JP4851177B2 - トナーの湿式定着剤 - Google Patents

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Description

本発明は、トナーの湿式定着剤に関する。
トナーを溶解または膨潤可能で、水に不溶または難溶な有機化合物が、水に分散混合された水中油滴型の定着剤を、未定着のトナーが所定位置に配設された被定着物の表面から噴霧または滴下してトナーを溶解または膨潤させたのち、被定着物を乾燥させるトナーの湿式定着方法、未定着のトナーが所定位置に配設された被定着物を、トナーを溶解または膨潤可能で、水に不溶または難溶な有機化合物が、水に分散混合された水中油滴型の定着剤中に浸漬してトナーを溶解または膨潤させたのち、被定着物を乾燥させるトナーの湿式定着方法、トナーを溶解または膨潤可能で、水に不溶または難溶な有機化合物が、水に分散混合された水中油滴型の定着剤を、未定着のトナーが所定位置に配設された被定着物の裏面から表面まで含浸させてトナーを溶解または膨潤させたのち、被定着物を乾燥させるトナーの湿式定着方法がすでに提案されている(特許文献1、特許文献2等参照)。
すなわち、上記方法によれば、従来の加熱式のトナー定着方法に比べ、定着に大きな熱量が不要となるため、トナーの定着に大きなエネルギーを必要とせず、エネルギーコストが低減できる。また、従来の溶剤式(不水溶性)のトナー定着方法に比べて、有毒ガスの発生もなく安全で、かつ、画像の滲みもなくきれいな定着画像を得ることができる。また、未定着のトナーを定着剤で溶解または膨潤状態にして略定着した状態にしたのち、乾燥させるだけであるので、被定着物が大きなものであっても大掛かりな乾燥装置などを設ける必要がなく、簡単な構造の装置で済み、装置の製造コストも低減できるという利点を備えている。
しかしながら、上記方法で用いられている定着液では、定着は可能であるが、定着液の乾燥に時間がかかり、実用性に耐えるものではなかった。
特許第3290513号公報 特開2004−109751号公報
本発明は、上記事情に鑑みて、定着および乾燥速度が速く、実用性に富んだトナーの湿式定着剤を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載のトナーの湿式定着剤(以下、「請求項1の定着剤」と記す)は、2塩基酸ジエステルと、炭素数1〜3の一級アルコールと、水と、界面活性剤とからなる成分のうち、少なくとも2塩基酸ジエステルと、炭素数1〜3の一級アルコールと、水とからなり、2塩基酸ジエステルが15重量%〜25重量%、一級アルコールが30重量%〜55重量%、界面活性剤が0重量%〜5重量%、残部が水であるとともに、2塩基酸ジエステルが水中油滴型分散状態で分散していることを特徴としている。
本発明の請求項2に記載のトナーの湿式定着剤(以下、「請求項2の定着剤」と記す)は、2塩基酸ジエステルと、炭素数1〜3の一級アルコールと、水と、界面活性剤と、ジエチレングリコールジメチルエーテルとからなる成分のうち、少なくとも2塩基酸ジエステルと、炭素数1〜3の一級アルコールと、水と、ジエチレングリコールジメチルエーテルとからなり、2塩基酸ジエステルが1重量%〜20重量%、一級アルコールが10重量%〜40重量%、界面活性剤が0重量%〜5重量%、ジエチレングリコールジメチルエーテルが10重量%〜30重量%、残部が水であるとともに、2塩基酸ジエステルが水中油滴型分散状態で分散していることを特徴としている。
本発明の請求項3に記載のトナーの湿式定着剤(以下、「請求項3の定着剤」と記す)は、請求項1または請求項2の定着剤において、一級アルコールがエチルアルコールであることを特徴としている。
本発明の請求項4に記載のトナーの湿式定着剤(以下、「請求項4の定着剤」と記す)は、請求項1〜請求項3のいずれかの定着剤において、2塩基酸ジエステルとして、アジピン酸ジメチル、グルタル酸ジメチルおよびコハク酸ジメチルが配合されていることを特徴としている。
本発明の請求項5に記載のトナーの湿式定着剤(以下、「請求項5の定着剤」と記す)は、請求項1〜請求項4のいずれかの定着剤において、界面活性剤が0.5重量%〜5重量%含まれていることを特徴としている。
本発明の定着剤において使用される1級アルコールとしては、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n−プロピルアルコールのいずれを用いても構わないが、請求項3の定着剤のように、エチルアルコールを用いることが好ましい。
また、請求項1の定着剤において、1級アルコールの配合割合は、30重量%〜55重量%に限定されるが、その理由は、1級アルコールの配合割合が30重量%未満であると、液の安定性が悪くなる、液が分離する事がある。又トナーへの浸透性が遅く成り定着性が遅くなる。一方、1級アルコールの配合割合が、55重量%を超えると、紙の乾燥性、定着液の引火性、水希釈安定性が悪くなる。
請求項2の定着剤において、1級アルコールの配合割合は、10重量%〜40重量%に限定されるが、その理由は、以下のとおりである。
すなわち、1級アルコールの配合割合が10重量%未満であると、液の安定性、トナーへの浸透性が悪くなる。即ち定着性が遅く成り定着スピードが遅くなる。一方、1級アルコールの配合割合が、40重量%を超えると、定着液の引火性、定着液の安定性が悪くなる。
本発明の定着剤において使用される2塩基酸ジエステルとしては、例えば、アジピン酸ジメチル、グルタル酸ジメチル、コハク酸ジメチル、フタル酸ジメチル、アジピン酸ジエチル、グルタル酸ジエチル、コハク酸ジエチル、フタル酸ジエチル等が挙げられ、請求項4の定着剤のように、アジピン酸ジメチル、グルタル酸ジメチルおよびコハク酸ジメチルを混合して用いることができる。また、アジピン酸ジメチル、グルタル酸ジメチルおよびコハク酸ジメチルの混合物として市販のインビスタ社製商品名DBEを用いることができる。
さらに、請求項1の定着剤において、2塩基酸ジエステルの配合割合は、15重量%〜25重量%に限定されるが、その理由は、以下のとおりである。
すなわち、2塩基酸ジエステルの配合割合が15重量%未満であると、トナーの溶解、膨潤が遅く成り、定着スピードが遅くなる。一方、2塩基酸ジエステルの配合割合が、25重量%を超えると、トナーに浸透した2塩基酸ジエステルの乾燥が悪くなる。
請求項2の定着剤において、2塩基酸ジエステルの配合割合は、1重量%〜20重量%に限定されるが、その理由は、以下のとおりである。
すなわち、2塩基酸ジエステルの配合割合が1重量%未満であると、液中に分散する2塩基酸ジエステルの量が少なくなりトナーの溶解、膨潤に必要なジエチレングリコールジメチルエーテルの量を多くする必要がある。するとトナーの乾燥性が悪くなる。一方、2塩基酸ジエステルの配合割合が、20重量%を超えると、定着液の安定性が悪くなる(分離傾向になる)。
本発明の定着剤において使用される界面活性剤は、2塩基酸ジエステルの均一分散状態を保持させる目的で添加され、濡れ剤、粒子分散剤とも称されるものが好適に使用される。このような界面活性剤としては、例えば、日信化学工業社製商品名オルフィンや日信化学工業社製商品名サーフィノール等の市販のものが使用できる。
また、請求項1および請求項2の定着剤において、界面活性剤の配合割合は、0重量%〜5重量%に限定されるが、その理由は、界面活性剤の配合割合が5重量%を超えると、液が白濁又は薄くボケる状態になり液の安定性が悪くなり定着液の性能が悪くなる。液の安定性を良くするにはさらに界面活性剤を加えるため、定着性能に悪影響を及ぼすためである。なお、界面活性剤の配合割合は、請求項5の定着剤のように、0.5重量%〜5重量%にすることが好ましい。
本発明の定着剤は、特に限定されないが、たとえば、以下のようにしてトナーを被定着物に定着させることができる。
(1)未定着のトナー粒子が所定位置に配設された紙やOHP用シート等の被定着物の表面に定着剤を噴霧または滴下してトナーを溶解または膨潤させたのち、被定着物を乾燥させてトナーを被定着物に定着させる。
(2)未定着のトナーが所定位置に配設された紙やOHP用シート等の被定着物を定着剤中に浸漬してトナーを溶解または膨潤させたのち、被定着物を乾燥させてトナーを被定着物に定着させる。
(3)未定着のトナーが所定位置に配設された紙等の被定着物の裏面から表面まで定着剤を含浸させてトナーを溶解または膨潤させたのち、被定着物を乾燥させてトナーを被定着物に定着させる。
(4)転写ベルト等の転写体の表面に載せられた未定着のトナーに、定着剤を噴霧または滴下してトナーを溶解または膨潤させたのち、溶解または膨潤してガム状になったトナー面に紙やOHP用シート等の被定着物を押し当ててガム状のトナーを被定着物に転写し、被定着物を乾燥させてトナーを被定着物に定着させる。
(5)本発明の定着液が、トナー粒子とほぼ同じ径程度をして、この定着液に溶解および膨潤するなどせず、一定以上の圧力を外側から加えることによって破壊されるようなワックス等で形成されたシェル中に内包された定着剤入り粒子を作製し、この定着剤入り粒子をトナー粒子とともに被定着物の所定位置に配設したのち、被定着物をローラ等に通して定着剤入り粒子に圧力をかけてシェルを割り、トナー粒子をシェルから漏れ出た定着剤によって溶解または膨潤させたたのち、被定着物を乾燥させてトナーを被定着物に定着させる。
(6)本発明の定着液が、この定着液に溶解および膨潤するなどせず、一定以上の圧力を外側から加えることによって破壊されるようなワックスや紙に浸透、塗布された材料等で形成されたシェル中に内包された定着剤入り粒子を作製し、この定着剤入り粒子をトナー粒子本体内に核となるように内包させたトナー粒子を作製し、従来の方法と同じ方法でトナー粒子を被定着物上に載せタ状態でトナー粒子に加圧ローラ等で圧力を加えて、定着剤入り粒子のシェルを壊し、漏れ出た定着液によってトナー粒子本体を溶解または膨潤させたたのち、被定着物を乾燥させてトナーを被定着物に定着させる。
(7)上記方法を組み合わせる。
なお、定着剤入り粒子は、公知のマイクロカプセルの製造方法を用いることによって得ることができる。
本発明にかかるトナーの湿式定着剤は、以上のように、2塩基酸ジエステルと、炭素数1〜3の一級アルコールと、水と、界面活性剤とからなる成分のうち、少なくとも2塩基酸ジエステルと、炭素数1〜3の一級アルコールと、水とからなり、2塩基酸ジエステルが15重量%〜25重量%、一級アルコールが30重量%〜55重量%、界面活性剤が0重量%〜5重量%、残部が水であるとともに、2塩基酸ジエステルが水中油滴型分散状態で分散している、あるいは、2塩基酸ジエステルと、炭素数1〜3の一級アルコールと、水と、界面活性剤と、ジエチレングリコールジメチルエーテルとからなる成分のうち、少なくとも2塩基酸ジエステルと、炭素数1〜3の一級アルコールと、水と、ジエチレングリコールジメチルエーテルとからなり、2塩基酸ジエステルが1重量%〜20重量%、一級アルコールが10重量%〜40重量%、界面活性剤が0重量%〜5重量%、ジエチレングリコールジメチルエーテルが10重量%〜30重量%、残部が水であるとともに、2塩基酸ジエステルが水中油滴型分散状態で分散しているので、定着および乾燥速度が速く、実用性に富んだものとすることができる。
以下に、本発明の具体的な実施例をその比較例と対比させて詳しく説明する。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
2塩基酸ジエステル(インビスタ社製商品名DBE)と、エチルアルコールと、水とを
2塩基酸ジエステルが15重量%、エチルアルコールが30重量%、水が55重量%となるように配合し、十分に攪拌して定着剤サンプルを得た。
(実施例2)
2塩基酸ジエステルが15重量%、エチルアルコールが50重量%、水が35重量%となるように配合した以外は、実施例1と同様にして定着剤サンプルを得た。
(実施例3)
2塩基酸ジエステルが20重量%、エチルアルコールが40重量%、水が40重量%となるように配合した以外は、実施例1と同様にして定着剤サンプルを得た。
(実施例4)
2塩基酸ジエステルが25重量%、エチルアルコールが50重量%、水が25重量%となるように配合した以外は、実施例1と同様にして定着剤サンプルを得た。
(比較例1)
2塩基酸ジエステルが10重量%、エチルアルコールが28重量%、水が62重量%となるように配合した以外は、実施例1と同様にして定着剤サンプルを得た。
(比較例2)
2塩基酸ジエステルが8重量%、エチルアルコールが25重量%、水が67重量%となるように配合した以外は、実施例1と同様にして定着剤サンプルを得た。
(比較例3)
2塩基酸ジエステルが35重量%、エチルアルコールが57重量%、水が7重量%となるように配合した以外は、実施例1と同様にして定着剤サンプルを得た。
(実施例5)
2塩基酸ジエステル(インビスタ社製商品名DBE)と、エチルアルコールと、界面活性剤(日信化学工業社製商品名オルフィン)と、水とを、2塩基酸ジエステルが15重量%、エチルアルコールが35重量%、界面活性剤が3重量%、水が47重量%となるように配合し、十分に攪拌して定着剤サンプルを得た。
(実施例6)
2塩基酸ジエステルが20重量%、エチルアルコールが40重量%、界面活性剤が2重量%、水が38重量%となるように配合した以外は、実施例5と同様にして定着剤サンプルを得た。
(実施例7)
2塩基酸ジエステルが25重量%、エチルアルコールが50重量%、界面活性剤が1重量%、水が24重量%となるように配合した以外は、実施例5と同様にして定着剤サンプルを得た。
(比較例4)
2塩基酸ジエステルが8重量%、エチルアルコールが25重量%、界面活性剤が0.01重量%、水が66.99重量%となるように配合した以外は、実施例5と同様にして定着剤サンプルを得た。
(比較例5)
2塩基酸ジエステルが27重量%、エチルアルコールが55重量%、界面活性剤が6重量%、水が7重量%となるように配合した以外は、実施例5と同様にして定着剤サンプルを得た。
(実施例8)
2塩基酸ジエステル(インビスタ社製商品名DBE)と、エチルアルコールと、ジエチレングリコールジメチルエーテルと、水とを、2塩基酸ジエステルが5重量%、エチルアルコールが15重量%、ジエチレングリコールジメチルエーテルが40重量%、水が40重量%となるように配合し、十分に攪拌して定着剤サンプルを得た。
(実施例9)
2塩基酸ジエステルが15重量%、エチルアルコールが30重量%、ジエチレングリコールジメチルエーテルが30重量%、水が25重量%となるように配合した以外は、実施例8と同様にして定着剤サンプルを得た。
(実施例10)
2塩基酸ジエステルが20重量%、エチルアルコールが30重量%、ジエチレングリコールジメチルエーテルが10重量%、水が40重量%となるように配合した以外は、実施例8と同様にして定着剤サンプルを得た。
(実施例11)
2塩基酸ジエステルが20重量%、エチルアルコールが30重量%、ジエチレングリコールジメチルエーテルが20重量%、水が30重量%となるように配合した以外は、実施例8と同様にして定着剤サンプルを得た。
(実施例12)
2塩基酸ジエステルが20重量%、エチルアルコールが45重量%、ジエチレングリコールジメチルエーテルが10重量%、水が25重量%となるように配合した以外は、実施例8と同様にして定着剤サンプルを得た。
(実施例13)
2塩基酸ジエステルが18重量%、エチルアルコールが40重量%、ジエチレングリコールジメチルエーテルが10重量%、水が32重量%となるように配合した以外は、実施例8と同様にして定着剤サンプルを得た。
(比較例6)
2塩基酸ジエステルが8重量%、エチルアルコールが9重量%、ジエチレングリコールジメチルエーテルが25重量%、水が67重量%となるように配合した以外は、実施例8と同様にして定着剤サンプルを得た。
(比較例7)
2塩基酸ジエステルが30重量%、エチルアルコールが45重量%、ジエチレングリコールジメチルエーテルが8重量%、水が22重量%となるように配合した以外は、実施例8と同様にして定着剤サンプルを得た。
(実施例14)
2塩基酸ジエステル(インビスタ社製商品名DBE)と、エチルアルコールと、ジエチレングリコールジメチルエーテルと、界面活性剤(日信化学工業社製商品名オルフィン)と、水とを、2塩基酸ジエステルが5重量%、エチルアルコールが20重量%、ジエチレングリコールジメチルエーテルが20重量%、界面活性剤が2重量%、水が53重量%となるように配合し、十分に攪拌して定着剤サンプルを得た。
(実施例15)
2塩基酸ジエステルが20重量%、エチルアルコールが40重量%、ジエチレングリコールジメチルエーテルが10重量%、界面活性剤が2重量%、水が28重量%となるように配合した以外は、実施例14と同様にして定着剤サンプルを得た。
(実施例16)
2塩基酸ジエステルが10重量%、エチルアルコールが30重量%、ジエチレングリコールジメチルエーテルが20重量%、界面活性剤が5重量%、水が35重量%となるように配合した以外は、実施例14と同様にして定着剤サンプルを得た。
(実施例17)
2塩基酸ジエステルが10重量%、エチルアルコールが30重量%、ジエチレングリコールジメチルエーテルが20重量%、界面活性剤が5重量%、水が35重量%となるように配合した以外は、実施例14と同様にして定着剤サンプルを得た。
(比較例8)
2塩基酸ジエステルが0.5重量%、エチルアルコールが30重量%、ジエチレングリコールジメチルエーテルが20重量%、界面活性剤が5重量%、水が15重量%となるように配合した以外は、実施例14と同様にして定着剤サンプルを得た。
(比較例9)
2塩基酸ジエステルが25重量%、エチルアルコールが35重量%、ジエチレングリコールジメチルエーテルが20重量%、界面活性剤が5重量%、水が15重量%となるように配合した以外は、実施例14と同様にして定着剤サンプルを得た。
(比較例10)
2塩基酸ジエステルが0.2重量%、エチルアルコールが8重量%、ジエチレングリコールジメチルエーテルが9重量%、界面活性剤が6重量%、水が76.8重量%となるように配合した以外は、実施例14と同様にして定着剤サンプルを得た。
上記実施例1〜実施例17および比較例1〜比較例10で得られた定着剤サンプルについて、トナーの粘着速さ、トナーの粘着速さ、トナーの転写性、乾燥性、安定性を調べ、その結果を以下の表1〜表 に示した。
なお、トナーの粘着速さについては、B5サイズのコピー専用紙上に赤色着色トナー(コニカミノルタ社製)を15mg載せて、指によってコピー専用紙上で均一に押し広げたのち、1mLの定着剤サンプルをコピー専用紙上のトナー面に均一に噴霧し、何秒後に指で粘着性を感じるかを調べ、5秒以内に粘着性がでたものを◎、5秒を超え10秒以内に粘着性がでたものを○、10秒を超え30秒以内に粘着性がでたものを△、30秒を超えて粘着性がでたものを×とした。
トナーの転写性については、ポリイミド製のベルト上に赤色着色トナー(コニカミノルタ社製)を15mg載せて、指によってベルト上で均一に押し広げたのち、1mLの定着剤サンプルをベルト上のトナー面に均一に噴霧し、直ちにトナー面にコピー専用紙を載せた状態でコピー専用紙をこすり、何秒後にコピー専用紙を剥がせば、ベルト上のトナーがうまくコピー専用紙に転写されるかを調べ、5秒以内に転写できたものを◎、5秒を超え10秒以内に転写できたものを○、10秒を超え15秒以内に転写できたものを△、15秒を超えて転写できたものを×とした。
乾燥性については、B5サイズのコピー専用紙上に赤色着色トナー(コニカミノルタ社製)を15mg載せて、指によってコピー専用紙上で均一に押し広げたのち、1mLの定着剤サンプルをコピー専用紙上のトナー面に均一に噴霧し、噴霧部分を指で触った場合、何分で手に湿り気および粘着性を感じなくなるかを調べ、3分以内に湿り気および粘着性を感じなくなるを◎、3分を超え5分以内に湿り気および粘着性を感じなくなるを○、5分を超え10分以内に湿り気および粘着性を感じなくなるを△、10分を超えて湿り気および粘着性を感じなくなるを×とした。
安定性については、作製した定着剤を蓋付き容器内に入れて常温で1時間放置したのちの定着剤の状態を調べ、成分の分離がないを○、液がぼける(不透明になる)を△、成分が分離したが×とした。
Figure 0004851177
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Claims (5)

  1. 2塩基酸ジエステルと、炭素数1〜3の一級アルコールと、水と、界面活性剤とからなる成分のうち、少なくとも2塩基酸ジエステルと、炭素数1〜3の一級アルコールと、水とからなり、2塩基酸ジエステルが15重量%〜25重量%、一級アルコールが30重量%〜55重量%、界面活性剤が0重量%〜5重量%、残部が水であるとともに、2塩基酸ジエステルが水中油滴型分散状態で分散していることを特徴とするトナーの湿式定着剤。
  2. 2塩基酸ジエステルと、炭素数1〜3の一級アルコールと、水と、界面活性剤と、ジエチレングリコールジメチルエーテルとからなる成分のうち、少なくとも2塩基酸ジエステルと、炭素数1〜3の一級アルコールと、水と、ジエチレングリコールジメチルエーテルとからなり、2塩基酸ジエステルが1重量%〜20重量%、一級アルコールが10重量%〜40重量%、界面活性剤が0重量%〜5重量%、ジエチレングリコールジメチルエーテルが10重量%〜30重量%、残部が水であるとともに、2塩基酸ジエステルが水中油滴型分散状態で分散していることを特徴とするトナーの湿式定着剤。
  3. 一級アルコールがエチルアルコールである請求項1または請求項2に記載のトナーの湿式定着剤。
  4. 2塩基酸ジエステルとして、アジピン酸ジメチル、グルタル酸ジメチルおよびコハク酸ジメチルが配合されている請求項1〜請求項3のいずれかに記載のトナーの湿式定着剤。
  5. 界面活性剤が0.5重量%〜5重量%含まれている請求項1〜請求項4のいずれかに記載のトナーの湿式定着剤。
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