JP4856162B2 - 型締装置 - Google Patents

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Description

本発明は、型締装置に関するものである。
従来、各種の機械装置において推力を発生させる場合、油圧式及び電動式の駆動装置が使用される。
そして、機械装置のうちの成形機、例えば、射出成形機においては、加熱シリンダ内において加熱され溶融させられた樹脂を、高圧で射出し、金型装置内のキャビティ空間に充填(てん)し、該キャビティ空間内において冷却して固化させて成形品にするようになっている。
前記射出成形機は金型装置、型締装置及び射出装置を有する。そして、前記金型装置は固定金型及び可動金型を備え、前記型締装置は、前記固定金型が取り付けられた固定プラテン、前記可動金型が取り付けられた可動プラテン、型締機構等を備え、該型締機構を作動させて可動プラテン及び可動金型を進退させることによって、金型装置の型閉じ、型締め及び型開きを行うことができる。また、前記射出装置は、加熱シリンダ、及び該加熱シリンダ内において回転自在に、かつ、進退自在に配設されたスクリューを備える。そして、該スクリューを前進させることによって、加熱シリンダの先端に取り付けられた射出ノズルから樹脂を射出し、金型装置内のキャビティ空間に充填するようになっている。
ところで、射出装置において、スクリューを回転させたり、進退させたりするために油圧式及び電動式の駆動装置を使用することがある。
前記油圧式の駆動装置においては、スクリューより後方に射出シリンダが配設され、該射出シリンダの油室に油圧を供給し、前記スクリューと連結されたピストンを進退させることによって、スクリューを進退させることができるようになっている。また、前記射出シリンダより後方に油圧モータが配設され、該油圧モータの出力軸が前記ピストンと連結され、前記油圧モータを駆動することによって、スクリューを回転させることができる。
一方、電動式の駆動装置においては、加熱シリンダを支持する前方プレートに対して、スクリューを回転自在に支持するプレッシャプレート(受圧板)が進退自在に配設され、該プレッシャプレートに取り付けられた電動式の計量用モータを駆動することによってスクリューを回転させることができるようになっている。また、前記プレッシャプレートと電動式の射出用のモータとの間にボールねじが配設され、前記射出用モータを駆動し、前記ボールねじにおいて回転運動を直進運動に変換することによってスクリューを進退させることができる。
ところで、前記油圧式の駆動装置においては、スクリューを回転させるための油圧モータがスクリューの回転軸上に配設されるので、慣性モーメントを小さくすることができるのに対して、前記電動式の駆動装置においては、スクリューを回転させるための計量用モータをスクリューの回転軸上に配設することができず、慣性モーメントを小さくすることができない。したがって、電動式の駆動装置においては、駆動装置の高速性及び応答性を高くしたり、制御を行う場合の精度を高くしたりすることができない。
そこで、駆動装置としてリニアモータを使用した射出装置が考えられる。該射出装置において、リニアモータは永久磁石から成る可動子及びコイルから成る固定子を備え、固定子に所定の電流を供給することによって可動子を進退させ、スクリューを進退させるようにしている。この場合、永久磁石において、N極及びS極の各磁極が交互に配設され、各磁極に対応させてコイルが巻装されるようになっているので、駆動装置の高速性及び応答性を高くしたり、制御を行う場合の精度を高くしたりすることができる。
また、前記型締装置においても、可動プラテンを進退させるために油圧式又は電動式の駆動装置を使用することがある。
前記油圧式の駆動装置においては、可動プラテンより後方に型締シリンダが配設され、該型締シリンダの油室に油圧を供給することによって前記可動プラテンを進退させるようになっている。
一方、電動式の駆動装置においては、可動プラテンより後方に配設されたトグルサポートに取り付けられた電動式の型締用モータを駆動し、ボールねじにおいて回転運動を直進運動に変換することによってクロスヘッドを進退させ、トグル機構を介して可動プラテンを進退させるようになっている。
ところが、前記油圧式の駆動装置の場合、型締シリンダの油室に油圧を供給するために、油圧回路を配設し、油圧ポンプから吐出された油を前記油室に供給する必要があり、電動式の駆動装置の場合、型締用モータを駆動することによって発生させられた回転の回転運動を直進運動に変換した後、トグル機構によって型締力を発生させる必要があり、いずれも、駆動装置の高速性及び応答性を高くしたり、制御を行う場合の精度を高くしたりすることができない。
そこで、駆動装置としてリニアモータを使用することが考えられる。前記型締装置において、リニアモータは永久磁石から成る可動子及びコイルから成る固定子を備え、固定子に所定の電流を供給することによって可動子を進退させると、クロスヘッドが進退させられ、更に可動プラテンが進退させられる。この場合も、永久磁石において、N極及びS極の各磁極が交互に形成され、各磁極に対応させてコイルが巻装されるようになっているので、駆動装置の高速性及び応答性を高くしたり、制御を行う場合の精度を高くしたりすることができる。
しかしながら、前記従来の駆動装置において、リニアモータを使用した場合、リニアモータは減速機構を備えないので、リニアモータを高負荷の機械装置である射出成形機に駆動装置として搭載した場合、大きな推力を発生させたり、短いサイクルで連続的に駆動したりしようとすると、リニアモータの容量を大きくする必要が生じる。
そして、リニアモータの容量を大きくするためには、リニアモータに使用される永久磁石の面積を大きくすればよいが、一般に、リニアモータは平坦(たん)な形状を有するので、永久磁石の面積を大きくすると、リニアモータが大きくなり、駆動装置がその分大型化してしまうだけでなく、駆動装置のコストがその分高くなってしまう。また、永久磁石の面積を大きくする分だけ可動子の重量が大きくなり、駆動装置の高速性及び応答性を十分に高くすることができなくなってしまう。
本発明は、前記従来の駆動装置の問題点を解決して、大きな推力を発生させたり、短いサイクルで連続的に駆動したりすることができ、しかも、小型化することができ、コストを低くすることができる型締装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の型締装置においては、第1の金型が取り付けられた第1の固定部と、該第1の固定部と所定の距離を置いて配設された第2の固定部と、前記第1、第2の固定部間に架設された連結部材と、該連結部材に沿って進退自在に配設され、第2の金型が取り付けられた可動部と、該可動部及び第2の固定部のうちの一方と連結され、進退自在に配設された可動子及び固定子を備えた筒状のリニアモータとを有する。
そして、該リニアモータによって第1の駆動部が構成される。
また、該第1の駆動部と少なくとも一部を前記可動部の移動方向においてオーバラップさせて、被駆動体を作動させるための第2の駆動部が配設される。
本発明によれば、型締装置においては、第1の金型が取り付けられた第1の固定部と、該第1の固定部と所定の距離を置いて配設された第2の固定部と、前記第1、第2の固定部間に架設された連結部材と、該連結部材に沿って進退自在に配設され、第2の金型が取り付けられた可動部と、該可動部及び第2の固定部のうちの一方と連結され、進退自在に配設された可動子及び固定子を備えた筒状のリニアモータとを有する。
そして、該リニアモータによって第1の駆動部が構成される。
また、該第1の駆動部と少なくとも一部を前記可動部の移動方向においてオーバラップさせて、被駆動体を作動させるための第2の駆動部が配設される。
この場合、可動子及び固定子によって筒状のリニアモータが構成されるので、径方向寸法をわずかに大きくするだけで、可動子の永久磁石の面積を十分に大きくすることができる。したがって、リニアモータの容量を大きくすることができるので、リニアモータによって大きな推力を発生させたり、リニアモータを短いサイクルで連続的に駆動したりすることができる。その結果、型締装置を高負荷の射出成形機に搭載することができる。
また、軸方向において前記リニアモータと第2の駆動部の少なくとも一部とがオーバラップさせられるので、型締装置の軸方向寸法を小さくすることができ、型締装置を小型化することができ、型締装置のコストを低くすることができる。
そして、筐体に固定子及び第2の駆動部が取り付けられているので、リニアモータを駆動したときに、可動子が移動するのに対して、第2の駆動部は移動しない。したがって、型締装置の可動部分が軽量化し、慣性モーメントを小さくすることができる。その結果、型締装置の高速性及び応答性を一層高くし、制御を行う場合の精度を一層高くすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における駆動装置の断面図である。なお、この場合、機械装置としての成形機、例えば、射出成形機に搭載された駆動装置について説明する。
図において、11は円筒状の筐体、12は該筐体11内において軸方向に進退(図において左右方向に移動)自在に配設された円筒状の可動子、13は前記筐体11の内周面に取り付けられた円筒状の固定子、15は、ベアリングb1によって前記可動子12に対して回転自在に、かつ、前記可動子12と共に進退自在に配設された被駆動体であり、該被駆動体15より前方(図において左方)に図示されない移動体が、回転自在に、かつ、進退自在に配設される。可動子12及び固定子13によって第1の駆動部としての筒状の、本実施の形態においては、円筒状のリニアモータ14が構成される。
前記筐体11は、円筒状の筒状部21、該筒状部21の前端(図において左端)に取り付けられた環状の前板22、及び前記筒状部21の後端(図において右端)に取り付けられた環状の後板23を備え、前記筒状部21の軸方向におけるほぼ中央の所定の範囲にわたって前記固定子13が取り付けられる。該固定子13は、径方向内方に向けて突出させて、かつ、所定のピッチで複数の磁極歯25が形成されたコア26、及び各磁極歯25に巻装されたコイル27を備え、前記コア26及びコイル27によってステータが構成される。なお、前記各磁極歯25は、互いに平行に前記コア26の円周方向に形成される。
そして、前記可動子12は、前記固定子13より径方向内方に配設され、円筒状のコア31、及び該コア31の外周面において、軸方向における所定の範囲、すなわち、コア26の軸方向の長さに被駆動体15のストロークを加えた距離分の範囲にわたって配設された永久磁石32を備える。また、該永久磁石32は、N極及びS極の各磁極33を交互に、かつ、前記磁極歯25と同じピッチで着磁させることによって形成される。なお、前記各磁極33は、互いに平行に前記コア31の円周方向に形成される。また、前記コア26及びコイル27によって第1の駆動要素が、永久磁石32によって第2の駆動要素が構成される。
前記可動子12を筐体11に対して軸方向に移動自在に支持するために、筐体11の円周方向における所定の箇所に、案内部材としての図示されないガイドレールが軸方向に延在させて配設され、前記可動子12はガイドレールに沿って移動させられる。また、前記後板23の内周縁から前方に向けて、筒状の支持部34が被駆動体15のストローク分だけ突出させて形成され、前記支持部34の前端の外周面に摺(しゅう)動部35が形成される。この場合、摺動部35としてブッシュを使用したり、潤滑剤を不要とする自己潤滑性材料を使用したりすることができる。前記支持部34は、摺動部35をコア31の内周面に摺動させながら、可動子12を支持するとともに、可動子12を固定子13に対して位置決めする。この場合、位置決め精度を高くするためには、前記支持部34を後板23と一体に形成することが望ましいが、支持部34を別体に形成することもできる。なお、前記前板22の内周面に摺動部を形成し、該摺動部をコア31の外周面に摺動させながら、可動子12を支持することもできる。
ところで、前記コイル27に所定の電流、例えば、U相、V相及びW相の各電流を供給すると、リニアモータ14を駆動することができ、駆動に伴って、可動子12を軸方向に移動させ、該可動子12と共に被駆動体15を進退させることができる。なお、前記リニアモータ14を駆動するために、図示されない制御部が配設されるとともに、コイル27に図示されないインバータが接続される。そして、前記制御部の駆動処理手段が、駆動処理を行い、所定の駆動信号を発生させ、該駆動信号を前記インバータに供給すると、該インバータは、前記各相の電流を発生させ、コイル27に供給する。この場合、前記駆動信号によって前記各相の電流の発生パターンを変更し、リニアモータ14を正方向に駆動して前記可動子12を前進(図において左方向に移動)させ、リニアモータ14を逆方向に駆動して可動子12を後退(図において右方向に移動)させることができる。
その結果、前記リニアモータ14を駆動することによって推力を発生させることができ、該推力を被駆動体15に伝達することができる。なお、前記可動子12と固定子13との間には、わずかな隙(すき)間が形成されるが、本実施の形態においては、前記コア31が径方向内方において支持部34によって位置決めされているので、前記隙間を極めて小さくすることができる。したがって、推力をその分大きくすることができる。
また、前記支持部34が可動子12における径方向内方に配設されるので、可動子12と支持部34とを軸方向においてオーバラップさせることができる。したがって、駆動装置を小型化することができる。
ところで、前記被駆動体15を回転させるために、回転式の第2の駆動部としてのサーボモータ等の電動式のモータ37が取付部としてのフランジ40を介して後板23の後端面(図において右端面)に、後方(図において右方)に突出させて取り付けられる。前記モータ37は、インナロータ式のものであり、図示されないステータ、及び該ステータより径方向内方に回転自在に配設されたロータを備え、ステータのコイルに所定の電流、例えば、U相、V相及びW相の各電流を供給すると、モータ37を駆動することができ、駆動に伴って、被駆動体15を回転させ、スクリューを回転させることができる。
そのために、可動子12内に所定の形状、本実施の形態においては、円筒状の空間46が形成され、前記モータ37の出力軸38が、前記空間46内の中心を前方に向けて延在させて配設され、出力軸38の前端の外周面に、前記被駆動体15のストロークと同じ長さの駆動側の伝達要素としてのスプライン39が形成される。
一方、前記被駆動体15は、円板状の基部41、及び該基部41から後方に向けて被駆動体15のストロークの距離だけ突出させて形成された筒状の保持部43を備え、該保持部43の後端の内周面に前記スプライン39とスプライン係合する被駆動側の伝達要素としてのスプライン44が形成される。なお、スプライン39、44によって回転伝達部が構成され、該回転伝達部は、モータ37を駆動することによって発生させられ、出力軸38に出力された回転を被駆動体15に伝達するとともに、出力軸38に対する被駆動体15の軸方向における相対的な移動を許容する。この場合、該被駆動体15が回転させられるのに伴って、ベアリングb1を介して可動子12に回転が伝達されようとしても、可動子12は前記ガイドレールによって回転するのが阻止される。すなわち、ガイドレールは回転止めとして機能する。
次に、前記構成の駆動装置の動作について説明する。
前記駆動処理手段が、モータ37を正方向に駆動すると、出力軸38が正方向に駆動され、出力軸38の回転が前記スプライン39、44を介して被駆動体15に伝達され、移動体が回転させられる。
また、前記駆動処理手段が、リニアモータ14を駆動し、所定の推力を発生させ、可動子12を前進させる。これに伴って、被駆動体15を前進させ、移動体を前進させる。
このように、リニアモータ14が使用されるので、駆動装置の高速性及び応答性を高くし、制御を行う場合の精度を高くすることができる。そして、可動子12及び固定子13によって筒状のリニアモータ14が構成され、前記空間46にモータ37の少なくとも一部、本実施の形態においては出力軸38が収容されるだけでなく、スプライン39、44が収容され、軸方向において、前記リニアモータ14と出力軸38及び回転伝達部とをオーバラップさせることができる。したがって、駆動装置の軸方向寸法を小さくすることができ、駆動装置を小型化することができ、駆動装置のコストを低くすることができる。
また、可動子12及び固定子13によって筒状のリニアモータ14が構成されるので、径方向寸法をわずかに大きくするだけで、永久磁石32の面積を十分に大きくすることができる。したがって、リニアモータ14の容量を大きくすることができるので、リニアモータ14によって大きな推力を発生させたり、リニアモータ14を短いサイクルで連続的に駆動したりすることができる。その結果、駆動装置を射出成形機のような高負荷の機械装置に搭載することができる。
また、筐体11に固定子13及びモータ37が取り付けられているので、リニアモータ14を駆動したときに、可動子12が移動するのに対して、モータ37は移動しない。したがって、駆動装置の可動部分が軽量化し、慣性モーメントを小さくすることができる。その結果、駆動装置の高速性及び応答性を一層高くし、制御を行う場合の精度を一層高くすることができる。
本実施の形態においては、可動子12及び固定子13が円筒状にされ、可動子12及び固定子13によって円筒状のリニアモータ14が構成されるようになっているが、可動子12及び固定子13の断面を他の形状、例えば、多角形の形状にして、可動子12及び固定子13によって筒状、例えば、多角筒状のリニアモータを構成することもできる。なお、多角形には、三角形、四角形、五角形、…のように、複数の内角を有する形状が含まれる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図2は本発明の第2の実施の形態における駆動装置の断面図である。
この場合、被駆動体15を回転させるために、回転式の第2の駆動部としてのサーボモータ等の電動式のモータ57が取付部としてのフランジ40を介して後板23の後端面(図において右端面)に、前方(図において左方)に突出させて取り付けられる。前記モータ57は、インナロータ式のものであり、図示されないステータ、及び該ステータより径方向内方に回転自在に配設されたロータを備え、ステータのコイルに所定の電流、例えば、U相、V相及びW相の各電流を供給すると、モータ57を駆動することができ、駆動に伴って、被駆動体15を回転させ、前記移動体を回転させることができる。
そのために、前記モータ57の出力軸58が、空間46内の中心を前方に向けて延在させて配設され、出力軸58の前端(図において左端)の外周面に、前記被駆動体15のストロークと同じ長さの駆動側の伝達要素としてのスプライン39が形成される。
この場合、空間46にモータ57の少なくとも一部、本実施の形態においてはモータ57のステータ、ロータ、出力軸58等が収容されるだけでなく、スプライン39、44から成る回転伝達部が収容され、軸方向において、第1の駆動部としての円筒状のリニアモータ14とモータ57のステータ、ロータ、出力軸58等及び回転伝達部とをオーバラップさせることができる。したがって、駆動装置の軸方向寸法を一層小さくすることができ、駆動装置を一層小型化することができ、駆動装置のコストを一層低くすることができる。
本実施の形態においては、可動子12及び固定子13が円筒状にされ、可動子12及び固定子13によって円筒状のリニアモータ14が構成されるようになっているが、可動子12及び固定子13の断面を他の形状、例えば、多角形の形状にして、可動子12及び固定子13によって筒状、例えば、多角筒状のリニアモータを構成することもできる。なお、前記コア26及びコイル27によって第1の駆動要素が、永久磁石32によって第2の駆動要素が構成される。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図3は本発明の第3の実施の形態における駆動装置の断面図である。
この場合、前記可動子12と被駆動体15とが固定され、いずれも、筐体11に対して回転自在に、かつ、進退(図において左右方向に移動)自在に配設される。そのために、支持部34の前端(図において左端)の外周面に、可動子12を軸方向及び円周方向に移動自在に支持するリニヤボールベアリング等の支持部材55が配設される。また、前板22の内周面にも、可動子12を軸方向及び円周方向に移動自在に支持するリニヤボールベアリング等の図示されない支持部材が配設される。なお、筐体11にはガイドレールは配設されない。また、前記コア26及びコイル27によって第1の駆動要素が、永久磁石32によって第2の駆動要素が構成される。
この場合、前記駆動処理手段は、駆動処理を行い、第2の駆動部としてのモータ37の駆動を停止させた状態で第1の駆動部としての筒状のリニアモータ14を駆動し、被駆動体15を回転させることなく進退させたり、リニアモータ14の駆動を停止させた状態でモータ37を駆動し、被駆動体15を進退させることなく回転させたり、前記リニアモータ14及びモータ37を駆動し、被駆動体15を回転させながら、進退させたりすることができる。
なお、被駆動体15を進退させる際に被駆動体15が回転しないように、モータ37を駆動状態に置いたり、被駆動体15を回転させる際に被駆動体15が進退しないように、リニアモータ14を駆動状態に置いたりすることができる。また、モータ37及びリニアモータ14にブレーキを配設し、駆動状態に置く代わりにブレーキを効かせることもできる。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図4は本発明の第4の実施の形態における駆動装置の断面図である。
この場合、被駆動体15を回転させるために、回転式の第2の駆動部としてのサーボモータ等の電動式のモータ57が取付部としてのフランジ40を介して後板23の後端面(図において右端面)に、前方(図において左方)に突出させて取り付けられる。前記モータ57は、インナロータ式のものであり、図示されないステータ、及び該ステータより径方向内方に回転自在に配設されたロータを備え、ステータのコイルに所定の電流、例えば、U相、V相及びW相の各電流を供給すると、モータ57を駆動することができ、駆動に伴って、被駆動体15を回転させ、移動体を回転させることができる。
そのために、前記モータ57の出力軸58が、空間46内の中心を前方に向けて延在させて配設され、出力軸58の前端(図において左端)の外周面に、前記被駆動体15のストロークと同じ長さの駆動側の伝達要素としてのスプライン39が形成される。
また、前記可動子12と被駆動体15とが固定され、いずれも、筐体11に対して回転自在に、かつ、進退(図において左右方向に移動)自在に配設される。そのために、支持部34の前端の外周面に、可動子12を軸方向及び円周方向に移動自在に支持するリニヤボールベアリング等の支持部材55が配設される。また、前記前板22の内周面にも、可動子12を軸方向及び円周方向に移動自在に支持するリニヤボールベアリング等の図示されない支持部材が配設される。なお、筐体11にはガイドレールは配設されない。また、前記コア26及びコイル27によって第1の駆動要素が、永久磁石32によって第2の駆動要素が構成される。
この場合、空間46にモータ57の少なくとも一部、本実施の形態においてはモータ57のステータ、ロータ、出力軸58等が収容されるだけでなく、スプライン39、44から成る回転伝達部が収容され、軸方向において、前記第1の駆動部としての筒状のリニアモータ14とモータ57のステータ、ロータ、出力軸58等及び回転伝達部とをオーバラップさせることができる。したがって、駆動装置の軸方向寸法を一層小さくすることができ、駆動装置を一層小型化することができ、駆動装置のコストを一層低くすることができる。
また、前記駆動処理手段は、駆動処理を行い、モータ57の駆動を停止させた状態でリニアモータ14を駆動し、被駆動体15を回転させることなく進退させたり、リニアモータ14の駆動を停止させた状態でモータ57を駆動し、被駆動体15を進退させることなく回転させたり、前記リニアモータ14及びモータ57を駆動し、被駆動体15を回転させながら、進退させたりすることができる。
なお、被駆動体15を進退させる際に被駆動体15が回転しないように、モータ57を駆動状態に置いたり、被駆動体15を回転させる際に被駆動体15が進退しないように、リニアモータ14を駆動状態に置いたりすることができる。また、モータ57及びリニアモータ14にブレーキを配設し、駆動状態に置く代わりにブレーキを効かせることもできる。
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図5は本発明の第5の実施の形態における駆動装置の断面図である。
図において、12は筐体11内において軸方向に回転自在に、かつ、進退(図において左右方向に移動)自在に配設された円筒状の可動子、13は前記筐体11の内周面に取り付けられた円筒状の固定子、65は、前記可動子12に固定され、可動子12と共に、筐体11に対して軸方向に回転自在に、かつ、進退自在に配設された被駆動体であり、前記可動子12は、前記固定子13より径方向内方に配設された円筒状のコア51、及び該コア51の外周面において、軸方向における所定の範囲、すなわち、コア26の軸方向の長さに被駆動体65のストロークを加えた距離分の範囲にわたって配設された永久磁石32を備える。なお、前記コア26及びコイル27によって第1の駆動要素が、永久磁石32によって第2の駆動要素が構成される。
前記可動子12を回転自在に、かつ、進退自在に支持するために、支持部34の前端(図において左端)の外周面に、可動子12を軸方向及び円周方向に移動自在に支持するリニヤボールベアリング等の支持部材55が配設される。また、前記前板22の内周面にも、可動子12を軸方向及び円周方向に移動自在に支持するリニヤボールベアリング等の図示されない支持部材が配設される。なお、筐体11にはガイドレールは配設されない。
ところで、前記被駆動体65を回転させるために、回転式の第2の駆動部としてのサーボモータ等の電動式のモータ67が取付部としてのフランジ60を介して後板23の後端面(図において右端面)に、前方(図において左方)に突出させて取り付けられる。前記モータ67は、アウタロータ式のものであり、フランジ60から前方に向けて突出させられ、空間46内の中心を延在させられた支持軸61、該支持軸61を包囲し、かつ、支持軸61に対して回転自在に配設された筒状の、かつ、中空の出力軸68、前記支持軸61の外周面に取り付けられたステータ62、及び該ステータ62より径方向外方に回転自在に配設されたロータ63を備える。また、b2、b3はベアリングである。
前記ステータ62は、支持軸61に取り付けられたコア59、及び該コア59に巻装されたコイル66を備え、前記ロータ63は前記出力軸68と兼用されるコア、及び該コアに取り付けられた永久磁石64を備える。そして、前記コイル66に所定の電流、例えば、U相、V相及びW相の各電流を供給すると、モータ67を駆動することができ、駆動に伴って、被駆動体65を回転させ、該被駆動体65に取り付けられた図示されない移動体を回転させることができる。
そのために、前記出力軸68が、前記空間46内を前方に向けて延在させて配設され、出力軸68の前端の外周面に、駆動側の伝達要素としてのスプライン69が形成される。一方、前記コア51の前端部(図において左端部)の内周面に、前記スプライン69とスプライン係合する被駆動側の伝達要素としてのスプライン54が、前記被駆動体65のストローク以上の長さにわたって形成される。なお、スプライン69、54によって回転伝達部が構成され、該回転伝達部は、モータ67を駆動することによって発生させられ、出力軸68に出力された回転を被駆動体65に伝達するとともに、出力軸68に対する被駆動体65の軸方向における相対的な移動を許容する。
この場合、空間46にモータ67の少なくとも一部、本実施の形態においてはモータ67の支持軸61、ステータ62、ロータ63、出力軸68等が収容されるだけでなく、回転伝達部が収容され、軸方向において、前記第1の駆動部としての円筒状のリニアモータ14とモータ67の支持軸61、ステータ62、ロータ63、出力軸68等及び回転伝達部とをオーバラップさせることができる。したがって、駆動装置の軸方向寸法を一層小さくすることができ、駆動装置を一層小型化することができ、駆動装置のコストを一層低くすることができる。
また、前記駆動処理手段は、駆動処理を行い、モータ67の駆動を停止させた状態でリニアモータ14を駆動し、被駆動体65を回転させることなく進退させたり、リニアモータ14の駆動を停止させた状態でモータ67を駆動し、被駆動体65を進退させることなく回転させたり、前記リニアモータ14及びモータ67を駆動し、被駆動体65を回転させながら、進退させたりすることができる。
なお、被駆動体65を進退させる際に被駆動体65が回転しないように、モータ67を駆動状態に置いたり、被駆動体65を回転させる際に被駆動体65が進退しないように、リニアモータ14を駆動状態に置いたりすることができる。また、モータ67及びリニアモータ14にブレーキを配設し、駆動状態に置く代わりにブレーキを効かせることもできる。
本実施の形態においては、可動子12及び固定子13が円筒状にされ、可動子12及び固定子13によって円筒状のリニアモータ14が構成されるようになっているが、可動子12及び固定子13の断面を他の形状、例えば、多角形の形状にして、可動子12及び固定子13によって筒状、例えば、多角筒状のリニアモータを構成することもできる。
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。なお、第5の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図6は本発明の第6の実施の形態における駆動装置の断面図である。
図において、12は筐体11内において軸方向に回転自在に、かつ、進退(図において左右方向に移動)自在に配設された円筒状の可動子、13は前記筐体11の内周面に取り付けられた円筒状の固定子、65は、前記可動子12に固定され、可動子12と共に、筐体11に対して軸方向に回転自在に、かつ、進退自在に配設された被駆動体であり、前記可動子12は、前記固定子13より径方向内方に配設された円筒状のコア71、及び該コア71の外周面において、軸方向における所定の範囲、すなわち、コア26の軸方向の長さに被駆動体65のストロークを加えた距離分の範囲にわたって配設された永久磁石32を備える。なお、前記コア26及びコイル27によって第1の駆動要素が、永久磁石32によって第2の駆動要素が構成される。
前記可動子12を回転自在に、かつ、進退自在に支持するために、支持部34の前端(図において左端)の外周面に、可動子12を軸方向及び円周方向に移動自在に支持するリニヤボールベアリング等の支持部材55が配設される。また、前記前板22の内周面にも、可動子12を軸方向及び円周方向に移動自在に支持するリニヤボールベアリング等の図示されない支持部材が配設される。なお、筐体11にはガイドレールは配設されない。
ところで、前記被駆動体65を回転させるために、回転式の第2の駆動部としてのサーボモータ等の電動式のモータ77が取付部としてのフランジ60を介して後板23の後端面(図において右端面)に、前方(図において左方)に突出させて取り付けられる。前記モータ77は、アウタロータ式のものであり、フランジ60から前方に向けて突出させられ、空間46内の中心を延在させられた支持軸61、前記コア71と兼用され、支持軸61を包囲し、支持軸61に対して回転自在に配設された筒状の、かつ、中空の出力軸、前記支持軸61の外周面に取り付けられたステータ72、及び該ステータ72より径方向外方に回転自在に配設されたロータ73を備える。
前記ステータ72は、支持軸61に取り付けられたコア59、及び該コア59に巻装されたコイル66を備え、前記ロータ73は、出力軸と兼用されるコア71、及び該コア71に取り付けられた永久磁石64を備える。そして、前記コイル66に所定の電流、例えば、U相、V相及びW相の各相の電流を供給すると、モータ77を駆動することができ、駆動に伴って、被駆動体65を回転させ、前記移動体を回転させることができる。なお、前記ステータ72は、前記永久磁石64の軸方向の長さに被駆動体65のストロークを加えた距離分の範囲にわたって配設される。
この場合、空間46にモータ77の少なくとも一部、本実施の形態においてはモータ77の支持軸61、ステータ72、ロータ73等が収容され、軸方向において、前記第1の駆動部としての円筒状のリニアモータ14とモータ77の支持軸61、ステータ72、ロータ73等とをオーバラップさせることができる。したがって、駆動装置の軸方向寸法を一層小さくすることができ、駆動装置を一層小型化することができ、駆動装置のコストを一層低くすることができる。
また、前記駆動処理手段は、駆動処理を行い、モータ77の駆動を停止させた状態でリニアモータ14を駆動し、被駆動体65を回転させることなく進退させたり、リニアモータ14の駆動を停止させた状態でモータ77を駆動し、被駆動体65を進退させることなく回転させたり、前記リニアモータ14及びモータ77を駆動し、被駆動体65を回転させながら、進退させたりすることができる。
なお、被駆動体65を進退させる際に被駆動体65が回転しないように、モータ77を駆動状態に置いたり、被駆動体65を回転させる際に被駆動体65が進退しないように、リニアモータ14を駆動状態に置いたりすることができる。また、モータ77及びリニアモータ14にブレーキを配設し、駆動状態に置く代わりにブレーキを効かせることもできる。
この場合、コア71とモータ77の出力軸とが兼用されるので、駆動装置を小型化することができるだけでなく、軽量化することができる。
本実施の形態においては、可動子12及び固定子13が円筒状にされ、可動子12及び固定子13によって円筒状のリニアモータ14が構成されるようになっているが、可動子12及び固定子13の断面を他の形状、例えば、多角形の形状にして、可動子12及び固定子13によって筒状、例えば、多角筒状のリニアモータを構成することもできる。
次に、本発明の第7の実施の形態について説明する。
図7は本発明の第7の実施の形態における駆動装置の断面図である。
図において、11は円筒状の筐体、82は該筐体11内において軸方向に進退(図において左右方向に移動)自在に配設された円筒状の可動子、13は前記筐体11の内周面に取り付けられた円筒状の固定子、85は、前記可動子82の前端(図において左端)に取り付けられ、可動子82と共に進退自在に配設された被駆動体である。可動子82及び固定子13によって第1の駆動部としての円筒状のリニアモータ84が構成される。
前記筐体11は、円筒状の筒状部21、該筒状部21の前端に取り付けられた環状の前板22、及び前記筒状部21の後端(図において右端)に取り付けられた環状の後板83を備え、前記筒状部21の軸方向におけるほぼ中央の所定の範囲にわたって前記固定子13が取り付けられる。
そして、前記可動子82は、前記固定子13より径方向内方に配設された円筒状のコア81、及び該コア81の外周面において、軸方向における所定の範囲、すなわち、コア26の軸方向の長さに被駆動体85のストロークを加えた距離分の範囲にわたって配設された永久磁石32を備える。なお、前記コア26及びコイル27によって第1の駆動要素が、永久磁石32によって第2の駆動要素が構成される。
前記可動子82を筐体11に対して軸方向に移動自在に支持するために、筐体11の円周方向における所定の箇所に、案内部材としての図示されないガイドレールが軸方向に延在させて配設され、前記可動子82はガイドレールに沿って進退させられる。なお、前記前板22及び後板83の内周面に図示されない摺動部を配設し、該摺動部をコア81の外周面に摺動させながら、可動子82を支持することができる。
したがって、前記リニアモータ84を駆動することによって推力を発生させ、被駆動体85を前記推力で前進(図において左方向に移動)させることができる。
ところで、前記被駆動体85に加わる推力を大きくするために、直動式の第2の駆動部としてのリニアモータ87が取付部としてのフランジ80によってコア81の前端に取り付けられ、円筒状の空間86内の中心を後方(図において右方)に延在させられる。
前記リニアモータ87は、リニアモータ84と同様に、前記被駆動体85と連結された図示されない可動子、固定子等を備え、前記駆動処理手段が、前記リニアモータ84とは独立に駆動処理を行い、固定子のコイルに所定の電流、例えば、U相、V相及びW相の各電流を供給すると、リニアモータ87を駆動することができ、駆動に伴って、可動子及び前記被駆動体85を進退させることができる。そして、前記リニアモータ84を正方向に駆動することによって、被駆動体85に推力を加えることができる。
なお、第2の駆動部として、空間86内に、リニアモータ87と同様に油圧シリンダ、空圧シリンダ等を配設することもできる。図において、25は磁極歯、33は磁極である。
この場合、リニアモータ84は、磁界(空気)を媒介として力を伝達するようになっているので、各相の電流が供給されず、磁界がなくなると、可動子82を自由に移動させることができる。したがって、リニアモータ84によって、駆動装置の高速性及び応答性を高くし、制御を行う場合の精度を高くすることができるだけでなく、リニアモータ87によって、推力を十分に大きくすることができる。その結果、駆動装置を高負荷の機械装置に搭載することができる。
なお、本実施の形態において、リニアモータ87の作用源及び反作用源のうちのいずれか一方が前記可動子82に固定される。
本実施の形態においては、可動子82及び固定子13が円筒状にされ、可動子82及び固定子13によって円筒状のリニアモータ84が構成されるようになっているが、可動子82及び固定子13の断面を他の形状、例えば、多角形の形状にして、可動子82及び固定子13によって筒状、例えば、多角筒状のリニアモータを構成することもできる。
次に、本発明の第8の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図8は本発明の第8の実施の形態における駆動装置の横断面図、図9は図8のX−X断面図である。
図において、11は多角筒状、本実施の形態においては、六角筒状の筐体、12は、該筐体11内において軸方向に進退(図9において左右方向に移動)自在に配設され、熱伝導率が高い材料、例えば、金属によって形成された多角筒状、本実施の形態においては、六角筒状の可動子、13は前記筐体11の内周面に取り付けられた円筒状の固定子、15は、ベアリングb1によって前記可動子12に対して回転自在に、かつ、前記可動子12と共に進退自在に配設された被駆動体であり、該被駆動体15に前記移動体が固定される。可動子12及び固定子13によって第1の駆動部としての多角筒状の、本実施の形態においては、六角筒状のリニアモータ14が構成される。
前記筐体11は、六角筒状の筒状部21、該筒状部21の前端(図9において左端)に取り付けられた環状の前板22、及び前記筒状部21の後端(図9において右端)に取り付けられた環状の後板23を備え、前記筒状部21の軸方向におけるほぼ中央の所定の範囲にわたって前記固定子13が取り付けられる。該固定子13は、径方向内方に向けて突出させて、かつ、所定のピッチで複数の磁極歯25が形成されたコア26、及び各磁極歯25に巻装されたコイル27を備え、前記コア26及びコイル27によってステータが構成される。なお、前記各磁極歯25は、互いに平行に前記コア26の周方向に形成される。
そして、前記可動子12は、前記固定子13より径方向内方に配設され、六角筒状のコア31、及び該コア31の外周面において、軸方向における所定の範囲、すなわち、コア26の軸方向の長さに被駆動体15のストロークを加えた距離分の範囲にわたって配設された永久磁石32を備える。また、該永久磁石32は、N極及びS極の各磁極33を交互に、かつ、前記磁極歯25と同じピッチで着磁させることによって形成される。なお、前記各磁極33は、互いに平行に前記コア31の周方向に形成され、前記コア26及びコイル27によって第1の駆動要素が、永久磁石32によって第2の駆動要素が構成される。前記コア31は、外周面が6個の矩(く)形の形状を有する面sm1〜sm6から成り、前記永久磁石32は各面sm1〜sm6に取り付けられる。
ところで、前記リニアモータ14を駆動するのに伴って、前記コア31に電流が供給され、発熱する。そこで、筐体11の内周面に沿って、前記各固定子13を覆うように、熱伝導体としての樹脂モールド90が配設される。樹脂モールド90は、熱伝導率の高い樹脂から成り、成形によって形成される。したがって、コア31において発生させられた熱は、樹脂モールド90を介して筐体11に伝達され、該筐体11を介して放熱されるので、リニアモータ14を十分に冷却することができる。
本実施の形態においては、可動子12及び固定子13が六角筒状にされ、可動子12及び固定子13によって六角筒状のリニアモータ14が構成されるようになっているが、可動子12及び固定子13の断面を他の形状、例えば、円筒状にして、可動子12及び固定子13によって筒状、例えば、円筒状のリニアモータを構成することもできる。
前記樹脂中に熱伝導率及び絶縁性の高い材料、例えば、アルミナを添加物として添加すると、リニアモータ14を一層効率よく冷却することができる。
次に、駆動装置を、成形機、例えば、射出成形機に搭載された射出装置に適用した場合について説明する。なお、射出装置において、射出時のスクリューの移動方向を前方とし、計量工程時のスクリューの移動方向を後方とする。
図10は本発明の第9の実施の形態における射出装置の断面図である。
図において、11は円筒状の筐体、16は該筐体11の前端(図において左端)に取り付けられたシリンダ部材としての加熱シリンダであり、該加熱シリンダ16の後端(図において右端)の所定の箇所に図示されないホッパが配設される。また、17は、該加熱シリンダ16内において回転自在に、かつ、進退(図において左右方向に移動)自在に配設された射出部材としてのスクリューであり、該スクリュー17に、螺(ら)旋状のフライト18が形成され、該フライト18に沿って螺旋状の溝19が形成される。
そして、12は前記筐体11内において軸方向に進退自在に配設された円筒状の可動子、13は前記筐体11の内周面に取り付けられた円筒状の固定子、15は、前記可動子12に対して回転自在に支持され、前記可動子12と共に進退自在に配設され、トルク及び推力を伝達するトルク・推力伝達部材として機能する被駆動体であり、該被駆動体15に前記スクリュー17が固定される。可動子12及び固定子13によって第1の駆動部としての、筒状の、本実施の形態においては、円筒状の射出用のリニアモータ14が構成される。
前記被駆動体15と前記可動子12との間に荷重検出部としてのロードセル28が配設され、前記被駆動体15を可動子12に対して回転自在に支持するために、前記ロードセル28を介して、可動子12の前端に軸受支持部としてのベアリングボックス29が取り付けられ、該ベアリングボックス29内の軸方向における前方(図において左方)及び後方(図において右方)に、第1、第2の軸受部としてのベアリングb11、b12が配設される。ベアリングb11は、被駆動体15の外周面とベアリングボックス29の内周面との間に配設されるのに対して、ベアリングb12は、被駆動体15のフランジ部36の後端面(図において右端面)とベアリングボックス29のフランジ部52の前端面(図において左端面)との間に配設され、ベアリングb12によってスラスト軸受けが構成される。なお、前記ロードセル28の後端面の径方向外側部分に可動子12のコア31の前端面が、ロードセル28の前端面の径方向内側部分にベアリングボックス29の後端面が固定される。
前記筐体11は、円筒状の筒状部21、該筒状部21の前端に取り付けられた段付環状の前板122、及び前記筒状部21の後端に取り付けられた環状の後板23を備え、前記筒状部21の軸方向におけるほぼ中央の所定の範囲にわたって前記固定子13が取り付けられる。該固定子13は、径方向内方に向けて突出させて、かつ、所定のピッチで複数の磁極歯25が形成されたコア26、及び各磁極歯25に巻装されたコイル27を備える。なお、前記各磁極歯25は、互いに平行に前記コア26の円周方向に形成される。また、前記前板122は、前記コア31の前端部(図において左端部)及びロードセル28を包囲する大径部141、並びに前記ベアリングボックス29及び被駆動体15を包囲する小径部42を有する。
そして、前記可動子12は、前記固定子13より径方向内方に配設され、円筒状のコア31、及び該コア31の外周面において、軸方向における所定の範囲、すなわち、コア26の軸方向の長さにスクリュー17のストロークを加えた距離分の範囲にわたって配設された永久磁石32を備える。また、該永久磁石32は、N極及びS極の各磁極33を交互に、かつ、前記磁極歯25と同じピッチで着磁させることによって形成される。なお、前記各磁極33は、互いに平行に前記コア31の円周方向に形成される。また、前記コア26及びコイル27によって第1の駆動要素が、永久磁石32によって第2の駆動要素が構成される。
前記可動子12を筐体11に対して軸方向に進退自在に支持するために、筐体11の円周方向における所定の箇所に、軸方向の案内部材としての図示されないガイドレールが軸方向に延在させて配設され、前記可動子12はガイドレールに沿って移動させられる。また、前記前板122の後端の内周面に、かつ、可動子12の前方部(図において左方部)に、第1の案内部材としての環状の摺動部45が形成されるとともに、前記後板23の内周縁から前方に向けて、筒状の支持部34がスクリュー17のストローク分だけ突出させて形成され、前記支持部34の前端の外周面に、かつ、可動子12の後方部(図において右方部)に、第2の案内部材としての環状の摺動部35が形成される。前記前板122は、摺動部45をコア31の外周面に摺動させながら、前記支持部34は、摺動部35をコア31の内周面に摺動させながら、可動子12を支持するとともに、可動子12を固定子13に対して位置決めする。この場合、位置決め精度を高くするためには、前記支持部34を後板23と一体に形成することが望ましいが、支持部34を別体に形成することもできる。なお、前記摺動部35、45としてブッシュを使用したり、潤滑剤を不要とする自己潤滑性材料を使用したりすることができる。
この場合、リニアモータ14の出力側、本実施の形態においては、可動子12における前方部において摺動部45によって可動子12が外側から支持され、かつ、案内され、リニアモータ14の非出力側、本実施の形態においては、可動子12における後方部において摺動部35によって可動子12が内側から支持され、かつ、案内されるので、コア31をその分短くすることができる。したがって、リニアモータ14の軸方向寸法を短くすることができる。
ところで、前記コイル27に所定の電流、例えば、U相、V相及びW相の各電流を供給すると、リニアモータ14を駆動することができ、駆動に伴って、可動子12を軸方向に進退させ、被駆動体15を進退させることができる。なお、前記リニアモータ14を駆動するために、図示されない制御部が配設されるとともに、コイル27に図示されないインバータが接続される。そして、前記制御部の駆動処理手段が、駆動処理を行い、所定の駆動信号を発生させ、該駆動信号を前記インバータに供給すると、該インバータは、前記各相の電流を発生させ、コイル27に供給する。この場合、前記駆動信号によって前記各相の電流の発生パターンを変更し、リニアモータ14を正方向に駆動して前記可動子12を前進(図において左方向に移動)させ、リニアモータ14を逆方向に駆動して可動子12を後退(図において右方向に移動)させることができる。また、前記可動子12を前進させる場合に、前記ロードセル28によって推力を検出することができ、検出された推力を前記制御部に供給することによって、フィードバック制御を行うことができる。
その結果、前記リニアモータ14を駆動することによって所定の推力を発生させることができ、該推力を被駆動体15を介してスクリュー17に伝達し、該スクリュー17の射出力として射出を行うことができる。なお、前記可動子12と固定子13との間には、わずかな隙間が形成されるが、本実施の形態においては、前記コア31が径方向外方において摺動部45によって、径方向内方において摺動部35によって、それぞれ位置決めされているので、前記隙間を極めて小さくすることができる。したがって、推力をその分大きくすることができる。
また、前記摺動部35が可動子12における径方向内方に配設されるので、リニアモータ14と支持部34とを軸方向においてオーバラップさせることができる。したがって、射出装置を小型化することができる。
ところで、前記被駆動体15を回転させるために、第2の駆動部としてのサーボモータ等の電動式の計量用のモータ37が取付部としてのフランジ40を介して後板23の後端面に、後方に突出させて取り付けられる。前記モータ37は、インナロータ式のものであり、図示されないステータ、及び該ステータより径方向内方に回転自在に配設されたロータを備え、ステータのコイルに所定の電流、例えば、U相、V相及びW相の各電流を供給すると、モータ37を駆動することができ、駆動に伴って、被駆動体15を回転させ、スクリュー17を回転させることができる。
そのために、可動子12の径方向内方に所定の形状、本実施の形態においては、円筒状の空間46が形成され、前記モータ37の出力軸38が、前記空間46内の中心を前方に延在させて配設され、出力軸38の前端部の外周面に、前記スクリュー17のストロークと同じ長さの駆動側の伝達要素としてのスプライン39が形成される。一方、前記被駆動体15は、外周面に前記フランジ部36が形成された基部50、及び該基部50の後端から後方に向けてスクリュー17のストロークの距離分だけ突出させて形成された筒状の保持部43を備え、該保持部43の後端の内周面に前記スプライン39とスプライン係合する被駆動側の伝達要素としてのスプライン44が形成される。なお、スプライン39、44によって回転伝達部が構成され、該回転伝達部は、モータ37を駆動することによって発生させられ、出力軸38に出力された回転及びトルクを被駆動体15に伝達し、スクリュー17に伝達するとともに、出力軸38に対する被駆動体15及びスクリュー17の軸方向における相対的な移動を許容する。この場合、該被駆動体15が回転させられるのに伴って、ベアリングb11、b12、ベアリングボックス29及びロードセル28を介して可動子12に回転が伝達されようとしても、可動子12はガイドレールによって回転するのが阻止される。すなわち、ガイドレールは回転止めとして機能する。
次に、前記構成の射出装置の動作について説明する。
射出成形機において、計量工程時に、前記駆動処理手段の計量処理手段が、計量処理を行い、モータ37を正方向に駆動すると、出力軸38が正方向に駆動され、出力軸38の回転が前記スプライン39、44を介して被駆動体15に伝達され、スクリュー17が回転させられる。それに伴って、前記ホッパから供給された成形材料としての樹脂が、前記溝19内を溶融させられながら前方に移動し、スクリュー17より前方に所定の量だけ溜(た)められる。そして、スクリュー17より前方に溜められた樹脂によってスクリュー17が押され、スクリュー17は後方に移動させられる。続いて、前記可動子12が後退限位置に置かれると、コア26の前端と永久磁石32の前端とがほぼ同じ位置に置かれ、前記スプライン44はスプライン39の後端に置かれる。
また、射出工程時に、前記駆動処理手段の射出処理手段が、射出処理を行い、リニアモータ14を駆動し、所定の推力を発生させ、可動子12を前進させる。これに伴って、被駆動体15を前進させ、スクリュー17を前進させ、スクリュー17より前方に溜められた樹脂を、加熱シリンダ16の前端に配設された射出ノズル151から射出する。
このように、第1の駆動部としてリニアモータ14が使用されるので、駆動装置の高速性及び応答性を高くし、制御を行う場合の精度を高くすることができる。そして、可動子12及び固定子13によって円筒状のリニアモータ14が構成され、前記空間46内にモータ37の少なくとも一部、本実施の形態においては出力軸38が収容されるだけでなく、回転伝達部が収容され、軸方向において、前記リニアモータ14と出力軸38及び回転伝達部とをオーバラップさせることができる。したがって、射出装置の軸方向寸法を小さくすることができ、射出装置を小型化することができ、射出装置のコストを低くすることができる。
また、可動子12及び固定子13によって筒状のリニアモータ14が構成されるので、径方向寸法をわずかに大きくするだけで、永久磁石32の面積を十分に大きくすることができる。したがって、リニアモータ14の容量を大きくすることができるので、リニアモータ14によって大きな推力を発生させたり、リニアモータ14を短い成形サイクルで連続的に駆動したりすることができる。その結果、大きな射出力で射出を行ったり、短い成形サイクルで成形を行ったりすることができる。
また、モータ37をスクリュー17の回転軸上に配設することができるので、慣性モーメントを小さくすることができる。したがって、駆動装置の高速性及び応答性を一層高くしたり、制御を行う場合の精度を一層高くしたりすることができる。
また、筐体11に固定子13及びモータ37が取り付けられているので、リニアモータ14を駆動したときに、可動子12が移動するのに対して、モータ37は移動しない。したがって、射出装置の可動部分を軽量化し、慣性モーメントを小さくすることができる。その結果、駆動装置の高速性及び応答性を一層高くし、制御を行う場合の精度を一層高くすることができる。
そして、被駆動体15とモータ37との間にベルト、チェーン等の回転伝達系を配設する必要がなく、ダイレクトドライブで被駆動体15を回転させることができるので、回転を伝達するのに伴って発生する騒音を極めて小さくすることができる。また、出力軸38の径を小さくすることができるので、慣性モーメントを小さくすることができ、モータ37を駆動するのに伴って消費されるエネルギーを小さくし、駆動効率を向上させることができる。
さらに、モータ37が細く長い構造になっても、モータ37の少なくとも一部を可動子12内に収容することができるので、射出装置の軸方向寸法を短くすることができる。
そして、図示されない回転検出器によって回転軸上でモータ37の回転速度を検出することができるので、回転検出器の取付方法を簡素化することができる。
本実施の形態においては、可動子12及び固定子13が円筒状にされ、可動子12及び固定子13によって円筒状のリニアモータ14が構成されるようになっているが、可動子12及び固定子13の断面を他の形状、例えば、多角形の形状にして、可動子12及び固定子13によって筒状、例えば、多角筒状のリニアモータを構成することもできる。
次に、本発明の第10の実施の形態について説明する。なお、第9の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図11は本発明の第10の実施の形態における射出装置の断面図である。
この場合、被駆動体15を回転させるために、第2の駆動部としてのサーボモータ等の電動式の計量用のモータ57が、取付部としてのフランジ40を介して後板23の後端面(図において右端面)に、前方(図において左方)に突出させて取り付けられる。前記モータ57は、インナロータ式のものであり、ケース161、該ケース161に取り付けられたステータ162、該ステータ162より径方向内方において、ベアリングb13、b4によってケース161に対して回転自在に配設されたロータ163、及び該ロータ163と一体に形成された出力軸58を備え、前記ステータ162のコイル164に所定の電流、例えば、U相、V相及びW相の各電流を供給すると、モータ57を駆動することができ、駆動に伴って、被駆動体15を回転させ、射出部材としてのスクリュー17を回転させることができる。
そのために、前記出力軸58が、空間46内の中心を前方に延在させて配設され、出力軸58の前端部(図において左端部)の外周面に、前記被駆動体15のストロークと同じ長さの駆動側の伝達要素としてのスプライン39が形成される。
この場合、空間46内にモータ57の少なくとも一部、本実施の形態においてはモータ57のステータ162、ロータ163、出力軸58等が収容されるだけでなく、スプライン39、44から成る回転伝達部が収容され、軸方向において、第1の駆動部としての円筒状の射出用のリニアモータ14とモータ57のステータ162、ロータ163、出力軸58等及び回転伝達部とをオーバラップさせることができる。したがって、射出装置の軸方向寸法を小さくすることができ、射出装置を小型化することができ、射出装置のコストを低くすることができる。
本実施の形態においては、可動子12及び固定子13が円筒状にされ、可動子12及び固定子13によって円筒状のリニアモータ14が構成されるようになっているが、可動子12及び固定子13の断面を他の形状、例えば、多角形の形状にして、可動子12及び固定子13によって筒状、例えば、多角筒状のリニアモータを構成することもできる。なお、コア26及びコイル27によって第1の駆動要素が、永久磁石32によって第2の駆動要素が構成される。
ところで、前記第9、第10の実施の形態においては、モータ37、57としてインナロータ式のものが使用されるようになっているが、電動式の計量用のモータとしてアウタロータ式のものを使用することもできる。
次に、計量用のモータとしてアウタロータ式のものを使用した本発明の第11の実施の形態について説明する。なお、第9の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図12は本発明の第11の実施の形態における射出装置の断面図である。
この場合、被駆動体15を回転させるために、第2の駆動部としてのサーボモータ等の電動式の計量用のモータ177が、取付部としてのフランジ70を介して後板23の後端面(図において右端面)に、前方(図において左方)に突出させて取り付けられる。そして、後板23の内周縁から前方に向けて、筒状の支持部74が突出させて形成され、該支持部74の前端の外周面に摺動部75が形成される。
前記モータ177はアウタロータ式のものであり、前記フランジ70に取り付けられ、空間46内を前方に向けて延在させられた支持軸76、該支持軸76を包囲し、支持軸76に対してベアリングb5、b6によって、かつ、支持部74に対してベアリングb7、b8によって回転自在に配設された筒状のロータ78、前記支持軸76の外周面に、前記ロータ78と対向させて取り付けられたステータ79、及び前記ロータ78の前端(図において左端)に一体に形成された出力軸58を備え、該出力軸58と被駆動体15とがスプライン39、44によってスプライン係合させられる。なお、181はロータ78の後端(図において右端)の外周面に形成された被検出部としての歯、182は、該歯181と対向させて後板23に取り付けられ、前記ロータ78の回転速度を検出する回転検出器としてのセンサである。なお、コア26及びコイル27によって第1の駆動要素が、永久磁石32によって第2の駆動要素が構成される。
本実施の形態において、前記ロータ78は、支持軸76及び支持部74に対して回転自在に配設されるようになっているが、ロータ78を支持軸76及び支持部74のうちのいずれか一方に対して回転自在に配設することもできる。
このように、アウタロータ式のモータ177を使用すると、モータ177を駆動したときに発生させられるモータトルクを大きくすることができる。
次に、駆動装置を、成形機、例えば、射出成形機に搭載された型締装置に適用した場合について説明する。なお、型締装置において、型閉じ時の可動プラテンの移動方向を前方とし、型開き時の可動プラテンの移動方向を後方とする。
図13は本発明の第12の実施の形態における金型装置及び型締装置の正面図、図14は本発明の第12の実施の形態における金型装置及び型締装置の平面図、図15は本発明の第12の実施の形態における金型装置の型締状態を示す断面図、図16は本発明の第12の実施の形態における金型装置の型開き状態を示す正面図である。
図において、251は型締装置であり、該型締装置251は、成形機、例えば、射出成形機のフレームFrに取り付けられた第1の固定部としての固定プラテン252、該固定プラテン252と所定の距離を置いて配設され、前記フレームFrに取り付けられた第2の固定部としてのベースプレート(トグルサポート)253、前記固定プラテン252とベースプレート253との間に架設された4本の連結部材としてのタイバー254(図においては、そのうちの2本のタイバー254だけが示される。)、前記固定プラテン252とベースプレート253との間において、各タイバー254に沿って進退(図において左右方向に移動)自在に配設された可動部としての可動プラテン256、及び該可動プラテン256とベースプレート253との間に配設され、可動プラテン256を進退させるための型締機構255を備える。
前記固定プラテン252における可動プラテン256と対向する面に第1の金型としての固定金型261が、前記可動プラテン256における前記固定プラテン252と対向する面に第2の金型としての可動金型262がそれぞれ取り付けられる。なお、固定金型261及び可動金型262によって金型装置263が構成される。
前記型締機構255は、前記タイバー254に沿って進退自在に配設された筐体211、第1の駆動部としての筒状、本実施の形態においては、円筒状の、型締め用のリニアモータ214、及び前記可動プラテン256とベースプレート253との間に配設され、前記リニアモータ214によって発生させられた推力を増幅して型締力を発生させる増幅機構部としてのトグル機構265を備える。
前記リニアモータ214は、後端(図において左端)が前記ベースプレート253に筒状体257を介して摺動自在に支持され、前記筐体211を貫通して前方(図において右方)に延びる円筒状の固定子212、前記筐体211の内周面に取り付けられ、前記固定子212を包囲して延在させられる円筒状の可動子213等を備える。
前記筐体211は、円筒状の筒状部221、該筒状部221の前端(図において右端)に取り付けられた矩形の前板222、及び前記筒状部221の後端に取り付けられた矩形の後板223を備え、前記筒状部221の内周面に前記可動子213が取り付けられ、前記前板222及び後板223に、前記固定子212を貫通させるための穴h1、h2が形成される。
前記可動子213は、径方向内方に向けて突出させて、かつ、所定のピッチで複数の磁極歯225が形成されたコア226、及び各磁極歯225に巻装されたコイル227を備える。なお、前記各磁極歯225は、互いに平行に前記コア226の円周方向に形成される。
前記コア226は、一端が可動プラテン256に取り付けられ、他端がベースプレート253に配設された筒状体257によって支持されるので、可動プラテン256を安定して進退させることができ、可動プラテン256の直進性を向上させることができる。本実施の形態において、前記コア226は、一つの筒状の部材によって形成されるが、複数の部材によって形成することもできる。
そして、前記固定子212は、前記可動子213より径方向内方に配設され、可動プラテン256に固定された円筒状のコア231、及び該コア231の外周面において、軸方向における所定の範囲、すなわち、コア226の軸方向の長さに進退部材としてのクロスヘッド271のストロークを加えた距離分の範囲にわたって配設された永久磁石232を備える。また、該永久磁石232は、N極及びS極の各磁極233を交互に、かつ、前記磁極歯225と同じピッチで着磁させることによって形成される。なお、前記各磁極233は、互いに平行に前記コア231の円周方向に形成される。また、前記コア226及びコイル227によって第1の駆動要素が、永久磁石232によって第2の駆動要素が構成される。
前記トグル機構265は、前記ベースサポート253の前端面(図において右端面)に取り付けられたブラケットBr1に対してピンp1を介して揺動自在に配設されたトグルレバー267、前記可動プラテン256の後端面(図において左端面)に形成されたブラケットBr2に対してピンp2を介して、かつ、前記トグルレバー267に対してピンp3を介して揺動自在に配設されたトグルアーム268、及び該トグルアーム268に対してピンp4を介して、かつ、前記クロスヘッド271に対してピンp5を介して揺動自在に配設されたトグルレバー272を備える。前記クロスヘッド271は、筐体211の所定の箇所、本実施の形態においては、前記前板222に取り付けられ、可動子213と共に進退自在に配設される。
ところで、前記コイル227に所定の電流、例えば、U相、V相及びW相の各電流を供給すると、リニアモータ214を駆動することができ、駆動に伴って、可動子213を進退させ、クロスヘッド271を進退させ、トグル機構265を作動させ、更に可動プラテン256を進退させることができる。この場合、前記リニアモータ214を駆動するのに伴って可動子213に所定の推力が発生させられる。該推力は、固定子212と可動子213との間に形成される隙間が小さいほど大きくなる。
なお、前記リニアモータ214を駆動するために、図示されない制御部が配設されるとともに、コイル227に図示されないインバータが接続される。この場合、所定の駆動信号を発生させ、該駆動信号を前記インバータに供給すると、該インバータは、前記各相の電流を所定のパターンで発生させ、コイル227に供給する。したがって、前記駆動信号を制御することによって、リニアモータ214を正方向に駆動したり、逆方向に駆動したりすることができる。
このように、リニアモータ214を駆動し、クロスヘッド271を進退させることによって、金型装置263の型閉じ、型締め及び型開きを行うことができる。
ところで、前記固定子212は円筒状にされ、固定子212内に断面が円形の空間246が形成され、該空間246内にエジェクタ装置275が配設される。該エジェクタ装置275は、第2の駆動部としての突出し用の、電動式のモータ276、該モータ276を駆動することによって発生させられた回転の回転運動を直進運動に変換する運動方向変換部としてのボールねじ277、該ボールねじ277に連結され、可動プラテン256を貫通して前方に延びる複数のエジェクタロッド278、該エジェクタロッド278の前方において、可動金型262内において進退自在に配設された図示されないエジェクタピン等を備える。
この場合、リニアモータ214と、モータ276の少なくとも一部、本実施の形態においては、モータ276の全体、ボールねじ277、エジェクタロッド278の後方部(図において左方部)等とが軸方向においてオーバラップさせられる。したがって、型締装置の軸方向寸法を小さくすることができ、型締装置を小型化することができ、型締装置のコストを低くすることができる。
次に、前記構成の型締装置251の動作について説明する。
まず、型閉じ時に、前記制御部の型閉じ処理手段は、型閉じ処理を行い、所定の駆動信号を発生させてリニアモータ214を正方向に駆動すると、前記可動子213がベースプレート253に向けて後退(図において左方向に移動)させられる。それに伴って、クロスヘッド271が後退させられると、トグル機構265が作動させられて可動プラテン256が前進(図において右方向に移動)させられ、金型装置263の型閉じが行われ、可動金型262が固定金型261に当接させられる。それに伴って、固定金型261と可動金型262との間に図示されないキャビティ空間が形成される。なお、前記リニアモータ214を駆動することによって、可動子213に推力を発生させることができ、該推力は、クロスヘッド271を介してトグル機構265に伝達され、該トグル機構265によって増幅される。
続いて、型締め時に、前記制御部の型締め処理手段は、型締め処理を行い、所定の駆動信号を発生させてリニアモータ214を更に正方向に駆動すると、可動子213に発生する推力をトグル機構265によるトグル倍率で増幅し、所定の型締力を発生させる。したがって、該型締力で更に可動金型262が固定金型261に押し付けられ、型締めが行われる。このとき、射出装置の射出ノズル151(図12)から射出された成形材料としての樹脂が前記キャビティ空間に充填される。
また、型開き時に、前記制御部の型開き処理手段は、型開き処理を行い、リニアモータ214を逆方向に駆動し、図16に示されるように、可動子213を前進させ、それに伴って、クロスヘッド271を前進させることによって、可動プラテン256を後退させ、可動金型262を固定金型261から離すことができる。このようにして金型装置263の型開きが行われる。
このように、型締装置251の駆動部としてリニアモータ214が使用されるので、駆動装置の高速性及び応答性を高くしたり、制御を行う場合の精度を高くしたりすることができる。また、固定子212、可動子213等によって円筒状のリニアモータ214が構成されるので、径方向寸法をわずかに大きくするだけで、永久磁石232の面積を十分に大きくすることができる。したがって、リニアモータ214の容量を大きくすることができるので、リニアモータ214によって大きな型締力を発生させたり、型締装置251を短い成形サイクルで連続的に駆動したりすることができる。その結果、型締装置251をその分小型化することができ、型締装置251のコストをその分小さくすることができる。
そして、リニアモータ214とエジェクタ装置275の少なくとも一部、本実施の形態においては、モータ276の全体、ボールねじ277、エジェクタロッド278の後方部等とが軸方向においてオーバラップさせられるので、型締装置251の軸方向寸法を小さくすることができ、型締装置251を一層小型化することができる。
本実施の形態においては、固定子212及び可動子213が円筒状の形状を有していて、固定子212、可動子213等によって円筒状のリニアモータ214が構成されるようになっているが、固定子212及び可動子213の断面を他の形状、例えば、多角形の形状にして、固定子212及び可動子213によって筒状、例えば、多角筒状のリニアモータを構成することもできる。
次に、本発明の第13の実施の形態について説明する。なお、第12の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図17は本発明の第13の実施の形態における金型装置の型締状態を示す断面図である。
この場合、空間246内にエジェクタ装置285が配設される。該エジェクタ装置285は、第2の駆動部としての突出し用のリニアモータ286、該リニアモータ286を駆動することによって進退(図において左右方向に移動)させられ、可動部としての可動プラテン256を貫通して前方(図において右方)に延びる複数のエジェクタロッド278、該エジェクタロッド278の前方において、第2の金型としての可動金型262内において進退自在に配設された図示されないエジェクタピン等を備える。
また、前記リニアモータ286は、コア231の内周面に取り付けられた円筒状の筐体287、該筐体287内において進退自在に配設され、コア91及び永久磁石92から成る円筒状の可動子288、前記筐体287の内周面に可動子288を包囲して取り付けられた図示されない固定子等を備え、該可動子288に前記エジェクタロッド278が連結される。
この場合、第1の駆動部としての型締用のリニアモータ214と、リニアモータ286の少なくとも一部、本実施の形態においては、リニアモータ286の全体、エジェクタロッド278の後方部(図において左方部)等とが軸方向においてオーバラップさせられるので、型締装置251(図16)の軸方向寸法を小さくすることができ、型締装置251を小型化することができる。
前記第12、第13の実施の形態においては、固定子212を第2の固定部としてのベースプレート253に固定し、可動子213を進退自在に配設するとともに、進退部材としてのクロスヘッド271を可動子213に固定するようにしているが、筐体211を連結部材としてのタイバー254に固定して、コア226及びコイル227によって固定子を構成し、コア231及び永久磁石232によって可動子を構成することもできる。その場合、クロスヘッド271はコア231の所定の箇所に取り付けられる。
なお、前記コア226及びコイル227によって第1の駆動要素が、永久磁石232によって第2の駆動要素が構成される。
次に、本発明の第14の実施の形態について説明する。なお、第12の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図18は本発明の第14の実施の形態における金型装置及び型締装置の正面図、図19は本発明の第14の実施の形態における金型装置の型締状態を示す断面図である。
この場合、固定子212が第2の固定部としてのベースプレート253に固定され、可動子213を前進(図において右方向に移動)させることによって、型閉じが行われ、可動子213を後退(図において左方向に移動)させることによって型開きが行われる。
そのために、増幅機構部としてのトグル機構265は、可動部としての可動プラテン256の後端面(図において左端面)に形成されたブラケットBr11に対してピンp11を介して揺動自在に配設されたトグルレバー167、前記ベースプレート253の前端面(図において右端面)に形成されたブラケットBr12に対してピンp12を介して、かつ、前記トグルレバー167に対してピンp13を介して揺動自在に配設されたトグルアーム168、及び該トグルアーム168に対してピンp14を介して、かつ、進退部材としてのクロスヘッド271に対してピンp15を介して揺動自在に配設されたトグルレバー172を備える。
また、前記クロスヘッド271は、筐体211の所定の箇所、本実施の形態においては、後板223に取り付けられ、可動子213と共に進退自在に配設される。
そして、前記固定子212は円筒状にされ、固定子212内に断面が円形の空間246が形成され、該空間246内にエジェクタ装置275が配設される。該エジェクタ装置275は、第2の駆動部としての突出し用の、電動式のモータ276、該モータ276を駆動することによって発生させられた回転の回転運動を直進運動に変換する運動方向変換部としてのボールねじ277、該ボールねじ277に連結され、可動プラテン256を貫通して前方(図において右方)に延びる複数のエジェクタロッド278、該エジェクタロッド278の前方において、第2の金型としての可動金型262内において進退自在に配設された図示されないエジェクタピン等を備える。
前記コア226及びコイル227によって第1の駆動要素が、永久磁石232によって第2の駆動要素が構成される。
なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の第1の実施の形態における駆動装置の断面図である。 本発明の第2の実施の形態における駆動装置の断面図である。 本発明の第3の実施の形態における駆動装置の断面図である。 本発明の第4の実施の形態における駆動装置の断面図である。 本発明の第5の実施の形態における駆動装置の断面図である。 本発明の第6の実施の形態における駆動装置の断面図である。 本発明の第7の実施の形態における駆動装置の断面図である。 本発明の第8の実施の形態における駆動装置の横断面図である。 図8のX−X断面図である。 本発明の第9の実施の形態における射出装置の断面図である。 本発明の第10の実施の形態における射出装置の断面図である。 本発明の第11の実施の形態における射出装置の断面図である。 本発明の第12の実施の形態における金型装置及び型締装置の正面図である。 本発明の第12の実施の形態における金型装置及び型締装置の平面図である。 本発明の第12の実施の形態における金型装置の型締状態を示す断面図である。 本発明の第12の実施の形態における金型装置の型開き状態を示す正面である。 本発明の第13の実施の形態における金型装置の型締状態を示す断面図である。 本発明の第14の実施の形態における金型装置及び型締装置の正面図である。 本発明の第14の実施の形態における金型装置の型締状態を示す断面図である。
符号の説明
212 固定子
213 可動子
214 リニアモータ
252 固定プラテン
253 ベースプレート
254 タイバー
256 可動プラテン
261 固定金型
262 可動金型

Claims (9)

  1. (a)第1の金型が取り付けられた第1の固定部と、
    (b)該第1の固定部と所定の距離を置いて配設された第2の固定部と、
    (c)前記第1、第2の固定部間に架設された連結部材と、
    (d)該連結部材に沿って進退自在に配設され、第2の金型が取り付けられた可動部と、
    (e)該可動部及び第2の固定部のうちの一方と連結され、進退自在に配設された可動子及び固定子を備えた筒状のリニアモータとを有するとともに、
    (f)該リニアモータによって第1の駆動部が構成され、
    (g)該第1の駆動部と少なくとも一部を前記可動部の移動方向においてオーバラップさせて、被駆動体を作動させるための第2の駆動部が配設されることを特徴とする型締装置。
  2. 前記固定子は前記可動部に固定される請求項1に記載の型締装置。
  3. (a)前記第2の固定部と可動子との間において推力を増幅する増幅機構部が配設され、
    (b)該増幅機構部の進退部材が前記可動子に固定される請求項2に記載の型締装置。
  4. 前記固定子は第2の固定部に摺動自在に支持される請求項2又は3に記載の型締装置。
  5. 前記固定子は第2の固定部に固定される請求項1に記載の型締装置。
  6. (a)前記可動部と可動子との間において推力を増幅する増幅機構部が配設され、
    (b)該増幅機構部の進退部材が前記可動子に固定される請求項5に記載の型締装置。
  7. 前記可動子は連結部材に沿って進退自在に配設される請求項1、3又は6に記載の型締装置
  8. 記第2の駆動部はエジェクタ装置に配設される請求項1、3又は6に記載の型締装置。
  9. 前記第2の駆動部はリニアモータによって構成される請求項1、3又は6に記載の型締装置。
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