続されたドレイン
領域との間の接合が導通状態になる電圧よりも小さくす
ることを特徴とする。
【0018】また、請求項5記載の発明装置は、ドレイ
ン領域とは異なるタイプの基板上に設けられたパワーM
OSFETと、前記パワーMOSFETを制御するロジ
ック回路とを有し、前記ロジック回路は、前記パワーM
OSFETを第3象限動作させて前記パワーMOSFE
Tに接続された誘導性負荷に蓄積されたエネルギーを転
流により放出させるように構成された誘導性負荷駆動装
置であって、該第3象限動作を行うパワーMOSFET
に生じる電圧降下の大きさを、そのパワーMOSFET
のソース電極が接続されたボディ領域とドレイン電極が
接続されたドレイン領域との間の接合が導通状態になる
電圧よりも小さくなるようにされたことを特徴とし、
【0019】請求項6記載の発明装置は、ドレイン領域
とは異なるタイプの同一基板に設けられた2つのパワー
MOSFETで構成されたハーフブリッジ回路と、前記
基板上に設けられ、前記ハーフブリッジ回路を制御する
ロジック回路とを有し、前記ハーフブリッジ回路に接続
される誘導性負荷を駆動する誘導性負荷駆動装置におい
て、前記ロジック回路は、前記2つのパワーMOSFE
Tのうち一方を導通状態にし、他方を遮断状態にして電
源から前記誘導性負荷に電流を供給し、前記導通状態に
あったパワーMOSFETを遮断状態にして前記誘導性
負荷に流れる電流を停止させる際、前記電源から電流を
供給したときは遮断状態にあったパワーMOSFETを
第3象限動作させて、前記誘導性負荷に蓄積されたエネ
ルギーを転流により放出させるように較正された誘導性
負荷駆動装置であって、該第3象限動作を行うパワーM
OSFETに生じる電圧降下の大きさを、そのパワーM
OSFETのソース電極が接続されたボディ領域とドレ
イン電極が接続されたドレイン領域との間の接合が導通
状態になる電圧よりも小さくなるようにされたことを特
徴とし、
【0020】請求項7記載の発明装置は、ドレイン領域
とは異なるタイプの同一基板上に設けられた4つのパワ
ーMOSFETで構成されたフルブリッジ回路と、前記
基板上に設けられ、前記フルブリッジ回路を制御するロ
ジック回路とを有し、前記フルブリッジ回路に接続され
る誘導性負荷を駆動する誘導性負荷駆動装置において、
前記ロジック回路は、前記4つのパワーMOSFETの
うち2つを導通状態にし、他の2つを遮断状態にして前
記誘導性負荷に電源から電流を供給し、前記電流を供給
するときは導通状態にあったパワーMOSFETのう
ち、一方を導通状態におき、他方を導通状態と遮断状態
との繰返しのスイッチング動作させて前記誘導性負荷に
流れる電流の大きさを一定に保つ際、前記スイッチング
動作における遮断状態のときに、前記電流を供給したと
きは遮断状態にあったパワーMOSFETの一つを第3
象限動作をさせて前記誘導性負荷に蓄積されたエネルギ
ーを転流させて放出させるように構成された誘導性負荷
駆動装置であって、前記第3象限動作を行う各パワーM
OSFETに生じる電圧降下の大きさが、そのパワーM
OSFETのソース電極が接続されたボディ領域とドレ
イン電極が接続されたドレイン領域との間の接合が導通
状態になる電圧よりも小さくされたことを特徴とし、
【0021】請求項8記載の発明装置は、ドレイン領域
とは異なるタイプの同一基板上に設けられた4つのパワ
ーMOSFETで構成されたフルブリッジ回路と、前記
基板上に設けられ、前記フルブリッジ回路を制御するロ
ジック回路とを有し、前記フルブリッジ回路に接続され
る誘導性負荷を駆動する誘導性負荷駆動装置において、
前記ロジック回路は、前記4つのパワーMOSFETの
うち2つを導通状態にし、他の2つを遮断状態にして前
記誘導性負荷に電源から電流を供給し、前記導通状態に
された2つのパワーMOSFETを遮断状態にして前記
誘導性負荷に流れる電流を停止させる誘導性負荷駆動装
置において、前記電流を停止させる際、前記電流を供給
する際には遮断状態にあった2つのパワーMOSFET
を第3象限動作をさせ、前記誘導性負荷に蓄積されたエ
ネルギーを転流させて放出されるように構成された誘導
性負荷駆動装置であって、前記第3象限動作を行う各パ
ワーMOSFETに生じる電圧降下の大きさが、そのパ
ワーMOSFETのソース電極が接続されたボディ領域
とドレイン電極が接続されたドレイン領域との間の接合
が導通状態になる電圧よりも小さくされたことを特徴と
する。
【0022】
【作用】まず、一般的なディスクリートのn−チャネル
のパワーMOSFETと比較して本発明の動作原理を説
明する。図5を参照し、90は従来技術のブリッジ回路
に用いられるディスクリートパワーMOSFETであ
り、ソース電極91と、ゲート電極92と、ドレイン電
極93とを有している。前記ソース電極91とゲート電
極92との間に正のゲート電圧Vgsを印加すると、該ゲ
ート電極直下のp型拡散層表面が反転し、このパワーM
OSFET90は導通状態になるので、前記ソース電極
91と前記ドレイン電極93の間にドレイン電圧Vds
印加すれば、該パワーMOSFET90の有するオン抵
抗Ronに従った、Vds/Ronの大きさのドレイン電流I
Dを流すことができる。
【0023】このようなパワーMOSFETでは、前記
ソース電極91に接続されているp型のボディ領域94
と、該ボディ領域と前記ドレイン電極93との間に位置
するn-型のエピタキシャル領域95との間のpn接合
が寄生ダイオード96を形成してしまうので、該寄生ダ
イオード96が導通しないように逆バイアス状態置くた
めに、nチャネルのパワーMOSFETでは、前記ソー
ス電極91を低電位にし、前記ドレイン電極63を高電
位にして動作させるのが普通である。
【0024】ここで、パワーMOSFETの動作特性
を、横軸に前記ドレイン電圧Vdsをとり、縦軸に前記ド
レイン電流IDをとったグラフで表した場合、この寄生
ダイオードを逆バイアスにして使用する普通の動作は、
前記グラフの第1象限の領域にあるところから、第1象
限動作と呼ばれている。その第1象限の特性を図6のグ
ラフ中に、特性曲線L1で示す。
【0025】一方、前記ゲート電極92に印加した電圧
を前記正の電圧Vgsに保ち、前記ドレイン電極63を低
電位にし、前記ソース電極63を高電位にすると前記寄
生ダイオード96が順バイアスにされるが、この場合の
動作は、前記図6のグラフの第3象限の領域に位置する
ところから、このようなソース電極とドレイン電極とが
普通とは逆の電位関係に置かれた場合の動作は第3象限
動作と呼ばれている。この第3象限特性を図6のグラフ
中に、特性曲線L2で示す。
【0026】ところが、パワーMOSFETが前記第3
象限動作を行う際、前記ドレイン電流IDが増した場合
には、前記ドレイン電極と前記ソース電極との電位差も
大きくなり、それに伴って前記寄生ダイオード96与え
られる順方向のバイアス電圧が大きくなり、室温で約
0.7V程度になると前記寄生ダイオード96が導通す
る。
【0027】このとき、前記ゲート電極92にゲート電
圧Vgsが印加されていなければ、該パワーMOSFET
90は導通せず、この寄生ダイオード96に従った定電
圧特性を示す。該寄生ダイオード96の特性を、前記図
6のグラフに重ねて特性曲線LDで示す。
【0028】このように、誘導性負荷に蓄積されたエネ
ルギーを転流させる際、前記ゲート電極92にゲート電
圧Vgsを印加すれば、該パワーMOSFET90は、電
流が小さい前記範囲S内では前記特性曲線L2に従った
抵抗特性で第3象限動作をし、それよりも大きな電流が
流れる場合には前記寄生ダイオード96が導通し、前記
特性曲線LDに従った定電圧特性で第3象限動作をす
る。
【0029】ところが、このようなブリッジ回路には、
複数のパワーMOSFETと、それを駆動するロジック
回路とが一つの基板(サブストレート)上に設けられたI
C化パワーMOSFETが要求されているが、そのよう
なIC化パワーMOSFET内の前記寄生ダイオードが
導通した場合には、計算上、その寄生ダイオードで生じ
るはずの発熱量以上に発熱したり、ロジック回路が誤動
作をする等、不都合があることが見出された。
【0030】その原因をIC化パワーMOSFETの断
面図を用いて説明する。図7を参照し、41は、nチャ
ネルのパワーMOSFETを複数有する半導体装置であ
り、パワーMOSFETが設けられたサブストレート5
1上に各パワーMOSFETを駆動するロジック回路が
設けられている。
【0031】前記サブストレート51に設けられたパワ
ーMOSFETはブリッジ回路を構成しており、そのう
ちの一つをパワーMOSFET42で示し、前記ロジッ
ク回路の一部としてNPNトランジスタ43とを示し、
他の部分は省略する。
【0032】前記サブストレート51はp+型のシリコ
ン単結晶で構成されており、該サブストレート51に拡
散されたn+型の埋込み層で、前記パワーMOSFET
42のドレイン高濃度領域521と前記NPNトランジ
スタ43のコレクタ高濃度領域522とをそれぞれ形成
している。
【0033】前記サブストレート51上には、n-型の
エピタキシャル層が堆積されており、該エピタキシャル
層表面から、前記サブストレート51に到達するよう
に、p+のアイソレーション領域55が拡散されてお
り、前記ロジック回路を構成するエピタキシャル層を5
1と、前記パワーMOSFET42のドレイン領域6
9を構成するエピタキシャル層532とが分離されてい
る。なお、この断面図は一つのパワーMOSFETを示
しているが、前記アイソレーション領域55で分離さ
れ、前記パワーMOSFET42と隣合った位置に図示
しないパワーMOSFETが複数設けられている。
【0034】前記各エピタキシャル層531、532表面
からは、前記ドレイン高濃度領域521と前記コレクタ
高濃度領域522とに到達するように、n+型のシンカー
領域541、542が拡散されており、各シンカー領域5
1、542の表面には、アルミニウム配線から成るドレ
イン電極56とコレクタ電極57とがそれぞれ設けられ
ている。
【0035】前記パワーMOSFET42は、前記エピ
タキシャル層531表面から拡散され、互いに離間して
位置するp型のボディ領域58を複数有しており、前記
エピタキシャル層531のうち、前記ボディ領域58が
拡散されていない表面には、ゲート酸化膜59と、ポリ
シリコンから成るゲート電極60とがこの順に成膜さ
れ、該ゲート電極60をマスクにして、p型のチャネル
領域61とn+型のソース領域62とがこの順でセルフ
アライン拡散され、前記チャネル領域61と前記ボディ
領域58とはp型拡散層で接続されるように構成されて
いる。
【0036】前記ソース領域62の表面と前記ボディ領
域58の表面には、同じソース電極63が設けられて短
絡されており、前記チャネル領域61と前記ソース領域
62とは、前記ボディ領域58を介して同電位に置かれ
るように構成されている。前記エピタキシャル層532
には、前記NPNトランジスタ43のp型のベース領域
81とn+型のエミッタ領域82とがこの順で拡散され
ている。
【0037】また、前記アイソレーション領域55には
ロジックグラウンド電極64が設けられ、該ロジックグ
ラウンド電極64はグラウンド電位に置かれているの
で、前記エピタキシャル層531、532が高電位に置か
れる通常の状態では、前記パワーMOSFET42と前
記NPNトランジスタ43とは、電気的に分離されるよ
うに構成されている。
【0038】このパワーMOSFET42内にも、前記
ボディ領域58と前記エピタキシャル層531から構成
されるドレイン領域との間のpn接合で寄生ダイオード
70が生じてしまう。しかしながらこのpn接合は、前
記ボディ領域58をエミッタとし、前記エピタキシャル
層531で構成されるドレイン領域69と前記ドレイン
高濃度領域52とをベースとし、前記サブストレート5
1をコレクタとする、寄生PNPトランジスタ71のベ
ース・エミッタ接合でもある。
【0039】従って、前記パワーMOSFET42が第
3象限動作をして前記ボディ領域58とドレイン領域6
9との接合が順パイアスをされ、前記寄生ダイオード7
0に電流が流れると、その電流は、前記寄生PNPトラ
ンジスタ71のベース電流となる。この場合、該寄生P
NPトランジスタ71の電流増幅率に従い、前記エミッ
タであるボディ領域71から前記コレクタであるサブス
トレート52に寄生コレクタ電流が流れてしまう。
【0040】一般に、該寄生PNPトランジスタ71の
電流増幅率は非常に小さいので、前記寄生コレクタ電流
も小さいが、前記サブストレート51はグラウンド電位
に置かれて、前記ボディ領域58が高電位に置かれてい
た場合には、寄生コレクタ電流が流れる際の電圧降下の
値が大きいので、そのときの発熱も大きいものとなって
しまう。
【0041】一方、前記ボディ領域58がグラウンド電
位に置かれているときにはそれとは異なる不都合が生じ
る。即ち、該パワーMOSFET42内には、前記ロジ
ック回路中のエピタキシャル層532をコレクタとし、
前記アイソレーション領域54をベースとし、前記パワ
ーMOSFET42のエピタキシャル層531をエミッ
タとする寄生NPNトランジスタ72も構成されるの
で、前記ボディ領域58がグラウンド電位に置かれてい
るときに前記ボディ領域58から前記エピタキシャル層
531へ電流が流れると、前記エピタキシャル層531
グラウンド電位よりもダイオードの順方向導通電圧VBE
だけ下がった電位になってしまい、前記寄生NPNトラ
ンジスタが導通し、前記エピタキシャル層531が、前
記エピタキシャル層532から電流を吸込んでしまうの
で、ロジック回路に誤動作が発生する。また、隣合った
パワーMOSFETのエピタキシャル層から電流が流れ
込んでしまう場合もあり、発熱の問題が発生する。
【0042】以上説明したように、IC化されたパワー
MOSFETの発熱や誤動作の不都合は、寄生ダイオー
ドが導通しないようにすれば防止できるので、該パワー
MOSFET42を第3象限動作させる際、ボディ領域
58とエピタキシャル層531との間の電位差が、該ボ
ディ領域58と、前記エピタキシャル層531から成る
ドレイン領域69とで構成されるpn接合の導通電圧よ
りも小さくなるようにしておけばよい。
【0043】なお、上記原理は、n+型のサブストレー
ト上にpチャネルのパワーMOSFETを設けた場合
や、CMOS構造の出力段、CMOS構造のロジック回
路でも、出力段のパワーMOSFETに第3象限動作を
させる場合には、同様である。
【0044】
【実施例】本発明の実施例を図面を用いて説明する。図
1を参照し、10は本発明の一実施例の誘導性負荷駆動
装置であり、フルブリッジ回路5と、該フルブリッジ回
路5を制御するロジック回路9とを有している。
【0045】前記フルブリッジ回路5は、ドレイン領域
とは異なるタイプである、同一のp型サブストレートに
設けられた4つのnチャネルインハーンスメント型のパ
ワーMOSFET1、2、3、4を有しており、前記パ
ワーMOSFET1、2のドレイン電極は、電源6の一
端に接続された電源ライン7に接続され、電源電圧VDD
を印加されており、前記パワーMOSFET3、4のソ
ース電極は互いに接続され、電流検出抵抗12を介して
前記電源6の他端に接続されるとともにグラウンド電位
に置かれている。
【0046】また、前記パワーMOSFET1のソース
電極と前記パワーMOSFET3のドレイン電極とは接
続点Aで接続され、前記パワーMOSFET2のソース
電極と前記パワーMOSFET4のドレイン電極とは接
続点Bで接続されており、該接続点A、B間に、モータ
ーから成る誘導性負荷8の両端が接続されている。
【0047】前記ロジック回路9は前記フルブリッジ回
路5と同じ基板上に設けられ、該ロジック回路9には各
パワーMOSFET1〜4のゲート電極が接続されてい
る。前記ロジック回路9は、図示しないチャージポンプ
回路を有しており、該チャージポンプ回路が動作する
と、前記電源電圧VDDよりも高い電位を発生できるよう
にされているので、その電圧を前記各パワーMOSFE
T1〜4のゲート電極に印加することで、ドレイン電極
にに電源電圧が印加されるパワーMOSFET1、2の
ソース電極を、前記電源電圧VDDよりも高くでき、それ
により、前記パワーMOSFET1、2が導通状態にな
るように構成されている。
【0048】この誘導性負荷駆動装置10は、前記パワ
ーMOSFET2、3を遮断状態に置き、前記パワーM
OSFET1、4を導通状態にして、前記誘導性負荷8
に、前記接続点Bから前記接続点Aの方向に前記電源6
から電流を流し、前記パワーMOSFET1、4を遮断
状態に置き、前記パワーMOSFET2、3を導通状態
にして、前記誘導性負荷8に、矢印21で示した前記接
続点Aから前記接続点Bの方向に電流を流せるように構
成されており、ここでは、前記誘導性負荷8に、前記矢
印21の方向に電流を流す場合を例にとって説明する。
【0049】まず、前記ロジック回路9は、前記4つの
パワーMOSFETのうち、2つのパワーMOSFET
1、2の2つだけを導通状態にし、前記誘導性負荷8
に、電流を供給し始める。そのときの電流値は、図2に
示すように、初期値ゼロから徐々に増加し、そしてそれ
に伴い、前記電流検出抵抗12で生じる電圧Vsense
値も徐々に大きくなる。
【0050】前記電圧Vsenseは比較器13で基準電圧
源14の電圧Vrefと比較され、該比較器13から前記
ロジック回路9に、Vsense<Vrefのときロー、V
sense>Vr efのときハイの信号が出力されるように構成
されており、前記電流検出抵抗12の抵抗値は、該電流
検出抵抗12に大きさI(A)の電流がが流れたときにV
sens e=Vrefとなるように設定されているものとし、前
記電流が初期値ゼロの状態からt1秒経過後に、前記電
流検出抵抗12にこの大きさIの電流が流れたものとす
る。
【0051】このとき、前記比較器13の出力がローか
らハイに切り替わるので、前記ロジック回路9はそれを
検出するとδ秒経過後に、前記パワーMOSFET4は
導通状態にしたまま、前記パワーMOSFET3を遮断
状態にする。
【0052】すると、前記誘導性負荷8に蓄積されてい
たエネルギーにより、その両端である前記接続点Bがプ
ラス、前記接続点Aがマイナスになるように逆起電力が
生じると、前記電源から電流を供給したときには遮断状
態にあったパワーMOSFET3のソース電極は略グラ
ウンド電位にクランプされているので、該パワーMOS
FET3のドレインがソースよりも低い電位となる。こ
のとき、該パワーMOSFET3のゲートに正電圧を印
加して、該パワーMOSFET3に第3象限動作をさせ
ると、前記パワーMOSFET4は導通状態にされてい
るので、前記誘導性負荷8に蓄積されたエネルギーは、
矢印22で示した、
【0053】接続点B→パワーMOSFET4→パワー
MOSFET3→接続点Aの順に流れる転流電流として
放出させることができる。
【0054】このとき、前記電流検出抵抗12で生じる
電圧を無視すると、前記パワーMOSFET3のソース
電極はグラウンド電位にクランプされているため、該パ
ワーMOSFET3のドレイン電極の電位はグラウンド
電位よりも低いマイナス電位に振られることになる。具
体的には、該パワーMOSFET3のオン抵抗をR
on(Ω)とした場合、流れている電流はI(A)であるか
ら、該パワーMOSFET3のドレイン電極の電位は
−I×Ron(V)である。この値を、上述した寄生ダイオ
ードが導通せず、従って、前記寄生NPNトランジスタ
72が導通しない値になるように、該パワーMOSFE
T3のRonを設定して置いたので、ロジック回路が誤動
作したり、ドレインが高電位に置かれた前記パワーMO
SFET1から前記サブストレート51に電流が流れ込
むようなことがなかった。
【0055】ところで、前記転流電流は時間の経過と共
に徐々に減少し、前記比較器13の出力はやがてハイか
らローに切り替る。前記ロジック回路9はこの切り替り
を検出すると、前記パワーMOSFET3に第3象限動
作を終了させて遮断状態にし、前記パワーMOSFET
1を再び導通させ、前記電源6から前記誘導性負荷8
に、矢印21で示す向きに電流を供給する。すると再び
前記電流検出抵抗12に流れる電流が増加し始め、やが
て前記比較器13の出力がローからハイに切り替ると、
再度前記パワーMOSFET1を遮断状態にし、前記パ
ワーMOSFET3に第3象限動作をさせて前記誘導性
負荷8に蓄積されたエネルギーを転流させて解放する。
【0056】このように、前記誘導性負荷8に流れる電
流の大きさにより、前記パワーMOSFET1をスイッ
チング動作させると前記誘導性負荷8に流れる電流を一
定の大きさI(A)に保つことができる。
【0057】前記スイッチング動作の際、前記パワーM
OSFET3が第3象限動作をしているときは、前記誘
導性負荷に加えられる電圧は、前記2つのパワーMOS
FET3、4のオン抵抗Ronで生じる電圧降下分であ
り、その値は小さいので、転流電流の減衰はゆるやかで
ある。一方、前記パワーMOSFET1、4が導通状態
にあるときは、前記誘導性負荷8の両端には略電源電圧
SSが印加されるから、電源から供給される電流は急速
に増加する。従って、前記パワーMOSFET1の1回
のオン・オフのうち、オフ(遮断状態)にある時間をΔt
2秒、オン(導通状態)にある時間をΔt3秒とすると、 Δt2>Δt3 となる。
【0058】また、前記Δt2を合計した時間をt2秒、
前記Δt3を合計した時間をt3秒とし、前記δ秒を無視
すると、この、前記誘導性負荷8に流れる電流を一定値
Iに保持されていた時間はt2+t3秒となる。
【0059】次に、前記パワーMOSFET1、4の両
方を遮断状態にすると、前記誘導性負荷8の両端に、前
記接続点Aがマイナス、前記接続点Bがプラスになるよ
うに逆起電力が発生する。このとき、前記パワーMOS
FET2、3のゲート電極に正電圧を印加して第3象限
動作をさせると、前記誘導性負荷8に蓄積されていたエ
ネルギーは矢印23の方向に流れる電源回生電流にな
り、前記電源6が充電される。
【0060】このとき、前記電流検出抵抗12で生じる
電圧を無視すると、前記パワーMOSFET3のソース
電極はグラウンド電位にクランプされおり、前記パワー
MOSFET2のドレイン電極は電源電圧VDDにクラン
プされているから、各パワーMOSFETのオン抵抗の
大きさをRon(Ω)とすると、前記パワーMOSFET3
のドレイン電極の電位は −I×Ron(V)に振られ、前
記パワーMOSFET4のソース電極の電位は VDD
I×Ron(V)の高電位に置かれる。
【0061】前記電流Iを1.0Aとし、前記電源電圧
DDを100Vとし、図7で示した寄生PNPトランジ
スタ71の電流増幅率が0.03と非常に小さいものと
した場合でも、前記パワーMOSFET4の第3象限動
作で、仮に前記寄生PNPトランジスタ71がオンした
とすると、この寄生PNPトランジスタ71に流れる寄
生コレクタ電流は30mAと小さいが、その発熱は3W
にも達する。
【0062】このように、前記誘導性負荷8に電源から
電流を供給していたときには遮断状態に置かれていた前
記2つのパワーMOSFET2、3のソース電極の電位
は、それぞれのドレイン電極の電位よりも高くなるが、
逆に、I×Ronの大きさを、前記寄生ダイオード70が
導通しない大きさに設定しておけば、前記寄生PNPト
ランジスタ71による発熱や、前記寄生NPNトランジ
スタ72の導通による誤動作が発生することはない。
【0063】なお、前記パワーMOSFET2、3が第
3象限動作を開始してからt4秒後に前記電源回生電流
が0になったものとし、前記各矢印21、22、23で
示した方向に電流を流すときの、各パワーMOSFET
1、2、3、4の状態を下記の表に整理して示す。
【0064】
【表1】
【0065】ところで、前記誘導性負荷8に、前記電流
が初期値から増加するt1秒間と、一定電流Iからゼロ
になるまでのt4秒間の間は直線的に電流が増減すると
近似し、また、スイッチング中は前記一定電流値IAが
流れているとすると、前記電流検出抵抗12における電
圧降下を無視した場合、このフルブリッジ回路10全体
で消費する電力は、次のようになる。
【0066】 t1の間 2・I2・Ron・t1 2/3 ……(11) t2の間 2・I2・Ron・t2 ……(12) t3の間 2・I2・Ron・t3 ……(13) t4の間 2・I2・Ron・t4 2/3 ……(14)
【0067】それに対し、フルブリッジにパワーMOS
FETを用いず、バイポーラトランジスタとダイオード
とを4つづつ使用した従来のフルブリッジ回路では、 t1の間 VCE(sat)・I・t1 ……(21) t2の間 (VCE(sat)+VF)・I・t2 ……(22) t3の間 2・VCE(sat)・I・t3 ……(23) t4の間 VF・I・t4 ……(24) の電力が消費される。
【0068】なお、各パワーMOSFETに並列にショ
ットキーダイオードを接続し、パワーMOSFETに第
3象限動作をさせずに各ショットキーダイオードに電流
を流して誘導性負荷のエネルギーを解放させた場合は、
【0069】 t1の間 2・I2・Ron・t1 2/3 ……(31) t2の間 (I・Ron+VF)・I・t2 ……(32) t3の間 2・I2・Ron・t3 ……(33) t4の間 VF・I・t4 ……(34) となる。
【0070】ここで、I=1.0(A)、Ron=60(m
Ω)、VCE(sat)=0.3(V)、VF=0.3(V)(ショッ
トキーダイオード使用の場合)とし、t1〜t4を1秒と
して、t1〜t4のタイミングでの、単位時間当りの具体
的な消費電力を、次の表に比較して示す。
【0071】
【表2】
【0072】このように、IC化したパワーNPNトラ
ンジスタを用いてスイッチングを行い、このパワーNP
Nトランジスタと同一チップ中に設けたダイオードを用
いて誘導性負荷に蓄積されたエネルギーを転流により解
放させる場合には、上述したように、転流の際に寄生P
NPトランジスタ73に流れる寄生コレクタ電流だけで
3W(電流増幅率が0.03の場合)も発熱してしまい、
しかも、また、ダイオードのアノードがグラウンド電位
に置かれような場合には、必ず寄生NPNトランジスタ
が導通してしまい、ロジック回路が誤動作を起すので、
誘導性負荷を駆動するための使用には不適当である。
【0073】なお、上記実施例は電源に接続されたパワ
ーMOSFETをスイッチング動作させるハイサイドス
イッチの場合について説明したが、グラウンド電位側の
パワーMOSFETをスイッチングするローサイドスイ
ッチの場合も本発明に含まれる。
【0074】次に、本発明の他の実施例を図面を用いて
説明する。3を参照し、30は本発明の他の実施例の誘
導性負荷駆動装置であり、同じ基板上に設けられ、直列
に接続された2つのnチャネルインハーンスメント型の
パワーMOSFET31、32を有しており、該2つの
パワーMOSFET31、32の接続点に一端が接続さ
れた誘導性負荷38と、前記2つのパワーMOSFET
31、32とでハーフブリッジ回路35を構成してい
る。
【0075】該ハーフブリッジ回路35を制御するロジ
ック回路39は、前記パワーMOSFET31、32と
同じ基板上に設けられており、前記パワーMOSFET
31のドレイン電極は電源341の一端に接続されて高
電位VHが印加されており、そのソース電極は、前記パ
ワーMOSFET32のドレイン電極と接続点Cで接続
されている。該パワーMOSFET32のソース電極は
電源342の一端に接続されて低電位VLが印加されてお
り、前記電源341、342の他端同士は接続点Dで接続
されるとともに接地されている。前記接続点Cと前記接
続点Dとには、前記誘導性負荷38の両端が接続され、
前記パワーMOSFET31、32のゲート電極は、そ
れぞれロジック回路39に接続されている。
【0076】前記ロジック回路39は、図示しないチャ
ージポンプ回路を有しており、前記MOSFET31、
32のそれぞれを導通状態にできるように構成されてお
り、この誘導性負荷駆動装置30の動作を、前記誘導性
負荷38に接続点Cから接地電位に向う方向に電流を流
す場合を例にとって説明する。
【0077】まず、前記ロジック回路39は、前記パワ
ーMOSFET31を導通状態にし、前記パワーMOS
FET32を遮断状態にすると、前記接続点Cに前記高
電位VHが印加されるので、前記誘導性負荷38には、
矢印24の方向に電流が流れる。
【0078】次いで、状態から前記パワーMOSFET
32を遮断状態にすると、前記誘導性負荷38の両端の
前記接続点Cがマイナス、前記接続点Dがプラスになる
ような逆起電力が発生する。このとき、前記接続点Dは
接地されており、グラウンド電位にクランプされている
ので、前記接続点Cが接地電位よりも低い電位に振られ
るので、前記パワーMOSFET32のゲート電極に正
電圧を与えて該パワーMOSFET32に第3象限動作
をさせると、電流は矢印25の、
【0079】接続点D → 電源342 → パワーMOS
FET32 → 接続点Cの順で流れるので、これによ
り、前記電源341から前記誘導性負荷38に供給さ
れ、蓄積されたエネルギーを放出させ、該エネルギーで
前記電源342を充電することができる。このときの電
流をI2、前記パワーMOSFET32のオン抵抗をR
on’とすると、前記接続点Cの電位は VL−I2
on’ となる。前記電源342から前記誘導性負荷38
に電流を供給する場合も同様の動作である。
【0080】なお、上記各実施例は、複数のパワーMO
SFETとロジック回路とが同一のサブストレート上に
設けられたハーフブリッジ回路、またはフルブリッジ回
路について説明したが、本発明はそれに限定されるもの
ではなく、ドレインのタイプとサブストレートのタイプ
とが異なるパワーMOSFETを有する半導体装置で誘
導性負荷を駆動する技術に広く適用することができる。
【0081】
【発明の効果】ダイオードを設けることなく誘導性負荷
に蓄積されたエネルギーを転流させることができる。負
荷に蓄積されたエネルギーを放出させる際、発熱による
ロスが少なく、ロジック回路の誤動作もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の一実施例のブロック図
【図2】 (a)本発明方法の一実施例を説明するための
電流波形 (b)その拡大図
【図3】 本発明装置の他の実施例のブロック図
【図4】 (a)、(b)従来技術の一例のブロック図
(c)インバーテッドダーリントントランジスタの接続を
示す図
【図5】 ディスクリートのパワーMOSFETの拡散
構造図
【図6】 MOSFETの第1象限動作と第3象限動作
を説明するためのグラフ
【図7】 同一基板上に設けられたパワーMOSFET
とロジック回路の拡散構造図
【図8】 同一基板上に設けられたバイポーラトランジ
スタとダイオードの拡散構造図
【符号の説明】
1〜4、31、32……パワーMOSFET 5…
…フルブリッジ回路 8、38……誘導性負荷 10、30……誘導性負
荷駆動装置 35……ハーフブリッジ回路 51……基板(サブ
ストレート) 56、93……ドレイン電極 63、91……ソー
ス電極 69……ドレイン領域 58……ボディ領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03F 3/68 9184−5K H03K 17/687 E H03K 17/687 19/00 101F 19/0175

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドレイン領域とは異なるタイプの基板上
    にパワーMOSFETが設けられた半導体装置を制御し
    て、該パワーMOSFETに接続された誘導性負荷を駆
    動する誘導性負荷駆動方法であって、 前記パワーMOSFETを第3象限動作させて前記誘導
    性負荷に蓄積されたエネルギーを転流により放出させる
    際、該第3象限動作を行うパワーMOSFETに生じる
    電圧降下の大きさを、そのパワーMOSFETのソース
    電極が接続されたボディ領域とドレイン電極が接続され
    たドレイン領域との間の接合が導通状態になる電圧より
    も小さくすることを特徴とする誘導性負荷駆動方法。
  2. 【請求項2】 ドレイン領域とは異なるタイプの同一基
    板上に設けられた2つのパワーMOSFETで構成され
    るハーフブリッジ回路を制御し、 前記ハーフブリッジ回路に接続される誘導性負荷を駆動
    する誘導性負荷駆動方法において、 前記2つのパワーMOSFETのうち一方を導通状態、
    他方を遮断状態にして電源から前記誘導性負荷に電流を
    供給し、 前記導通状態にあったパワーMOSFETを遮断状態に
    して前記誘導性負荷に流れる電流を停止させる際、 前記電源から電流を供給したときは遮断状態にあったパ
    ワーMOSFETを第3象限動作させ、前記誘導性負荷
    に蓄積されたエネルギーを転流により放出させる誘導性
    負荷駆動方法であって、 前記第3象限動作を行う各パワーMOSFETに生じる
    電圧降下の大きさを、そのパワーMOSFETのソース
    電極が接続されたボディ領域とドレイン電極が接続され
    たドレイン領域との間の接合が導通状態になる電圧より
    も小さくすることを特徴とする誘導性負荷駆動方法。
  3. 【請求項3】 ドレイン領域とは異なるタイプの同一基
    板上に設けられた4つのパワーMOSFETで構成され
    たフルブリッジ回路を制御して、 該フルブリッジ回路に接続された誘導性負荷を駆動する
    誘導性負荷駆動方法において、 前記4つのパワーMOSFETのうち2つを導通状態に
    し、他の2つを遮断状態にして電源から前記誘導性負荷
    に電流を供給する電流供給工程と、 前記電流供給工程で導通状態にあったパワーMOSFE
    Tのうち、一方を導通状態におき、他方を導通状態と遮
    断状態とを繰返すスイッチング動作をさせ、前記誘導性
    負荷に流れる電流の大きさを一定に保つ定電流保持工程
    とを有し、 前記スイッチング動作における遮断状態のとき、前記電
    流供給工程で遮断状態にあったパワーMOSFETの一
    つを第3象限動作させて前記誘導性負荷に蓄積されたエ
    ネルギーを転流によりさせる誘導性負荷駆動方法であっ
    て、 前記第3象限動作を行う各パワーMOSFETに生じる
    電圧降下の大きさを、そのパワーMOSFETのソース
    電極が接続されたボディ領域とドレイン電極が接続され
    たドレイン領域との間の接合が導通状態になる電圧より
    も小さくすることを特徴とする誘導性負荷駆動方法。
  4. 【請求項4】 ドレイン領域とは異なるタイプの同一基
    板上に設けられた4つのパワーMOSFETで構成され
    たフルブリッジ回路を制御して、 該フルブリッジ回路に接続された誘導性負荷を駆動する
    誘導性負荷駆動方法において、 前記4つのパワーMOSFETのうちの2つを導通状態
    にし、他の2つを遮断状態にして電源から前記誘導性負
    荷に電流を供給する電流供給工程と、 前記電流供給工程で導通状態にあった2つのパワーMO
    SFETを遮断状態にし、前記誘導性負荷に流れる電流
    を停止させる電流停止工程とを有し、 前記電流停止工程は、前記電流供給工程では遮断状態に
    あった2つのパワーMOSFETを第3象限動作をさ
    せ、前記誘導性負荷に蓄積されたエネルギーを転流によ
    り放出させる誘導性負荷駆動方法であって、 前記第3象限動作を行う各パワーMOSFETに生じる
    電圧降下の大きさを、そのパワーMOSFETのソース
    電極が接続されたボディ領域とドレイン電極が接続され
    たドレイン領域との間の接合が導通状態になる電圧より
    も小さくすることを特徴とする誘導性負荷駆動方法。
  5. 【請求項5】 ドレイン領域とは異なるタイプの基板上
    に設けられたパワーMOSFETと、 前記パワーMOSFETを制御するロジック回路とを有
    し、 前記ロジック回路は、前記パワーMOSFETを第3象
    限動作させて前記パワーMOSFETに接続された誘導
    性負荷に蓄積されたエネルギーを転流により放出させる
    ように構成された誘導性負荷駆動装置であって、 該第3象限動作を行うパワーMOSFETに生じる電圧
    降下の大きさを、そのパワーMOSFETのソース電極
    が接続されたボディ領域とドレイン電極が接続されたド
    レイン領域との間の接合が導通状態になる電圧よりも小
    さくなるようにされたことを特徴とする誘導性負荷駆動
    装置。
  6. 【請求項6】 ドレイン領域とは異なるタイプの同一基
    板に設けられた2つのパワーMOSFETで構成された
    ハーフブリッジ回路と、 前記基板上に設けられ、前記ハーフブリッジ回路を制御
    するロジック回路とを有し、 前記ハーフブリッジ回路に接続される誘導性負荷を駆動
    する誘導性負荷駆動装置において、 前記ロジック回路は、前記2つのパワーMOSFETの
    うち一方を導通状態にし、他方を遮断状態にして電源か
    ら前記誘導性負荷に電流を供給し、前記導通状態にあっ
    たパワーMOSFETを遮断状態にして前記誘導性負荷
    に流れる電流を停止させる際、前記電源から電流を供給
    したときは遮断状態にあったパワーMOSFETを第3
    象限動作させて、前記誘導性負荷に蓄積されたエネルギ
    ーを転流により放出させるように較正された誘導性負荷
    駆動装置であって、 該第3象限動作を行うパワーMOSFETに生じる電圧
    降下の大きさを、そのパワーMOSFETのソース電極
    が接続されたボディ領域とドレイン電極が接続されたド
    レイン領域との間の接合が導通状態になる電圧よりも小
    さくなるようにされたことを特徴とする誘導性負荷駆動
    装置。
  7. 【請求項7】 ドレイン領域とは異なるタイプの同一基
    板上に設けられた4つのパワーMOSFETで構成され
    たフルブリッジ回路と、 前記基板上に設けられ、前記フルブリッジ回路を制御す
    るロジック回路とを有し、 前記フルブリッジ回路に接続される誘導性負荷を駆動す
    る誘導性負荷駆動装置において、 前記ロジック回路は、前記4つのパワーMOSFETの
    うち2つを導通状態にし、他の2つを遮断状態にして前
    記誘導性負荷に電源から電流を供給し、 前記電流を供給するときは導通状態にあったパワーMO
    SFETのうち、一方を導通状態におき、他方を導通状
    態と遮断状態との繰返しのスイッチング動作させて前記
    誘導性負荷に流れる電流の大きさを一定に保つ際、 前記スイッチング動作における遮断状態のときに、前記
    電流を供給したときは遮断状態にあったパワーMOSF
    ETの一つを第3象限動作をさせて前記誘導性負荷に蓄
    積されたエネルギーを転流させて放出させるように構成
    された誘導性負荷駆動装置であって、 前記第3象限動作を行う各パワーMOSFETに生じる
    電圧降下の大きさが、そのパワーMOSFETのソース
    電極が接続されたボディ領域とドレイン電極が接続され
    たドレイン領域との間の接合が導通状態になる電圧より
    も小さくされたことを特徴とする誘導性負荷駆動装置。
  8. 【請求項8】 ドレイン領域とは異なるタイプの同一基
    板上に設けられた4つのパワーMOSFETで構成され
    たフルブリッジ回路と、 前記基板上に設けられ、前記フルブリッジ回路を制御す
    るロジック回路とを有し、 前記フルブリッジ回路に接続される誘導性負荷を駆動す
    る誘導性負荷駆動装置において、 前記ロジック回路は、前記4つのパワーMOSFETの
    うち2つを導通状態にし、他の2つを遮断状態にして前
    記誘導性負荷に電源から電流を供給し、 前記導通状態にされた2つのパワーMOSFETを遮断
    状態にして前記誘導性負荷に流れる電流を停止させる誘
    導性負荷駆動装置において、 前記電流を停止させる際、前記電流を供給する際には遮
    断状態にあった2つのパワーMOSFETを第3象限動
    作をさせ、前記誘導性負荷に蓄積されたエネルギーを転
    流させて放出されるように構成された誘導性負荷駆動装
    置であって、 前記第3象限動作を行う各パワーMOSFETに生じる
    電圧降下の大きさが、そのパワーMOSFETのソース
    電極が接続されたボディ領域とドレイン電極が接続され
    たドレイン領域との間の接合が導通状態になる電圧より
    も小さくされたことを特徴とする誘導性負荷駆動装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001145369A (ja) * 1999-11-18 2001-05-25 Fuji Electric Co Ltd インバータ
JP2003500877A (ja) * 1999-05-19 2003-01-07 ジャム テクノロジーズ リミテッド ライアビリティ カンパニー リアクティブ・インピーダンス変換増幅器出力段の負荷補償技術
JP2006245489A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Toshiba Corp 半導体装置
JP2007244158A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Sanyo Electric Co Ltd モータ駆動集積回路

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