JP4849499B2 - 電子レンジ加熱用紙容器及びその製造方法 - Google Patents

電子レンジ加熱用紙容器及びその製造方法

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子レンジを用いて、スープ、食品、飲料等を加熱可能な紙容器に関し、特に電子レンジ加熱時に焦げを防止する紙容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、湯、水を注ぐ固形スープ、冷凍スープ、液体スープ等のスープ、食品、飲料等を熱可塑性プラスチック、紙等から成る容器に充填、密封した電子レンジ用加熱食品容器が多数提案されている。
そして、熱可塑性プラスチック容器は、その成形が容易であり、また、紙容器は断熱効果に優れており、いずれも電子レンジ加熱用容器として多数使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
熱可塑性プラスチック容器は、液体等の内容物の耐漏洩性に優れており、また、マイクロ波領域での誘電率が小さいため、電子レンジの加熱時の発熱は小さいが、熱伝導性が大きいため内容物の加熱後の火傷等、取り扱いに注意を要する。
【0004】
一方、紙容器は断熱効果に優れているものの、図10及び図11に示す底部12がフラットな容器10においては、誘電率が大きいため、電子レンジ加熱時に炭化(焦げ)を生じ、特に矢印で示すマイクロ波の強度が強い胴部11と底部12の接着部13においてこの傾向が顕著に現れる。
【0005】
また、前記した紙容器の欠点を解決するため、図12に示すような底部12を外方に湾曲させて電子レンジ加熱時における紙素材の胴部11及び底部12の接着部13のマイクロ波強度を弱めた紙容器が提案されているが、その成形に際しては、紙素材のフラット状底部14の下方への成形量を確保するために接着部13の上方に未接着部15を設け、接着部13から底部全体を外方に湾曲させるため、胴部11と底部12の接着部分13が少なくなり、密封性が低下する。
【0006】
従って、本発明の目的は、電子レンジ加熱時の内容物の漏洩防止、断熱性を維持し、マイクロ波による胴部と底部の接着部の焦げを防止する共に、前記接着部の密封性の低下を防止した電子レンジ加熱用紙容器及びその製造方法を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、胴部、底部、及び胴部と底部を一体化した脚部からなり、少なくとも胴部が紙素材から成る電子レンジ加熱用紙容器において、前記底部には環状平板部が形成されており、該環状平板部に囲まれた部分に下方に突出する部分が環状平板部とは別部材によって形成されており、該突出部分の内部は中空であり、且つ環状平板部分が紙素材から形成されていることを特徴とする電子レンジ加熱用紙容器が提供される。
本発明の電子レンジ加熱用紙容器においては、
(1)前記突出部分の径が、脚部の径の30乃至90%であること、
(2)前記突出部分が、樹脂部材から成ること、
(3)前記樹脂部材が、熱接着性及び熱成形性を有すること、
が好ましい。
【0008】
本発明によればまた、胴部、底部、及び胴部と底部を一体化した脚部からなり、少なくとも胴部が紙素材から成る電子レンジ加熱用紙容器の製造方法において、胴部及び底部を一体化して脚部を形成し、底部を打ち抜いて環状平板部を形成した後、下方に突出し、内部が中空の突出部分及びこれを取り囲む外周部分から成る部材を容器本体に供給して、環状平板部に囲まれた部分に突出部分を挿入した後、外周部分を環状平板部に接着することにより形成されることを特徴とする電子レンジ加熱用紙容器の製造方法が提供される。
本発明によれば更に、胴部、底部、及び胴部と底部を一体化した脚部からなり、少なくとも胴部が紙素材から成る電子レンジ加熱用紙容器の製造方法において、胴部及び底部を一体化して脚部を形成し、底部を打ち抜いて環状平板部を形成した後、シート部材を容器本体内に供給し、該シート部材の環状平板部に囲まれた部分に、下方に突出し、内部が中空の突出部分を形成することを特徴とする電子レンジ加熱用紙容器の製造方法が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の電子レンジ加熱用紙容器は、少なくとも胴部が紙素材から成り、胴部と底部を一体化して脚部を形成し、脚部よりも内側の環状平板部及び環状平板部に囲まれた部分に下方に突出する、内部が中空の突出部分(以下、かかる突出部分を「突出部分(中空部)」と呼ぶ)を底部に形成したことが特徴である。
即ち、胴部を紙素材として断熱性を維持し、脚部よりも内側の環状平板部に囲まれた部分に中空部を形成することにより、電子レンジ加熱時において、胴部と底部の接着部のマイクロ波強度が弱まるようにして焦げを防止し、且つ、前記接着部を十分に大きく確保できる。
尚、前記胴部は紙素材で構成されるが、その内面或いは内外面には耐水性、耐湿性等を付与するため、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂等のラミネート、或いはコーティングが施され、さらに、より断熱性を付与するため、前記素材に外スリーブとして紙素材を用いても良い。
【0010】
また、本発明の電子レンジ加熱用紙容器においては、前記突出部分(中空部)の径が、脚部の径の30乃至90%、好ましくは40乃至90%、より好ましくは50乃至90%であることが容器の胴部と底部の接着部、即ち、脚部のマイクロ波強度を弱め、前記接着部における焦げを防止する点で好ましい。
尚、本発明における突出部分(中空部)の径及び脚部の径は、接着部上方から径方向に延びる底部における径をいう。
【0011】
また、本発明の電子レンジ加熱用紙容器においては、前記突出部分(中空部)はマイクロ波による加熱が可能で有れば紙部材、樹脂部材等その材質は問わないが、樹脂部材から成ることが前記中空部を形成する際の成形性及び耐水性、耐湿性の点で好ましい。
尚、樹脂部材としては、高−中−低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体等のエチレン−ビニル化合物共重合体、ナイロン6、ナイロン6−6等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の熱可塑性ポリエステル等、或いはそれらの混合物、積層物、さらに、酸素吸収剤、無機物蒸着材料等が挙げられ、それらの中でも低温接着性の点からポリオレフィン、またはフレーバー保持性の点からポリエステルが好ましい。
また、前記中空部を紙部材で構成する際は、前記樹脂部材と同じ樹脂を内面或いは内外面にラミネート或いはコーティングしても良い。
【0012】
さらに、本発明の電子レンジ加熱用紙容器においては、前記樹脂部材が熱接着性及び熱成形性を有することが密封性、形状安定性の点で好ましい。
【0013】
本発明の電子レンジ加熱用紙容器の製造方法においては、少なくとも胴部が紙素材から成り、胴部と底部を一体化して脚部を形成し、底部を打ち抜いて脚部の内側に環状平板部を形成した後、環状平板部に囲まれた部分に下方に突出する突出部分(中空部)を形成することが特徴である。
即ち、前記製造方法を採用することにより、断熱性を維持し、電子レンジ加熱時において、胴部と底部の接着部のマイクロ波強度が弱くなるようにして焦げを防止し、且つ、前記接着部を十分に大きく確保した電子レンジ加熱用紙容器を容易に製造することできる。
【0014】
上記製造方法において突出部分(中空部)は、(1)下方に突出し、内部が中空の突出部分及びこれを取り囲む外周部分から成る部材(以下、かかる部材を「中空部材」という)を容器本体に供給して、環状平板部に囲まれた部分に突出部分を挿入した後、外周部分を環状平板部に接着することによって形成されていること、或いは(2)シート部材を容器本体内に供給し、該シート部材の環状平板部に囲まれた部分に、下方に突出し、内部が中空の突出部分を形成すること、により、前記中空部材のより一層安定した接着状態が得られると共に、容器の耐水性、耐湿性が向上する。
【0015】
以下、本発明の電子レンジ加熱用紙容器及びその製造方法を、図面を参照して説明する。
図1及び図2は、本発明の電子レンジ加熱用紙容器を示す図で、紙容器1はコップ状を呈し、それぞれその内面或いは内外面にポリオレフィン樹脂等がラミネート、或いはコーティングが施された紙素材から成る胴部2、底部3及び前記胴部2と底部3を接着して一体化して形成した脚部4から成り、前記脚部4の内側には、底部3を打ち抜いて環状平板部5が形成されており、また、前記胴部2の上端部にはカール部Cが形成されている。
そして、突出部分(中空部)7及びこれを取り囲む外周部分から成る中空部材6を上方から供給し、底部3の環状平板部5内に、中空部材6のドーム状の突出部分(中空部)7を上方から挿入すると共に、前記環状平板部5上に中空部材6の外周部分を乗せた後、熱接着、接着剤、超音波溶着等の適宜手段により接着し、前記底部3に突出部分(中空部)7が形成された電子レンジ加熱用紙容器としたものである。
【0016】
図3は、本発明の電子レンジ加熱用紙容器の他の例を示す図で、前述した図1及び図2に示した例と相違する点は中空部材6の下方に突出する突出部分(中空部)7の形状を台形形状とした点であり、基本構成は同様である。
【0017】
そして、前述した図1、図2或いは図3に示した例においては、中空部材6は樹脂部材としたが、樹脂部材に変えてポリオレフィン樹脂等がラミネート、或いはコーティングが施された紙素材、或いはそれらの複合材とすることも可能であるが、容器とした際の耐水性、耐湿性等の点から樹脂製とするのが好ましい。
また、環状平板部5が形成される底部3は、リサイクルの容易性の点から、紙材の重量比率を高くし、内面、内外面にポリオレフィン樹脂等をラミネート、或いはコーティングした紙素材が好ましいが、中空部材6の樹脂部材と同様の熱可塑性樹脂、或いはそれらの混合物、積層物、さらに、酸素吸収剤、無機物蒸着材料等で構成しても良い。
さらに、突出部分(中空部)7を形成した中空部材6の接着は、環状平板部5の下面側で行うことも可能であるが、接着状態の確実性及び耐水性、耐湿性の点から環状平板部5の上面側で行うのが好ましい。
【0018】
図4は、本発明の電子レンジ加熱用紙容器のさらに他の例を示す図で、この容器1は、まず、前述した例と同様、それぞれ紙素材から成る胴部2、底部3及び前記胴部2と底部3を接着して一体化して形成した脚部4、前記脚部4の内側に底部3を打ち抜いて形成した環状平板部5を有するコップ状の容器本体Pを有する。
一方、底部に、ドーム状の突出部分(中空部)7を形成した樹脂製コップR、即ち、コップ状の中空部材6を作成する。
そして、容器本体P内に樹脂製コップRを供給し、底部3の環状平板部5で囲まれた部分内に、中空部材6のドーム状の突出部分(中空部)7を上方から挿入すると共に、前記環状平板部5上に樹脂製コップR(中空部材6)の底部の外周部を乗せ、上方のカール部C又は環状平板部5、或いはカール部C及び環状平板部5の両方と中空部材6の底部外周部分の接着によって、底部3に突出部分(中空部)7が形成された電子レンジ加熱用紙容器としたものである。
【0019】
図5乃至図7は、本発明の電子レンジ加熱用紙容器のさらに他の例を示す図で、この容器1は、内面或いは内外面にポリオレフィン樹脂等がラミネート、或いはコーティングが施された紙素材から成る胴部2に、公知の射出成形法によって樹脂を射出して、環状平板部5、突出部分(中空部)7を有する中空部材6(底部3)を前記胴部2の下端部に、また、前記底部3から少なくとも一つの連結部8を介して環状のフランジ部9を前記胴部2の上端部に形成して電子レンジ加熱用紙容器としたものである。
尚、樹脂の射出は、紙素材から成る胴部2を金型にセットし、突出部分(中空部)7側、或いはフランジ部9側のいずれから一方から行われる。
【0020】
図8は、本発明の電子レンジ加熱用紙容器の製造方法を示す図で、少なくとも胴部2を内面或いは内外面にポリオレフィン樹脂等がラミネート、或いはコーティングが施された紙素材とし、前記胴部2と底部3を一体化して脚部4を形成し、底部3を適宜手段によって打ち抜いて、前記脚部4の内側に環状平板部5を形成した容器本体Vとする。
一方、樹脂等のシート部材Sを押圧成形等に賦して、予め突出部分(中空部)7を形成した中空部材6を用意し、中空部材の外周部分を環状平板部5に接着して底部3に突出部分(中空部)7が形成された電子レンジ加熱用紙容器とする。
この際、容器本体V内、或いは容器本体Vの脚部4内のいずれからも中空部材6を供給することは可能であるが、中空部材を容器本体V内に供給し、底部3の環状平板部5内に前記中空部材6の突出部分(中空部)7を挿入する共に、環状平板部5上に前記中空部材6の外周部分を接着して一体化して容器1を製造することにより、底部3における前記中空部材のより一層安定した接着状態が得られると共に、容器の耐水性、耐湿性が向上する。
【0021】
図9は、本発明の電子レンジ加熱用紙容器の他の製造方法を示す図で、少なくとも胴部2を内面或いは内外面にポリオレフィン樹脂等がラミネート、或いはコーティングが施された紙素材とし、前記胴部2と底部3を一体化して脚部4を形成し、底部3を適宜手段によって打ち抜いて、前記脚部4の内側に環状平板部5を形成した容器本体Vとする。
次いで、環状平板部5にシート部材Sを供給した後、押圧成形等の適宜手段により、下方に突出した突出部分(中空部)7を有する中空部材を形成して電子レンジ加熱用紙容器とする。
この際、容器本体V内、或いは容器本体Vの脚部4内のいずれからもシート部材を供給することは可能であるが、シート部材Sを容器本体V内に供給して、突出部分(中空部)7を有する中空部材6を形成して容器1を製造することにより、底部3における前記中空部材のより一層安定した接着状態が得られると共に、容器の耐水性、耐湿性が向上する。
また、中空部材6の外周部分と環状平板部5との接着は、突出部分(中空部)7の成形前、成形中、或いは成形後のいずれでも良いが、加熱成形の点から成形と接着を同時に行う成形中が好ましい。
【0022】
尚、前述した本発明の電子レンジ加熱用紙容器の製造方法においては、シート部材Sを樹脂製としたが、紙素材、あるいはそれらの複合材を使用することもできる。しかしながら、突出部分(中空部)7の成形の容易性の点から樹脂製とするのが好ましい。
【0023】
また、図8及び図9で例示した本発明の電子レンジ加熱用紙容器の製造方法におけるシート部材Sとしては、前記シート部材Sを適宜成形して、例えば図4に示す底面に予め突出部分(中空部)7を有する樹脂コップR等を中空部材6とする形態、或いは樹脂コップR等の底面に突出部分(中空部)7を形成して中空部材6とする形態も含まれるものである。
【0024】
また、突出部分(中空部)7を形成した中空部材6の接着方法は、環状平板部5の下面側で行うことも可能であるが、接着の確実性、作業性、作業安定性から上面側で行うのが好ましい。また、容器本体Vと中空部材6の接着は、熱接着、接着剤等の適宜手段によって行われる。
【0025】
さらに、本発明においては、その紙容器の形態はコップ状に限らず、例えばカップ状、トレー状でも良く、また、その横断面形状も円形状に限定されるものではない。
【0026】
【実施例】
[材料]
〈胴部〉
低密度ポリエチレン50μm(内面)/(紙250g/m)/低密度ポリエチレン15μm(外面)
〈底部〉
低密度ポリエチレン15μm(内面)/(紙220g/m)(外面)
〈外スリーブ〉
紙250g/m
〈中空部材〉
圧空成形品
材料:低密度ポリエチレン:高密度ポリエチレン=8:2
シート厚み0.6mm
【0027】
[実施例1]
前記材料を用いて上端部のカール部外径92mm、脚部の接地部外径63mm、高さ92mm、傾斜角度7°30′、底部を前記接地部から上方10mmの位置とし、その底部に直径39mmの孔を開けて前記底部に環状平板部を形成した容器本体を製造した。
尚、この時の接着部は、前記接地部から上方に約10mmとした。
一方、直径64mmの円形樹脂シート部材を圧空成形に賦し、直径38mm、曲率半径24mm、深さ9mmの下方に突出する突出部分(中空部)を形成した中空部材を形成した。
そして、前記紙容器内に中空部材を供給し、環状平板部5内に前記突出部分(中空部)を挿入する共に、環状平板部上に前記中空部材の外周部分を接着して一体化し、図1に示す紙容器とした。
この紙容器に、市販の粉末スープ[クノール(株)製・オニオンコンソメスープ]9.5gに熱湯150mlを注いでかき混ぜた後、冷却、冷凍して冷凍スープとした。
次いで、前記冷凍スープを本実施例の紙容器に充填した後、市販の電子レンジ[シャープ(株)製・RE−6200−A、1600W]で電子レンジ加熱を1分40秒行った。
【0028】
[比較例1]
実施例1において、底部に孔を開けて環状平板部を形成せずに図10乃至図11に示す紙容器とした以外は同様の紙容器とし、実施例2と同様の冷凍スープを充填して電子レンジによる加熱を行った。
【0029】
[比較例2]
実施例1において、脚部の接地部から上方に5mmの接着部を形成し、次いで5mmの未接着部を介して前記接地部から上方に10mmの位置にフラット状底部とした容器本体を製造した。
次いで、前記フラット底部を下方に押圧して、接着部から下方に湾曲(曲率半径:50mm)する湾曲底部を有する図12に示す紙容器とした。
この紙容器に、実施例2と同様の冷凍スープを充填して電子レンジによる加熱を行った。
【0030】
前記実施例及び比較例における電子レンジ加熱時の紙容器の胴部と底部の接着部における焦げ発生の状態を表1に示す。
【0031】
【表1】
Figure 0004849499
【0032】
【発明の効果】
本発明の電子レンジ加熱用紙容器によれば、断熱効果を有し、電子レンジ加熱時のマイクロ波が胴部と底部の接着部の焦げを防止し、且つ、前記接着部を十分に大きく確保して密封性に優れた電子レンジ加熱用紙容器とすることができる。
また、本発明の電子レンジ加熱用紙容器の製造方法によれば、断熱効果を有し、電子レンジ加熱時のマイクロ波が胴部と底部の接着部の焦げを防止し、且つ、前記接着部を十分に大きく確保して密封性に優れた電子レンジ加熱用紙容器を容易に製造することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電子レンジ加熱用紙容器の参考図である。
【図2】 図1の平面図である。
【図3】 本発明の他の電子レンジ加熱用紙容器の参考図である。
【図4】 本発明のさらに他の電子レンジ加熱用紙容器の参考図である。
【図5】 本発明のさらに他の電子レンジ加熱用紙容器の参考図である。
【図6】 図5の電子レンジ加熱用紙容器の上部の部分拡大参考図である。
【図7】 図5の電子レンジ加熱用紙容器の下部の部分拡大参考図である。
【図8】 本発明の電子レンジ加熱用紙容器の製造方法の参考図である
【図9】 本発明の電子レンジ加熱用紙容器の他の製造方法の参考図である
【図10】 従来の電子レンジ加熱用紙容器の参考図である。
【図11】 図10の電子レンジ加熱用紙容器の下部の部分拡大参考図である。
【図12】 他の従来の電子レンジ加熱用紙容器の下部の部分拡大参考図である。
【符号の説明】
1 容器
2 胴部
3 底部
4 脚部
5 環状平板部
6 中空部材
突出部分(中空部)
8 連結部
9 フランジ部

Claims (6)

  1. 胴部、底部、及び胴部と底部を一体化した脚部からなり、少なくとも胴部が紙素材から成る電子レンジ加熱用紙容器において、
    前記底部には環状平板部が形成されており、該環状平板部に囲まれた部分に下方に突出する部分が環状平板部とは別部材によって形成されており、該突出部分の内部は中空であり、且つ環状平板部分が紙素材から形成されていることを特徴とする電子レンジ加熱用紙容器。
  2. 前記突出部分の径が、脚部の径の30乃至90%である請求項1記載の電子レンジ加熱用紙容器。
  3. 前記突出部分が、樹脂部材から成る請求項1又は2記載の電子レンジ加熱用紙容器。
  4. 前記樹脂部材が、熱接着性及び熱成形性を有する請求項3記載の電子レンジ加熱用紙容器。
  5. 胴部、底部、及び胴部と底部を一体化した脚部からなり、少なくとも胴部が紙素材から成る電子レンジ加熱用紙容器の製造方法において、胴部及び底部を一体化して脚部を形成し、底部を打ち抜いて環状平板部を形成した後、下方に突出し、内部が中空の突出部分及びこれを取り囲む外周部分から成る部材を容器本体に供給して、環状平板部に囲まれた部分に突出部分を挿入した後、外周部分を環状平板部に接着することにより形成されることを特徴とする電子レンジ加熱用紙容器の製造方法。
  6. 胴部、底部、及び胴部と底部を一体化した脚部からなり、少なくとも胴部が紙素材から成る電子レンジ加熱用紙容器の製造方法において、胴部及び底部を一体化して脚部を形成し、底部を打ち抜いて環状平板部を形成した後、シート部材を容器本体内に供給し、該シート部材の環状平板部に囲まれた部分に、下方に突出し、内部が中空の突出部分を形成することを特徴とする電子レンジ加熱用紙容器の製造方法。
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