JP2538011Y2 - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JP2538011Y2
JP2538011Y2 JP1990126616U JP12661690U JP2538011Y2 JP 2538011 Y2 JP2538011 Y2 JP 2538011Y2 JP 1990126616 U JP1990126616 U JP 1990126616U JP 12661690 U JP12661690 U JP 12661690U JP 2538011 Y2 JP2538011 Y2 JP 2538011Y2
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JP
Japan
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caliper
brake
metal plate
disc
torque plate
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JP1990126616U
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JPH0484839U (ja
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三津男 戸崎
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は車両に用いるディスクブレーキに関するもの
であり、特にキャリパ重量の大きいディスクブレーキに
おけるブレーキ用ダンパに関するものである。
(従来の技術) 従来のディスクブレーキを第6図及び第7図に基づい
て説明すると、第6図は従来のディスクブレーキの側面
図、第7図は第6図のX〜X断面図である。第6図及び
7図において、ディスクブレーキ50は、ベアリング51,5
2を介して固定車軸53に回転するように取付けられたハ
ブ54を有する車輪と組み合わされて示されている。ブレ
ーキディスク55の取付けフランジ56は、適当な固定手
段、例えばボルトナット57によりハブ54のフランジ58に
固定されている。また車輪60も取付けフランジ61を介し
て固定手段57によりハブ54のフランジ58に取付けられて
いる。ブレーキディスク55は両側に配置された一対のブ
レーキパッド係合面62,63を有し、また多数の半径方向
に伸びる開口64を通して空気冷却されるようになってい
る。
トルク板65はボルト66等の適当な固定手段により固定
車軸53と一体の支持部材67へ固定される。C字形のキャ
リパ70には、ブレーキディスク55の両側に配置された脚
71,72を設ける。脚71はディスク面62へ間隔をおいて向
かいあって配置されており、また脚72はディスク面63へ
間隔をおいて向かいあって配置されている。脚72はキャ
リパの流体作動装置部分を形成しており、流体作動装置
80はキャリパの脚72により支持されている。流体作動装
置80は脚72の中に形成された円筒孔中に滑動自在に配置
されたピストン81を含んでおり、このピストン81はトル
ク板65の半径方向に伸びる二つの脚73,74(第6図参
照)の間に配置されている。ピストン81の外端はブレー
キパッド84に係合しており、ブレーキパッド84はブレー
キディスクの半径方向の面63に対向関係にあるように配
置される。キャリパの脚71に係合しているブレーキパッ
ド83はブレーキディスクの半径方向の面62に対向関係に
あるように配置される。キャリパの脚71には一対の半径
方向外方に伸びるフランジ92,93が形成されており、フ
ランジ92は流体作動装置80のフランジ94と軸方向で一直
線になっており、またフランジ93は流体作動装置80のフ
ランジ95と軸方向で一直線になっている。前記フランジ
92,94及び93,95はトルク板に固定されているピン90,91
に対して滑動自在に支持されており、キャリパに設けら
れているブレーキパッド83,84はブレーキディスク面62,
63へ向けてディスク55の回転面へ垂直な方向に動くよう
に構成されている。トルク板の脚73,74に形成されたア
ーム75,76は、ディスクに垂直な方向の肩を形成する内
方に伸びる衝接面77,78を有する。これらの肩77,78はキ
ャリパに形成された捕捉的な周辺方向に間隔をおいた軸
方向に伸びる肩96,97と係合するように配置されてい
る。
制動中、液圧が流体作動装置80のシリンダに供給され
ると、それにより第7図で左へピストン81を押しそして
裏板とピストン81との係合を介して左方へブレーキパッ
ド84を動かす。このことによりブレーキパッドをブレー
キディスクの制動面63と制動係合せしめる。シリンダへ
液圧を導入したことによる反動により、第7図中右方へ
キャリパ70が移動し、これによってブレーキパッド83を
第7図の右方へ動かし、ブレーキパッド83をブレーキデ
ィスクの制動面62と制動力にて係合せしめる。この時、
ブレーキパッドからトルク板への制動トルクの伝達と、
ブレーキパッドからキャリパの反作動部分への制動トル
クの伝達とがトルク板に対してキャリパに捩じり偶力を
作り出す。しかし、キャリパの補足的な面96,97とトル
ク板の軸方向に伸びるアーム75,76に形成された衝合面7
7,78との係合により捩じり偶力は防止される。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら上記のようなピンタイプのディスクブレ
ーキにおいては、ディスクブレーキがトラック用の大型
ものになると、キャリパの重量もそれに見合って大きく
なり、これによって次のような不具合を生じる。即ち、
制動時にブレーキディスク面とキャリパに設けられてい
るブレーキパッドとの間の摩擦により、キャリパに振動
が発生し、これが原因となって イ.キャリパを支持しているピンとキャリパとの間に摩
耗が生じる。
ロ.キャリパの捩じり偶力を防止するために形成されて
いるキャリパの軸方向に伸びる補足的な面とトルク板の
アームに形成された面との衝接面で上記イと同様に摩耗
が生じる。
ハ.上記イ、ロにおいて発生した摩耗部に錆が発生し、
これによってキャリパの移動がスムースで無くなりキャ
リパの固着やブレーキ力の低下などが発生する虞があ
る。
そこで本考案はキャリパとトルク板との衝接面にキャ
リパの振動を吸収するためのダンパを設けることによ
り、上記問題点を解決しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 前述した技術課題を解決するために講じた技術手段
は、フローティング式のディスクブレーキ装置におい
て、トルク板とキャリパとの衝接面のトルク板あるいは
キャリパの一方側に緩衝用のゴムとこのゴムの表面を被
覆する金属板とからなる振動吸収部材を嵌合する凹部を
形成し、該凹部に前記振動吸収部材の前記金属板が取り
付け部材側の表面より少し突出するべく嵌合し、他方側
の前記振動吸収部材の金属板に対応する位置には、前記
金属板と当接した時の摩擦抵抗を小さくする金属板を取
付け、キャリパに発生した振動を前記振動吸収部材によ
り吸収できるようにしたことにある。
(作用) 前述したディスクブレーキ用ダンパによれば、制動時
にキャリパに振動が発生してもこのダンパにより振動を
吸収できるため、キャリパとトルク板との衝接面での摩
耗を少なくすることができ、錆付きによるキャリパの固
着などの移動不良を防ぐことができる。
(実施例) 以下本考案の好ましい実施例について説明する。
第1図は本考案のディスクブレーキの斜視図、第2図
は本考案のディスクブレーキの正面図、第3図は同ディ
スクブレーキの側面図、第4図は第2図のA部拡大図、
第5図は第3図のB部拡大図である。
第1図において、1はディスクブレーキのトルク板で
あり、2はディスクブレーキのキャリパである。周知の
ようにトルク板1は図示しないアクスル部材に固着され
ており、このトルク板は2本のキャリパガイド用のピン
3,4を有している。ピン3,4はキャリパ2に形成されたガ
イド孔6,7を貫通しており、キャリパはこのガイドピン
3,4にガイドされて、第3図中矢印8方向へ移動できる
ように構成されている。キャリパ2は従来公知のように
ブレーキディスク11を挟んで対向している二つの脚を有
しており、この脚の一方には図示しない流体作動装置が
設けられており、また他方の脚にはブレーキパッド9が
設けられている。流体作動装置はシリンダとピストンか
ら構成されており、先の従来例で説明した如くにピスト
ンにはブレーキディスクに対向したブレーキパッド10が
取つけられている。
またトルク板1とキャリパ2の間には、第2図及び第
3図のA部、B部に示すようにキャリパ2の捩を防止す
る衝接面が形成されている。この衝接面を第4図及び第
5図に基づいて説明すると、図中12はトルク板、14はキ
ャリパに形成された他方の脚である。トルク板1は角柱
状の凸部12が形成されており、この凸部12にはステンレ
ス製のクリップ金属板13が嵌合されている。前記凸部に
対向するキャリパの他方の脚14にはキャリパの振動を防
止するダンパ(振動吸収部材)17が凹部に嵌合して取り
付けられている。なお、この時前記振動吸収部材の前記
金属板は取り付け部材側の表面より少し突出するべく嵌
合されている。ダンパ17は緩衝用のゴム15とこのゴムの
表面を覆っている金具金属板16とから構成されており、
金具16の面がゴムの弾性により凸部12を覆うステンレス
製クリップ13に押圧され衝接面を形成している。
本考案は以上のように構成されているので、制動中、
液圧が流体作動装置のシリンダに供給されると、それに
よりピストンを介して一方のブレーキパッド10をブレー
キディスクに向けて動かし、このことによりブレーキパ
ッド10をブレーキディスクの制動面と制動係合せしめ
る。一方シリンダへ液圧を導入したことによる反動によ
り、キャリパ2が全体としてブレーキディスク側へ移動
し、これによって他方のブレーキパッド9をブレーキデ
ィスクの制動面と制動力にて係合せしめる。この時、ブ
レーキパッドからトルク板への制動トルクの伝達と、ブ
レーキパッドからキャリパの反作動部分への制動トルク
の伝達とがトルク板に対してキャリパに捩じり偶力を作
り出す。しかし、この時のキャリパの捩じれはトルク板
と他方の脚14との衝接面の係合により防止される。また
制動中にキャリパが振動を発生することがあるが、この
振動はサポート面を押圧している他方の脚14に設けたダ
ンパ17によって効果的に吸収される。この結果、キャリ
パの振動による衝接面の摩耗等を防止することができ、
錆によるキャリパの移動不良を防ぐことができる。実施
例は以上のように構成されているが、キャリパの振動を
吸収するダンパはトルク板のサポート側に設けても良
い。
(考案の効果) 本考案のディスクブレーキによれば、ディスクブレー
キをトラック用の大型にしてもキャリパの振動を極めて
効果的に吸収することができるため、トルク板とキャリ
パとの衝接面の摩耗による錆の発生を防止することがで
き、この結果キャリパの錆等による移動不良を防止する
ことができる。またディスクブレーキ装置の耐震性をも
高めることができる、さらに、振動吸収部材の取り付け
作業も容易となる等の優れた効果を奏することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のディスクブレーキの斜視図、第2図は
本考案のディスクブレーキの正面図、第3図は同ディス
クブレーキの側面図、第4図は第2図のA部拡大図、第
5図は第3図のB部拡大図、第6図は従来のディスクブ
レーキの側面図、第7図は第6図のX〜X断面図であ
る。図の主要部分の説明 1……トルク板、2……キャリパ 3,4……ピン、6,7……ガイド孔 9,10……ブレーキパッド 11……ブレーキディスク、12……凸部 13……クリップ、14……他方の脚 15……ゴム、16……金具 17……ダンパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−200819(JP,A) 特開 昭58−156734(JP,A) 特開 昭61−244933(JP,A) 実開 平1−113635(JP,U) 実開 昭61−11461(JP,U) 実開 昭55−147546(JP,U) 実開 昭59−110436(JP,U) 実開 昭59−68829(JP,U) 実開 昭58−91032(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フローティング式のディスクブレーキ装置
    において、トルク板とキャリパとの衝接面のトルク板あ
    るいはキャリパの一方側に緩衝用のゴムとこのゴムの表
    面を被覆する金属板とからなる振動吸収部材を嵌合する
    凹部を形成し、該凹部に前記振動吸収部材の前記金属板
    が取り付け部材側の表面より少し突出するべく嵌合し、
    他方側の前記振動吸収部材の金属板に対応する位置に
    は、前記金属板と当接した時の摩擦抵抗を小さくする金
    属板を取付け、キャリパに発生した振動を前記振動吸収
    部材により吸収できるようにしたことを特徴とするディ
    スクブレーキ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS55147546U (ja) * 1979-04-10 1980-10-23
JPS59200819A (ja) * 1983-04-30 1984-11-14 Takaoka Kogyo Kk デイスクブレ−キのキヤリパ
JPS6111461U (ja) * 1984-06-28 1986-01-23 本田技研工業株式会社 車両用デイスクブレ−キ装置
JPH0514021Y2 (ja) * 1988-01-27 1993-04-14

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