JP2004333866A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004333866A
JP2004333866A JP2003129692A JP2003129692A JP2004333866A JP 2004333866 A JP2004333866 A JP 2004333866A JP 2003129692 A JP2003129692 A JP 2003129692A JP 2003129692 A JP2003129692 A JP 2003129692A JP 2004333866 A JP2004333866 A JP 2004333866A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
fixing
toner image
fixing liquid
transfer belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003129692A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichiro Miyaguchi
耀一郎 宮口
Tsuneo Kurotori
恒夫 黒鳥
Yutaka Ebi
豊 海老
Takeshi Takemoto
武 竹本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2003129692A priority Critical patent/JP2004333866A/ja
Publication of JP2004333866A publication Critical patent/JP2004333866A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】省エネ対策のための湿式定着方式を応用することで、トナー飛散を抑制することである。
【解決手段】非水系又は準水系の有機材料からなる定着液92を用い、これを中間転写ベルト10上のトナーに対して付与することで、中間転写ベルト上のトナーに粘着力が発現する。この粘着力により、中間転写ベルト表面とトナーとの付着力が増し、中間転写ベルト表面からトナーがこぼれ落ちにくくなる。なお、本装置では、転写紙Pに転移される前の段階で、トナーには既に粘着力が発現しているため、このトナーが転写紙表面に転移された後にトナーが転写紙表面からこぼれ落ちることも、同時に抑制される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは、定着液をトナーに付与してそのトナーを記録材上に定着させる画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、記録材上のトナーを定着させる方式としては、一般に利用されている熱と圧力によりトナーを記録材表面に定着させる熱定着方式のほか、定着液を用いてトナーに粘着力を発現させてトナーを記録材表面に定着させる湿式定着方式も知られている。この湿式定着方式を採用する画像形成装置としては、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3等に開示されたものがある。
【0003】
【特許文献1】
特許第3290513号公報
【特許文献2】
特開平8−72386号公報
【特許文献3】
特開平9−78039号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来から、感光体ドラム等のトナー像担持体の表面にトナー像を形成して、これを最終的に記録材表面に転写する画像形成装置が知られている。このような画像形成装置においては、トナー像担持体の表面上のトナー像を、被転写体又は記録材に転移させなければならない。そのため、トナー像担持体の表面にトナー像を形成してから、これを被転写体又は記録材に転移させるまでの間は、そのトナー像を構成するトナーとトナー像担持体表面との間の付着力は比較的弱い。そのため、トナー像担持体の表面移動により生じる衝撃、重力、遠心力等の作用を受けて、トナーがトナー像担持体表面からこぼれ落ち、飛散してしまうという問題があった。
また、記録材にトナー像を転移させてから、この記録材上のトナー像に対して定着処理がなされるまでの間も、そのトナー像を構成するトナーと記録材表面との間の付着力は弱い。そのため、記録材の表面移動により生じる衝撃、重力等の作用を受けて、トナーが記録材表面からこぼれ落ち、飛散してしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、以上の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、省エネ対策のための湿式定着方式を応用することで、トナー飛散を抑制する画像形成装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、トナー像を表面に担持するトナー像担持体と、該トナー像担持体上にトナー像を形成するためのトナー像形成手段とを備え、該トナー像を構成するトナーに定着液を付与し、該トナーを記録材の表面に定着させて画像を形成する画像形成装置において、上記定着液として、非水系又は準水系の有機材料からなる定着液を用い、該定着液を、トナー像担持体上のトナーに対して付与して該トナーの表面に粘着性を発現させ、該粘着力及び圧力により該トナーを上記記録材の表面に定着させることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記トナー像担持体上のトナーに定着液を付与してこれを被転写体の表面又は上記記録材の表面に転移させた後、該トナー像担持体の表面をクリーニングするクリーニング手段を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記トナー像形成手段は、潜像担持体上の潜像にトナーを付着させてトナー像を形成した後、該トナー像を上記トナー像担持体に転移させるものであることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、トナー像を表面に担持するトナー像担持体と、該トナー像担持体上にトナー像を形成するためのトナー像形成手段とを備え、該トナー像を構成するトナーに定着液を付与し、該トナーを記録材の表面に定着させて画像を形成する画像形成装置において、上記定着液として、非水系又は準水系の有機材料からなる定着液を用い、該定着液を上記記録材の表面に付与した後、上記トナー像担持体上のトナー像を該記録材の表面に転移させることで、該トナー像を構成するトナーの表面に粘着性を発現させ、該粘着力及び圧力により該トナーを上記記録材の表面に定着させることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1、2、3又は4の画像形成装置において、上記トナーの表面に上記定着液の薄膜が付着して、該トナーの表面部分のみに粘着性が発現するように、上記定着液を付与することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の画像形成装置において、上記定着液を、ガス状又はミスト状の状態で付与することを特徴とするものである。
【0007】
上記請求項1乃至6のにおいては、非水系又は準水系の有機材料からなる定着液を用い、これをトナーに付与することで、トナーの表面に粘着力を発現させる。
そして、請求項1の画像形成装置では、トナー像担持体上のトナーに対して定着液を付与するため、トナー像担持体上のトナーに粘着力が発現する。この粘着力により、トナー像担持体表面とトナーとの付着力が増し、トナー像担持体表面からトナーがこぼれ落ちにくくなる。なお、本装置では、記録材に転移される前の段階で、トナーには既に粘着力が発現しているため、このトナーが記録材表面に転移された後にトナーが記録材表面からこぼれ落ちることも、同時に抑制される。
また、請求項4の画像形成装置では、トナー像が転移される前の記録材の表面に定着液を付与しておき、その記録材表面にトナーを転移させる。これにより、記録材上にトナーを転移させてから定着液を付与する場合に比べて短い時間で、トナーに粘着力が発現する。よって、粘着力が発現していない状態のトナーが記録材表面に付着している時間が短くなり、記録材表面からこぼれ落ちるトナーの量を少なくできる。また、トナー像担持体の表面には定着液がほとんど付着しないので、トナー像担持体へのダメージが少ない。
【0008】
【発明の実施の形態】
〔実施形態1〕
以下、本発明を、画像形成装置としての電子写真方式のカラー複写機(以下、単に「複写機」という。)に適用した一実施形態(以下、本実施形態を「実施形態1」という。)について説明する。なお、本実施形態の複写機は、トナー像担持体である中間転写ベルトを備えたいわゆるタンデム型のカラー画像形成装置である。
図2は、本実施形態に係る複写機全体の概略構成図である。この複写機は、複写機本体100と、この複写機本体を載置する給紙テーブル200と、その複写機本体上に取り付けるスキャナ300と、このスキャナの上部に取り付けられる原稿自動搬送装置(ADF)400とから構成されている。
【0009】
図3は、複写機本体100部分の構成を示す拡大図である。複写機本体100には、トナー像担持体としての中間転写ベルト10が設けられている。この中間転写ベルト10は、3つの支持部材である支持ローラ14,15,16に張架された状態で、図3中時計回り方向に回転駆動される。支持ローラのうちの第1支持ローラ14と第2支持ローラ15との間のベルト張架部分には、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの画像形成ユニット18Y,18C,18M,18BKが並んで配置されている。これらの画像形成ユニット18Y,18C,18M,18BKの上方には、図2に示すように、露光装置21が設けられている。この露光装置21は、スキャナ300で読み取った原稿の画像情報に基づいて、各画像形成ユニットに設けられる潜像担持体としての感光体ドラム20Y,20C,20M,20BK上に静電潜像を形成するためのものである。また、支持ローラのうちの第3支持ローラ16に対向する位置には、2次転写装置22が設けられている。この2次転写装置22は、2つのローラ23a,23b間に表面移動部材としての転写部材である無端ベルト状の2次転写ベルト24が張架した構成を有する。そして、中間転写ベルト10上のトナー像を記録材としての転写紙上に2次転写する際には、2次転写ベルト24を第3支持ローラ16に巻き付いた中間転写ベルト10部分に押し当てて2次転写を行う。なお、2次転写装置22は、2次転写ベルト24を用いた構成でなくても、例えば転写ローラを用いた構成としてもよい。また、中間転写ベルト10の支持ローラのうちの第2支持ローラ15に対向する位置には、ベルトクリーニング装置17が設けられている。このベルトクリーニング装置17は、転写紙に中間転写ベルト10上のトナー像を転写した後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナー及び後述する定着液を除去するためのものである。
【0010】
次に、画像形成ユニット18Y,18C,18M,18BKの構成について説明する。以下の説明では、黒色のトナー像を形成する画像形成ユニット18BKを例に挙げて説明するが、他の画像形成ユニット18Y,18C,18Mも同様の構成を有する。なお、画像形成ユニット18Y,18C,18M,18BKは、少なくとも感光体ドラム20と、画像形成ユニットを構成する構成部品や構成装置の全部又は一部とを備えたプロセスカートリッジとして構成することができる。この場合、画像形成ユニット18Y,18C,18M,18BKを複写機本体100に対して着脱自在に構成できるので、メンテナンス性が向上する。
【0011】
図4は、隣り合う2つの画像形成ユニット18M,18BKの構成を示す拡大図である。なお、図中の符号では、色の区別を示す「M」及び「BK」の記号を省略しており、以下の説明でも記号は適宜省略する。
画像形成ユニット18には、感光体ドラム20の周囲に、帯電装置60、現像装置61、感光体クリーニング装置63及び除電装置64が設けられている。また、感光体ドラム20に対して中間転写ベルト10を介して対向する位置には、1次転写装置62が設けられている。
【0012】
上記帯電装置60は、帯電ローラを採用した接触帯電方式のものであり、感光体ドラム20に接触して電圧を印加することにより感光体ドラム20の表面を一様に帯電する。この帯電装置60には、非接触のスコロトロンチャージャなどを採用した非接触帯電方式のものも採用できる。
【0013】
また、上記現像装置61は、一成分現像剤を使用してもよいが、本実施形態では、磁性キャリアと非磁性トナーからなる二成分現像剤(以下、単に「現像剤」という。)を使用している。本実施形態で使用する各色トナーは、それぞれの色に着色された樹脂材料からなり、後述する定着液によって溶解又は膨潤可能なもので形成されている。この現像装置61は、攪拌部66と現像部67に大別できる。攪拌部66では、現像剤が攪拌されながら搬送されて現像剤担持体としての現像スリーブ65上に供給される。この攪拌部66は、平行な2本のスクリュ68が設けられており、2本のスクリュ68の間には、両端部で互いが連通するように仕切るための仕切り板が設けられている。また、現像ケース70には現像装置内の現像剤のトナー濃度を検知するためのトナー濃度センサ71が取り付けられている。一方、現像部67では、現像スリーブ65に付着した現像剤のうちのトナーが感光体ドラム20に転移される。この現像部67には、現像ケース70の開口を通して感光体ドラム20と対向する現像スリーブ65が設けられており、その現像スリーブ65内には図示しないマグネットが固定配置されている。また、現像スリーブ65に先端が接近するようにドクタブレード73が設けられている。
【0014】
この現像装置61では、現像剤を2本のスクリュ68で攪拌しながら搬送循環し、現像スリーブ65に供給する。現像スリーブ65に供給された現像剤は、マグネットにより汲み上げて保持される。現像スリーブ65に汲み上げられた現像剤は、現像スリーブ65の回転に伴って搬送され、ドクタブレード73により適正な量に規制される。なお、規制された現像剤は攪拌部66に戻される。このようにして感光体ドラム20と対向する現像領域まで搬送された現像剤は、マグネットにより穂立ち状態となり、磁気ブラシを形成する。現像領域では、現像スリーブ65に印加されている現像バイアスにより、現像剤中のトナーを感光体ドラム20上の静電潜像部分に移動させる現像電界が形成される。これにより、現像剤中のトナーは、感光体ドラム20上の静電潜像部分に転移し、感光体ドラム20上の静電潜像は可視像化され、トナー像が形成される。現像領域を通過した現像剤は、マグネットの磁力が弱い部分まで搬送されることで現像スリーブ65から離れ、攪拌部66に戻される。
このような動作の繰り返しにより、攪拌部66内のトナー濃度が薄くなると、それをトナー濃度センサ71が検出し、その検出結果に基づいて攪拌部66にトナーが補給される。
【0015】
また、上記1次転写装置62は、1次転写ローラを採用しており、中間転写ベルト10を挟んで感光体ドラム20に押し当てるようにして設置されている。1次転写装置62は、ローラ形状のものでなくても、導電性のブラシ形状のものや、非接触のコロナチャージャなどを採用してもよい。また、各1次転写装置62の間には、中間転写ベルト10の裏面すなわち内周面側に接触する導電性ローラ74が設けられている。この導電性ローラ74は、1次転写時に各1次転写装置62により印加するバイアスが、中間転写ベルト10の内周面側の層を通じて隣接する画像形成ユニットに流れ込むことを阻止するものである。
【0016】
また、上記感光体クリーニング装置63は、先端を感光体ドラム20に押し当てられるように配置される、例えばポリウレタンゴム製のクリーニングブレード75を備えている。また、本実施形態では、クリーニング性能を高めるために感光体ドラム20に接触する導電性のファーブラシ76を併用している。このファーブラシ76には、金属製の電界ローラ77からバイアスが印加されており、その電界ローラ77にはスクレーパ78の先端が押し当てられている。そして、クリーニングブレード75やファーブラシ76により感光体ドラム20から除去されたトナーは、感光体クリーニング装置63の内部に収容される。その後、回収スクリュ79により感光体クリーニング装置63の片側に寄せられ、後述するトナーリサイクル装置80を通じて現像装置61へと戻され、再利用する。
また、除電装置64は、除電ランプで構成されており、光を照射して感光体ドラム20の表面電位を初期化する。
【0017】
以上の構成をもつ画像形成ユニット18では、感光体ドラム20の回転とともに、まず帯電装置60で感光体ドラム20の表面を一様に帯電する。次いでスキャナ300により読み取った画像情報に基づいて露光装置21からレーザやLED等による書込光Lを照射し、感光体ドラム20上に静電潜像を形成する。その後、現像装置61により静電潜像が可視像化されてトナー像が形成される。このトナー像は、1次転写装置62により中間転写ベルト10上に1次転写される。1次転写後に感光体ドラム20の表面に残留した転写残トナーは、感光体クリーニング装置63により除去され、その後、感光体ドラム20の表面は、除電装置64により除電されて、次の画像形成に供される。
【0018】
次に、本実施形態における複写機の動作について説明する。
上記構成をもつ複写機を用いて原稿のコピーをとる場合、まず、原稿自動搬送装置400の原稿台30に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれで押さえる。その後、ユーザーが図示しないスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときには、原稿がコンタクトガラス32上に搬送される。そして、スキャナ300が駆動して第1走行体33および第2走行体34が走行を開始する。これにより、第1走行体33からの光がコンタクトガラス32上の原稿で反射し、その反射光が第2走行体34のミラーで反射されて、結像レンズ35を通じて読取センサ36に案内される。このようにしいて原稿の画像情報を読み取る。
【0019】
また、ユーザーによりスタートスイッチが押されると、図示しない駆動モータが駆動し、支持ローラ14,15,16のうちの1つが回転駆動して中間転写ベルト10が回転駆動する。また、これと同時に、各画像形成ユニット18Y,18C,18M,18BKの感光体ドラム20Y,20C,20M,20BK及び2次転写装置22の2次転写ベルト24も回転駆動する。なお、これら中間転写ベルト10、感光体ドラム20Y,20C,20M,20BK及び2次転写ベルト24は、これらの間で一定の相対速度が維持されるように、後述する同期制御がなされている。その後、スキャナ300の読取センサ36で読み取った画像情報に基づき、露光装置21から、各画像形成ユニットの感光体ドラム20Y,20C,20M,20BK上に書込光Lがそれぞれ照射される。これにより、各感光体ドラム20Y,20C,20M,20BKには、それぞれ静電潜像が形成され、現像装置61Y,61C,61M,61BKにより可視像化される。そして、各感光体ドラム20Y,20C,20M,20BK上には、それぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのトナー像が形成される。このようにして形成された各色トナー像は、各1次転写装置62Y,62C,62M,62BKにより、順次中間転写ベルト10上に重なり合うようにそれぞれ1次転写される。これにより、中間転写ベルト10上には、各色トナー像が重なり合った合成トナー像が形成される。なお、2次転写後の中間転写ベルト10上に残留した転写残トナーは、ベルトクリーニング装置17により除去される。
【0020】
また、ユーザーによりスタートスイッチが押されると、ユーザーが選択した転写紙に応じた給紙テーブル200の給紙ローラ42が回転し、給紙カセット44の1つから転写紙が送り出される。送り出された転写紙は、分離ローラ45で1枚に分離して給紙路46に入り込み、搬送ローラ47により複写機本体100内の給紙路48まで搬送される。このようにして搬送された転写紙は、レジストローラ49に突き当たったところで止められる。なお、給紙カセット44にセットされていない転写紙を使用する場合、手差しトレイ51にセットされた転写紙を給紙ローラ50により送り出し、分離ローラ52で1枚に分離した後、手差し給紙路53を通って搬送される。そして、同じくレジストローラ49に突き当たったところで止められる。
【0021】
レジストローラ49は、上述のようにして中間転写ベルト10上に形成された合成トナー像が2次転写装置22の2次転写ベルト24に対向する2次転写部に搬送されるタイミングに合わせて回転を開始する。ここで、レジストローラ49は、一般的には接地されて使用されることが多いが、転写紙の紙粉除去のためにバイアスを印加するようにしてもよい。その印加バイアスには、DC電圧が用いられるが、転写紙をより均一に帯電させるためにDCオフセット成分をもったAC電圧を用いてもよい。なお、このようにバイアスが印加されたレジストローラ49を通過した後の転写紙表面は、若干ながら負極性に帯電する。よって、この場合、中間転写ベルト10から転写紙への2次転写時にはレジストローラ49にバイアスが印加されなかった転写紙とは転写条件が変わるため、適宜転写条件を変更する必要が生じる。
【0022】
レジストローラ49により送り出された転写紙は、中間転写ベルト10と2次転写ベルト24との間に形成される2次転写ニップに送り込まれ、2次転写装置22により、中間転写ベルト10上の合成トナー像が転写紙上に2次転写される。ここで、本実施形態では、この2次転写前に、後述するように、中間転写ベルト10上の合成トナー像に定着液を付与する。そして、定着液が付与された合成トナー像が2次転写ニップにおいて転写紙に押しつけられることで、その合成トナー像は、転写紙に2次転写されると同時に、転写紙上に定着される。その後、転写紙は、2次転写ベルト24に吸着した状態で排紙ローラ56まで搬送され、排紙トレイ57に排出されスタックされる。
【0023】
次に、本発明の特徴部分である定着工程について説明する。
図1は、本実施形態1に係る複写機の定着液付与手段としての定着液供給装置を含む部分の概略構成図である。
本実施形態1の複写機は、中間転写ベルト10の表面移動方向において2次転写部の上流側に定着液供給装置90が配置されている。この定着液供給装置90は、中間転写ベルト10の表面と微小間隔を開けて対向するように配置される定着液供給手段としての供給ローラ91を備えている。定着液供給装置90は、供給ローラ91が中間転写ベルト10の表面に対して近接したり離間したりできるように、図示しない駆動機構によって移動可能な構成となっている。また、定着液供給装置90の定着液タンク93の内部には定着液92が収容されており、この定着液92に供給ローラ91が浸った状態で配置されている。供給ローラ91は、トナーに定着液92を付与する際には図中矢印の方向に回転駆動する。これにより、供給ローラ91の表面に定着液92が汲み上げられる。このようにして汲み上げられた定着液92は、メータリングブレード94によって規制され、供給ローラ91の表面に付着する定着液が適量に調整される。そして、供給ローラ91上の定着液は、供給ローラ91の回転に伴って中間転写ベルト10の表面との対向位置まで搬送され、中間転写ベルト10の表面に定着液を供給する。
【0024】
本実施形態で使用するトナーの材料としては、熱可塑性及び熱溶融性の樹脂が選択される。例えば、ポリスチレン、ポリアクリル酸アルキル、ポリメタクリル酸アルキル、スチレンーアクリルニトリル共重合体、スチレンーアクリル共重合体、スチレンーブタジエン共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、アリキド樹脂、エポキシ樹脂、ポリ酢酸ビニル、不飽和ポリエステル、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、シリコーン樹脂など多様な樹脂材料を用いることができる。また、これに有機染料及び無機顔料が添加されるが、この染料あるいは顔料としては、例えば、カーボンブラック、キナクリドン誘導体、フタロシアニン誘導体、ベンチジンイエロー等の有色添加材が挙げられる。さらにワックスやロジン等を添加してもよい。
【0025】
上記の樹脂材料を主成分とするトナーは、SP値(溶解係数)が近い有機材料が接触することで、膨潤やタック性が発現される。
本実施形態で使用する定着液92に含まれる有機材料としては、例えば、セロソルブ類、及びその誘導体類、カルビトール類およびその誘導体、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、2−ピロリジノン、N−メチル−2−ピロリジノン、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン及びポリオキシエチレンアルキルエーテル類が挙げられる。また、相溶性が高く、即効性がある有機材料としては、低分子溶媒があり、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ジペンテン、塩化メチル、クロロベンゼン、エタノール、ブタノール、プロパノール、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、エチルビニルエーテル、アセトン、MEK、ペンタノン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、蟻酸エチル、蟻酸ブチル、酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、2−メトキシエタノール、2−ブトキシエタノール、フルフリルアルコール、テトラヒドラフラン等が挙げられる。選択された有機材料の1種又は2種以上の混合材料や、水系分散、水準系溶解または分散の溶媒を、定着液として用いると効果的である。このような有機材料とトナー材料は、溶解性を併せ持ち、トナー表面のフイルミング効果を持ち、固着や定着時の加圧により、平面伸延固着する。
【0026】
そして、本実施形態では、上述した有機材料を非水系又は準水系の有機材料とすべく、界面活性剤を定着液に含有させている。この界面活性剤としては、フッ素系界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤などがある。フッ素系界面活性剤としては、フロロアルキルカルボン酸フロロアルキルスルホン酸塩、フロロアルキルリン酸エステルフロロアルキルエチレンオキサイド付加物などが挙げられる。また、非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキル及びアリールエーテル、ポリオキシエチレンスチロールエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド等が挙げられる。また、両性界面活性剤としては、スルホベタイン系、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導体等が挙げられる。また、陽イオン界面活性剤としては、脂肪族アミン塩、アルキル第4級アンモニウム塩、芳香族第4級アンモニウム塩、複素環第4級アンモニウム塩が挙げられる。また、陰イオン界面活性剤としては、例えば、アルキルカルボン酸、N−アシルアミノ酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルエーテル酢酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩等が挙げられる。
【0027】
これらの界面活性剤と上述した有機材料とを混合させることで、水に対して可溶性若しくは懸濁状の分散系となる。具体的には、水系や準水系に有機材料を乳化分散やエマルジョン分散させる。トナー表面は有機材料で構成されているので撥水性が大きい。それゆえ、水は弾かれるが、SP値が近い有機エマルジョンはトナーに付与浸透し、膨潤やタック性が発現する。水系ではヒドロゲルを生成する材料で有機材料を分散させて、選択的に有機材料とトナー表面に取り込ませる。ヒドロゲルを生成させる材料の例を挙げると、ポリビニールアルコール、ポリ酢酸ビニル部分ケン化合物、ポリヒドロキシエチレンメタクリレート等水酸基系がある。イオン解離基系としては、ポリアクリル酸、ポリアクリルニトリルケン化物、ポリスチレンスルホン酸、エーテル基を持つものとしては、ポリメチルビニルエーテル、ポリエチレングリコール、さらにアミド基を持つものとして、ポリアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、脂環式化合物として、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピリジン等がある。また、天然材料としては多糖類で、デンプン、ガラクトマンナン繊維素誘導体、ニトロセルロース、メチルセルロース、ヒドリキシプロピルメチルセルロース、ペクチン酸、ペクチニン酸、アルギン酸、寒天、グリコプロテイン等がある。また、蛋白質系では、ゼラチン、アクチン、ヘモグロビンSインスリン、フイブリン、卵白アルブミン、ミオシン、コラーゲン、ポリペプチド、カゼイン等がある。
エマルジョンのサイズはφ1〜500μmとすることができる。しかし、トナーのサイズ4〜10μmが主体であるから、エマルジョンのサイズはφ2〜30μm程度が適当である。
【0028】
このような非水系、準水系の有機材料は、無公害高沸点温度とすることが可能であり、低蒸気圧での揮発性を有し、長期の使用に耐え得る。しかし、空気に露出した薄膜状態の有機材料は、条件によっては、塵埃を取り込んで揮発固化するおそれがある。このように有機材料が揮発固化した定着液を用いると、画像形成工程、特に転写工程に悪影響を及ぼすことになる。そこで、上述した有機材料に湿潤剤を含有させるのが望ましい。これにより、大気中の蒸気圧から水分を級蔵し、有機材料中の水分の揮発を押さえることができるので、有機材料が揮発固化するのを抑制することができる。この湿潤剤としては、界面活性剤や親水基を持つ材料を用いることができるが、特にスルホン酸基または硫酸基を具備するものが好ましい。具体的には、例えば、第2級高級アルコール硫酸エステル塩、スルホコハク酸エステルアルキルナフタリンスルホン酸、グリセリン、ジエチレングリコール、高級アルコール系を用いることができる。
また、水系の分散性または溶解性を有する有機材料は、PH依存性があるため、適正な液管理が必要となる。適正なPH値としては5〜8が妥当である。PHが8以上であるとエステル系化合物が徐々に加水分解されてしまい、また、PHが5以下であると画像形成装置の部品に対して錆等の問題が発生するおそれがある。このような適正なPH値に調整する試薬としては、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム塩、炭酸リチウム、炭酸カリウム、炭酸ナチリウム等がある。
また、定着液の腐敗防止のため、防腐剤を添加してもよい。この防腐剤としては、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフエノールナトリウムなどが挙げられる。
有機材料に用いる試薬は、水系との適正混合比、PH調整、防腐剤、SP値、粘度、溶媒の共通イオン効果、湿潤性、濡れ性等を考慮されて適宜選択する。
【0029】
また、本実施形態の中間転写ベルト10の表面は、定着液に対して撥液性が付与されている。このような撥液性を付与するため、中間転写ベルト10の材質としては、例えば、イソプレンゴム、ネオプレンゴム、クロロプレンゴム、シリコンゴム系、テフロン(登録商標)ゴム系、ブタジエンモム、ビスフエノール系エポキシ樹脂、フエノールテルペン樹脂、フエノールエーテル樹脂、ポリ塩化ビニリデン、ポリプリピレン、ナイロン系等を用いることができる。更に、耐久性とトナーによるダメージの防止との観点から、ポリエチレンテレフタノート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルニトリル、アラミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド等を用いることもできる。このような撥液性を有する中間転写ベルト10の表面に供給ローラ91上の定着液92が接触すると、その定着液92は、中間転写ベルト10の表面に付着しないまま供給ローラ91上に残存することになる。すなわち、中間転写ベルト10の表面に定着液92を供給しても、中間転写ベルト10の表面には定着液92がほとんど付着しない。
【0030】
次に、本実施形態1における定着工程の流れについて説明する。
中間転写ベルト10上に各色トナー像が重なり合って合成トナー像が形成されると、その合成トナー像は、中間転写ベルト10の表面移動に伴って、定着液供給装置90の供給ローラ91と対向する位置に搬送される。定着液供給装置90は、合成トナー像が搬送されてくるまでは、中間転写ベルト10と離間した状態で待機している。そして、定着液供給装置90は、合成トナー像の先端が供給ローラ91との対向位置に到達する直前に、上記駆動機構によって供給ローラ91が中間転写ベルト10の表面に近接する位置に移動する。これにより、供給ローラ91上の定着液92が中間転写ベルト10の表面に供給されることになる。トナーが担持されていない中間転写ベルト10の表面は、上述のように撥液処理されているために定着液92をはじくことになる。そのため、その表面部分に接触していた定着液92は、その表面部分に付着せずに、供給ローラ91上に付着したまま定着液供給装置90内に回収される。一方、中間転写ベルト10の表面上に担持されたトナーに接触していた定着液92は、供給ローラ91上ではなくトナーに付着する。よって、液供給位置を通過した中間転写ベルト10上では、トナーを担持した部分にだけ定着液92が付着し、トナーが担持されていない表面部分には定着液92が付着しない状態となる。
【0031】
このようにしてトナーに定着液92が付与されると、トナーの樹脂成分は定着液92の有機材料と反応する。これにより、トナーの表面は、膨潤又は溶解し、粘着性を持った状態となる。このようにして粘着力が発現したトナーは、中間転写ベルト10の表面移動に伴い、これと2次転写装置22の2次転写ベルト24とによりニップが形成された2次転写部に搬送される。そして、この2次転写部において、中間転写ベルト10上のトナーは、転写紙Pの表面に押しつけられることで、その粘着性及び圧力により転写紙P上に転写されるとともに定着される。
【0032】
なお、このように2次転写した後に、中間転写ベルト10上に残留した転写残トナー及び残留定着液は、ベルトクリーニング装置17により除去される。このベルトクリーニング装置17としては、例えば、ブレードやスキージ又は不織布のロッド等のクリーニング部材を中間転写ベルト10の表面に当接させる構成を採用することができる。なお、このクリーニング部材のクリーニングを維持するため、そのクリーニング部材を更にクリーニングする部材を設けたり、そのクリーニング部材を交換可能な構成としたりするのが望ましい。
【0033】
以上、本実施形態1によれば、中間転写ベルト10上のトナーに対して定着液を付与するため、中間転写ベルト10上でトナーに粘着力が発現し、中間転写ベルト10とトナーとの付着力が増す。その結果、トナーが中間転写ベルト10からこぼれ落ちにくくなり、トナー飛散が抑制される。なお、転写紙に転移される前の段階で、トナーには既に粘着力が発現しているため、このトナーが転写紙表面からこぼれ落ちることも、同時に抑制される。
また、本実施形態1によれば、中間転写ベルト10の表面上の定着液92はトナーの部分にだけ存在する。そのため、中間転写ベルト10の表面を転写紙Pに押しつけて転写、定着を行ったときに転写紙P上に付着する定着液92は、トナーの部分にだけ存在することになる。よって、従来のように転写紙全体に定着液を付与する場合に比べて、転写紙Pの内部に侵入する定着液92の量を少なくでき、転写紙Pのカールやシワの発生を抑制することができる。
また、本実施形態1によれば、従来の湿式定着方式に比べて、転写紙1枚当たりに消費する定着液92の量も少なくなるため、定着液92の無駄な消費を抑えることができるという利点もある。
【0034】
なお、定着液92の廃棄等する場合に、定着液を回収する作業では、例えばメタルメッシュを用いて、その定着液を有機材料と水を分離することができる。すなわち、メタルメッシュを構成するメタル材は親水性であり、水はメッシュ孔を通じて透過し、排出できる。一方、分散されたエマルジョンはメッシュ孔を通過できない。なお、メッシュ孔は、エマルジョンの大きさにもよるが、造粒効果等があり、均一分散エマルジョンの大きさの半分以下径とするのが適正であり、一般にはφ20〜500μm程度が妥当である。
また、撥水性メッシュや親油性メッシュを用いて定着液を回収する作業を行うこともできる。このようなメッシュは、メタル材の表面にフッ素系コーティングを施したり、メッシュ材料をシリコーン樹脂やテフロン系樹脂で形成したりすることで得ることができる。エマルジョンはメッシュ孔を通じて透過し、排出されるが、水はメッシュ孔を通過できない。よって、上記と同様に、定着液を有機材料と水を分離することができる。なお、メッシュ孔は水中の有機材料による微量溶解材料のため、その表面張力低下にもよるが、φ20〜300μm程度が妥当である。
【0035】
〔構成例1〕
次に、上記実施形態1の定着液供給装置の他の構成例(以下、「構成例1」という。)について説明する。
図5は、本構成例1の定着液供給装置190を示す概略構成図である。この定着液供給装置190は、中間転写ベルト10の表面に定着液92を供給する方法が上記実施形態1とは異なっている。すなわち、本構成例1では、定着液92をミスト状にして中間転写ベルト10の表面に供給する。定着液92を、1個につき約0.1μm〜5μm程度の微小径を持つようにミスト状にする方法は種々考えられる。例えば、超音波駆動により定着液92をミスト化する方法や、公知のインクジェット方式の画像形成装置で採用されているインクヘッドと同様の構成を採用して、微少の定着液92を噴出させる方法などが挙げられる。
【0036】
本構成例1では、定着液供給手段としてのノズル191のヘッド191aが中間転写ベルト10の幅方向にわたって開口している。そして、図示しないポンプによって定着液タンク193内の定着液92がノズル191の吸引管191bから汲み上げる。汲み上げられた定着液92は、ノズル191内を通ってヘッド191aからミスト状に噴出され、これが中間転写ベルト10の表面に供給される。なお、本構成例1では、中間転写ベルト10の幅方向にわたって延びるヘッド191aを採用しているが、幅の狭いヘッド191aを中間転写ベルト10の軸方向にわたって往復移動させるような構成であってもよい。
【0037】
以上、本構成例1によれば、定着液92を霧状にして供給することで、少量の液量で広範囲に定着液92を供給することができる。これにより、トナーの表面は非常に薄い定着液の層が形成され、深さ1μm程度のトナーの表面部分だけが、膨潤又は溶解して粘着性を発現する。
また、トナーが担持されていない中間転写ベルト10の表面部分にも霧状の定着液92が付着することがある。しかし、上記構成例2の場合と同様に、2次転写部に達するまでにはその表面部分からほとんど除去されることになる。したがって、中間転写ベルト10の表面に供給する定着液92の液量を少量に抑えることができる。これにより、転写紙Pの内部に侵入する定着液92の量を更に少なくし、転写紙Pのカールやシワの発生を更に抑制することができる。また、定着液92の無駄な消費をより抑えることもできる。
【0038】
なお、本構成例1では、定着液92をミスト状にして中間転写ベルト10の表面上のトナーに付与する構成について説明したが、定着液92を気化してこれを中間転写ベルト10の表面上のトナーに付与する構成を採用することもできる。
【0039】
〔実施形態2〕
次に、本発明を、上記実施形態1と同様に複写機に適用した他の実施形態(以下、本実施形態を「実施形態2」という。)について説明する。なお、本実施形態の複写機の基本構成や画像形成動作は、上記実施形態1とほぼ同様であるので、以下、この実施形態1とは異なる定着工程に関してのみ説明する。
【0040】
図6は、本実施形態2に係る複写機の定着液供給装置を含む部分の概略構成図である。本実施形態2で用いる定着液供給装置290は、上記実施形態1の構成例1で説明した定着液供給装置190と同じ構成を有する。すなわち、本実施形態2の定着液供給装置290も、定着液をミスト状に噴出するものである。しかし、本実施形態2の定着液供給装置290は、転写紙Pの表面に対して定着液92を付与する点で、中間転写ベルト10上のトナーに対して定着液92を付与する上記実施形態1とは異なっている。すなわち、本実施形態2では、トナーを2次転写するよりも前に、予め転写紙Pの表面に定着液92を付与しておく。
【0041】
これにより、本実施形態2では、転写紙Pの表面に0.1〜1.0μm程度の厚さで、定着液92の膜がコーティングされる。そして、転写紙Pがコート紙の場合には極めて薄い表面部分のみが湿潤状態となる。また、転写紙Pが普通紙の場合も、その紙繊維に沿って定着液中の有機材料が拡散し、極めて薄い表面部分のみが湿潤状態となる。これにより、転写紙Pの表面には定着液92中の有機材料からなる極めて薄い膜が形成される。このように表面に有機材料の薄膜が形成された転写紙Pは、2次転写ニップにおいて、中間転写ベルト10上の合成トナー像と接触し、圧力が加えられる。本実施形態2において、中間転写ベルト10上の合成トナー像には定着液92が付与されていない。よって、その合成トナー像を構成するトナーは、2次転写ニップにおいて転写紙P上の有機材料と接触することで初めて粘着力を発現する。なお、トナーが定着液92の有機材料に接触してから粘着力を発現するまでに要する時間は0.2〜5msという短い時間であるため、合成トナー像を構成するトナーが2次転写ニップを通過する間にトナー表面は粘着力を発揮することができる。よって、中間転写ベルト上の合成トナー像は、トナーの粘着力と圧力により、転写紙Pに2次転写されると同時に定着される。
【0042】
なお、上述のように、トナーは0.2〜5msという短い時間で粘着力を発揮するが、高速コピー時等においては、プロセススピードが速いため、転写紙Pの搬送速度も速くなる。この場合、合成トナー像を構成するトナーが2次転写ニップを通過する時間が短くなるため、その通過の間にトナーが粘着力を発現できないおそれがある。よって、2次転写ニップの幅は、合成トナー像を構成するトナーが2次転写ニップを通過する間に、常にトナーが粘着力を発現できるような幅に設定する必要がある。また、プロセススピードに応じて、2次転写ニップ幅を可変できる構成を採用してもよい。
【0043】
〔構成例2〕
次に、上記実施形態2の定着液供給装置の他の構成例(以下、「構成例2」という。)について説明する。
図7(a)乃至(c)は、本構成例2の定着液供給装置390を示す概略構成図である。この定着液供給装置390は、図7(c)に示すように表面に均一パターンの微細な溝が形成されている供給ローラ391を用いる以外は、図1に示した上記実施形態1の定着液供給装置90と同様の構成を有する。この供給ローラ391の上部は、定着液タンク393内の定着液92に浸った状態となっており、供給ローラ391の下部は転写紙Pの表面に接触している。供給ローラ391は、転写紙Pの表面に定着液92を付与する際には図中矢印の方向に回転駆動する。これにより、供給ローラ391の表面における溝外部に付着した定着液92は、定着液タンク393の端部によって掻き取られる。よって、供給ローラ391の溝内部の定着液92のみ転写紙Pの表面に搬送され、転写紙Pの表面には供給ローラ391の溝内部の定着液92のみ付着することになる。したがって、供給ローラ391の表面に設けられる溝の内部容積を調節することで、転写紙Pの表面に付着させる定着液量を適量に調整することができる。
【0044】
また、本構成例2の構成では、供給ローラ391の図中下半分の表面が定着液タンク393の外部に露出した状態になるため、その表面部分に付着した定着液92が乾燥して遊技材料が溝内部に固着したり、飛散したりするおそれがある。そこで、本構成例2では、供給ローラ391により転写紙Pの表面に定着液92を付与する動作時以外は、図7(b)に示すように、供給ローラ391の露出部分を開閉シャッタ394により閉じる構成となっている。
【0045】
なお、本構成例2では、供給ローラ391の表面に形成される溝は、図7(c)に示すように、多数のスパイラル状に延びる溝であるが、他のパターンで構成された溝であってもよい。例えば、逆円錐又は逆角錐状の穴を供給ローラ391の表面に多数均一に配置した溝パターンを採用することもできる。
【0046】
以上、本構成例2によれば、供給ローラ391に設けられた溝によって、転写紙Pの表面に定着液92をμmオーダーの層厚で均一に付着させることが可能となる。したがって、転写紙Pの表面には非常に薄い定着液92の層を形成することができ、転写紙Pの表面に供給する定着液92の液量を少量に抑えることができる。これにより、転写紙Pの内部に侵入する定着液92の量を少なくし、転写紙Pのカールやシワの発生を抑制することができる。また、定着液92の無駄な消費をより抑えることもできる。
【0047】
なお、本構成例2では、表面に溝が形成された供給ローラ391を用いて転写紙Pの表面に定着液92を付与する構成について説明したが、他の構成を有する供給ローラを用いることも可能である。例えば、供給ローラ391の代わりに、回転機構を有するロール状の不織布からなる供給ローラや、毛細官効果を有するブラシを用いて転写紙Pの表面に定着液92を付与する構成を採用することもできる。また、供給ローラ391の代わりに、例えば、定着液92の有機材料に対して対薬品性の高いスポンジロールコータを用いることもできる。
【0048】
〔構成例3〕
次に、上記実施形態2の定着液供給装置の更に他の構成例(以下、「構成例3」という。)について説明する。
図8(a)は、本構成例3の定着液供給装置490を示す概略構成図である。また、図8(b)は、この定着液供給装置490に設けられる供給ローラのローラ軸端部付近の断面図である。この定着液供給装置490は、図8(b)に示すように、供給ローラであるスポンジローラ491内部のローラ軸上に、スポンジローラ491に対して定着液92を供給するための定着液通路495を有している。この定着液通路495は、定着液92がスポンジローラ491の全体に染み渡るように複数の分岐通路495aを有し、各分岐通路495aがスポンジローラ491の径方向に放射状に延びている。定着液通路495内の定着液92は、スポンジローラ491に染み渡り、スポンジローラ491の表面に達する。そして、このスポンジローラ491は、図中矢印の方向に回転駆動することで、定着液92が転写紙Pの表面に付着することになる。
なお、本構成例3の構成でも、上記構成例2の定着液供給装置390に設けられていた開閉シャッタ394を設けるのが望ましい。
【0049】
〔構成例4〕
次に、上記実施形態2の定着液供給装置の更に他の構成例(以下、「構成例4」という。)について説明する。
転写紙Pの表面に付着した定着液92の量が多いと、転写紙Pがカールしたりシワになったりする可能性がある。そのため、定着液92の余剰分、未使用分、揮発分等の不要な定着液92は、転写紙Pの表面から除去するのが望ましい。そこで、本構成例4では、これを除去する機構を付加した具体例について説明する。
【0050】
図9は、本構成例4の定着液供給装置590を示す概略構成図である。この定着液供給装置590の本体部分590Aは、定着液92を貯蔵する貯蔵タンクが別途設けられている点を除けば、図7(a)乃至(c)に示した上記構成例2の定着液供給装置390と同様の構成となっている。また、この定着液供給装置590には、余剰液除去手段としての余剰液回収部590Bも設けられている。この余剰液回収部590Bには、余剰液回収ローラ595が設けられており、この余剰液回収ローラ595は、供給ローラ391が転写紙Pと接触する液供給位置と上記2次転写ニップとの間で、転写紙Pの表面に接触するように配置されている。この余剰液回収ローラ595は、その接触位置において転写紙Pの表面に連れ回り回転するように構成されたスポンジ等の吸収体で構成されている。この余剰液回収ローラ595が転写紙Pの表面に接触すると、転写紙Pの表面に付着した余剰分の定着液が余剰液回収ローラ595に吸収される。そして、余剰液回収ローラ595に吸収された定着液は、余剰液回収ローラ595に接触するように配置された吸蔵体596に移動し、これに貯蔵される。この吸蔵体596としては、活性炭、モレキュラシーブ、ゼオライト等から形成することができる。
【0051】
また、本構成例4では、余剰液回収部590Bがカートリッジ式になっており、この余剰液回収部590Bを交換できる構造になっている。なお、このように余剰液回収部590Bを交換する構成を採用せずに、交換作業を不要とするメンテナンスフリーの構成とすることもできる。例えば、図10に示すように、クローズシステム機構としてもよい。具体的に説明すると、吸蔵体596に貯蔵された定着液を、図示しない揮発手段による加熱、振動、赤外線照射などにより、排出通路597へ揮発させる。このようにして揮発した定着液は、酸化チタン等から構成される触媒分解手段598a及びコロナ放電等のプラズマを発生させる放電手段598bを通過する。これにより、定着液の成分をイオン、オゾン、プラズマにより分解して無害化することができる。その後、ガス吸収体を備えたカートリッジ599を通過して無害化した気体が機外に排出される。なお、カートリッジ599は交換可能である。
【0052】
〔構成例5〕
次に、上記実施形態2の定着液供給装置の更に他の構成例(以下、「構成例5」という。)について説明する。
図11は、本構成例5の定着液供給装置690を示す概略構成図である。この定着液供給装置690の本体部分690Aは、図8(a)及び(b)に示した上記構成例3の定着液供給装置490と同様の構成となっている。また、この定着液供給装置690には、加熱手段としての加熱部690Bも設けられている。この加熱部690Bは、加熱ローラ695とバックアップローラ696とから構成されており、約50〜100℃の温度で加熱処理を行う。有機材料によるトナーの軟化、タック性、脆化は、0.2ms以上の時定数に応じて発現するが、この特性劣化は緩慢であり、0.5〜2s(秒)もある。そこで、本構成例5では、2次転写ニップを通過した転写紙Pに対して加熱部690Bにより加熱処理及び加圧処理を行うこととしている。また、加熱部690Bの加熱処理により、定着時のトナーのパイルハイトが高い場合でも、そのパイルハイトを小さくでき、トナーを平坦化することができる。しかも、この加熱処理によって、定着液の水分や有機材料の揮発、転写紙Pへの溶剤拡散などが促進され、速乾性が向上する。また、加熱部690Bで高い圧力で加圧することにより、定着時のトナーのパイルハイトが高い場合でも、そのパイルハイトを小さくでき、トナーを平坦化することができる。なお、加熱処理及び加圧処理のいずれか一方の処理だけでも、そのパイルハイトを小さくでき、トナーを平坦化することができる。なお、加圧処理のみ行う場合には、2次転写後の2秒以内に加圧処理できるように構成するのが望ましい。
【0053】
なお、本構成例5では、加熱ローラ695により転写紙Pの表面側から加熱処理を行う構成について説明したが、上記バックアップローラ696を加熱ローラとして用い、転写紙Pの裏面側から加熱するようにしてもよい。また、転写紙Pの両面から加熱するようにしてもよい。
また、本構成例5では、加熱ローラ695を転写紙Pに接触させて接触加熱する構成について説明したが、赤外線ランプ等の輻射熱等を利用して加熱処理したり、マイクロ波を利用して加熱処理したり、温風を当てて加熱処理したりしてもよい。
【0054】
以上、上記実施形態1及び上記実施形態2の複写機は、トナー像を表面に担持するトナー像担持体としての中間転写ベルト10と、中間転写ベルト10上にトナー像を形成するためのトナー像形成手段としての画像形成ユニット18Y,18C,18M,18BKとを備えており、トナー像を構成するトナーに定着液92を付与し、トナーを記録材としての転写紙Pの表面に定着させて画像を形成する。そして、上記実施形態1の複写機では、定着液として、非水系又は準水系の有機材料からなる定着液92を用い、その定着液92を、中間転写ベルト10上のトナーに対して付与して、トナーの表面に粘着性を発現させ、その粘着力及び圧力により、トナーを転写紙Pの表面に定着させる。よって、トナーは中間転写ベルト10上で粘着力を発現するため、中間転写ベルト10からトナーがこぼれ落ちにくくなる。なお、本装置では、転写紙Pに転写される前の段階で、トナーに粘着力が発現しているため、このトナーが転写紙Pの表面に転写された後にトナーが転写紙Pからこぼれ落ちることも、同時に抑制される。
また、上記実施形態1の複写機は、中間転写ベルト10上のトナーに定着液92を付与してこれを転写紙Pの表面に転移させた後、中間転写ベルト10の表面をクリーニングするクリーニング手段としてのベルトクリーニング装置17が設けられている。よって、画像形成ユニット18Y,18C,18M,18BKによる中間転写ベルト10上へのトナー像の転写工程が、定着液により邪魔されることはない。
また、上記実施形態1の複写機は、画像形成ユニット18Y,18C,18M,18BKは、潜像担持体としての感光体ドラム20上の潜像にトナーを付着させてトナー像を形成した後、このトナー像を中間転写ベルト10に転移させるものである。このような構成により、複写機内の装置や部材の配置の自由度が増し、またプロセススピードを向上させることが可能となる。
また、上記実施形態2の複写機は、定着液として、非水系又は準水系の有機材料からなる定着液92を用い、その定着液を転写紙Pの表面に付与した後、中間転写ベルト10上のトナー像を、その転写紙Pの表面に転写させることで、トナー像を構成するトナーの表面に粘着性を発現させ、その粘着力及び圧力によりトナーを転写紙Pの表面に定着させる。よって、転写紙P上にトナーを転写してから定着液を付与する場合に比べて短い時間で、トナーに粘着力が発現する。これにより、粘着力が発現していない状態のトナーが転写紙Pの表面に付着している時間が短くなり、転写紙Pの表面からこぼれ落ちるトナーの量を少なくできる。また、中間転写ベルト10や感光体ドラム20の表面には定着液92がほとんど付着しないので、中間転写ベルト10や感光体ドラム20へのダメージが少ないという利点もある。
また、上記実施形態1及び上記実施形態2の複写機は、トナーの表面に定着液92の薄膜が付着して、そのトナーの表面部分のみに粘着性が発現するように、定着液92を付与する。
特に、上記構成例1のように、定着液92をガス状又はミスト状の状態で付与する構成とすれば、トナーの表面は非常に薄い定着液の層を形成することができ、トナーの表面部分のみに粘着性を発現させることができる。
【0055】
なお、上記実施形態1で説明した構成例1の構成を、上記実施形態2のプリンタにも同様に適用することができ、また、上記実施形態2で説明した構成例2乃至5の構成も上記実施形態1のプリンタに同様に適用することができる。
また、上記各実施形態では、中間転写体を用いたカラー複写機を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、中間転写ベルト10の代わりにドラム状やローラ状の中間転写体を用いてもよい。また、単一の潜像担持体上に順次各色トナー像を形成してこれらを中間転写体上に順次転写してカラー画像を形成するいわゆる1ドラム型の画像形成装置であってもよい。
また、中間転写体を用いずに感光体ドラム等の潜像担持体から直接転写紙Pに転写を行うものであってもよい。この場合、上記実施形態1の例においては潜像担持体上のトナーに対して定着液を供給する構成としてもよい。
もちろん、画像形成装置としては複写機に限らず、プリンタやファクシミリでもよいことは言うまでもない。
【0056】
【発明の効果】
請求項1乃至6の発明によれば、省エネ対策のための湿式定着方式を応用することで、トナー飛散を抑制するという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る複写機の定着液供給装置を含む部分の概略構成図。
【図2】同複写機全体の概略構成図。
【図3】同複写機の本体部分の構成を示す拡大図。
【図4】同複写機の隣り合う2つの画像形成ユニットの構成を示す拡大図。
【図5】構成例1の定着液供給装置を示す概略構成図。
【図6】実施形態2に係る複写機の定着液供給装置を含む部分の概略構成図。
【図7】(a)乃至(c)は、本構成例2の定着液供給装置を示す概略構成図。
【図8】(a)は、構成例3の定着液供給装置を示す概略構成図。
(b)は、同定着液供給装置に設けられる供給ローラのローラ軸端部付近の断面図。
【図9】構成例4の定着液供給装置を示す概略構成図。
【図10】同定着液供給装置の変形例を示す概略構成図。
【図11】構成例5の定着液供給装置を示す概略構成図。
【符号の説明】
10 中間転写ベルト
18Y,18C,18M,18BK 画像形成ユニット
20Y,20C,20M,20BK 感光体ドラム
90,190,290,390,490,590,690 定着液供給装置
91,391 供給ローラ
92 定着液
93,193,393 定着液タンク
94 メータリングブレード
191 ノズル
191a ヘッド
394 開閉シャッタ
491 スポンジローラ
495 定着液通路
595 余剰液回収ローラ
596 吸蔵体
598a 触媒分解手段
598b 放電手段
599 カートリッジ
695 加熱ローラ
696 バックアップローラ

Claims (6)

  1. トナー像を表面に担持するトナー像担持体と、
    該トナー像担持体上にトナー像を形成するためのトナー像形成手段とを備え、
    該トナー像を構成するトナーに定着液を付与し、該トナーを記録材の表面に定着させて画像を形成する画像形成装置において、
    上記定着液として、非水系又は準水系の有機材料からなる定着液を用い、
    該定着液を、トナー像担持体上のトナーに対して付与して該トナーの表面に粘着性を発現させ、該粘着力及び圧力により該トナーを上記記録材の表面に定着させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記トナー像担持体上のトナーに定着液を付与してこれを被転写体の表面又は上記記録材の表面に転移させた後、該トナー像担持体の表面をクリーニングするクリーニング手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2の画像形成装置において、
    上記トナー像形成手段は、潜像担持体上の潜像にトナーを付着させてトナー像を形成した後、該トナー像を上記トナー像担持体に転移させるものであることを特徴とする画像形成装置。
  4. トナー像を表面に担持するトナー像担持体と、
    該トナー像担持体上にトナー像を形成するためのトナー像形成手段とを備え、
    該トナー像を構成するトナーに定着液を付与し、該トナーを記録材の表面に定着させて画像を形成する画像形成装置において、
    上記定着液として、非水系又は準水系の有機材料からなる定着液を用い、
    該定着液を上記記録材の表面に付与した後、上記トナー像担持体上のトナー像を該記録材の表面に転移させることで、該トナー像を構成するトナーの表面に粘着性を発現させ、該粘着力及び圧力により該トナーを上記記録材の表面に定着させることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1、2、3又は4の画像形成装置において、
    上記トナーの表面に上記定着液の薄膜が付着して、該トナーの表面部分のみに粘着性が発現するように、上記定着液を付与することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5の画像形成装置において、
    上記定着液を、ガス状又はミスト状の状態で付与することを特徴とする画像形成装置。
JP2003129692A 2003-05-08 2003-05-08 画像形成装置 Pending JP2004333866A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003129692A JP2004333866A (ja) 2003-05-08 2003-05-08 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003129692A JP2004333866A (ja) 2003-05-08 2003-05-08 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004333866A true JP2004333866A (ja) 2004-11-25

Family

ID=33505418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003129692A Pending JP2004333866A (ja) 2003-05-08 2003-05-08 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004333866A (ja)

Cited By (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006323197A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Sharp Corp 定着液付与装置および画像形成装置
JP2007121652A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Ricoh Co Ltd 定着装置、及び画像形成装置
JP2007121399A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Ricoh Co Ltd 定着装置、および画像形成装置
JP2007127987A (ja) * 2005-11-07 2007-05-24 Ricoh Co Ltd 定着装置、及び画像形成装置
JP2007163528A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Kentosu:Kk トナーの湿式定着剤
JP2008065190A (ja) * 2006-09-08 2008-03-21 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2008276037A (ja) * 2007-05-02 2008-11-13 Ricoh Co Ltd 定着装置、および画像形成装置
JP2009031645A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
US7599653B2 (en) 2006-03-02 2009-10-06 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
WO2009125824A1 (en) * 2008-04-10 2009-10-15 Ricoh Company, Ltd. Fixing liquid, fixing method, fixing unit, image forming method, and image forming apparatus
US7634220B2 (en) 2006-01-23 2009-12-15 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus where the rotation and contact/release of a fixing fluid applying member is controlled
US7734237B2 (en) 2006-05-11 2010-06-08 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with fixing fluid application device
JP2010210976A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Ricoh Co Ltd 定着後処理装置、定着装置、定着後処理方法、定着方法、画像形成装置
US7813689B2 (en) 2006-09-08 2010-10-12 Ricoh Company, Ltd. Fixing device and image forming apparatus
JP2011013465A (ja) * 2009-07-02 2011-01-20 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法
EP2350744A1 (en) * 2008-11-18 2011-08-03 Ricoh Company, Ltd. Fixation fluid, fixation method, image forming method, fixation device, and image forming apparatus
US20110229179A1 (en) * 2010-03-17 2011-09-22 Ryuji Yoshida Image forming apparatus
US20120020706A1 (en) * 2010-07-21 2012-01-26 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
US20120027463A1 (en) * 2010-07-28 2012-02-02 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
JP2012037678A (ja) * 2010-08-05 2012-02-23 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012123345A (ja) * 2010-12-10 2012-06-28 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012128260A (ja) * 2010-12-16 2012-07-05 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012141503A (ja) * 2011-01-05 2012-07-26 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012150286A (ja) * 2011-01-19 2012-08-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012168263A (ja) * 2011-02-10 2012-09-06 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012177858A (ja) * 2011-02-28 2012-09-13 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012189639A (ja) * 2011-03-08 2012-10-04 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012198269A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
WO2021065567A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 ブラザー工業株式会社 画像形成装置、ドラムカートリッジおよび現像カートリッジ

Cited By (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4528201B2 (ja) * 2005-05-19 2010-08-18 シャープ株式会社 定着液付与装置および画像形成装置
JP2006323197A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Sharp Corp 定着液付与装置および画像形成装置
JP2007121399A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Ricoh Co Ltd 定着装置、および画像形成装置
JP2007121652A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Ricoh Co Ltd 定着装置、及び画像形成装置
JP4668032B2 (ja) * 2005-10-27 2011-04-13 株式会社リコー 定着装置、及び画像形成装置
JP2007127987A (ja) * 2005-11-07 2007-05-24 Ricoh Co Ltd 定着装置、及び画像形成装置
JP2007163528A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Kentosu:Kk トナーの湿式定着剤
US7634220B2 (en) 2006-01-23 2009-12-15 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus where the rotation and contact/release of a fixing fluid applying member is controlled
US7599653B2 (en) 2006-03-02 2009-10-06 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US7734237B2 (en) 2006-05-11 2010-06-08 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with fixing fluid application device
JP2008065190A (ja) * 2006-09-08 2008-03-21 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
US7813689B2 (en) 2006-09-08 2010-10-12 Ricoh Company, Ltd. Fixing device and image forming apparatus
JP2008276037A (ja) * 2007-05-02 2008-11-13 Ricoh Co Ltd 定着装置、および画像形成装置
JP2009031645A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
WO2009125824A1 (en) * 2008-04-10 2009-10-15 Ricoh Company, Ltd. Fixing liquid, fixing method, fixing unit, image forming method, and image forming apparatus
US8737899B2 (en) 2008-04-10 2014-05-27 Ricoh Company, Ltd. Fixing liquid, fixing method, fixing unit, image forming method, and image forming apparatus
KR101212070B1 (ko) 2008-04-10 2012-12-14 가부시키가이샤 리코 정착액, 정착 방법, 정착 유니트, 화상 형성 방법 및 화상 형성 장치
CN101981520B (zh) * 2008-04-10 2013-11-06 株式会社理光 定影液、定影方法、定影单元、成像方法和成像装置
EP2350744A1 (en) * 2008-11-18 2011-08-03 Ricoh Company, Ltd. Fixation fluid, fixation method, image forming method, fixation device, and image forming apparatus
CN102216858A (zh) * 2008-11-18 2011-10-12 株式会社理光 定影液、定影方法、图像形成方法、定影设备和图像形成装置
EP2350744A4 (en) * 2008-11-18 2013-09-25 Ricoh Co Ltd FIXING LIQUID, FIXING METHOD, PICTURE PRODUCTION METHOD, FIXING DEVICE AND PICTURE GENERATING DEVICE
CN102216858B (zh) * 2008-11-18 2013-07-10 株式会社理光 定影液、定影方法、图像形成方法、定影设备和图像形成装置
JP2010210976A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Ricoh Co Ltd 定着後処理装置、定着装置、定着後処理方法、定着方法、画像形成装置
JP2011013465A (ja) * 2009-07-02 2011-01-20 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法
JP2011215575A (ja) * 2010-03-17 2011-10-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US8818255B2 (en) * 2010-03-17 2014-08-26 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus with fixing liquid applicator
US20110229179A1 (en) * 2010-03-17 2011-09-22 Ryuji Yoshida Image forming apparatus
JP2012027137A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US8774694B2 (en) * 2010-07-21 2014-07-08 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus including sealed fixing liquid applying section
US20120020706A1 (en) * 2010-07-21 2012-01-26 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
US20120027463A1 (en) * 2010-07-28 2012-02-02 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
JP2012037678A (ja) * 2010-08-05 2012-02-23 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012123345A (ja) * 2010-12-10 2012-06-28 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012128260A (ja) * 2010-12-16 2012-07-05 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012141503A (ja) * 2011-01-05 2012-07-26 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012150286A (ja) * 2011-01-19 2012-08-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012168263A (ja) * 2011-02-10 2012-09-06 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012177858A (ja) * 2011-02-28 2012-09-13 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012189639A (ja) * 2011-03-08 2012-10-04 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012198269A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
WO2021065567A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 ブラザー工業株式会社 画像形成装置、ドラムカートリッジおよび現像カートリッジ
US11886129B2 (en) 2019-09-30 2024-01-30 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus to which solvent cartridge that can accommodate therein solvent is detachably attachable independently of developing cartridge

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004333866A (ja) 画像形成装置
JP4354164B2 (ja) 画像形成装置
JP4185742B2 (ja) 画像形成装置
JP4009513B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2004294847A (ja) 定着方法、定着装置及び画像形成装置
JP4167873B2 (ja) 画像形成装置
JP4933950B2 (ja) 定着装置、および画像形成装置
JP4541099B2 (ja) 定着液、定着方法及び画像形成装置
JP5084229B2 (ja) 画像形成装置、およびクリーニング方法
JP4585478B2 (ja) 画像形成装置
JP4528201B2 (ja) 定着液付与装置および画像形成装置
JP2014133956A (ja) 画像形成システム及び画像形成方法
JP2003107913A (ja) 湿式画像形成装置
JP4308302B2 (ja) 定着液供給装置を備えた画像形成装置
JP2007322609A (ja) 画像形成装置
JP4387327B2 (ja) 画像形成装置
JP4207469B2 (ja) 画像形成装置
JPH08211746A (ja) 液体現像装置
JP5321962B2 (ja) 画像形成装置
JP2008233397A (ja) 画像形成装置
JP2004109756A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2004252029A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法並びに画像担持体の繰り返し使用方法
JP5030636B2 (ja) 湿式画像形成装置
JP4853960B2 (ja) 定着装置、および画像形成装置
JP2003208071A (ja) クリーニング装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071019

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080411

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080605

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080627