JP4851870B2 - 上限位置停止機構 - Google Patents

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本発明は、シーブを介して吊り下げられる重量物をシーブ近傍の上限位置にて停止させる上限位置停止機構に関するものであり、特には、母船に対して小型艇を搬出及び搬入する揚艇装置に用いられるトップシーブ用の上限位置停止機構に関するものである。
母船に対して小型艇を搬出及び搬入する揚艇装置として、母船外へ振出されるクレーンブームと、クレーンブームの先端部からシーブを介して繰り出されるワイヤロープと、ワイヤロープを巻き取るウインチとを備えるものがある(例えば、特許文献1,特許文献2)。
この種の揚艇装置を用いて、海面上の小型艇を母船に搬入する手順について説明する。
(1)クレーンブームを母船の外側に振り出し、ワイヤロープを小型艇に連結させた後、ワイヤロープをウインチにて巻き取り小型艇を上昇させる。
(2)上昇している小型艇をクレーンブーム先端近傍にて停止させる。
(3)クレーンブームを母船の甲板上に回動させた後、ウインチにてワイヤロープを繰り出し、小型艇を甲板上に格納する。
上記手順のうち、小型艇をクレーンブーム先端近傍にて停止させる従来の方法として、ウインチによるワイヤロープの巻き取り量を検出して、検出した巻き取り量が予め設定された設定値に達した場合に、ウインチを自動的に停止させる方法がある。
特開平11−34969号公報 特開2006−1440号公報
しかし、ワイヤロープの巻き取り量を検出して、ウインチを自動的に停止させる方法では、巻き取り量の検出誤差が大きい。したがって、ウインチを停止させる巻き取り量の設定値を、小型艇がクレーンブーム先端ぎりぎりにて停止するような値に設定した場合には、巻き取り量の検出誤差によって小型艇が所望の位置にて停止せず、クレーンブーム先端のシーブに当接してしまうおそれがある。
このため、ウインチを停止させる巻き取り量の設定値は、余裕を持った値に設定せざるを得ず、その場合には、小型艇はクレーンブーム先端から離れた位置にて停止する。この状態にて、クレーンブームを母船の甲板上に回動させた場合、小型艇はワイヤロープの動きに反応して大きく揺動してしまう。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、シーブを介して吊り下げられる重量物を上限位置にて精度良く停止させることができる上限位置停止機構を提供することを目的とする。
本発明は、ブーム先端から繰り出されるワイヤロープにて重量物を吊り下げ吊荷作業を行うクレーン装置において、前記重量物を上限位置にて停止させる上限位置停止機構であって、前記ブーム先端に設けられ前記ワイヤロープが案内されるトップシーブと、前記ワイヤロープにより前記重量物を昇降する昇降機と、前記トップシーブの回転軸を中心に回転可能な回転アームと、前記ワイヤロープ先端近傍に固定され前記ワイヤロープの巻き上げ時に前記回転アームに当接可能な作用体と、前記回転アームの回転を検知する検知器と、前記ブーム先端に取り付けられ前記トップシーブを支持するブラケットと、前記ブラケットに設けられ前記回転アームの自重を支持する支持部材と、を備え、前記回転アームは重心を前記支持部材側にずらして形成され、前記ワイヤロープの巻き上げ時に前記検知器が前記回転アームの回転を検知した場合に前記昇降機が停止することを特徴とする。
本発明によれば、ワイヤロープ先端近傍に固定された作用体がワイヤロープの巻き上げ時に回転アームに当接し回転アームを回転させ、その回転アームの回転を検知器によって検知することによってワイヤロープを巻き上げる昇降機が停止する。作用体はワイヤロープ先端近傍に固定され、作用体が直接、回転アームに作用するため、ワイヤロープに吊り下げられた重量物を、ブーム先端に近い上限位置にて精度良く停止させることができる。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
図1〜図5を参照して本発明の実施の形態1に係る上限位置停止機構について説明する。図1及び図2は、それぞれ上限位置停止機構が適用される揚艇装置を示す側面図及び正面図であり、図3は、図2におけるA−A断面を示す断面図であり、図4は、上限位置停止機構を示す側面図であり、図5は、図4におけるB−B断面を示す断面図である。
まず、図1〜図3を参照して、本発明の実施の形態1に係る上限位置停止機構が適用される揚艇装置100について説明する。
図1及び図2に示すように、母船1は、母船側面部に開口して設けられ、救助艇や高速艇等の小型搭載艇2(以下、「搭載艇2」と称する。)を格納する格納空間であるレセス3を有する。
レセス3内の床面である甲板4上には搭載艇2を載置する艇レスト5が設置され、クレーン装置としての揚艇装置100によって、レセス3内の艇レスト5に対して搭載艇2が搬出及び搬入される。
このように、揚艇装置100は、ブーム8先端から繰り出されるワイヤロープ10にて搭載艇2等の重量物を吊り下げ吊荷作業を行う装置である。
ブーム8の先端には、ワイヤロープ10が案内されるトップシーブ9が設けられる。ブーム8の他端には、ワイヤロープ10が巻き付けられワイヤロープ10により搭載艇2を昇降する昇降機としてのウインチ11が固定されている。
ウインチ11は油圧モータ11aにて駆動し、油圧モータ11aの動作によりワイヤロープ10の巻き取り及び繰り出しが行われる。ワイヤロープ10の巻き取り及び繰り出しによって、ワイヤロープ10に吊り下げられた搭載艇2は昇降する。なお、油圧モータ11aは、内蔵される油圧ブレーキの作用によって停止する。
搭載艇2は、図1及び図2に示すように、母船1と平行の向きに艇レスト5上に載置され、その状態にてワイヤロープ10によって吊り下げられる。
ワイヤロープ10は、非自転性の構造を有し、張力の増減に伴うワイヤロープ10の捻れを小さくすることによって、吊り下げられる搭載艇2の回動を抑制している。
揚艇装置100は、レセス3内の天井12に取り付けられた走行レール7と、走行レール7に案内されて移動可能なブーム8と、ブーム8を走行レール7に沿って移動させる移動機構6とを備える。
レセス3内の天井12には、母船1の向き(母船進行方向)と略直角方向に溝部12aが形成され、この溝部12a内に走行レール7が取り付けられる。このように、走行レール7はレセス3内から母船1外に向かって延在して配置される。
移動機構6は、図3に示すように、ブーム8に固定された走行用モータ13と、走行用モータ13の出力軸に連結されたスプロケット14と、走行レール7に沿って設けられスプロケット14と噛み合うチェーン15とを備える。
ブーム8には、走行レール7に案内され走行レール上を回転して前進するローラ16が取り付けられる。
このように構成される移動機構6の動作について説明する。走行用モータ13が駆動すると、スプロケット14が回転する。スプロケット14は、チェーン15と噛み合っているため、チェーン15に案内されて移動する。これにより、走行用モータ13及び走行用モータ13が固定されたブーム8は、ローラ16を介して走行レール7上を移動する。
このように、移動機構6の走行用モータ13を駆動することによって、ブーム8は、ウインチ11及び走行用モータ13を伴って、走行レール7に沿って移動する。走行レール7はレセス3内から母船1外に向かって延在しているため、ブーム8先端から繰り出されるワイヤロープ10に吊り下げられた搭載艇2は、回転すること無くレセス3内を横行する。このように、搭載艇2は、母船1と平行を保った状態にてレセス3に対して搬出及び搬入される。
また、ウインチ11はブーム8と一体に移動するため、ブーム8の移動に伴って搭載艇2が横行する際、ウインチ11を駆動させる必要がない。
上記移動機構6におけるスプロケット14とチェーン15との組み合わせは、ラックとピニオンとの組み合わせとすることも可能である。
走行モータ13は、油圧モータにて構成され、内蔵される油圧ブレーキの作用によって停止しブーム8を所望の位置に停止させることができる。
走行レール7の両端部には、ブーム8のそれ以上の移動を防止するために、ローラ16の移動を規制するストッパー(図示せず)が設けられる。
図2を参照して、揚艇装置100の動作について説明する。図2では、ブーム8及び搭載艇2の移動の様子を同一図面内に表している。
搭載艇2を母船1外からレセス3内へ搬入する操作について説明する。
・ウインチ11を駆動しワイヤロープ10を巻き上げることによって、着水している搭載艇2を母船1と平行に上昇させる。
・上昇している搭載艇2をブーム8先端近傍にて停止させる。
・走行用モータ13を駆動し、ブーム8を走行レール7に沿って移動させる。これにより、搭載艇2は、母船1と平行を保った状態にて横行しレセス3内に進入する。最後に、搭載艇2を下降させ、艇レスト5上に載置する。
このように、揚艇装置100を用いれば、搭載艇2を母船1内へ搬入することができる。なお、搭載艇2を母船1のレセス3内から母船1外へ搬出するには、上記搬入操作と逆の操作を行う。
上述した搭載艇2の搬入操作において、搭載艇2を走行レール7に沿って横行させる際、搭載艇2がワイヤロープの動きに反応して揺動するおそれがある。搭載艇2の揺動を抑えるには、搭載艇2がワイヤロープの動きに反応しないように、搭載艇2をブーム8先端近傍にて吊り下げることが有効となる。そのためには、ワイヤロープ10の巻き上げ時に、搭載艇2をブーム8先端近傍にて停止させる必要がある。
以下に、図4及び図5を参照して、搭載艇2をブーム8先端近傍にて停止させる上限位置停止機構30について説明する。
ブーム8の先端には、トップシーブ9を支持するブラケット31が取り付けられる。トップシーブ9は、ブラケット31に固定された軸32に軸受33を介して回転可能に取り付けられる。このように、軸32はトップシーブ9の回転軸である。
軸32には、軸32を中心に回転可能な回転アーム34がブラケット31の外側に取り付けられる。
回転アーム34は、軸32の両端部を中心にそれぞれ回転可能な一対のレバー35a,35bと、一対のレバー35a,35bの先端部を連結する連結バー36とを備える。これにより、連結バー36は、トップシーブ9の外周に沿って回動することができる。なお、回転アーム34の付随部材として、連結バー36が挿通すると共に回転自在なローラ39を設ける構造としてもよい。
ブラケット31の側面部には、回転アーム34の自重を支持する支持部材としてのストッパー37が設けられ、回転アーム34は略水平位置に保たれている。
ワイヤロープ10の先端近傍には、ワイヤロープ10の巻き上げ時に回転アーム34に当接可能な作用体としてのドク38が固定される。
ブラケット31の側面部における回転アーム34の上方には、回転アーム34の回転を検知する検知器としてのリミットスイッチ40が設けられる。
リミットスイッチ40は、回転アーム34のレバー35aに設けられた作動体41によって動作するローラ42を備え、ローラ42の動作によってスイッチケース43内に内蔵されたマイクロスイッチ(図示せず)を開閉するものである。
リミットスイッチ40のローラ42は、リミットスイッチ40に内蔵されるリターンスプリング(図示せず)によって、回転アーム34を下方側、すなわちストッパー37に対して付勢している。
作動体41がリターンスプリングの付勢力に抗してローラ42を押し上げた場合には、リミットスイッチ40はオンとなり、その信号がコントローラ(図示せず)に対して出力され、コントローラは、ウインチ11を駆動する油圧モータ11aが停止するように制御する。このように、リミットスイッチ40がオンとなった場合には、ウインチ11が停止するインタロック動作が働く。
次に、上限位置停止機構30の動作について説明する。
ワイヤロープ10にて搭載艇2を吊り下げた状態にて、ウインチ11を駆動しワイヤロープ10を巻き上げる。これにより、搭載艇2と共に、ワイヤロープ10先端近傍に固定されたドク38が上昇する。
ドク38がトップシーブ9近傍まで上昇すると、ドク38は回転アーム34の連結バー36に当接する。これにより、回転アーム34はストッパー37から離れる方向に回転する。なお、連結バー36の外周にローラ39を有する場合には、ドク38と回転アーム34の当接時の衝撃力を弱めることができる。
回転アーム34の回転によって、回転アーム34に設けられた作動体41は、リターンスプリングの付勢力に抗してローラ42を押し上げる。これにより、リミットスイッチ40はオンとなりウインチ11の動作が停止する。
ウインチ11が停止することによって、ワイヤロープ10の巻き上がりが停止し、搭載艇2の上昇が停止する。ドク38は、他の部材を介さず直接回転アーム34に作用するため、ワイヤロープ10に対するドク38の位置を調整することによって、搭載艇2を所望の位置に精度良く停止させることができる。また、ワイヤロープ10先端近傍に固定されたドク38と搭載艇2の距離は近いため、搭載艇2はトップシーブ9近傍、つまりブーム8先端に近い上限位置にて停止する。
なお、リミットスイッチ40の不良等によって、回転アーム34がローラ42を押し上げてもリミットスイッチ40が動作しない場合には、回転アーム34はドク38と共に回転を継続するため、リミットスイッチ40等の機器の破損につながる。
この場合を考慮して、ブラケット31に、回転アーム34の所定以上の回転を規制する回転規制部としてのストッパー部45が設けられる。リミットスイッチ40の不良等によって、ウインチ11が停止しない場合には、回転アーム34の連結バー36がストッパー部45に当接し回転アーム34の回転は停止するため、リミットスイッチ40等の破損が防止される。また、ドク38は回転アーム34に当接しているため、ワイヤロープ10の巻き上げは強制的に停止させられる。
また、このような緊急の場合を想定して、ドク38を、所定荷重が負荷された場合に、割れる分割構造とすることが有効である。具体的には、ドク38を、図6に示すように、二つの半円筒形状部材38a,38bで構成し、その半円筒形状部材38a,38bにてワイヤロープ10を挟み図示しないインシュロック等を用いて固定する。
ドク38をこのように構成すれば、リミットスイッチ40の不良等によって回転アーム34がストッパー部45に当接した状態にて、ウインチ11がワイヤロープ10を巻き上げようとする場合には、ドク38は、所定の荷重が負荷されることによって二つに割れてワイヤロープ10から外れ落下する。
これにより、ワイヤロープ10下方にて作業している作業員はドク38の落下を確認することができ、リミットスイッチ40が動作していないことを認識することができるため、ウインチ11を手動にて停止する等の処置を行うことができる。このようにドク38が割れる構成とすることによって、リミットスイッチ40の不良という緊急事態を把握することができる。
以上の実施の形態1に示す上限位置停止機構30によれば、以下の効果を奏する。
ドク38は、他の部材を介さず直接回転アーム34に作用すると共にワイヤロープ10先端近傍に固定されているため、搭載艇2をブーム8先端に近い上限位置にて精度良く停止させることができる。
また、搭載艇2をブーム8先端に近い上限位置にて精度良く停止させることができるため、搭載艇2の上げ下げのストロークを大きくとることができる。したがって、天井12までの高さの低いレセス3内においても、搭載艇2の上げ下げを余裕を持って行うことができる。

(実施の形態2)
次に、図7〜図9を参照して本発明の実施の形態2に係る上限位置停止機構について説明する。図7は、上限位置停止機構が適用される揚艇装置を示す側面図であり、図8及び図9は、上限位置停止機構を示す側面図である。
本実施の形態2に係る上限位置停止機構における、上記実施の形態1に係る上限位置停止機構との主な相違点は、上限位置停止機構が適用される揚艇装置の構成が異なる点である。なお、上記実施の形態1と同様の構成には、同一の符号を付し説明を省略する。
実施の形態2における揚艇装置200は、図7に示すように、母船1の甲板50上の舷側近傍に、略コの字型に湾曲したブーム51を備え、ブーム51先端から繰り出されるワイヤロープ10にて搭載艇2を吊り下げ、甲板50上の艇レスト5に対して搭載艇2の搬出及び搬入を行うダビッド型の揚艇装置である。
ブーム51は、基端部51aが甲板50上に回動可能に取り付けられ、背面に設置された油圧シリンダ52の伸縮によって、基端部51aを中心として傾動する。
油圧シリンダ52は、基端部52aが甲板50上に回動可能に取り付けられると共に、伸縮自在のロッド先端部52bがブーム51の背面に回動可能に取り付けられている。
ブーム51は、油圧シリンダ52の最収縮状態では最大起立状態(図7(A)の状態)となり、油圧シリンダ52の最伸長状態では先端部51bが海上側に突出する最大傾立状態(図7(B)の状態)となる。
ブーム51の先端部51bには、ワイヤロープ10が案内されるトップシーブ9が設けられる。
上限位置停止機構の構成は、上記実施の形態1にて示した上限位置停止機構30の構成と同様であるため、説明を省略する。
なお、ウインチ11は、甲板50上に配置される。
揚艇装置200を用いて、搭載艇2を母船1外から甲板50の艇レスト5に対して搬入する操作について説明する。
・油圧シリンダ52を伸長させブーム51を最大傾立状態として、ワイヤロープ10にて搭載艇2を吊り下げる。
・ウインチ11を駆動しワイヤロープ10を巻き上げることによって、搭載艇2を上昇させる。
・上昇している搭載艇2は、上限位置停止機構30の動作によってブーム51先端近傍にて停止する。上限位置停止機構30の動作については、上記実施の形態1に示した動作と同様であるため説明を省略する。
・油圧シリンダ52を収縮させブーム51を最大起立状態とする。
・ウインチ11を駆動しワイヤロープ10を繰り出すことによって、搭載艇2を下降させ甲板50上の艇レスト5に載置する。
なお、搭載艇2を母船1から母船1外へ搬出するには、上記搬入操作と逆の操作を行う。
次に、図8及び図9を参照して、搭載艇2の搬出及び搬入中における上限位置停止機構30について説明する。図8は、ブーム51が最大傾立状態(図7(B)の状態)における上限位置停止機構30を示す図であり、図9は、ブーム51が最大起立状態(図7(A)の状態)における上限位置停止機構30を示す図である。
ブーム51の最大傾立状態では、図8に示すように、回転アーム34はストッパー37にて略水平に支持される。このように、ブーム51の最大傾立状態におけるトップシーブ9の角度は、実施の形態1の場合と同様である。
これに対して、ブーム51が傾動し最大起立状態となった場合には、図9に示すように、トップシーブ9は70度程回転する。
したがって、搭載艇2を母船1に搬入する場合において、ブーム51の最大傾立状態にて上限位置停止機構30によって搭載艇2を上限位置にて停止させ、その後、ブーム51を最大起立状態まで傾動させる場合には、傾動の過程にてワイヤロープ10がトップシーブ9の外周に巻き付く。
これにより、ワイヤロープ10に固定されたドク38もトップシーブ9の外周に当接することになる。したがって、トップシーブ9の素材が柔らかいものであれば、ドク38がトップシーブ9に食い込み、トップシーブ9が損傷してしまう可能性があるため、ドク38はゴム等の弾性部材にて構成するのが望ましい。
また、ブーム51の最大起立状態では、回転アーム34は、水平方向に対して70度程度起立した状態にてストッパー37に支持される。そのため、ウインチ11を駆動して搭載艇2を下降させている最中に母船1が揺動した場合には、回転アーム34がリミットスイッチ40のリターンスプリングの付勢力に抗して回転し、リミットスイッチ40の誤動作によりウインチ11が停止してしまう可能性がある。
このようなリミットスイッチ40の誤動作を防止するために、回転アーム34は、母船1が揺動した場合にでも、回転アーム34の自重がストッパー37に作用するような重心設定とするのが望ましい。
具体的には、一対のレバー35a,35bにおけるストッパー37に当接しない側を切り欠いた形状(54)とすることによって、回転アーム34の重心をストッパー37側にずらす。
このように回転アーム34を形成することによって、ブーム51が最大起立状態において母船1が揺動した場合にでも、リミットスイッチ40の誤動作を防止することができる。
以上の実施の形態2に示したように、本発明に係るトップシーブ用の上限位置停止機構は、実施の形態1に示したスライド式の揚艇装置に限らず、ダビッド型の揚艇装置に対しても適用することができる。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本発明の上限位置停止機構は、母船に対して搭載艇を搬出及び搬入する揚艇装置に適用することができる。
本発明の実施の形態1に係る上限位置停止機構が適用される揚艇装置を示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係る上限位置停止機構が適用される揚艇装置を示す正面図である。 本発明の実施の形態1に係る上限位置停止機構が適用される揚艇装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る上限位置停止機構を示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係る上限位置停止機構を示す断面図である。 ドクの断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る上限位置停止機構が適用される揚艇装置を示す側面図である。 ブームが最大傾立状態における上限位置停止機構を示す側面図である。 ブームが最大起立状態における上限位置停止機構を示す側面図である。
符号の説明
100,200 揚艇装置
1 母船
2 搭載艇
4,50 甲板
7 走行レール
8,51 ブーム
9 シーブ
10 ワイヤロープ
11 ウインチ
30 上限位置停止機構
31 ブラケット
32 回転軸
34 回転アーム
35a,35b レバー
36 連結バー
37 ストッパー
38 ドク
40 リミットスイッチ
41 作動体
45 ストッパー部
52 油圧シリンダ

Claims (5)

  1. ブーム先端から繰り出されるワイヤロープにて重量物を吊り下げ吊荷作業を行うクレーン装置において、前記重量物を上限位置にて停止させる上限位置停止機構であって、
    前記ブーム先端に設けられ前記ワイヤロープが案内されるトップシーブと、
    前記ワイヤロープにより前記重量物を昇降する昇降機と、
    前記トップシーブの回転軸を中心に回転可能な回転アームと、
    前記ワイヤロープ先端近傍に固定され前記ワイヤロープの巻き上げ時に前記回転アームに当接可能な作用体と、
    前記回転アームの回転を検知する検知器と、
    前記ブーム先端に取り付けられ前記トップシーブを支持するブラケットと、
    前記ブラケットに設けられ前記回転アームの自重を支持する支持部材と、を備え、
    前記回転アームは重心を前記支持部材側にずらして形成され、
    前記ワイヤロープの巻き上げ時に前記検知器が前記回転アームの回転を検知した場合に前記昇降機が停止することを特徴とする上限位置停止機構。
  2. 前記回転アームは、前記トップシーブの回転軸の両端部を中心にそれぞれ回転可能な一対のレバーと、
    前記一対のレバーの先端部を連結する連結バーと、を備え、
    前記作用体は、前記ワイヤロープの巻き上げ時に前記連結バーに当接し、前記回転アームを押し上げることを特徴とする請求項1に記載の上限位置停止機構。
  3. 前記ブラケットには前記回転アームの所定以上の回転を規制する回転規制部が設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の上限位置停止機構。
  4. 前記回転アームは、前記連結バーが挿通すると共に回転自在なローラを、さらに備えることを特徴とする請求項2に記載の上限位置停止機構。
  5. 前記作用体は、所定荷重が負荷された場合に、割れることによって前記ワイヤロープから外れる分割構造であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の上限位置停止機構。
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