JP4849509B2 - 半導体装置およびその製造方法、電子情報機器 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法、電子情報機器 Download PDF

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Description

本発明は、例えば固体撮像素子などの半導体素子をアクティブエリア上に形成してスクライブラインで半導体基板がダイシングされる半導体装置およびその製造方法、この半導体装置を固体撮像素子として撮像部に用いたデジタルスチルカメラおよびデジタルビデオカメラなどのデジタルカメラや、カメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器に関する。
この種の従来の半導体装置の製造方法は、選択的にフィールド絶縁膜が形成された半導体基板のアクティブエリアに固体撮像素子などの半導体素子を作製し、この上に平坦化膜を形成して、所定のスクライブラインにて半導体基板をダイシングしている。
図4は、従来の半導体装置の要部構成例を示す縦断面図である。
図4において、従来の半導体装置200は、スクライブライン領域を示すスクライブライン5以外の半導体基板1上にフィールド絶縁膜2と半導体素子用の各薄膜6が隣接して設けられ、これらの間の段差部Cを含むフィールド絶縁膜2および各薄膜6上に、平坦化膜7、さらにオンチップレンズ膜8、カラーフィルター膜9およびフォトレジスト膜10がこの順に設けられている。
上記構成の従来の半導体装置200を製造する方法について説明する。
図5(a)〜図5(c)および図6(d)〜図6(f)はそれぞれ、図4の半導体装置200の製造方法を各製造工程順に示す要部縦断面図である。
図5(a)に示すように、まず、半導体基板1の表面部に過熱酸化によりフィールド絶縁膜2を形成する。
さらに、図5(b)に示すように、このフィールド絶縁膜2上にフォトレジスト膜3を所定パターンで選択的に形成する。具体的には、半導体素子が形成されるアクティブエリア4を露出させ、それ以外の部分を覆うように所定パターンのフォトレジスト膜3を形成する。
さらに、図5(c)に示すように、フォトレジスト膜3をマスクとしてフィールド絶縁膜2をエッチングし、所望の半導体表面を露出させる。このとき、スクライブライン5上のフィールド絶縁膜2は除去されない。
次に、アクティブエリア4に半導体素子として、例えば固体撮像素子を形成する工程を行う。
図6(d)に示すように、固体撮像素子の形成工程によってアクティブエリア4に各薄膜6を順次形成する。この各薄膜6は、例えば2種類の電極を必要とする固体撮像素子では、第1電極としてのポリシリコン膜61と、第2電極としてのポリシリコン膜62と、遮光膜63との3層で構成されている。この固体撮像素子の形成工程では、ポリシリコンなどの薄膜をCVD(Chemical Vapour Deposition)法などにより成膜し、その各薄膜6を選択的にエッチングすることが繰り返される。
さらに、図6(e)に示すように、境界に段差部Cを有するフィールド絶縁膜2と遮光膜63上に平坦化膜7を形成する。例えば、白黒表示を行う固体撮像素子の場合には、平坦化膜7上に、有機化合物を用いてオンチップレンズ膜8を形成する。また、カラー表示を行う固体撮像素子の場合には、平坦化膜7上に、オンチップレンズ膜8とカラーフィルター膜9との2層膜を形成する。
さらに、このカラーフィルター膜9上(白黒表示を行う固体撮像素子の場合にはオンチップレンズ膜8上)にフォトレジスト膜10を形成し、このフォトレジスト膜10を、図6(f)に示すように、スクライブライン5上を覆わないようにパターニングして、反応性イオンエッチングによりエッチングすることによって、フィールド絶縁膜2のスクライブライン5の部分が除去される。これにより、従来の半導体装置200の製造が完了する。
特開平7−335851号公報
しかしながら、上記従来の半導体装置200の製造方法では、一般的に、平坦化膜7や、オンチップレンズ膜8およびカラーフィルタ膜9がスピンコート法によりその基板部上に塗布される。このため、基板部上において、フィールド絶縁膜2や、固体撮像素子を構成する各薄膜6との間に大きな凹凸部(段差部C)が存在すると、その凹凸部によって各塗布膜の厚みが不均一となり易い。
例えば、図6(f)に示すように、半導体基板1の表面上に形成された各薄膜6と、フィールド絶縁膜2との境界上に段差部Cが形成され、その段差部Cが半導体基板1の表面に大きな凹凸をもたらす原因となっている。この段差部Cの他にも、スクライブライン5とフィールド絶縁膜2との境界で段差部Aが生じる。
よって、フォトレジスト膜10をスピンコート法によりコーティングしたときに、下地の凹凸による大きな段差(段差部A,C)によってフォトレジスト膜10の流れが堰き留められてコーティングむらが生じ、この結果、加工精度が低下して、配線幅やその膜厚の不均一が生じる。
特に、オンチップレンズ形成工程においては、この下地の大きな凹凸部(段差部A,C)によるコーティングむらが、オンチップレンズ膜8の膜厚のばらつきとなって現れ、それが原因となって固体撮像素子の感度むらや色むらをもたらすため、画質が著しく低下するという問題が生じる。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、半導体素子を構成する各薄膜とフィールド絶縁膜との境界および、スクライブラインとフィールド絶縁膜との境界で大きな各段差部が生じることを軽減して、フォトレジスト膜のコーティングむらによる加工精度の低下を防ぐことができる半導体装置およびその製造方法、この半導体装置を固体撮像素子として撮像部に用いたデジタルスチルカメラおよびデジタルビデオカメラなどのデジタルカメラや、カメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器を提供することを目的とする。
本発明の半導体装置は、基板上に、スクライブラインエリアと、半導体素子が形成されたアクティブエリアとがフィールド絶縁膜を介して設けられ、該スクライブラインエリアで該基板がダイシングされている半導体装置において、該フィールド絶縁膜と該スクライブラインエリアとの境界に存在する該フィールド絶縁膜の段差部に沿って、該半導体素子を構成する電極層および遮光膜のうち少なくとも該電極層と同じ薄膜であって、該フィールド絶縁膜の膜厚よりも薄い膜厚の薄膜によって包囲する段差緩和用薄膜が該スクライブラインエリアの一部上に設けられ、該半導体素子、該フィールド絶縁膜、該段差緩和用薄膜および該スクライブラインエリア上に平坦化膜が設けられており、該スクライブラインエリアと該フィールド絶縁膜との段差部に沿って隣接した該スクライブラインエリアの一部上に、該各薄膜のうちの少なくとも2層の薄膜の縦断面形状が階段状に形成されており、そのことにより上記目的が達成される。
さらに、好ましくは、本発明の半導体装置において、前記半導体素子を構成する各薄膜の最上層以外の下側層が前記フィールド絶縁膜よりも高い場合に、該最上層が、該下側層と前記フィールド絶縁膜との境界部に沿ってかつ該境界部上を覆うように該フィールド絶縁膜上の一部にはみ出した状態で設けられている。
さらに、好ましくは、本発明の半導体装置における半導体素子は固体撮像素子である。
さらに、好ましくは、本発明の半導体装置において、前記半導体素子を構成する各薄膜として、前記固体撮像素子の電極の2層または3層が設けられ、該2層または3層上に遮光膜が設けられている。
さらに、好ましくは、本発明の半導体装置において、前記固体撮像素子の電極の2層または3層上を覆う遮光膜を、該電極と前記フィールド絶縁膜との境界部上を覆うように該フィールド絶縁膜上の一部にはみ出した状態で設けられている。また、本発明の半導体装置は、基板上に、スクライブラインエリアと、半導体素子が形成されたアクティブエリアとがフィールド絶縁膜を介して設けられ、該スクライブラインエリアで該基板がダイシングされている半導体装置において、該フィールド絶縁膜と該スクライブラインエリアとの境界に存在する該フィールド絶縁膜の段差部に沿って、該半導体素子を構成する電極層および遮光膜のうち少なくとも該電極層と同じ薄膜であって、該フィールド絶縁膜の膜厚よりも薄い膜厚の薄膜によって包囲する段差緩和用薄膜が該スクライブラインエリアの一部上に設けられており、該半導体素子、該フィールド絶縁膜、該段差緩和用薄膜および該スクライブラインエリア上に平坦化膜が設けられており、該半導体素子は固体撮像素子であって、該半導体素子を構成する各薄膜として、該固体撮像素子の電極の2層または3層が設けられ、該2層または3層上に遮光膜が設けられ、該固体撮像素子の電極の2層または3層上を覆う遮光膜を、該電極と該フィールド絶縁膜との境界部上を覆うように該フィールド絶縁膜上の一部にはみ出した状態で設けられているものであり、そのことにより上記目的が達成される。
さらに、好ましくは、本発明の半導体装置において、前記固体撮像素子が白黒表示を行う場合、前記平坦化膜上にオンチップレンズ膜が設けられている。
さらに、好ましくは、本発明の半導体装置において、前記固体撮像素子がカラー表示を行う場合、前記平坦化膜上にオンチップレンズ膜とカラーフィルター膜が設けられている。
本発明の半導体装置の製造方法は、基板上に、スクライブラインエリアと、半導体素子が形成されたアクティブエリアとを、フィールド絶縁膜を介して形成する半導体装置の製造方法において、基板上に所定パターンのフィールド絶縁膜を形成するフィールド絶縁膜形成工程と、該アクティブエリアに該半導体素子を作製すると共に、該フィールド絶縁膜と該スクライブラインエリアとの境界に存在する該フィールド絶縁膜の段差部に沿って、該半導体素子を構成する電極層および遮光膜のうち少なくとも該電極層と同じ薄膜であって、該フィールド絶縁膜の膜厚よりも薄い膜厚の薄膜によって包囲する段差緩和用薄膜を該スクライブラインエリアの一部に形成する半導体素子作製工程と、該半導体素子、該フィールド絶縁膜、該段差緩和用薄膜および該スクライブラインエリア上に平坦化膜を形成する工程と、スクライブラインエリアにて該基板をダイシングするダイシング工程とを有し、該スクライブラインエリアと該フィールド絶縁膜との段差部に沿って隣接した該スクライブラインエリアの一部上に、該各薄膜のうちの少なくとも2層の薄膜を順次形成する際に、該2層の上層の薄膜を下層の薄膜よりも幅が狭くなるように該2層の縦断面形状を階段状に形成するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明の半導体装置の製造方法における半導体素子作製工程は、該半導体素子を構成する前記各薄膜と前記フィールド絶縁膜との段差部および、該フィールド絶縁膜と前記スクライブラインエリアとの段差部に沿うように、該スクライブラインエリアの一部上および前記アクティブエリア上にフォトレジスト膜を形成する工程と、該フォトレジスト膜をマスクとして該薄膜をエッチングすることによって、該フィールド絶縁膜の段差部に隣接して該薄膜を形成する工程とを有する。
さらに、好ましくは、本発明の半導体装置の製造方法において、前記半導体素子を構成する各薄膜の最上層を、該最上層以外の下側膜と前記フィールド絶縁膜との境界部に沿ってかつ該境界部上を覆うように該フィールド絶縁膜上の一部にはみ出した状態で形成する。
さらに、好ましくは、本発明の半導体装置の製造方法において、前記半導体素子として前記アクティブエリア上に固体撮像素子を作製する。
さらに、好ましくは、本発明の半導体装置の製造方法において、前記半導体素子を構成する前記各薄膜として、前記固体撮像素子の電極の2層または3層を形成し、該2層または3層上に遮光膜を形成する。
さらに、好ましくは、本発明の半導体装置の製造方法において、前記固体撮像素子の電極の2層または3層上を覆う遮光膜を、該電極と前記フィールド絶縁膜との境界部上を覆うように該フィールド絶縁膜上の一部にはみ出した状態で形成する。また、本発明の半導体装置の製造方法は、基板上に、スクライブラインエリアと、半導体素子が形成されたアクティブエリアとを、フィールド絶縁膜を介して形成する半導体装置の製造方法において、基板上に所定パターンのフィールド絶縁膜を形成するフィールド絶縁膜形成工程と、該アクティブエリアに該半導体素子を作製すると共に、該フィールド絶縁膜と該スクライブラインエリアとの境界に存在する該フィールド絶縁膜の段差部に沿って、該半導体素子を構成する電極層および遮光膜のうち少なくとも該電極層と同じ薄膜であって、該フィールド絶縁膜の膜厚よりも薄い膜厚の薄膜によって包囲 する段差緩和用薄膜を該スクライブラインエリアの一部に形成する半導体素子作製工程と、 該半導体素子、該フィールド絶縁膜、該段差緩和用薄膜および該スクライブラインエリア上に平坦化膜を形成する工程と、スクライブラインエリアにて該基板をダイシングするダイシング工程とを有し、該半導体素子として該アクティブエリア上に固体撮像素子を作製する半導体装置の製造方法であって、該半導体素子を構成する該各薄膜として、該固体撮像素子の電極の2層または3層を形成し、該2層または3層上に遮光膜を形成し、該固体撮像素子の電極の2層または3層上を覆う遮光膜を、該電極と該フィールド絶縁膜との境界部上を覆うように該フィールド絶縁膜上の一部にはみ出した状態で形成するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
さらに、好ましくは、本発明の半導体装置の製造方法におけるフィールド絶縁膜形成工程は、前記基板上にフィールド絶縁膜を成膜する工程と、前記スクライブラインエリア上と前記アクティブエリア上を露出させ、かつそれ以外の部分を覆うように該フィールド絶縁膜を選択的に除去するフィールド絶縁膜除去工程とを有する。
さらに、好ましくは、本発明の半導体装置の製造方法におけるフィールド絶縁膜除去工程は、前記スクライブラインエリア上と前記アクティブエリア上を覆い、それ以外の部分を開口するようにフォトレジスト膜を所定パターンに形成するフォトレジスト膜形成工程と、該フォトレジスト膜をマスクとして前記フィールド絶縁膜をエッチングする工程とを有する。
さらに、好ましくは、本発明の半導体装置の製造方法において、前記固体撮像素子が白黒表示を行う場合、前記平坦化膜上にオンチップレンズ膜を形成する工程をさらに有する。
さらに、好ましくは、本発明の半導体装置の製造方法において、前記固体撮像素子がカラー表示を行う場合、前記平坦化膜上にオンチップレンズ膜を形成する工程と、該オンチップレンズ膜上にカラーフィルター膜を形成する工程とをさらに有する。
本発明の電子情報機器は、本発明の上記半導体装置を固体撮像素子として撮像部に用いたものであり、そのことにより上記目的が達成される。
上記構成により、以下、本発明の作用について説明する。
本発明にあっては、フィールド絶縁膜とスクライブラインとの境界に存在するフィールド絶縁膜の段差部を、例えば固体撮像素子などの半導体素子を構成する各薄膜と同じ各薄膜によって包囲することにより、スクライブライン上とフィールド絶縁膜との境界に生じる大きな段差部を緩和することができる。また、半導体素子を構成する各薄膜の最上層がアクティブエリアからフィールド絶縁膜側にはみ出すようにフィールド絶縁膜の一部上に設けることのより、アクティブエリア上の各薄膜とフィールド絶縁膜との段差部が、その最上層とフィールド絶縁膜との段差部によって緩和することができる。
これにより、その後の工程でその上にフォトレジスト膜をコーティングしたときに、コーティングむらが生じて加工精度が低下するなどという従来技術の問題を、工程数を増加することなく解決することが可能となる。したがって、フォトレジスト膜のコーティングむらによる加工精度低下によって生じる、画素部の開口寸法、オンチップカラーフィルター膜の膜厚、オンチップレンズ膜の膜厚、オンチップレンズ形状などのばらつきを抑制して、固体撮像素子の感度むら、色むらなどを抑制し、表示画質性能の向上を図ることが可能となる。
以上により、本発明によれば、例えば固体撮像素子の電極を形成する際に、スクライブラインとフィールド絶縁膜との境界に生じる大きな段差部を数段階に緩和させることができる。また、アクティブエリアの遮光膜などの最上層を形成する際に、電極とフィールド絶縁膜との境界部を覆うように形成することによって、電極とフィールド絶縁膜との境界に生じる大きな段差を緩和させることができる。
これにより、その後の工程で、フォトレジスト膜をスピンコート法にてコーティングしたときに大きな段差部によりフォトレジスト膜の流れが堰き留められてコーティングむらが生じることを防いで、例えば線幅や膜厚の不均一などのような加工精度の低下を抑制することができる。特に、オンチップレンズ形成工程においては、このような下地の大きな段差によるコーティングむらを防ぐことによって、オンチップレンズ膜の膜厚のばらつきを抑制し、それに起因する固体撮像素子の感度むらや色むらを防止して、表示画質の向上を図ることができる。
さらに、半導体素子を構成する各薄膜によって、このようなコーティングむらを抑制することができるため、工程数を増加することなく、良好な特性を有する半導体装置を実現することができる。
以下に、本発明の半導体装置の製造方法における実施形態を固体撮像装置の製造方法に適用した場合について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る半導体装置の要部構成例を示す縦断面図である。
図1において、本実施形態の半導体装置20は、スクライブラインエリアであるスクライブライン5以外の半導体基板1上にフィールド絶縁膜2と半導体素子用の各薄膜6が隣接して設けられ、これらの段差部A,Bを有するフィールド絶縁膜2および各薄膜6上に平坦化膜7が設けられ、この平坦化膜7上に、オンチップレンズ膜8、カラーフィルター膜9および、図4に示すようなフォトレジスト膜10がこの順に設けられている。この場合に、スクライブライン5とアクティブエリア4とがフィールド絶縁膜2を介して設けられており、このスクライブライン5で基板部をダイシングするようになっている。
段差緩和用薄膜として、フィールド絶縁膜2とスクライブライン5との境界に存在するフィールド絶縁膜2との段差部Aに沿って、半導体素子を構成する各薄膜のうちの少なくともいずれかの薄膜と同じ薄膜であって、このフィールド絶縁膜2の膜厚よりも薄い膜厚の薄膜によって包囲する段差緩和用薄膜としての段差低減ポリシリコン膜61Aおよび段差低減ポリシリコン膜62Aがスクライブラインエリアの一部上に順次設けられている。この段差低減ポリシリコン膜61Aよりもその上の段差低減ポリシリコン膜62Aを平面視で面積的に小さくかつ幅を狭くすることによって、スクライブライン5とフィールド絶縁膜2との段差部Aをより緩やかな段差にしている。
半導体素子を構成する各薄膜6の最上層としての遮光膜63B以外の下側層(ポリシリコン膜61,62)がフィールド絶縁膜2よりも高い場合などに、遮光膜63Bが、下側層のポリシリコン膜61,62とフィールド絶縁膜2との境界部に沿ってかつこの境界部上を覆うようにフィールド絶縁膜2側にはみ出した状態で設けられている。このように、 遮光膜63Bがアクティブエリア4からフィールド絶縁膜2側にはみ出すようにフィールド絶縁膜2の一部およびポリシリコン膜61,62上に遮光膜63Bを設けることにより、アクティブエリア4上のポリシリコン膜61,62および遮光膜63による各薄膜6とフィールド絶縁膜2との段差部Bが、遮光膜63Bとフィールド絶縁膜2との段差部から、その段差部Bに階段状に順次緩和している。
上記構成の本実施形態の半導体装置20を製造する方法について説明する。
図2(a)〜図2(d)および図3(e)〜図3(g)はそれぞれ、図1の半導体装置20の製造方法を各製造工程順に示す要部縦断面図である。
まず、図2(a)に示すように、半導体基板1の表面部上に過熱酸化によりフィールド絶縁膜2を形成する。固体撮像素子などの場合には、素子分離と、周辺部配線と基板間の耐圧を確保するために、フィールド絶縁膜2の膜厚を、例えば約0.5μm程度に厚く形成する必要がある。
さらに、図2(b)に示すように、このフィールド絶縁膜2上にフォトレジスト膜3を所定パターンに選択的に形成する。具体的には、アクティブエリア4上とスクライブライン5上とを露出させ、それ以外の部分を覆うようにフォトレジスト膜3を所定パターンに形成する。
さらに、図2(c)に示すように、フォトレジスト膜3をマスクとしてフィールド絶縁膜2をエッチングし、所望の半導体基板1上の表面(アクティブエリア4とスクライブライン5の各領域)を露出させる。このとき、アクティブエリア4とスクライブライン5以外の各領域上にフィールド絶縁膜2が形成される。このように、スクライブライン5上のフィールド絶縁膜2が除去されるため、従来技術で必要とされていたスクライブライン5上のフィールド絶縁膜2を除去するためのエッチング工程を削減することができる。
次に、アクティブエリア4上に半導体素子として、例えば固体撮像素子の各薄膜6を形成する工程を行う。本実施形態において、この固体撮像素子の各薄膜6は、ポリシリコン膜61からなる第1電極と、ポリシリコン膜62からなる第2電極と、遮光膜63Bとの3層で構成されている。
図2(d)に示すように、この固体撮像素子の第1層目の第1電極として、例えばポリシリコン膜61となる材料をCVD法などにより堆積し、フォトレジスト工程を利用してフォトレジスト膜11を所定パターンに選択的に形成する。この際、ポリシリコン電極形成領域上にフォトレジスト膜11を形成すると共に、スクライブライン5とフィールド絶縁膜2との段差部Aに沿うように、スクライブライン5のフィールド絶縁膜2側にも所定幅でフォトレジスト膜11を形成する。
その後、フォトレジスト膜11をマスクとしてポリシリコン膜をエッチングすることにより、アクティブエリア4に第1電極となるポリシリコン膜61が形成され、これと同時に、スクライブライン5とフィールド絶縁膜2との段差部Aに段差低減用のポリシリコン膜61Aが形成される。
さらに、図3(e)に示すように、固体撮像素子の第2層目の第2電極として、例えばポリシリコン膜62となる材料をCVD法などにより堆積し、フォトレジスト工程を利用してフォトレジスト膜12を所定パターンで選択的に形成する。この際に、ポリシリコン電極形成領域にフォトレジスト膜12を形成すると共に、スクライブライン5とフィールド絶縁膜2との段差部Aに所定幅で沿うように、スクライブライン5上にもフォトレジスト膜12を形成する。その後、フォトレジスト膜12をマスクとしてポリシリコン膜をエッチングすることにより、アクティブエリア4に第2電極となるポリシリコン膜62が形成され、同時にスクライブライン5とフィールド絶縁膜2との段差部A(段差領域A)に段差低減ポリシリコン膜62Aが形成される。
ここで、スクライブライン5上で、段差低減ポリシリコン膜61Aよりもその上の段差低減ポリシリコン膜62Aを面積的に小さくかつ幅を狭く形成することによって、スクライブライン5上とフィールド絶縁膜2との段差部Aよりも緩やかな段差が、段差低減ポリシリコン膜61Aと段差低減ポリシリコン膜62Aとによって形成されている。例えば、フィールド絶縁膜2の厚みが0.5μm、段差低減ポリシリコン膜61Aの厚み0.4μm、段差低減ポリシリコン膜62Aの厚み0.4μmである場合、スクライブライン5とフィールド絶縁膜2との段差0.5μmと、段差低減ポリシリコン膜61Aと段差低減ポリシリコン膜62Aの2層分の膜厚0.8μmと、段差低減ポリシリコン膜61Aの膜厚0.4μmの3段階に段階的に(階段状に)徐々に緩和され、平坦化膜7の下地層の段差が軽減される。よって、その後の工程で、コーティング時にフォトレジスト膜の流れが滑らかになり、コーティングむらが生じにくくなる。
次に、図3(f)に示すように、固体撮像素子の遮光膜63Bとして、遮光材料膜をCVD法などにより成膜し、フォトレジスト工程を利用してフォトレジスト膜13を所定パターンに選択的に形成する。この際に、ポリシリコン膜61,62上にフォトレジスト膜13を形成すると共に、ポリシリコン膜61,62とフィールド絶縁膜2との段差部に沿うように、フィールド絶縁膜2の一部上にもフォトレジスト膜13をパターン形成する。
その後、フォトレジスト膜13をマスクとして遮光材料膜をエッチングすることにより、アクティブエリア4からフィールド絶縁膜2側にはみ出すようにアクティブエリア4とフィールド絶縁膜2の一部上に連続するように遮光膜63Bを形成する。この遮光膜63Bにより、アクティブエリア4上のポリシリコン膜61,62および遮光膜63Bによる各薄膜6とフィールド絶縁膜2との段差部Bが、遮光膜63Bとフィールド絶縁膜2との段差部から、その段差部Bに順次緩和されて軽減される。
この固体撮像素子の半導体素子形成工程(各薄膜6の形成工程)が終わると、図3(g)に示すように、これらの半導体基板1、フィールド絶縁膜2、段差低減ポリシリコン膜62Aおよび遮光膜63B上に平坦化膜7を形成する。白黒表示を行う固体撮像素子の場合には、平坦化膜7上に、有機化合物を用いてオンチップレンズ膜8を形成する。また、カラー表示を行う固体撮像素子の場合には、平坦化膜7上にオンチップレンズ膜8とカラーフィルター膜9の二層膜を形成する。なお、これらのオンチップレンズ膜8とカラーフィルター膜9が、従来技術ではフィールド絶縁膜2上のスクライブライン側まで設けられているが、本実施形態ではアクティブエリア4上だけに設けられている理由は、従来技術では、平坦化膜7だけではなくオンチップレンズ膜8とカラーフィルター膜9をも用いて段差部Bを平坦化しようとしているためである。
この後に、従来技術の場合には、スクライブライン5上の平坦化膜7とフィールド絶縁膜2をエッチングする工程が行われるが、本実施形態では、このエッチング工程は必要ない。
本実施形態によれば、スクライブライン5とフィールド絶縁膜2との境界に存在するフィールド絶縁膜2の段差部Aを、固体撮像素子を構成する段差低減ポリシリコン膜61A,62Aによって包囲して大きな順次段差を緩和する。また、ポリシリコン膜61,62上の遮光膜63Bをアクティブエリア4からフィールド絶縁膜2側にはみ出すように設けて、アクティブエリア4上のポリシリコン膜61,62および遮光膜63Bによる各薄膜6とフィールド絶縁膜2との段差部Bが、遮光膜63Bとフィールド絶縁膜2との段差部から、その段差部Bに階段状に順次緩和する。よって、その後の工程で、その上にフォトレジスト膜をコーティングしたときにコーティングむらが生じにくくなる。これにより、オンチップレンズ膜8やカラーフィルター膜9の膜厚ばらつきが抑制され、それに起因する固体撮像素子の感度むらや色むらによる画質の低下を防止することができる。
なお、本実施形態では、2種類の電極を必要とする固体撮像素子について説明したが、1種類もしくは3種類以上の電極が必要な固体撮像素子についても、本発明は適用可能であり、上記実施形態の場合と同様の本発明の効果が得られる。
また、本実施形態では、特に説明しなかったが、この半導体装置を固体撮像素子として、デジタルスチルカメラおよびデジタルビデオカメラなどのデジタルカメラや、カメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器の撮像部に用いて、情報処理後に画像データをメモリに記憶したり、その画像データを表示部に表示させたり、その画像データを通信処理部を介して通信したりできる。この場合にも、オンチップレンズ膜8やカラーフィルター膜9の膜厚ばらつきが抑制され、それに起因する固体撮像素子の感度むらや色むらによる画質の低下を防止することができる本発明の効果を奏する。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、例えば固体撮像素子などの半導体素子をアクティブエリア上に形成してスクライブラインで半導体基板がダイシングされる半導体装置およびその製造方法、この半導体装置を固体撮像素子として撮像部に用いたデジタルスチルカメラおよびデジタルビデオカメラなどのデジタルカメラや、カメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器の分野において、例えば固体撮像素子の電極を形成する際に、スクライブラインとフィールド絶縁膜との境界に生じる大きな段差部を数段階に緩和させることができる。また、アクティブエリアの遮光膜などの最上層を形成する際に、電極とフィールド絶縁膜との境界部を覆うように形成することによって、電極とフィールド絶縁膜との境界に生じる大きな段差を緩和させることができる。これにより、その後の工程で、フォトレジスト膜をスピンコート法にてコーティングしたときに大きな段差部によりフォトレジスト膜の流れが堰き留められてコーティングむらが生じることを防いで、例えば線幅や膜厚の不均一などのような加工精度の低下を抑制することができる。特に、オンチップレンズ形成工程においては、このような下地の大きな段差によるコーティングむらを防ぐことによって、オンチップレンズ膜の膜厚のばらつきを抑制し、それに起因する固体撮像素子の感度むらや色むらを防止して、表示画質の向上を図ることができる。さらに、半導体素子を構成する各薄膜によって、このようなコーティングむらを抑制することができるため、工程数を増加することなく、良好な特性を有する半導体装置を実現することができる。
本発明の実施形態に係る半導体装置の要部構成例を示す縦断面図である。 (a)〜(d)はそれぞれ、図1の半導体装置の製造方法を各製造工程順(その1)に示す要部縦断面図である。 (e)〜(g)はそれぞれ、図1の半導体装置の製造方法を各製造工程順(その2)に示す要部縦断面図である。 従来の半導体装置の要部構成例を示す縦断面図である。 (a)〜(c)はそれぞれ、図4の半導体装置の製造方法を各製造工程順(その1)に示す要部縦断面図である。 (d)〜(f)はそれぞれ、図4の半導体装置の製造方法を各製造工程順(その2)に示す要部縦断面図である。
符号の説明
1 半導体基板(半導体表面)
2 フィールド絶縁膜
3,11,12,13 フォトレジスト膜
4 アクティブエリア
5 スクライブライン
6 半導体素子を構成する薄膜
61,62 ポリシリコン膜
61A,62A 段差低減ポリシリコン膜
63B 遮光膜
7 平坦化膜
8 オンチップレンズ膜
9 カラーフィルタ膜
A スクライブラインとフィールド絶縁膜との段差部
B 各薄膜とフィールド絶縁膜との段差部

Claims (20)

  1. 基板上に、スクライブラインエリアと、半導体素子が形成されたアクティブエリアとがフィールド絶縁膜を介して設けられ、該スクライブラインエリアで該基板がダイシングされている半導体装置において、
    該フィールド絶縁膜と該スクライブラインエリアとの境界に存在する該フィールド絶縁膜の段差部に沿って、該半導体素子を構成する電極層および遮光膜のうち少なくとも該電極層と同じ薄膜であって、該フィールド絶縁膜の膜厚よりも薄い膜厚の薄膜によって包囲する段差緩和用薄膜が該スクライブラインエリアの一部上に設けられ、
    該半導体素子、該フィールド絶縁膜、該段差緩和用薄膜および該スクライブラインエリア上に平坦化膜が設けられており、
    該スクライブラインエリアと該フィールド絶縁膜との段差部に沿って隣接した該スクライブラインエリアの一部上に、該各薄膜のうちの少なくとも2層の薄膜の縦断面形状が階段状に形成されている半導体装置。
  2. 前記半導体素子を構成する各薄膜の最上層以外の下側層が前記フィールド絶縁膜よりも高い場合に、該最上層が、該下側層と前記フィールド絶縁膜との境界部に沿ってかつ該境界部上を覆うように該フィールド絶縁膜上の一部にはみ出した状態で設けられている請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記半導体素子は固体撮像素子である請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記半導体素子を構成する各薄膜として、前記固体撮像素子の電極の2層または3層が設けられ、該2層または3層上に遮光膜が設けられている請求項に記載の半導体装置。
  5. 前記固体撮像素子の電極の2層または3層上を覆う遮光膜を、該電極と前記フィールド絶縁膜との境界部上を覆うように該フィールド絶縁膜上の一部にはみ出した状態で設けられている請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記固体撮像素子が白黒表示を行う場合、前記平坦化膜上にオンチップレンズ膜が設けられている請求項に記載の半導体装置。
  7. 前記固体撮像素子がカラー表示を行う場合、前記平坦化膜上にオンチップレンズ膜とカラーフィルター膜が設けられている請求項4に記載の半導体装置。
  8. 基板上に、スクライブラインエリアと、半導体素子が形成されたアクティブエリアとがフィールド絶縁膜を介して設けられ、該スクライブラインエリアで該基板がダイシングされている半導体装置において、
    該フィールド絶縁膜と該スクライブラインエリアとの境界に存在する該フィールド絶縁膜の段差部に沿って、該半導体素子を構成する電極層および遮光膜のうち少なくとも該電極層と同じ薄膜であって、該フィールド絶縁膜の膜厚よりも薄い膜厚の薄膜によって包囲する段差緩和用薄膜が該スクライブラインエリアの一部上に設けられており、
    該半導体素子、該フィールド絶縁膜、該段差緩和用薄膜および該スクライブラインエリア上に平坦化膜が設けられており、
    該半導体素子は固体撮像素子であって、該半導体素子を構成する各薄膜として、該固体撮像素子の電極の2層または3層が設けられ、該2層または3層上に遮光膜が設けられ、該固体撮像素子の電極の2層または3層上を覆う遮光膜を、該電極と該フィールド絶縁膜との境界部上を覆うように該フィールド絶縁膜上の一部にはみ出した状態で設けられている請求項1または2に記載の半導体装置。
  9. 基板上に、スクライブラインエリアと、半導体素子が形成されたアクティブエリアとを、フィールド絶縁膜を介して形成する半導体装置の製造方法において、
    基板上に所定パターンのフィールド絶縁膜を形成するフィールド絶縁膜形成工程と、
    該アクティブエリアに該半導体素子を作製すると共に、該フィールド絶縁膜と該スクライブラインエリアとの境界に存在する該フィールド絶縁膜の段差部に 沿って、該半導体素子を構成する電極層および遮光膜のうち少なくとも該電極層と同じ薄膜であって、該フィールド絶縁膜の膜厚よりも薄い膜厚の薄膜によって包囲する段差緩和用薄膜を該スクライブラインエリアの一部に形成する半導体素子作製工程と、
    該半導体素子、該フィールド絶縁膜、該段差緩和用薄膜および該スクライブラインエリア上に平坦化膜を形成する工程と、
    スクライブラインエリアにて該基板をダイシングするダイシング工程とを有し、
    該スクライブラインエリアと該フィールド絶縁膜との段差部に沿って隣接した該スクライブラインエリアの一部上に、該各薄膜のうちの少なくとも2層の薄膜を順次形成する際に、該2層の上層の薄膜を下層の薄膜よりも幅が狭くなるように該2層の縦断面形状を階段状に形成する半導体装置の製造方法。
  10. 前記半導体素子作製工程は、
    該半導体素子を構成する前記各薄膜と前記フィールド絶縁膜との段差部および、該フィールド絶縁膜と前記スクライブラインエリアとの段差部に沿うように、該スクライブラインエリアの一部上および前記アクティブエリア上にフォトレジスト膜を形成する工程と、
    該フォトレジスト膜をマスクとして該薄膜をエッチングすることによって、該フィールド絶縁膜の段差部に隣接して該薄膜を形成する工程とを有する請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記半導体素子を構成する各薄膜の最上層を、該最上層以外の下側膜と前記フィールド絶縁膜との境界部に沿ってかつ該境界部上を覆うように該フィールド絶縁膜上の一部にはみ出した状態で形成する請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記半導体素子として前記アクティブエリア上に固体撮像素子を作製する請求項9〜11のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記半導体素子を構成する前記各薄膜として、前記固体撮像素子の電極の2層または3層を形成し、該2層または3層上に遮光膜を形成する請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記固体撮像素子の電極の2層または3層上を覆う遮光膜を、該電極と前記フィールド絶縁膜との境界部上を覆うように該フィールド絶縁膜上の一部にはみ出した状態で形成する請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記フィールド絶縁膜形成工程は、
    前記基板上にフィールド絶縁膜を成膜する工程と、
    前記スクライブラインエリア上と前記アクティブエリア上を露出させ、かつそれ以外の部分を覆うように該フィールド絶縁膜を選択的に除去するフィールド絶縁膜除去工程とを有する請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記フィールド絶縁膜除去工程は、
    前記スクライブラインエリア上と前記アクティブエリア上を覆い、それ以外の部分を開口するようにフォトレジスト膜を所定パターンに形成するフォトレジスト膜形成工程と、
    該フォトレジスト膜をマスクとして前記フィールド絶縁膜をエッチングする工程とを有する請求項15に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記固体撮像素子が白黒表示を行う場合、前記平坦化膜上にオンチップレンズ膜を形成する工程をさらに有する請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記固体撮像素子がカラー表示を行う場合、前記平坦化膜上にオンチップレンズ膜を形成する工程と、該オンチップレンズ膜上にカラーフィルター膜を形成する工程とをさらに有する請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 基板上に、スクライブラインエリアと、半導体素子が形成されたアクティブエリアとを、フィールド絶縁膜を介して形成する半導体装置の製造方法において、
    基板上に所定パターンのフィールド絶縁膜を形成するフィールド絶縁膜形成工程と、
    該アクティブエリアに該半導体素子を作製すると共に、該フィールド絶縁膜と該スクライブラインエリアとの境界に存在する該フィールド絶縁膜の段差部に 沿って、該半導体素子を構成する電極層および遮光膜のうち少なくとも該電極層と同じ薄膜であって、該フィールド絶縁膜の膜厚よりも薄い膜厚の薄膜によって包囲する段差緩和用薄膜を該スクライブラインエリアの一部に形成する半導体素子作製工程と、
    該半導体素子、該フィールド絶縁膜、該段差緩和用薄膜および該スクライブラインエリア上に平坦化膜を形成する工程と、
    スクライブラインエリアにて該基板をダイシングするダイシング工程とを有し、
    該半導体素子として該アクティブエリア上に固体撮像素子を作製する半導体装置の製造方法であって、該半導体素子を構成する該各薄膜として、該固体撮像素子の電極の2層または3層を形成し、該2層または3層上に遮光膜を形成し、該固体撮像素子の電極の2層または3層上を覆う遮光膜を、該電極と該フィールド絶縁膜との境界部上を覆うように該フィールド絶縁膜上の一部にはみ出した状態で形成する半導体装置の製造方法。
  20. 請求項1〜のいずれかに記載の半導体装置を固体撮像素子として撮像部に用いた電子情報機器。
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