JP4844052B2 - 映像信号処理装置と撮像装置および映像信号処理方法とプログラム - Google Patents

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    • H04N9/68Circuits for processing colour signals for controlling the amplitude of colour signals, e.g. automatic chroma control circuits

Description

この発明は、映像信号処理装置と撮像装置および映像信号処理方法とプログラムに関する。詳しくは、三原色信号で表されるカラー映像信号の色相および彩度を一定とした状態で、三原色信号に対して同一の輝度調整圧縮比でレベル圧縮を行うことにより被圧縮三原色信号の生成を行う。また、被圧縮三原色信号の内の少なくとも1つの被圧縮三原色信号の最大レベルが第1のレベルを越える際に、彩度圧縮比を用いて被圧縮三原色信号のレベル変換を行う。ここで、三原色信号の最小レベルの信号を用いた輝度調整圧縮比の設定、および/または三原色信号の最大レベルの信号を用いたレベル圧縮の開始を行い、あるいは被圧縮三原色信号の最小レベルの信号を用いて彩度圧縮比を設定することで、ニーポイントレベル以上となったときに色相を一定に保ちながらレベル圧縮を行うことができ、ホワイトクリップ付近では、明るくても彩度を残すことができるものである。
従来、撮像装置では、撮像素子から出力される撮像信号のダイナミックレンジ(飽和信号量)に対して、明るい部分を圧縮するニー補正を行い、放送規格に対応したダイナミンクレンジの映像信号として撮像装置から出力することが行われている。
このニー補正では、入力信号EinがニーポイントレベルKP未満であるとき、式(1)に示すように圧縮を行うことなく出力信号Eoutを得るものとし、入力信号EinがニーポイントレベルKP以上であるとき、式(2)に示すように圧縮比(ニースロープ)KSを用いて入力信号Einの圧縮処理を行い、出力信号Eoutが生成される。なお、図13は、ニー補正の特性を示している。
Eout=Ein (Ein<KP) ・・・(1)
Eout=KP+KS(Ein−KP) (Ein≧KP) ・・・(2)
ここで、三原色信号Rin,Gin,Binの色信号毎にニー補正を行う場合、図14に示すように、ニー補正処理部70にレベル変換部71とクリップ部72r,72g,72bを設け、レベル変換部71によって三原色信号Rin,Gin,Binの圧縮を行い三原色信号Rkn,Gkn,Bknを生成して、この三原色信号Rkn,Gkn,Bknが放送規格に応じたレベル範囲の信号となるように、クリップ部72r,72g,72bによってホワイトクリップレベルWCに三原色信号Rkn,Gkn,Bknをクリップすることが行われている。
図15は、従来のニー補正処理部の特性を示しており、色信号毎にニー補正とクリップ処理を行った場合の信号処理結果である。なお、図15において、例えば赤色の色信号Routは実線、緑色の色信号Goutは点線、青色の色信号Boutは一点鎖線で示すものとする(以下も同様)。
ここで、被写体照度が高くなり、例えば色信号RinがニーポイントレベルKP以上となると、色信号Rinのレベル圧縮のみが行われる。したがって、色信号Routと色信号Goutと色信号Boutの比率が変わり、色相が変化してしまう。さらに、被写体照度が高くなり、例えば色信号GinがニーポイントレベルKP以上となると、色信号Rinと色信号Ginに対してレベル圧縮が行われる。したがって、色信号GinがニーポイントレベルKP以上となるときにも色相が変化してしまう。さらに、レベル圧縮が行われた色信号RinがホワイトクリップレベルWCに達するとクリップ処理が行われて、色信号RoutはホワイトクリップレベルWCに制限される。したがって、このときにも色信号Routと色信号Goutと色信号Boutの比率が変わり、色相が変化してしまう。同様に、レベル圧縮が行われた色信号GinがホワイトクリップレベルWCに達したときにも、色信号GoutがホワイトクリップレベルWCに制限されるので、色相の変化を生じてしまう。
このため、例えば特許文献1では、三原色信号のニー補正やクリップ処理が行われても、ニー補正やクリップ処理後の三原色信号に基づく映像の色相を一定に保つことが行われている。
特許3509448号公報
ところで、特許文献1に示すような従来の映像信号処理装置を用いて、ニー補正やクリップ処理後の三原色信号に基づく映像の色相を一定に保つとき、図15に示すようにニー補正やクリップ処理を行った場合に比べて、明るいところで彩度の低下を招き色が褪せてしまう。
図16は、従来の映像信号処理装置の構成を示している。三原色信号Rin,Gin,Binは、輝度変換部200の輝度信号生成回路201と乗算器204r,204g,204bに供給される。輝度信号生成回路201は、三原色信号Rin,Gin,Binを用いて輝度信号Yinを生成して輝度ニー補正回路202と除算器203に供給する。輝度ニー補正回路202は、輝度信号Yinのニー補正を行い、ニー補正後の輝度信号Yykを除算器203と減算器302,303,321r,321g,321bと加算器323r,323g,323bに供給する。
除算器203は、輝度信号Yykを輝度信号Yinで算して輝度調整圧縮比KY(=Yyk/Yin)を算出して乗算器204r,204g,204bに供給する。
乗算器204r,204g,204bは、三原色信号Rin,Gin,Binに輝度調整圧縮比KYを乗算して、三原色信号Ryk,Gyk,Bykを生成する。
すなわち、三原色信号Ryk,Gyk,Bykは、式(3)〜(5)の演算結果となる。したがって、レベル圧縮が行われても色相を一定に保つことができる。
Ryk=(Yyk/Yin)×Rin ・・・(3)
Gyk=(Yyk/Yin)×Gin ・・・(4)
Byk=(Yyk/Yin)×Bin ・・・(5)
三原色信号Ryk,Gyk,Bykは、彩度変換部300の最大値信号設定回路301と減算器321r,321g,321bに供給される。最大値信号設定回路301は、三原色信号Ryk,Gyk,Bykから最も高いレベルの色信号を選択して、選択した色信号を最大値信号DMAXとして減算器302に供給する。減算器302は最大値信号DMAXから輝度信号Yykを減算して、減算結果(DMAX−Yyk)を除算器304に供給する。
減算器303は、ホワイトクリップレベルWCから輝度信号Yykを減算して、減算結果(WC−Yyk)を除算器304に供給する。
除算器304は、減算結果(WC−Yyk)を減算結果(DMAX−Yyk)で除算して、式(6)に示すように圧縮比KAを算出して圧縮比制限回路315に供給する。
KA=(WC−Yyk)/(DMAX−Yyk) ・・・(6)
圧縮比制限回路315は、圧縮比KAが「1」より大きいときには、圧縮比KAを「1」に制限して、彩度圧縮比KCとして乗算器322r,322g,322bに供給する。また、圧縮比KAが「1」以下であるときには、除算器304で算出された圧縮比KAを彩度圧縮比KCとして乗算器322r,322g,322bに供給する。
減算器321rは、色信号Rykから輝度信号Yykを減算して、減算結果を乗算器322rに供給する。同様に、減算器321gは、色信号Gykから輝度信号Yykを減算して、減算結果を乗算器322gに供給し、減算器321bは、色信号Bykから輝度信号Yykを減算して、減算結果を乗算器322bに供給する。
乗算器322rでは、減算器321rで得られた減算結果に彩度圧縮比KCを乗算して、乗算結果を加算器323rに供給する。加算器323rは、乗算器322rから供給された乗算結果に輝度信号Yykを加算して、得られた色信号Rcjをクリップ部401rに供給する。
同様に、乗算器322g,322bでは、減算器321g,321bで得られた減算結果に彩度圧縮比KCを乗算して、乗算結果を加算器323g,323bに供給する。加算器323g,323bは、乗算器322g,322bから供給された乗算結果に輝度信号Yykを加算して、得られた色信号Gcjをクリップ部401g、色信号Bcjをクリップ部401bに供給する。
クリップ部401r,401g,401bには、ホワイトクリップレベルWCが供給されている。このクリップ部401r,401g,401bでは、加算器323r,323g,323bから供給された三原色信号Rcj,Gcj,Bcjのクリップ処理を行い、クリップ処理後の信号を三原色信号Rout,Gout,Boutとして出力する。
すなわち、三原色信号Ryk,Gyk,Bykに対して彩度変換部300でレベル変換を行うことにより得られた三原色信号Rcj,Gcj,Bcjは、式(7)〜(9)の演算結果を示すものである。
Rcj=Yyk+((WC−Yyk)/(DMAX−Yyk))(Ryk−Yyk) ・・・(7)
Gcj=Yyk+((WC−Yyk)/(DMAX−Yyk))(Gyk−Yyk) ・・・(8)
Bcj=Yyk+((WC−Yyk)/(DMAX−Yyk))(Byk−Yyk) ・・・(9)
このように、輝度変換部200でレベル圧縮を行い、彩度変換部300でレベル変換を行うものとすると、図17Aに示すように、明るさがレベルLaよりも明るくなると、三原色信号Rin,Gin,Binを用いて生成した輝度信号(図示せず)がニーポイントレベルKP以上となり、色相を一定に保った状態で三原色信号Rin,Gin,Binのレベル圧縮が行われて三原色信号Ryk,Gyk,Bykが生成される。その後、三原色信号Ryk,Gyk,BykのいずれかがホワイトクリップレベルWCに達したときには、各信号の彩度成分に対して彩度圧縮比KCを用いてレベル変換が行われて、色相が一定となるように他の信号のレベルが調整されて、三原色信号Rout,Gout,Boutが生成される。
また、色相が一定に保たれることで、例えば人物を撮像したときの照度レベルが高い場合に、肌色が黄色っぽくなって健康を害しているように人物が表示されてしまうことを防止できる。また、彩度圧縮比KCが大きくなると明るい部分の階調を見やすくすることができる。
しかし、彩度圧縮比KCが大きくなると、色相が一定に保たれない図17Bに示す場合に比べて、彩度変換部で彩度が調整されるような明るいところで彩度の低下を招くことになる。例えば、図17Bでは明るさがレベルLcとなったとき彩度がなくなる。一方、図17Aに示す場合では、明るさがレベルLcよりも暗いレベルLbで彩度がなくなってしまう。このため、例えば逆光での撮影の場合に背景が白く飛びやすくなってしまい、青空を背景として逆光で撮影を行うと、青空が白く表示されてしまう。
したがって、色相を一定に保つだけでなく、彩度がなくなる明るさを高いレベルとして、何が撮影されているのか認識できたほうが好ましい。あるいは、色相が多少変化しても、彩度がなくなる明るさを高いレベルとすることが好ましい場合がある。
そこで、この発明では、ニーポイントレベル以上となったときに色相を一定に保ちながらレベル圧縮を行うことができ、ホワイトクリップ付近では、明るくても彩度を残すことができる映像信号処理装置と撮像装置と映像信号処理方法およびプログラムを提供するものである。
この発明に係る映像信号処理装置と撮像装置および映像信号処理方法とプログラムは、入力三原色信号例えば撮像素子を用いて生成した三原色信号で表されるカラー映像信号の色相および彩度を一定とした状態で、三原色信号に対して同一の輝度調整圧縮比でレベル圧縮を行い被圧縮三原色信号を生成する。また、被圧縮三原色信号の内の少なくとも1つの被圧縮三原色信号の最大レベルが第1のレベルを越える際に、彩度圧縮比を用いて被圧縮三原色信号のレベル変換を行う。
ここで、彩度圧縮比は、例えば被圧縮三原色信号の最小レベルの信号、あるいは被圧縮三原色信号の最小レベルの信号に、被圧縮三原色信号を用いて生成した輝度信号を混合した信号が第1のレベルとなったときに、レベル変換後の被圧縮三原色信号で表されるカラー映像信号の彩度がなくなるように設定する。また、輝度調整圧縮比は、例えば三原色信号の最小レベルの信号と、三原色信号を用いて生成した輝度信号とのレベル比に基づいて、あるいは三原色信号の最小レベルの信号に三原色信号を用いて生成した輝度信号を混合し、この輝度信号が混合された信号と輝度信号とのレベル比に基づいて設定する。さらに、レベル圧縮の開始は、例えば三原色信号の最大レベルの信号、あるいは、三原色信号の最大レベルの信号に三原色信号を用いて生成した輝度信号を混合した信号に基づいて開始する。
この発明によれば、三原色信号で表されるカラー映像信号の色相および彩度を一定とした状態で、三原色信号に対して同一の輝度調整圧縮比でレベル圧縮を行い被圧縮三原色信号が生成される。また、被圧縮三原色信号の内の少なくとも1つの被圧縮三原色信号の最大レベルが第1のレベルを越える際に、彩度圧縮比を用いて被圧縮三原色信号のレベル変換が行われる。さらに、三原色信号の最小レベルの信号を用いた輝度調整圧縮比の設定、および/または三原色信号の最大レベルの信号を用いたレベル圧縮の開始、あるいは被圧縮三原色信号の最小レベルの信号を用いて彩度圧縮比の設定が行われる。
このため、ニーポイントレベル以上となったときに色相を一定に保ちながらレベル圧縮を行うことができ、ホワイトクリップ付近では、明るくても彩度を残すことができる。
以下、図を参照しながら、この発明の実施の一形態について説明する。図1は撮像装置10の概略構成を示している。撮像レンズ11を通過した被写体光は、色分解プリズム12によって、三原色の各色成分に分光されて撮像部13r,13g,13bに入力される。
撮像部13r,13g,13bは等しい構造とされており、撮像部13rは赤色成分に基づいた撮像信号SRaを生成してアナログプロセス部14rに供給する。撮像部13gは緑色成分に基づいた撮像信号SGaを生成してアナログプロセス部14gに供給する。撮像部13bは青色成分に基づいた撮像信号SBaを生成してアナログプロセス部14bに供給する。また、撮像部13gは、解像度を向上させるために、撮像部13rおよび撮像部13bに対して、画素位置を水平方向に1/2画素移動することも行われる。
アナログプロセス部14rは、撮像信号SRaから雑音を除去するための相関二重サンプリング処理や、白黒バランス制御やシェーディング補正等を行う。このアナログプロセス部14rで得られた処理後の撮像信号SRbは、A/D変換部15rに供給される。また、アナログプロセス部14g,14bもアナログプロセス部14rと同様な処理を行い、処理後の撮像信号SGb,SBbをA/D変換部15g,15bに供給する。
A/D変換部15rは、撮像信号SRbをディジタルの色信号DRaに変換して、プリプロセス部16に供給する。同様に、A/D変換部15g,15bは、撮像信号SGb,SBbをディジタルの色信号DGa,DBaに変換して、プリプロセス部16に供給する。
プリプロセス部16は、三原色信号DRa,DGa,DBaに対して、欠陥補正等の画像処理を行い、処理後の三原色信号DRb,DGb,DBbをリニアマトリクス部17に供給する。
リニアマトリクス部17は、三原色信号DRb,DGb,DBbを用いて、撮像画像の色再現性を補正する処理を行い、処理後の三原色信号DRc,DGc,DBcをニー補正処理部20に供給する。
ニー補正処理部20は、三原色信号DRc,DGc,DBcを用いてニー補正処理を行い、処理後の三原色信号DRd,DGd,DBdをガンマ補正部50に供給する。ガンマ補正部50は、三原色信号DRd,DGd,DBdに対してガンマ補正を行い、補正後の三原色信号DRe,DGe,DBeを出力する。
制御部60にはユーザインタフェース部65が接続されている。ユーザインタフェース部65は、ユーザ操作や外部に接続された制御装置からの命令等に基づき、操作制御信号USを生成して制御部60に供給する。制御部60は、操作制御信号USに基づき、撮像装置10がユーザ操作や外部に接続された制御装置からの命令に応じた動作となるように制御信号CTを生成して各部に供給する。また、制御部60は、彩度がなくなる明るさをユーザ操作や外部に接続された制御装置からの命令等によって調整可能なように、操作制御信号USに基づいて混合比rc,rs,rpを設定してニー補正処理部20に供給する。ここで、設定された混合比rc,rs,rpを制御部60に記憶しておき、動作開始時には、記憶されている混合比rc,rs,rpを制御部60からニー補正処理部20に供給する。その後、操作制御信号USによって混合比rc,rs,rpの変更がなされた場合には、変更後の混合比rc,rs,rpをニー補正処理部20に供給し、変更後の混合比rc,rs,rpを制御部60に記憶する。このように、混合比rc,rs,rpを処理することで、混合比の設定や変更を容易に行うことができる。なお、制御部60からニー補正処理部20にホワイトクリップレベルWCを供給するものとしても良く、ニー補正処理部20にホワイトクリップレベルWCを予め記憶させておくものとしても良い。
ここで、ニー補正処理部20は、三原色信号で表されるカラー映像信号の色相および彩度を一定とした状態で、三原色信号に対して同一の輝度調整圧縮比でレベル圧縮を行って被圧縮三原色信号を生成する輝度変換部と、被圧縮三原色信号の内の少なくとも1つの被圧縮三原色信号の最大レベルが第1のレベル、すなわちホワイトクリップレベルを越える際に、被圧縮三原色信号のレベルを変換する彩度変換部を有している。この輝度変換部は、ニーポイントレベル以上となったときに色相を一定に保ちながらレベル圧縮を行う。また彩度変換部は、明るくても彩度を残すようにレベル変換を行う。また、混合比rc,rs,rpのいずれか1つあるいは複数の混合比を用いることで、彩度を残す明るさを調整可能とする。
以下、ニー補正処理部について第1〜第3の形態について説明する。第1の形態は、彩度変換部で被圧縮三原色信号のレベルを変換する際に、被圧縮三原色信号の最小レベルの信号を用いて彩度圧縮比を設定することで、撮像画像が明るいときでも彩度を残すようにするものである。また、混合比rcに応じて、被圧縮三原色信号の最小レベルの信号に、被圧縮三原色信号を用いて生成した輝度信号を混合して、この混合された信号を用いて彩度圧縮比を設定することで、彩度を残す明るさを調整可能とするものである。このように、被圧縮三原色信号の最小レベルの信号を用いて彩度圧縮比を設定することで、彩度圧縮比は彩度や色相に応じて設定されたものとなる。
第2の形態は、輝度変換部で三原色信号に対してレベル圧縮を行う際に、入力された三原色信号の最小レベルの信号を用いて輝度調整圧縮比の設定を行うことで、撮像画像が明るいときでも彩度を残すようにするものである。また、混合比rsに応じて、入力された三原色信号の最小レベルの信号に、入力された三原色信号を用いて生成した輝度信号を混合して、この混合された信号を用いて輝度調整圧縮比を設定することで、彩度を残す明るさを調整可能とするものである。このように、入力された三原色信号の最小レベルの信号を用いて輝度調整圧縮比を設定することで、輝度調整圧縮比は彩度や色相に応じて設定されたものとなる。
第3の形態は、輝度変換部で三原色信号に対してレベル圧縮を行う際に、入力された三原色信号の最大レベルの信号に基づいてレベル圧縮を開始させることで、撮像画像が明るいときでも彩度を残すようにするものである。また、混合比rpに応じて、入力された三原色信号の最大レベルの信号に、入力された三原色信号を用いて生成した輝度信号を混合して、この混合された信号に基づいてレベル圧縮を開始させることで、彩度を残す明るさを調整可能とするものである。このように、入力された三原色信号の最大レベルの信号を用いてレベル圧縮を開始させることで、レベル圧縮が彩度や色相に応じて開始されることとなる。なお、以下に示す第3の形態では、輝度調整圧縮比を彩度や色相に応じて設定することも合わせて行う場合を示している。
図2は、第1の形態の構成を示しており、彩度や色相に応じて彩度圧縮比を設定する場合である。赤色の色信号Rin(=DRc)は、輝度変換部200の輝度信号生成回路201と乗算器204rに供給される。同様に、緑色の色信号Gin(=DGc)は、輝度変換部200の輝度信号生成回路201と乗算器204gに供給され、青色の色信号Bin(=DBc)は、輝度変換部200の輝度信号生成回路201と乗算器204bに供給される。
輝度信号生成回路201は、三原色信号Rin,Gin,Binを用いて、例えばITU(International Telegraph Union)からの勧告であるITU−R BT.601に規定されている式(10)、あるいはITU−R BT.709に規定されている式(11)の演算を行い、輝度信号Yinを生成して輝度ニー補正回路202と除算器203に供給する。
Yin= 0.299Rin+ 0.587Gin+ 0.114Bin ・・・(10)
Yin=0.2126Rin+0.7152Gin+0.0722Bin ・・・(11)
輝度ニー補正回路202は、輝度信号Yinのニー補正を行い、生成した輝度信号Yykを除算器203と、彩度変換部300aの混合回路306および減算器321r,321g,321bと加算器323r,323g,323bに供給する。ここで、輝度信号Yykは、式(12)に示すように、輝度信号YinとニーポイントレベルKPとの差分に圧縮比KSを乗算して、乗算結果にニーポイントレベルKPを加算することで算出できる。
Yyk=KP+KS×(Yin−KP)・・・(12)
除算器203は、輝度信号Yykを輝度信号Yinで除算して輝度調整圧縮比KY(=Yyk/Yin)の算出を行い、得られた輝度調整圧縮比KYを乗算器204r,204g,204bに供給する。
乗算器204rは、色信号Rinに輝度調整圧縮比KYを乗算して、色信号Rykを生成する。同様に、乗算器204g,204bは、色信号Gin,Binに輝度調整圧縮比KYを乗算して、色信号Gyk,Bykを生成する。
すなわち、レベル圧縮後の三原色信号である三原色信号Ryk,Gyk,Bykは、式(13)〜(15)の演算結果である。したがって、レベル圧縮が行われても従来と同様に色相を一定に保つことができる。
Ryk=(Yyk/Yin)×Rin ・・・(13)
Gyk=(Yyk/Yin)×Gin ・・・(14)
Byk=(Yyk/Yin)×Bin ・・・(15)
レベル圧縮を行うことにより得られた色信号Rykは、彩度変換部300aの最大値信号設定回路301と最小値信号設定回路305と減算器321rに供給される。また、色信号Gykは、彩度変換部300aの最大値信号設定回路301と最小値信号設定回路305と減算器321gに供給され、色信号Bykは、彩度変換部300aの最大値信号設定回路301と最小値信号設定回路305と減算器321bに供給される。
最大値信号設定回路301は、三原色信号Ryk,Gyk,Bykから最も高いレベルの色信号を選択して、選択した色信号を最大値信号DMAXとして減算器307に供給する。
最小値信号設定回路305は、三原色信号Ryk,Gyk,Bykから最も低いレベルの色信号を選択して、選択した色信号を最小値信号DMINとして混合回路306に供給する。
混合回路306は、操作制御信号USに基づいて設定された混合比rcに基づき、輝度信号Yykと最小値信号DMINを混合して混合信号YDMINykを生成し、減算器307,308に供給する。この混合信号YDMINykの生成は、例えば式(16)に基づいて生成する。
YDMINyk=rc×DMIN+(1−rc)×Yyk ・・・(16)
減算器307は、最大値信号DMAXから混合信号YDMINykを減算して、減算結果(DMAX−YDMINyk)を除算器309に供給する。減算器308は、ホワイトクリップレベルWCから混合信号YDMINykを減算して、減算結果(WC−YDMINyk)を除算器309に供給する。
除算器309は、減算結果(WC−YDMINyk)を減算結果(DMAX−YDMINyk)で除算して、式(17)に示すように圧縮比KBを算出して圧縮比制限回路315に供給する。
KB=(WC−YDMINyk)/(DMAX−YDMINyk) ・・・(17)
圧縮比制限回路315は、圧縮比KBが「1」より大きいときには、圧縮比KBを「1」に制限して、彩度圧縮比KCとして乗算器322r,322g,322bに供給する。また、圧縮比KBが「1」より小さいときには、除算器309で算出された圧縮比KBを彩度圧縮比KCとして乗算器322r,322g,322bに供給する。
減算器321rは、色信号Rykから輝度信号Yykを減算して、減算結果を乗算器322rに供給する。同様に、減算器321gは、色信号Gykから輝度信号Yykを減算して、減算結果を乗算器322gに供給し、減算器321bは、色信号Bykから輝度信号Yykを減算して、減算結果を乗算器322bに供給する。
乗算器322rでは、減算器321rで得られた減算結果に彩度圧縮比KCを乗算して、乗算結果を加算器323rに供給する。加算器323rは、乗算器322rから供給された乗算結果に輝度信号Yykを加算して、得られた色信号Rckをクリップ部401rに供給する。
同様に、乗算器322g,322bでは、減算器321g,321bで得られた減算結果に彩度圧縮比KCを乗算して、乗算結果を加算器323g,323bに供給する。加算器323g,323bは、乗算器322g,322bから供給された乗算結果に輝度信号Yykを加算して、得られた色信号Gckをクリップ部401g、色信号Bckをクリップ部401bに供給する。
すなわち、三原色信号Ryk,Gyk,Bykに対してレベル変換を行うことにより得られた三原色信号Rck,Gck,Bckは、式(18)〜(20)の演算結果を示すものである。
Rck=Yyk+((WC−YDMINyk)/(DMAX−YDMINyk))×(Ryk−Yyk)・・・(18)
Gck=Yyk+((WC−YDMINyk)/(DMAX−YDMINyk))×(Gyk−Yyk)・・・(19)
Bck=Yyk+((WC−YDMINyk)/(DMAX−YDMINyk))×(Byk−Yyk)・・・(20)
クリップ部401r,401g,401bには、ホワイトクリップレベルWCが供給されている。このクリップ部401r,401g,401bでは、加算器323r,323g,323bから供給された三原色信号Rck,Gck,Bckのクリップ処理を行い、クリップ処理後の三原色信号Rout(=DRd),Gout(=DGd),Bout(=DBd)を出力する。
次に、第1の形態の特性について図3を用いて説明する。なお、図3および後述する図8,図11では、三原色信号のうち、最も高いレベルは赤色の信号(実線)、次にレベルが高い信号は緑色の信号(点線)、最も低いレベルは青色の信号(一点鎖線)として説明を行う。
図3Aは、輝度変換部200でレベル圧縮を行うことにより得られた三原色信号Ryk,Gyk,Bykを示している。明るさがレベルL1以上であると輝度信号YinがニーポイントレベルKP以上となって、輝度ニー補正回路202により輝度信号Yinを圧縮する処理が行われる。このとき、輝度ニー補正回路202から出力される輝度信号Yykは、輝度信号Yinよりレベルが小さくなる。このため、除算器203から出力される輝度調整圧縮比KYは、「1」より小さい値であって、輝度ニー補正回路202の圧縮比KSに応じた値となる。したがって、三原色信号Rin,Gin,Binに輝度調整圧縮比KYを乗算することで、色相を一定に保った状態でレベル圧縮が行われて、三原色信号Ryk,Gyk,Bykを得ることができる。
三原色信号Ryk,Gyk,BykのいずれがホワイトクリップレベルWCを超えていないときは、最大値信号DMAXがホワイトクリップレベルWCよりも小さいので、圧縮比KBは「1」以上となる。したがって、圧縮比制限回路315によって、彩度圧縮比KCは「1」に設定されて、彩度変換部300aでレベル変換は行われないものとなる。
その後、レベル圧縮後の三原色信号Ryk,Gyk,BykのいずれかがホワイトクリップレベルWCを超えると、圧縮比KBは「1」より小さい値となり、レベル変換動作が行われる。
図3Bは、混合比rcを「0」に設定した場合を示している。ここで、色信号Rykが最もレベルが高いことから、色信号Rykが最大値信号DMAXとして設定される。また、色信号Bykが最も低いレベルであることから、色信号Bykが最小値信号DMINとして設定される。混合比rcが「0」に設定されると、混合信号YDMINykは輝度信号Yykと等しくなる。すなわち、式(18),(19),(20)は、従来の式(7),(8),(9)と等しくなり、従来と同じ動作となる。したがって、色信号RykがホワイトクリップレベルWCとなる明るさのレベルL2以上となると、レベル変換が行われる。
最大値信号DMAXは色信号Rykと等しいことから、式(18)はRck=WCとなり、色信号RckはホワイトクリップレベルWCで一定となる。また、色信号Gck,Bckは、色相が一定となるようにレベル変換が行われて、例えば明るさがレベルL3であるとき、三原色信号Rck,Gck,BckがホワイトクリップレベルWCとなる。
三原色信号Rck,Gck,Bckは、クリップ部401r,401g,401bでホワイトクリップレベルWCにクリップされることから、混合比rcを「0」としたとき、三原色信号Rout,Gout,Boutに基づく画像は、明るさがレベルL3以上となると彩度のない画像となる。
図3Cは、混合比rcを「1」に設定した場合を示している。ここで、色信号Rykが最も高いレベルであることから、色信号Rykが最大値信号DMAXとして設定される。また、色信号Bykが最も低いレベルであることから、色信号Bykが最小値信号DMINとして設定される。混合比rcが「1」に設定されると、混合信号YDMINykは、色信号Bykと等しくなる。
ここで、図3Aに示すように、色信号BykがホワイトクリップレベルWCとなる明るさのレベルL5となると、混合信号YDMINykはホワイトクリップレベルWCとなる。したがって、式(18),(19),(20)から明らかなように、三原色信号Rck,Gck,Bckは、色信号BykがホワイトクリップレベルWCであるときの輝度信号Yykと等しいものとなる。また、色信号RykがホワイトクリップレベルWCとなる明るさのレベルL2のときは、最大値信号DMAXがホワイトクリップレベルWCとなる。したがって、式(18),(19),(20)から明らかなように、このときの三原色信号Rck,Gck,Bckは三原色信号Ryk,Gyk,Bykと等しくなる。
このため、混合比rcを「1」に設定したとき、図3Cに示すように、色信号BckがホワイトクリップレベルWCとなる明るさのレベルL4以上となると、三原色信号Rck,Gck,BckがホワイトクリップレベルWCでクリップされることから、三原色信号Rout,Gout,Boutに基づく画像は、彩度のない画像となる。
このように、輝度信号Yinと最小値信号DMINの混合比rcを調整することで、三原色信号Rck,Gck,Bckのレベルが一致するときの明るさを、レベルL3からレベルL5の範囲で可変することができる。このため、彩度のなくなる明るさをレベルL3からレベルL4の範囲で調整することができる。なお、混合比rcが「0」よりも大きい値に設定される場合、三原色信号Ryk,Gyk,BykのいずれかがホワイトクリップレベルWCを超えると、ホワイトクリップレベルWCを超えた色信号に対してのみクリップ処理が行われることから色相が穏やかに変化されることとなる。
ところで、上述のニー補正処理は、コンピュータでソフトウェアを実行して行うこともできる。この場合、例えばプロクラムを予めメモリに記憶させておき、あるいは記録媒体に予めプログラムを記録しておき、この記録されたプログラムをメモリに読み出すものとし、またはネットワークを介してプログラムの配信を行い、配信されたプログラムをメモリに記憶させるものとして、メモリに記憶されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)が読み出して実行する。
図4は第1の形態の動作を示すフローチャートである。ステップST1でCPUは、輝度信号の生成を行う。輝度信号の生成では、三原色信号Rin,Gin,Binを用いて上述の式(10)や式(11)に示す演算を行い、輝度信号Yinを生成する。
ステップST2でCPUは、輝度信号YinがニーポイントレベルKP以上であるか否かを判別する。ここで、ニーポイントレベルKP以上であるときは、ステップST3に進み、ニーポイントレベルKP以上でないときは、ステップST4に進む。
ステップST3でCPUは、上述の式(12)の演算を行い、輝度信号Yykを算出してステップST5に進む。また、ステップST4でCPUは、輝度信号Yinを輝度信号YykとしてステップST5に進む。
ステップST5でCPUは、輝度信号Yykを輝度信号Yinで除算して輝度調整圧縮比KYを算出する。
ステップST6でCPUは、三原色信号Rin,Gin,Binに輝度調整圧縮比KYを乗算して、レベル圧縮後である三原色信号Ryk,Gyk,Bykを生成する。このステップST1からステップST6の処理によって、輝度調整圧縮比でレベル圧縮された三原色信号を生成できる。
ステップST7でCPUは、三原色信号Ryk,Gyk,Bykに基づき最大値信号DMAXと最小値信号DMINの設定を行いステップST8に進む。
ステップST8でCPUは、上述の式(16)の演算を行い、混合信号YDMINykを生成する。
ステップST9でCPUは、上述の式(17)の演算を行い、圧縮比KBを算出する。
ステップST10でCPUは、圧縮比KBが「1」よりも大きいか否かを判別する。ここで、圧縮比KBが「1」よりも大きいと判別されたときはステップST11に進み、「1」よりも大きいと判別されないときはステップST12に進む。
ステップST11でCPUは、彩度圧縮比KCを「1」に設定してステップST13に進む。また、ステップST12でCPUは、圧縮比KBを彩度圧縮比KCとしてステップST13に進む。
ステップST13でCPUは、上述の式(18)〜(20)の演算によりレベル変換を行い、三原色信号Rck,Gck,Bckを生成する。なお、ステップST13では、彩度圧縮比KCを用いて式(18)〜(20)を示している。このステップST7からステップST13の処理によって、レベル圧縮が行われている三原色信号のレベル変換を彩度圧縮比を用いて行うことができる。
ステップST14でCPUは、色信号RckがホワイトクリップレベルWCを超えているか否かを判別する。ここで、色信号RckがホワイトクリップレベルWCを超えているときにはステップST15に進み、ホワイトクリップレベルWCを色信号Routとする。また、色信号RckがホワイトクリップレベルWCを超えていないときにはステップST16に進み、色信号Rckを三原色信号Routとする。また、色信号GckBckに対してもステップST14からステップST16の処理を行う。
このように、彩度変換部300aで三原色信号Ryk,Gyk,Bykのレベルを変換する際に、三原色信号Ryk,Gyk,Bykからレベルが最も低い色信号を最小値信号DMINとして選択して、この最小値信号DMINが第1のレベル、例えばホワイトクリップレベルWCとなったときに、レベル変換後の三原色信号Rck,Gck、Bckで表されるカラー映像信号の彩度がなくなるように彩度圧縮比KCが設定される。すなわち、彩度圧縮比KCは、彩度や色相に応じて設定されて、この彩度圧縮比KCを用いてレベル変換を行うことにより、撮像画像が明るいときでも彩度を残すことができる。また、最小値信号DMINに、輝度信号Yykを混合し、輝度信号Yykが混合された混合信号YDMINykが第1のレベルとなったときに、レベル変換後の三原色信号Rck,Gck,Bckで表されるカラー映像信号の彩度がなくなるように彩度圧縮比KCが設定されて、最小値信号DMINと輝度信号Yykの混合比rcは、ユーザインタフェース部65からの操作制御信号USに応じて制御部60で設定される。すなわち、制御部60とユーザインタフェース部65によって、混合比設定が行われる。このため、例えばユーザが混合比rcを可変する操作を行うことで、図3に示すように、彩度がなくなる明るさをレベルL3からレベルL4の範囲で調整できる。
ところで、第1の形態では、上述のように、混合比rcが「0」よりも大きい値に設定される場合、三原色信号Ryk,Gyk,BykのいずれかがホワイトクリップレベルWCを超えると、ホワイトクリップレベルWCを超えた色信号に対してクリップ処理が行われることから色相が穏やかに変化されることとなる。そこで、次に色相を一定に保つことができる第2の形態について説明する。
第2の形態は、輝度変換部で三原色信号に対してレベル圧縮を行う際に、輝度調整圧縮比を彩度や色相に応じて設定することで、撮像画像が明るいときでも色相を一定に保った状態で彩度を残すようにするものである。また、混合比rsによって、彩度を残す明るさを調整可能とするものである。
図5は、第2の形態の構成を示す図である。なお、図5において、図2と対応する部分は同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
輝度変換部200aの最小値信号設定回路211は、三原色信号Rin,Gin,Binからレベルが最も低い色信号を判別して、この判別した色信号を最小値信号DMINinとして輝度ニー補正回路212に供給する。
輝度ニー補正回路212は、輝度信号Yinと最小値信号DMINinを用いることで、輝度ニー補正の圧縮比KSを彩度や色相に応じて可変して圧縮比KSuを設定する。さらに、圧縮比KSuを用いて輝度ニー補正を行い、輝度信号Yyk'を生成する。
ここで、一般的なニー補正動作について説明する。例えば、図6に示すようにニー補正を行うものとした場合、輝度信号YinがニーポイントレベルKP1よりも小さいときには、輝度信号Yinを圧縮することなく輝度信号Yykとする。輝度信号YinがニーポイントレベルKP1以上でニーポイントレベルKP2未満であるときは、輝度信号YinとニーポイントレベルKP1との差分に圧縮比KS1を乗算して、乗算結果にニーポイントレベルKP1を加算して輝度信号Yykとする。輝度信号YinがニーポイントレベルKP2以上でニーポイントレベルKP3未満であるときは、輝度信号YinとニーポイントレベルKP2との差分に圧縮比KS2を乗算して、乗算結果にニーポイントレベルKP2を加算して輝度信号Yykとする。以下同様に、輝度信号Yinの信号がニーポイントレベル以上となる毎に、対応する圧縮比を用いて輝度信号Yykの生成を行い、輝度信号YinがニーポイントレベルKPn以上であるときは、輝度信号YinとニーポイントレベルKPnとの差分に圧縮比KSnを乗算して、乗算結果にニーポイントレベルKPnを加算して輝度信号Yykとする。
図7は、輝度ニー補正回路212の構成を示している。輝度信号Yinは、輝度ニー補正回路の比較器251-1〜251-nと減算器254および圧縮比調整回路260の混合回路261と除算器262に供給される。比較器251-1には、ニーポイントレベルKP1が供給されており、輝度信号YinとニーポイントレベルKP1を比較して比較結果CP1をエンコーダ252に供給する。同様に、比較器251-2〜251-nには、ニーポイントレベルKP2〜KPnが供給されており、輝度信号YinとニーポイントレベルKP2〜KPnを比較して比較結果CP2〜CPnをエンコーダ252に供給する。エンコーダ252は、比較結果CP1〜CPnに基づき、輝度信号Yinがいずれのニーポイントレベルに達しているかを示すエンコード信号ECを生成してセレクタ253,255,271に供給する。
セレクタ253には、上述のニーポイントレベルKP1〜KPnが供給されている。セレクタ253は、エンコード信号ECに基づき、輝度信号Yinと等しいニーポイントレベル、あるいは輝度信号Yinが超えている最大のニーポイントレベルを選択してニーポイントレベルKPsとして減算器254と加算器274に供給する。
減算器254は、輝度信号YinからニーポイントレベルKPsを減算することにより、輝度信号Yinとニーポイントレベルとの差分を求めて乗算器273に供給する。
セレクタ255には、輝度信号YinがニーポイントレベルKP1以上となったときの圧縮比KS1、輝度信号YinがニーポイントレベルKP2以上となったときの圧縮比KS2、・・・、輝度信号YinがニーポイントレベルKPn以上となったときの圧縮比KSnが供給されている。
セレクタ255は、エンコード信号ECに基づき、セレクタ253で選択されたニーポイントレベルKPsに対応する圧縮比を選択して圧縮比KSsとして、圧縮比調整回路260の乗算器263に供給する。
混合比rsと最小値信号設定回路211から供給された最小値信号DMINinは、圧縮比調整回路260の混合回路261に供給する。
混合回路261は、輝度信号Yinと最小値信号DMINinを混合比rsの割合で混合して、混合信号YDMINinを除算器262に供給する。例えば、混合回路261は式(21)に基づいて混合信号YDMINinを生成して、除算器262に供給する。
YDMINin=rs×DMINin+(1−rs)×Yin ・・・(21)
除算器262は、混合信号YDMINinを輝度信号Yinで除算して、除算結果を混合比調整係数HS(=YDMINin/Yin)として乗算器263に供給する。
乗算器263は、セレクタ255で選択された圧縮比KSsに混合比調整係数HSを乗算して圧縮比KSsの調整を行い、調整後の圧縮比KStを圧縮比制限回路272に供給する。すなわち圧縮比KStは、式(22)に示すものとなる。
KSt=KSs×((rs×DMINin+(1−rs)×Yin)/Yin) ・・・(22)
このように、最小値信号DMINinを用いて混合比調整係数HSを生成することで、圧縮比KStは、彩度や色相に応じて可変された圧縮比となる。また、混合比rsは、輝度ニー補正を行う際に、輝度信号Yinのレベルに応じて補正を行うか彩度や色相に応じて補正を行うかの割合を設定するものとなる。
セレクタ271には、圧縮比KS1に対応した圧縮比下限値LIM1、圧縮比KS2に対応した圧縮比下限値LIM2、・・・、圧縮比KSnに対応した圧縮比下限値LIMnが供給されている。この圧縮比下限値は、圧縮比が小さくなりすぎると階調が損なわれることから、圧縮比の下限を規定するものである。圧縮比下限値LIMnは、例えば式(23)に基づいて設定する。
LIMn=(WC−KPn)/(SAT−KPn) ・・・(23)
ここで「SAT」は入力の飽和信号量、すなわち撮像素子の出力が飽和するときの輝度信号Yinのレベルを示すものである。
この式(23)は、飽和信号量までのレベルの変化をホワイトクリップレベルWCまでのレベル変化に変換するものであるから、圧縮比下限値LIMで圧縮比を制限することで、飽和信号量のときのレベルがホワイトクリップレベルWCよりも小さくなってしまうことを防止できる。
セレクタ271は、エンコード信号ECに基づき、セレクタ255で選択された圧縮比KSsに対応する圧縮比下限値を選択して、圧縮比下限値LIMsとして圧縮比制限回路272に供給する。
圧縮比制限回路272は、乗算器263から供給された圧縮比KStとセレクタ271から供給された圧縮比下限値LIMsのいずれかレベルの大きいほうを選択することで圧縮比の下限の制限を行い、選択したレベルを圧縮比KSuとして乗算器273に供給する。
乗算器273は、減算器254から供給された差分、すなわち輝度信号YinとニーポイントレベルKPsとの差分に対して圧縮比制限回路272から供給された圧縮比KSuを乗算して、乗算結果を加算器274に供給する。加算器274は、乗算結果にニーポイントレベルKPsを加算して輝度信号Yyk'を生成する。また、生成した輝度信号Yyk'を図5に示す除算器203に供給する。
除算器203は、輝度信号Yyk'を輝度信号Yinで除算して、得られた除算結果を輝度調整圧縮比KY'として乗算器204r,204g,204bに供給する。乗算器204rは、色信号Rinに輝度調整圧縮比KY'を乗算して色信号Ryk'を生成する。同様に、乗算器204g,204bは、色信号Gin,Binに輝度調整圧縮比KY'を乗算して、色信号Gyk',Byk'を生成する。
ここで、輝度ニー補正回路212は、彩度や色相に応じて可変された圧縮比KSuを用いて輝度ニー補正を行い、輝度信号Yyk'を生成することから、輝度調整圧縮比KY'も彩度や色相に応じて可変されたものとなる。
その後、三原色信号Ryk',Gyk',Byk'を用いて従来と同様に彩度変換部300でレベル変換を行い、三原色信号Rout,Gout,Boutを生成する。
すなわち、生成した三原色信号Ryk',Gyk',Byk'を、彩度変換部300の最大値信号設定回路301と減算器321r,321g,321bに供給する。最大値信号設定回路301は、三原色信号Ryk',Gyk',Byk'からレベルが最も高い色信号を選択して、選択した色信号を最大値信号DMAXとして減算器302に供給する。減算器302は、最大値信号DMAXから輝度信号Yyk'を減算して、減算結果(DMAX−Yyk')を除算器304に供給する。
減算器303は、ホワイトクリップレベルWCから輝度信号Yyk'を減算して、減算結果(WC−Yyk')を除算器304に供給する。
除算器304は、減算結果(WC−Yyk')を減算結果(DMAX−Yyk')で除算して、圧縮比KAを算出して圧縮比制限回路315に供給する。
圧縮比制限回路315は、圧縮比KAが「1」より大きいときには、圧縮比KAを「1」に制限して、彩度圧縮比KCとして乗算器322r,322g,322bに供給する。また、圧縮比KAが「1」より小さいときには、除算器304で算出された圧縮比KAを彩度圧縮比KCとして乗算器322r,322g,322bに供給する。
減算器321rは、色信号Rykから輝度信号Yyk'を減算して、減算結果を乗算器322rに供給する。同様に、減算器321gは、色信号Gykから輝度信号Yyk'を減算して、減算結果を乗算器322gに供給し、減算器321bは、色信号Bykから輝度信号Yyk'を減算して、減算結果を乗算器322bに供給する。
乗算器322rでは、減算器321rで得られた減算結果に彩度圧縮比KCを乗算して、乗算結果を加算器323rに供給する。加算器323rは、乗算器322rから供給された乗算結果に輝度信号Yyk'を加算して、得られた色信号Rck'をクリップ部401rに供給する。
同様に、乗算器322g,322bでは、減算器321g,321bで得られた減算結果に彩度圧縮比KCを乗算して、乗算結果を加算器323g,323bに供給する。加算器323g,323bは、乗算器322g,322bから供給された乗算結果に輝度信号Yyk'を加算して、得られた色信号Gck'をクリップ部401g、色信号Bck'をクリップ部401bに供給する。
クリップ部401r,401g,401bには、ホワイトクリップレベルWCが供給されている。このクリップ部401r,401g,401bでは、加算器323r,323g,323bから供給された三原色信号Rck',Gck',Bck'のクリップ処理を行い、クリップ処理後の三原色信号Rout,Gout,Boutを出力する。
次に、第2の形態の特性について図8を用いて説明する。なお、図8では、説明を簡単とするため、ニーポイントレベルKPを1つ設けて、このときの圧縮比を圧縮比KSとする。
図8Aは、混合比rsを「0」に設定した場合を示している。混合比rsを「0」に設定すると、圧縮比調整回路260の混合回路261から出力される混合信号YDMINinは、輝度信号Yinと等しくなる。したがって、除算器262の除算結果は、「(Yin/Yin)=1」となり、圧縮比KSuは圧縮比KSと等しくなる。すなわち、輝度信号Yyk'は従来の輝度ニー補正回路202から出力される輝度信号Yykと等しいことから、混合比rsが「0」に設定されているときには、従来と等しい特性となる。
したがって、明るさがレベルL1以上となって、三原色信号Rin,Gin,Binを用いて生成した輝度信号YinがニーポイントレベルKP以上となったときには、圧縮比KSで輝度信号Yinを圧縮して輝度信号Yyk'が生成される。さらに輝度調整圧縮比KY'(=Yyk'/Yin)で三原色信号Rin,Gin,Binを圧縮することにより、色相が一定に保たれて三原色信号Ryk',Gyk',Byk'が生成される。
その後、明るさがレベルL2となって色信号Ryk'がホワイトクリップレベルWCを超えると、彩度圧縮比KC(=KAあるいは1)を用いて色相を一定に保った状態でレベル変換が行われて、明るさがレベルL3となると彩度のない画像となる。
図8Bは、混合比rsを「1」に設定した場合を示している。混合比rsが「1」に設定されている場合、圧縮比調整回路260の混合回路261から出力される混合信号YDMINinは最小値信号DMINin(=Bin)と等しくなる。したがって、除算器262から得られる混合比調整係数HSは、「HS=(DMINin/Yin)」となり、圧縮比KSは乗算器263によって(DMINin/Yin)倍とされることとなる。ここで、最小値信号DMINinは、三原色信号Rin,Gin,Binからレベルが最も低い色信号を選択したものであるから、輝度信号Yinよりレベルが小さい。したがって、圧縮比調整後の圧縮比KStは、圧縮比KSよりも小さいものとなる。なお、圧縮比KStが圧縮比下限値LIMよりも小さくなるときには、圧縮比制限回路272によって、圧縮比下限値LIMが圧縮比KSuとして用いられる。
このため、明るさがレベルL1以上となって、三原色信号Rin,Gin,Binを用いて生成した輝度信号YinがニーポイントレベルKP以上となったときには、圧縮比KSを(DMINin/Yin)倍とした圧縮比KSuを用いて輝度ニー補正が行われて、輝度信号Yyk'が生成される。したがって、輝度調整圧縮比KY'は、混合比rsを「0」に設定した場合よりも小さくなり、色相が一定に保たれた三原色信号Ryk',Gyk',Byk'は、混合比rsを「0」に設定した場合よりも傾きが少なくなる。なお、混合回路261から出力される混合信号YDMINinは最小値信号DMINinと等しいものであることから、輝度調整圧縮比KY'は彩度や色相に応じて可変されたものとなる。
したがって、色信号Ryk'がホワイトクリップレベルWCに達する明るさは、混合比rsを「0」に設定した場合のレベルL2よりも明るいレベルL11となる。明るさがレベルL11以上となって色信号Ryk'がホワイトクリップレベルWCを超えるときには、各信号の彩度成分に対して彩度圧縮比KCが乗算されて、色相を一定に保った状態でレベル変換が行われて、明るさがレベルL3よりも明るいレベルL12となると彩度のない画像となる。
このように最小値信号DMINinを用いて輝度調整圧縮比KY'を設定することで、撮像画像が明るいときでも色相を一定に保った状態で彩度を残すことができる。また、混合比rsを調整することで、彩度のなくなる明るさをレベルL3とレベルL12との範囲内で調整することができる。
図9は、第2の形態の動作を示すフローチャートである。ステップST21でCPUは、三原色信号Rin,Gin,Binを用いて最小値信号DMINinの設定を行いステップST22に進む。
ステップST22でCPUは、輝度信号の生成を行う。輝度信号の生成では、三原色信号Rin,Gin,Binを用いて上述の式(10)や式(11)に示す演算を行い、輝度信号Yinを生成する。
ステップST23でCPUは、上述の式(22)と同様な演算を行って圧縮比KStを算出する。ステップST24でCPUは、上述の式(23)の演算を行って圧縮比下限値LIMを算出する。
ステップST25でCPUは、圧縮比KStが圧縮比下限値LIMよりも小さいか否かを判別する。ここで、圧縮比KStが圧縮比下限値LIMよりも小さいときには、ステップST26で圧縮比下限値LIMを圧縮比KSuとしてステップST28に進む。また、圧縮比KStが圧縮比下限値LIMsよりも小さくないときには、ステップST27で圧縮比KStを圧縮比KSuとしてステップST28に進む。
ステップST28でCPUは、輝度信号YinがニーポイントレベルKP以上であるか否かを判別する。ここで、ニーポイントレベルKP以上であるときは、ステップST29に進み、ニーポイントレベルKP以上でないときは、ステップST30に進む。
ステップST29でCPUは、上述の式(12)と同様な演算を行い、輝度信号Yyk'を算出してステップST31に進む。ステップST30でCPUは、輝度信号Yinを輝度信号Yyk'としてステップST31に進む。
ステップST31でCPUは、輝度信号Yyk'を輝度信号Yinで除算して輝度調整圧縮比KY'を算出する。
ステップST32でCPUは、三原色信号Rin,Gin,Binに輝度調整圧縮比KY'を乗算して、三原色信号Ryk',Gyk',Byk'を生成する。このステップST21からステップST32の処理によって、輝度調整圧縮比でレベル圧縮された三原色信号Ryk',Gyk',Byk'を生成できる。
ステップST33でCPUは、三原色信号Ryk',Gyk',Byk'に基づき最大値信号DMAXの設定を行いステップST34に進む。
ステップST34でCPUは、上述の式(6)と同様な演算を行い、圧縮比KAを算出してステップST35に進む。
ステップST35でCPUは、圧縮比KAが「1」よりも大きいか否かを判別する。ここで、圧縮比KAが「1」よりも大きいと判別されたときはステップST36に進み、「1」よりも大きいと判別されないときはステップST37に進む。
ステップST36でCPUは、彩度圧縮比KCを「1」に設定してステップST38に進む。また、ステップST37でCPUは、圧縮比KAを彩度圧縮比KCとして設定してステップST38に進む。
ステップST38でCPUは、上述のステップST13と同様な演算によってレベル変換を行い、三原色信号Rck',Gck',Bck'を生成する。なお、ステップST13における彩度圧縮比KCは、圧縮比KBあるいは「1」であるが、ステップST38における彩度圧縮比KCは、圧縮比KAあるいは「1」となる。このステップST33からステップST38の処理によって、彩度圧縮比でレベル圧縮が行われている三原色信号のレベル変換を行うことができる。
ステップST39でCPUは、色信号Rck'がホワイトクリップレベルWCを超えているか否かを判別する。ここで、色信号Rck'がホワイトクリップレベルWCを超えているときにはステップST40に進み、ホワイトクリップレベルWCを色信号Routとする。また、色信号Rck'がホワイトクリップレベルWCを超えていないときにはステップST41に進み、色信号Rck'を三原色信号Routとする。また、色信号Gck'Bck'に対してもステップST39からステップST41の処理を行う。
このように、輝度変換部200aで三原色信号Rin,Gin,Binのレベル圧縮を行う際に、三原色信号Rin,Gin,Binのなかでレベルの最も低い色信号が最小値信号DMINinとして選択されて、この最小値信号DMINinと輝度信号Yinとのレベル比に応じて輝度調整圧縮比KY'が可変される。すなわち、輝度調整圧縮比KY'は、彩度や色相に応じて可変されて、この輝度調整圧縮比KY'を用いてレベル圧縮を行うことにより、撮像画像が明るいときでも色相を一定に保ちながら彩度を残すことができる。また、最小値信号DMINinに輝度信号Yinを混合して、得られた混合信号YDMINinと輝度信号Yinに基づいて混合比調整係数HSが設定されて、最小値信号DMINinと輝度信号Yinの混合比rsは、ユーザインタフェース部65からの操作制御信号USに応じて制御部60で設定される。このため、例えばユーザが混合比rsを可変する操作を行うことで、図8に示すように、彩度がなくなる明るさをレベルL3からレベルL12の範囲で調整できる。
さらに、輝度や彩度の高い色がホワイトクリップレベルWCに達する明るさを明るくできる。例えば図8に示されているように色信号Rck'がホワイトクリップレベルWCに達する明るさをレベルL2からレベル11に移動することができるので、輝度や彩度の高い色がすぐに飽和してしまうことを防止できる。
次に、第3の形態について説明する。第3の形態は、輝度変換部で三原色信号に対してレベル圧縮を行う際に、彩度や色相に応じてレベル圧縮を開始する明るさを設定することで、撮像画像が明るいときでも彩度を残すようにするものである。また、混合比rpによって、彩度を残す明るさを調整可能とするものである。なお、第3の形態では、輝度調整圧縮比を彩度や色相に応じて設定することも合わせて行う場合を示している。
図10は、第3の形態の構成を示している。なお、図10において、図2や図5と対応する部分は同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
輝度変換部200bの輝度信号生成回路201は、三原色信号Rin,Gin,Binに基づいて生成した輝度信号Yinを混合回路222に供給する。最小値信号設定回路211は、レベルが最も小さい色信号を最小値信号DMINinに設定して、この最小値信号DMINinを混合信号ニー補正回路223に供給する。
最大値信号設定回路221は、三原色信号Rin,Gin,Binからレベルが最も高い色信号を判別して、この判別した色信号を最大値信号DMAXinとして混合回路222に供給する。
混合回路222には、混合比rpが供給されている。混合回路222は、輝度信号Yinと最大値信号DMAXinを混合比rpの割合で混合して、混合信号YDMAXinを混合信号ニー補正回路223と除算器224に供給する。例えば、混合回路222は式(24)に基づいて混合信号YDMAXinを生成する。
YDMAXin=rp×DMAXin+(1−rp)×Yin ・・・(24)
混合信号ニー補正回路223は、上述の輝度ニー補正回路212と同様に構成されており、輝度信号Yinに代えて混合信号YDMAXinを用いて輝度ニー補正回路212と同様な処理を行い、混合信号YDMAXykを生成する。また、生成した混合信号YDMAXykを除算器224に供給する。なお、混合信号YDMAXinを用いたとき、上述の式(22)に示す圧縮比KStは、式(25)に示すものとなる。
KSt=KSs×((rs×DMINin+(1−rs)×YDMAXin)/YDMAXin)・・・(25)
除算器224は、混合信号YDMAXykを混合信号YDMAXinで除算して、得られた除算結果を輝度調整圧縮比KY''として乗算器204r,204g,204bに供給する。乗算器204rは、色信号Rinに輝度調整圧縮比KY''を乗算して色信号Ryk''を生成する。同様に、乗算器204g,204bは、色信号Gin,Binに輝度調整圧縮比KY''を乗算して色信号Gyk'',Byk''を生成する。
混合信号ニー補正回路223は、輝度ニー補正回路212と同様に、彩度や色相に応じて可変された圧縮比KSuを用いて混合信号YDMAXinのニー補正を行い、混合信号YDMAXykを生成している。したがって、輝度調整圧縮比KY''も彩度や色相に応じて可変されたものとなる。また、混合信号YDMAXinは、最大値信号DMAXinと輝度信号Yinを混合したものであるから、レベル圧縮の開始レベルも、彩度や色相に応じて可変されたものとなる。
レベル圧縮を行うことにより得られた色信号Ryk''は、彩度変換部300bの最大値信号設定回路301と減算器321rと輝度信号生成回路310に供給される。同様に、レベル圧縮を行うことにより得られた色信号Gyk'',Byk''は、彩度変換部300bの最大値信号設定回路301と減算器321g,321bと輝度信号生成回路310に供給される。
最大値信号設定回路301は、三原色信号Ryk'',Gyk'',Byk''からレベルが最も高い色信号を判別して、この判別した色信号を最大値信号DMAXとして減算器302に供給する。
また、混合信号ニー補正回路223から出力される信号は、ニー補正後の混合信号YDMAXykであり、輝度変換処理部200bでは、レベル圧縮後の輝度信号が生成されない。したがって、輝度信号生成回路310は、彩度変換部300bでレベル変換を行う際に必要となる輝度信号を、三原色信号Ryk'',Gyk'',Byk''を用いて生成する。また、生成した輝度信号Yyk''を、減算器302,303,321r,321g,321bおよび加算器323r,323g,323bに供給する。
この減算器302,303および除算器304によって、圧縮比KAを算出して、圧縮比制限回路315で、圧縮比KAを「1」以下に制限して彩度圧縮比KCとして乗算器322r,322g,322bに供給する。
次に、第3の形態の特性について図11を用いて説明する。なお、図11においても、説明を簡単とするため、ニーポイントレベルKPを1つ設けるものとし、圧縮比を圧縮比KSとする。
図11Aは、混合比rp,rsをそれぞれ「0」に設定した場合を示している。混合比rpが「0」に設定されているとき、混合回路222から出力される混合信号YDMAXinは、輝度信号Yinと等しくなる。また、混合比rsが「0」に設定されているとき、混合信号ニー補正回路223における圧縮比調整回路260の混合回路261から出力される混合信号YDMINinは、混合信号YDMAXinすなわち輝度信号Yinと等しくなる。
したがって、圧縮比調整回路260で生成される混合比調整係数HSは「1」となり、圧縮比KSuは従来と等しく圧縮比KSとなる。
したがって、混合比rp,rsをそれぞれ「0」に設定した場合には、従来と同様なニー補正動作となり、明るさがレベルL1以上となって、輝度信号YinがニーポイントレベルKP以上となると、輝度変換部200bでレベル圧縮が開始される。また、明るさがレベルL2となると、色信号Ryk''がホワイトクリップレベルWCに達することとなり、彩度変換部300bで色相を一定に保った状態でレベル変換が行われて、明るさがレベルL3となったときには彩度のない画像となる。
図11Bは、混合比rpを「0」で混合比rsを「1」に設定した場合を示している。混合比rpが「0」に設定されているので、混合回路222から混合信号ニー補正回路223に供給される混合信号YDMAXinは輝度信号Yinと等しい。したがって、明るさがレベルL1以上となって、輝度信号YinがニーポイントレベルKP以上となると、従来と同様に輝度変換部200bでレベル圧縮が開始される。
混合比rsが「1」に設定されているときは、混合信号ニー補正回路223の圧縮比調整回路260では、混合回路261から出力される混合信号YDMINinが最小値信号DMINinと等しくなるので、混合比調整係数HSは(DMINin/Yin)となる。このため、圧縮比KSが(DMINin/Yin)倍されて、圧縮比下限値LIMよりも大きいときには、この(DMINin/Yin)倍された圧縮比KSが圧縮比KSuとなり、この圧縮比KSuで混合信号YDMAXinすなわち輝度信号Yinが圧縮されることとなる。このように、混合比rsが「1」に設定されると、混合信号ニー補正回路223の圧縮比KSuは、混合比rsが「0」に設定された場合に比べて(DMINin/Yin)倍とされて小さくなる。
このときの除算器224の除算結果である輝度調整圧縮比KY''が三原色信号Rin,Gin,Binに乗算されて三原色信号Ryk'',Gyk'',Byk''が生成される。このため、明るさがレベルL1を超えたときの三原色信号Ryk'',Gyk'',Byk''のスロープは、混合比rsが「0」に設定された場合のスロープよりも緩やかとなる。
したがって、三原色信号Ryk'',Gyk'',Byk''のいずれかがホワイトクリップレベルWCに達する明るさは、図11Aに示す場合よりも明るくなる。例えば色信号Ryk''がホワイトクリップレベルWCに達するときの明るさは、混合比rsが「0」に設定されている場合のレベルL2よりも明るいレベルL21となる。さらに、三原色信号Rout,Gout,Boutに基づく画像の彩度がなくなる明るさも、混合比rsが「0」に設定されている場合のレベルL3よりも明るいレベルL22となる。
図11Cは、混合比rp,rsをそれぞれ「1」に設定した場合を示している。混合比rpが「1」に設定されているとき、混合回路222から出力される混合信号YDMAXinは最大値信号DMAXinと等しくなる。
混合信号ニー補正回路223は、混合信号YDMAXinが最大値信号DMAXinと等しいことから、明るさがレベルL0以上となり最大値信号DMAXinがニーポイントレベルKP以上となると、最大値信号DMAXinを圧縮する処理が行われる。
また、混合比rsが「1」に設定されていることから、圧縮比調整回路260は、混合比調整係数HSが(DMINin/DMAXin)となる。このため、圧縮比KSが(DMINin/DMAXin)倍されて、圧縮比下限値LIMよりも大きいときには、この(DMINin/DMAXin)倍された圧縮比KSが圧縮比KSuとなり、この圧縮比KSuで混合信号YDMAXinすなわち最大値信号DMAXinが圧縮されることとなる。
このように混合比rpが「1」に設定されていると、最大値信号DMAXinに応じて、三原色信号Rin,Gin,Binに対するレベル圧縮が行われることから、混合比rpが「0」に設定されている場合、すなわち輝度信号Yinに基づいてレベル圧縮を行う場合に比べて、レベル圧縮が開始される明るさが低くなり、彩度や色相に応じてレベル圧縮の開始レベルが可変される。
また、混合比rsが「1」に設定されていると、混合比rsが「0」に設定されている場合に比べて、輝度調整圧縮比KY''が小さくなる。したがって、三原色信号Ryk'',Gyk'',Byk''のいずれかがホワイトクリップレベルWCに達する明るさ、例えばレベルが最も高い色信号Ryk''がホワイトクリップレベルWCに達する明るさはレベルL31となり、図11Bに示す場合のレベルL21よりもさらに明るくなる。このため、三原色信号Ryk'',Gyk'',Byk''のいずれかがホワイトクリップレベルWCに達して、彩度変換部300bでレベル変換が行われたとき、三原色信号Rout,Gout,Boutに基づく画像で彩度がなくなる明るさはレベルL32となり、図11Bに示す場合のレベルL22よりもさらに明るくできる。
このように最大値信号DMAXinや最小値信号DMINinを用いて輝度調整圧縮比KY''を設定することで、撮像画像が明るいときでも色相を一定に保った状態で彩度を残すことができる。また、混合比rpと混合比rsを調整することで、彩度のなくなる明るさをレベルL3とレベルL32との範囲内で調整することができる。
図12は、第3の形態の動作を示すフローチャートである。ステップST51でCPUは、三原色信号Rin,Gin,Binを用いて最大値信号DMAXinと最小値信号DMINinの設定を行いステップST52に進む。
ステップST52でCPUは、輝度信号の生成を行う。輝度信号の生成では、三原色信号Rin,Gin,Binを用いて上述の式(10)や式(11)に示す演算を行い、輝度信号Yinを生成する。
ステップST53でCPUは、上述の式(24)の演算を行って混合信号YDMAXinを生成する。
ステップST54でCPUは、上述の式(25)と同様な演算を行って圧縮比KStを算出する。ステップST55でCPUは、上述の式(23)の演算を行って圧縮比下限値LIMを算出する。
ステップST56でCPUは、圧縮比KStが圧縮比下限値LIMよりも小さいか否かを判別する。ここで、圧縮比KStが圧縮比下限値LIMよりも小さいときには、ステップST57で圧縮比下限値LIMを圧縮比KSuとしてステップST59に進む。また、圧縮比KStが圧縮比下限値LIMよりも小さくないときには、ステップST58で圧縮比KStを圧縮比KSuとしてステップST59に進む。
ステップST59でCPUは、混合信号YDMAXinがニーポイントレベルKP以上であるか否かを判別する。ここで、ニーポイントレベルKP以上であるときは、ステップST60に進み、ニーポイントレベルKP以上でないときは、ステップST61に進む。
ステップST60でCPUは、上述の式(12)と同様な演算によって混合信号YDMAXinのレベル圧縮を行い、混合信号YDMAXykを算出する。ステップST61でCPUは、混合信号YDMAXinを混合信号YDMAXykとしてステップST62に進む。
ステップST62でCPUは、混合信号YDMAXykを混合信号YDMAXinで除算して輝度調整圧縮比KY''を算出する。
ステップST63でCPUは、三原色信号Rin,Gin,Binに輝度調整圧縮比KY''を乗算してレベル圧縮を行い、三原色信号Ryk''Gyk''Byk''を生成する。このステップST51からステップST63の処理によって、輝度調整圧縮比でレベル圧縮された三原色信号を生成できる。
ステップST64でCPUは、三原色信号Ryk'',Gyk'',Byk''を用いて輝度信号Yyk''を生成してステップST65に進む。
ステップST66からステップST74は、上述のステップST33からステップST41に対応するものであり、CPUはステップST66からステップST74の処理を行い、三原色信号Rout,Gout,Boutを生成する。なお、ステップST64からステップST70の処理によって、彩度圧縮比でレベル圧縮が行われている三原色信号のレベル変換を行うことができる。
このように、輝度変換部200bで三原色信号Rin,Gin,Binのレベル圧縮を行う際に、三原色信号Rin,Gin,Binのなかでレベルが最も高い色信号が最大値信号DMAXinとして選択されて、この最大値信号DMAXinと輝度信号Yinを混合した混合信号YDMAXinに応じて、輝度変換部200bのレベル圧縮が開始される。すなわち、レベル圧縮の開始は、彩度や色相に応じて可変されて、例えば輝度信号Yinに基づいてレベル圧縮を開始させる場合に比べて、明るさが低いレベルでレベル圧縮が行われるので、レベル圧縮後の三原色信号Ryk'',Gyk'',Byk''のいずれかがホワイトクリップレベルWCに達するときの明るさを高いレベルに移動させることができる。したがって、撮像画像が明るいときでも色相を一定に保ちながら彩度を残すことができる。また、混合信号YDMAXinを生成する際の最大値信号DMAXinと輝度信号Yinの混合比rpは、ユーザインタフェース部65からの操作制御信号USに応じて制御部60で設定される。このため、例えばユーザが混合比rpを可変する操作を行うことで、図11に示すように、レベル圧縮の開始される明るさをレベルL0からレベルL1の範囲で調整できる。
さらに、最小値信号DMINinと輝度信号Yinのレベル比に応じて輝度調整圧縮比を可変するものとし、この最小値信号DMINinと輝度信号Yinの混合比rsを、例えばユーザが可変することで、図11に示すように、彩度がなくなる明るさをレベルL3からレベルL31の範囲で調整できる。
また、ニーポイントレベルを超えても色相が一定に保たれることから、ニーポイントレベルを人物の顔等の明るさまで下げても違和感のない画像となる。ニーポイントレベルを下げたときに圧縮比(ニースロープ)を大きくすれば、明るい部分のコントラストを十分にとることが可能となる。
なお、上述の形態では、色信号Rinのレベルが最も高く、色信号Binのレベルが最も低い場合を説明したが、他の色信号の信号が最も高い場合や最も低い場合にも、同様な処理を行うことで、彩度や位相に応じてレベル圧縮やレベル変換を行うことができることは、勿論である。
撮像装置の概略構成を示す図である。 第1の形態の構成を示す図である。 第1の形態の特性を示す図である。 第1の形態の動作を示すフローチャートである。 第2の形態の構成を示す図である。 一般的なニー補正動作を示す図である。 輝度ニー補正回路の構成を示す図である。 第2の形態の特性を示す図である。 第2の形態の動作を示すフローチャートである。 第3の形態の構成を示す図である。 第3の形態の特性を示す図である。 第3の形態の動作を示すフローチャートである。 ニー補正の特性を示す図である。 従来のニー補正処理部の構成を示す図である。 従来のニー補正処理部の特性を示す図である。 従来の映像信号処理装置の構成を示す図である。 従来の映像信号処理装置の特性を示す図である。
符号の説明
10・・・撮像装置、11・・・撮像レンズ、12・・・色分解プリズム、13r,13g,13b ・・・撮像部、14r,14g,14b・・・アナログプロセス部、15r,15g,15b・・・A/D変換部、16・・・プリプロセス部、17・・・リニアマトリクス部、20・・・ニー補正処理部、50・・・ガンマ補正部、60・・・制御部、65・・・ユーザインタフェース部、70・・・ニー補正処理部、71・・・レベル変換部、72r,72g,72b,401r,401g,401b・・・クリップ部、200,200a,200b・・・ 輝度変換部、201,310・・・輝度信号生成回路、202・・・輝度ニー補正回路、207,222,261、306・・・混合回路、211,305・・・最小値信号設定回路、212・・・輝度ニー補正回路、221,301・・・最大値信号設定回路、223・・・混合信号ニー補正回路、252・・・エンコーダ、253,255,271・・・セレクタ、260・・・圧縮比調整回路、272,315 ・・・ 圧縮比制限回路、300,300a,300b・・・彩度変換部

Claims (6)

  1. 入力三原色信号で表されるカラー映像信号の色相および彩度を一定とした状態で、前記入力三原色信号に対して同一の輝度調整圧縮比でレベル圧縮を行い、被圧縮三原色信号を生成する輝度変換手段と、
    前記被圧縮三原色信号の内の少なくとも1つの被圧縮三原色信号の最大レベルが第1のレベルを越える際に、彩度圧縮比を用いて前記被圧縮三原色信号のレベル変換を行う彩度変換手段とを備え、
    前記彩度変換手段は、前記被圧縮三原色信号の最小レベルの信号が前記第1のレベルとなったときに、前記レベル変換後の被圧縮三原色信号で表されるカラー映像信号の彩度がなくなるように前記彩度圧縮比を設定し
    像信号処理装置。
  2. 前記彩度変換手段は、前記被圧縮三原色信号の最小レベルの信号に、前記被圧縮三原色信号を用いて生成した輝度信号を混合し、該輝度信号が混合された信号が前記第1のレベルとなったときに、前記レベル変換後の被圧縮三原色信号で表されるカラー映像信号の彩度がなくなるように彩度圧縮比を設定し
    求項記載の映像信号処理装置。
  3. 前記被圧縮三原色信号の最小レベルの信号と前記輝度信号の混合比を設定する混合比設定手段を設け
    求項記載の映像信号処理装置。
  4. 三原色信号を生成する撮像手段と、
    前記三原色信号で表されるカラー映像信号の色相および彩度を一定とした状態で、前記三原色信号に対して同一の輝度調整圧縮比でレベル圧縮を行い、被圧縮三原色信号を生成する輝度変換手段と、
    前記被圧縮三原色信号の内の少なくとも1つの被圧縮三原色信号の最大レベルが第1のレベルを越える際に、彩度圧縮比を用いて前記被圧縮三原色信号のレベル変換を行う彩度変換手段とを備え、
    前記彩度変換手段は、前記被圧縮三原色信号の最小レベルの信号が前記第1のレベルとなったときに、前記レベル変換後の被圧縮三原色信号で表されるカラー映像信号の彩度がなくなるように前記彩度圧縮比を設定し
    撮像装置。
  5. 入力三原色信号で表されるカラー映像信号の色相および彩度を一定とした状態で、前記入力三原色信号に対して同一の輝度調整圧縮比でレベル圧縮を行い、被圧縮三原色信号を生成する輝度変換工程と、
    前記被圧縮三原色信号の内の少なくとも1つの被圧縮三原色信号の最大レベルが第1のレベルを越える際に、彩度圧縮比を用いて前記被圧縮三原色信号のレベル変換を行う彩度変換工程とを備え、
    前記彩度変換工程では、前記被圧縮三原色信号の最小レベルの信号が前記第1のレベルとなったときに、前記レベル変換後の被圧縮三原色信号で表されるカラー映像信号の彩度がなくなるように前記彩度圧縮比を設定し
    像信号処理方法。
  6. コンピュータに、
    入力三原色信号で表されるカラー映像信号の色相および彩度を一定とした状態で、前記入力三原色信号に対して同一の輝度調整圧縮比でレベル圧縮を行い、被圧縮三原色信号を生成する輝度変換工程と、
    前記被圧縮三原色信号の内の少なくとも1つの被圧縮三原色信号の最大レベルが第1のレベルを越える際に、前記被圧縮三原色信号の最小レベルの信号が前記第1のレベルとなったときに、前記レベル変換後の被圧縮三原色信号で表されるカラー映像信号の彩度がなくなるように彩度圧縮比を設定して、該彩度圧縮比を用いて前記被圧縮三原色信号のレベル変換を行う彩度変換工程とを実行させ
    ログラム。
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