JP4846396B2 - イントロデューサー誘導具およびイントロデューサーキット - Google Patents
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Description
このようなカテーテルを血管に挿入する手法として、イントロデューサーシースを用いたセルジンガー法が一般的である。この方法は、外管とこの外管内を貫通した穿刺針からなるセルジンガー針が用いられる。セルジンガー針を経皮的に血管に刺込し、穿刺針を抜去し、外管内にその後端からガイドワイヤを挿入する。そして、外管を抜去した後、ガイドワイヤに沿って、シースとシース内に挿入されたダイレーターからなるカテーテルイントロデューサーを経皮的に挿入する。そして、シースより、ダイレーターを抜去し、シース内にカテーテルを挿入する。
セルジンガー法では、シース内にカテーテルを挿入するまでに、セルジンガー針の穿刺、穿刺針の抜去、ガイドワイヤーの挿入、外管の抜去、イントロデューサーの挿入、ダイレーターの抜去という煩雑な複数回の挿入、抜去を行わなければならない。
このカテーテル導入具では、一次挿入部までの血管への穿刺、内針の抜去、ダイレーター挿入用ガイドワイヤーの挿入、2次挿入部を越えシース部の先端部体腔内への挿入、ダイレーターおよびガイドワイヤーの抜去、という作業を行うことにより、カテーテルの挿入が可能となる。このカテーテル導入具によれば、セルジンガー針を用いる場合に比べて作業が煩雑ではない点において優れている。
しかし、このカテーテル導入具では、シースの基部には、サイドポート、サイドチューブなどのかさばるパーツが付属している。このため、このカテーテル導入具の操作では、シースおよびダイレーターとともに上記の付属パーツも含めて把持した状態にて、血管への穿刺作業を行わなければならず、操作性が必ずしも良好なものではなかった。
また、この種のカテーテル導入具では、シースの表面に潤滑性コートが付与されているケースが多く、シースの潤滑性の高さ故、シースを把持した操作が困難であり、操作時における把持部は、通常潤滑性コートが付与されない基端部ハブに限定される。穿刺作業時における把持部が、基端部ハブに限定されることに起因し、先端側の操作が困難なものとなっていた。
最近では、緊急性を有するカテーテル術も多く、カテーテルを導入可能となる状態までの作業、いわゆるイントロデューサーシースによる体腔確保がより容易に行えるものが求められている。
(1) カテーテル挿入用シースと、該シース内に抜去可能に挿入されたダイレーターとを備えるカテーテルイントロデューサーを体腔内に誘導するためのイントロデューサー誘導具であって、
前記イントロデューサー誘導具は、前記ダイレーターの内径と同等もしくはそれ以下のものとなっており、前記ダイレーターの内腔内に侵入可能な外径および貫通可能な長さを有する誘導用チューブと、該誘導用チューブを取り外し可能に装着する穿刺針組立体とを備え、そして、該穿刺針組立体は、前記誘導用チューブを貫通する穿刺針本体部と、該穿刺針本体部の先端に形成され、前記誘導用チューブの先端より突出する刃先部と、前記穿刺針本体部の後端部に接続され、前記穿刺針本体部の先端方向に所定長延びるとともに前記誘導用チューブを所定長被包するチューブ体であり、かつ内径が前記誘導用チューブの外径より若干大きいものとなっている誘導用チューブ被覆部と、前記誘導用チューブの前記穿刺針組立体の後端側への移動を規制する誘導用チューブ移動規制部とを備えるイントロデューサー誘導具。
(3) 前記穿刺針組立体は、前記誘導用チューブ被覆部の先端側部分に設けられた穿刺操作用ハブを有する上記(1)または(2)に記載のイントロデューサー誘導具。
(4) 前記穿刺針組立体は、前記誘導用チューブ被覆部の先端部に設けられ、該誘導用チューブ被覆部を前記誘導用チューブに離脱可能に固定する固定部材を有し、前記誘導用チューブ移動規制部は、該固定部材により構成されている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のイントロデューサー誘導具。
(5) 前記穿刺針組立体は、前記穿刺針本体部の先端より該穿刺針組立体の後端まで延びる体腔内挿入確認用血液流路を備えている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のイントロデューサー誘導具。
(6) カテーテル挿入用シースと、該シース内に抜去可能に挿入されたダイレーターとを備えるカテーテルイントロデューサーと、該カテーテルイントロデューサーを体腔内に誘導するためのイントロデューサー誘導具からなるイントロデューサーキットであって、前記イントロデューサー誘導具が、上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のものであるイントロデューサーキット。
このため、本発明のイントロデューサー誘導具を体腔内に穿刺後、穿刺針組立体を抜去することにより、誘導用チューブが残り、この誘導用チューブにより誘導されるように、イントロデューサーのダイレーターを誘導用チューブを被包するように、言い換えれば、ダイレーターの内腔内に誘導用チューブを収納するように押し進めることにより、イントロデューサーを体腔内に誘導できる。そして、イントロデューサーのダイレーターおよび誘導用チューブを抜去することにより、イントロデューサーのシースを体腔内に配置でき、シースによる血管確保が完了する。
図1は、本発明のイントロデューサー誘導具の正面図である。図2は、図1に示したイントロデューサー誘導具の誘導用チューブの正面図である。図3は、図1に示したイントロデューサー誘導具の穿刺針組立体の正面図である。図4は、図1に示したイントロデューサー誘導具の部分省略断面図である。
そこで、図面に示す実施例を用いて説明する。
イントロデューサー誘導具1は、ダイレーター91の内腔内に侵入可能な外径および貫通可能な長さを有する誘導用チューブ2と、誘導用チューブ2を取り外し可能に装着する穿刺針組立体3とを備える。穿刺針組立体3は、誘導用チューブ2を貫通する穿刺針本体部31と、穿刺針本体部31の先端に形成され、誘導用チューブ2の先端より突出する刃先部31aと、誘導用チューブ2の穿刺針組立体3の後端側への移動を規制する誘導用チューブ移動規制部23a,33aとを備えている。
誘導用チューブ2は、図1、図2および図4に示すように、先端および後端が開口し、内部に内腔22を有する所定長延びるチューブ体である。そして、誘導用チューブ2の外径は、ダイレーター91の内腔内に侵入可能なものとなっており、長さは、ダイレーター91を貫通可能なものとなっている。そして、この実施例のイントロデューサー誘導具1では、誘導用チューブ2の基端部23の基端面23aが、誘導用チューブ移動規制部の一部を構成するものとなっている。
また、誘導用チューブ2の外径としては、0.6〜1.8mmが好適であり、特に、0.7〜1.7mmが好適である。また、誘導用チューブ2の内径としては、0.5〜1.3mmが好適であり、特に、0.6〜1.0mmが好適である。また、誘導用チューブ2の長さとしては、150〜1000mmが好適であり、特に、300〜500mmが好適である。
また、誘導用チューブは、後端部に比べて先端部が柔軟なものとなっているものであってもよい。例えば、チューブ2としては、先端から所定長部分が柔軟先端部となっており、この柔軟先端部以外は、柔軟先端部より硬質なものとなっているものが好ましい。柔軟先端部の長さとしては、5〜100mmが好適であり、特に、10〜50mmが好ましい。また、誘導用チューブとしては、図5に示す誘導用チューブ15のように、複数の硬度の異なる領域15a,15b,15c,15dを備えるものであってもよい。この誘導用チューブ15では、先端側より、最も柔軟な領域15a,領域15aに次いで柔軟な領域15b,領域15bより硬質な領域15c,領域15cより硬質な領域15dを備えるものであってもよい。
螺旋状スリットのピッチとしては、全体が同一ピッチの場合には、0.3mm〜2.0mm程度が好ましく、特に0.5mm〜1.0mmが好ましい。また、螺旋状スリットが、上述のようにピッチが変化する場合には、先端部では、0.3mm〜2.0mm程度、基端部では、2.5〜10mm程度が好適であり、特に、先端部と基端部の中間部では、両者の中間のピッチを有しているか徐々にピッチが変化していることが好ましい。また、図示するものでは、スリットは1本の螺旋状であるが、これに限らず、2本またはそれ以上であってもよい。
また、内層16aおよび外層16bとしては、上述した誘導用チューブ2の構成材料を用いることができる。特に、内層16aは、外層16bより剛性の高いものであることが好ましい。このように、内層16aを剛性の高いものとすることにより、つぶれにくいものとなり、かつ、上述のように螺旋状スリットを設けることにより、キンクの発生がより少ないものとなる。
内層および外層の形成樹脂の組合せとしては、内層として、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアセタール、ポリイミド、ポリエーテルイミド、フッ素樹脂などのある程度の剛性を有するものを選択し、外層として、ポリオレフィンエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリウレタンエラストマー、シリコーンゴム、ポリブタジエンゴム、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)などのスチレン系エラストマーなどの可撓性の高いものを選択することが好ましい。
なお、このようにアングル形状を設けた誘導用チューブ17に対し、穿刺針本体部31の刃先部31aがアングル部17aを穿孔しないように、穿刺針本体部31を誘導用チューブ17内に挿通する際に刃先部31aの刃面がアングル部17aと反対側に向けることにより、刃先部31aの刃面の向きが、穿刺針組立体3の抜去時に発現するアングル部の湾曲方向の認識の目安となる。
内腔シール部24の形成材料としては、水膨潤性高分子材料が好適である。水膨潤性高分子材料としては、常温〜体温程度で水と接触して、10分以内に自重の100〜1000倍に膨潤するものが好ましく、高吸収性樹脂として知られる種々のものが使用できる。例えば、でんぷん−アクリロニトリル、でんぷん−アクリル酸、でんぷん−アクリルアミド、でんぷん−ナトリウムアクリレート等の加水分解物を含むアクリレート系のでんぷんクラフト化物、部分的にけん化したポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩系やアクリル酸−ビニルアルコール系重合体、ポリエチレンオキサイド、セルロース系重合体、架橋型N−ビニルカルボン酸アミド樹脂、アルファー化デンプン、納豆樹脂(登録商標)、アクリル系重合体などが使用できる。
この実施例のイントロデューサー誘導具1では、図1、図3および図4に示すように、穿刺針組立体3は、先端に刃先部31aを有する穿刺針本体部31と、この穿刺針本体部31の基端部に基端部が固定され、穿刺針本体部31の先端方向に所定長延びるとともに誘導用チューブ2を所定長被包する誘導用チューブ被覆部32を備えている。さらに、この実施例の穿刺針組立体3は、穿刺針本体部31の後端部と誘導用チューブ被覆部32とを接続する接続部33を備え、接続部33の内部には、誘導用チューブ2の後端23aと当接可能な誘導用チューブ移動規制部33aを備えている。
この実施例における穿刺針本体部31は、中実の針体であり、穿刺針本体部の外径としては、18G〜26Gが好ましく、より好ましくは20G〜24Gである。穿刺針本体部としては、金属針が好ましいが、樹脂製針であってもよい。
なお、上述のものでは、接続部33は、誘導用チューブ被覆部32と一体の物となっているが、別部材としてもよい。さらに、穿刺操作用ハブ34としては、上述したように、誘導用チューブ被覆部が貫通するタイプのものではなく、図17に示し後述する実施例のように、誘導用チューブ被覆部32の先端部に固定されるタイプのものであってもよい。この場合、穿刺操作用ハブ34の先端位置は、穿刺針本体部31の刃先部31aの先端より、30〜120mm基端側となる位置であることが好ましく、特に、40〜80mm基端側となる位置であることが好ましい。
また、本発明のイントロデューサー誘導具としては、図11に示すイントロデューサー誘導具10の形態のものであってもよい。イントロデューサー誘導具10と上述したイントロデューサー誘導具1との相違は、穿刺針組立体3の穿刺針本体部31が、血液流通用溝部36を備え、かつ基端にその血液流通用溝部からの血液流出を防止する通気性フィルタ37を備える点のみであり、その他の点については、上述したイントロデューサー誘導具1と同じである。相違点のみを説明し、その他の点については、上述した説明を参照する。
穿刺針本体部31は、刃先部31aから後端まで開通する中空針であり、内部に通路31bを備えている。そして、接続部33には、通路31bの基端を閉塞するように、フィルタ37が固定されている。穿刺針本体部31の刃先部31aが、体腔内に侵入した場合、上記の通路31bを有することにより、この通路31bを通り血液が流れる。そして、フィルタ37に血液が到達し、フィルタ37が血液により着色されたことを確認することにより、刃先部31aの体腔内到達を確認できる。フィルタ37としては、通気性かつ血液不透過性のものが用いられる。
穿刺針本体部31は、穿刺針部38とその後端に接続されたシャフト部39とにより構成されている。穿刺針部38は、先端に刃先部31aと後端に小径の取付部38aを有している。そして、シャフト部39は、先端部に上記取付部38aを取付可能な凹部39aを備えている。また、シャフト部39の基端部は、誘導用チューブ被覆部32の接続部33に固定されている。このように、穿刺針本体部31を穿刺針部38とシャフト部39に区分することにより、両者を別材料により形成することができる。そして、穿刺針部38を金属により形成し、シャフト部39を剛性樹脂により形成することが好ましい。そして、シャフト部材の構成材料としては、例えばポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、またはこれら二種以上の混合物など)、ポリオレフィンエラストマー、ポリオレフィンの架橋体、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、フッ素樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアセタール、ポリイミド、ポリエーテルイミドなどの高分子材料またはこれらの混合物などを用いることができる。
また、穿刺針部38の長さとしては、30〜150mm程度が好適である。また、穿刺操作用ハブ34の配置位置は、図13に示すように、穿刺針部上もしくは穿刺針部の基端部付近上となっていることが好ましい。穿刺操作用ハブ34を硬質の穿刺針部上とすることにより、穿刺操作時におけるハブ配置位置でのイントロデューサー誘導具の湾曲が少なく穿刺操作が良好となる。
イントロデューサー誘導具50では、穿刺針組立体は、誘導用チューブ被覆部32の先端部に設けられ、誘導用チューブ被覆部32を誘導用チューブ2に離脱可能に固定する固定部材51を有し、誘導用チューブ移動規制部は、固定部材51により構成されている。穿刺針本体部31は、上述したものと同じである。
この実施例のイントロデューサー誘導具50では、誘導用チューブ被覆部32の先端に穿刺操作用ハブ34が固定されており、この穿刺操作用ハブ34が、誘導用チューブ被覆部32の先端部を構成している。固定部材51は、ハブ34(穿刺針組立体)に摺動可能かつ離脱不能に取付けられている。そして、固定部材51が、図17に示すように、ハブ34の先端を圧迫する状態では、ハブ34の先端を誘導用チューブ2に密着し、誘導用チューブ2にハブ34(穿刺針組立体)を固定する。そして、固定部材51が、図17の状態より、先端側に移動すると、上記の圧迫が解除され誘導用チューブ2の固定も解除される。
なお、この実施例の場合、誘導用チューブ2の基端は、穿刺針組立体の接続部33に当接しないものであってもよいが、誘導用チューブ2の基端方向への移動をより確実に規制するためには、上述した実施例と同様に、当接するものであることが好ましい。
イントロデューサー誘導具70と上述したイントロデューサー誘導具1との相違は、穿刺針組立体3の穿刺針本体部31が中空針であり、穿刺針本体部31の基端部が接続部33より突出し、突出する穿刺針本体部31の基端部に基端ハブ35が固定されている点のみであり、その他の点については、上述したイントロデューサー誘導具1と同じである。相違点のみを説明し、その他の点については、上述した説明を参照する。
穿刺針本体部31は、刃先部31aから後端まで開通する中空針であり、内部に通路31bを備えている。そして、この実施例のイントロデューサー誘導具70では、中空針である穿刺針本体部31の基端部が接続部33より突出している。そして、突出する基端部には、図18に示すように、中空状の基端ハブ35が固定されている。この基端ハブ35は、開口部35aを備えており、この開口部35aは、穿刺針本体部31の通路31bと連通している。
そして、このイントロデューサー誘導具70においても、誘導用チューブ2に対して、穿刺針組立体3を基端方向に引くことにより、図19に示す状態となる。そして、誘導用チューブ2より穿刺針本体部31が完全に抜去される前に、基端ハブ35の開口部35aを用いて、誘導用チューブ2内に止血剤を注入することが可能である。
また、上述したすべての実施例において、誘導用チューブは、内面の全体もしくは一部には、低摩擦性物質が塗布もしくは被覆されていてもよい。
また、上述したすべての実施例において、穿刺針本体部の外面の全体もしくは一部、誘導用チューブ被覆部の内面の全体もしくは一部には、低摩擦性物質が塗布もしくは被覆されていてもよい。このようにすることにより、誘導用チューブ2からの穿刺針組立体3の抜去時の抵抗が少ないものとなり、抜去作業が容易となる。
フッ素系樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)等が挙げられる。
親水性樹脂としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ケイ素樹脂が好ましい。また、ケイ素系樹脂としては、被膜形成性を有するものが好ましい。ケイ素樹脂(水性シリコーン化合物)としては、各種が使用可能であり、例えば、アルコキシシラン化合物やオルガノシロキサン化合物、又はその縮合物からなるポリシロキサンを水性媒体に分散、乳化、溶解したもの、さらにアルコキシシリル基含有ビニルモノマーを必要に応じて他のビニルモノマーと共重合してなる共重合体エマルション、有機重合体にポリシロキサンを複合化させてなるエマルションなども使用できる。また、ケイ素樹脂としては、具体的には、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリイソブトキシシラン、メチルトリブトキシシラン、メチルsec−トリオクチルオキシシラン、メチルトリフェノキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、メチルトリ(アクリロイルオキシエトキシ)シラン、メチルトリ(グリシジルオキシ)シラン、オクチルトリエトキシシラン、ラウリルトリエトキシシラン、ステアリルトリメトキシシラン、ステアリルトリエトキシシランのシラン系化合物など、あるいはこれらの縮合物を水媒体に分散、乳化、溶解したものが挙げられる。
イントロデューサー80としては、公知のものを用いることができる。
イントロデューサー80としては、例えば、図20および図21に示すものが使用可能である。
カテーテル挿入用シース81は、シースチューブ82と、このシースチューブ82の基端部に固定されたシースハブ83とを有している。シースチューブ82は、経皮的に血管に導入される。そして、シースチューブ82の内腔には、シースハブ83の基端から、例えばカテーテル、ガイドワイヤ等の医療用の長尺物を挿通され、この長尺物が体腔内に導入される。
シースハブ83の基端部内側には、流体の逆流を防止する弁体(逆止弁)84が設けられている。この弁体84は、シースハブ83の基端から血液等の液体の漏出を防止する機能を有するものである。弁体84としては、一方の面にのみ到達するスリットと、他方の面にのみ到達するスリットとが形成され、かつ、これらが内部において部分的に交差しているものが挙げられる。
そして、このダイレーター91は、前述したカテーテル挿入用シース81内にダイレーターチューブ92の先端部92aが、シースチューブ82の先端より突出するように挿入される。
図22に示すように、イントロデューサー誘導具1の先端が、皮膚101を通過し、血管102内に到達するまで穿刺する。そして、図23に示すように、誘導用チューブ2の先端の体腔内挿入状態を維持しながら、穿刺針組立体3を後方に引き、誘導用チューブ2より抜去する。これにより、誘導用チューブ2のみが残る状態となる。そして、図24に示すように、誘導用チューブ2の後端が、イントロデューサー80をダイレーターの先端よりその内部に収納されるように、イントロデューサー80を誘導用チューブ2に沿ってその前方に押し進める。この挿入操作は、図24に示すように、イントロデューサー80のダイレーターの先端部92aが、体腔内に侵入し、かつ、誘導用チューブ2の先端より前方となる状態まで行われる。そして、図25に示すように、誘導用チューブ2およびダイレーターを抜去することにより、カテーテル挿入用シース81のみが挿入された状態となる。
2 誘導用チューブ
3 穿刺針組立体
23a,33a 誘導用チューブ移動規制部
31 穿刺針本体部
31a 刃先部
91 ダイレーター
Claims (6)
- カテーテル挿入用シースと、該シース内に抜去可能に挿入されたダイレーターとを備えるカテーテルイントロデューサーを体腔内に誘導するためのイントロデューサー誘導具であって、
前記イントロデューサー誘導具は、前記ダイレーターの内径と同等もしくはそれ以下のものとなっており、前記ダイレーターの内腔内に侵入可能な外径および貫通可能な長さを有する誘導用チューブと、該誘導用チューブを取り外し可能に装着する穿刺針組立体とを備え、そして、該穿刺針組立体は、前記誘導用チューブを貫通する穿刺針本体部と、該穿刺針本体部の先端に形成され、前記誘導用チューブの先端より突出する刃先部と、前記穿刺針本体部の後端部に接続され、前記穿刺針本体部の先端方向に所定長延びるとともに前記誘導用チューブを所定長被包するチューブ体であり、かつ内径が前記誘導用チューブの外径より若干大きいものとなっている誘導用チューブ被覆部と、前記誘導用チューブの前記穿刺針組立体の後端側への移動を規制する誘導用チューブ移動規制部とを備えることを特徴とするイントロデューサー誘導具。 - 前記穿刺針組立体は、前記穿刺針本体部の後端部と前記誘導用チューブ被覆部とを接続する接続部を備え、該接続部の内部には、前記誘導用チューブの後端と当接可能な前記誘導用チューブ移動規制部を備えている請求項1に記載のイントロデューサー誘導具。
- 前記穿刺針組立体は、前記誘導用チューブ被覆部の先端側部分に設けられた穿刺操作用ハブを有する請求項1または2に記載のイントロデューサー誘導具。
- 前記穿刺針組立体は、前記誘導用チューブ被覆部の先端部に設けられ、該誘導用チューブ被覆部を前記誘導用チューブに離脱可能に固定する固定部材を有し、前記誘導用チューブ移動規制部は、該固定部材により構成されている請求項1ないし3のいずれかに記載のイントロデューサー誘導具。
- 前記穿刺針組立体は、前記穿刺針本体部の先端より該穿刺針組立体の後端まで延びる体腔内挿入確認用血液流路を備えている請求項1ないし4のいずれかに記載のイントロデューサー誘導具。
- カテーテル挿入用シースと、該シース内に抜去可能に挿入されたダイレーターとを備えるカテーテルイントロデューサーと、該カテーテルイントロデューサーを体腔内に誘導するためのイントロデューサー誘導具からなるイントロデューサーキットであって、前記イントロデューサー誘導具が、請求項1ないし5のいずれかに記載のものであることを特徴とするイントロデューサーキット。
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