JP2000000816A - 水中カット造粒装置 - Google Patents

水中カット造粒装置

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JP2000000816A
JP2000000816A JP10165382A JP16538298A JP2000000816A JP 2000000816 A JP2000000816 A JP 2000000816A JP 10165382 A JP10165382 A JP 10165382A JP 16538298 A JP16538298 A JP 16538298A JP 2000000816 A JP2000000816 A JP 2000000816A
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water chamber
toe
clamp
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JP10165382A
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English (en)
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Katsunori Takahashi
克典 高橋
Yoshinori Kuroda
好則 黒田
Tatsuya Tanaka
達也 田中
Masahiko Kashiwa
眞彦 柏
Shigehiro Kasai
重宏 笠井
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B9/00Making granules
    • B29B9/02Making granules by dividing preformed material
    • B29B9/06Making granules by dividing preformed material in the form of filamentary material, e.g. combined with extrusion
    • B29B9/065Making granules by dividing preformed material in the form of filamentary material, e.g. combined with extrusion under-water, e.g. underwater pelletizers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水室へ臨むダイから水室内へ溶融樹脂を押し
出しつつ、この溶融樹脂をダイ正面で回転させるカッタ
により細かく切断するようにした水中カット造粒装置に
おいて、ダイのクリーニング作業のために、水室とダイ
との接合部分を分離できるようにしたものがある。この
ものにおいて、水室とダイとを分離状態から接合状態に
する作業が簡単且つ迅速に行えるようにする。 【解決手段】 水室2の外周部に複数のクランパ装置5
を設ける。またダイ3の外周部には、各クランパ装置5
と1対1対応で係止部7を設ける。各クランパ装置5
は、水室2がダイ3へ接近する動きをもとにして、係止
部7を一旦乗り越えてこれに係合するといった動作を自
動的に行う構造とした。クランパ装置5には引込み装置
6を直結してあり、係合状態を軸方向で締め込み可能に
してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中カット造粒機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水中カット造粒機は、水室へ臨むダイか
ら水室内へ溶融材料(樹脂等)を押し出しつつ、この溶
融材料を、ダイ正面で回転するカッタにより細かく切断
するようになったものであるが、この種、水中カット造
粒機では、一作業の終了時等に、ダイ内に残留した溶融
材料を排出するためのクリーニング作業が必要となって
いる。
【0003】そこで、このクリーニング作業を容易化す
るために、図11に示すように、水室102とダイ10
3との接合間を分離可能にしたものが提案されている
(特開平6−79720号公報参照)。すなわち、この
水中カット造粒装置は、水室102側を支持するフレー
ム104が台車105上に搭載され、この台車105
が、レール106上をダイ103に対して近接・離反方
向へ移動可能になっている。
【0004】ところで、上記構成を採用する場合、水室
102をダイ103へ接合させたときの水密性を保持さ
せるための接合手段が必要になる。従来、この接合手段
には、図12に示すもの(上記公報記載のもので、以
下、「第1従来例」と言う)や図13に示すもの(以
下、「第2従来例」と言う)等があった。第1従来例
(図12)では、ダイ103のまわりに、油圧シリンダ
等の回動駆動装置110によって所定角度範囲で正・逆
回動可能な回動リング111が設けられている。
【0005】この回動リング111には、内面部におけ
る周方向の4等配位置に、周方向に沿って幅が変わる楔
片112が設けられている。これに対して水室102側
には、回動リング111の回動に伴い、各楔片112と
1対1対応で係合・離脱可能になる4個の係合部材11
3が設けられたものとなっている。すなわち、ダイ10
3に対して水室102を接近させるときに、予め、楔片
112と係合部材113とがすれ違うように回動リング
111を設定しておき、この接近終了後に、回動リング
111を締め込み方向へ回動させることで、楔片112
と係合部材113とを係合させ、且つその係合度合を高
めさせるようにして、水室102とダイ103との間の
密接性を高めるというものである。
【0006】一方、第2従来例(図13)でも、ダイ1
03のまわりに、油圧シリンダ等の回動駆動装置116
によって所定角度範囲で正・逆回動可能な回動リング1
17が設けられている。この回動リング117は、第1
従来例の回動リング111とは異なり、径方向外方へ張
り出した鍔部118を有したものとなっており、この鍔
部118における周方向の4等配位置に、周方向でダル
マ孔状を成す係合孔119が設けられている。これに対
して水室102側には、各係合孔119と1対1対応と
なる配置で4個の進退駆動具120が設けられており、
これら各進退駆動具120には、各係合孔119の径大
部119aには挿通可能であるが径小部119bは不通
となるストッパ片121が設けられている。
【0007】すなわち、ダイ103に対して水室102
を接近させるときに、予め、係合孔119の径大部11
9aにストッパ片121が挿入可能なように回動リング
117を設定すると共に、進退駆動具120はダイ10
3へ向けた突出状態にしておき、この接近終了後(この
接近と同時に係合孔119の径大部119aにストッパ
片121が挿入している)に、回動リング117を回動
させてストッパ片121に対して係合孔119の径小部
119bを合致させ、そのうえで進退駆動具120を水
室102側へ引き込ませるように作動させる。
【0008】これによって、水室102とダイ103と
の間の密接性を高めるというものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】第1従来例(図12)
において、水室102とダイ103との密接性を高めよ
うとすれば、楔片112と係合部材113との組み合わ
せ数は多くするのが好適であるが、これを多くした場
合、加工精度や組立精度の誤差等を原因として、各楔片
112と係合部材113との係合度合を均一化させるの
が困難になるということがあった。
【0010】実際のところ、4組にしている現状でも、
係合度合の不均一化が生じており、甚だしい場合には、
水室102とダイ103との間で密接不良や芯ズレ等を
招来することがあった。また、第2従来例(図13)で
は、回動リング117を回動させた後に、更に進退駆動
具120をも作動させる必要があったために、それだけ
接合手順が多く、セッティングに時間を要すことになっ
ており、このことがダイ103から溶融材料M(図11
参照)のタレ流し量(即ち、浪費)を多くして、無駄に
なるということがあった。
【0011】更に、これら第1及び第2従来例における
共通の欠点事項として、回動リング111,117やそ
の回動駆動装置110,116等が、それらの取付箇所
であるダイ103からの高温環境を受けて焼き付きや故
障を起こし易いということや、この回動リング111,
117を回動可能にさせるための構造が複雑で、高コス
トを招いているということ等もあった。
【0012】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、水室とダイとの接合が簡単、且つ迅速に行え
るようにした水中カット造粒装置を提供することを第一
の目的としている。また、本発明は、構造の簡潔化を図
りつつ故障等の発生を防止できるようにした水中カット
造粒装置を提供することを第二の目的としている。
【0013】更に、本発明は、水室とダイとの接合にお
いて高い密接性が得られるようにした水中カット造粒装
置を提供することを第三の目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係る水中カット造粒装置では、水室とダイとの接合
間が必要に応じて分離可能になったものにおいて、水室
又はダイの一方に、クランプ爪装置を設けると共に、同
他方には、クランプ爪装置の爪先と係合して水室とダイ
とを分離不能にする係合部を設けている。
【0015】そして、上記クランプ爪装置は、水室とダ
イとが互いに分離した位置から相対近接するときに、こ
の接近動作に伴って、爪先が係合部に対して自動的に係
合する構造を具備したものとした。勿論、係合部に対す
る爪先の係合状態は、所定の解除操作をするまで離脱不
能に維持されるものである。そのため、水室とダイとの
接合が極めて簡単となり、しかも迅速に行えるものとな
る。従って、溶融材料のタレ流し量(即ち、浪費)を可
及的に少なくできる利点に繋がる。
【0016】また、前記クランプ爪装置に対し、係合部
と係合した爪先を引き込み方向へ付勢する引込み装置を
設ける構成にすることで、水室とダイとの接合度合を高
めることが確実になる。しかも、構造的な簡潔化が図れ
る。特に、この場合、クランプ爪装置を水室側に設け、
係合部をダイ側に設けるようにすることで、クランプ爪
装置や引込み装置を高温環境に曝すことから回避できる
ようになる。
【0017】従って、故障等の発生を防止できることに
なる。前記引込み装置を設けるに際しては、クランプ爪
装置の爪先と係合部とが係合して面圧を生じる部分に当
該引込み装置の作動軸心を一致させて、引込み付勢力を
作用できるように、その位置付けを設定するのが好適で
ある。このようにすることで、爪先と係合部との間で高
面圧を発生させることができ、水室とダイとの接合をそ
れだけ強力にでき、しかも一層、高い密接性が得られる
ようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明に係る水中カット
造粒装置1における水室2とダイ3との接合部分を示し
ている。なお、図示は省略するが、この水中カット造粒
装置1でも、水室2又はダイ3の少なくとも一方は、図
11に示した従来のもの(水室102、ダイ103)と
略同様に、フレーム104等を介して台車105上に搭
載されており、この台車105が、レール106上を移
動可能になっている。従って、これら水室2とダイ3と
は、必要に応じて分離と接合とができるものである。
【0019】水室2には、ダイ3へ向けた端部まわり
に、複数のクランプ爪装置5が設けられている。また個
々のクランプ爪装置5には、水室2及びダイ3の軸方向
に沿って直列状に引込み装置6が設けられている。本実
施形態において、これらクランプ爪装置5及び引込み装
置6は、図2に示すように、水室2の円筒状外周部に対
して、周方向の4等配位置に設けられている(即ち、4
組ある)ものとしてある。
【0020】これに対してダイ3には、水室2へ向けた
端部まわりに、上記各クランプ爪装置5に1対1対応と
なる複数(4つ)の係合部7が設けられている。従っ
て、これらクランプ爪装置5、引込み装置6及び係合部
7を1組の組み合わせとして、その複数(4組)が全体
で、水室2とダイ3との接合手段を構成していることに
なる。
【0021】まず、クランプ爪装置5について説明す
る。図3及び図4に示すように、このクランプ爪装置5
は、ホルダー部材10と、このホルダー部材10に揺動
軸11を介して揺動自在に保持された爪部材12とを有
している。また、揺動軸11のまわりには、爪部材12
とホルダー部材10との両者間で、揺動制限部14と、
クランプ解除部15と、爪復帰部16とが構成されてい
る。
【0022】爪部材12は、その爪先12aをダイ3の
外周面へ向けたフック形状に形成されている。そして、
この爪部材12に対し、揺動軸11は、軸心を水室2及
びダイ3の外周面に対する接線方向(図4の左右方向)
に平行させて設けられている。従って、この爪部材12
は、その爪先12aをダイ3の外周面に対して近接・離
反させる方向に揺動するものである。
【0023】なお、爪部材12の爪先12aは、別付け
のチップ13により形成されており、必要に応じて交換
可能になっている。またこのようにすると、チップ13
としての材料費の低廉化が図れるといった利点もある。
揺動制限部14は、爪部材12において、揺動軸11の
近傍(ダイ3から見て揺動軸11の外側)でこの揺動軸
11の径方向外方へ突出して設けられたストッパ18
と、ホルダー部材10において、爪部材12が水室2及
びダイ3の軸方向に平行したときに上記ストッパ18と
当接するように設けられた当て止め部19とを有してい
る。
【0024】本実施形態において、これらストッパ18
と当て止め部19との組み合わせは、揺動軸11の軸方
向に2個並設されたものとしている。図5に示すよう
に、ストッパ18は、ストッパチップ20をボルト21
で取り付ける構造としてあり、必要に応じてストッパチ
ップ20の交換が可能になっている。
【0025】また当て止め部19は、一端部に緩衝チッ
プ23が設けられた引込み軸24を軸孔25内へ移動自
在に差し込み、緩衝チップ23側に設けたバネ26のバ
ネ圧に抗するように引込み軸24の他端側ボルト部24
aへナット27を螺合して引っ張る構造にしてある。従
って、緩衝チップ23はダンパ作用を具備したものとな
り、衝撃や衝撃音の発生をある程度、吸収可能になって
いる。
【0026】このような揺動制限部14が設けられるこ
とで、爪部材12は、水室2及びダイ3の軸方向に対し
て平行する状態を超えて、爪先12aがダイ3の外周面
へ近づくということがなくなり、これとは反対向き、即
ち、ダイ3の外周面から遠ざかる方向への揺動は自在に
保持されるものである。クランプ解除部15は、爪部材
12において、揺動軸11の近傍(ダイ3から見て揺動
軸11の外側)でこの揺動軸11の径方向外方へ突出し
て設けられた梃杆30と、ホルダー部材10において、
上記梃杆30に対向状態を保持しつつ台形状に膨出して
設けられた締め込み台31と、この締め込み台31に螺
合された締め込みボルト32とを有している。
【0027】図6に示すように、梃杆30には、その先
端部に二股状の切欠部30aが設けられており、この切
欠部30a内に締め込みボルト32が差し込まれて、そ
のボルト頭部32aと係合可能となっている。このた
め、このクランプ解除部15では、締め込みボルト32
を締め込むことにより、梃杆30が押圧されて、爪部材
12はその爪先12aがダイ3の外周面から遠ざかる向
きに強制揺動されるものとなる。
【0028】爪復帰部16は、爪部材12において、揺
動軸11の近傍(ダイ3から見て揺動軸11の内側)で
この揺動軸11の径方向外方へ突出して設けられたバネ
掛け片34と、ホルダー部材10において、上記バネ掛
け片34から水室2及びダイ3の軸方向に所定間隔をお
いた位置で突設されたバネ掛け片35と、これら両バネ
掛け片34,35間に掛け渡されたバネ36とを有して
いる。
【0029】本実施形態において、これらバネ掛け片3
4,35及びバネ36の組み合わせは、揺動軸11の軸
方向に2個並設されたものとしている(図4参照)。こ
のため、この爪復帰部16では、爪部材12の爪先12
aをダイ3の外周面へ近接させる向きに、常時、付勢力
を作用させるものとなっている。次に、上記引込み装置
6について説明する。
【0030】この引込み装置6は、油圧シリンダー等に
よって構成されている。本実施形態では、単動型の油圧
シリンダーを用いてあり、特に、ピストンロッド38を
退入方向へ向けて付勢する手段として、複数枚の皿バネ
39を所定枚数おきに逆向きに装填した構成のものを用
いてある。そして、このピストンロッド38の先端部
に、上記したクランプ爪装置5のホルダー部材10がボ
ルト止めされている。
【0031】従って、この引込み装置6は、給油ポート
40へ油圧を付加したときに、ピストン41が皿バネ3
9を圧縮しつつ移動し、ピストンロッド38を介してク
ランプ爪装置5が進出するものとなり、また給油ポート
40への油圧を解除したときに、皿バネ39のバネ力に
よってピストン41が復帰動し、ピストンロッド38を
介してクランク爪装置5が後退するものとなっている。
【0032】次に、ダイ3の外周面に設けられる上記係
合部7について説明する。この係合部7は、ダイ3の外
周面に対して一体又は別体により台形状等に突出して設
けられたものであり、クランプ爪装置5の爪部材12と
係合する部分には、チップ45がボルト46によって着
脱可能に取り付けられている。従って、このチップ45
も、必要に応じて交換可能であると共に材料費の低廉化
が図れるという利点がある。
【0033】また、この係合部7において、チップ45
の取付部より水室2寄りの部分には、傾斜面7aが形成
されている。この傾斜面7aは、ダイ3へ向けて水室2
が接近してきたときに、クランプ爪装置5における爪部
材12の当接を受けて、これをダイ3の径方向外方へ揺
動させるように案内するためのものである。すなわち、
爪部材12は、このような揺動をすることによって係合
部7を一旦、乗り越え、その後、この係合部7との間
で、水室2及びダイ3の軸方向に沿った係合を可能にさ
せるものである。
【0034】ところで、このようにクランプ爪装置5の
爪部材12が係合部7と係合したとき、爪部材12の爪
先12aと係合部7のチップ45とが面接触して面圧を
生じる部分と、引込み装置6におけるピストンロッド3
8の軸心とは、一軸線上(矢符X参照)で一致するよう
になっている。また更に、この軸線上には、クランプ爪
装置5における揺動軸11の軸心も一致するように、位
置付けられたものとしてある。
【0035】そのため、引込み装置6において引込み付
勢力を発生させた場合、クランプ爪装置5の爪先12a
と係合部7のチップ45との間で、芯ズレの無い状態
(即ち、偏心作用やガタツキの無い状態)で高面圧を発
生させることができる。従って、水室2とダイ3との接
合をそれだけ強力にでき、高い密接性が得られるといっ
た利点がある。
【0036】次に、図7乃至図10に基づいて、本発明
に係る水中カット造粒機1での、水室2とダイ3との接
合及び分離状況を説明する。まず、図7に示すように、
水室2とダイ3とが分離した位置から、水室2をダイ3
へ向けて接近させてゆくとする。このとき、引込み装置
6は、予め、油圧の付加状態とされ、ピストンロッド3
8を介してクランプ爪装置5を進出状態にする。
【0037】そして、図8に示すように、クランプ爪装
置5における爪部材12の先端部がダイ3の係合部7に
到達すると、爪部材12は、係合部7の傾斜面7aに沿
ってダイ3の径方向外方(図8の上方)へと揺動しつ
つ、チップ45を乗り越えるようになる。なお、このと
き爪部材12の梃杆30は、締め込み台31へ接近する
方向へ移動するものであり、この移動は切欠部30a
(図6参照)によって締め込みボルト32との干渉を逃
げるかたちになる。
【0038】このようにして爪部材12が係合部7のチ
ップ45を乗り越えた後は、爪復帰部16のバネ36に
より爪部材12が揺動前の状態に戻され、従って、爪部
材12と係合部7とが自動的に係合状態となって、水室
2とダイ3とは分離不能になる。これと同時に、図9に
示すように、引込み装置6が油圧の解除状態となり、内
装した皿バネ39(図3参照)のバネ圧により、ピスト
ンロッド38を介してクランプ爪装置5が全体として退
入動作をする。そのため、爪部材12の爪先12aと係
合部7のチップ45とが面接触状態となり、この間で、
上記皿バネ39のバネ圧に伴う高面圧が生じて、水室2
とダイ3とは密接状態とされる。
【0039】このような水室2とダイ3との接合後にお
いて、ダイ3から水室2内へ溶融材料を押し出しつつ、
この溶融材料を、ダイ正面で回転するカッタ(図11の
符号125参照)により細かく切断するといった稼動を
実施すればよい。一方、作業の終了時等において、ダイ
3内に残留した溶融材料M(図11参照)を排出するた
めのクリーニング作業をするに際して、水室2とダイ3
とを分離するには、図10に示すように、まず、引込み
装置6において油圧の付加状態にし、クランプ爪装置5
を進出させることで、爪部材12の爪先12aと係合部
7のチップ45との面接触状態を解消させる。
【0040】そして、クランプ爪装置5のクランプ解除
部15にて、締め込みボルト32を締め込み、爪部材1
2をダイ3の外周面から遠ざける向きに強制揺動させ、
爪部材12と係合部7との係合を解消させる。このよう
にした後、水室2をダイ3から遠ざける方向へ移動させ
ればよい。ところで、本発明は、上記実施形態に限定さ
れるものではない。
【0041】例えば、クランプ爪装置5をダイ3に設
け、係合部6を水室2へ設けることもできる。引込み装
置6において、皿バネ39を内装した油圧シリンダを用
いることは限定されるものではなく、一般型の流体圧シ
リンダ等を用いるようなことでも勿論構わない。
【0042】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係る水中カット造粒装置では、水室とダイとが相対近接
するときの動きで、互いに自動係合可能となるクランプ
爪装置と係合部とを、それぞれ水室とダイとに振り分け
て設けているので、水室とダイとの接合が極めて簡単と
なり、しかも迅速に行えるものとなる。
【0043】また、クランプ爪装置に引込み装置を設け
ることで、水室とダイとの接合度合を高めることが確実
にでき、しかも、構造的な簡潔化が図れる。特に、クラ
ンプ爪装置を水室側に設け、係合部をダイ側に設けるこ
とで、クランプ爪装置や引込み装置を高温環境に曝すこ
とから回避でき、故障等の発生を防止できる。
【0044】クランプ爪装置の爪先と係合部との面圧発
生部分と、引込み装置の作動軸線とを一致させて設ける
ことで、水室とダイとの接合を強力にでき、一層、高い
密接性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水中カット造粒装置の主要部(水
室とダイとの接合部分)を拡大して示す側面図である。
【図2】図1のA−A線矢視方向から水室を見た状態を
示す図である。
【図3】クランプ爪装置及び引込み装置を拡大して示す
側断面図である。
【図4】図3のB−B線拡大断面図である。
【図5】クランプ爪装置の揺動制限部を拡大して示す側
断面図である。
【図6】図3のC−C線矢視拡大図である。
【図7】本発明に係る水中カット造粒装置において水室
とダイとを分離させた状態を示す側面図である。
【図8】図7の時点から水室をダイへ向けて接近させて
いる途中の状態を示す側面図である。
【図9】図8の時点から水室をダイへ接合させた後の状
態を示す側面図である。
【図10】本発明に係る水中カット造粒装置において水
室をダイから離反させるに際してその開始操作をした状
態を示す側面図である。
【図11】水室とダイとの接合部分を分離可能にした従
来の水中カット造粒装置を示す側断面図である。
【図12】図11の水中カット造粒装置で採用された接
合手段(第1従来例)を分解して示す斜視図である。
【図13】図11とは別の従来の水中カット造粒装置で
採用された接合手段(第2従来例)を分解して示す斜視
図である。
【符号の説明】 1 水中カット造粒装置 2 水室 3 ダイ 5 クランプ爪装置 6 引込み装置 7 係合部 12a 爪先
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 達也 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 (72)発明者 柏 眞彦 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 (72)発明者 笠井 重宏 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 Fターム(参考) 4F201 AC01 AM10 BA02 BC02 BC12 BC15 BC17 BC19 BL11 BL21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水室(2)へ臨むダイ(3)から水室
    (2)内へ溶融材料を押し出しつつカッタで切断する水
    中カット造粒装置であって、水室(2)とダイ(3)と
    の接合間が必要に応じて分離可能になされており、 水室(2)又はダイ(3)の一方にはクランプ爪装置
    (5)が設けられ、同他方にはクランプ爪装置(5)の
    爪先(12a)と係合して水室(2)とダイ(3)とを
    分離不能にする係合部(7)が設けられており、上記ク
    ランプ爪装置(5)は、水室(2)とダイ(3)とが分
    離位置から相対近接するのに伴って爪先(12a)が係
    合部(7)と自動的に係合可能になっていることを特徴
    とする水中カット造粒装置。
  2. 【請求項2】 前記クランプ爪装置(5)には、係合部
    (7)と係合した爪先(12a)を引き込み方向へ付勢
    する引込み装置(6)が設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載の水中カット造粒装置。
  3. 【請求項3】 前記クランプ爪装置(5)が水室(2)
    側に設けられ、係合部(7)がダイ(3)側に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の水
    中カット造粒装置。
  4. 【請求項4】 前記クランプ爪装置(5)の爪先(12
    a)と係合部(7)とが係合して面圧を生じる部分と、
    前記引込み装置(6)がクランプ爪装置(5)の爪先
    (12a)に対して引込み付勢力を作用させる軸心と
    が、一軸線上で一致されていることを特徴とする請求項
    2又は請求項3記載の水中カット造粒装置。
JP10165382A 1998-06-12 1998-06-12 水中カット造粒装置 Pending JP2000000816A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009269274A (ja) * 2008-05-07 2009-11-19 Japan Steel Works Ltd:The 循環箱の締結方法及び装置
JP2015074143A (ja) * 2013-10-08 2015-04-20 株式会社神戸製鋼所 ペレタイザ

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JP2009269274A (ja) * 2008-05-07 2009-11-19 Japan Steel Works Ltd:The 循環箱の締結方法及び装置
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