JP5074795B2 - 撮像装置、映像信号補正方法、プログラム並びに記憶媒体 - Google Patents

撮像装置、映像信号補正方法、プログラム並びに記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、撮像素子で被写体を撮像する撮像装置、映像信号補正方法、プログラム並びに記憶媒体に関する。
従来、この種の撮像装置として、CCD(Charge Coupled Devices)などの固体撮像素子を使用した撮像装置では、CCD撮像素子特有の現象である、強烈な光が入射したときに発生するスミア現象による画質劣化が問題となっている。
このスミア現象による画質劣化は、CCD撮像素子の特性に依存しており、特性の改善が求められるが、最近では小型化および多画素化による単位画素サイズの縮小化および高度化によってCDD撮像素子の特性改善が困難になりつつある。
スミア現象を抑制するために、固体撮像素子の垂直方向における光学的に黒の画素部分の出力信号からスミア成分を抽出してラインメモリに記憶し、このラインメモリから読み出した信号を続く映像期間の信号から減算する方法が知られている(特許文献1参照)。しかし、この方法では、強烈な光の照射によって固体撮像素子の垂直方向における光学的に黒の画素部分の映像信号にブルーミングが発生した場合、スミア成分を誤って抽出し、過度に補正が行われていた。
このことは、特許文献2でも指摘されており、特許文献2には、固体撮像素子の出力信号から得られた信号補正量を制限することにより、より良好な補正を行う技術が示されている。
特公平3−35870号公報 特開2005−110178号公報
しかしながら、上記従来の撮像装置において、信号補正量を制限する場合、以下に掲げる問題があった。即ち、リミッタは、補正画素の色フィルタを区別しておらず、検出した各カラムのスミア信号に対して一様に制限するので、この制限によりある色がつく、いわゆる補正残りが生じていた。この結果、スミア補正部分に被写体と関係のない色が載ってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、スミア補正部分の色のバランスが崩れることなく、色つきを防ぐことができる撮像装置、映像信号補正方法、プログラム並びに記憶媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、複数の異なる色フィルタを有する撮像素子で被写体を撮像する撮像装置であって、前記撮像素子から順次出力される信号に含まれるスミア信号を検出し、当該スミア信号を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に順次記憶されるスミア信号に基づいてスミア補正量を算出する算出手段と、前記撮像素子から順次出力される信号に対応する前記撮像素子内の色フィルタを判別する判別手段と、前記判別手段による判別結果に基づいて前記色フィルタに応じた制限値で前記スミア補正量を制限する制限手段と、前記撮像素子から出力される信号から前記制限されたスミア補正量を減算する減算手段とを備えることを特徴とする。
本発明の映像信号補正方法は、複数の異なる色フィルタを有する撮像素子で被写体を撮像する撮像装置から出力される映像信号を補正する映像信号補正方法であって、前記撮像素子から順次出力される信号に含まれるスミア信号を検出し、当該スミア信号を記憶する記憶ステップと、前記記憶ステップにて順次記憶されるスミア信号に基づいてスミア補正量を算出する算出ステップと、前記撮像素子から順次出力される信号に対応する前記撮像素子内の色フィルタを判別する判別ステップと、前記判別ステップによる判別結果に基づいて前記色フィルタに応じた制限値で前記スミア補正量を制限する制限ステップと、前記撮像素子から出力される信号から前記制限されたスミア補正量を減算する減算ステップとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、スミア補正部分の色のバランスが崩れることなく、色つきを防ぐことができる。
本発明の撮像装置、映像信号補正方法、プログラム並びに記憶媒体の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態の撮像装置は、固体撮像素子としてCCDを使用した撮像装置に適用される。
[第1の実施形態]
図1は第1の実施形態における撮像装置の構成を示すブロック図である。撮像装置は、光学ブロック11、CCD12、CDS(相関二重サンプリング・ホールド)回路13、A/D変換器14、スミア補正回路15、信号処理回路16、記録回路17、記録媒体18およびTG(タイミングジェネレータ)19を有する。また、撮像装置は、表示回路20、ディスプレイ21、ホワイトバランス(WB)検出回路22およびカメラ制御回路23を有する。
光学ブロック11は撮影レンズ等からなり、この光学ブロック11を通った光線は、CCD(固体撮像素子)12の受光面に導かれる。CCD12の受光面には、RGB3色の色フィルタが形成された複数のフォトダイオードが設けられている。各色フィルタ毎のフォトダイオードは、被写体像に応じた画像信号(撮像信号)を発生する。CCD12はTG(タイミングジェネレータ)19によって駆動され、CCD12から出力される画像信号はCDS回路13に入力する。
CDS回路13では、TG19によって定められたタイミング信号に従って、リセット雑音除去等の信号処理が画像信号に対して施され、サンプルホールドされた画像信号はA/D変換器14に出力される。
AD変換器14は、TG19から供給されるクロック信号に従ってA/D変換を行う。AD変換器14でデジタル信号に変換された映像信号に対し、スミア補正回路15で画素毎にスミア補正が施される。このスミア補正回路15の動作については後述する。
また、AD変換器14でデジタル信号に変換された映像信号は、ホワイトバランス(WB)検出回路22に入力し、光源(被写体)のホワイトバランスが検出される。WB検出回路22は、ベイヤ配列の撮像信号を色フィルタ毎に積分してホワイトバランス係数を検出する。信号処理回路16は、検出されたホワイトバランス係数をベイヤ配列の撮像信号の信号処理に適用する。
スミア補正回路15から出力される映像信号は、信号処理回路16に入力され、信号処理回路16で色変換、ホワイトバランス、ガンマ補正等の信号処理が施され、YCrCbの輝度信号と色差信号に変換される。
信号処理回路16からの出力信号は、記録回路17で圧縮等の処理が施された後、所定のフォーマットに変換され、着脱可能な記録媒体18に記録される。また、信号処理回路16からの出力信号は、表示回路20で縮小・拡大処理やスーパインポーズ等の処理が施された後、例えばNTSC方式のアナログ信号に変換され、ディスプレイ21で表示される。
また、カメラ制御回路23は、撮像装置に対し、AE、AWB等のカメラ制御を行う。また、カメラ制御回路23は、リミット制御部24を有し、スミア補正回路15のスミア補正量を制限する。
図2はスミア補正回路15の構成を示すブロック図である。スミア補正回路は、ライン積分回路51、OB積分回路52、乗算回路53、減算回路54、乗算回路55、補正量制限回路56、セレクタ回路57、減算回路58、リミッタ回路59、HVカウンタ61およびカラーID生成回路62を有する。
ライン積分回路51はスミア信号のライン積分を行う。ラインメモリ60は、ライン積分回路51によるライン積分の作業領域およびその結果の記憶に用いられる。
OB積分回路52はOB(光学的黒領域)積分を行う。乗算回路53はOB積分結果にゲイン係数Gain_h_aveを乗算する。減算回路54はスミア信号からOBオフセット分を減算する。乗算回路55はスミア信号にゲイン係数を乗算する。セレクタ回路57は乗算回路55で乗算されるゲイン係数を、係数Gain_even、係数Gain_oddのいずれかに選択する。
補正量制限回路56はスミア補正量を制限する。減算回路58は映像信号からスミア信号(スミア補正量)を減算してスミア補正を行う。リミッタ回路59はスミア補正後の信号を制限する。
HVカウンタ61は、入力映像信号をカウントし、入力映像信号の水平位置および垂直位置を計数する。カラーID生成回路62は、入力映像信号の水平カウント値および垂直カウント値をデコードし、入力映像信号の色フィルタIDを生成する。
例えば、カラーフィルタ配列として、水平カウント値および垂直カウント値が2進数かつ初期値0で値1ずつインクリメントする場合(図5(A)参照)を示す。カラーID生成回路62は、水平カウント値のビット0と垂直カウント値のビット0をデコードし、4色のカラーIDを生成する。
即ち、水平カウントビット0の値=0かつ垂直カウントビット0の値=0である場合、カラーID=Rである。また、水平カウントビット0の値=1かつ垂直カウントビット0の値=0である場合、カラーID=G1である。また、水平カウントビット0の値=0かつ垂直カウントビット0の値=1である場合、カラーID=G2である。また、水平カウントビット0の値=1かつ垂直カウントビット0の値=1である場合、カラーID=Bである。
ライン積分回路51は、ラインメモリ60を使用し、入力映像信号のうち、CCD12における垂直方向の光学的黒画素部分である領域71、72をライン積分し、その積分結果を出力する。図3はCCD12の画素領域を示す図である。ラインメモリ60には、ライン積分の結果、1ライン分の映像信号として固定パターンノイズ信号が記憶される。
OB積分回路52は、ライン積分回路51で積分される領域(領域71、72)のうち、水平方向の光学的黒画素部分である領域72を積分し、その積分結果を出力する。この領域72では、垂直方向に続く領域73も光学的黒画素部分であるので、スミア信号が含まれることはない。
OB積分回路52の出力値には、乗算器53において、ゲイン係数Gain_h_aveが乗算される。この係数Gain_h_aveは、水平方向に平均化するための係数である。例えば、領域72が水平方向に10画素からなる場合、係数Gain_h_aveとして、1/10が使用される。
減算器54は、ライン積分回路51の出力結果から乗算器53の出力値を減算する。即ち、減算器54の出力信号は、固定パターンノイズ信号に光学的黒クランプが施された信号となる。
選択回路57は、タイミングジェネレータ(TG)19から供給される選択信号even_odd_flagに従って、係数Gain_evenあるいは係数Gain_oddを選択して出力する。選択信号even_odd_flagは、入力映像信号が偶数ライン目の出力信号であるか、奇数ライン目の出力信号であるかを示す信号である。選択回路57は、選択信号even_odd_flagが偶数ライン目であることを示している場合、係数Gain_evenを選択し、一方、選択信号even_odd_flagが奇数ライン目であることを示している場合、係数Gain_oddを選択する。
係数Gain_even、Gain_oddは、それぞれ入力映像信号に対してスミア補正を行う補正量を、減算器54の出力信号から演算するための係数である。例えば、ライン積分回路51が領域71および領域72として偶数ライン目の1ラインおよび奇数ライン目の1ラインを積分した場合、係数Gain_even、Gain_oddは、数式(1)に示す値となる。
Gain_even=1/(1+1)
Gain_odd =1/(1+1) ……(1)
これにより、検出した固定パターンノイズの垂直方向の平均化と同時に、偶数ライン目と奇数ライン目の補正量がそれぞれ算出される。
また、TG209によってCCD12を間引き転送で駆動する際、奇数ラインと偶数ラインの転送段数の違いで、補正量に差が出る場合でも、本実施形態のスミア補正回路15は対応可能である。
例えば、1/5間引きでCDD12を駆動し、偶数ライン目の入力映像信号が垂直に2ライン転送され、奇数ライン目の入力映像信号が垂直に3ライン転送され、スミア量の比が2:3になるような場合を考える。ライン積分回路51が領域71および領域72として偶数ライン目の1ラインおよび奇数ライン目の1ラインを積分した場合、係数Gain_even、Gain_oddは、数式(2)に示す値となる。
Gain_even=2/(2+3)
Gain_odd =3/(2+3) ……(2)
これにより、検出した固定パターンノイズの垂直方向の平均化と同時に、偶数ライン目と奇数ライン目の補正量がそれぞれ算出される。
このように、乗算器55は、減算器54の出力信号に選択回路57で選択された係数を乗算することにより、奇数ライン目と偶数ライン目のそれぞれの入力映像信号に対し、異なる補正量を演算する。従って、乗算器55では、奇数ライン目と偶数ライン目の補正量演算、ライン積分回路51の出力信号における垂直方向の平均化、および補正度の調整が同時に行われる。
補正量制限回路56は、乗算器55から出力される補正量に制限を加える。減算器58は、入力映像信号から補正量制限回路56の出力信号を減算する。減算器58で減算された入力映像信号は、リミッタ59で所定の信号の範囲に収まるように、リミットを掛けられた後、出力映像信号として出力される。また、補正量制限回路56は、カメラ制御部23内のリミット制御部24と連動した動作を行う。
図4は補正量制限回路56の入出力特性を示すグラフである。同図(A)は従来の入出力特性を示し、同図(B)は本実施形態の入出力特性を示す。ここでは、従来の補正量制限と比較しながら本実施形態の補正量制限について説明する。
同図(A)に示す従来の特性では、入力値が値k_limitまでゲイン1のまま制限なく出力値として出力され、値k_limitから出力値として固定値k_limitが出力される。同図(B)に示す本実施形態の特性では、画素の色フィルタ毎に補正量制限値が異なる。つまり、色フィルタB、G1、R、G2毎の入力値がそれぞれ値k_limit_B、値k_limit_G1、値k_limit_R、値k_limit_G2までゲイン1のまま制限なく出力値として出力される。それ以降の入力値では、出力値として固定値k_limit_B、k_limit_G1、k_limit_R、k_limit_G2がそれぞれ出力される。
図5はカラーフィルタ毎のスミア補正量の制限を示す図である。同図(A)はカラーフィルタ配列を示し、同図(B)はR/G2カラムおよびG1/Bカラムにおけるスミア量を示し、同図(C)は従来のスミア補正量を示し、同図(D)は本実施形態の色フィルタ毎のスミア補正量を示す。
図4(A)の特性に示すようにリミット値を設けて補正量を制限する場合、R/G2カラムとG1/Bカラムにおけるスミア値(量)は、図5(A)、(B)に示すように異なっている。このように、R/G2カラムとG1/Bカラムとでスミア値が異なるので、従来では、図5(C)に示すようにG1/Bカラムだけスミア補正量が制限される。この結果、R/G2カラムとG2/Bカラムとの間で、図5(C)の斜線で示すような補正残り量が生じ、色のバランスが崩れる。
さらに、補正量制限が施されているG1/Bカラム内でも、図5(C)の斜線で示されるG1とBの補正残り量は、被写体の色温度に関係なく同じになってしまい、G1とBの補正残り量の色バランスも崩れてしまう。この結果、スミア補正された映像信号には、被写体とは関係ない色が載ってしまい、画質の劣化を招いていた。
一方、本実施形態では、図4(B)の特性に示すように、補正される画素の色フィルタ毎に補正量制限値を変化させ、色変化が生じないようにスミア補正を行う。このため、補正されるフレーム(映像信号)に対し、直前のフレーム(映像信号)のホワイトバランスをWB検出回路22で検出する。補正量制限回路56は、この検出結果を用いたリミット制御部24からのリミット制御信号を受け取り、図5(D)に示すように、補正される画素の色フィルタ毎の補正量制限値に反映させる。また、入力映像信号の色フィルタの種類は、カラーID生成回路62によって生成されるカラーIDにより判別される。
例えば、従来の場合、G1/Bカラムのスミア補正量が300LSBで、その時のリミッタ値が250LSBであったとすると、G1画素とB画素の補正残り量はいずれも50LSBとなる。また、R/G2カラムには補正量制限がかからないとする。
この場合、直前フレームのWB検出の結果、色フィルタ毎のWB係数が検出され、R:G2:G1:B=25:80:80:50であったとすると、WB処理後の補正残り成分は、ゲインをG1、G2に揃えると、数式(3)に示す値となり、色のバランスが崩れる。この結果、スミア補正後の画像には、被写体と関係のない不正な色が載ることになる。
B =50*80/50=80LSB
G1=50*80/80=50LSB
R = 0*80/25= 0LSB
G2= 0*80/80= 0LSB …… (3)
一方、本実施形態では、例えば、R/G2カラムのスミア補正量を240LSBとし、B画素の補正量制限値250LSB(補正残り量50LSB=300−250)に対し、WB検出結果を反映させる。即ち、G1画素の補正量制限値220LSB(=300−80)、R画素の補正量制限値215LSB(=240−25)、G2画素の補正量制限値を160LSB(=240−80)に変化させる処理を行う。
このような処理を行うと、B画素の補正残り量50LSBに対し、G1画素、R画素、G2画素の補正残り量はそれぞれ80LSB、25LSB、80LSBとなる。従って、WB処理後の補正残り成分は、数式(4)に示す値となる。この結果、補正残りの色バランスが適正になる。従って、色バランスが崩れず、スミア補正後の画像には、画質劣化が生じない。
B =50*80/50=80LSB
G1=80*80/80=80LSB
R =25*80/25=80LSB
G2=80*80/80=80LSB …… (4)
つぎに、カメラ制御回路23の動作を示す。図6はカメラ制御回路23の動作処理手順を示すフローチャートである。この処理はカメラ制御回路23の動作を示し、カメラ制御回路23内のメモリに記憶された補正処理プログラムを、カメラ制御回路23内のCPUが実行することによって、その動作が行われる。
前述したように、CCD12から読み出された撮像信号は、A/D回路14でデジタル映像信号に変換され、WB検出回路22に出力される。WB検出回路22では、デジタル映像信号から被写体部分のホワイトバランスが検出される。
カメラ制御回路23は、WB検出回路22の検出結果である被写体部分のホワイトバランスを取得する(ステップS1)。
また、スミア補正回路15では、WB検出回路22でホワイトバランスが検出された映像信号と同じフレーム内の映像信号のうち、スミア成分だけがライン積分回路51でライン積分され、ラインメモリ60に記憶されている。
カメラ制御回路23は、リミット制御部24を用い、取得したホワイトバランスを基に、ラインメモリ60に記憶されているスミア成分に対する補正量制限値を、色フィルタ毎に所定値となるように補正量制限回路56に設定する(ステップS2)。この後、本処理を終了する。
そして、WB検出およびライン積分が行われたフレームの次のフレームに相当する映像信号がA/D変換器14から出力される。この映像信号から、色フィルタ毎に補正量が制限されたスミア信号(スミア値)が減算回路58で減算され、スミア補正後の映像信号がスミア補正回路15から出力される。
図7はステップS2におけるカメラ制御回路23内のリミット制御部24の動作処理手順を示すフローチャートである。まず、ラインメモリ60から、Rカラムのスミア値SmRおよびBカラムのスミア値SmBを取得する(ステップS11)。このステップ処理では、処理が行われる度、最初のカラムから順にスミア値が取得される。
Bカラムのスミア値SmBがスミア上限値Smthを越えているか否かを判別する(ステップS12)。スミア値SmBがスミア上限Smthを越えている場合、R画素スミア上限値SmthR、B画素スミア上限値SmthB、G1画素スミア上限値SmthG1、G2画素スミア上限値SmthG2を再設定する処理に移行する。
即ち、数式(5)に従って、スミア上限値SmthR、SmthB、SmthG1、SmthG2を計算する(ステップS13)。
(SmR−SmthR)/Cr=(SmR−SmthG2)/Cg2=(SmB−SmthB)/Cb=(SmB−SmthG1)/Cg1 …… (5)
ここで、R、B、G1、G2はそれぞれR画素値、B画素値、G1画素値、G2画素値である。また、Cr、Cb、Cg1、Cg2はそれぞれR画素、B画素、G1画素、G2画素のWB係数である。
計算されたスミア上限値SmthR、SmthB、SmthG1、SmthG2をスミア補正回路15に設定する(ステップS14)。この後、全画素について処理が終了したか否かを判別する(ステップS15)。全画素について処理が終了していない場合、ステップS11の処理に戻り、次のカラムに対する処理が行われる。一方、全画素について処理が終了している場合、本処理を終了する。
なお、上記実施形態では、ステップS12でBカラムのスミア値SmBがスミア上限値Smthを越えているか否かを判別した。Bカラムのスミア値SmBの代わりに、Rカラムのスミア値SmRがスミア上限値Smthを越えているか否かを判別し、同様の処理を行うようにしてもよい。
このように、本実施形態の撮像装置によれば、強いスミア補正を避けるためにスミア補正量を制限する際、補正される映像信号の色フィルタ毎にスミア補正量の制限を変化させるので、スミア現象の発生を抑制し、スミア補正部分の色つきを防ぐことができる。
また、補正される映像信号の色フィルタ毎にスミア補正量の制限を変化させる際、スミア値と被写体のホワイトバランス情報を用いるので、被写体の色温度に適応して、スミア補正部分の色つきを防ぐことができる。
さらに、スミア値と被写体のホワイトバランス情報を用いて、補正される映像信号の色フィルタ毎にスミア補正量の制限を変化させる際、補正される映像信号の色フィルタ毎のリミット値(補正量制限値)でスミア補正量を制限する。このとき、リミット値からの超過分によってホワイトバランス処理後に色がつくことが無いように、色フィルタ毎のリミット値を設定する。これにより、スミア補正量の補正残り分で色がついてしまうことが無く、より正確に被写体の色温度に適応して、スミア補正部分の色つきを防ぐことができる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
例えば、上記実施形態では、スミア補正回路はハードウェア回路で構成されたが、CPUがROMに格納されたプログラムを実行することによってスミア補正回路の機能が実現されるように構成されてもよい。
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、前述した実施形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
第1の実施形態における撮像装置の構成を示すブロック図である。 スミア補正回路15の構成を示すブロック図である。 CCD12の画素領域を示す図である。 補正量制限回路56の入出力特性を示すグラフである。 カラーフィルタ毎のスミア補正量の制限を示す図である。 カメラ制御回路23の動作処理手順を示すフローチャートである。 ステップS2におけるカメラ制御回路23内のリミット制御部24の動作処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
15 スミア補正回路
22 ホワイトバランス(WB)検出回路
23 カメラ制御回路
24 リミット制御部
52 OB積分回路
51 ライン積分回路
54、58 減算器
56 補正量制限回路
60 ラインメモリ

Claims (6)

  1. 複数の異なる色フィルタを有する撮像素子で被写体を撮像する撮像装置であって、
    前記撮像素子から順次出力される信号に含まれるスミア信号を検出し、当該スミア信号を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に順次記憶されるスミア信号に基づいてスミア補正量を算出する算出手段と、
    前記撮像素子から順次出力される信号に対応する前記撮像素子内の色フィルタを判別する判別手段と、
    前記判別手段による判別結果に基づいて前記色フィルタに応じた制限値で前記スミア補正量を制限する制限手段と、
    前記撮像素子から出力される信号から前記制限されたスミア補正量を減算する減算手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像素子から出力される映像信号のホワイトバランスを検出する検出手段を備え、
    前記制限手段は、前記記憶されたスミア信号および前記検出されたホワイトバランスを用いて、前記色フィルタ毎に前記スミア補正量の制限値を設定することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記制限手段は、前記記憶されたスミア信号の、前記色フィルタ毎に設定された制限値からの超過分の比が、前記検出されたホワイトバランスと合うように、前記色フィルタ毎の制限値を設定することを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  4. 複数の異なる色フィルタを有する撮像素子で被写体を撮像する撮像装置から出力される映像信号を補正する映像信号補正方法であって、
    前記撮像素子から順次出力される信号に含まれるスミア信号を検出し、当該スミア信号を記憶する記憶ステップと、
    前記記憶ステップにて順次記憶されるスミア信号に基づいてスミア補正量を算出する算出ステップと、
    前記撮像素子から順次出力される信号に対応する前記撮像素子内の色フィルタを判別する判別ステップと、
    前記判別ステップによる判別結果に基づいて前記色フィルタに応じた制限値で前記スミア補正量を制限する制限ステップと、
    前記撮像素子から出力される信号から前記制限されたスミア補正量を減算する減算ステップとを備えることを特徴とする映像信号補正方法。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置を実現するための、コンピュータにより読み取り可能なプログラム。
  6. 請求項5に記載のプログラムを格納したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
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