JPH08177906A - ディスクブレーキ装置 - Google Patents

ディスクブレーキ装置

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JPH08177906A
JPH08177906A JP32506794A JP32506794A JPH08177906A JP H08177906 A JPH08177906 A JP H08177906A JP 32506794 A JP32506794 A JP 32506794A JP 32506794 A JP32506794 A JP 32506794A JP H08177906 A JPH08177906 A JP H08177906A
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JP
Japan
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brake
disc
brake pad
base member
rotor
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JP32506794A
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English (en)
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Makoto Nitta
誠 新田
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動エネルギーの大小に拘わらずブレーキ鳴
きの発生を防止する。 【構成】 ブレーキパッド32の裏板34に取り付けら
れるシム42の端部には、トルク伝達部38を覆う曲面
形状の弾性変形部44が設けられている。このため、ト
ルク伝達部38がトルク受け部40に押し付けられよう
とすると、弾性変形部44の曲面部44Bがブレーキパ
ッド32の振動エネルギーに応じて弾性変形する。この
ため、振動エネルギーに応じた振動減衰力が得られる。
従って、振動エネルギーの大小に拘わらず、ブレーキ鳴
きの発生を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブレーキパッドとトル
ク受け部を含んで構成されるディスクブレーキ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
ディスクブレーキ装置では、ブレーキ作動時にブレーキ
パッドが振動して異音(所謂ブレーキ鳴き)が生じるこ
とが指摘されている。この不具合を解消するべく適用し
得る構成の一例が実開平4−14827号公報に開示さ
れており、以下この公報に開示された構成について説明
する。
【0003】図7に示されるように、この公報に開示さ
れたディスクブレーキ装置100は、自動車に適用され
るものではなく、工作機102に適用されるディスクブ
レーキ装置である。簡単に説明すると、工作機102は
主軸(C軸)104を軸承する主軸台106を備えてい
る。主軸104には主軸104と共に回転するディスク
プレート108が固着されており、このディスクプレー
ト108の外周部にディスクブレーキ装置100が配設
されている。上記構成によれば、ディスクブレーキ装置
100を作動させてブレーキをかけながら、エンドミル
等の工具110によって工作物112にカム面等を形成
していく。
【0004】図8及び図9に示されるように、上述した
ディスクブレーキ装置100では、シリンダ114内に
収容されたピストン116の軸芯部にピストンロッド1
18が突出配置されている。このピストンロッド118
の先端部には断面コ字形のベース部材120が取り付け
られており、このベース部材120にディスクプレート
108に圧接される摩擦材122が嵌着されている。こ
こで、ベース部材120の両端部には円錐面形状のトル
ク伝達部124が形成されており、これに対応してマウ
ンティング126におけるトルク伝達部124との対向
部位にはV溝状のトルク受け部128を備えた案内プレ
ート130が配設されている。そして、ベース部材12
0のトルク伝達部124と案内プレート130のトルク
受け部128との間に鋼球132が介在されている。
【0005】上述したディスクブレーキ装置100を自
動車のディスクブレーキ装置として使用した場合を想定
すると、以下の効果が得られるものと予想される。
【0006】ブレーキ非作動時では、ベース部材120
のトルク伝達部124及び案内プレート130のトルク
受け部128は、鋼球132と所定の接触面積でそれぞ
れ接触した状態にある。この状態からブレーキ作動時に
なると、ピストン116が加圧されて摩擦材122がデ
ィスクプレート108に圧接され、制動トルクが得られ
る。この際、摩擦材122とディスクプレート108と
の接触面に生じる摩擦力によって、ベース部材120が
ディスクプレート108の回転方向側へ連れ回とうとす
る。このため、ベース部材120のトレーリング側の端
部の方が、リーディング側の端部よりも入力荷重が大き
くなる。従って、ベース部材120に作用する入力荷重
にアンバランスが生じ、このアンバランスによってベー
ス部材120に振動が生じる。この場合、上記構成によ
れば、ベース部材120が振動しても鋼球132とトル
ク受け部128との接触状態は維持されることから、両
者の間に生じる摩擦力によって振動減衰力が得られる。
従って、この振動減衰力によってブレーキ鳴きをある程
度抑制することができるものと予想される。
【0007】しかしながら、上記構成による場合、鋼球
132をトルク伝達部124とトルク受け部128との
間に介在させる構成であるため、比較的強い振動が発生
した場合にも変形せず、一定の接触面積で接触状態を維
持することになる。つまり、振動の強弱に拘わらず、得
られる振動減衰力は一定である。このため、大きな振動
(振動エネルギーが大の場合)に対しては減衰力不足と
なり、ブレーキ鳴きが発生することになる。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、振動エネルギ
ーの大小に拘わらずブレーキ鳴きの発生を防止すること
ができるディスクブレーキ装置を得ることが目的であ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、車輪と共に回
転するディスクロータに対して接離可能に設けられると
共に制動時にディスクロータ側へ押圧されるベース部材
と、このベース部材のディスクロータ側の面に取り付け
られると共にベース部材が押圧されることによりディス
クロータに圧接される摩擦材と、を含んで構成されるブ
レーキパッドと、このブレーキパッドの両側に設けられ
てブレーキパッドを保持すると共に、摩擦材がディスク
ロータに圧接された際にベース部材におけるロータ回転
方向側の端部が当接されるトルク受け部と、を含んで構
成されるディスクブレーキ装置であって、ベース部材に
おけるロータ回転方向側の端部とトルク受け部との間
に、ディスクロータの径方向から見た場合に曲面状とさ
れかつ所定のバネ定数に設定された弾性体を介在させ
た、ことを特徴としている。
【0010】
【作用】上記構成によれば、制動時になると、ブレーキ
パッドのベース部材がディスクロータ側に押圧され、こ
れにより摩擦材がディスクロータに圧接される。このた
め、摩擦材とディスクロータとの接触面に摩擦力が発生
し、制動トルクが得られる。この際、双方の間に生じる
摩擦力によってブレーキパッドはディスクロータの回転
方向側へ連れ回ろうとする。このため、ブレーキパッド
のベース部材のロータ回転方向側の端部が、トルク受け
部に押し付けられる。
【0011】ここで、通常は、ベース部材におけるロー
タ回転方向側の端部がトルク受け部に強く押し付けられ
るにつれて、入力荷重のアンバランスによるブレーキパ
ッドの振動エネルギーも増加していく。しかし、本発明
では、ベース部材におけるロータ回転方向側の端部とト
ルク受け部との間に、ディスクロータの径方向から見た
場合に曲面状とされかつ所定のバネ定数に設定された弾
性体を介在させたので、当該端部がトルク受け部に強く
押し付けられるにつれて弾性体の弾性変形量が増加す
る。このため、弾性体とトルク受け部或いはベース部材
におけるロータ回転方向側の端部との接触面圧が増加す
る。従って、両者の摩擦面における摩擦係数も大きくな
り、摩擦力も増加する。この結果、振動減衰力も増加す
ることになる。すなわち、本発明によれば、ブレーキパ
ッドの振動エネルギーに応じた振動減衰力が得られる。
【0012】
【実施例】以下、図1〜図6を用いて、本発明の一実施
例について説明する。
【0013】図6には本実施例に係るディスクブレーキ
装置10が斜視図にて示されており、又図5にはディス
クキャリパ12が正面図にて示されている。これらの図
に示されるように、車輪と共に回転する円板状のディス
クロータ14の外周部には、浮動型のディスクキャリパ
12が配設されている。ディスクキャリパ12は図示し
ないボルトによって車体側に固定される略コ字形のトル
クメンバ16を備えており、このトルクメンバ16の中
央部にシリンダボディー18が配置されている。
【0014】シリンダボディー18の内部には、ブレー
キ作動時に油入口20に接続された図示しないブレーキ
ホースを介してブレーキ液が供給されることにより、デ
ィスクロータ14側へ移動するピストン22が収容され
ている。また、シリンダボディー18には、ディスクロ
ータ14に対して平行にかつ互いに反対方向へ延出され
た一対の腕部24が形成されている。これらの腕部24
の先端部にはボルト26が螺入されることにより、スラ
イドピン28がそれぞれ固定されている。なお、スライ
ドピン28の軸線方向は、ディスクロータ14の面直交
方向とされている。これらのスライドピン28は、トル
クメンバ16に形成された一対のガイド孔内へ軸方向移
動可能にそれぞれ挿入されている。これにより、シリン
ダボディー18は、スライドピン28の軸線方向に沿っ
て移動可能に支持されている。さらに、シリンダボディ
ー18には略C字状のブリッジ部30が一体に形成され
ており、このブリッジ部30の端部(爪部)はディスク
ロータ14のアウタ側に位置されている。
【0015】上述したディスクキャリパ12内には、デ
ィスクロータ14を挟んで一対のブレーキパッド32が
配設されている。図1及び図2に示されるように、ブレ
ーキパッド32は、ピストン22によって押圧される金
属製の裏板34と、この裏板34におけるディスクロー
タ14側の面に固着される摩擦材36と、を含んで構成
されている。摩擦材36とディスクロータ14との間に
は、所定のクリアランスが設定されている。また、裏板
34は摩擦材36よりも長手方向(ロータ回転方向〔矢
印A方向〕)に長く形成されており、更に長手方向両端
部には矩形ブロック状のトルク伝達部38がそれぞれ突
出形成されている。これに対応して、トルクメンバ16
の長手方向両端部には、トルク受け部40(図1参照)
が形成されている。なお、トルク伝達部38及びトルク
受け部40の各端面形状は、いずれもフラットな平面形
状とされている。
【0016】ここで、上述した裏板34における摩擦材
36と反対側の面には、この裏板34と略同様形状とさ
れた金属製のシム42が密着配置されている。なお、シ
ム42は、一般には裏板34に対して面方向へ微動でき
るようになっており、ブレーキ鳴き低減に資するべく設
けられている。図1に示されるように、このシム42の
長手方向両端部は、裏板34のトルク伝達部38をディ
スクロータ14側へ巻き込むように形成されている(以
下、この部位を「弾性変形部44」と称す)。
【0017】より具体的に説明すると、図2及び図3に
示される如く、弾性変形部44は、裏板34の裏面に密
着される一般部の長手方向両端部からトルク伝達部38
の裏面に沿って延出される延出基部44Aと、この延出
基部44Aから所定の曲率半径r(図3(A)参照)で
円弧面状(図2の斜視図に従って見れば円筒面状)に曲
げられた曲面部44Bと、この曲面部44Bの先端部か
ら再び延出基部44Aに沿って平行に延出されトルク受
け部40の表面に密着される延出端部44Cと、によっ
て構成されている。なお、延出端部44Cはトルク伝達
部38の表面に密着しているのみで固着されていない
が、固着しても差し支えない。従って、トルク伝達部3
8とトルク受け部40との間には弾性変形部44の曲面
部44Bが介在することになり、かつ、当該曲面部44
Bはトルク伝達部38のロータ回転方向側の端面から離
間した状態にある。さらに、ブレーキ作動時にブレーキ
パッド32がロータ回転方向側へ連れ回ると、曲面部4
4Bの中央部がトルク受け部40に当接し、この際に曲
面部44Bは弾性変形する構成である。なお、曲面部4
4Bのバネ定数は、所定の剛性、即ち曲面部44Bが曲
面形状を保持し続ける程度の剛性(更に別言すれば、通
常のブレーキ作動時であれば、トルク伝達部38の端面
と曲面部44Bの内側周面との間の隙間46が潰れない
程度の剛性)が得られる程度のバネ定数に設定されてい
る。
【0018】以下に、本実施例の作用を説明する。ブレ
ーキ非作動時においては、ブレーキ液が供給されないの
で、シリンダボディー18内の油室は縮小されている。
このため、インナ側及びアウタ側のブレーキパッド32
の摩擦材36は、共にディスクロータ14から離間して
いる。
【0019】この状態から、図示しないブレーキペダル
が操作されてブレーキ作動時になると、図示しないブレ
ーキホースを介して油入口20から油室内へブレーキ油
が供給される。このため、ピストン22が押圧されてデ
ィスクロータ14側へ移動する。従って、インナ側のブ
レーキパッド32の裏板34がシム42を介してピスト
ン22に押圧されて、摩擦材36がディスクロータ14
に圧接される。これにより、インナ側の摩擦材36とデ
ィスクロータ14との接触面に摩擦力が発生し、ディス
クロータ14にインナ側での制動トルクが作用する。そ
の一方で、ピストン22の移動と同時に、シリンダボデ
ィー18自体がディスクロータ14から離間する方向へ
移動される。このため、ブリッジ部30を介してその爪
部がディスクロータ14側へ移動する。従って、アウタ
側のブレーキパッド32の裏板34がシム42を介して
押圧されてディスクロータ14側へ移動し、摩擦材36
がディスクロータ14に圧接される。これにより、アウ
タ側の摩擦材36とディスクロータ14との接触面に摩
擦力が発生し、ディスクロータ14にアウタ側での制動
トルクが作用する。
【0020】ところで、インナ側及びアウタ側のブレー
キパッド32の各摩擦材36がディスクロータ14に圧
接されると、ディスクロータ14の回転に伴って摩擦材
36がロータ回転方向(矢印A方向)側へ引きずられる
(連れ回る)。このため、ブレーキパッド32のトレー
リング側のトルク伝達部38がこれに対応して設けられ
たトルク受け部40に押し付けられようとする。
【0021】ここで、本実施例に係る弾性変形部44が
無かった場合には、図4(A)〜(D)のブレーキ鳴き
発生メカニズムを表す模式図に示される如く、ブレーキ
パッド48のトレーリング側のトルク伝達部50の方が
リーディング側のトルク伝達部50よりも大きな荷重が
入力される(図4(A)参照)。この入力荷重のアンバ
ランスのため、ブレーキパッド48にパッド中心軸回り
の回転モーメントが作用する。なお、継続的にみれば、
ブレーキパッド48のトレーリング側のトルク伝達部5
0とリーディング側のトルク伝達部50とに入力される
荷重の大小関係は交互に入れ代わるので、その意味では
図4(B)の如くとなる。この結果、ブレーキパッド4
8は矢印P方向へ振動する(ピッチングモードの振動
〔図4(C)参照〕)。また、荷重の入力状況によって
は、ブレーキパッド48がディスクロータ52に対して
平行に接離して、ブレーキパッド48が矢印Q方向へ振
動する(バウンシングモードの振動〔図4(D)参
照〕)。なお、いずれの振動モードであっても、ブレー
キパッド48の振動エネルギーは、トレーリング側のト
ルク伝達部50がこれに対応するトルク受け部(図示省
略)に押し付けられる際の押圧力が増加するにつれて増
加する。
【0022】通常のブレーキパッドであれば上記の如く
して振動が発生してブレーキ鳴きを引き起こす訳である
が、本実施例では、トレーリング側のトルク伝達部38
はシム42に設けられた弾性変形部44によって覆われ
ているので、トルク受け部40のトルク受け面には弾性
変形部44の曲面部44Bが当接して押し付けられる。
なお、曲面部44Bは所定曲率半径の円弧面とされてい
るから、トルク受け面に押し付けられるのは曲面部44
Bの中央部である。これにより、曲面部44Bの中央部
にはトルク受け部40からの反力が作用し、曲面部44
Bは広がる方向(曲率半径を増加させる方向)へ弾性変
形する。このとき、トレーリング側のトルク伝達部38
のトルク受け部40への押圧力が増加するにつれて、曲
面部44Bの弾性変形量も増加していく。このため、曲
面部44Bとトルク受け部40との接触面圧も増加し、
両者の摩擦面における摩擦係数も増加していく。従っ
て、曲面部44Bとトルク受け部40との間に生じる摩
擦力も増加していくので、ブレーキパッド32に対する
振動減衰力も増加することになる。すなわち、本実施例
によれば、ブレーキパッド32の振動エネルギーの大き
さに応じた振動減衰力が得られる。
【0023】さらに、本実施例では、弾性変形部44の
曲面部44Bが所定の曲率半径rの円弧面とされている
ため、ブレーキパッド32の振動方向に拘わらず、一定
の振動減衰力が得られる。つまり、例えば、ブレーキパ
ッド32に大きな振動エネルギーが発生している場合を
例に採れば、この場合には前述した如く曲面部44Bの
弾性変形量が多くなるが、この際ブレーキパッド32の
状態としてはブレーキパッド32がディスクロータ14
に対して傾いていない中立状態(図3(A)図示状態)
のときもあれば、ブレーキパッド32がディスクロータ
14に対して接近又は離間する方向へ傾いている状態
(図3(B)、(C)図示状態)もある。しかし、本実
施例によれば、ブレーキパッド32がいずれの状態にあ
ったとしても、弾性変形した状態における曲面部44B
とトルク受け部40との接触面積は常に一定である。従
って、ブレーキパッド32の或る振動レベルに対して、
常に安定した振動減衰力が得られることになる。なお、
図3(A)〜(C)において示される矢印Fはトルク受
け部40への押圧力を意味し、矢印Rは反力を意味して
いる。
【0024】このように本実施例では、シム42の長手
方向両端部に弾性変形部44を設けて当該弾性変形部4
4の曲面部44Bをトルク伝達部38とトルク受け部4
0との間に介在させたので、ブレーキパッド32の振動
エネルギーの大小に拘わらずそれに応じた振動減衰力を
得ることができ、これによりバウンシングモードの振動
によるブレーキ鳴き及びピッチングモードの振動による
ブレーキ鳴きの発生を防止することができる。さらに、
本実施例によれば、前述した如く曲面部44Bが所定の
曲率半径rの曲面を成しているので、ブレーキパッド3
2がいずれの方向へ振動しても安定した振動減衰力を得
ることができ、このためピッチングモードの振動による
ブレーキ鳴きの発生に対しては特に有効である。
【0025】なお、本実施例では、シム42の長手方向
両端部に弾性変形部44を設けることでトルク伝達部3
8とトルク受け部40との間に当該弾性変形部44を介
在させたが、これに限らず、トルク受け部40側に別部
品で弾性変形部に相当する弾性体を装着させるようにし
てもよい。
【0026】また、本実施例では、弾性変形部44の曲
面部44Bを所定の曲率半径の円弧面で構成したが、曲
面部の形状は円弧面に限らず、トルク伝達部38或いは
トルク受け部40の形状を加味した上で種々の曲面形状
を選択することが可能である。
【0027】さらに、本実施例では、フローティング型
のディスクブレーキ装置10に本発明を適用したが、こ
れに限らず、他の型のディスクブレーキ装置に対しても
本発明は適用可能である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るディス
クブレーキ装置は、ベース部材におけるロータ回転方向
側の端部とトルク受け部との間に、ディスクロータの径
方向から見た場合に曲面状とされかつ所定のバネ定数に
設定された弾性体を介在させたので、振動エネルギーの
大小に拘わらずブレーキ鳴きの発生を防止することがで
きるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るディスクブレーキ装置の主要部
をディスクロータの径方向から見て示す構成図である。
【図2】図1に示されるブレーキパッドを示す斜視図で
ある。
【図3】(A)乃至(C)は本実施例の作用を説明する
ための説明図であり、図1のX線矢視部の拡大図であ
る。
【図4】(A)乃至(D)はブレーキ鳴き発生のメカニ
ズムを示す模式図である。
【図5】本実施例のディスクキャリパをディスクロータ
の軸方向に見て示す正面図である。
【図6】本実施例に係るディスクブレーキ装置を示す斜
視図である。
【図7】従来例に係るディスクブレーキ装置を示す斜視
図である。
【図8】図7に示されるディスクブレーキ装置の内部構
造をブレーキプレートの径方向から見て示す構成図であ
る。
【図9】図7に示されるディスクブレーキ装置の内部構
造をブレーキプレートの軸方向に見て示す構成図であ
る。
【符号の説明】
10 ディスクブレーキ装置 14 ディスクロータ 32 ブレーキパッド 34 裏板(ベース部材) 36 摩擦材 40 トルク受け部 44 弾性変形部(弾性体)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年4月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪と共に回転するディスクロータに対
    して接離可能に設けられると共に制動時にディスクロー
    タ側へ押圧されるベース部材と、このベース部材のディ
    スクロータ側の面に取り付けられると共にベース部材が
    押圧されることによりディスクロータに圧接される摩擦
    材と、を含んで構成されるブレーキパッドと、 このブレーキパッドの両側に設けられてブレーキパッド
    を保持すると共に、摩擦材がディスクロータに圧接され
    た際にベース部材におけるロータ回転方向側の端部が当
    接されるトルク受け部と、 を含んで構成されるディスクブレーキ装置であって、 ベース部材におけるロータ回転方向側の端部とトルク受
    け部との間に、ディスクロータの径方向から見た場合に
    曲面状とされかつ所定のバネ定数に設定された弾性体を
    介在させた、 ことを特徴とするディスクブレーキ装置。
JP32506794A 1994-12-27 1994-12-27 ディスクブレーキ装置 Pending JPH08177906A (ja)

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JP32506794A JPH08177906A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 ディスクブレーキ装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009030719A (ja) * 2007-07-26 2009-02-12 Hitachi Ltd ディスクブレーキ
GB2579776A (en) * 2018-12-11 2020-07-08 Trw Ltd Disc brake assembly

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