JP4843576B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ Download PDF

Info

Publication number
JP4843576B2
JP4843576B2 JP2007195035A JP2007195035A JP4843576B2 JP 4843576 B2 JP4843576 B2 JP 4843576B2 JP 2007195035 A JP2007195035 A JP 2007195035A JP 2007195035 A JP2007195035 A JP 2007195035A JP 4843576 B2 JP4843576 B2 JP 4843576B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
back metal
disk
friction pad
plate
shim plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007195035A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009030719A (ja
Inventor
隆裕 徳永
茂 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2007195035A priority Critical patent/JP4843576B2/ja
Publication of JP2009030719A publication Critical patent/JP2009030719A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4843576B2 publication Critical patent/JP4843576B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、例えば自動車等の車両に制動力を付与するのに好適に用いられるディスクブレーキに関する。
一般に、自動車等の車両に設けられるディスクブレーキは、ディスクの回転方向に離間してディスクの外周側を軸方向に跨ぐ一対の腕部を有し車両の非回転部分に取付けられる取付部材と、該取付部材の各腕部に摺動可能に設けられたキャリパと、前記取付部材の各腕部に摺動可能に支持され該キャリパによりディスクの両面に押圧される一対の摩擦パッドと、該摩擦パッドとキャリパとの間に配置され該摩擦パッドの裏金に取付けられるシム板等とにより構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−318301号公報
この種の従来技術によるディスクブレーキは、車両の運転者等がブレーキ操作を行ったときに、キャリパのインナ側に設けたピストンを外部からの液圧供給によりディスク側に摺動変位させ、インナ側の摩擦パッドをディスクに押圧する。そして、キャリパは、このときの反力で取付部材に対して摺動変位し、そのアウタ脚部とピストンとの間で各摩擦パッドをディスクの両面に押圧することによって、回転するディスクに制動力を付与するものである。
そして、摩擦パッドの裏金に取付けられるシム板は、キャリパと摩擦パッドとの間に介在することにより、ディスクからの回転力がブレーキ操作時に摩擦パッドを介してキャリパに伝わるのを抑え、所謂ブレーキ鳴きと呼ばれる現象が発生するのを低減させるものである。
ところで、上述した従来技術では、摩擦パッドの裏金に取付けるためにシム板に設けた取付け用の爪部が、摩擦パッドの裏金に線接触状態で係止する構成としているので、シム板の爪部が裏金の端面側に引っ掛り易くなり、シム板が裏金の裏面に沿って滑らかに摺動できないことがある。
このため、車両のブレーキ操作時には、シム板の摺動性不足が原因となってディスクからの回転力が摩擦パッドを介してキャリパへと伝わることにより、ブレーキ鳴き現象を十分に抑えることができず、ブレーキ性能を向上することができないという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、摩擦パッドに対するシム板の摺動性を向上させることにより、ブレーキ鳴き等を効果的に低減して、ブレーキ性能を高めることができるようにしたディスクブレーキを提供することにある。
上述した課題を解決するために本発明は、キャリパによってディスクの両面に押圧される一対の摩擦パッドと、該摩擦パッドと前記キャリパとの間に配置され該摩擦パッドの裏金に取付けるための取付部を有したブレーキ鳴き防止用のシム板とを備えてなるディスクブレーキに適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記シム板に設けられた前記取付部は、前記裏金の周面に向かって突出する突出部で点接触または点接触に近い状態で前記裏金の周面に当接し、該突出部が前記裏金の周面に対してディスクの周方向に変位可能な構成となっていることにある。
請求項2の発明が採用する構成の特徴は、シム板に設けられた前記取付部は、ディスク周方向の一部が前記裏金の周面に向かって突出する突出部となって前記裏金の周面に当接し、該突出部は、前記裏金の周面への当接部位が凸球面状に構成されていることにある。
また、請求項3の発明によると、前記シム板の前記取付部には、前記裏金の周面に点接触する球状凸部を形成してなる構成としている。
また、請求項4の発明によると、前記シム板の前記取付部と前記裏金の周面との間には、両者の摺動抵抗を小さくする球状部材を配設してなる構成としている。
さらに、請求項5の発明によると、前記シム板は、前記摩擦パッドの裏金に沿ってディスクの周方向と径方向とに延びる平板部と、該平板部の径方向外側に設けられた外側取付部と、前記平板部の径方向内側に設けられた内側取付部とを有し、前記外側取付部と内側取付部とよって前記平板部がディスクの径方向に位置ずれするのを規制する構成とし、前記突出部が前記内側取付部に設けられる構成としている。
上述の如く、請求項1の発明によれば、シム板の取付部は、裏金の周面に向かって突出する突出部で点接触または点接触に近い状態で前記裏金の周面に当接し、該突出部が前記裏金の周面に対してディスクの周方向に変位可能な構成としているので、また、請求項2の発明によると、シム板に設けられた取付部は、ディスク周方向の一部が裏金の周面に向かって突出する突出部となって前記裏金の周面に当接し、該突出部は、前記裏金の周面への当接部位が凸球面状に構成されているので、摩擦パッドの裏金の周面とシム板の取付部との間に発生する摺動抵抗を小さく減じることができ、ディスクの周方向、即ち回転方向での摩擦パッドに対するシム板の摺動性を向上させることができる。
即ち、車両のブレーキ操作時にディスクからの回転力が摩擦パッドに伝わり、該摩擦パッドがディスクの回転方向に変位した場合でも、摩擦パッドの裏金とキャリパとの間に介在するシム板は、裏金に対してディスクの周方向に摺動変位することにより、このときの回転力がキャリパ側に伝わるのを防ぐことができ、キャリパ等の変形を抑えることができる。従って、摩擦パッドに対するシム板の摺動性を向上させることにより、ディスクからの回転力が摩擦パッドを介してキャリパに伝わるのを抑えることができ、車両のブレーキ鳴き等を効果的に低減することができる。
また、請求項3の発明によると、シム板の取付部には、裏金の周面に点接触する球状凸部を形成する構成としているので、シム板の取付部と裏金の周面との間の摺動抵抗を球状凸部によって小さく減じることができ、シム板の摺動性を向上することができる。
また、請求項4の発明は、シム板の取付部と裏金の周面との間に、両者の摺動抵抗を小さくする球状部材を配設する構成としているので、シム板の取付部と裏金の周面との間の摺動抵抗を球状部材によって小さく減じることができ、シム板の摺動性を向上することができる。
さらに、請求項5の発明によると、シム板の平板部に設けた内側取付部、外側取付部のうち、例えば裏金の内周面側に当接する内側取付部は、前記裏金の内周面に対してディスクの周方向に変位可能な突出部を設ける構成としているので、シム板の内側取付部と裏金の内周面との間の摺動抵抗を小さく減じることができ、シム板の平板部を裏金の裏面に沿ってディスクの周方向へと滑らかに摺動変位させ、シム板の摺動性を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態によるディスクブレーキを、添付図面に従って詳細に説明する。
ここで、図1ないし図7は本発明の第1の実施の形態を示している。図中、1は回転するディスクを示し、このディスク1は、例えば車両が前進方向に走行するときに車輪(図示せず)と共に図1中の矢示A方向に回転するものである。
2は車両の非回転部分に取付けられるキャリアとしての取付部材で、該取付部材2は、図1に示す如く、ディスク1の回転方向(周方向)に離間してディスク1の外周を跨ぐようにディスク1の軸方向に延びた一対の腕部2A,2Aと、該各腕部2Aの基端側を一体化するように連結して設けられ、ディスク1のインナ側となる位置で前記車両の非回転部分に固定される厚肉の支承部2B(図2参照)等とから構成されている。
また、取付部材2には、ディスク1のアウタ側となる位置で腕部2A,2Aの先端側を互いに連結する補強ビーム2Cが図1、図2に示す如く弓形状をなして一体に形成されている。これにより、取付部材2の各腕部2A,2Aは、ディスク1のインナ側で支承部2Bにより一体的に連結され、アウタ側では補強ビーム2Cにより一体的に連結されるものである。
そして、腕部2Aの長さ方向(ディスク1の軸方向)中間部には、図2中に示すようにディスク1の外周(回転軌跡)に沿って円弧状に延びるディスクパス部3が形成され、該ディスクパス部3の両側(ディスク1の軸方向両側)には、インナ側,アウタ側のパッドガイド4がそれぞれ形成されている。また、各腕部2Aには、例えば図1中に示すようにピン穴2Dがそれぞれ設けられ、これらのピン穴2D内には、後述の摺動ピン8が摺動可能に挿嵌されるものである。
4,4,…は取付部材2の各腕部2Aにそれぞれ設けられたパッドガイドで、これらのパッドガイド4は、図1に示す如く断面コ字形状をなす凹溝として形成され、後述の摩擦パッド10が摺動変位する方向(ディスク1の軸方向)に延びている。そして、これらのパッドガイド4は、ディスクパス部3の軸方向両側に位置し、各腕部2Aの基端側(インナ側)と先端側(アウタ側)とにそれぞれ配設されている。
5,5,…は各パッドガイド4の径方向内側に位置して取付部材2の各腕部2Aに設けられたトルク受部で、これらのトルク受部5は、図1に示す如くパッドガイド4の下側壁面に対しほぼ垂直となってディスク1の径方向内側へと延びる平坦な受承面部として形成されている。そして、これらのトルク受部5も各パッドガイド4と同様に、ディスクパス部3の軸方向両側(ディスク1の両側)に位置し、各腕部2Aの基端側(インナ側)と先端側(アウタ側)とにそれぞれ配設されるものである。
ここで、各トルク受部5のうち、矢示A方向に回転するディスク1の回転方向出口側(以下、回出側という)に位置するトルク受部5は、ブレーキ操作時に後述の摩擦パッド10がディスク1から受ける制動トルクを裏金11の平坦面部11D、パッドスプリング16の延設板部16Bを介して受承する。また、矢示A方向に回転するディスク1の回転方向入口側(以下、回入側という)に位置するトルク受部5は、このときに摩擦パッド10の平坦面部11Dから後述するパッドスプリング15の延設板部15Bを介して僅かに離間した状態に置かれるものである。
6は取付部材2に摺動可能に設けられたキャリパで、該キャリパ6は、図1に示す如くディスク1の一側(インナ側)に設けられたインナ脚部6Aと、取付部材2の各腕部2A間でディスク1の外周側を跨ぐようにインナ脚部6Aからディスク1の他側(アウタ側)へと延設されたブリッジ部6Bと、該ブリッジ部6Bの先端側(アウタ側)からディスク1の径方向内向きに延び、先端側が二又状をなしたアウタ脚部6Cとにより構成されている。
ここで、キャリパ6のインナ脚部6Aには、後述のピストン9が摺動可能に挿嵌されるシリンダ穴7(図2参照)が形成されている。また、インナ脚部6Aには、図1中の左,右方向に突出する一対のピン取付部6D,6Dが設けられ、該各ピン取付部6Dは、キャリパ6全体を後述の摺動ピン8を介して取付部材2の各腕部2Aに摺動可能に支持させるものである。
一方、キャリパ6のアウタ脚部6Cは、図2に示す如く後述するアウタ側の摩擦パッド10にシム板13を介して当接している。そして、アウタ脚部6Cは、ブレーキ操作時にピストン9との間でインナ側,アウタ側の摩擦パッド10をディスク1の両面に向けて押圧するものである。
8はキャリパ6を取付部材2に摺動可能に支持させる支持部材としての摺動ピン(図1中に一方のみ図示)で、これらの摺動ピン8は、キャリパ6の各ピン取付部6Dにそれぞれボルト等を用いて締結され、その先端側は取付部材2の各腕部2A(ピン穴2D)内に向けて延びている。そして、各摺動ピン8の先端側は、図1中に例示するように取付部材2の各ピン穴2D内に摺動可能に挿嵌され、キャリパ6は、これらの摺動ピン8を介して取付部材2の各腕部2Aに摺動可能に支持されるものである。
9はキャリパ6のインナ脚部6Aに設けられたピストンで、該ピストン9は、図2に示す如く有底筒状体として形成され、インナ脚部6Aのシリンダ穴7内に摺動可能に挿嵌されている。そして、ピストン9は、インナ脚部6Aのシリンダ穴7内に外部からブレーキ液圧が供給されると、このときの液圧力でディスク1側に向けて摺動変位され、後述するインナ側の摩擦パッド10をディスク1の一側面に押圧するものである。
この場合、ピストン9は、その開口端(先端)が後述するインナ側の摩擦パッド10にシム板13を介して当接している。そして、車両のブレーキ操作時には、ピストン9の開口端側がシム板13に当接した状態で摩擦パッド10をディクス1の表面に向けて押圧するものである。
10,10はディスク1の両面に対向して配置されたインナ側,アウタ側の摩擦パッドで、これらの摩擦パッド10は、図1〜図4に示す如く、ディスク1の周方向(回転方向)に延びる平板状の裏金11と、該裏金11の表面側に固着して設けられディスク1の表面に摩擦接触する摩擦材としてのライニング12等とにより構成されている。そして、摩擦パッド10の裏金11には、その長さ方向(ディスク1の周方向)両端側に嵌合部としての耳部11A,11Aが凸形状をなして設けられている。
ここで、裏金11の各耳部11Aは、後述するパッドスプリング15,16の各案内板部15A,16Aを介して取付部材2の各パッドガイド4内にそれぞれ摺動可能に挿嵌されている。そして、インナ側,アウタ側の摩擦パッド10は、ブレーキ操作時にキャリパ6によってディスク1の両面に押圧され、このときに裏金11の各耳部11Aがパッドガイド4に沿ってディスク1の軸方向に摺動変位するものである。
また、摩擦パッド10の裏金11は、図3に示す如く全体として扇形状をなす平板材により形成され、それぞれ円弧状をなして延びる外周側の外径部11Bと内周側の内径部11Cとを有している。また、裏金11の長さ方向両側(ディスク1の回入側,回出側)には、各耳部11Aの突出方向に対しほぼ垂直となってディスク1の径方向内側へと延びる平坦面部11D,11Dが形成され、これらの平坦面部11Dと内径部11Cとの間には、左,右の傾斜面部11E,11Eと後述するシム板13用のガイド面部11F,11Fとが形成されている。
そして、摩擦パッド10(裏金11)の傾斜面部11E,11Eには、後述するパッドスプリング15,16のパッド付勢部15C,16Cが弾性的に当接し、これにより摩擦パッド10は、傾斜面部11Eに垂直な方向(ディスク1の径方向外側と周方向の内側とに向けた斜め方向)に常時付勢されるものである。また、左,右のガイド面部11F,11Fは、裏金11の内径部11Cと左,右の傾斜面部11Eとの間に位置し、左,右方向へと水平に延びる平坦な摺動面として形成されている。そして、裏金11の内周面は、内径部11C、傾斜面部11Eおよびガイド面部11F等により構成されるものである。
一方、摩擦パッド10(裏金11)の各平坦面部11Dのうちディスク1の回出側に位置する平坦面部11Dは、例えば車両のブレーキ操作時に摩擦パッド10がディスク1から受ける制動トルク(図1中の矢示A方向の回転トルク)により、取付部材2の回出側の腕部2A(トルク受部5)にパッドスプリング16の延設板部16Bを介して当接し続け、両者の当接面間で取付部材2によりブレーキ操作時の制動トルクは受承されるものである。
13,13は各摩擦パッド10の裏金11に着脱可能に設けられた所謂ブレーキ鳴き防止用のシム板で、該各シム板13は、図1、図3に示す如く摩擦パッド10の裏金11に沿ってディスク1の周方向と径方向とに延びる平板部13Aと、該平板部13Aの長さ方向(ディスク1の周方向)中間部から径方向外側に向けて突設されると共に裏金11の板厚方向に向け略L字状に屈曲して形成され、その先端側が裏金11の外径部11Bに摺動可能に取付けられる外側取付部13Bと、後述する内側取付部13C,13C等とを含んで構成されている。
ここで、内側取付部13C,13Cは、図3に示すように平板部13Aの径方向内側部位のうち、外側取付部13Bを基準として左,右対称となる位置からディスク1の径方向内側に向けて突設されると共に裏金11の板厚方向に向けL字状に屈曲して形成されている。そして、各内側取付部13Cの先端側は、裏金11のガイド面部11Fに後述の球状凸部14(図4参照)を介して摺動可能に取付けられる。
このように、シム板13は、外側取付部13Bと内側取付部13C,13Cとが裏金11の外径部11Bと左,右のガイド面部11Fとに取付けられることにより、裏金11の内,外周面をディスク1の径方向両側から挟み、摩擦パッド10に対し径方向で位置決めされる。これによって、シム板13の平板部13Aは、摩擦パッド10の裏金11に対してディスク1の径方向に位置ずれするのが規制されるものである。
14はシム板13の内側取付部13Cに設けられた球状凸部で、この球状凸部14は、図4〜図6に示すようにシム板13の内側取付部13Cに、例えば先端面が球形の押圧工具(図示せず)等を用いてプレス加工を施すことにより球面状の凸部として形成されている。そして、球状凸部14は、内側取付部13Cの内側面から上向きに突出する突出部としての凸球面14Aを有し、この凸球面14Aが裏金11のガイド面部11Fに球面で点接触する、言い換えれば、内側取付部13Cのディスク1の周方向の一部が当接することにより、裏金11のガイド面部11Fとシム板13の内側取付部13Cとの間の摺動抵抗を小さく減じるものである。なお、凸球面14Aは、内側取付部13Cのガイド面部11Fとの対向面のほぼ中央部に設けられているが、内側取付部13Cのガイド面部11Fとの対向面の他の部位にずらしても良いものである。
15はディスク1の回入側に配置される回入側のパッドスプリングで、該パッドスプリング15は、取付部材2の各腕部2Aのうち回入側に位置する腕部2Aに取付けられ、後述する回出側のパッドスプリング16との間でインナ側,アウタ側の摩擦パッド10を弾性的に支持すると共に、これらの摩擦パッド10の摺動変位を滑らかにするものである。そして、回入側のパッドスプリング15は、ばね性を有するステンレス鋼板等を図1に示すように曲げ加工(プレス成形)することにより形成されている。
ここで、パッドスプリング15は、取付部材2の各パッドガイド4内に嵌合するように略コ字状に折曲げて形成され、ディスク1のインナ側とアウタ側とで互いに離間した一対の案内板部15Aと、該各案内板部15Aの下端側(ディスク1の径方向内側)から摩擦パッド10(裏金11)の各平坦面部11Dとトルク受部5との間を下向きに延びたインナ側とアウタ側の延設板部15Bと、該延設板部15Bの下端(ディスク1の径方向内側部位)からディスク1の周方向内側に向けて略L字状又はS字状に屈曲して形成されたインナ側とアウタ側のパッド付勢部15Cとを含んで構成されている。
そして、パッドスプリング15の各案内板部15Aは、取付部材2の各パッドガイド4に嵌合して取付けられ、摩擦パッド10の裏金11を凸形状の耳部11Aを介してディスク1の軸方向に案内する機能を有している。また、パッドスプリング15の各パッド付勢部15Cは、裏金11の各傾斜面部11Eに左,右両側から弾性的に当接することにより、摩擦パッド10の裏金11をディスク1の径方向外側と周方向の内側との斜め方向に向けて弾性的に付勢するものである。
16はディスク1の回出側に配置される回出側のパッドスプリングで、該パッドスプリング16は、取付部材2の各腕部2Aのうち回出側に位置する腕部2Aに取付けられ、前述した回入側のパッドスプリング15との間でインナ側,アウタ側の摩擦パッド10を弾性的に支持すると共に、これらの摩擦パッド10の摺動変位を滑らかにするものである。そして、回出側のパッドスプリング16は、前述した回入側のパッドスプリング15とほぼ同様に構成され、図1に示すようにインナ側とアウタ側の案内板部16A、延設板部16Bおよびパッド付勢部16C等を含んで構成されている。
本実施の形態によるディスクブレーキは上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
まず、車両のブレーキ操作時には、キャリパ6のインナ脚部6A(シリンダ穴7)にブレーキ液圧を供給することにより、図2に示すピストン9をディスク1に向けて摺動変位させ、これによってインナ側の摩擦パッド10をディスク1の一側面に押圧する。そして、このときにはキャリパ6がディスク1からの押圧反力を受けるため、キャリパ6全体が取付部材2の腕部2Aに対してインナ側に摺動変位し、アウタ脚部6Cがアウタ側の摩擦パッド10をディスク1の他側面に押圧する。
これにより、インナ側とアウタ側の摩擦パッド10は、図1中の矢示A方向に回転しているディスク1を、両者の間で軸方向両側から強く挟持することができ、ディスク1に制動力を与えることができる。そして、ブレーキ操作を解除したときには、ピストン9への液圧供給が停止されることにより、インナ側とアウタ側の摩擦パッド10がディスク1から離間し、再び非制動状態に復帰する。
また、このようなブレーキ操作時、解除時(非制動時)に、摩擦パッド10の裏金11は、左,右の傾斜面部11E,11Eがパッドスプリング15,16のパッド付勢部15C,16Cによりディスク1の径方向外側に向けて付勢され、裏金11の各耳部11Aは、取付部材2の各腕部2Aのうちパッドガイド4の上側壁面にパッドスプリング15,16の案内板部15A,16Aを介して摺接するように押圧される。
このため、摩擦パッド10が車両走行時の振動等でディスク1の径方向および周方向にガタ付いたりするのを、パッドスプリング15,16に設けたパッド付勢部15C,16Cの弾性力(付勢力)により規制することができる。そして、ブレーキ操作時には、摩擦パッド10がディスク1から受ける制動トルク(矢示A方向の回転トルク)を受け、このときには回出側の平坦面部11Dが取付部材2のトルク受部5にパッドスプリング16の延設板部16Bを介して当接し続けるので、ブレーキ操作時の制動トルクを回出側の腕部2A(トルク受部5)により受承することができる。
ところで、車両のブレーキ操作時には、ディスク1からの回転力が摩擦パッド10に伝わり、該摩擦パッド10がディスク1の回転方向(矢示A方向)に僅かに変位する。そして、このような場合にシム板13の摺動性が悪いと、ディスク1からの回転力が摩擦パッド10を介してキャリパ6のインナ脚部6A、アウタ脚部6Cへと伝わることがあり、所謂ブレーキ鳴きの発生原因となってしまう。
そこで、本実施の形態によれば、シム板13の平板部13Aに設けた径方向外側の外側取付部13Bと径方向内側の内側取付部13C,13Cのうち、裏金11の内周面側で左,右のガイド面部11Fに当接する各内側取付部13Cには、その凸球面14Aが裏金11のガイド面部11Fに点接触する球状凸部14を一体に形成する構成としている。
このように、シム板13の内側取付部13Cに設けた球状凸部14は、裏金11のガイド面部11Fに凸球面14Aで点接触することにより、摩擦パッド10の裏金11とシム板13の内側取付部13Cとの間に発生する矢示B,B方向(図6、図7参照)の摺動抵抗を小さく減じることができ、摩擦パッド10に対するシム板13の摺動性を向上させることができる。
この結果、車両のブレーキ操作時にディスク1からの回転力が摩擦パッド10に伝わり、該摩擦パッド10がディスク1の回転方向に変位した場合でも、摩擦パッド10の裏金11とキャリパ6との間に介在するシム板13を、裏金11に対して図6、図7中の矢示B,B方向(ディスク1の周方向)へと滑らかに摺動変位させ、このときの回転力がキャリパ6側に伝わるのを防ぐことができ、キャリパ6等の変形を小さく抑えることができる。
従って、本実施の形態では、シム板13の内側取付部13Cに球状凸部14を設けることにより、摩擦パッド10に対するシム板13の摺動性を向上させることができ、ディスク1からの回転力が摩擦パッド10を介してキャリパに伝わるのを抑えることができると共に、車両のブレーキ鳴き等を効果的に低減することができる。
次に、図8ないし図10は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。然るに、本実施の形態の特徴は、シム板13の内側取付部13Cに設ける球状凸部21を、その平面形状が図10に示す如く正方形状をなすように形成したことにある。
ここで、球状凸部21は、例えば先端面が四角錐形状をなす押圧工具(図示せず)等を、シム板13の内側取付部13Cに押付けるようにプレス加工を施すことにより形成されている。そして、球状凸部21は、内側取付部13Cの内側面から上向きに突出する凸面21Aを有し、この凸面21Aも微視的には凸球面状をなして形成されている。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、シム板13の内側取付部13Cに設けた球状凸部21が、点接触または点接触に近い状態で裏金11のガイド面部11Fに当接することにより、裏金11のガイド面部11Fとシム板13の内側取付部13Cとの間に生じる矢示B,B方向の摺動抵抗を小さく減じることができ、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
次に、図11ないし図13は本発明の第3の実施の形態を示し、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。然るに、本実施の形態の特徴は、シム板13の内側取付部13Cに設ける球状凸部31を、その平面形状が図13に示す如く長円形状をなすように形成したことにある。
ここで、球状凸部31は、例えば先端面が球形状で、かつ長円形状をなす押圧工具(図示せず)等を、シム板13の内側取付部13Cに押付けるようにプレス加工を施すことにより形成されている。そして、球状凸部31は、内側取付部13Cの内側面から上向きに突出する凸面31Aを有し、この凸面31Aも微視的には凸球面状をなして形成されている。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、シム板13の内側取付部13Cに設けた球状凸部31が、点接触または点接触に近い状態で裏金11のガイド面部11Fに当接することにより、裏金11のガイド面部11Fとシム板13の内側取付部13Cとの間に生じる矢示B,B方向の摺動抵抗を小さく減じることができ、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
次に、図14ないし図16は本発明の第4の実施の形態を示し、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。然るに、本実施の形態の特徴は、シム板13の内側取付部13Cに凹窪部41を形成し、該凹窪部41と裏金11のガイド面部11Fとの間に球状部材としてのボール42を転動可能に配設する構成としたことにある。
ここで、凹溝からなる凹窪部41は、シム板13の内側取付部13Cにプレス加工等を施すことによって成形され、ボール42を部分的に収容できるように、例えばボール42の外径に対して1/5〜1/3程度の溝深さを有している。そして、凹窪部41は、その底面がボール42に対応して凹湾曲状をなす転動面41Aとなり、その平面形状は図16に示すように長円形状をなして形成されている。
また、ボール42は、例えば鋼球等の剛性が高い材料をにより球体として形成されている。そして、ボール42は、裏金11のガイド面部11Fと凹窪部41の転動面41Aとの間に点接触状態で配置され、シム板13が摩擦パッド10の裏金11に対して図15、図16中の矢示B,B方向に滑らかに摺動変位するのを補償するものである。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、シム板13の平板部13Aを裏金11の裏面に沿ってディスク1の周方向へと滑らかに摺動変位させ、シム板13の摺動性を向上することができ、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
特に、本実施の形態では、シム板13の内側取付部13Cに設けた凹窪部41と、裏金11のガイド面部11Fとの間に球形のボール42を転動可能に配置することにより、裏金11のガイド面部11Fとシム板13の内側取付部13Cとの間に生じる矢示B,B方向の摺動抵抗を、より一層に小さく減じることができる。
次に、図17ないし図19は本発明の第5の実施の形態を示し、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。然るに、本実施の形態の特徴は、シム板13の内側取付部13Cに凹窪部51を形成し、該凹窪部51と裏金11のガイド面部11Fとの間に球状部材としてのボール52を転動可能に配設する構成としたことにある。
ここで、凹窪部51は、シム板13の内側取付部13Cにプレス加工等を施すことにより、前記第4の実施の形態で述べた凹窪部41とほぼ同様に形成されている。しかし、この場合の凹窪部51は、その底面51Aが僅かに斜めに傾斜したすり鉢状をなす転動面として形成され、その平面形状は図19に示すように楕円または長円形状をなして形成されている。
そして、底面51Aがすり鉢状をなす凹窪部51は、裏金11のガイド面部11Fと凹窪部51の底面51Aとの間でボール52をほぼ定位置に保持し、ボール52が底面51Aに対して矢示B,B方向に相対変位するのを抑える機能を有している。また、ボール52は、前記第4の実施の形態で述べたボール42と同様に形成され、裏金11のガイド面部11Fと凹窪部51の底面51Aとの間に点接触状態で配置されることにより、シム板13が摩擦パッド10の裏金11に対して図18、図19中の矢示B,B方向に滑らかに摺動変位するのを補償するものである。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、シム板13の平板部13Aを裏金11の裏面に沿ってディスク1の周方向へと滑らかに摺動変位させ、シム板13の摺動性を向上することができ、例えば前述した第4の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
特に、本実施の形態では、底面51Aがすり鉢状をなす凹窪部51を採用することにより、ボール52が底面51Aに対して矢示B,B方向等に相対変位するのを抑えることができ、例えばシム板13を繰返し使用するような場合でも、摩擦パッド10の裏金11に対するシム板13の位置ずれ防止を良好に図ることができる。
次に、図20ないし図24は本発明の第6の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、シム板を2枚の板材を重ね合わせて形成し、球形部材としてのボールに対する抜止め機能をシム板に与える構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、61は本実施の形態で採用したシム板で、該シム板61は、第1の実施の形態で述べたシム板13とほぼ同様に形成され、後述の平板部62A,63Aおよび内側取付部62B,63B等を有している。しかし、この場合のシム板61は、例えばシム板13よりも板厚が薄い内板62,外板63を互いに重ね合わせて形成している点で、第1の実施の形態とは異なるものである。
そして、シム板61を構成する内板62,外板63は、摩擦パッド10の裏金11に沿ってディスク1の周方向と径方向とに延びる平板部62A,63Aと、該平板部62A,63Aの径方向内側部位にL字状に屈曲して形成された内側取付部62B,63B等を含んで構成されている。この場合、内板62,外板63の平板部62A,63Aは、第1の実施の形態で述べた平板部13Aに相当し、内側取付部62B,63Bは、第1の実施の形態で述べた内側取付部13Cに相当するものである。
また、シム板61は、内板62の平板部62Aが摩擦パッド10の裏金11に面接触するように配置され、外板63は、例えば図2に示すキャリパ6のアウタ脚部6Cまたはピストン9の端面に当接される。そして、この場合のシム板61も、後述のボール65がボール保持部64と裏金11のガイド面部11Fとの間に点接触状態で配置されることにより、シム板61(内板62,外板63)が摩擦パッド10の裏金11に対して図21、図22中の矢示B,B方向に滑らかに摺動変位するものである。
64は内板62,外板63の内側取付部62B,63Bに設けられたボール保持部で、該ボール保持部64は、外板63の内側取付部63Bに形成された凹球面状の凹部64Aと、該凹部64Aとの間で後述のボール65を転動可能に挟むように内板62の内側取付部62Bに形成され、ボール65の抜止めを行う環状のボール押え64Bとにより構成されている。
65はシム板61のボール保持部64と裏金11のガイド面部11Fとの間に転動可能に配設された球状部材としてのボールで、該ボール65は、前記第4の実施の形態で述べたボール42と同様に形成され、裏金11のガイド面部11Fとシム板61(ボール保持部64)の凹部64Aとの間に点接触状態で配置されている。
そして、ボール65は、図23、図24に示すようにボール保持部64のボール押え64Bから僅かに突出し、その突出面側が裏金11のガイド面部11Fに球面で接触することにより、シム板61(内板62、外板63)が摩擦パッド10の裏金11に対して図21、図22中の矢示B,B方向に滑らかに摺動変位するのを補償するものである。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、シム板61(内板62,外板63)の平板部62A,63Aを裏金11の裏面に沿ってディスク1の周方向へと滑らかに摺動変位させ、シム板61の摺動性を向上することができ、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
特に、本実施の形態では、シム板61(内板62,外板63)の内側取付部62B,63Bに設けたボール保持部64と、裏金11のガイド面部11Fとの間に球形のボール65を転動可能に配置することにより、裏金11のガイド面部11Fに対するシム板61の摺動抵抗を一層小さく減じることができる。しかも、シム板61のボール保持部64には、ボール65を抜止め状態で保持できるので、車両走行時、ブレーキ操作時の振動等でボール65が脱落したりする懸念等も無くすことができる。
なお、前記第1の実施の形態では、シム板13の内側取付部13Cに球状凸部14を設ける場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば摩擦パッドの裏金に球状凸部を設け、この球状凸部をシム板の内側取付部に当接させる構成としてもよい。そして、この点は、第2,第3の実施の形態についても同様である。
また、前記第1の実施の形態では、摩擦パッド10の裏金11に1枚のシム板13を取付ける場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば前述した特許文献1のディスクブレーキの如く、2枚のシム板を重ね合せて用いるタイプであってもよく、この場合には、外側シム板の内側取付部を摩擦パッドの裏金に対して点接触または点接触に近い状態で当接させる構成とすればよい。そして、この点は前記第2〜第6の実施の形態についても同様である。
また、前記第1の実施の形態では、キャリパ6のインナ脚部6Aにシリンダ穴7を介してピストン9を摺動可能に設け、キャリパ6のアウタ脚部6Cをアウタ側の摩擦パッド10に当接させる構成とした所謂フローティングキャリパ型のディスクブレーキを例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばキャリパのインナ側とアウタ側とにそれぞれピストンを設ける構成とした所謂対向ピストン型のディスクブレーキに適用してもよいものである。そして、この点は、前記第2〜第6の実施の形態についても同様である。
本発明の第1の実施の形態によるディスクブレーキを示す一部破断の正面図である。 取付部材、キャリパおよび摩擦パッド等を図1中の矢示II-II方向からみた断面図である。 摩擦パッドにシム板を取付けた状態を示す正面図である。 図3の摩擦パッドとシム板を右方向からみた右側面図である。 摩擦パッドとシム板を図3中の矢示V−V方向からみた拡大断面図である。 摩擦パッドとシム板を図5中の矢示VI−VI方向からみた部分断面図である。 摩擦パッドとシム板を図6の下側からみた底面図である。 第2の実施の形態によるシム板を摩擦パッドと共に示す図5と同様位置での断面図である。 摩擦パッドとシム板を図8中の矢示IX−IX方向からみた部分断面図である。 摩擦パッドとシム板を図9の下側からみた底面図である。 第3の実施の形態によるシム板を摩擦パッドと共に示す図5と同様位置での断面図である。 摩擦パッドとシム板を図11中の矢示 XII−XII 方向からみた部分断面図である。 摩擦パッドとシム板を図12の下側からみた底面図である。 第4の実施の形態によるシム板を摩擦パッドと共に示す図5と同様位置での断面図である。 摩擦パッドとシム板を図14中の矢示XV−XV方向からみた部分断面図である。 摩擦パッドとシム板を図15の下側からみた底面図である。 第5の実施の形態によるシム板を摩擦パッドと共に示す図5と同様位置での断面図である。 摩擦パッドとシム板を図17中の矢示 XVIII−XVIII 方向からみた部分断面図である。 摩擦パッドとシム板を図18の下側からみた底面図である。 第6の実施の形態によるシム板を摩擦パッドと共に示す図5と同様位置での断面図である。 摩擦パッドとシム板を図20中の矢示 XXI−XXI 方向からみた部分断面図である。 摩擦パッドとシム板を図21の下側からみた底面図である。 図20に示す摩擦パッドとシム板の拡大外観図である。 図21に示す摩擦パッドとシム板の拡大外観図である。
符号の説明
1 ディスク
2 取付部材
2A 腕部
6 キャリパ
6A インナ脚部
6C アウタ脚部
9 ピストン
10 摩擦パッド
11 裏金
11A 耳部
11B 外周側の外径部
11C 内周側の内径部
11F ガイド面部
12 ライニング
13,61 シム板
13A,62A,63A 平板部
13B 外側取付部
13C,62B,63B 内側取付部(取付部)
14,21,31 球形凸部(取付部のディスク周方向の一部)
41,51 凹窪部
42,52,65 ボール(球状部材,取付部のディスク周方向の一部)
64 ボール保持部

Claims (5)

  1. キャリパによってディスクの両面に押圧される一対の摩擦パッドと、該摩擦パッドと前記キャリパとの間に配置され該摩擦パッドの裏金に取付けるための取付部を有したブレーキ鳴き防止用のシム板とを備えてなるディスクブレーキにおいて、
    前記シム板に設けられた前記取付部は、前記裏金の周面に向かって突出する突出部で点接触または点接触に近い状態で前記裏金の周面に当接し、該突出部が前記裏金の周面に対してディスクの周方向に変位可能な構成となっていることを特徴とするディスクブレーキ。
  2. キャリパによってディスクの両面に押圧される一対の摩擦パッドと、該摩擦パッドと前記キャリパとの間に配置され該摩擦パッドの裏金に取付けるための取付部を有したブレーキ鳴き防止用のシム板とを備えてなるディスクブレーキにおいて、
    前記シム板に設けられた前記取付部は、ディスク周方向の一部が前記裏金の周面に向かって突出する突出部となって前記裏金の周面に当接し、該突出部は、前記裏金の周面への当接部位が凸球面状に構成されていることを特徴とするディスクブレーキ。
  3. 前記シム板の前記取付部には、前記裏金の周面に点接触する球状凸部を形成してなる請求項1または2に記載のディスクブレーキ。
  4. 前記シム板の前記取付部と前記裏金の周面との間には、両者の摺動抵抗を小さくする球状部材を配設してなる請求項1または2に記載のディスクブレーキ。
  5. 前記シム板は、前記摩擦パッドの裏金に沿ってディスクの周方向と径方向とに延びる平板部と、該平板部の径方向外側に設けられた外側取付部と、前記平板部の径方向内側に設けられた内側取付部とを有し、前記外側取付部と内側取付部とよって前記平板部がディスクの径方向に位置ずれするのを規制する構成とし、
    前記突出部が前記内側取付部に設けられる構成としてなる請求項1,2,3または4に記載のディスクブレーキ。
JP2007195035A 2007-07-26 2007-07-26 ディスクブレーキ Expired - Fee Related JP4843576B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007195035A JP4843576B2 (ja) 2007-07-26 2007-07-26 ディスクブレーキ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007195035A JP4843576B2 (ja) 2007-07-26 2007-07-26 ディスクブレーキ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009030719A JP2009030719A (ja) 2009-02-12
JP4843576B2 true JP4843576B2 (ja) 2011-12-21

Family

ID=40401452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007195035A Expired - Fee Related JP4843576B2 (ja) 2007-07-26 2007-07-26 ディスクブレーキ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4843576B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160061217A (ko) * 2014-11-21 2016-05-31 이래오토모티브시스템 주식회사 자동차용 캘리퍼 브레이크

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5855398B2 (ja) * 2011-09-13 2016-02-09 曙ブレーキ工業株式会社 ディスクブレーキ用パッド組立体
JP5855397B2 (ja) 2011-09-13 2016-02-09 曙ブレーキ工業株式会社 ディスクブレーキ用パッド組立体
JP5736443B1 (ja) 2013-12-19 2015-06-17 川崎重工業株式会社 可変静翼機構

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08177906A (ja) * 1994-12-27 1996-07-12 Toyota Motor Corp ディスクブレーキ装置
JP3863250B2 (ja) * 1997-05-16 2006-12-27 株式会社日立製作所 ディスクブレーキ
JP2005121174A (ja) * 2003-10-20 2005-05-12 Akebono Brake Ind Co Ltd 対向ピストン型ディスクブレーキ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160061217A (ko) * 2014-11-21 2016-05-31 이래오토모티브시스템 주식회사 자동차용 캘리퍼 브레이크

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009030719A (ja) 2009-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5047200B2 (ja) ディスクブレーキ
JP4477540B2 (ja) ディスクブレーキ
JP5215448B2 (ja) ディスクブレーキ
JP4740416B2 (ja) ディスクブレーキ
JP6564947B2 (ja) ディスクブレーキ
WO2017090643A1 (ja) ディスクブレーキ
JP4843576B2 (ja) ディスクブレーキ
JP2015031325A (ja) ディスクブレーキ
JP6746789B2 (ja) ディスクブレーキ
JP5341555B2 (ja) ディスクブレーキ
JP2007271064A (ja) ディスクブレーキ
JP6633421B2 (ja) ディスクブレーキ
JP7012161B2 (ja) ディスクブレーキ
JP6745997B2 (ja) ディスクブレーキ
JP6579969B2 (ja) ディスクブレーキ
JP5714767B2 (ja) ディスクブレーキ
JP6689702B2 (ja) ディスクブレーキ
JP5087491B2 (ja) ディスクブレーキ
JP2007255597A (ja) ディスクブレーキ
JP5714384B2 (ja) ディスクブレーキ
TW201835467A (zh) 碟式制動器
JP2016028216A (ja) ディスクブレーキおよび摩擦パッド
JP2011094696A (ja) ディスクブレーキ
JP2001304308A (ja) フローティングキャリパ型ディスクブレーキ
JP5898489B2 (ja) ディスクブレーキ

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090831

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090904

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20091224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111004

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111007

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4843576

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141014

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees