JP4853459B2 - 部品実装ライン - Google Patents

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本発明は、基板に部品を搭載して搬出する一連の部品の実装動作を繰り返し行う部品実装装置が基板の搬送方向に複数台並べられて成る部品実装ラインに関するものである。
部品実装ラインは、基板を搬入して位置決めし、その位置決めした基板に部品を搭載して搬出する一連の部品の実装動作を繰り返し行う実装動作部を備えた部品実装装置が基板の搬送方向に複数台並べられて成る。各品実装装置には、作業の安全性の確保が阻害されるような事態が生じたときにはこれを自己検出し、実装動作部の実装動作を中断させてオペレータに所要の点検作業やメンテナンス作業等を要求する機能が備えられる一方(特許文献1)、部品のピックアップ時における吸着ノズルの部品の吸着ミスなど、安全性には問題はないが、単なる偶然等によるエラーが発生したときには実装動作をすぐに中断させるようなことはせずに、先ずは部品の吸着動作のリトライ(再試行)を実行するなどの自己復旧を試みるようになっている。そして、これらの自己復旧を試みてもなおエラーが発生する場合にはじめて実装動作部の実装動作を中断させ、オペレータにエラーが発生していたことを認識させて、所要の点検作業等の実行を要求するようになっている。
特開2003−133800号公報 特開2006−100332号公報
しかしながら、実装動作部が行う一連の部品の実装動作中に部品の吸着ミス等のエラーが発生しても、これが吸着動作のリトライ等によって自己復旧可能なレベルのものである場合には実装動作が中断されることはないため、オペレータはエラーの発生により生産性が低下していることには気付きにくく、スループットが低下した状態で部品実装ラインが稼動を継続し続けてしまう場合があった。
この点、上記の特許文献2には、部品実装装置単体としてではあるが、部品の吸着ミスなどの発生回数をカウントし、その数が所定数に達したときにその旨を表示装置に表示してオペレータに警告を行う技術が開示されている。しかし、数台から十数台の部品実装装置(スクリーン印刷装置やリフロー装置を含めると更に台数は多くなる)から構成される部品実装ラインにはオペレータは通常ひとりしか配置されず、そのオペレータが各部品実装装置の表示装置に警告が表示されるかどうかを点検して回るのは難しい。このため、オペレータが吸着ミス等のエラーが発生している部品実装装置の存在に気付かない場合には、従来同様にスループットが低下した状態で部品実装ラインが稼動し続けるケースがあり得た。
そこで本発明は、エラーの発生により生産性が低下していることにオペレータが気付かず、スループットが低下した状態で稼動が継続されてしまうことを防止することができる部品実装ラインを提供することを目的とする。
請求項1に記載の部品実装ラインは、基板を搬入して位置決めし、その位置決めした基板に部品を搭載して搬出する一連の部品の実装動作を繰り返し行う実装動作部を備えた部品実装装置が基板の搬送方向に複数台並べられて成る部品実装ラインであって、各部品実装装置は、報知ランプと、実装動作部が行う一連の部品の実装動作中にエラーが発生したことの検出を行うエラー検出部と、エラー検出部により検出されたエラーが解消されるよ
うに実装動作部にエラー解消動作を行わせるエラー解消制御部と、実装動作部がエラー解消動作を行った回数又は時間が予め定めた第1の閾値に達してもエラーが解消されなかった場合に実装動作部が行う実装動作を中断させる実装動作中断制御部と、実装動作部がエラー解消動作を行った回数又は時間が第1の閾値よりもレベルの低い第2の閾値に達したときに報知ランプを点灯させて実装動作部の実装動作中にエラーが発生していることを外部に報知するエラー報知制御部とを備えた。
本発明の部品実装ラインでは、エラー解消動作の回数又は時間が実装動作部の実装動作を中断させる第1の閾値に達する前であっても、それよりもレベルの低い第2の閾値に達した時点で報知ランプが点灯され、その部品実装装置の実装動作部が行う実装動作中にエラーが発生していることが外部に報知されるようになっているので、オペレータは、基板の生産は継続されているものの、エラーが発生した部品実装装置が存在するために部品実装ラインの生産性が低下した状態となっていることに気付くことができる。したがって、エラー報知に気付いたオペレータがエラーの原因を取り除けば、その部品実装装置の生産性の回復を図ることができ、スループットが低下した状態で部品実装ラインの稼動が継続されてしまうことを防止することができる。しかも、エラー報知は報知ランプの点灯によってなされるので、部品実装ラインが数台から十数台の部品実装装置等から構成される場合であっても、オペレータはそのエラー報知に確実に気付くことができ、スループットが低下した状態で部品実装ラインが稼動し続ける事態を極力防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施の形態における部品実装ラインの斜視図、図2は本発明の一実施の形態における部品実装装置の斜視図、図3は本発明の一実施の形態における部品実装装置の平面図、図4は本発明の一実施の形態における部品実装装置の制御系を示すブロック図、図5(a),(b)は本発明の一実施の形態における部品実装装置が備える報知ランプの斜視図、図6は本発明の一実施の形態における部品実装ラインの各部品実装装置のエラー報知時における信号の流れを示すブロック図、図7及び図8は本発明の一実施の形態における部品実装ラインの各部品実装装置が行うエラー報知動作の手順を示すフローチャート、図9は本発明の一実施の形態における部品実装ラインの側面図である。
図1において、本発明の一実施の形態における部品実装ライン1は、部品実装装置2が基板3の搬送方向(X軸方向)に複数台並べられて成る。図2及び図3において、各部品実装装置2は基台4上に基板3をX軸方向に搬送する基板搬送コンベア5を備えており、基板搬送コンベア5の上方にはX軸方向と水平に直交するY軸方向に延びたY軸テーブル6が設けられている。Y軸テーブル6にはY軸テーブル6に一端が支持されてX軸方向に延びた2つのX軸テーブル7がそれぞれY軸テーブル6に沿って移動自在に設けられており、各X軸テーブル7にはX軸テーブル7に沿ってX軸方向に移動自在な移動ステージ8が設けられている。各移動ステージ8には移載ヘッド9が取り付けられており、各移載ヘッド9には複数の吸着ノズル10が下方に延びて設けられている。
図3において、基台4の基板搬送コンベア5の側方領域には移載ヘッド9に部品Pを供給する複数のテープフィーダ11がX軸方向に並んで設けられており、各テープフィーダ11は移載ヘッド9の基台4に対する移動可能領域R内に部品供給口11aを位置させている。
図4において、各部品実装装置2には、基板搬送コンベア5を駆動する搬送コンベア駆動モータ12a、基板搬送コンベア5のコンベア幅を変化させるコンベア幅可変モータ12b、各X軸テーブル7をY軸テーブル6に沿って移動させるX軸テーブル移動機構12
c、各移動ステージ8をX軸テーブル7に沿って移動させる移動ステージ移動機構12d、各吸着ノズル10を個別に昇降及び上下軸(Z軸)回りに回転させるノズル駆動機構12e及び各吸着ノズル10に吸着(ピックアップ)動作を行わせるノズル吸着機構12fが備えられている。これら搬送コンベア駆動モータ12a、コンベア幅可変モータ12b、X軸テーブル移動機構12c、移動ステージ移動機構12d、ノズル駆動機構12e及びノズル吸着機構12fはその部品実装装置2に備えられた制御装置13によって作動制御がなされ、基板搬送コンベア5による基板3の搬送及び位置決めや、移載ヘッド9による部品Pのピックアップ及びその部品Pの基板3への搭載等が行われる。
図3において、移動ステージ8には撮像面を下に向けた基板カメラ14が設けられており、基台4上には撮像面を上に向けた部品カメラ15が設けられている。これら基板カメラ14及び部品カメラ15は制御装置13によりその作動制御がなされる(図4)。
図1及び図2において、基台4全体はカバー部材16によって覆われており、このカバー部材16の上面にはその部品実装装置2の運転状態を複数のランプの色分け点灯によって外部に報知する報知ランプ17が設けられている。図5(a),(b)に示すように、報知ランプ17は色違いの4つのランプ17a,17b,17c,17dを有し、各部品実装装置2の制御装置13はその部品実装装置2の運転状況(例えばテープフィーダ11における部品Pの残量)に応じた色のランプを点灯させて(図4)、オペレータに注意を喚起する。
図5(a),(b)において、報知ランプ17はその一端部がカバー部材16の上面に設けられた支持部材18に枢支軸19を介して枢支されて起伏自在となっており、水平姿勢(起仰角度0°。図5(a))、垂直姿勢(起仰角度90°。図5(b))及び水平姿勢と垂直姿勢の間の傾斜姿勢に保持することができるようになっている。報知ランプ17は水平な枢支軸19に螺合された締め付け螺子19aを用いて任意の起仰角度に保持できるようになっているが、このような構成に代え、クリック式の角度調整機構等により起仰角度を段階的に変化させることができるようになっていてもよい。
図6において、各部品実装装置2が基板搬送コンベア5の上流側から送られてきた基板3に対して部品Pの搭載を行って下流側に送り出す一連の部品Pの実装動作を行うにおいて、その部品実装装置2の制御装置13は先ず、コンベア幅可変モータ12bを作動させて基板搬送コンベア5のコンベア幅を搬送対象となっている基板3に対する最適値に設定したうえで搬送コンベア駆動モータ12aを作動させ、基板搬送コンベア5による基板3の搬送と基台4に対する基板3の所定位置への位置決めを行う。そして、X軸テーブル移動機構12c及び移動ステージ移動機構12dを作動させて移載ヘッド9の移動を行い、基板3の上方に移動させた基板カメラ14により基板3の隅に設けられた位置決めマーク(図示せず)を画像認識させる。基板カメラ14が画像認識した位置決めマークの画像情報は制御装置13に送られ(図4)、制御装置13はこの基板カメラ14から送られた画像情報に基づいて位置決めマークが予め定められた基準の位置からどれだけずれているかの判断を行い、基板3の位置ずれを検出する。
制御装置13は、基板3の位置ずれを検出したら移載ヘッド9をテープフィーダ11の上方に移動させ、吸着ノズル10によりテープフィーダ11の部品供給口11aに供給されている部品Pを吸着(ピックアップ)させる。そして、吸着ノズル10に吸着された部品Pが部品カメラ15の上方(部品カメラ15の視野内)を通過するように移載ヘッド9を移動させ、部品カメラ15に部品Pの下面の画像認識(撮像)を行わせる。この部品カメラ15の画像認識によって得られた部品Pの下面の画像情報は制御装置13に送られ(図4)、制御装置13はこの部品カメラ15から送られた画像情報に基づいて部品Pが吸着ノズル10に対してどれだけずれているかの判断を行い、部品Pの吸着ノズル10に対
するずれ(吸着ずれ)を検出する。
制御装置13は、上記のように基板3の位置ずれと部品Pの吸着ずれを検出したら、吸着ノズル10に吸着されている部品Pをその部品Pに対して与えられている搭載位置データに基づいて基板3上に搭載する。このとき制御装置13は検出された基板3の位置ずれと部品Pの位置ずれが修正されるように搭載位置データの補正を行うので、部品Pは基板3上の正しい位置に搭載される。
部品実装ライン1の(部品実装装置2の列の)両端側に位置する部品実装装置2のカバー部材16の側面にはその部品実装装置2の基板搬送コンベア5に繋がる基板挿入排出開口16a(図1)が設けられている。基板3を一方の基板挿入排出開口16aから挿入すると、基板3は各部品実装装置2の基板搬送コンベア5によって順次下流側の部品実装装置2へ搬送され、その間に各部品実装装置2により部品Pが搭載されて最終的に他方の基板挿入排出開口16aから排出される(図1中に示す矢印A)。
部品実装ライン1を構成する各部品実装装置2の制御装置13は、予め記憶した実装動作プログラムに基づいて基板搬送コンベア5や移載ヘッド9の作動制御を行い、上流側の部品実装装置2から送られてきた基板3の搬入と位置決め及び移載ヘッド9による基板3への部品Pの搭載を行って下流側の部品実装装置2に搬出する一連の部品Pの実装動作を繰り返し行う。すなわち各部品実装装置2は、基板3を搬入して位置決めし、その位置決めした基板3に部品Pを搭載して搬出する一連の部品Pの実装動作を繰り返し行う実装動作部20としての基板搬送コンベア5及び移載ヘッド9を備えている。
また、各部品実装装置2には、実装動作部20が行う一連の部品Pの実装動作中にエラー(特に、部品Pの実装動作に要する時間を遅延させるエラー)が発生したことの検出を行うエラー検出部21が設けられており、このエラー検出部21が検出したエラーの情報は制御装置13に入力されるようになっている(図4及び図6)。
ここで、実装動作中に発生するエラーとしては例えば、移載ヘッド9が備える吸着ノズル10による部品Pの吸着ミスが挙げられる。この場合、エラー検出部21には、吸着ノズル10が部品Pを吸着したときに吸着ノズル10内の真空度を計測して部品Pの吸着が正常に行われたかどうかの検出を行う真空度検出器が該当する。
制御装置13は、このエラー検出部21(真空度検出器)により部品Pの吸着ミスが検出されたときには、その部品Pの吸着ミスをした吸着ノズル10に部品Pの吸着動作を再試行させるリトライを実行する。
エラー検出部21により部品Pの吸着ミスが検出されたとき、制御装置13は移載ヘッド9を作動させて部品Pの吸着動作のリトライを実行するが、制御装置13はその部品吸着動作のリトライの回数(以下、リトライ回数)をカウントし、そのリトライ回数が予め定めた所定の回数(第1の閾値であり、例えば4回。中断基準回数と称する)に達してもエラーが解消されなかった場合には、実装動作部20が行う実装動作を中断させる。これによりオペレータは所要の点検作業やメンテナンス作業を行い、部品Pがピックアップされない非正常な状態から部品Pがピックアップされる正常な状態に復旧させることができる。
また、制御装置13は、リトライ回数が中断基準回数よりも少ない(レベルの低い)所定の回数(第2の閾値であり、例えば2回。エラー報知基準回数と称する)に達した場合には、その部品実装装置2の報知ランプ17の少なくとも1つのランプ17a,17b,17c,17dを点灯させて、現在実装動作を中断させるまではないが、実装動作部20
が行う実装動作中にエラーが発生しており、これによってスループットが低下している状態となっていることをオペレータに報知する。
このように、本実施の形態における部品実装ライン1では、部品実装装置2の実装動作部20が行う一連の部品Pの実装動作中に吸着ミスというエラーが発生した場合には、その部品実装装置2において行われるエラー解消動作である吸着動作のリトライを実行し、そのリトライの回数が予め定めた第1の閾値である中断基準回数に達してもなおエラーが解消されなかったときには実装動作部20が行う実装動作が中断され、これによってオペレータは実装動作中にエラーが発生していたことに気付くことができるが、エラー解消動作であるリトライの回数が第1の閾値である中断基準回数に達する前であっても、それよりもレベルの低い第2の閾値であるエラー報知基準回数に達した時点で報知ランプ17が点灯されるので、オペレータはこのエラー報知があったときに、その部品実装装置2にエラーが発生していることに気付くことができる。
また、実装動作中に発生するエラーとしては例えば、基板搬送コンベア5によって所定位置に位置決めされた基板3の位置決めマークを基板カメラ14の撮像画像を介して見たときに、基板3の位置決めマークの実際の位置とデータ上の位置との間の差が規定値以上となる基板3の位置決めミスが挙げられる。この場合、エラー検出部21には、基板カメラ14のほか、基板カメラ14の撮像画像から得られる位置決めマークの位置とデータ上の位置とを比較して両者の間の差を算出する演算装置13a(制御装置13の一部。図4)が該当する。
制御装置13は、このエラー検出部21(基板カメラ14及び演算装置13a)により基板3の位置決めミスが検出されたときには、コンベア幅可変モータ12bの作動制御を行って、基板搬送コンベア5のコンベア幅を変化させる自動チューニングを実行する。この自動チューニングは、基板3の位置決めミスが発生する原因が、基板搬送コンベア5のコンベア幅が搬送対象となっている基板3に応じた最適幅よりも大きくなっているために、基板3が基板搬送コンベア5上の幅方向の一定の位置に位置決めできない状況になっているとして、基板搬送コンベア5のコンベア幅を搬送対象となっている基板3に対する最適幅となるように調整することにより、発生しているエラーを除去しようとするものである。
エラー検出部21により基板3の位置決めミスが検出されたとき、制御装置13は基板搬送コンベア5の幅を変化させて基板3の位置決めマークの実際の位置とデータ上の位置との間の差が規定値以内となるようにする自動チューニングを実行するが、制御装置13はその自動チューニングの実行時間(自動チューニングを開始してからの経過時間)を計測し、その自動チューニングの実行時間が予め定めた所定の時間(第1の閾値であり、例えば10秒。中断基準時間と称する)に達してもエラーが解消されなかった場合には、実装動作部20が行う実装動作を中断させる。これによりオペレータは所要の点検作業やメンテナンス作業を行い、基板3の位置決めマークの実際の位置とデータ上の位置との間の差が規定値以上となる非正常な状態から上記差が規定値以内となる正常な状態に復旧させることができる。
また制御装置13は、自動チューニングの実行時間が中断基準時間よりも短い(レベルの低い)所定の時間(第2の閾値であり、例えば3秒。エラー報知基準時間と称する)に達した場合には、その部品実装装置2の報知ランプ17の少なくとも1つのランプ17a,17b,17c,17dを点灯させて、現在実装動作を中断させるまではないが、実装動作部20が行う実装動作中にエラーが発生しており、これによってスループットが低下している状態となっていることをオペレータに報知する。この場合に点灯させるランプは、報知ランプ17が備える4つのランプ17a,17b,17c,17dのうち、部品P
の吸着ミスが発生したことを報知するランプとは異なるランプを点灯させるようにすることが好ましい。
このように、本実施の形態における部品実装ライン1では、部品実装装置2の実装動作部20が行う一連の部品Pの実装動作中に基板3の位置決めミスというエラーが発生した場合には、その部品実装装置2において行われるエラー解消動作である基板搬送コンベア5のコンベア幅の自動チューニングを実行し、その自動チューニングの実行時間が予め定めた第1の閾値である中断基準時間に達してもなおエラーが解消されなかったときには実装動作部20が行う実装動作が中断され、これによってオペレータは実装動作中にエラーが発生していたことに気付くことができるが、エラー解消動作である自動チューニングの実行時間が第1の閾値である中断基準時間に達する前であっても、それよりもレベルの低い第2の閾値であるエラー報知基準時間に達した時点で報知ランプ17が点灯されるので、オペレータはこのエラー報知があったときに、その部品実装装置2にエラーが発生していることに気付くことができる。
次に、フローチャートを用いてエラー検出部21によりエラーが検出された後に制御装置13が実行する処理手順の具体的な例を示す。先ず、図7に示すフローチャートを用いて部品Pの吸着ミスのエラーが検出された場合の例を示す。
図7において、部品Pの吸着ミスがエラー検出部21(真空度検出器)により検出されると、制御装置13はそのエラー解消動作として同じ部品Pに対する吸着動作を同じノズル10に実行させるリトライを実行する(ステップS1)。そして、このリトライの実行によって部品Pの吸着が成功したか否か、すなわちエラーが解消されたか否かの判定を行い(ステップS2)、その結果、部品Pの吸着が成功してエラーが解消されたときにはそのまま実装動作を継続し、部品Pの吸着に失敗してエラーが解消されなかったときには、これまで行ったリトライの回数が予め定めたエラー報知基準回数に達しているかどうかの判断を行う(ステップS3)。そして、リトライ回数がエラー報知基準回数に達していなかった場合にはステップS1に戻ってリトライを継続して実行し、リトライ回数がエラー報知基準回数に達していた場合には報知ランプ17を点灯させてオペレータにエラー報知を行う(ステップS4)。
ステップS4が終了したら、制御装置13は、オペレータにより実装動作部20の実装動作を中断させる所定の中断入力操作が行われたかどうかの判断を行う(ステップS5)。その結果制御装置13は、ステップS4の後、オペレータにより実装動作部20の実装動作の中断入力が行われたことを検知したときには、実装動作部20が行う実装動作を中断させる。一方、制御装置13は、ステップS4の後、オペレータにより実装動作部20による実装動作の中断入力が行われたことを検知しなかったときには、リトライ回数が中断基準回数に達しているかどうかの判断を行う(ステップS6)。その結果、制御装置13は、リトライ回数が中断基準回数に達していなかった場合にはステップS1に戻ってリトライを継続して実行し、リトライ回数が中断基準回数に達していた場合には実装動作部20による実装動作を中断させ、オペレータに所要の点検作業或いはメンテナンス作業を要求する。
次いで、図8に示すフローチャートを用いて基板3の位置決めミスのエラーが検出された場合の例を示す。
図8において、基板3の位置決めミスがエラー検出部21(基板カメラ14及び制御装置13の演算装置13a)により検出されると、制御装置13はそのエラー解消動作として基板搬送コンベア5のコンベア幅を変化させる自動チューニングを実行する(ステップS11)。そして、この自動チューニングの実行によって基板3の位置決めマークの実際
の位置とデータ上の位置との間の差が規定値以下となったか否か、すなわちエラーが解消されたか否かの判定を一定時間おきに行い(ステップS12)、その結果、基板3の位置決めマークの実際の位置とデータ上の位置との間の差が規定値以下になってエラーが解消されたときにはそのまま実装動作を継続して実行し、基板3の位置決めマークの実際の位置とデータ上の位置との間の差が規定値以下にならないでエラーが解消されなかったときには、これまで行った自動チューニングの実行時間がエラー報知基準時間に達しているかどうかの判断を行う(ステップS13)。そして、自動チューニングの実行時間がエラー報知基準時間に達していなかった場合にはステップS1に戻って自動チューニングを継続して実行し、自動チューニングの実行時間がエラー報知基準時間に達していた場合には報知ランプ17を点灯させてオペレータにエラー報知を行う(ステップS14)。
ステップS14が終了したら、制御装置13は、オペレータにより実装動作部20の実装動作を中断させる所定の中断入力操作が行われたかどうかの判断を行う(ステップS15)。その結果制御装置13は、ステップS14の後、オペレータにより実装動作部20の実装動作の中断入力が行われたことを検知したときには、実装動作部20が行う実装動作を中断させる。一方、制御装置13は、ステップS14の後、オペレータにより実装動作部20による実装動作の中断入力が行われたことを検知しなかったときには、自動チューニングの実行時間が中断基準時間に達しているかどうかの判断を行う(ステップS16)。その結果、制御装置13は、自動チューニングの実行時間が中断基準時間に達していなかった場合にはステップS11に戻って自動チューニングを継続して実行し、自動チューニングの実行時間が中断基準時間に達していた場合には実装動作部20による実装動作を中断させ、オペレータに所要の点検或いはメンテナンス作業を要求する。
以上説明したように、本実施の形態における部品実装ライン1では、この部品実装ライン1を構成する各部品実装装置2が、報知ランプ17、実装動作部20が行う一連の部品Pの実装動作中にエラーが発生したことの検出を行うエラー検出部21、エラー検出部21により検出されたエラーが解消されるように実装動作部20にエラー解消動作を行わせるエラー解消制御部(制御装置13)、実装動作部20がエラー解消動作を行った回数又は時間が予め定めた第1の閾値に達してもエラーが解消されなかった場合に実装動作部20が行う実装動作を中断させる実装動作中断制御部(制御装置13)及び実装動作部20がエラー解消動作を行った回数又は時間が第1の閾値よりもレベルの低い第2の閾値に達したときに報知ランプ17を点灯させて実装動作部20の実装動作中にエラーが発生していることを外部に報知するエラー報知制御部(制御装置13)を備えている。
このため、部品実装装置2の実装動作部20が行う一連の部品Pの実装動作中にエラーが発生した場合に、その部品実装装置2において行われるエラー解消動作が行われた回数又は時間が実装動作部20の実装動作を中断させる第1の閾値に達してもなおエラーが解消されなかったときには実装動作部20が行う実装動作が中断され、これによってオペレータは実装動作中にエラーが発生していたことに気付くことができるが、エラー解消動作の回数又は時間が実装動作部20の実装動作を中断させる第1の閾値に達する前であっても、それよりもレベルの低い第2の閾値に達した時点で報知ランプ17が点灯され、その部品実装装置2の実装動作部20が行う実装動作中にエラーが発生していることが外部に報知されるようになっているので、オペレータは、基板3の生産は継続されているものの、エラーが発生した部品実装装置2が存在するために部品実装ライン1の生産性が低下した状態となっていることに気付くことができる。
したがって、エラー報知に気付いたオペレータが所要の点検作業やメンテナンス作業を行うことによってエラーの原因を取り除けば、その部品実装装置2の生産性の回復を図ることができ、スループットが低下した状態で部品実装ライン1の稼動が継続されてしまうことを防止することができる。しかも、エラー報知は報知ランプ17の点灯によってなさ
れるので、部品実装ライン1が数台から十数台の部品実装装置2等から構成される場合であっても、オペレータはそのエラー報知に確実に気付くことができ、スループットが低下した状態で部品実装ライン1が稼動し続ける事態を極力防止することができる。
なお、部品実装装置2ごとに設定される第1の閾値及び第2の閾値は、オペレータが、カバー部材16に設けられた操作パネル22を操作すること等によって任意に可変設定できるようになっていることが好ましい。また、部品実装装置2が基板3の搬送方向に複数台並べられて成る部品実装ライン1では、各部品実装装置2の報知ランプ17は図1及び図5(a)に示すような水平姿勢又は図5(b)に示す垂直姿勢とするよりも、図9に示すような水平姿勢と垂直姿勢の間の傾斜姿勢(例えば起仰角度30°)とすることが好ましい。これは、このようにすれば、その部品実装装置2とオペレータとの間に障害物があったとしても、オペレータが点灯しているランプを視認し易いからである。
これまで本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上述の実施の形態に限定されない。例えば、上述の実施の形態では、エラー検出部21により検出されるエラーの例として、吸着ノズル10による部品Pの吸着ミスや基板3の位置決めミスを挙げたが、これらは単なる例示であり、本発明は、部品実装装置2の実装動作部20が行う一連の部品Pの実装動作中に発生し得る他のエラーを対象とする場合にも適用することができる。
エラーの発生により生産性が低下していることにオペレータが気付かず、スループットが低下した状態で稼動が継続されてしまうことを防止することができる部品実装ラインを提供する。
本発明の一実施の形態における部品実装ラインの斜視図 本発明の一実施の形態における部品実装装置の斜視図 本発明の一実施の形態における部品実装装置の平面図 本発明の一実施の形態における部品実装装置の制御系を示すブロック図 (a)(b)本発明の一実施の形態における部品実装装置が備える報知ランプの斜視図 本発明の一実施の形態における部品実装ラインの各部品実装装置のエラー報知時における信号の流れを示すブロック図 本発明の一実施の形態における部品実装ラインの各部品実装装置が行うエラー報知動作の手順を示すフローチャート 本発明の一実施の形態における部品実装ラインの各部品実装装置が行うエラー報知動作の手順を示すフローチャート 本発明の一実施の形態における部品実装ラインの側面図
符号の説明
1 部品実装ライン
2 部品実装装置
3 基板
13 制御装置(エラー解消制御部、実装動作中断制御部、エラー報知制御部)
17 報知ランプ
20 実装動作部
21 エラー検出部
P 部品

Claims (1)

  1. 基板を搬入して位置決めし、その位置決めした基板に部品を搭載して搬出する一連の部品の実装動作を繰り返し行う実装動作部を備えた部品実装装置が基板の搬送方向に複数台並べられて成る部品実装ラインであって、各部品実装装置は、報知ランプと、実装動作部が行う一連の部品の実装動作中にエラーが発生したことの検出を行うエラー検出部と、エラー検出部により検出されたエラーが解消されるように実装動作部にエラー解消動作を行わせるエラー解消制御部と、実装動作部がエラー解消動作を行った回数又は時間が予め定めた第1の閾値に達してもエラーが解消されなかった場合に実装動作部が行う実装動作を中断させる実装動作中断制御部と、実装動作部がエラー解消動作を行った回数又は時間が第1の閾値よりもレベルの低い第2の閾値に達したときに報知ランプを点灯させて実装動作部の実装動作中にエラーが発生していることを外部に報知するエラー報知制御部とを備えたことを特徴とする部品実装ライン。
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