JP4850865B2 - 循環箱の締結方法及び装置 - Google Patents
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Description
すなわち、図3において符号1で示されるものは水中カット造粒機の使用例であり、図4のようにこの水中カット造粒機1はダイホルダ8aを有するダイス8及びカッターユニット9からなる各機器を主として連結して構成されている。
前記ダイス8に締結された循環箱40には、循環水42を循環させるための循環水パイプ41が接続されている。
前記ダイホルダ8aの外周面には、複数の突出部31が形成され、前記各突出部31には外側にシャフト頭部32aを有するシャフト32を貫通させるための貫通孔33が形成されている。
前記循環箱40の鍔部34の貫通孔34aを貫通して外部へ突出した前記シャフト32には、このシャフト32を軸方向に往復移動させるための油圧、空圧、電磁手段の何れかを用いた駆動手段36が設けられている。
尚、シャフト32、ナット35及び駆動手段36は、1ケ所のみしか示されていないが、実際には、四隅に対して合計4ケ所配設されている。
また、前記ダイス8と循環箱40の締結を解除する場合には、前記ナット35を逆回転させてナット35を鍔部34の内面34bから離し(遠ざける)、スキマを空けることにより、駆動手段36の油圧を低下させてシャフト32をダイス8側へ移動させることが可能となり、前記ダイス8と循環箱40の締結は解除される。
すなわち、循環箱とダイスを油圧で締め付け、油圧低下によって締め付けがゆるみ水の漏洩を防止するために機械的安全装置として手回しのナットが用いられているが、ナットを手で回さなければならず、自動化が困難であった。また、手で回してロックすることを忘れることもあった。
また、手回しのナットでロックするのを忘れている際に、締め付けの油圧が低下して締め付けがゆるみ、循環箱内の40℃以上の温水が漏洩した場合には、被害が発生することもあった。
すなわち、前述の請求項1の方法及び構成により、人手を介することなく、ロック手段により締結状態を維持することができ、ダイスと循環箱の結合部分の水漏れを防止し、安全な締結を達成することができる。
また、請求項2の方法及び構成により、ナットを固定するロック手段を構成するストッパを自動的に挿入することができ、円滑な締結維持ができる。
また、請求項3の方法及び構成により、ナットがシャフト上で移動できるため、締結状態の調整が容易にできる。
また、請求項4及び8の方法及び構成により、駆動手段の油圧手段、空圧手段及び電磁力の何れかの作動を停止した後も、締結状態が継続され、安全な操業を維持することができる。
尚、従来例と同一又は同等部分には同一符号を用いて説明する。
図1及び図2は、本発明の第1形態を示し、前述の図3、図4及び図5のダイス8及び循環箱40の構成は、本発明と同一であるため、図3から図5の構成を援用し、前記機械的締結手段30の構成について説明する。
図1において、ダイス8側に接続されたシャフト32は、循環箱40の各鍔部34、34A間に設けられ、一方の鍔部34Aに設けられた駆動手段36により、矢印A及びBの方向に往復移動することができるように構成されている。
前記ロック手段46は、前記循環箱40の鍔部34とナット35との間、すなわち、ナット35の側部で上下動するように位置している。尚、前記機械的締結手段30は前記ナット35、ロック手段46及び駆動手段36及び第1アクチュエータ45(又は、第2アクチュエータ51)により構成されている。
まず、図示していないが、第1アクチュエータ45によってロック手段46を上昇させ、駆動手段36によってシャフト32を矢印Bの方向に移動させると、ナット35も同時に同一方向に移動し、循環箱40がダイス8から離れ、この状態では、ナット35が鍔部34に接近し、ダイス8と循環箱40は互いに非締結(アンロック)状態となる。
尚、前述の駆動手段36及び第1アクチュエータ45の動作は、図示しない制御部のプログラムによって、自動的に行われるように制御される。
8 ダイス
30 機械的締結手段
32 シャフト
32A 第1シャフト
32B 第2シャフト
34、34A 鍔部
35 ナット
35A 第1ナット体
35B 第2ナット体
36 駆動手段
40 循環箱
45 第1アクチュエータ
46 ロック手段(ストッパ)
Claims (8)
- ダイス(8)と循環箱(40)をシャフト(32)及び機械的締結手段(30)により締結又は非締結状態とする循環箱の締結方法において、
前記機械的締結手段(30)は、前記シャフト(32)に設けられたナット(35)と、前記シャフト(32)を軸方向に移動させるための油圧手段又は空圧手段又は電磁手段からなる駆動手段(36)と、前記シャフト(32)の軸方向移動をロックするためのロック手段(46)と、を用い、
前記駆動手段(36)により前記シャフト(32)を移動させた後、前記ロック手段(46)を油圧又はばね力又は空圧又は電磁手段を用いて作動させて前記シャフト(32)の軸方向移動を制限し、前記循環箱(40)を前記ダイス(8)に対して締結状態とすることを特徴とする循環箱の締結方法。 - 前記ロック手段(46)は、ストッパよりなり、前記シャフト(32)が軸方向に移動した後に、前記ストッパが前記ナット(35)の側部に第1アクチュエータ(45)を介して挿入され、前記ダイス(8)側への前記シャフト(32)の戻りが防止されることを特徴とする請求項1記載の循環箱の締結方法。
- 前記ナット(35)は前記シャフト(32)上において、軸方向移動可能であることを特徴とする請求項2記載の循環箱の締結方法。
- 前記締結状態では、前記駆動手段(36)の油圧手段又は空圧手段又は電磁手段がオフとなった場合でも、前記ナット(35)は前記ロック手段(46)によって移動が阻止され、前記締結状態が継続されることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の循環箱の締結方法。
- ダイス(8)と循環箱(40)をシャフト(32)及び機械的締結手段(30)により締結又は非締結状態とする循環箱の締結装置において、
前記機械的締結手段(30)は、前記シャフト(32)に設けられたナット(35)と、前記シャフト(32)を軸方向に移動させるための油圧手段又は空圧手段又は電磁手段からなる駆動手段(36)と、前記シャフト(32)の軸方向移動をロックするためのロック手段(46)と、よりなり、
前記駆動手段(36)により前記シャフト(32)を移動させた後、前記ロック手段(46)を油圧、ばね力、空圧及び電磁手段の何れかを用いて作動させて前記シャフト(32)の軸方向移動を制限し、前記循環箱(40)を前記ダイス(8)に対して締結状態とすることを特徴とする循環箱の締結装置。 - 前記ロック手段(46)は、ストッパよりなり、前記シャフト(32)が軸方向に移動した後に、前記ストッパが前記ナット(35)の側部に第1アクチュエータ(45)を介して挿入され、前記ダイス(8)側への前記シャフト(32)の戻りが防止されることを特徴とする請求項5記載の循環箱の締結装置。
- 前記ナット(35)は前記シャフト(32)上において、軸方向移動可能であることを特徴とする請求項6記載の循環箱の締結装置。
- 前記締結状態では、前記駆動手段(36)の油圧手段又は空圧手段又は電磁手段がオフとなった場合でも、前記ナット(35)は前記ロック手段(46)によって移動が阻止され、前記締結状態が継続されることを特徴とする請求項5,6,7の何れかに記載の循環箱の締結装置。
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