JP4849914B2 - 基板処理装置、基板処理方法、コンピュータ読取可能な記憶媒体 - Google Patents

基板処理装置、基板処理方法、コンピュータ読取可能な記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、フラットパネルディスプレイ(FPD)用のガラス基板等の基板に、現像液等の処理液による現像処理等の液処理を施す基板処理装置および基板処理方法、ならびにこのような基板処理方法を行うためのコンピュータ読取可能な記憶媒体に関する。
FPDの製造においては、FPD用のガラス製の基板上に回路パターンを形成するためにフォトリソグラフィ技術が用いられる。フォトリソグラフィによる回路パターンの形成は、基板上にレジスト膜を塗布形成し、回路パターンに対応するようにレジスト膜を露光し、これを現像処理するといった手順で行われる。
現像処理を行う装置としては、基板をコロ搬送等によるいわゆる平流し式の搬送路で搬送しつつ、基板上への現像液の液盛り、傾斜およびリンス液の供給による基板上からの現像液の除去、基板の乾燥を順次行うものが知られている(例えば特許文献1参照)。この処理装置は、まず、現像ノズルが搬送路に沿って基板と相対移動しながら基板上に現像液を液盛りする。そして、液盛り状態を所定時間保持した後、基板上の現像液が確実に除去されるように、あるいは基板上の現像液がリンス液に確実に置換されるように、基板上へのリンス液の供給前に、傾斜機構が基板を傾斜させて基板上の現像液を液切りするとともに、落下した現像液を再利用できるようにパンによって回収する。その後、基板を水平姿勢に戻し、リンスノズルが基板上にリンス液を吐出し、基板上の現像液をリンス液に置換して現像を停止させ、エアナイフが基板に乾燥ガスを吐出して基板を乾燥させる。
しかしながら、上記した従来の処理装置は、基板の搬送を一旦停止し、基板を水平姿勢から傾斜姿勢に変換した後、基板を再び水平姿勢に戻して搬送するといった液切り時の一連の動作が煩雑である上、近時の基板の大型化に伴って傾斜機構そのものが大掛かりになるという問題を有している。
また、傾斜姿勢への姿勢変換の際の運動範囲や運動速度等が基板の各部位間(基板の揺動または回動中心部と揺動または回動外周部との間)で異なり、傾斜姿勢後の高さ位置も基板の各部位間で異なるため、上記した従来の処理装置では、現像液供給時から液切り時までの時間に基板の各部位間でばらつきが生じてしまい、結果的に処理ムラの発生を招くおそれがある。
さらに、上記した従来の処理装置は、液切りの際に落下した現像液によってミストが発生しやすく、後続の基板上にミストが付着することによっても処理ムラを生じさせるおそれがある。
一方、現像液の回収効率を考慮すると、液切り時の基板の傾斜時間を長く設定することが望ましいが、液切り時にも現像は進行しているため、過度な現像を避けるには傾斜時間を短く設定せざるを得ない。このため、上記した従来の処理装置は、現像液の回収効率の観点においても改善の余地がある。
特開2003−7582号公報
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、比較的簡易な構成でありながらも、基板上に供給した処理液を確実に除去し、かつ効率よく回収することができるとともに、処理液による処理の面内均一性を高めることが可能な基板処理装置および基板処理方法、ならびにこのような基板処理方法を行うためのコンピュータ読取可能な記憶媒体の提供を目的とする。
また、本発明は、比較的簡易な構成でありながらも、基板上に供給した第1の処理液を第2の処理液に確実に置換し、かつ、第1の処理液を効率よく回収することができるとともに、第1および第2の処理液による処理の面内均一性を高めることが可能な基板処理装置および基板処理方法、ならびにこのような基板処理方法を行うためのコンピュータ読取可能な記憶媒体の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、基板に処理液による液処理を施す基板処理装置であって、基板を、その被処理面が上方を向いた状態で搬送する搬送路と、前記搬送路を搬送される基板上に処理液を供給する処理液供給機構と、前記搬送路を搬送される基板上の処理液を吸引する処理液吸引機構とを具備し、前記搬送路は、搬送方向上流側から下流側に向かって順に、第1の搬送区間と、基板を上り傾斜させて搬送する第2の搬送区間とを有し、前記第1の搬送区間と前記第2の搬送区間との境界部に、通過時の基板が谷側に湾曲または屈曲するように搬送方向の傾斜角度を変更させ、前記基板の搬送方向と直交する方向で前記基板の全幅にわたって処理液を溜める谷折り部を有しており、前記処理液供給機構は、前記谷折り部よりも搬送方向上流側で処理液を供給し、前記処理液吸引機構は、前記谷折り部位置または谷折り部近傍位置で処理液を吸引することを特徴とする基板処理装置を提供する。
また、本発明は、基板に処理液による液処理を施す基板処理装置であって、基板を、その被処理面が上方を向いた状態で搬送する搬送路と、前記搬送路を搬送される基板上に処理液を供給する処理液供給機構と、前記搬送路を搬送される基板上の処理液を吸引する処理液吸引機構とを具備し、前記搬送路は、搬送方向上流側から下流側に向かって順に、基板を水平に搬送する第1の搬送区間と、基板を上り傾斜させて搬送する第2の搬送区間とを有し、前記第1の搬送区間と前記第2の搬送区間との間に、基板の長さおよび前記第2の搬送区間の長さよりも短い長さに設定された、基板を下り傾斜させて搬送する中継区間を設け、前記中継区間と前記第2の搬送区間との境界部に、通過時の基板が谷側に湾曲または屈曲するように搬送方向の傾斜角度を変更させ、前記基板の搬送方向と直交する方向で前記基板の全幅にわたって処理液を溜める谷折り部を有しており、前記処理液供給機構は、前記谷折り部よりも搬送方向上流側で処理液を供給し、前記処理液吸引機構は、前記谷折り部位置または谷折り部近傍位置で処理液を吸引することを特徴とする基板処理装置を提供する
また、本発明は、基板に処理液による液処理を施す基板処理装置であって、基板を、その被処理面が上方を向いた状態で搬送する搬送路と、前記搬送路を搬送される基板上に現像液を供給する現像液供給機構と、前記搬送路を搬送される基板上の現像液を吸引する現像液吸引機構と、前記搬送路を搬送される基板上にリンス液を供給するリンス液供給機構とを具備し、前記搬送路は、搬送方向上流側から下流側に向かって順に、第1の搬送区間と、基板を上り傾斜させて搬送する第2の搬送区間と、基板を下り傾斜させて搬送する第3の搬送区間とを有し、前記第1の搬送区間と第2の搬送区間との境界部に、通過時の基板が谷側に湾曲または屈曲するように搬送方向の傾斜角度を変更させ、前記基板の搬送方向と直交する方向で前記基板の全幅にわたって処理液を溜める谷折り部と、前記第2の搬送区間と第3の搬送区間との境界部に、通過時の基板が山側に湾曲または屈曲するように搬送方向の傾斜角度を変更させる山折り部とを有しており、前記現像液供給機構は、前記谷折り部よりも搬送方向上流側で現像液を供給し、前記現像液吸引機構は、前記谷折り部位置または谷折り部近傍位置で現像液を吸引し、前記リンス液供給機構は、前記山折り部よりも搬送方向下流側でリンス液を供給することを特徴とする基板処理装置を提供する。
本発明において、前記第2の搬送区間の長さは、基板の長さよりも短いことが好ましく、前記搬送路は、前記第3の搬送区間の搬送方向下流側に、基板を水平に搬送する第4の搬送区間をさらに有し、前記第2の搬送区間と前記第3の搬送区間との合計長さは、基板の長さよりも短いことが好ましい。また、これらの場合に、前記第2の搬送区間と前記第3の搬送区間との境界部には、実質的に水平な搬送ラインが形成されていることが好ましい。また、以上の本発明において、前記搬送路は、基板が前記山折り部を通過する際に、基板を上方から押さえ付け可能な押さえ付け部を有することが好ましく、この場合に、前記押さえ付け部は、基板の幅方向両縁部に当接する回転可能な一対のローラであることがなお好ましい。
以上の本発明において、前記処理液吸引機構は、内部に回転可能な揚液用の羽根車が設けられた吸引ノズルを有し、前記吸引ノズルは、前記羽根車が回転して基板上の処理液を吸引することが好ましく、この場合に、前記吸引ノズル近傍の処理液の液面高さを検出する液面高さ検出部と、前記液面高さ検出部によって検出される液面高さに応じて前記羽根車の回転速度を制御する制御部とをさらに具備することが好ましく、さらに、この場合に、前記液面高さ検出部は、処理液上に浮くフロート部と、前記フロート部の高さ位置を検出する位置センサとを有することがなお好ましい。
また、本発明は、基板に処理液による液処理を施す基板処理方法であって、基板を、その被処理面が上方を向いた状態で搬送し、搬送方向上流側から下流側に向かって順に、第1の搬送区間と、基板を上り傾斜させて搬送する第2の搬送区間とを有する搬送路に、前記第1の搬送区間と前記第2の搬送区間との境界部に通過時の基板が谷側に湾曲または屈曲するように搬送方向の傾斜角度を変更させ、前記基板の搬送方向と直交する方向で前記基板の全幅にわたって処理液を溜める谷折り部を設けておき、前記搬送路を搬送される基板上に前記谷折り部よりも搬送方向上流側で処理液を供給し、前記搬送路を搬送される基板上の処理液を前記谷折り部位置または谷折り部近傍位置で吸引することを特徴とする基板処理方法を提供する。
また、本発明は、基板に処理液による液処理を施す基板処理方法であって、基板を、その被処理面が上方を向いた状態で搬送し、搬送方向上流側から下流側に向かって順に、第1の搬送区間と、基板を上り傾斜させて搬送する第2の搬送区間と、基板を下り傾斜させて搬送する第3の搬送区間とを有する搬送路に、前記第1の搬送区間と前記第2の搬送区間との境界部に、通過時の基板が谷側に湾曲または屈曲するように搬送方向の傾斜角度を変更させ、前記基板の搬送方向と直交する方向で前記基板の全幅にわたって処理液を溜める谷折り部と、前記第2の搬送区間と第3の搬送区間との境界部に、通過時の基板が山側に湾曲または屈曲するように搬送方向の傾斜角度を変更させる山折り部とを設けておき、前記搬送路を搬送される基板上に前記谷折り部よりも搬送方向上流側で現像液を供給し、前記搬送路を搬送される基板上の現像液を前記谷折り部位置または谷折り部近傍位置で吸引し、前記搬送路を搬送される基板上に前記山折り部よりも搬送方向下流側でリンス液を供給することを特徴とする基板処理方法を提供する。
さらに、本発明は、コンピュータ上で動作する制御プログラムが記憶されたコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記制御プログラムは、実行時に上記基板処理方法が行われるように、コンピュータに処理装置を制御させることを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体を提供する。
本発明によれば、基板を、その被処理面が上方を向いた状態で搬送する搬送路に、通過時の基板が谷側に湾曲または屈曲するように搬送方向の傾斜角度を変更させる谷折り部を設けておき、搬送路を搬送される基板上に供給された処理液を谷折り部位置または谷折り部近傍位置で吸引するように構成したため、搬送路を搬送中の基板が谷折り部を通過する際に基板上の処理液を谷折り部位置または谷折り部近傍位置に溜めて効率よく吸引することができる。したがって、従来のように基板の搬送を停止させてから基板全体を傾斜させるといった必要がなく、処理液の基板上からの落下を抑止することができるとともに、処理液供給時から処理液吸引時までの時間差を基板の各部位間で略等しくすることができるため、構成の簡素化を図りつつも、基板上に供給した処理液を確実に除去し、かつ効率よく回収することができるとともに、処理液による処理の面内均一性を高めることが可能となる。
また、本発明によれば、搬送路に搬送方向上流側から下流側に向かって順に、通過時の基板が谷側に湾曲または屈曲するように搬送方向の傾斜角度を変更させる谷折り部と、通過時の基板が山側に湾曲または屈曲するように搬送方向の傾斜角度を変更させる山折り部とを設けておき、搬送路を搬送される基板上に供給された現像液を谷折り部位置または谷折り部近傍位置で吸引し、山折り部よりも搬送方向下流側で基板上にリンス液を供給するように構成したため、搬送路を搬送中の基板が谷折り部を通過する際に基板上の現像液を谷折り部位置または谷折り部近傍位置に溜めて効率よく吸引し、現像液が除去された、または殆ど除去された状態の基板上にリンス液を供給することができるとともに、山折り部によって基板上での現像液およびリンス液の混合を抑止することができる。したがって、従来のように基板の搬送を停止させてから基板全体を傾斜させるといった必要がなく、現像液の基板上からの落下を抑止することができるとともに、現像液供給時から現像液吸引時までの時間差、さらには現像液吸引時からリンス液供給時までの時間差を基板の各部位間で略等しくすることができるため、構成の簡素化を図りつつも、基板上に供給した現像液リンス液に確実に置換し、かつ、現像液を効率よく回収することができるとともに、現像液およびリンス液による処理の面内均一性を高めることが可能となる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る現像ユニットが搭載された、FPD用のガラス基板(以下、単に「基板」と記す)へのレジスト膜の形成および露光処理後のレジスト膜の現像処理を行うレジスト塗布・現像処理システムの概略平面図である。
レジスト塗布・現像処理システム100は、複数の基板Gを収容するためのカセットCが載置されるカセットステーション1と、基板Gにレジスト塗布および現像を含む一連の処理を施す処理ステーション2と、基板Gに露光処理を施す露光装置9との間で基板Gの受け渡しを行うインターフェースステーション4とを備えており、カセットステーション1およびインターフェースステーション4はそれぞれ、処理ステーション2の両側に配置されている。なお、図1において、レジスト塗布・現像処理システム100の長手方向をX方向、平面上においてX方向と直交する方向をY方向とする。
カセットステーション1は、カセットCをY方向に並列に載置可能な載置台12と、処理ステーション2との間で基板Gの搬入出を行う搬送装置11を備え、載置台12と外部との間でカセットCの搬送が行われる。搬送装置11に設けられた搬送アーム11aは、Y方向に延びるガイド10に沿って移動可能であるとともに、上下動、前後動および水平回転可能であり、カセットCと処理ステーション2との間で基板Gの搬入出を行うものである。
処理ステーション2は、カセットステーション1とインターフェースステーション4との間にX方向に伸びる平行な2列の基板Gの搬送ラインA、Bを有している。搬送ラインAは、コロ搬送やベルト搬送等の所謂平流し搬送によって基板Gをカセットステーション1側からインターフェースステーション4側に向かって搬送するように構成され、搬送ラインBは、コロ搬送やベルト搬送等の所謂平流し搬送によって基板Gをインターフェースステーション4側からカセットステーション1側に向かって搬送するように構成されている。
搬送ラインA上には、カセットステーション1側からインターフェースステーション4側に向かって、エキシマUV照射ユニット(e−UV)21、スクラブ洗浄ユニット(SCR)22、プリヒートユニット(PH)23、アドヒージョンユニット(AD)24、冷却ユニット(COL)25、レジスト塗布ユニット(CT)26、減圧乾燥ユニット(DP)27、プリベークユニット(PREB)28、冷却ユニット(COL)29が順に配列されている。
エキシマUV照射ユニット(e−UV)21は基板Gに含まれる有機物の除去処理を行い、スクラブ洗浄ユニット(SCR)22は基板Gのスクラブ洗浄処理および乾燥処理を行う。プリヒートユニット(PH)23は基板Gの脱水加熱処理を行い、アドヒージョンユニット(AD)24は基板Gの疎水化処理を行い、冷却ユニット(COL)25は基板Gを冷却する。レジスト塗布ユニット(CT)26は基板G上にレジスト液を供給してレジスト膜を形成し、減圧乾燥ユニット(DP)27は、減圧下で基板G上のレジスト膜に含まれる揮発成分を蒸発させてレジスト膜を乾燥させる。プリベークユニット(PREB)28は基板Gのプリベーク処理を行い、冷却ユニット(COL)29は冷却ユニット(COL)25と同様に基板Gを冷却する。
搬送ラインB上には、インターフェースステーション4側からカセットステーション1側に向かって、現像ユニット(DEV)30、ポストベークユニット(POB)31、冷却ユニット(COL)32が順に配列されている。なお、冷却ユニット(COL)32とセットステーション1との間には、レジスト塗布および現像を含む一連の処理が施された基板Gを検査する検査装置(IP)35が設けられている。
後に詳述する現像ユニット(DEV)30(現像処理装置)は、基板G上への現像液の塗布、基板Gのリンス処理、基板Gの乾燥処理を順次行う。ポストベークユニット(POB)31は、基板Gのポストベーク処理を行い、冷却ユニット(COL)32は、冷却ユニット(COL)25と同様に基板Gを冷却する。
インターフェースステーション4は、基板Gを収容可能なバッファカセットが配置された、基板Gの受け渡し部であるロータリーステージ(RS)44と、搬送ラインAを搬送された基板Gを受け取ってロータリーステージ(RS)44に搬送する搬送アーム43とを備えている。搬送アーム43は、上下動、前後動および水平回転可能であり、搬送アーム43に隣接して設けられた露光装置9と、搬送アーム43および現像ユニット(DEV)30に隣接して設けられた、周辺露光装置(EE)およびタイトラー(TITLER)を有する外部装置ブロック90とにもアクセス可能である。
レジスト塗布・現像処理装置100は、CPUを備えたプロセスコントローラ101に接続されて制御されるように構成されている。プロセスコントローラ101には、工程管理者がレジスト塗布・現像処理装置100の各部または各ユニットを管理するためにコマンドの入力操作等を行うキーボードや、各部または各ユニットの稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等からなるユーザーインターフェース102と、レジスト塗布・現像処理装置100で実行される加熱処理や冷却処理などの各種処理をプロセスコントローラ101の制御にて実現するための制御プログラムや処理条件データ等が記録されたレシピが格納された記憶部103とが接続されている。
そして、必要に応じて、ユーザーインターフェース102からの指示等にて任意のレシピを記憶部103から呼び出してプロセスコントローラ101に実行させることで、プロセスコントローラ101の制御下で、レジスト塗布・現像処理装置100で所望の処理が行われる。また、制御プログラムや処理条件データ等のレシピは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えばCD−ROM、ハードディスク、フレキシブルディスク、フラッシュメモリなどに格納された状態のものを利用したり、あるいは、他の装置から、例えば専用回線を介して随時伝送させてオンラインで利用したりすることも可能である。
このように構成されたレジスト塗布現像処理装置100においては、まず、カセットステーション1の載置台12に載置されたカセットC内の基板Gが、搬送装置11の搬送アーム11aによって処理ステーション2の搬送ラインAの上流側端部に搬送され、さらに搬送ラインA上を搬送されて、エキシマUV照射ユニット(e−UV)21で基板Gに含まれる有機物の除去処理が行われる。エキシマUV照射ユニット(e−UV)21での有機物の除去処理が終了した基板Gは、搬送ラインA上を搬送されて、スクラブ洗浄ユニット(SCR)22でスクラブ洗浄処理および乾燥処理が施される。
スクラブ洗浄ユニット(SCR)22でのスクラブ洗浄処理および乾燥処理が終了した基板Gは、搬送ラインA上を搬送されて、プリヒートユニット(PH)23で加熱されて脱水される。プリヒートユニット(PH)23での脱水加熱処理が終了した基板Gは、搬送ラインA上を搬送されて、アドヒージョンユニット(AD)24で疎水化処理が施される。アドヒージョンユニット(AD)24での疎水化処理が終了した基板Gは、搬送ラインA上を搬送されて、冷却ユニット(COL)25で冷却される。
冷却ユニット(COL)25で冷却された基板Gは、搬送ラインA上を搬送されて、レジスト塗布ユニット(CT)26でレジスト膜が形成される。レジスト塗布ユニット(CT)26でのレジスト膜の形成は、基板Gが搬送ラインA上を搬送されながら、基板G上にレジスト液が供給されることにより行われる。
レジスト塗布ユニット(CT)26でレジスト膜が形成された基板Gは、搬送ラインA上を搬送されて、減圧乾燥ユニット(DP)27で減圧雰囲気に晒されることにより、レジスト膜の乾燥処理が施される。
減圧乾燥ユニット(DP)27でレジスト膜の乾燥処理が施された基板Gは、搬送ラインA上を搬送されて、プリベークユニット(PREB)28でプリベーク処理が施され、レジスト膜に含まれる溶剤が除去される。基板Gのプリベーク処理は、後述する搬送路5によって搬送ラインA上を搬送されながら行われる。プリベークユニット(PREB)28での加熱処理が終了した基板Gは、搬送ラインA上を搬送されて、冷却ユニット(COL)29で冷却される。
冷却ユニット(COL)29で冷却された基板Gは、搬送ラインA上を下流側端部まで搬送された後、インターフェースステーション4の搬送アーム43によってロータリーステージ(RS)44に搬送される。次に、基板Gは、搬送アーム43によって外部装置ブロック90の周辺露光装置(EE)に搬送されて、周辺露光装置(EE)でレジスト膜の外周部(不要部分)を除去するための露光処理が施される。続いて、基板Gは、搬送アーム43により露光装置9に搬送され、レジスト膜に所定パターンの露光処理が施される。なお、基板Gは、一時的にロータリーステージ(RS)44上のバッファカセットに収容された後に、露光装置9に搬送される場合がある。露光処理が終了した基板Gは、搬送アーム43により外部装置ブロック90のタイトラー(TITLER)に搬送され、タイトラー(TITLER)で所定の情報が記される。
タイトラー(TITLER)で所定の情報が記された基板Gは、搬送ラインB上を搬送されて、現像ユニット(DEV)30で現像液の塗布処理、リンス処理および乾燥処理が順次施される。現像ユニット(DEV)30での現像液の塗布処理、リンス処理および乾燥処理については後に詳細に説明する。
現像ユニット(DEV)30での現像液の塗布処理、リンス処理および乾燥処理が終了した基板Gは、搬送ラインB上を搬送されて、ポストベークユニット(POB)31でポストベーク処理が施され、レジスト膜に含まれる溶剤および水分が除去される。基板Gのポストベーク処理は、コロ搬送機構によって搬送ラインB上を搬送されながら行われる。なお、現像ユニット(DEV)30とポストベークユニット(POB)31との間には、現像液の脱色処理を行うi線UV照射ユニットを設けてもよい。ポストベークユニット(POB)31での加熱処理が終了した基板Gは、搬送ラインB上を搬送されて、冷却ユニット(COL)32で冷却される。
冷却ユニット(COL)32で冷却された基板Gは、搬送ラインB上を搬送されて、検査ユニット(IP)35で検査される。検査を通過した基板Gは、カセットステーション1に設けられた搬送装置11の搬送アーム11aにより載置台12に載置された所定のカセットCに収容されることとなる。
次に、現像ユニット(DEV)30(基板処理装置)について詳細に説明する。
図2は現像ユニット(DEV)30の側面図である。
現像ユニット(DEV)30は、搬送ラインBの一部を構成する搬送路5と、搬送路5を収容するように設けられたハウジング6とを有し、ハウジング6内に搬送路5に沿って上流側(外部装置ブロック90側)から下流側(ポストベークユニット(POB)31側)に向かって順に、現像液供給ゾーン30b、現像液除去ゾーン30c、リンスゾーン30d、乾燥ゾーン30eを有して構成されている。
搬送路5は、Y方向に延びる略円柱状に形成されたコロ50をX方向に所定の間隔で複数有し、被処理面が上方を向くように載置された基板Gを、各コロ50の回転によって搬送するように構成されている。搬送路5の各コロ50は、例えば、モータ等の駆動源に歯車やベルト等の伝動機構を介して接続されており(図示せず)、駆動源の駆動によって回転するように構成されている。なお、各コロ50は、例えば、現像液供給ゾーン30b、現像液除去ゾーン30c、リンスゾーン30d、乾燥ゾーン30eの各ゾーンに設けられた駆動源によってゾーンごとに独立して回転するように構成ことができる。
搬送路5は、上流側端から下流側端まで等しい高さとなるように延びているのではなく、途中に搬送方向の傾斜角度が変わる傾斜角変更箇所P1、P2、P3があり、各傾斜角変更箇所P1、P2、P3を境界部として区分けされると、上流側から下流側に向かって順に、第1の搬送区間Ml、第2の搬送区間M2、第3の搬送区間M3、第4の搬送区間M4から構成される。
第1の搬送区間Mlは、現像液供給ゾーン30bの上流側端部から現像液除去ゾーン30cの上流側部に設けられた傾斜角変更箇所P1まで水平または略水平に延びている。第2の搬送区間M2は、傾斜角変更箇所P1から現像液除去ゾーン30cの略中央部に設けられた傾斜角変更箇所P2まで所定の角度、例えば2〜5°で上り傾斜して延びている。第2の搬送区間M2の長さは、例えば数十cm程度であり、搬送路5を搬送される基板Gの長さ(X方向長さ)、例えば100〜250cmよりも短く設定されている。第3の搬送区間M3は、傾斜角変更箇所P2から現像液除去ゾーン30cの下流側部に設けられた傾斜角変更箇所P3まで所定の角度、例えば2〜5°で下り傾斜して延びている。第3の搬送区間M3の長さ、および第2の搬送区間M2と第3の搬送区間M3との合計長さはそれぞれ、例えば数十cm程度であり、搬送路5を搬送される基板Gの長さよりも短く設定されている。第4の搬送区間M4は、傾斜角変更箇所P3から乾燥ゾーン30eの下流側端部まで水平または略水平に延びている。なお、第1の搬送区間Mlと第4の搬送区間M4とは、略同一の高さに設けられている。
搬送路5は、各傾斜角変更箇所P1、P2、P3において、折れ曲がるように傾斜角度が変わるよりは、適度な曲率半径を描いて傾斜角度が変わるのが好ましい。傾斜角変更箇所P2は、フラット(水平)な頂上を有する略台形状に形成されていてもよい。第2の搬送区間M2および第3の搬送区間M3のコロ50には、基板Gが滑り落ちないように、例えばゴム製の滑り止めリング(図示せず)を外周面に設けておくことが好ましい。
現像液供給ゾーン30bは、搬送路5または搬送路5の第1の搬送区間Ml内を搬送される基板G上に現像液(処理液:第1の処理液)を供給する現像液供給機構60(処理液供給機構:第1の処理液供給機構)を有している。
現像液供給機構60は、図示しない現像液供給源と、現像液供給源からの現像液を基板G上に吐出する現像ノズル62とを有している。現像ノズル62は、搬送路5の上方に、例えばX方向に複数配列されており、X方向に移動可能である。現像ノズル62は、Y方向に延びるスリット状の図示しない吐出口を有し、現像液供給源からの現像液を吐出口から基板Gに全幅(Y方向全長)にわたって帯状に吐出するように構成されている。なお、現像ノズル62としては、スリット状の吐出口を有するものに代えて、複数の吐出口がY方向に間隔をあけて複数形成されているものを用いることもできる。
現像液除去ゾーン30cは、搬送路5を搬送される基板G上の現像液を吸引する現像液吸引機構65(処理液吸引機構)と、現像液吸引機構65による現像液の吸引後の基板G上にリンス液(第2の処理液)を供給する第1のリンス液供給機構67(第2の処理液供給機構)とを有している。
図3は現像ユニット(DEV)30を構成する現像液除去ゾーン30c部分の側面図および平面図であり、図4はその斜視図であり、図5は現像ユニット(DEV)30を構成する現像液吸引機構65の要部を示す断面図である。現像液吸引機構65は、図示しない現像液吸引源と、配管69を介して現像液吸引源と接続された、基板G上の現像液を吸引する吸引ノズル70とを有している。現像液吸引源は、例えば、バキュームポンプまたはエジェクタ、現像液回収容器、開閉弁等から構成される。吸引ノズル70は、搬送路5の傾斜角変更箇所P1の上方、より具体的には、第1の搬送区間M1側の傾斜角変更箇所P1近傍位置の上方に設けられており、Y方向に延びるスリット状の図示しない吸引口を有し、現像液吸引源の吸引力によって、基板G上の現像液を傾斜角変更箇所P1位置または第1の搬送区間M1側の傾斜角変更箇所P1近傍位置で全幅にわたって吸引口から吸引できるように構成されている。なお、吸引ノズル70としては、スリット状の吸引口を有するものに代えて、複数の吸引口がY方向に間隔をあけて複数形成されているものを用いることもできる。現像液吸引機構65によって吸引された現像液は、後述する現像液再利用機構64によって回収された後、現像液供給機構60の現像液供給源に送られて再利用される。
第1のリンス液供給機構67は、図示しないリンス液供給源と、リンス液供給源からの純水等のリンス液を基板G上に吐出する第1リンスノズル71とを有している。リンス液供給源は、例えば、希釈液容器、希釈液吐出ポンプ、開閉弁等から構成される。第1リンスノズル71は、搬送路5の傾斜角変更箇所P2よりも下流側の上方、例えば第3の搬送区間M3の上方に設けられており、Y方向に延びるスリット状の図示しない吐出口を有し、リンス液供給源からのリンス液を吐出口から基板G上の傾斜角変更箇所P2よりも下流側位置、例えば第3の搬送区間M3内位置で全幅にわたって帯状に吐出するように構成されている。なお、第1リンスノズル71は、X方向に複数配列されていてもよく、また、第1リンスノズル71としては、スリット状の吐出口を有するものに代えて、複数の吐出口がY方向に間隔をあけて複数形成されているものを用いることもできる。
搬送路5の下方には、第1の搬送区間M1の上流側端位置から第2の搬送区間M2の下流側端位置にわたって、搬送路5上を搬送される基板Gからこぼれ落ちる現像液を受け止めるパン66が設けられている。パン66は、回収配管72に接続されており、受け止めた現像液を回収配管72に送るように構成されている。パン66から回収配管72に送られた現像液は、後述する現像液再利用機構64によって回収された後、現像液供給機構60の現像液供給源に送られて再利用される。
現像液再利用機構64は、現像液吸引機構65によって吸引された現像液、ならびにパン66によって受け集められた現像液を回収して基準濃度に調整した後、このリサイクル現像液を現像液供給機構60の現像液供給源に送るように構成されている。
リンスゾーン30dは、搬送路5を搬送される基板Gにリンス液を供給する第2のリンス液供給機構74を有している。第2のリンス液供給機構74は、図示しないリンス液供給源と、リンス液供給源からのリンス液を基板Gに吐出する第2リンスノズル76とを有している。第2リンスノズル76は、例えば、搬送路5の上方および下方にX方向に複数配列されており、リンス液供給源からのリンス液を、搬送路5を搬送される基板Gの上面(表面)および下面(裏面)に略全幅にわたって吐出するように構成されている。
搬送路5の下方には、第3の搬送区間M3の上流側端位置からリンスゾーン30dの下流側端位置にわたって、搬送路5上を搬送される基板Gからこぼれ落ちるリンス液または現像液とリンス液との混合液を受け止めるパン75が設けられている。パン75は、排液配管77に接続されており、受け止めたリンス液または現像液とリンス液との混合液を排液配管77に送るように構成されている。パン75から排液配管77に送られたリンス液または現像液とリンス液との混合液は排液される。
乾燥ゾーン30eは、搬送路5を搬送される基板Gに窒素ガス等の乾燥流体を供給する乾燥流体供給機構78を有し、乾燥流体供給機構78は、図示しない乾燥流体供給源と、乾燥流体供給源からの乾燥流体を基板Gに吐出するエアナイフ79とを有している。エアナイフ79は、例えば、搬送路5の上方および下方にX方向に複数配列されており、乾燥流体供給源からの乾燥流体を、搬送路5を搬送される基板Gの上面(表面)および下面(裏面)に略全幅にわたって吐出するように構成されている。なお、乾燥ゾーン30eにおいても、基板Gから落下したリンス液を受け集めるためのパンを搬送路5の下方に設けてもよい。
図6は現像ユニット(DEV)30の制御系を示す概念図である。搬送路5、現像液供給機構60、現像液吸引機構65、第1のリンス液供給機構67、第2のリンス液供給機構74、乾燥流体供給機構78および現像液再利用機構64の動作は、プロセスコントローラ101から指令を受けた、CPUを備えたユニットコントローラ104(制御部)によって制御されるように構成されている。
次に、現像ユニット(DEV)30における現像処理工程について説明する。
まず、外部装置ブロック90に設けられた搬送機構によって搬送された基板Gは、搬送路5上に受け渡され、搬送路5上を搬送されて現像液供給ゾーン30bに入る。
現像液供給ゾーン30bに入った基板Gは、搬送路5を搬送されている間に、現像液供給機構60の現像ノズル62によって上面に現像液が液盛りされる。ここで、現像ノズル62が、例えば、下流側から上流側に向かって移動しながら現像液を吐出することにより、基板G上に下流側端部から上流側端部に向かって現像液が液盛りされる。この際に、あるいは現像液供給ゾーン30b内を搬送される際に、基板G上からこぼれ落ちた現像液は、パン66によって受け集められる。なお、現像液の液盛りは、現像ノズル62を移動させずに、基板Gを、搬送路5上を搬送させながら行ってもよく、搬送路5による基板Gの搬送を一旦停止させ、現像ノズル62を下流側から上流側に向かって移動させながら行ってもよい。また、現像液の液盛り後に、搬送路5による基板Gの搬送を一旦停止させて基板Gの現像を進行させてもよい。いかなる現像液の供給態様であっても、現像液供給時の現像ノズル62と搬送路5を搬送される基板Gとの相対移動速度は、現像液吸引機構65による現像液吸引時および第1のリンス液供給機構67によるリンス液供給時の搬送路5を搬送される基板Gとの移動速度と等しく、または略等しく設定される。
現像液供給ゾーン30bにおいて現像液が液盛りされた基板Gは、搬送路5上をさらに搬送されて現像液除去ゾーン30cに入る。この間にも基板Gの現像が進行する。現像液除去ゾーン30cに入った基板は、図3、4に示すように、搬送路5を搬送されて傾斜角変更箇所P1位置または第1の搬送区間M1側の傾斜角変更箇所P1近傍位置を通過する際に、現像液吸引機構65の吸引ノズル70によって下流側から上流側に向かって順次、上面の現像液が吸引されて現像の進行が抑制される。そして、基板Gは、傾斜角変更箇所P1位置を通過する際に、第2の搬送区間M2によって下流側端部から上流側端部に向かって順次、谷側に湾曲または屈曲して上り傾斜する。傾斜角変更箇所P1は、基板Gを谷側に湾曲または屈曲させる谷折り部を構成する。ここで、吸引ノズル70によって吸引しきれなかった現像液が残存する状態で基板Gの一部が傾斜角変更箇所P1位置を通過してしまっても、基板G上の現像液が、第2の搬送区間M2の上り傾斜によって下流側から上流側に向かって流れ、傾斜角変更箇所P1位置または第1の搬送区間M1側の傾斜角変更箇所P1近傍位置に溜まることとなる(図5参照)。したがって、基板Gが傾斜角変更箇所P1位置を完全に通過するまでには、基板G上の現像液を吸引ノズル70によって効率よく吸引することができる。第1の搬送区間M1が水平であり、第2の搬送区間M2が上り傾斜している場合には、第1の搬送区間M1側の傾斜角変更箇所P1近傍位置で吸引することにより吸引効率がさらに高められる。
また、現像液供給時の現像ノズル62と搬送路5を搬送される基板Gとの相対移動速度と、現像液吸引機構65による現像液吸引時の搬送路5による基板Gの搬送速度とが等しい、または略等しいため、現像時間の面内均一性、すなわち現像均一性を向上させることができる。
現像液の吸引の際に、基板Gからこぼれ落ちた現像液は、パン66によって受け集められるが、基板G上の現像液は、吸引ノズル70によって効率よく吸引されるため、落下量も少なく抑えられる。したがって、現像液の落下に起因するミストの発生も抑止される。なお、基板G上の現像液は、溜まりやすい傾斜角変更箇所P1位置から比較的こぼれ落ちやすいため、現像液を受け集めるパンを傾斜角変更箇所P1の下方部分にのみ設けてもよい。
搬送路5をさらに搬送された基板Gは、傾斜角変更箇所P2位置を通過する際に、第3の搬送区間M3によって下流側端部から上流側端部に向かって順次、山側に湾曲または屈曲して下り傾斜する。傾斜角変更箇所P2は、基板Gを山側に湾曲または屈曲させる山折り部を構成する。搬送路5をさらに搬送された基板Gは、第3の搬送区間M3を通過する際に、第1のリンス液供給機構67の第1リンスノズル71によって下流側から上流側に向かって順次、上面にリンス液が供給される。これにより、基板G上に残存していた現像液が略除去され、あるいはリンス液に置換されて現像が停止する。ここで、第2の搬送区間M2と第3の搬送区間M3との合計長さが基板Gの長さよりも短く、すなわち、吸引ノズル70と第1リンスノズル71との間隔が基板Gの長さよりも短いため、基板G上の現像液が乾かないうちに間髪を入れずに基板G上にリンス液を供給することができ、基板G上の現像液の吸引と基板G上へのリンス液の供給とを略並行して行うことができる。したがって、現像液吸引後の現像が緩やかに進行する時間を短く抑え、現像液の不所望な乾燥に起因する現像不良(斑の発生等)を防止することができるため、精緻な現像処理を行うことが可能となる。
また、この際に、基板G上の現像液の吸引と基板G上へのリンス液の供給とが略並行して行われることにより、現像液吸引時の搬送路5による基板Gの搬送速度と、リンス液供給時の搬送路5による基板Gの搬送速度とが等しいため、現像時間の面内均一性、すなわち現像均一性を向上させることができる。
さらに、第2の搬送区間M2および第3の搬送区間M3によって、上方に隆起する隆起部が搬送路5に構成されるため、第1リンスノズル71から吐出されたリンス液が、傾斜角変更箇所P2位置よりも上流側で基板G上の現像液と混合されて吸引ノズル70によって吸引されたり、パン66上に落下したりするといったことが防止され、これにより、現像液の回収効率を向上させることができる。
搬送路5上をさらに搬送された基板Gは、傾斜角変更箇所P3位置を通過する際に、第4の搬送区間M4によって搬送方向上流側端から順次、谷側に湾曲または屈曲して水平状態となる。なお、基板Gからこぼれ落ちたリンス液または現像液とリンス液との混合液は、パン75によって受け集められる。
基板Gが第2の搬送区間M2および第3の搬送区間M3を通過する際には、第2の搬送区間M2と第3の搬送区間M3との合計長さが基板Gの長さよりも短いことにより、第2の搬送区間M2および第3の搬送区間M3による基板Gの傾斜は局所的であるため、基板全体でみると基板G上の現像液の流れは低速でゆっくりしており、基板G上の現像液に乱流や液割れが起こり難い。したがって、基板上で急速に流下する現像液が乱流や液割れを起こしやすい、基板全体を水平姿勢から急激に所定角度の傾斜姿勢に姿勢変換する従来方式と比較して、現像均一性を大幅に向上させることができる。
現像液除去ゾーン30cにおいて現像液が除去された基板Gは、搬送路5上をさらに搬送されてリンスゾーン30dに入る。リンスゾーン30dに入った基板Gは、搬送路5上をさらに搬送されながら、第2のリンス液供給機構74の第2リンスノズル76によって上面および下面にリンス液が吐出されることにより、洗浄されて現像液の残渣が除去される。なお、基板Gからこぼれ落ちたリンス液または現像液とリンス液との混合液は、パン75によって受け集められる。
リンスゾーン30dにおいて現像液の残渣が除去された基板Gは、搬送路5上をさらに搬送されて乾燥ゾーン30eに入る。乾燥ゾーン30eに入った基板Gは、搬送路5上をさらに搬送されながら、乾燥流体供給機構78のエアナイフ79によって上面および下面に乾燥流体が吐出されることにより、リンス液が液切りされて乾燥する。その後、基板Gは、搬送路5上をさらに搬送されてポストベークユニット(POB)31に受け渡されることとなる。
次に、現像ユニット(DEV)30を構成する各部の他の例について説明する。
図7は現像ユニット(DEV)30を構成する搬送路5の他の例を示す図である。搬送路5の第2の搬送区間M2を急勾配に構成する場合には、隣接するコロ50,50同士の間に無端状の連結ベルト80を掛け渡しておくことが好ましい。これにより、基板Gが、第1の搬送区間M1を通過した際に、連結ベルト80上に載置されて案内され、第2の搬送区間M2にスムーズに受け渡される。
図8は搬送路5のさらに他の例を示す図である。第2の搬送区間M2位置または第2の搬送区間M2と第3の搬送区間M3との境界部位置には、基板Gを上方から押さえ付け可能な押さえ付けローラ82(押さえ付け部)を設けておくことが好ましい。押さえ付けローラ82は、回転可能であり、例えば、基板Gの上面の幅方向両縁部に当接可能に一対設けられる。これにより、基板Gが傾斜角変更箇所P2を通過する際に、基板Gの上流側部が上方に跳ね上がてってしまうこと(図8の仮想線参照)が防止され、基板G上の現像液の飛散が防止される。
図9は現像液除去ゾーン30cの他の例を示す側面図および平面図である。搬送路5は、第1の搬送区間M1と第2の搬送区間M2との間に、基板を所定の角度、例えば2〜5°で下り傾斜させて搬送する中継区間M0を設けて構成してもよい。中継区間M0は、基板Gの長さおよび第2の搬送区間M2の長さよりも短い長さ、例えば数cm程度に設定される。この場合には、搬送路5を搬送された基板Gが、中継区間M0と第2の搬送区間M2との境界部を通過する際に、谷側に湾曲または屈曲することにより、基板G上の現像液が中継区間M0と第2の搬送区間M2との境界部位置P0に溜まるため、基板G上の現像液を境界部P0位置で吸引するように吸引ノズル70を設けることが好ましい。この場合に、境界部P0は、基板Gを谷側に湾曲または屈曲させる谷折り部を構成する。
図10は現像液吸引機構65の他の例を示す斜視図であり、図11はその断面図である。現像液吸引機構65は、吸引ノズル70に代えて、内部に揚水用の羽根車83を有する吸引ノズル84と、羽根車83を回転させるモータ等の羽根車駆動源85とを備えて構成することができる。吸引ノズル84は、吸引ノズル70と同様に、基板G上の現像液を略全幅にわたって吸引可能にY方向に延びており、羽根車83は、吸引ノズル84と対応してY方向に延び、かつ、Y方向を軸として回転可能である。羽根車駆動源85は、吸引ノズル84のY方向に対向する側面部の一方に設けられている。吸引ノズル84は、現像液吸引源の吸引力に加え、羽根車83の回転に起因する揚水作用によって、基板G上の現像液をより効果的に吸引することができる。
また、この場合には、吸引ノズル84の近傍位置、例えば上流側近傍位置における基板G上の現像液の液面高さを検出する液面高さ検出部86を設けておくことが好ましい。液面高さ検出部86は、この吸引ノズル84の上流側近傍位置で基板G上の現像液の液面に浮くフロート部87と、このフロート部87の浮いている(現像液で押し上げられている)量または高さ位置を検出する位置センサ88とから構成することができる。そして、ユニットコントローラ104(図6参照)が、位置センサ88から送られた出力信号に基づいて、フロート部87の浮き量が基準値よりも大きいときは羽根車駆動源85を通じて羽根車83の回転速度を上げ、フロート部87の浮き量が基準値よりも小さいときは羽根車駆動源85を通じて羽根車83の回転速度を下げるようにフィードバック制御を行うように構成することができる。これにより、現像液の粘性や走査速度等の影響を補償して一定のレートで吸い取りを行うことができる。
フロート部87は、例えば発砲ステロールまたは中空の硬質ゴムまたは合成樹脂等で構成することができる。位置センサ88は、フロート部87の上面から垂直上方に延びる支持棒89の高さ位置を通じてフロート部87の浮き量、すなわち現像液の液面の高さを検出することができる。なお、液面高さ検出部86として、フロート式に代えて液面高さを光学的に検出する方式を用いることも可能である。
羽根車83の材質および構造(特に羽部部または翼部の形状)は種々の変形が可能である。例えば、羽根車83の翼部をスポンジまたはゴム等の弾性体で構成する場合には、図12に示すように、羽根車83の翼部と吸引口の反対側位置で加圧接触するロータ95を設けることが好ましい。
また、図13に示すように、2つの羽根車83a、83bを、互いに係合するようにX方向に並列に吸引ノズル84内に設け、例えば、一方の羽根車83aを羽根車駆動源85によって下流側回り(図13中の右回り)に回転させ、これに伴って、他方の羽根車83bが上流側回り(図13中の左回り)に回転することにより、基板G上の現像液を吸引するギヤポンプ方式とすることもできる。この場合には、吸引ノズル84の吸引口から吸引された現像液は、吸引ノズル84内の羽根車83aの上流側空間および羽根車83bの下流側空間を通って配管69内に送られる。
以上、本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、搬送路は、コロ搬送方式以外に、ベルト搬送方式であってもよく、第1の搬送区間および第4の搬送区間はそれぞれ、搬送中の基板上の処理液がこぼれ落ちない程度であれば傾斜していてもよい。
本発明によれば、FPD用のガラス基板に限らず、半導体ウエハ、フォトマスク、あるいはプリント基板等の他の基板の現像処理にも広く適用することができる。また、本発明によれば、基板上に供給した現像液を除去する場合、あるいは基板上に供給した現像液をリンス液に置換する場合に限らず、基板上に供給した現像液をリンス液によって希釈する場合や基板上に供給したプリウエット液を現像液に置換する場合などにも広く適用することができる。
本発明の基板処理装置の一実施形態に係る現像ユニットが搭載された、基板へのレジスト膜の形成および露光処理後のレジスト膜の現像処理を行うレジスト塗布・現像処理システムの概略平面図である。 現像ユニットの側面図である。 現像ユニットを構成する現像液除去ゾーン部分の側面図および平面図である。 現像液除去ゾーン部分の斜視図である。 現像ユニットを構成する現像液吸引機構の要部を示す断面図である。 現像ユニットの制御系を示す概念図である。 現像ユニットを構成する搬送路の他の例を示す図である。 搬送路のさらに他の例を示す図である。 現像液除去ゾーンの他の例を示す側面図および平面図である。 現像液吸引機構の他の例を示す斜視図である。 現像液吸引機構の他の例を示す断面図である。 現像液吸引機構のさらに他の例を示す断面図である。 現像液吸引機構のさらに別の例を示す断面図である。
符号の説明
30…現像ユニット(基板処理装置)
60…現像液供給機構(処理液供給機構:第1の処理液供給機構)
62…現像ノズル
65…現像液吸引機構(処理液吸引機構)
67…第1のリンス液供給機構(第2の処理液供給機構)
70…吸引ノズル
71…第1リンスノズル
82…押さえ付けローラ(押さえ付け部)
83…羽根車
86…液面高さ検出部
87…フロート部
88…位置センサ
104…ユニットコントローラ(制御部)
G…基板
M0…中継区間
M1…第1の搬送区間
M2…第2の搬送区間
M3…第3の搬送区間
M4…第4の搬送区間
P0…境界部(谷折り部)
P1…傾斜角変更箇所(谷折り部)
P2…傾斜角変更箇所(山折り部)

Claims (17)

  1. 基板に処理液による液処理を施す基板処理装置であって、
    基板を、その被処理面が上方を向いた状態で搬送する搬送路と、
    前記搬送路を搬送される基板上に処理液を供給する処理液供給機構と、
    前記搬送路を搬送される基板上の処理液を吸引する処理液吸引機構と
    を具備し、
    前記搬送路は、搬送方向上流側から下流側に向かって順に、第1の搬送区間と、基板を上り傾斜させて搬送する第2の搬送区間とを有し、前記第1の搬送区間と前記第2の搬送区間との境界部に、通過時の基板が谷側に湾曲または屈曲するように搬送方向の傾斜角度を変更させ、前記基板の搬送方向と直交する方向で前記基板の全幅にわたって処理液を溜める谷折り部を有しており、
    前記処理液供給機構は、前記谷折り部よりも搬送方向上流側で処理液を供給し、
    前記処理液吸引機構は、前記谷折り部位置または谷折り部近傍位置で処理液を吸引することを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記搬送路の第1の搬送区間は、前記基板を水平に搬送することを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記処理液吸引機構は、前記第1の搬送区間側の前記谷折り部近傍位置で処理液を吸引することを特徴とする請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 基板に処理液による液処理を施す基板処理装置であって、
    基板を、その被処理面が上方を向いた状態で搬送する搬送路と、
    前記搬送路を搬送される基板上に処理液を供給する処理液供給機構と、
    前記搬送路を搬送される基板上の処理液を吸引する処理液吸引機構と
    を具備し、
    前記搬送路は、搬送方向上流側から下流側に向かって順に、基板を水平に搬送する第1の搬送区間と、基板を上り傾斜させて搬送する第2の搬送区間とを有し、前記第1の搬送区間と前記第2の搬送区間との間に、基板の長さおよび前記第2の搬送区間の長さよりも短い長さに設定された、基板を下り傾斜させて搬送する中継区間を設け、前記中継区間と前記第2の搬送区間との境界部に、通過時の基板が谷側に湾曲または屈曲するように搬送方向の傾斜角度を変更させ、前記基板の搬送方向と直交する方向で前記基板の全幅にわたって処理液を溜める谷折り部を有しており、
    前記処理液供給機構は、前記谷折り部よりも搬送方向上流側で処理液を供給し、
    前記処理液吸引機構は、前記谷折り部位置または谷折り部近傍位置で処理液を吸引することを特徴とする基板処理装置。
  5. 基板に処理液による液処理を施す基板処理装置であって、
    基板を、その被処理面が上方を向いた状態で搬送する搬送路と、
    前記搬送路を搬送される基板上に現像液を供給する現像液供給機構と、
    前記搬送路を搬送される基板上の現像液を吸引する現像液吸引機構と、
    前記搬送路を搬送される基板上にリンス液を供給するリンス液供給機構と
    を具備し、
    前記搬送路は、搬送方向上流側から下流側に向かって順に、第1の搬送区間と、基板を上り傾斜させて搬送する第2の搬送区間と、基板を下り傾斜させて搬送する第3の搬送区間とを有し、前記第1の搬送区間と第2の搬送区間との境界部に、通過時の基板が谷側に湾曲または屈曲するように搬送方向の傾斜角度を変更させ、前記基板の搬送方向と直交する方向で前記基板の全幅にわたって処理液を溜める谷折り部と、前記第2の搬送区間と第3の搬送区間との境界部に、通過時の基板が山側に湾曲または屈曲するように搬送方向の傾斜角度を変更させる山折り部とを有しており、
    前記現像液供給機構は、前記谷折り部よりも搬送方向上流側で現像液を供給し、
    前記現像液吸引機構は、前記谷折り部位置または谷折り部近傍位置で現像液を吸引し、
    前記リンス液供給機構は、前記山折り部よりも搬送方向下流側でリンス液を供給することを特徴とする基板処理装置。
  6. 前記搬送路の第1の搬送区間は、前記基板を水平に搬送することを特徴とする請求項5に記載の基板処理装置。
  7. 前記第2の搬送区間の長さは、基板の長さよりも短いことを特徴とする請求項6に記載の基板処理装置。
  8. 前記搬送路は、前記第3の搬送区間の搬送方向下流側に、基板を水平に搬送する第4の搬送区間をさらに有し、
    前記第2の搬送区間と前記第3の搬送区間との合計長さは、基板の長さよりも短いことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の基板処理装置。
  9. 前記第2の搬送区間と前記第3の搬送区間との境界部には、実質的に水平な搬送ラインが形成されていることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  10. 前記搬送路は、基板が前記山折り部を通過する際に、基板を上方から押さえ付け可能な押さえ付け部を有することを特徴とする請求項5から請求項9のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  11. 前記押さえ付け部は、基板の幅方向両縁部に当接する回転可能な一対のローラであることを特徴とする請求項10に記載の基板処理装置。
  12. 前記処理液吸引機構は、内部に回転可能な揚液用の羽根車が設けられた吸引ノズルを有し、
    前記吸引ノズルは、前記羽根車が回転して基板上の処理液を吸引することを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  13. 前記吸引ノズル近傍の処理液の液面高さを検出する液面高さ検出部と、前記液面高さ検出部によって検出される液面高さに応じて前記羽根車の回転速度を制御する制御部とをさらに具備することを特徴とする請求項12に記載の基板処理装置。
  14. 前記液面高さ検出部は、処理液上に浮くフロート部と、前記フロート部の高さ位置を検出する位置センサとを有することを特徴とする請求項13に記載の基板処理装置。
  15. 基板に処理液による液処理を施す基板処理方法であって、
    基板を、その被処理面が上方を向いた状態で搬送し、搬送方向上流側から下流側に向かって順に、第1の搬送区間と、基板を上り傾斜させて搬送する第2の搬送区間とを有する搬送路に、前記第1の搬送区間と前記第2の搬送区間との境界部に、通過時の基板が谷側に湾曲または屈曲するように搬送方向の傾斜角度を変更させ、前記基板の搬送方向と直交する方向で前記基板の全幅にわたって処理液を溜める谷折り部を設けておき、
    前記搬送路を搬送される基板上に前記谷折り部よりも搬送方向上流側で処理液を供給し、
    前記搬送路を搬送される基板上の処理液を前記谷折り部位置または谷折り部近傍位置で吸引することを特徴とする基板処理方法。
  16. 基板に処理液による液処理を施す基板処理方法であって、
    基板を、その被処理面が上方を向いた状態で搬送し、搬送方向上流側から下流側に向かって順に、第1の搬送区間と、基板を上り傾斜させて搬送する第2の搬送区間と、基板を下り傾斜させて搬送する第3の搬送区間とを有する搬送路に、前記第1の搬送区間と前記第2の搬送区間との境界部に通過時の基板が谷側に湾曲または屈曲するように搬送方向の傾斜角度を変更させ、前記基板の搬送方向と直交する方向で前記基板の全幅にわたって処理液を溜める谷折り部と、前記第2の搬送区間と第3の搬送区間との境界部に、通過時の基板が山側に湾曲または屈曲するように搬送方向の傾斜角度を変更させる山折り部とを設けておき、
    前記搬送路を搬送される基板上に前記谷折り部よりも搬送方向上流側で現像液を供給し、
    前記搬送路を搬送される基板上の現像液を前記谷折り部位置または谷折り部近傍位置で吸引し、
    前記搬送路を搬送される基板上に前記山折り部よりも搬送方向下流側でリンス液を供給することを特徴とする基板処理方法。
  17. コンピュータ上で動作する制御プログラムが記憶されたコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
    前記制御プログラムは、実行時に請求項15または請求項16に記載の基板処理方法が行われるように、コンピュータに処理装置を制御させることを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体。
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