JP2019187771A - カテーテル組立体 - Google Patents

カテーテル組立体 Download PDF

Info

Publication number
JP2019187771A
JP2019187771A JP2018083796A JP2018083796A JP2019187771A JP 2019187771 A JP2019187771 A JP 2019187771A JP 2018083796 A JP2018083796 A JP 2018083796A JP 2018083796 A JP2018083796 A JP 2018083796A JP 2019187771 A JP2019187771 A JP 2019187771A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer tube
marker
inner tube
side hole
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018083796A
Other languages
English (en)
Inventor
美 渡辺
Yoshi Watanabe
美 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP2018083796A priority Critical patent/JP2019187771A/ja
Publication of JP2019187771A publication Critical patent/JP2019187771A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Abstract

【課題】望ましい位置で望ましい方向へ流体を放出できるカテーテル組立体を提供する。【解決手段】カテーテル組立体は、第1ルーメン24が形成される内管21と、内管21の一部を覆って内管21の外周面との間に第2ルーメン41が形成され、内管21に対して回転可能かつ長軸方向に移動可能であり、先端から基端側に離間した位置に少なくとも1つの側孔46が形成された外管40と、を有し、外管40は、先端から側孔46の間の少なくとも一部の領域に、内管21の外周面と密接しつつ摺動する摺動部49を有し、外管40は、側孔46が設けられる周方向位置に対応して配置されるX線不透過性の造影マーカー50を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、1つのカテーテルに他のカテーテルが挿入されているカテーテル組立体に関する。
従来から、血管や胆管等の生体管腔に狭窄病変が生じた場合に、生体管腔の狭窄または閉塞を解消して機能を回復させるために、カテーテルを用いた経皮的な治療が行われている。例えば、冠動脈に狭窄が生じた場合には、経皮的冠動脈形成術(PTCA)によって、冠動脈を開通させることで疾患の回復が図られている。PTCAでは、術者が狭窄病変部にガイドワイヤを挿入した後、ガイドワイヤに沿ってバルーンカテーテルを狭窄病変部に挿入する。続いて、術者は、狭窄病変部でバルーンを拡張させることで、狭窄を押し広げることができる。
また、生体管腔に挿入されたカテーテルを脳、心臓、腹部、下肢等に導き、治療薬、塞栓物質、造影剤等を投与、注入する医療行為も、従来から行われている。例えば特許文献1には、外管および内管を有し、外管に側孔が形成されているカテーテルが記載されている。このカテーテルは、外管の側孔から、薬剤を放出できる。
動脈に造影剤を投与し造影する際には、術者は、血管内に挿入したガイドワイヤに沿ってマイクロカテーテルを挿入する。術者は、ガイドワイヤとマイクロカテーテルを進退、回転操作することにより血管の分岐を選択し、マイクロカテーテルの先端部を目的とする血管に挿入する。続いて、術者は、マイクロカテーテルの基端側から造影剤を供給し、造影剤をマイクロカテーテルの先端部の開口から放出して、目的とする血管を造影する。あるいは、術者は、目的血管よりも血流の上流に配置されたガイディングカテーテルから造影剤を放出し、ガイディングカテーテルより下流の血管を造影することもできる。
ところで、医学の進歩により、狭窄している血管や更に細い抹消血管、蛇行のある血管(例えば、肝動脈)に治療薬、塞栓物質、造影剤等を注入することが必要になっている。このため、これらの血管に流体を注入できるマイクロカテーテルの開発が要望されている。
特開2002−143319号公報
目的血管の造影を行う場合は、マイクロカテーテルの先端を目的血管に挿入する必要がある。しかし、血管走行、狭窄、血管の細さ等の理由により、目的血管にマイクロカテーテルの先端を挿入できない場合、血管の造影が困難である。ガイディングカテーテルを使用して、目的血管よりも上流の太い血管から造影剤を放出して、細い目的血管を造影することは可能である。しかしながら、手技中に使用する造影剤の量が多くなるため、患者の負担が大きい。血管内にマイクロカテーテルの先端を挿入できる場合でも、目的血管が複数ある場合には、それぞれの血管にマイクロカテーテルの先端を挿入する必要があり、手技が繁雑である。また、マイクロカテーテルの先端から造影剤を放出した場合は、放出の勢いが強いために造影剤が遠くへ流れ、マイクロカテーテルの先端に近い血管を造影しにくい。さらに、マイクロカテーテルの先端から造影剤を放出する場合にはマイクロカテーテル内のガイドワイヤを一度抜去し、造影剤を注入する必要がある。マイクロカテーテルの先端からの造影を行って血管を確認し、再びガイドワイヤによる血管選択を行う場合には、ガイドワイヤを抜去した後に造影剤を放出し、ガイドワイヤを挿入するという操作を繰り返す必要があり、手技が繁雑である。
マイクロカテーテルに設けられた側孔から造影剤を放出できるデバイスを使用した場合、側孔の位置が定められている。そのため、側孔の位置を目的血管に向けて調整するためには、マイクロカテーテル全体を操作する必要がある。また、血管造影時、マイクロカテーテルは、造影剤の放出時にかかる反力によって移動し、側孔の位置が目的血管からずれることがある。このように、側孔を有するマイクロカテーテルで目的血管を造影することは、困難な場合がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、望ましい位置で望ましい方向へ流体を放出できるカテーテル組立体を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係るカテーテル組立体は、第1ルーメンが形成される内管と、前記内管の一部を覆って前記内管の外周面との間に第2ルーメンが形成され、前記内管に対して回転可能かつ長軸方向に移動可能であり、先端から基端側に離間した位置に少なくとも1つの側孔が形成された外管と、を有し、前記外管は、前記先端から前記側孔の間の少なくとも一部の領域に、前記内管の外周面と密接しつつ摺動する摺動部を有し、前記外管は、前記側孔が設けられる周方向位置に対応して配置されるX線不透過性の造影マーカーを有することを特徴とする。
上記のように構成したカテーテル組立体は、側孔の向きを造影マーカーによって確認しつつ、外管を内管に対して回転および/または移動させて、側孔を望ましい位置で望ましい方向へ向けることができる。したがって、カテーテル組立体は、ガイドワイヤを挿通される第1ルーメンとは異なる第2ルーメンと連通する側孔の位置を、望ましい位置かつ望ましい方向へ任意に調節しつつ流体を放出できる。
前記外管の周方向における前記造影マーカーの位置は、前記外管の周方向における前記側孔の位置と重なってもよい。これにより、術者は、側孔の向きをX線透視下で確認しつつ、正確に調節できる。
前記造影マーカーは、前記側孔の基端側で前記外管の長軸方向へ延在している基端側線状マーカーを有してもよい。これにより、術者は、外管の捩れをX線透視下で確認しつつ、側孔の向きを正確に調節できる。
前記外管は、前記基端側線状マーカーと径方向に重なる位置に、外表面から視認可能な視認マーカーを有してもよい。これにより、術者は、X線透視下で基端側線状マーカーにより確認できる外管の捩れと、体外で視認マーカーにより視覚で確認できる体外の外管の捩れを対応させることで、側孔の向きを正確に調節できる。
前記造影マーカーは、前記外管の径方向外方から見て前記側孔を囲んでいる包囲マーカーを有してもよい。これにより、術者は、側孔の位置および向きの両方をX線透視下で確認しつつ、正確に調節できる。
前記内管は、径方向外方へ突出して前記外管の先端側への移動を規制するストッパーを有してもよい。これにより、外管が、内管に対して先端側へ移動しすぎることを抑制できる。
実施形態に係るカテーテル組立体を示す平面図であり、(A)は第2カテーテルが先端側に位置している状態、(B)は第2カテーテルが基端側へ移動した状態を示す。 カテーテル組立体の先端部を示す断面図であり、(A)は第2カテーテルが先端側に位置している状態、(B)は第2カテーテルが基端側へ移動した状態を示す。 カテーテル組立体の基端部を示す断面図であり、(A)は第2カテーテルが先端側に位置している状態、(B)は第2カテーテルが基端側へ移動した状態を示す。 図3のA−A線に沿う断面図である。 血管に挿入されたカテーテル組立体を示す断面図である。 カテーテル組立体の変形例を示す断面図であり、(A)は第1変形例、(B)は第2変形例、(C)は第3変形例、(D)は第4変形例、(E)は第5変形例を示す。 カテーテル組立体の変形例を示す平面図であり、(A)は第6変形例、(B)は第7変形例を示す。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法は、説明の都合上、誇張されて実際の寸法とは異なる場合がある。また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。本明細書では、管腔に挿入する側を「先端側」、操作する手元側を「基端側」と称することとする。
本発明の実施形態に係るカテーテル組立体10は、図1に示すように、第1カテーテル20および第2カテーテル30を備える二重構造で構成される。カテーテル組立体10は、経皮的に血管に挿入されて、造影剤、治療薬、塞栓物質、生理食塩液等の液状の流体を目的部位へ導入するために用いられる。
第1カテーテル20は、図1〜4に示すように、長尺な内管21と、第1ハブ22と、耐キンクプロテクタ23とを備えている。
内管21は、可撓性を有する管状の部材であり、基端から先端にかけて内部に第1ルーメン24が形成されている。第1ルーメン24は、カテーテル組立体10の生体管腔内への挿入時に、ガイドワイヤが挿入される。また、第1ルーメン24は、造影剤、治療薬、塞栓物質、生理食塩液、医療器具等の通路として用いることもできる。内管21は、第1内層25、第1外層26、第1補強体27、第1先端チップ28およびストッパー29を備えている。
第1先端チップ28は、内管21の先端に設けられる柔軟な管体である。第1先端チップ28は、基端側に配置される第1内層25および第1外層26よりも柔軟に形成されている。第1先端チップ28は、第1カテーテル20の先端が接触することによる生体への負担を低減する。第1先端チップ28は、X線不透過性の材料を含むことが好ましい。第1先端チップ28の長軸方向の長さは、例えば0.6〜1.0mmである。
第1内層25は、第1先端チップ28の基端側で、内管21の最内層を構成する。内層は、内部に第1ルーメン24が形成されている。第1内層25の構成材料は、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂等を適用でき、特に、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)等のフッ素系樹脂、高密度ポリエチレン(HDPE)等のポリオレフィン樹脂などの低摩擦材料等が好ましい。第1内層25が低摩擦材料により形成されることで、ガイドワイヤが、第1ルーメン24を滑らかに摺動して通過できる。
第1補強体27は、内管21を補強するための部材である。第1補強体27は、例えば、コイル状に巻かれた線材、または管状に編組された線材であり、第1外層26の内周面と第1内層25の外周面の間に埋設される。コイルのピッチや、編組の網目の大きさは、第1カテーテル20の長軸方向に沿って変化しても、変化しなくてもよい。第1補強体27の構成材料は、ステンレス鋼、白金、タングステン等の金属線、樹脂繊維、炭素繊維、ガラス繊維等を適用でき、または、これらの線材を複数併用してもよい。
第1外層26は、第1内層25および第1補強体27を覆う管状の部材である。第1外層26の内周面は、第1内層25の外周面に固着されている。第1外層26は、1つの管体で形成されてもよいが、長軸方向に並ぶ複数の管体によって形成されることが好ましい。これにより、第1外層26は、剛性の高い基端部と、相対的に可撓性の高い先端部を備えることができる。
第1外層26の構成材料は、例えば熱可塑性樹脂である。適切な材料の例としては、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリウレタンエラストマー、ポリスチレンエラストマー、シリコーンゴム、ラテックスゴム等の各種エラストマー、またはこれらのうちの2種以上を組み合わせたものを使用することができる。
内管21は、図3、4に示すように、第1ハブ22から先端側へ所定の距離に、径方向外方へ突出するリング状のストッパー29を有している。なお、本明細書において、管体の径方向外方とは、管体の半径方向において管体の中心から離れる方向を意味する。ストッパー29は、図3(A)に示すように、第1カテーテル20に対して先端側へ移動する第2カテーテル30の一部(例えば、弁体32)と接触して、第2カテーテル30の先端側への移動を規制する。ストッパー29の位置は、特に限定されないが、例えば、第1ハブ22の先端から先端側へ1〜200mmの位置に設けられ、好ましくは100mm程度の位置に設けられる。ストッパー29は、第1カテーテル20の外周面と第2カテーテル30の内周面との間に形成される第2ルーメン41を完全に塞がない大きさで形成される。そのため、ストッパー29は、第2ルーメン41における造影剤等の流体の流通性を阻害しない。なお、ストッパー29の形状は、第2カテーテル30の先端側への移動を規制できれば特に限定されず、例えば内管21の周方向の一部にのみ設けられてもよい。
内管21は、長軸方向に沿って内径および外径が一定であってもよいが、内径および外径が基端側へ向かってテーパ状に大きくなる部位を有してもよい。例えば、内管21の先端部の外径は、0.40〜0.45mmであり、内管21の基端部の外径は、0.70〜1.0mmである。テーパ状の部位が設けられる場合、内管21のテーパ状の部位は、例えば、先端から200mmの位置から300mmの位置の間に設けられる。内管21は、外径にテーパ構造を備えることで、先端部の外径が小さくなり、末梢の血管へ到達しやすくなる。一方、内管21は、内径にテーパ構造を備えることで基端部の内径が大きくなり、第1ルーメン24を介して造影剤等を注入する際の圧力を低減できる。
第1ハブ22は、図1、3に示すように、内管21の基端部が液密に固着されている。第1ハブ22は、第1ルーメン24へのガイドワイヤや医療器具の挿入口、第1ルーメン24への造影剤、治療薬、塞栓物質、生理食塩液等の注入口等として機能する。また、第1ハブ22は、第1カテーテル20を操作する際の把持部としても機能する。第1ハブ22の構成材料は、特に限定されないが、例えば、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリサルホン、ポリアリレート、メタクリレート−ブチレン−スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂が好適に使用できる。
耐キンクプロテクタ23は、弾性材料により形成され、内管21の周囲を囲むように設けられる。耐キンクプロテクタ23は、内管21と第1ハブ22の連結部位における内管21のキンクを抑制する。耐キンクプロテクタ23の構成材料は、例えば、天然ゴム、シリコーン、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー等が好適に使用できる。
第2カテーテル30は、図1〜4に示すように、第1カテーテル20を部分的に覆うカテーテルである。第2カテーテル30は、長尺な外管40と、第2ハブ31と、弁体32と、注入部33とを備えている。
外管40は、可撓性を有する管状の部材であり、基端から先端にかけて第2ルーメン41が形成されている。外管40は、先端から基端側に離間した位置に側孔46が形成されている。側孔46において、第2ルーメン41が外管40の側方へ開口している。第2ルーメン41は、内管21が挿通されている。外管40は、内管21に対して長軸方向へ移動できるとともに、回転可能である。外管40は、第2内層42、第2外層43、第2補強体44、第2先端チップ45、造影マーカー50および第1視認マーカー60を備えている。
第2先端チップ45は、外管40の先端に設けられる柔軟な管体である。第2先端チップ45は、基端側に配置される第2内層42および第2外層43よりも柔軟に形成されている。第2先端チップ45は、第2カテーテル30の先端が接触することによる生体への負担を低減する。第2先端チップ45は、X線不透過性の材料を含むことが好ましい。第2先端チップ45の長軸方向の長さは、例えば0.6〜1.0mmである。
第2内層42は、第2先端チップ45の基端側で、外管40の最内層を構成する。第2内層42は、内部に第2ルーメン41が形成されている。第2内層42の構成材料は、前述の第1内層25に適用可能な材料を適用できる。第2内層42が低摩擦材料により形成されれば、内管21が、第2ルーメン41を滑らかに摺動できる。
第2補強体44は、外管40を補強するための部材である。第2補強体44は、例えば、コイル状に巻かれた線材、または管状に編組された線材であり、第2外層43の内周面と第2内層42の外周面の間に埋設される。コイルのピッチや、編組の網目の大きさは、第2カテーテル30の長軸方向に沿って変化しても、変化しなくてもよい。第2補強体44の構成材料は、前述の第1補強体27に適用可能な材料を適用できる。
第2外層43は、第2内層42および第2補強体44を覆う管状の部材である。第2外層43の内周面は、第2内層42の外周面に固着されている。第2外層43は、1つの管体で形成されてもよいが、長軸方向に並ぶ複数の管体によって形成されることが好ましい。これにより、第2外層43は、剛性の高い基端部と、相対的に可撓性の高い先端部を備えることができる。第2外層43の構成材料は、前述の第1外層26に適用可能な材料を適用できる。
また、外管40は、縮径部47と、大径部48とを備えている。縮径部47は、外管40の先端部に位置し、外径が先端側へ向かってテーパ状に縮径している。縮径部47は、先端側の内周面に、長軸方向へ所定の範囲で内管21の外周面と摺動可能に密接する摺動部49を有している。摺動部49は、長軸方向に沿って一定の内径を有している。摺動部49と内管21の間のクリアランスは、摺動部49と内管21を摺動可能としつつ、血液や造影剤等の流体を流通させない程度に小さいことが好ましい。縮径部47は、先端から基端側に離間した位置に側孔46が形成されている。なお、側孔46の数は、本実施形態では1つであるが、2つ以上であってもよい。側孔46の形状は、外管40の長軸方向に長い楕円形である。このため、側孔46は、細い外管40に、長軸方向の長さを利用して、広い開口面積を効果的に備えることができる。側孔46の寸法は、特に限定されないが、例えば、長軸方向の長さおよび長軸方向と直交する方向の長さが0.2mm以上である。例えば、側孔46の長軸方向の長さは0.4〜0.5mm、側孔46の長軸方向と直交する方向の長さは0.2〜0.4mmである。側孔46の先端の位置は、特に限定されないが、例えば外管40の先端から基端側に5〜20mm、好ましくは10mmの位置に設けられる。なお、側孔46の形状は、特に限定されず、例えば円形、長軸方向に長い長方形、正方形等であってもよい。
大径部48は、縮径部47の基端側に位置している。大径部48は、内径および外径が、長軸方向へ略一定である。大径部48の内周面と内管21の外周面の間に、第2ルーメン41が位置している。
外管40の先端部の外径は、特に限定されないが、例えば0.36mm以上であり、好ましくは0.7〜1.0mmである。外管40の基端部の外径は、特に限定されないが、例えば0.36mm以上であり、好ましくは1.5〜2.0mmである。
軸直交断面において、大径部48と内管21の間の第2ルーメン41の面積は、内管21の先端における第1ルーメン24の面積と等しい、あるいはそれ以上である。これにより、第2ルーメン41に造影剤等の流体を供給する際の第2ルーメン41の圧力は、第1ルーメン24に造影剤等の流体を供給する際の第1ルーメン24の圧力と同程度となる。このため、第2ルーメン41を介して生体内に放出される流体の圧力が、第1ルーメン24を介して生体内に放出される流体の圧力と同程度となり、第2ルーメン41を介した流体の放出を良好に行うことができる。
造影マーカー50は、外管40の先端部に設けられるX線不透過性の部材である。造影マーカー50は、第1リング状マーカー51と、第2リング状マーカー52と、先端側線状マーカー53と、基端側線状マーカー54とを備えている。第1リング状マーカー51は、術者が外管40の先端の位置をX線透視下で認識するための部材である。第1リング状マーカー51は、第2先端チップ45の基端側で、外管40に埋め込まれている。なお、第2先端チップ45がX線造影性を備える場合には、第1リング状マーカー51は、設けられなくてもよい。
第2リング状マーカー52は、術者が側孔46の位置をX線透視下で認識するための部材である。第2リング状マーカー52は、側孔46の基端に隣接して、外管40に埋め込まれている。術者は、第2リング状マーカー52の位置をX線透視下で認識することで、第2リング状マーカー52の先端側に側孔46があることを理解できる。
先端側線状マーカー53は、術者が側孔46の向きをX線透視下で認識するための部材である。先端側線状マーカー53は、第1リング状マーカー51と側孔46の間に位置している。先端側線状マーカー53は、外管40の長軸と平行な直線状に形成されている。外管40の周方向において、先端側線状マーカー53の長さ(線幅)は、側孔46の長さ(楕円の短軸の長さ)よりも短い。外管40の周方向において、先端側線状マーカー53の位置は、側孔46の位置と重なっている。さらに、外管40の周方向において、先端側線状マーカー53の中心は、側孔46の中心と重なる。側孔46の形状が、外管40の長軸方向に長い楕円形である場合、直線状の先端側線状マーカー53の長軸は、楕円である側孔46の長軸と平行である。さらに、外管40の周方向において、直線状の先端側線状マーカー53の長軸は、楕円である側孔46の長軸と重なる。術者は、先端側線状マーカー53の位置をX線透視下で認識することで、先端側線状マーカー53が向く側に側孔46が向いていることを理解できる。外管40の周方向において、先端側線状マーカー53の長軸が側孔46の長軸と重なることで、術者は、先端側線状マーカー53の位置から、側孔46が向いている方向をより正確に理解できる。先端側線状マーカー53は、第1リング状マーカー51と一体的に形成されてもよく、または別体として形成されてもよい。なお、“2つの部材、部位または位置が管体の周方向において重なる”とは、各々の部材、部位または位置の、管体の長軸と直交する断面における周方向(回転方向)の位置が重なることを意味する。管体の周方向において重なる2つの部材、部位または位置は、管体の長軸方向に離れていても、重なっていてもよい。
基端側線状マーカー54は、術者が、側孔46の向き、外管40の捩れ等を、X線透視下で認識するための部材である。基端側線状マーカー54は、第2リング状マーカー52の基端側から、第2ハブ31の近傍まで長軸方向に延在する線材である。基端側線状マーカー54は、例えば、第2補強体44を編組する際に、第2補強体44と一緒に配置される。基端側線状マーカー54は、外管40の長軸と平行な直線状に形成されている。外管40の周方向において、基端側線状マーカー54の長さ(線幅)は、側孔46の長さ(楕円の短軸の長さ)よりも短い。外管40の周方向における基端側線状マーカー54の位置は、外管40の周方向における側孔46の位置と重なる。さらに、外管40の周方向において、基端側線状マーカー54の中心は、側孔46の中心と重なる。側孔46の形状が、外管40の長軸方向に長い楕円形である場合、直線状の基端側線状マーカー54の長軸は、側孔46の長軸と平行である。さらに、外管40の周方向において、直線状の基端側線状マーカー54の長軸は、楕円である側孔46の長軸と重なる。術者は、基端側線状マーカー54の位置をX線透視下で認識することで、外管40の捩れの程度、基端側線状マーカー54が向く側に側孔46があることを理解できる。外管40の周方向において、基端側線状マーカー54の長軸が側孔46の長軸と重なることで、術者は、基端側線状マーカー54の位置から、側孔46が向いている方向をより正確に理解できる。基端側線状マーカー54は、その全長にわたって直線状である必要はなく、例えば、部分的にコイル状に巻回されてもよい。巻回された部位は、第2カテーテル30の先端からの距離を示すマーカーとして機能する。
造影マーカー50の構成材料は、例えば、金、白金、イリジウム、タングステンあるいはそれらの合金、銀―パラジウム合金からなる群のうち少なくともいずれか1つの金属もしくは2つ以上の合金から形成されたものが好適である。
第1視認マーカー60は、術者が第2カテーテル30を視認するための部位である。第1視認マーカー60は、外管40の外表面に配置される。第1視認マーカー60は、外管40の長軸と平行な直線状に形成されている。外管40の周方向において、第1視認マーカー60の長さ(線幅)は、側孔46の長さ(楕円の短軸の長さ)よりも短い。外管40の周方向における第1視認マーカー60の位置は、外管40の周方向における側孔46の位置と重なっている。第1視認マーカー60は、外管40の基端側線状マーカー54と径方向に重なる位置に、第2リング状マーカー52の基端側から、第2ハブ31の近傍まで長軸方向に延在している。第1視認マーカー60は、術者が視認しやすいように、外管40の外表面と異なる色で形成される。なお、外管40の第2外層43が透明性または透光性を有している場合には、第1視認マーカー60は、第2外層43に埋設されていてもよい。また、外管40の第2外層43が透明性または透光性を有し、術者が基端側線状マーカー54を外管40の外周面から視認できる場合には、基端側線状マーカー54が、視認マーカーとして機能してもよい。この場合、第1視認マーカー60は、外管40の外表面に設けられる必要はない。なお、“2つの部材、部位または位置が管体の径方向に重なる”とは、2つの部材、部位または位置が、管体の長軸と直交するとともに長軸から離れる方向である放射方向に重なることを意味する。
第2ハブ31は、外管40の基端部が液密に固着されており、かつ内管21が貫通している。また、第2ハブ31は、第2カテーテル30を操作する際の把持部として機能する。第2ハブ31の構成材料は、前述の第1ハブ22に適用可能な材料を適用できる。第2ハブ31の外表面には、第2視認マーカー61が設けられる。第2ハブ31の周方向における第2視認マーカー61の位置は、外管40の周方向における側孔46の位置と重なっている。したがって、第2視認マーカー61は、外管40の第1視認マーカー60の基端側に、第1視認マーカー60と長軸方向に並んで配置されている。第2視認マーカー61は、術者が視認しやすいように、第2ハブ31の外表面と異なる色で形成される。また、第2視認マーカー61は、術者が触知できるように、第2ハブの外表面から径方向外方へ突出する突起状に形成されてもよい。
弁体32は、柔軟に変形可能であり、第2ハブ31の内周面に配置される。弁体32は、内管21の摺動を許容しつつ、外管40と内管21の間の第2ルーメン41に注入される流体等が漏れることを抑制するとともに、体内への空気の混入を抑制する。弁体32は、内管21の外周面と摺動可能に接触する。また、弁体32は、内管21が挿入された状態で、弾性力により内管21を押圧し、内管21と外管40を適度な力で固定できる。なお、内管21と外管40は、弁体32で固定されても、各々を把持して力を作用させることで、相対的に回転および長軸方向へ移動させることが可能である。弁体32は、例えば円盤状の弾性部材の一方面の切れ目と、他方面の切れ目を交差させ、中央部で2つの切れ目を連通させたクロスカット方式の弁である。弁体32の構成材料は、特に限定されないが、例えば、弾性部材であるシリコーンゴム、ラテックスゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム等が挙げられる。弁体32は、第2ハブ31に嵌め込まれて保持させることが可能な寸法で適宜設計される。
注入部33は、第2ハブ31に連結され、第2ハブ31を介して第2ルーメン41と連通する。注入部33は、端部に三方活栓を有している。三方活栓にシリンジ等を接続することで、第2ルーメン41をプライミングしたり、第2ルーメン41に造影剤、治療薬、塞栓物質、生理食塩液等を注入したりすることができる。
第2カテーテル30は、第1カテーテル20に対して最も先端側に移動した状態において、図3(A)に示すように、ストッパー29が弁体32に接触する。これにより、外管40は、図1(A)、図2(A)、図3(A)に示すように、内管21よりも先端側へ突出することを抑制される。第2カテーテル30は、第1カテーテル20に対して最も基端側に移動した状態において、図3(B)に示すように、耐キンクプロテクタ23が弁体32に接触する。これにより、外管40は、図1(B)、図2(B)、図3(B)に示すように、内管21よりも基端側へ突出することを抑制される。第2カテーテル30が第1カテーテル20に対して最も基端側に移動した状態において、外管40の先端は、図1(B)、図2(B)、図3(B)に示すように、内管21の先端よりも基端側に位置する。第2カテーテル30が第1カテーテル20に対して回転および長軸方向へ移動する際、外管40の摺動部49は、内管21の外周面と密接しつつ摺動する。
次に、実施形態に係るカテーテル組立体10の作用および効果を、カテーテル組立体10により血管に造影剤を放出する場合を例として説明する。
まず、術者は、注入部33から生理食塩液を注入し、第2ルーメン41をプライミングする。このとき、第2ルーメン41は、摺動部49において内管21と外管40の先端部の隙間が小さくなっている。このため、第2ルーメン41を通る生理食塩液は、側孔46から放出される。
術者は、血管内に挿入したガイドワイヤをカテーテル組立体10の第1ルーメンに挿入し、カテーテル組立体10を目的血管まで挿入する。カテーテル組立体10を血管内に挿入する際には、図1(A)、図2(A)、図3(A)に示すように、外管40の先端を、内管21の先端と一致させた状態とすることができる。これにより、カテーテル組立体10は、先端部の剛性が大きくなる。その結果、カテーテル組立体10は、押し込み性と、ガイドワイヤのサポート性が向上する。さらに、剛性の高いカテーテル組立体10によって、蛇行している血管を、直線に近づけるように変形させることができる。また、第2カテーテル30の先端部は、先端に向けて縮径しているため、術者は、カテーテル組立体10を細い血管へ効果的に押し込むことができる。
また、カテーテル組立体10を血管内に挿入する際には、図1(B)、図2(B)、図3(B)に示すように、外管40の先端を、内管21の先端よりも基端側へ移動させた状態とすることもできる。これにより、カテーテル組立体10の先端部は、内管21のみとなる。このため、カテーテル組立体10は、先端部が細くなり、細い血管への挿入性が向上する。また、カテーテル組立体10は、先端部が柔軟となり、血管穿孔のリスクを低減できる。このように、カテーテル組立体10は、内管21に対する外管40の位置を調節することで、先端部を望ましい外径や剛性とすることができる。
カテーテル組立体10を血管内に挿入する際には、術者は、第1リング状マーカー51の位置をX線透視下で確認することで、カテーテル組立体10の先端の位置を把握し、カテーテル組立体10を目的の位置まで正確に到達させることができる。
第2カテーテル30は、図5に示すように、第1カテーテル20に対して、回転および長軸方向へ移動することができる。このため、術者は、ガイドワイヤが挿入された第1カテーテル20の位置を保持して、第2カテーテル30を回転および/または長軸方向へ移動させることができる。これにより、術者は、第1ルーメン24のガイドワイヤを抜き差しすることなく、側孔46を、造影剤を放出したい位置に移動させることができ、かつ放出したい方向に向けることができる。外管40には、側孔46の基端側に隣接する第2リング状マーカー52が設けられているため、術者は、第2リング状マーカー52の位置をX線透視下で確認することで、側孔46を、目的血管に対して正確に位置決めできる。さらに、外管40に、先端側線状マーカー53および基端側線状マーカー54が設けられるため、術者は、X線透視下で先端側線状マーカー53および基端側線状マーカー54により側孔46の向きを認識し、造影剤を放出したい方向へ正確に向けることができる。
また、術者が第2ハブ31を回転させると、外管40が捩れ、外管40の先端部の回転角度が第2ハブ31の回転角度よりも小さくなる場合がある。この場合であっても、術者は、基端側線状マーカー54によりX線透視下で確認できる外管40の捩れと、体外で第1視認マーカー60により視覚で確認できる体外の外管40の捩れを対応させることで、側孔46の向きを正確に調節できる。また、カテーテル組立体10は、第2ハブ31に第2視認マーカー61が設けられている。したがって、術者は、第2ハブ31の第2視認マーカー61を利用して、側孔46の向きを正確に調節できる。
術者が、注入部33から造影剤を供給すると、造影剤は、第2ルーメン41を通って側孔46から放出される。なお、第2ルーメン41は、摺動部49によって内管21と外管40の先端部の隙間が小さくなっている。このため、第2ルーメン41を通る造影剤は、外管40の先端から放出されず、側孔46から効果的に放出される。したがって、カテーテル組立体10は、カテーテル組立体10の先端を挿入することができない血管であっても、造影剤を放出して造影できる。一例として、カテーテル組立体10は、内管21を血管の本幹V1に挿入した状態で、内管21を挿入できない本幹V1から分岐した側枝V2へ向かって、側孔46から造影剤を効果的に放出できる。このため、少量の造影剤でも、目的血管を鮮明に造影することができる。そして、第2ルーメン41を介して側孔46から造影剤を放出することで、ガイディングカテーテルを利用して、目的血管よりも上流の血管から大量の造影剤を使用して造影を行う必要がない。このため、造影剤の使用量を減らし、患者の腎機能への負担を低減できる。
また、造影したい目的血管が複数ある場合に、術者は、内管21の先端を目的血管の1つに位置させ、側孔46を他の目的血管に向けることができる。これにより、術者は、カテーテル組立体10を目的血管の数に合わせて挿入し直すことなく、第1ルーメン24および第2ルーメン41の両方を利用して、複数の目的血管を造影できる。
ところで、通常のマイクロカテーテルの先端から造影剤を放出すると、放出の勢いが強いために造影剤が遠くへ流れ、マイクロカテーテルの先端に近い範囲の血管を造影しにくい。これに対し、カテーテル組立体10は、側孔46から造影剤を放出するため、カテーテル組立体10の先端から造影剤を放出する場合と比較して、放出の勢いが弱い。したがって、術者は、カテーテル組立体10を使用することで、側孔46に近い範囲を良好に造影できる。また、カテーテル組立体10は、側孔46から側方へ造影剤を放出するため、放出時の反力により長軸方向へ押し戻されることがない。さらに、カテーテル組立体10は、血管の本幹V1に挿入された内管21によりカテーテル組立体10が血管内で支持されるため、放出時の反力によるカテーテル組立体10の移動が抑制される。これにより、カテーテル組立体10は、目的血管を良好に造影できる。
また、カテーテル組立体10は、第1ルーメン24にガイドワイヤを挿通された状態で、第2ルーメン41を利用して、造影剤を側孔46から放出できる。このため、術者は、側孔46から造影剤を放出して造影を行いつつ、ガイドワイヤを操作して、血管選択等を行うことができる。
また、摺動部49は、長軸方向へ所定の長さで形成されている。これにより、外管40が内管21に対して長軸方向へ移動しても、摺動部49の内管21の外周面に対する接触面積が常に広く確保される。このため、第2ルーメン41を通る造影剤は、外管40の先端から漏出せず、側孔46から効果的に放出される。
また、外管40の摺動部49が接触する内管21の外径は、長軸方向に一定である。このため、外管40が内管21に対して長軸方向へ移動しても、摺動部49と内管21の間の隙間が小さく保持され、造影剤の漏出を抑制できる。
また、外管40の内径は、摺動部49で小さくなっている。このため、外管40の外径を小さくでき、挿入性が向上する。また、外管40の内径を小さくすることで、外管40の外周面の形状の設計自由度が向上する(後述する変形例1〜4等を参照)。また、外管40の内径を小さくすることで、内管21の外径も小さくできる。このため、内管21の柔軟性を高めることができる。したがって、内管21による血管等の損傷を抑制できる。
以上のように、本実施形態に係るカテーテル組立体10は、第1ルーメン24が形成される内管21と、内管21の一部を覆って内管21の外周面との間に第2ルーメン41が形成され、内管21に対して回転可能かつ長軸方向に移動可能であり、先端から基端側に離間した位置に少なくとも1つの側孔46が形成された外管40と、を有し、外管40は、先端から側孔46の間の少なくとも一部の領域に、内管21の外周面と密接しつつ摺動する摺動部49を有し、外管40は、側孔46が設けられる周方向位置に対応して配置されるX線不透過性の先端側線状マーカー53および基端側線状マーカー54を有することを特徴とする。
上記のように構成したカテーテル組立体10は、側孔46の向きを先端側線状マーカー53および基端側線状マーカー54によって確認しつつ、外管40を内管21に対して回転および/または移動させて、側孔46を望ましい位置で望ましい方向へ向けることができる。したがって、カテーテル組立体10は、望ましい位置かつ望ましい方向へ流体を放出できる。
また、外管40の周方向における、造影マーカー50である先端側線状マーカー53および基端側線状マーカー54の位置は、外管40の周方向における側孔46の位置と重なっている。これにより、術者は、側孔46の向きをX線透視下で確認しつつ、正確に調節できる。
また、造影マーカー50は、側孔46の基端側で外管40の長軸方向へ延在している基端側線状マーカー54を有する。これにより、術者が、外管40の捩れをX線透視下で確認しつつ、側孔46の向きを正確に調節できる。
また、外管40は、基端側線状マーカー54と径方向に重なる位置に、外表面から視認可能な第1視認マーカー60を有している。これにより、術者は、X線透視下で基端側線状マーカー54により確認できる外管40の捩れと、体外で第1視認マーカー60により視覚で確認できる体外の外管40の捩れを対応させることで、側孔46の向きを正確に調節できる。
また、内管21は、径方向外方へ突出して外管40の先端側への移動を規制するストッパー29を有してもよい。これにより、外管40が、内管21に対して先端側へ移動しすぎることを抑制できる。例えば、外管40の先端が、内管21の先端よりも先端側へ突出しないようにすることができる。外管40の先端が、内管21の先端よりも先端側へ突出すると、外管40と、内管21を貫通して内管21から先端側へ導出されるガイドワイヤとの間のクリアランスが大きくなり、外管40の突出した部分のキンクが生じやすくなる。これに対し、本実施形態では、外管40の先端が、内管21の先端よりも先端側へ突出しないため、外管40のキンクを抑制できる。
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。例えば、カテーテル組立体10は、血管だけでなく、胆管、気管、食道、尿道、またはその他の生体管腔内や体腔内に挿入されて使用されてもよい。
また、図6(A)に示す第1変形例のように、外管40に設けられる摺動部49は、外管40の内周面から径方向内方へ突出するリング状の部位であってもよい。なお、本明細書において、管体の径方向内方とは、管体の半径方向において管体の中心に向かう方向を意味する。また、図6(B)に示す第2変形例のように、外管40の摺動部49は、内管21の外周面から径方向外方へ突出するリング状の凸部21Aと接する部位であってもよい。また、図6(C)に示す第3変形例のように、外管40の形状は、非対称であってもよい。例えば、外管40の側孔46が形成される側に、第2ルーメン41が偏って形成されてもよい。これにより、第2ルーメン41において、造影剤等を、側孔46へ向かって効果的に流すことができる。また、図6(D)に示す第4変形例のように、外管40の先端部に、テーパ状の縮径部が形成されなくてもよい。また、図6(E)に示す第5変形例のように、外管40の摺動部49は、内管21の先端部の外径が大きくなる部位と接する部位であってもよい。
また、図7(A)に示す第6変形例のように、造影マーカー50は、外管40の径方向外方から見て側孔46を囲む包囲マーカー55を有してもよい。これにより、術者は、側孔46の位置および向きの両方をX線透視下で確認しつつ、正確に調節できる。
また、図7(B)に示す第7変形例のように、造影マーカー50は、側孔46の基端側および先端側を挟む第2リング状マーカー52および第3リング状マーカー56を備えてもよい。これにより、術者は、側孔46の位置を、X線透視下で正確に認識できる。
10 カテーテル組立体
20 第1カテーテル
21 内管
24 第1ルーメン
29 ストッパー
30 第2カテーテル
40 外管
41 第2ルーメン
46 側孔
47 縮径部
49 摺動部
50 造影マーカー
51 第1リング状マーカー(造影マーカー)
52 第2リング状マーカー(造影マーカー)
53 先端側線状マーカー(造影マーカー)
54 基端側線状マーカー(造影マーカー)
55 包囲マーカー(造影マーカー)
56 第3リング状マーカー(造影マーカー)
60 第1視認マーカー(視認マーカー)
61 第2視認マーカー(視認マーカー)

Claims (6)

  1. 第1ルーメンが形成される内管と、
    前記内管の一部を覆って前記内管の外周面との間に第2ルーメンが形成され、前記内管に対して回転可能かつ長軸方向に移動可能であり、先端から基端側に離間した位置に少なくとも1つの側孔が形成された外管と、を有し、
    前記外管は、前記先端から前記側孔の間の少なくとも一部の領域に、前記内管の外周面と密接しつつ摺動する摺動部を有し、
    前記外管は、前記側孔が設けられる周方向位置に対応して配置されるX線不透過性の造影マーカーを有することを特徴とするカテーテル組立体。
  2. 前記外管の周方向における前記造影マーカーの位置は、前記外管の周方向における前記側孔の位置と重なることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル組立体。
  3. 前記造影マーカーは、前記側孔の基端側で前記外管の長軸方向へ延在している基端側線状マーカーを有することを特徴とする請求項2に記載のカテーテル組立体。
  4. 前記外管は、前記基端側線状マーカーと径方向に重なる位置に、外表面から視認可能な視認マーカーを有することを特徴とする請求項3に記載のカテーテル組立体。
  5. 前記造影マーカーは、前記外管の径方向外方から見て前記側孔を囲んでいる包囲マーカーを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のカテーテル組立体。
  6. 前記内管は、径方向外方へ突出して前記外管の先端側への移動を規制するストッパーを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のカテーテル組立体。
JP2018083796A 2018-04-25 2018-04-25 カテーテル組立体 Pending JP2019187771A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018083796A JP2019187771A (ja) 2018-04-25 2018-04-25 カテーテル組立体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018083796A JP2019187771A (ja) 2018-04-25 2018-04-25 カテーテル組立体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019187771A true JP2019187771A (ja) 2019-10-31

Family

ID=68388074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018083796A Pending JP2019187771A (ja) 2018-04-25 2018-04-25 カテーテル組立体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019187771A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022130631A1 (ja) * 2020-12-18 2022-06-23 朝日インテック株式会社 長尺医療器具
WO2023049343A3 (en) * 2021-09-24 2023-05-04 Silk Road Medical, Inc. Sheath and delivery systems and methods for transcatheter device implantation

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022130631A1 (ja) * 2020-12-18 2022-06-23 朝日インテック株式会社 長尺医療器具
JP7561876B2 (ja) 2020-12-18 2024-10-04 朝日インテック株式会社 長尺医療器具
WO2023049343A3 (en) * 2021-09-24 2023-05-04 Silk Road Medical, Inc. Sheath and delivery systems and methods for transcatheter device implantation

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11602614B2 (en) Treatment method using catheter assembly and catheter assembly
JP4906347B2 (ja) カテーテル組立体
CN106029150B (zh) 集成导管系统
CN107376101B (zh) 用于经导管动脉化疗栓塞术(tace)的微导管
US20040006305A1 (en) Balloon catheter having an expandable distal end
US10293145B2 (en) Balloon catheter
JP2004357805A (ja) カテーテル組立体
WO2015146408A1 (ja) カテーテル組立体および内カテーテル
WO2006090707A1 (ja) カテーテル
TWI746179B (zh) 導管
JP2019187771A (ja) カテーテル組立体
JP2007130116A (ja) カテーテル
JP2009142357A (ja) 体内留置カテーテル
CN108697879B (zh) 医疗用长条体
JP2015109881A (ja) イントロデューサー用シース
JP6453676B2 (ja) カテーテル組立体
JP5671228B2 (ja) バルーンカテーテル
JP2022148511A (ja) カテーテル
JP6754270B2 (ja) カテーテル組立体
WO2023095838A1 (ja) カテーテル
WO2024090107A1 (ja) カテーテル
WO2023095694A1 (ja) カテーテル
WO2024004824A1 (ja) カテーテル
JP2018000372A (ja) バルーンカテーテル
WO2018074074A1 (ja) カテーテル組立体