JP4848768B2 - カートン - Google Patents
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Description
また、蓋部の裏面に、印刷が施された別紙の表面を消費者に見えるように、表面を消費者側に向けて、別途紙を貼り付けることが考えられるが、専用の高価な折り機以外の通常の折り機では、別紙を反転させて裏面と裏面とを貼り付けるような作業が困難であるため、通常は、手作業で別紙を一つ一つ蓋部の裏面に貼り付ける必要があり、非効率かつ高コストである。
本発明は、このような課題を解決し、印刷が表面のみの場合であっても、蓋部の裏面に、印刷面が見えるようなカートンを提供することを課題とする。さらには、印刷面が反転して手前に表示する特徴を活かして、消費者に驚きと楽しみを与えることができるカートンを提供することを課題とする。
図1は、本発明の一例としてのカートン1の全体図である。
このカートン1は、外面が左右前後上下の6面を有するカートン1であって、カートン1の前面11と天面10とにかけて、前記前面11と天面10との一部を切り取ってなる蓋部15が形成される。
この蓋部15の先端部分には、該先端部分を指先で掴み、蓋部を開封するための、把持部16が形成されている。そして、この把持部16を、内前面21に形成された半円形状の切り込み9に挿入することで、蓋部15を閉封するものである。
特に、カートン1の天面部分は、天面10と内天面20とからなる二重天面を有し、さらには、カートンの蓋部は、天面10に形成される蓋部15と、内天面20に形成される内蓋部25との二重蓋部を有する。そして、前記天面10に形成された蓋部15を開封するとともに、前記内天面20に形成された内蓋部25を開封して、該内蓋部25を折れ線35に沿って手前側(消費者側)に折りこむことにより、印刷を施した内蓋部25の表面30を手前に表示する構成である。
なお、図2の展開図において、各面はそれぞれ印刷の施された表面を示しており、展開図の裏側は、1色程度の簡易印刷のみ施された裏面となっている。
そして、前記折込線35に沿って内前蓋41を手前(消費者側)に折り込むことにより、後述する、内前蓋41の表面30を手前に表示する構成である。また、前記蓋部15と、前記内後蓋42とは、ヒンジ付近の貼合部33において互いに貼合されており、蓋部15の開封に伴い、内蓋部25も蓋部15につれて開封するようになっている。
このカートン1の初期開封時は、蓋部15先端の把持部16を掴み、上方へと引き上げることにより、開封を行なう。そして、蓋部15と内蓋部25とを開封した内後蓋部25の内前蓋41を折れ線35に沿って手前側に折込むことにより、印刷が施された前記内前蓋41の表面を、手前側すなわち消費者側に表示する構成である。
(実施例1)
図4は初期開封直前のカートン1である。先ず、初期開封時、天面10の切取り線7に沿って、把持部16を掴んで上方へと持ち上げると、図5に示すように、蓋部15が開封を開始する。このとき、蓋部15と内蓋部25とがヒンジ付近の貼合部33で接合されており、蓋部15の開封に伴い、内蓋部25も共に開封する。そして、図6に示すように、蓋部15をさらに開封した後、図7に示すように、前記内蓋部25を折込線35に沿って手前に折りたたむことにより、内蓋部25の表面30が手前に表示される構成である。
このとき、図7に示したような、前記表面30に楽しいイメージの図柄やメッセージ等の印刷を施すことにより、消費者に楽しいイメージを与えることができる。
(実施例2)
このカートン1の初期開封時、前記蓋部15の把持部16を掴んで上方へと持ち上げると、図9に示すように、蓋部15が天面10の切取部7から切り取られるとともに開封する。このとき、蓋部15と内蓋部25とが、図示しないヒンジ付近の貼合部33で接合されており、蓋部15の開封に伴い、内蓋部25も共に開封する。このとき、内天面20と、前蓋部41とが接合部27により接合されており、このため、内蓋部25は、蓋部15との貼合部33と、内天面20との接合部27と、の間である中央部分が上方向に凸形状の湾曲面Cを形成する。
さらに、蓋部を開封すると、図13(b)に示すように、前記内蓋部25がさらに三角形状を形成しつつ、前記凸部37の先端が、蓋部15の裏面に接するとともに、さらなる、蓋部を開封に伴い、凸部37の先端が、前記蓋部15の裏面上を摺動する。このとき、蓋部15と内前蓋41の凸部37との成す角度θは、略直角である。
そして、図13(c)に示すように、凸部37の先端と、前記蓋部15の裏面との成す角度θが直角を越えて、鋭角を成すとき(反転限界)、内前蓋41の接合部27が破断するように構成すると、前記凸部37先端を支点として、前記内前蓋41が折れ線35に沿って手前側に反転することとなる。この、折れ線35は、内前蓋の開封方向に垂直に形成された例を示したが、開封方向に斜めに形成しても、同様に内蓋部を反転させることが可能である。
7 切取部
9 切り込み
10 天面
11 前面
12 左面
13 右面
14 後面
15 蓋部
16 把持部
18 底部
20 内天面
21 内前面
25 内蓋部
27 接合部
33 貼合部
35 折込線
37 凸部
40 切り込み
41 内前蓋
42 内後蓋
C 湾曲面(湾曲形状)
Claims (3)
- 天面と、内天面とからなる二重天面を有するカートンであって、前記天面には切取線の内側を切り取ってなる蓋部と、前記内天面には前記蓋部と略同形状の内蓋部と、を有し、さらに前記内蓋部は、該内蓋部に形成された折込線を挟んで、前方の内前蓋と、ヒンジ方の内後蓋と、からなる内蓋部であって、前記蓋部および前記内蓋部を開封し、さらに前記内前蓋を前記折込線に沿って手前側に折り込むことにより、印刷を施した前記内前蓋の表面を手前に表示するように前記内前蓋の先端を前記内天面上に立てるカートンであって、
前記蓋部と、前記内後蓋とが、前記ヒンジ付近の貼合部にて貼合されることにより、前記内蓋部が前記蓋部とともに開封されることを特徴とするカートン。 - 前記内蓋部に形成された前記折込線の一部に凸形状の切り込みを、前記内前蓋から前記内後蓋にかけて形成することにより、前記折込線に沿って前記内蓋部が折れるとき、前記内前蓋に、前記凸形状の切り込みに沿った凸部が形成されることを特徴とする請求項1記載のカートン。
- 前記内蓋部と、前記内天面との一部が、接合部を介して接合されることにより、初期開封時、前記内蓋部が前記蓋部とともに開封する際、前記接合部の破断前には、前記内蓋部は湾曲面を形成しつつ前記折込線に沿って折れ曲がるとともに、前記内前蓋の凸部が起立を開始し、前記凸部が前記蓋部の裏面に接して、さらなる前記蓋部の開封に伴い、前記凸部の先端が蓋部の裏面上を摺動する構成であって、前記蓋部の開封量に伴い変化する、前記凸部の先端と、前記蓋部の裏面と、の接する部分の成す角度が、直角を越えて鋭角となる反転限界において、前記接合部が破断することにより、前記内前蓋が自動的に反転して表面を手前に表示することを特徴とする請求項1乃至2記載のカートン。
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