JP4844889B2 - 油圧緩衝器 - Google Patents
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されて他端が前記シリンダの外部へ延出されたピストンロッドと、前記ピストンの移動によって生じる油液の流動を制御して減衰力を発生させる減衰力発生機構と、前記シリンダに接続された油室及び該油室からブラダによって仕切られたガス室を有するリザーバと、油液を貯留するオイルタンクと、前記ピストンロッドの伸縮によって前記シリンダと前記オイルタンクとの間で油液を授受して前記ピストンロッドの伸長長さを調整するセルフレベリング手段とを備えた油圧緩衝器において、
前記リザーバ及び前記オイルタンクは、前記シリンダの外周に軸方向に沿って配置され、前記セルフレベリング手段は、前記シリンダの外周に設けられた略円筒状のセパレータチューブと前記シリンダとの間に形成された油路を介して前記シリンダと前記オイルタンクとの間で油液を授受し、前記ブラダの両端部は、前記セパレータチューブの外周部に嵌合された一対の環状のリテーナによって保持され、該リテーナは、前記セパレータチューブの外周部に形成された一対の突出部にそれぞれ当接して軸方向に位置決めされ、前記一対の突出部は何れも前記一対のリテーナの間に位置することを特徴とする。
請求項2の発明に係る油圧緩衝器は、上記請求項1の構成において、前記突出部は、環状であることを特徴とする。
請求項3の発明に係る油圧緩衝器は、上記請求項1の構成において、前記突出部は、セパレータチューブに設けられた大径部の両端部に形成されたテーパ部であり、前記リテーナの内周面には前記テーパ部に係合するテーパ面が形成されていることを特徴とする。
請求項2の発明に係る油圧緩衝器によれば、環状の突出部によってリテーナを位置決めすることができる。
請求項3の発明に係る油圧緩衝器によれば、大径部のテーパ部とリテーナのテーパ面との係合によってリテーナを位置決めすることができる。
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る油圧緩衝器1は、シリンダ2の外周にシリンダ2よりも僅かに大径の略円筒状のセパレータチューブ3が設けられ、セパレータチューブ3の外周に略有底円筒状の外筒4が設けられた三重筒構造を成している。セパレータチューブ3と外筒4との間には、一対の環状のリテーナ5、6が嵌合されている。そして、外筒4の底部付近に嵌合されたリテーナ5によって外筒4の底部に底部室7が形成されている。また、外筒4の中間部に嵌合されたリテーナ6によってセパレータチューブ3と外筒4との間の環状の室が上部のリザーバ8と下部のオイルタンク9とに仕切られている。リザーバ8は、更に、リテーナ5、6にクランプされた可撓性のブラダ10によって内周側の油室11と外周側のガス室12とに仕切られている。
外筒4の底部は、円筒部の端部に取付けられたベースキャップ38からなり、その内面が凹面状に形成されている。セパレータチューブ3の上端部には、ベースキャップ5の内面に沿って外側に凸状に形成された内側フランジ部39が形成されている。また、シリンダ2の上端部に取付けられたベースボディ13の先端部は、内側フランジ部39の内面に沿って凸状に形成されている。そして、外筒4内にセパレータチューブ3が挿入され、セパレータチューブ3内に一端部にベースボディ13が取付けられたシリンダ2が挿入され、更に、シリンダ2の他端部にインナキャップ14が取付けられ、外筒4の開口部にアウタキャップ15が取付けられ、シリンダ2及びベースボディ13によってセパレータチューブ3の内側フランジ部39をベースキャップ38の内面に押圧した状態で、外筒4の開口部の縁部をかしめてアウタキャップ15を固定することにより、これらの部材が一体的に固定されている。
油圧緩衝器1は、車両の懸架装置のばね上、ばね下間に装着され、ピストンロッド17の伸縮に伴うシリンダ2内のピストン16の摺動によってシリンダ上下室2A、2B間で伸び側及び縮み側油路19、20を通る油液の流れが発生し、この油液の流動を伸び側及び縮み側減衰力発生機構21、22によって制御することにより減衰力が発生する。このとき、ピストンロッド17の侵入、退出によるシリンダ2内の容積変化をリザーバ8のガス室12のガスの圧縮及び膨張によって補償する。
通常、空車時において、ピストンロッド17の伸長長さは、所定の標準範囲内にある。この状態では、ポンプ室29は、ポンプロッド28の溝36によってシリンダ上室2Aに連通されているので、ピストンロッド17が伸縮してもポンピング動作は行われず、その車高が維持される。
Claims (3)
- 油液が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、一端が該ピストンに連結されて他端が前記シリンダの外部へ延出されたピストンロッドと、前記ピストンの移動によって生じる油液の流動を制御して減衰力を発生させる減衰力発生機構と、前記シリンダに接続された油室及び該油室からブラダによって仕切られたガス室を有するリザーバと、油液を貯留するオイルタンクと、前記ピストンロッドの伸縮によって前記シリンダと前記オイルタンクとの間で油液を授受して前記ピストンロッドの伸長長さを調整するセルフレベリング手段とを備えた油圧緩衝器において、
前記リザーバ及び前記オイルタンクは、前記シリンダの外周に軸方向に沿って配置され、前記セルフレベリング手段は、前記シリンダの外周に設けられた略円筒状のセパレータチューブと前記シリンダとの間に形成された油路を介して前記シリンダと前記オイルタンクとの間で油液を授受し、前記ブラダの両端部は、前記セパレータチューブの外周部に嵌合された一対の環状のリテーナによって保持され、該リテーナは、前記セパレータチューブの外周部に形成された一対の突出部にそれぞれ当接して軸方向に位置決めされ、前記一対の突出部は何れも前記一対のリテーナの間に位置することを特徴とする油圧緩衝器。 - 前記突出部は、環状であることを特徴とする請求項1に記載の油圧緩衝器。
- 前記突出部は、セパレータチューブに設けられた大径部の両端部に形成されたテーパ部であり、前記リテーナの内周面には前記テーパ部に係合するテーパ面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の油圧緩衝器。
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