JP4839399B2 - 空気温調機 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1の空気温調機は、天井裏等に設置され、吸引した空気を熱交換し、ダクトを介して各室内(部屋)に供給している。この空気温調機には、複数のダクトが接続されており、各ダクトの空気の出側は、異なる室内に配置されているので、冷暖房する室内ごとに空気温調機を設置する必要はなく、一台の空気温調機によって複数の部屋の冷暖房を可能とし、空気温調機の導入コストを低減できる。また、その空気温調機は、床下(床下空間)に設置される場合もある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、筐体の両側部のうち一方側から本体内部品の取り外しが可能な空気温調機の提供を目的とする。
更に、点検口は、電子回路基板が固定される基板ケースを、筐体に固定することによって密閉されるので、筐体内のファンを回転させても、点検口から空気が流入するのを防ぐことができ、熱交換する空気を吸込口のみから吸引可能である。
図1、図2に示すように、本発明の一実施の形態に係る空気温調機10は、箱型の筐体11に設けられた吸込口14、15、16、17から吸引され、熱交換器13で熱交換された空気を、筐体11内に取り付けられたファン18、19の回転によって筐体11に設けられた吹出口21、22から送り出し室内に供給して室内の冷暖房及び除湿をする、床下に配置される装置である。
筐体11内には、吹出口21、22にそれぞれ対応し、吸込口14、15、16、17から吸引し、熱交換器13で熱交換された空気を、吹出口21、22を介して吹出ダクト25、26に送り出すファン18、19が備えられている。ファン18、19は、例えば、シロッコファンからなり、電子回路基板27に接続されており、電子回路基板27には、ファン18、19の回転制御を行うプログラムが格納された、例えば、マイクロコンピュータが搭載されている。
床暖房ファン28は、電子回路基板27に接続されており、電子回路基板27には、床暖房ファン28の回転制御を行うプログラムが格納された、例えば、マイクロコンピュータが搭載されている。
なお、吹出口21、22、及び床下吹出口29には、吹出口21、22、及び床下吹出口29を介して筐体11の外側から内側に空気が流入するのを防止する開閉機構を設けることができる。
ここで、筐体11内には、空気を取り込む吸込口14、15、16、17の下流(空気の流れる向き)に空気を熱交換する熱交換器13が配置され、その下流にファン18、19、及び床暖房ファン28が配置され、更に、その下流に吹出口21、22、及び床下吹出口29が配置されていることになり、吸込口14、15、16、17から取り込まれた空気は、熱交換器13の表面全体を通過して、吹出口21、22、及び床下吹出口29に流れる構造となっている。この構造により、ファン18、19、及び床暖房ファン28のうち一のみを回転させても、熱交換器13全体を有効に使った熱交換をすることが可能である。また、筐体11は、鉄、アルミ等からなり、外側が図示しない断熱材で覆われているので、筐体11に内在する空気が、外気によって大きな温度変化を受けるのを防止している。
室内を暖房する際、室外機によって高温高圧のガスにされた冷媒は、冷媒ガス配管36を通って熱交換器13に送られ、熱交換器13を通過する空気で冷却され液化された後に冷媒液配管37を通って室外機に戻る。そして、この熱交換器13での冷媒の液化により生じる凝縮熱で室内を暖房することができる。
また、室内を冷房及び除湿する際、液状の冷媒が、冷媒液配管37を介して室外機から熱交換器13に送られ、熱交換器13を通過する空気で加熱されガス状にされた後に、冷媒ガス配管36を介して室外機に戻る。そして、この熱交換器13で冷媒がガス状になる際に生じる蒸発熱で室内の冷房及び除湿を行う。
また、ドレーン受け38に溜まった水を筐体11の外に排出するドレーン管41が、筐体11に取り付けられている。
そして、電子回路基板27には、水位センサ40を介して、ドレーン受け38に溜まった水の水位を検知し、ドレーン管41の詰まり等により、検知される水位が一定以上になったとき、空気温調機10の運転を停止し、漏水の発生を回避するためのプログラムが格納された例えばマイクロコンピュータが搭載されている。
そして、作業者が、点検、修理等のため筐体11内に配置されたサーミスタ42及び水位センサ40を筐体11の外に取り出すときには、収納部蓋55を取り除き、次に、電子回路基板27から第1、第2の信号コード51、52を取り外した後に、筐体11に基板ケース47を固定していた螺子を外して、基板ケース47を筐体11から遠ざけ、点検口46を開口した状態にする。次に、作業者は、第1、第2の貫通孔53、54を介して、筐体11外に露出した第1、第2の信号コード51、52を筐体11内に引き込んだ後、点検口46からドライバー等を筐体11内に入れて、サーミスタ42及び水位センサ40の筐体11内への固定を外し、点検口46を通して、筐体11内から第1、第2の信号コード51、52と共にサーミスタ42及び水位センサ40を取り出すことができる。
また、一般に、高さの制限された床下では、作業者が、床下の出入口の近くに配置された筐体の側部と反対側にある側部に回り込むためには、筐体の前方又は、後方に作業者の通れる空間を設ける必要があり、吹出ダクト及び床下ダクトを吹出口、床下吹出口から外すか、吸込ダクトを吸込口から外すことになる。従って、本体内部品の一部は、筐体の例えば左側部(一側側部)から取り出され、他の本体内部品は、筐体の右側部(他側側部)から取り出される構造を有する場合には、全ての本体内部品の取り出しに長い時間を要する。
これに対し、空気温調機10は、サーミスタ42及び水位センサ40の筐体11内からの取り出しを、床下の出入口に近い筐体11の側部が配置された方向から(即ち、点検口46が設けられた側部側から)行えるので、筐体11の反対側に回り込むことなく、サーミスタ42及び水位センサ40の点検、修理、取り換え等ができ、作業時間を短縮して効率的に点検、修理等の作業を行うことが可能である。
例えば、空気温調機は天井裏に設置することができる。
また、点検口から取り出すことのできる本体内部品は、サーミスタ及び水位センサに限らず、その他の部品、例えばドレーン受けに溜ったドレーン水を強制的に外部に排出する排水ポンプ等であってもよい。
更に、点検口を介して、本体内部品の出し入れが行えるのに加え、点検口からドレーン管の詰まり等を取り除く作業を行うことも可能である。
そして、基板ケースの筐体への固定は螺子固定に限定されず、取り外し可能な固定であれば、他の固定機構を用いてもよい。
Claims (3)
- 筐体に設けられた吸込口から吸引され、熱交換器で熱交換された空気を、該筐体内に取り付けられたファンの回転によって該筐体に設けられた吹出口から送り出し室内に供給する床下又は天井裏に配置される空気温調機であって、
前記筐体の一の側部には、該筐体内に配置される本体内部品の出し入れを行う点検口が設けられ、該点検口は、電子回路基板が固定される基板ケースを、該筐体に取り外し可能に固定することによって密閉され、前記点検口が設けられた前記筐体の側部には、前記本体内部品を、前記電子回路基板に信号接続する信号コードが通される貫通孔が形成され、しかも、前記点検口が設けられた前記筐体の側部には、前記基板ケース、該基板ケースに固定された前記電子回路基板、及び前記貫通孔を通して配置された前記信号コードを覆う収納部蓋が取り付けられ、前記基板ケースは、表側に前記電子回路基板が固定され裏側で前記点検口を塞ぐ底面部及び該底面部の表側の外周を囲んで設けられ内側に該電子回路基板が配置された側壁部を有すると共に、該底面部に対向する側に開放部が形成され、前記信号コードの前記電子回路基板への取り付け、取り外しは前記開放部からなされることを特徴とする空気温調機。 - 請求項1記載の空気温調機において、前記貫通孔の周囲には、前記信号コードを通した状態で、空気の流出入をシールするシール材が設けられることを特徴とする空気温調機。
- 請求項1又は2記載の空気温調機において、前記本体内部品は、前記熱交換器の温度を計測する温度計測センサ、及び該熱交換器の表面に付着した水滴を溜めるドレーン受けの水位を計測する水位センサであることを特徴とする空気温調機。
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