JP4844947B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所要の遊技状態に対応して音声制御手段から送信される音信号を、音声出力装置で出力し得るレベルに増幅し得るパワーアンプを備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機やアレンジボール機に代表される遊技機の基本的構成としては、図8または図9に示すように、例えばパチンコ機Pでは、矩形枠体としての外枠Aの開口前面側に対して、中枠Bが連結支持手段および施錠手段を利用して着脱および開閉可能に組付けられている。そして、中枠Bの前側部分には、ガラス扉Dを組付けた横開き式の前枠Cと上球皿60が夫々着脱および開閉可能に組付けられると共に、該上球皿60の後側に電動式の球送り装置等がセットされている。また、前記中枠Bの内部の所要位置に音声出力装置57(スピーカ等)が配設されると共に、該中枠Bの下部には下球皿Eおよび打球発射装置F等が設置される。更に、この中枠Bの裏側には機構セット盤G等が装備されると共に、該中枠Bの後側に設けられた保持枠の正面内部に所要の遊技領域Iを構成した遊技盤Jが着脱交換可能にセットされ、該遊技領域Iの略中央部には図柄可変表示装置Kが配設されている。また、前記機構セット盤Gにおいては、パチンコ機全体を制御するための主制御手段Qと、図柄可変表示装置Kを制御する図柄表示制御手段R、音声制御手段51、ランプ制御手段、払出し制御手段、発射制御手段等の各種制御手段が夫々所定部位に配置され、主制御手段Qに対して各種制御手段が電気的に接続されており、この主制御手段Qから送信される制御コマンドに応じて制御を行うようになっている。
【0003】
そして、前記上球皿60内に貯留されるパチンコ球(遊技球)を、前記打球発射装置Fを使用して前記遊技盤J上の遊技領域Iに打出すことで、パチンコゲームを展開するようになっている。パチンコゲーム中に発生される様々な遊技状態(所定入賞口への入賞時、図柄可変表示装置Kの作動時、特別遊技条件の成立時、入賞装置の作動時等)に対して、前記中枠Bの内側に配設されている前記音声出力装置57から各種の効果音や音声等を出力することで、遊技者に遊技状態を報知したり、遊技の興趣を高めるよう設定されている。
【0004】
ここで、図10または図11に示すように、前記音声出力装置57から各種効果音や音声等を出力させるための音信号を生成する前記音声制御手段51は、音声情報等を記憶させた音声制御用CPU52、音声合成IC53、音声用や制御用等の各種ROM54、音量調節器55や音信号を増幅させるパワーアンプ56等、その他多数の各種電子部品から構成されている。すなわち、所要の遊技状態に対応した音信号が前記音声合成IC53等により生成され、この生成された音信号をパワーアンプ56が前記音声出力装置57で出力し得るレベルまで増幅することで、該音声出力装置57から各種効果音や音声等が出力されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、各種効果音や音声等を出力し得るよう構成された遊技機において長時間に亘って遊技を行なうと、前記音声制御手段51に配設されたパワーアンプ56は発熱により次第に高温となる。そのため、図11に示すように、通常はこのパワーアンプ56に放熱用の放熱板等の除熱手段56aを備え、放熱冷却させるようになっている。ここで、前記パワーアンプ56の放熱効率を高めるためには、大型の除熱手段56aが必要となる。このように、除熱手段56aを備える必要のあるパワーアンプ56は、前記音声制御手段51のスペース的余裕を奪うことになると共に、音声制御手段51自体を大型化させる問題を招く。
【0006】
ところが、前述のように、パチンコ機Pの機構セット板Gは主制御手段Qや図柄表示制御手段R、その他各種制御手段等の多数の部材から構成されており、スペース的な余裕は限られているため、大型の前記音声制御手段51は、他の制御手段等と重なった状態で組付けられる等、組付け位置に制約されることになる。このため、各制御手段間の配線が複雑になり、遊技機の組付け時やメンテナンス時の作業性が悪化する問題がある。更に、前記パワーアンプ56を音声制御手段51に配設する場合には、該音声制御手段51にスペース的余裕がなく、十分な空気循環を行なうことができないため、前記除熱手段56aによる放熱効率が低下する畏れがある。そして、ノイズを発生させる畏れのあるパワーアンプ56を、前記音声制御手段51に配設することで、音声制御用CPU52等のノイズに弱い精密電子部品に悪影響が生じる問題も指摘される。また、高性能なパワーアンプ56は大型化する可能性があり、高性能なパワーアンプを使用する場合には、遊技機の組付け性やメンテナンス性その他の点で、より大きな問題となる可能性がある。
【0007】
【発明の目的】
本発明は、前述した従来の技術に内在している前記問題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、遊技機に配設される各種制御手段間の配線の簡素化を可能とすることで、当該遊技機の組付け時やメンテナンス時の作業性を向上させ得ると共に、高性能なパワーアンプを使用し得る遊技機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る遊技機は、
所要の遊技状態に対応して、音声出力装置(27)から出力される各種効果音や音声等の制御を行なう音声制御手段(21)を備えた遊技機において、
前記音声制御手段(21)は、該音声制御手段(21)を制御する音声制御用CPU(22)、音声情報を記憶させた音声合成IC(23)および音声用や制御用のROM(24)を備え、該音声制御手段(21)が遊技機裏側に配設される一方、
前記音声制御手段(21)から前記音声出力装置(27)に送信された電気信号を増幅し得るパワーアンプ(39)が、遊技球を貯留する上球皿(30)内に画成される中空部(30a)における左右方向の中央に配設されると共に、前記上球皿(30)の前部における左右方向の中央部に通気孔(31a)が設けられ、
前記音声出力装置(27)が、効果音や音声を外部に出力可能な状態で前記上球皿(30)の中空部(30a)における前記通気孔(31a)を挟む左右両側に夫々配設されたことを特徴とする。
【0009】
【作用】
本発明における遊技機では、遊技機の遊技球を貯留する上球皿内に画成される中空部にパワーアンプを配設することで、音声制御手段にスペース的余裕ができ、遊技機に配設される各種制御手段間の配線を簡素化し得るので、組付け時やメンテナンス時の作業性の向上を図り得る。また、前記中空部にはスペース的に余裕があるため、十分な空気循環が可能であり、パワーアンプの放熱効率を向上させることができる。更に、音声制御手段とパワーアンプとは離間させて配設されるので、この音声制御手段に配設された音声制御用CPU等の精密電子部品がパワーアンプから発生するノイズの影響を受けて、音声出力装置から出力される効果音や音声等が劣化することを防止することができる。更に、上球皿内の中空部を有効利用することで、大型で高品質なパワーアンプの使用も可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る遊技機について好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下詳細に説明する。なお、本実施例では、遊技機として、一般的なパチンコ機に実施される場合について説明する。また、実施例に係るパチンコ機の基本的構成は、図8,9を参照して従来の技術で説明したものと同じであるので、既出の同一部材には同じ符号を付して、詳細説明は省略する。
【0011】
前記遊技盤Jは、図1に示すように、略円形状に湾曲形成したレール10により囲まれた遊技領域Iの前側において、縦央やや下部に配設されて球をスイッチで検出し得る始動入賞口11と、この始動入賞口11の直上方に配置されて、図柄の変動表示等を行なう図柄可変表示装置Kとが整合すると共に、内壁面をメッキ処理して開設された可視表示窓を形成した大型装飾部品Lと、風車とも称されて遊技球の流下方向を変向する電飾案内車12および普通案内車13と、始動入賞口11の直下方に設置された大型電動式の入賞装置Mと、遊技状態に応じて照射パターンが変更制御される電飾装置14等を備えている。なお、図1中の符号16はアウト口を示し、遊技球を排出するようになっている。
【0012】
前記始動入賞口11内に配設された図示しないスイッチは、各遊技球の検出毎に図柄可変表示装置Kを1回ずつ変動開始させるための始動入力手段として利用される。また前記入賞装置Mは、図柄可変表示装置Kの大当り成立時に対する特別遊技状態として、開成作動条件が付与される大型の入賞装置Mであって、図1に示されるように、特別入賞口17に対設された扉状の開閉板18が、後側の電磁ソレノイドに係る設定駆動条件に基づいて、通常の閉塞状態から開放状態に変化されるようになっている。なお、前記入賞装置Mの左右両側に普通入賞口19,19が設けてある。
【0013】
また、前記機構セット盤Gには、上部から右側部に亘る外周囲部に球貯留排出経路部41等が配設されると共に、この球貯留排出経路部41の下側に、カセット形態とされる電動制御式の貸球用および賞球用の球払出装置42が前後の関係で設置される(図8参照)。これら球払出装置42の下方に、該装置42から払出された貸球および賞球を前記中枠Bに組み付けられた上球皿30または下球皿Eへ排出する球排出経路(図示せず)が形成されており、前記球貯留排出経路部41に貯留された所定数のパチンコ球(貯留球)が、各球払出装置42の作動により貸球または賞球として払出されるようになっている。
【0014】
ここで、実施例の音声制御手段21は、図6に示すように、該音声制御手段21を制御する音声制御用CPU22、音声情報等を記憶させた各種音声合成IC23、音声用や制御用等の各種ROM24、音量調節器25等から構成されており、前記主制御手段Qから所要の遊技状態に対応して送信される音声出力コマンドに応じて生成した音信号を、後述のアンプユニット37に送信するようになっている。
【0015】
そして、図2〜図5に示すように、前記中枠Bの下部前側に装備される前記上球皿30は、基本的な構成として、合成樹脂成形された基本構成部材である箱枠状の外郭体31と、同外郭体31の開口内側に嵌合セットされる合成樹脂成形された球皿本体32とをビス等で組付け整合して、全体が下面を水平にし両端を曲面状にした流線形状にユニット化されており、この両者31,32の裏面に合わせて、横長方形状に合成樹脂成形された開閉支板33がビス等で取着されて単一化されている。そして、該上球皿30の全体が、前記中枠Bの前面左右の幅に整合するサイズに構成してある(図1参照)。また、前記開閉支板33の左端部裏面に、上球皿30の着脱開閉用の連結支持手段33aが配設され、該連結支持手段33aを介して上球皿30が中枠Bに対して横開き形態で開閉自在に連結支持されるようになっている。
【0016】
また、合成樹脂成形された前記外郭体31は、図2に示すように、両端を略左右対称の曲面状にした流線形状の本体部(正面部)34と、該本体部34の上部にビス着される上板部35および本体部34の下部にビス着される底板部(底面部)36とから構成される。このように、前記上球皿30は、前記外郭体31、球皿本体32および開閉支板33により中空部30aを画成された構造とされ、図3または図4に示すように、該中空部30a内に各種効果音や音声等を出力し得る、後述の音声出力装置27やアンプユニット37が配設される。なお、前記外郭体31の本体部34の略中央部には、スリット状の通気孔31aが穿設されると共に、左右両端部近傍には音声出力装置27の出力部27aと略同等の大きさに開口部31bが開口されている。
【0017】
前記中空部30a内の略中央部には、図3に示すように、前記音声制御手段21により生成された音信号(電気信号)を増幅させ得るアンプユニット37がビス等の所要の固定手段により配設固定されている。このアンプユニット37は、音信号の低音域を増幅し得る低音増幅部38および前記音声制御手段21により生成された音信号を増幅し得るパワーアンプ39から構成される。すなわち、前記音声制御手段21から伝達される音信号を、低音域については前記低音増幅部38により増幅して強調した後にパワーアンプに送信し、該強調された低音域の音信号およびその他の音信号をパワーアンプ39で増幅して、音声出力装置27に伝達するようになっている。なお、パワーアンプ39は放熱板等の除熱手段39aを備えている。
【0018】
更に、図3に示すように、前記上球皿30に画成された中空部30aの左右両端部近傍には、密閉されたエンクロージャー構造とされ、その内部に音声出力装置27を配設した際に、この音声出力装置27の出力部27aを外部に露出し得る通孔(図示せず)を開口された箱体28が配設されている。なお、上球皿30の中空部30a内に前記箱体28を配設した際に、前記外郭体31の本体部34に形成した開口部31bとこの箱体28の通孔とが整列した状態で固定される。また、中高音域を出力し得る中高音用スピーカからなる音声出力装置27が、この箱体28の通孔に出力部27aを当接して外部に露出された状態で配設されている。更に、図1、図4または図5に示すように、前記音声出力装置27の下方には、前記エンクロージャー構造の箱体28の内部と外部とを連通するように、所要長の筒形状とされたバスレフダクト40が、前記外郭体31における本体部34の開口部31bの下方に形成され、音声出力装置27から出力された効果音等の低音域を増強するようになっている。なお、メッシュ状の保護部材45が、前記外郭体31の開口部31bを被覆するように取付けられており、外部に露出された前記音声出力装置27の出力部27aが損傷しないように保護してある。
【0019】
【実施例の作用】
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機の作用について説明する。前記打球発射装置Fにより遊技盤J上に内打出されたパチンコ球が、各種入賞口11,17,19に入賞等して所要の遊技状態が発生すると、図6に示すように、音声制御手段21は遊技状態に対応した各種効果音や音声を音声出力装置27から出力させる音信号を生成する。そして、この生成された音信号は、上球皿30の中空部30a内に配設されるアンプユニット37に送信され、この音信号の低音域については低音増幅部38で増幅された後に、音信号全体をパワーアンプ39で増幅処理し、前記音声出力装置27から各種効果音や音声等が出力される。ここで、図3に示すように、パワーアンプ39を上球皿30内に画成される中空部30aに配設するようにしたことで、前記音声制御手段21にスペース的な余裕ができ、該音声制御手段21の小型化を図り得るので、遊技機にスペース的余裕が生じる。すなわち、遊技機に各種制御手段等を組付ける際の配線等を簡略化し得るので、容易に組付け作業やメンテナンス作業を行なうことができる。また、図6に示すように、音声制御手段21から送信される音信号をパワーアンプ39で増幅処理する前段階として、低音域を増幅し得る低音増幅部38を配設したので、パチンコ機Pを小音量に設定して使用する場合でも、低音域の強調された迫力のある効果音や音声等を出力させることができると共に、前記上球皿30の中空部30a内に配設することで、該中空部30aの空間を有効に利用することができる。
【0020】
更に、図3に示すように、前記中空部30a内に音声出力装置27を配設することで、遊技機本体内にスペース的余裕ができ、遊技機へ各種制御手段を組付ける際の配線を簡略化することが可能となり、組付け時やメンテナンス時の作業性が向上する。また、前記音声出力装置27における出力部27aの前後においては、例えば該出力部27aが前方に動いた際には、前面の空気は押されて「密」となる一方で、後面は空気の薄い「疎」となるように、当該出力部27aを境界に逆の作用が行なわれることになる。すなわち、前記出力部27aの前後からは、逆位相の音が出力されることになり、この前後から出力された逆位相の音が干渉すると、打消し合って音が不鮮明になるが(特に低音域に対して影響が顕著である)、密閉されたエンクロージャー構造とした箱体28内に、前記音声出力装置27を配設することで、該出力部27aの前後から出力される音の干渉が防止されて、低音域の鮮明な効果音や音声等の出力が可能となる。なお、前記箱体28の壁部を肉厚とすることで、効果的に音の干渉を防止して、より鮮明な効果音や音声等とすることができると共に、この箱体28の容積を変化させることで、鮮明に出力できる低音域の限界(限界周波数)を変更することが可能である(一般に、容積を大きくすることで限界周波数が下がり、より低音域の効果音や音声等を出力し得るようになる)。
【0021】
また、一般的に音声出力装置をダクトを有する箱体に収容して音を出力させると、この音声出力装置の出力部の後面から出力される音は、この箱体内の空間とダクトにより、所謂ヘルツホルムの共鳴を生じ、特定の周波数(反共振周波数という)で共振してダクトから外部に音を放射することが知られており、更にこの放射音は該反共振周波数より高い周波数では、前記出力部の前面から出力される音と同位相となることが知られている。すなわち、図4または図5に示すように、前記エンクロージャー構造の箱体28内と外部とを連通させる前記バスレフダクト40を設けることで、エンクロージャー構造の箱体28内の空間と該バスレフダクト40のヘルツホルム共鳴現象により低音域が増強されて、中高音用の音声出力装置27を使用した場合でも、低音域の強調された迫力や臨場感のある効果音や音声等を出力することができる。なお、前記バスレフダクト40により増強される前記反共振周波数は、前記エンクロージャー構造の箱体28の容積やバスレフダクト40の径・長さにより決定することが可能であり、前記限界周波数付近を増強し得るように設定することが好適である。
【0022】
更に、前記パワーアンプ39と音声制御手段21とを分離することで、音声制御手段21に配設された音声合成IC等の各種精密電子部品が、パワーアンプ39から発生するノイズの影響を受けることがない。また、スペース的な余裕のある中空部30aを利用することで、大型で高品質なパワーアンプ39を使用することも可能になると共に、十分な空気循環を行ない得るので、パワーアンプ39の効果的な放熱冷却を行なうことが可能である。
【0023】
なお、本実施例においてはパチンコ機に実施した場合を示したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機等に実施することも可能である。また、前記上球皿30の中空部30a内に配設されるパワーアンプ39や音声出力装置27等の配設位置は、実施例の配設位置に限られるものではなく、該中空部30a内の所要位置に夫々配設すれば良い。更に、本実施例では上球皿30に画成される中空部内30aに、音信号の低音域を増幅し得る低音増幅部38を配設するようにしたが、例えば音声制御手段21に配設することも可能である。
【0024】
また、前記中空部30a内に配設する音声出力装置27としてはスピーカに限られず、各種の効果音や音声等を出力可能な従来公知の装置・部材を採用することができる。更に、前記上球皿30の中空部30a内に中高音域を好適に出力し得る音声出力装置27を、この中空部30aの左右両端部近傍に夫々1つ配設するようにしたが、その数および配設位置はこれに限られず、適宜に変更することが可能である。更に、音声出力装置27は、全音域、高音域または低音域等を出力し得るものであっても良く、例えば中高音用の音声出力装置27と低音用の音声出力装置27とを前記中空部30a内に複数配設することで、より立体感のある効果音や音声等の出力が可能となる。
【0025】
また、本実施例においては、音声出力装置27をエンクロージャー構造の箱体28内に配設するようにしたが、中空部30aをエンクロージャー構造として、音声出力装置27の出力部27aを外部に露出した状態で中空部30aの中に配設した際に、この出力部27aの前方に出力される音波と後方に出力される音波とが干渉しないようにすれば、鮮明な効果音や音声等を出力させることができる。例えば、上球皿30を構成する外郭体31と球皿本体32を組付けた際に生じる隙間を、目地材等で閉塞することで、上球皿30内に画成される中空部30aをエンクロージャー構造とすることができる。また、エンクロージャー構造とした中空部30aにおいて、該中空部30aと外部とをバスレフダクト40で連通させる構成を採用し得る。
【0026】
更に、図7(a)に示すように、上球皿30の中空部30a内に2基配設される中高音用の音声出力装置27の一方を密閉されたエンクロージャー構造内に配設し、他方を密閉されたエンクロージャー構造内に配設すると共に、バスレフダクト48を設けた構造とすることもできる。この際に、前記バスレフダクト48を両音声出力装置27,27の略中央部に設けるようにすることで、遊技者は迫力ある低音域をより間近で感じることができる。また、図7(b)に示すように、上球皿30の中空部30a内に2基配設する中高音用の音声出力装置27の一方を密閉されたエンクロージャー構造内に配設し、他方を密閉されたエンクロージャー構造内に配設すると共に、迷路形状のバスレフダクト49を設けることもできる。このように、バスレフダクト49を形成することで、より低音域を増強させることが可能となる。また、図7(a)に示す場合と同様に、前記バスレフダクト49の出口を両音声出力装置27,27の略中央部に設ければ、遊技者は迫力ある低音域をより間近で感じることができる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係る遊技機によれば、パワーアンプを上球皿内に画成される中空部に配設することで、遊技機に配設される各種制御手段間の配線の簡素化が可能となり、当該遊技機の組付け性やメンテナンス性を向上させ得る。そして、前記音声制御手段に配設される精密電子部品の夫々は、パワーアンプから発生するノイズの影響を受けることがなくなると共に、スペース的に余裕のある中空部に配設することで、大型で高性能なパワーアンプを使用することも可能になると共に、十分な空気循環を行ない得るので、パワーアンプの効果的な放熱冷却を行なうことができる。
【0028】
また、前記音声出力装置を上球皿内に画成される中空部に配設することで、遊技機本体内にスペース的余裕ができ、遊技機本体への各種部材の組付け性やメンテナンス性が向上すると共に、この中空部をエンクロージャー構造に形成して、音声出力装置の出力部を外部に露出するよう配設することで、該出力部の前後から出力される音の干渉が防止され、低音域の鮮明な効果音や音声等の出力が可能となる。このとき、中高音用の音声出力装置を使用した場合でも、迫力や臨場感のある低音域の強調された効果音や音声等を出力することが可能である。そして、前記エンクロージャー構造とした前記中空部内と外部とを連通させる前記バスレフダクトを設けることで、中空部内の空間と該バスレフダクトの共鳴現象により低音域が増強されて、前記音声出力装置から迫力や臨場感に優れ、低音域の強調された効果音や音声等を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。
【図2】本実施例に係る上球皿を示す斜視図である。
【図3】本実施例に係る上球皿の横断平面図である。
【図4】本実施例に係る上球皿を示す正面図である。
【図5】本実施例に係る上球皿の中空部内に音声出力装置を配設した位置での縦断側面図である。
【図6】本実施例に係る音声制御手段、パワーアンプおよび音声出力装置の関係を示す概略図である。
【図7】変更例に係る上球皿を概略で示す平面図であり、(a)はバスレフダクトを上球皿の略中央部に設ける場合を示し、(b)はバスレフダクトを迷路形状とする場合を示す。
【図8】従来の技術に係るパチンコ機を示す正面図である。
【図9】従来の技術に係るパチンコ機を示す背面図である。
【図10】従来の技術に係るに係る音声制御手段と音声出力装置との関係を示す概略図である。
【図11】従来の技術に係る音声制御手段の構成を示す概略構成図である。
【符号の説明】
21 音声制御手段
22 音声制御用CPU
23 音声合成IC
24 音声用や制御用のROM
27 音声出力装置
27a 出力部
28 箱体
30 上球皿
30a 中空部
31a 通気孔
31b 開口部
39 パワーアンプ
39a 除熱手段
40 バスレフダクト

Claims (4)

  1. 所要の遊技状態に対応して、音声出力装置から出力される各種効果音や音声等の制御を行なう音声制御手段を備えた遊技機において、
    前記音声制御手段は、該音声制御手段を制御する音声制御用CPU、音声情報を記憶させた音声合成ICおよび音声用や制御用のROMを備え、該音声制御手段が遊技機裏側に配設される一方、
    前記音声制御手段から前記音声出力装置に送信された電気信号を増幅し得るパワーアンプが、遊技球を貯留する上球皿内に画成される中空部における左右方向の中央に配設されると共に、前記上球皿の前部における左右方向の中央部に通気孔が設けられ、
    前記音声出力装置が、効果音や音声を外部に出力可能な状態で前記上球皿の中空部における前記通気孔を挟む左右両側に夫々配設された
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記パワーアンプに除熱手段が配設された請求項1記載の遊技機。
  3. 前記中空部には、密閉されたエンクロージャー構造に形成された箱体が、該箱体の通孔を前記上球皿の前部に形成した開口部に整列した状態で配設されて、
    前記音声出力装置が、前記箱体の通孔および前記上球皿の開口部を介して出力部が上球皿の外部に露出する状態で、前記箱体の内部に配設され、
    前記箱体の内部と外部を連通するバスレフダクトが、前記上球皿の開口部の下方で外部に開口するように形成されて、前記音声出力装置の後面から出力される低音域を該バスレフダクトで増強するようにした請求項1または2記載の遊技機。
  4. 前記音声出力装置として、中高音域を出力するものを使用するようにした請求項記載の遊技機。
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