JP2001193211A - 天井埋め込み空調機収納構造 - Google Patents
天井埋め込み空調機収納構造Info
- Publication number
- JP2001193211A JP2001193211A JP2000299258A JP2000299258A JP2001193211A JP 2001193211 A JP2001193211 A JP 2001193211A JP 2000299258 A JP2000299258 A JP 2000299258A JP 2000299258 A JP2000299258 A JP 2000299258A JP 2001193211 A JP2001193211 A JP 2001193211A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ceiling
- air conditioner
- cover
- frame
- attached
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Building Environments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 空調機音が漏れず、天井との間に隙間のない
天井埋め込み空調機カバーの収納構造を提供することで
ある。 【解決手段】 建物の天井材29の上面に枠22、23
を設け、この枠22、23内に空調機本体13を設置
し、天井材29の上面に、空調機本体13の上面および
側面を覆う防音性能のよい空調機カバー10を設ける。
天井埋め込み空調機カバーの収納構造を提供することで
ある。 【解決手段】 建物の天井材29の上面に枠22、23
を設け、この枠22、23内に空調機本体13を設置
し、天井材29の上面に、空調機本体13の上面および
側面を覆う防音性能のよい空調機カバー10を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建物の天井に設置さ
れる天井埋め込み空調機の収納構造に関する。
れる天井埋め込み空調機の収納構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、天井埋め込み空調機の収納構造と
しては、特開平11−6634号公報に記載されている
ように、室内の天井を形成する耐火ボードの天井材を切
断して開口を設け、この開口に空調機の室内機本体を挿
着し、空調機の室内機本体を覆うと共に、開口と天井裏
とを遮断する不燃材の防火ケースを設けた構造が知られ
ている。
しては、特開平11−6634号公報に記載されている
ように、室内の天井を形成する耐火ボードの天井材を切
断して開口を設け、この開口に空調機の室内機本体を挿
着し、空調機の室内機本体を覆うと共に、開口と天井裏
とを遮断する不燃材の防火ケースを設けた構造が知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、上階で子供が
飛び跳ねたり、物を落下させたりして、床が振動する
と、この振動に起因する音が下階に聞こえたり、あるい
は、下階の騒音が上階に聞こえたりして迷惑になるとい
う問題が多く発生している。
飛び跳ねたり、物を落下させたりして、床が振動する
と、この振動に起因する音が下階に聞こえたり、あるい
は、下階の騒音が上階に聞こえたりして迷惑になるとい
う問題が多く発生している。
【0004】かかる問題を解決する方法として種々対策
がなされている。例えば、特許第2518961号に
は、かかる対策を施した上階の床(下階の天井)の構造
が記載されている。又、天井材の上面にガラスウール等
の吸音材を設けて上階または下階で発生した音を吸収し
て低減することも行われている。
がなされている。例えば、特許第2518961号に
は、かかる対策を施した上階の床(下階の天井)の構造
が記載されている。又、天井材の上面にガラスウール等
の吸音材を設けて上階または下階で発生した音を吸収し
て低減することも行われている。
【0005】しかしながら、このように床や天井の防音
性をよくしても、空調機本体の吹出口から空調された空
気を吹き出させるために天井に開口を設けると、騒音が
この開口を通過して、上階または下階に伝達されるの
で、天井の防音性能が低下する。
性をよくしても、空調機本体の吹出口から空調された空
気を吹き出させるために天井に開口を設けると、騒音が
この開口を通過して、上階または下階に伝達されるの
で、天井の防音性能が低下する。
【0006】例えば、上記公報に使用する開口と天井裏
とを遮断する防火ケースは不燃材であり、この不燃材は
防火性能に優れているが、防音性能が劣る。従って、騒
音は、この防火ケースを通過し易いし、又、防火ケース
と天井との間に隙間があると、騒音が天井と防火ケース
との間の隙間を通過して、下階の騒音が上階に漏れた
り、逆に上階の騒音が下階に漏れるという問題がある。
又、空調機の室内機本体から発生する音が上階に聞こえ
るという問題もある。そこで、本発明の目的は、上記の
ような問題点に着眼してなされたものであり、空調機か
ら発生する音が漏れず、天井との間に隙間のない防音性
能のよい天井埋め込み空調機収納構造を提供することで
ある。
とを遮断する防火ケースは不燃材であり、この不燃材は
防火性能に優れているが、防音性能が劣る。従って、騒
音は、この防火ケースを通過し易いし、又、防火ケース
と天井との間に隙間があると、騒音が天井と防火ケース
との間の隙間を通過して、下階の騒音が上階に漏れた
り、逆に上階の騒音が下階に漏れるという問題がある。
又、空調機の室内機本体から発生する音が上階に聞こえ
るという問題もある。そこで、本発明の目的は、上記の
ような問題点に着眼してなされたものであり、空調機か
ら発生する音が漏れず、天井との間に隙間のない防音性
能のよい天井埋め込み空調機収納構造を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたものであって、請求項1記載の発明
は、建物の天井材の上面に枠が設けられ、この枠内に空
調機本体が設置された天井埋め込み空調機収納構造であ
って、前記天井材の上面には、空調機本体の上面および
側面を覆う空調機カバーが設けられているものである。
するためになしたものであって、請求項1記載の発明
は、建物の天井材の上面に枠が設けられ、この枠内に空
調機本体が設置された天井埋め込み空調機収納構造であ
って、前記天井材の上面には、空調機本体の上面および
側面を覆う空調機カバーが設けられているものである。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明に係り、前記天井材の上面には、天井材を取り付ける
ほぼ平行な複数の天井野縁とこの隣合う天井野縁に差し
渡され、下面が天井野縁とほぼ同じ高さになされた受け
枠とからなる枠が設けられ、前記空調機カバーは、上記
枠を構成する天井野縁や受け枠に取り付けられているも
のである。
明に係り、前記天井材の上面には、天井材を取り付ける
ほぼ平行な複数の天井野縁とこの隣合う天井野縁に差し
渡され、下面が天井野縁とほぼ同じ高さになされた受け
枠とからなる枠が設けられ、前記空調機カバーは、上記
枠を構成する天井野縁や受け枠に取り付けられているも
のである。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明に係り、前記空調機カバーには、天井野縁や受け枠に
当接する取付面が設けられ、この取付面と上記枠を構成
する天井野縁や受け枠との間に粘着剤、接着剤またはシ
ール材が設けられて、この空調機カバーと天井野縁や受
け枠との間の隙間が塞がれているものである。
明に係り、前記空調機カバーには、天井野縁や受け枠に
当接する取付面が設けられ、この取付面と上記枠を構成
する天井野縁や受け枠との間に粘着剤、接着剤またはシ
ール材が設けられて、この空調機カバーと天井野縁や受
け枠との間の隙間が塞がれているものである。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の発明に係り、前記空調機カバーには、空
調機カバーの内面または外面を覆った状態に遮音材また
は吸音材が設けられているものである。
ずれかに記載の発明に係り、前記空調機カバーには、空
調機カバーの内面または外面を覆った状態に遮音材また
は吸音材が設けられているものである。
【0011】本発明における空調機本体とは、空調機の
室内機本体であってもよいし、室内機と室外機とが一体
になった空調機の本体であってもよい。
室内機本体であってもよいし、室内機と室外機とが一体
になった空調機の本体であってもよい。
【0012】請求項1記載の空調機カバーとは、音を通
し難い材料で空調機本体の上面と側面を覆うことのでき
るように容器状体に製造された空調機カバーのことであ
って、鉄板、銅板、アルミニウム板等の金属板や木板等
の容器状体が好適である。尚、この空調機カバーが音を
通過し難い材料で製造した容器状体だけでは防音性能が
不十分である場合には、容器状体に請求項4記載のよう
に遮音材や防音材を取り付ければよい。
し難い材料で空調機本体の上面と側面を覆うことのでき
るように容器状体に製造された空調機カバーのことであ
って、鉄板、銅板、アルミニウム板等の金属板や木板等
の容器状体が好適である。尚、この空調機カバーが音を
通過し難い材料で製造した容器状体だけでは防音性能が
不十分である場合には、容器状体に請求項4記載のよう
に遮音材や防音材を取り付ければよい。
【0013】又、空調機本体を駆動させる電線等や空調
機本体が室内機本体である場合には、空調機本体と室外
機とを連結する冷媒管やを通過させるために空調機カバ
ーに通孔を設ける必要があるが、かかる場合には、通孔
に電線や管を通過させた後にこの通孔をシールして音を
遮断するようにするとよい。
機本体が室内機本体である場合には、空調機本体と室外
機とを連結する冷媒管やを通過させるために空調機カバ
ーに通孔を設ける必要があるが、かかる場合には、通孔
に電線や管を通過させた後にこの通孔をシールして音を
遮断するようにするとよい。
【0014】又、この空調機カバーは天井材の上に設け
られているが、この空調機カバーを天井材の上に設ける
とは、空調機カバーを天井材に直接取り付けてもよい
し、天井材の上に枠を設け、この枠に取り付けてもよ
い。この枠に取り付ける場合には、空調機本体を取り付
ける枠と兼用してもよい。
られているが、この空調機カバーを天井材の上に設ける
とは、空調機カバーを天井材に直接取り付けてもよい
し、天井材の上に枠を設け、この枠に取り付けてもよ
い。この枠に取り付ける場合には、空調機本体を取り付
ける枠と兼用してもよい。
【0015】請求項3記載の発明に使用する粘着剤、接
着剤またはシール材とは、空調機カバーと枠との間の隙
間を塞ぐものである。特に、粘着剤や接着剤は隙間を塞
ぐと共に、空調機カバーを枠に接着して、空調機カバー
を枠から外れなくする作用があるので好ましい。この粘
着剤、接着剤またはシール材を設ける手段としては種々
ある。例えば、シール材を設ける手段としては、空調機
カバーを枠に取り付けた後に、この隙間にシール材を注
入したり、隙間を覆うように塗布してもよいし、予め、
空調機カバーや枠の当接面にシール材を塗布した後に、
空調機カバーを枠に押し付けて設けてもよい。
着剤またはシール材とは、空調機カバーと枠との間の隙
間を塞ぐものである。特に、粘着剤や接着剤は隙間を塞
ぐと共に、空調機カバーを枠に接着して、空調機カバー
を枠から外れなくする作用があるので好ましい。この粘
着剤、接着剤またはシール材を設ける手段としては種々
ある。例えば、シール材を設ける手段としては、空調機
カバーを枠に取り付けた後に、この隙間にシール材を注
入したり、隙間を覆うように塗布してもよいし、予め、
空調機カバーや枠の当接面にシール材を塗布した後に、
空調機カバーを枠に押し付けて設けてもよい。
【0016】又、粘着剤や接着剤を設ける手段として
は、粘着剤や接着剤を空調機カバーや枠の当接面に塗布
した後に、空調機カバーを枠に押し付けて設けてもよい
し、基材の両面に粘着剤や接着剤の層を設けたシートま
たはテープや、樹脂自体が粘着性を有するアクリル樹脂
やブチル樹脂のシートまたはテープ等を空調機カバーや
枠の当接面に貼り付けた後に空調機カバーを枠に押し付
けて設けてもよい。
は、粘着剤や接着剤を空調機カバーや枠の当接面に塗布
した後に、空調機カバーを枠に押し付けて設けてもよい
し、基材の両面に粘着剤や接着剤の層を設けたシートま
たはテープや、樹脂自体が粘着性を有するアクリル樹脂
やブチル樹脂のシートまたはテープ等を空調機カバーや
枠の当接面に貼り付けた後に空調機カバーを枠に押し付
けて設けてもよい。
【0017】請求項4記載の発明に使用する遮音材とは
音を遮るものであって、比重の大きいものほど効果が大
きく好ましい。又、共振し難い若干柔軟性のあるものが
効果が大きく好ましい。かかる板状の遮音材としては、
鉛板、銅板等の金属板や、鉛粉、銅粉、鉄粉等の金属粉
や鉱物粉末、石粉等の無機質粉をゴムや軟質合成樹脂の
中に練り込んだ板状体が好ましい。
音を遮るものであって、比重の大きいものほど効果が大
きく好ましい。又、共振し難い若干柔軟性のあるものが
効果が大きく好ましい。かかる板状の遮音材としては、
鉛板、銅板等の金属板や、鉛粉、銅粉、鉄粉等の金属粉
や鉱物粉末、石粉等の無機質粉をゴムや軟質合成樹脂の
中に練り込んだ板状体が好ましい。
【0018】又、請求項4記載の発明に使用する吸音材
とは音を吸収するものであって表面積の大きなものが好
適である。かかる吸音材としては、ガラスウール、綿、
不織布等の繊維状のものや、ガラス発泡体、ポリスチレ
ン発泡体、ウレタン樹脂発泡体等の発泡体が好ましい。
とは音を吸収するものであって表面積の大きなものが好
適である。かかる吸音材としては、ガラスウール、綿、
不織布等の繊維状のものや、ガラス発泡体、ポリスチレ
ン発泡体、ウレタン樹脂発泡体等の発泡体が好ましい。
【0019】この請求項4においては、この遮音材また
は吸音材が空調機カバーの内面または外面を覆った状態
に設けられているが、このようにするには、遮音材や吸
音材を棒状体やテープ状にし、この棒状やテープ状の遮
音材を密に並べて設けてもよいし、遮音材や吸音材を板
状とし、この板状の遮音材や吸音材をカバーの内面また
は外面に設けてもよいし貼り付けてもよい。特に後者の
板状の遮音材や吸音材は、簡単に空調機カバーの内面ま
たは外面を覆った状態に設けることができるので、好ま
しい。
は吸音材が空調機カバーの内面または外面を覆った状態
に設けられているが、このようにするには、遮音材や吸
音材を棒状体やテープ状にし、この棒状やテープ状の遮
音材を密に並べて設けてもよいし、遮音材や吸音材を板
状とし、この板状の遮音材や吸音材をカバーの内面また
は外面に設けてもよいし貼り付けてもよい。特に後者の
板状の遮音材や吸音材は、簡単に空調機カバーの内面ま
たは外面を覆った状態に設けることができるので、好ま
しい。
【0020】(作用)請求項1記載の発明では、天井材
の上面には、空調機本体の上面および側面を覆う空調機
カバーが取り付けられているので、空調機の吹出口から
空調された空気を吹き出す開口が天井材に設けられてい
ても、下階の湿気や、空調機本体から発生する音や、天
井材に設けられている開口を通過する騒音が空調機カバ
ーに遮られて通過し難い。
の上面には、空調機本体の上面および側面を覆う空調機
カバーが取り付けられているので、空調機の吹出口から
空調された空気を吹き出す開口が天井材に設けられてい
ても、下階の湿気や、空調機本体から発生する音や、天
井材に設けられている開口を通過する騒音が空調機カバ
ーに遮られて通過し難い。
【0021】従って、この請求項1記載の発明は、騒音
や下階の湿気が空調機カバーに遮られて天井裏に浸入せ
ず、部屋が静かになるし、天井裏に結露が発生しない居
住性のよい天井埋め込み空調機収納構造である。
や下階の湿気が空調機カバーに遮られて天井裏に浸入せ
ず、部屋が静かになるし、天井裏に結露が発生しない居
住性のよい天井埋め込み空調機収納構造である。
【0022】請求項2記載の発明では、天井材の上面に
は、天井材を取り付けるほぼ平行な複数の天井野縁とこ
の隣合う天井野縁に差し渡され、下面が天井野縁とほぼ
同じ高さになされた受け枠とからなる枠が設けられてい
るので、天井野縁の下面に天井材を取り付けると、受け
枠が天井材に密着し、天井材と天井野縁や受け枠からな
る枠との間にほとんど隙間がない状態となる。従って、
天井材と枠の間から騒音が漏れないし、開口を通った下
階の湿気が天井裏に浸入しない。又、空調機カバーは、
上記枠を構成する天井野縁及び受け枠に取り付けられて
いるので、空調機カバーを天井材の上面に強固に取り付
けることができる。
は、天井材を取り付けるほぼ平行な複数の天井野縁とこ
の隣合う天井野縁に差し渡され、下面が天井野縁とほぼ
同じ高さになされた受け枠とからなる枠が設けられてい
るので、天井野縁の下面に天井材を取り付けると、受け
枠が天井材に密着し、天井材と天井野縁や受け枠からな
る枠との間にほとんど隙間がない状態となる。従って、
天井材と枠の間から騒音が漏れないし、開口を通った下
階の湿気が天井裏に浸入しない。又、空調機カバーは、
上記枠を構成する天井野縁及び受け枠に取り付けられて
いるので、空調機カバーを天井材の上面に強固に取り付
けることができる。
【0023】請求項3記載の発明では、空調機カバーに
は、天井野縁や受け枠に当接する取付面が設けられ、こ
の取付面と上記枠を構成する天井野縁や受け枠との間に
粘着剤、接着剤またはシール材が設けられて、この空調
機カバーと天井野縁や受け枠との間の隙間が塞がれてい
るので、空調機カバーと天井野縁や受け枠との間に隙間
がない。従って、空調機カバーと天井野縁や受け枠との
間から騒音が漏れないし、開口を通った下階の湿気が天
井裏に浸入しない。
は、天井野縁や受け枠に当接する取付面が設けられ、こ
の取付面と上記枠を構成する天井野縁や受け枠との間に
粘着剤、接着剤またはシール材が設けられて、この空調
機カバーと天井野縁や受け枠との間の隙間が塞がれてい
るので、空調機カバーと天井野縁や受け枠との間に隙間
がない。従って、空調機カバーと天井野縁や受け枠との
間から騒音が漏れないし、開口を通った下階の湿気が天
井裏に浸入しない。
【0024】請求項4記載の発明では、空調機カバーに
は、空調機カバーの内面または外面を覆った状態に遮音
材または吸音材が設けられているので、騒音が空調機カ
バーと遮音材の両方で遮られたり、空調機カバーで遮ら
れると同時に吸音材で吸音されて、空調機カバーだけの
場合より更に防音性能が向上し騒音が通過し難くなる。
は、空調機カバーの内面または外面を覆った状態に遮音
材または吸音材が設けられているので、騒音が空調機カ
バーと遮音材の両方で遮られたり、空調機カバーで遮ら
れると同時に吸音材で吸音されて、空調機カバーだけの
場合より更に防音性能が向上し騒音が通過し難くなる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例で説明する。 (実施例1)図1〜図5は、本発明の一実施例を示すも
ので、図1は、天井埋め込み空調機カバーを取り付けて
いる状態を示す斜視図、図2は空調機カバーを示す斜視
図、図3(イ)は、空調機カバーが取り付けられたとき
の図2のC−C線における断面図、(ロ)は、空調機カ
バーが取り付けられたときの図2のD−D線における断
面図、図4は、図1のA−A線における断面図、図5は
図1のB−B線における断面図である。
例で説明する。 (実施例1)図1〜図5は、本発明の一実施例を示すも
ので、図1は、天井埋め込み空調機カバーを取り付けて
いる状態を示す斜視図、図2は空調機カバーを示す斜視
図、図3(イ)は、空調機カバーが取り付けられたとき
の図2のC−C線における断面図、(ロ)は、空調機カ
バーが取り付けられたときの図2のD−D線における断
面図、図4は、図1のA−A線における断面図、図5は
図1のB−B線における断面図である。
【0026】図1〜図5において、20は天井であり、
この天井20は、ほぼ平行な天井梁21と、この天井梁
21にほぼ平行に差し渡された複数本の天井野縁22
と、下面を天井野縁22の下面とほぼ同じ高さにして隣
合う天井野縁22に差し渡された2本の受け枠23と、
天井野縁22の下面に取り付けられた天井材29とから
なる。従って、この天井材29の上面には、天井野縁2
2と、受け枠23とが密着し、天井材29と天井野縁2
2や受け枠23との間に殆ど隙間がない状態になってい
る。
この天井20は、ほぼ平行な天井梁21と、この天井梁
21にほぼ平行に差し渡された複数本の天井野縁22
と、下面を天井野縁22の下面とほぼ同じ高さにして隣
合う天井野縁22に差し渡された2本の受け枠23と、
天井野縁22の下面に取り付けられた天井材29とから
なる。従って、この天井材29の上面には、天井野縁2
2と、受け枠23とが密着し、天井材29と天井野縁2
2や受け枠23との間に殆ど隙間がない状態になってい
る。
【0027】又、受け枠23は天井野縁22より背成が
低い。従って、受け枠23の上面は、天井野縁22の上
面より低くなっている。尚、このほぼ平行な天井野縁2
2と、この隣合う天井野縁22が差し渡された2本の受
け枠23とで囲まれた矩形状の天井材29の中央部には
開口30が設けられている。又、図1に示すように、こ
の天井野縁22と受け枠23とで囲まれた部分以外の天
井野縁22間の天井材29の上面には、岩綿板である吸
音兼断熱板25が、又、その他の天井材29の上面に
は、同じ吸音兼断熱板26が取り付けられている。この
吸音兼断熱板25、26は、皮膚に付着すると痒いの
で、作業者の健康と作業性を良くするために、合成樹脂
フィルムで包まれている。この吸音兼断熱板25、26
は岩綿に代えてグラスウールでもよい。
低い。従って、受け枠23の上面は、天井野縁22の上
面より低くなっている。尚、このほぼ平行な天井野縁2
2と、この隣合う天井野縁22が差し渡された2本の受
け枠23とで囲まれた矩形状の天井材29の中央部には
開口30が設けられている。又、図1に示すように、こ
の天井野縁22と受け枠23とで囲まれた部分以外の天
井野縁22間の天井材29の上面には、岩綿板である吸
音兼断熱板25が、又、その他の天井材29の上面に
は、同じ吸音兼断熱板26が取り付けられている。この
吸音兼断熱板25、26は、皮膚に付着すると痒いの
で、作業者の健康と作業性を良くするために、合成樹脂
フィルムで包まれている。この吸音兼断熱板25、26
は岩綿に代えてグラスウールでもよい。
【0028】13は空調機の室内機である空調機本体で
あり、この空調機本体13は、吹出口を天井材29の開
口30に向け、この図1に示すように、天井野縁22に
取り付けられていて、直下の居室を空調できるようにな
っている。即ち、この空調機13は、天井野縁22と受
け枠23とからなる枠内に設置され、天井野縁22に取
り付けられている。
あり、この空調機本体13は、吹出口を天井材29の開
口30に向け、この図1に示すように、天井野縁22に
取り付けられていて、直下の居室を空調できるようにな
っている。即ち、この空調機13は、天井野縁22と受
け枠23とからなる枠内に設置され、天井野縁22に取
り付けられている。
【0029】10は鋼板製の空調機カバーであり、この
空調機カバー10は、図2に示すように、矩形状の上板
105と、この上板105が下方にほぼ直角に折曲され
た状態に延設された縦壁106と、上板105の側縁部
がほぼ直角に折曲された縁板107と、この側縁107
に溶接された横壁108と、縦壁106の下端部がほぼ
直角に折曲されたフランジ101と横壁108の下端部
がほぼ直角折曲されたフランジ102とからなり、空調
機本体11の吹き出し口を遮蔽しないように、下方の一
面を開口した空調機本体11を内部に収納できる大きさ
の箱状に成形されている。横壁108と縦壁106や上
板105との接合部分の内側には、図3(ロ)に示すよ
うにシール材12が接着されて、この部分から騒音が漏
れないようになっている。
空調機カバー10は、図2に示すように、矩形状の上板
105と、この上板105が下方にほぼ直角に折曲され
た状態に延設された縦壁106と、上板105の側縁部
がほぼ直角に折曲された縁板107と、この側縁107
に溶接された横壁108と、縦壁106の下端部がほぼ
直角に折曲されたフランジ101と横壁108の下端部
がほぼ直角折曲されたフランジ102とからなり、空調
機本体11の吹き出し口を遮蔽しないように、下方の一
面を開口した空調機本体11を内部に収納できる大きさ
の箱状に成形されている。横壁108と縦壁106や上
板105との接合部分の内側には、図3(ロ)に示すよ
うにシール材12が接着されて、この部分から騒音が漏
れないようになっている。
【0030】この空調機カバー10は、合成樹脂の板材
を折り曲げ加工、もしくは、一体成形で成形されてい
る。更に、その他、空調機カバー10は鋼板を加工して
形成してもよい。又、この空調機カバー10の内面、即
ち、上板105、縦壁106、横壁106の内面には、
ガラスウールの吸音材11が接着剤で接着されている。
又、フランジ101の表面は受け枠23に当接する当接
面となっているし、フランジ102の表面は天井野縁2
2に当接する当接面となっている。従って、フランジ1
01の当接面を、上面が低い受け枠23に当接可能にす
るために、フランジ101は、天井野縁22のフランジ
102より低くなっている。そして、この両方の当接面
には、図3(イ)に示すように、両面粘着テープ103
が貼り付けられている。尚、この両面粘着テープ103
の表面には、施工するまでにゴミ等が付着しないよう
に、離型紙104が貼り付けられている。
を折り曲げ加工、もしくは、一体成形で成形されてい
る。更に、その他、空調機カバー10は鋼板を加工して
形成してもよい。又、この空調機カバー10の内面、即
ち、上板105、縦壁106、横壁106の内面には、
ガラスウールの吸音材11が接着剤で接着されている。
又、フランジ101の表面は受け枠23に当接する当接
面となっているし、フランジ102の表面は天井野縁2
2に当接する当接面となっている。従って、フランジ1
01の当接面を、上面が低い受け枠23に当接可能にす
るために、フランジ101は、天井野縁22のフランジ
102より低くなっている。そして、この両方の当接面
には、図3(イ)に示すように、両面粘着テープ103
が貼り付けられている。尚、この両面粘着テープ103
の表面には、施工するまでにゴミ等が付着しないよう
に、離型紙104が貼り付けられている。
【0031】この空調機カバー10の取付構造を説明す
る。空調機カバー10が空調機本体13の上面と側面を
覆うように、フランジ101の当接面が受け枠23に、
又、フランジ102の当接面が天井野縁22に両面粘着
テープ103で貼り付けられて、空調機カバー10が天
井野縁22と受け枠23に接着されている。尚、この空
調機カバー10の固定が不十分であれば、フランジ10
1、102の上から天井野縁22や受け枠23にビスを
螺入することによって、空調機カバー10を建物の天井
梁21に架け渡された天井野縁22、22と受け枠2
3、23とに固定すればよい。
る。空調機カバー10が空調機本体13の上面と側面を
覆うように、フランジ101の当接面が受け枠23に、
又、フランジ102の当接面が天井野縁22に両面粘着
テープ103で貼り付けられて、空調機カバー10が天
井野縁22と受け枠23に接着されている。尚、この空
調機カバー10の固定が不十分であれば、フランジ10
1、102の上から天井野縁22や受け枠23にビスを
螺入することによって、空調機カバー10を建物の天井
梁21に架け渡された天井野縁22、22と受け枠2
3、23とに固定すればよい。
【0032】次に、この天井埋め込み空調機収納構造の
施工方法および作用について説明する。天井部分に複数
の天井野縁22を複数本設け、この天井野縁22の下面
に天井材29を取り付けて天井を形成する。次に、空調
機本体13を取り付ける位置の両側に受け枠23を、下
面が天井材29に接する状態にして、取り付ける。する
と、この受け枠23の下面と天井野縁22の下面とがほ
ぼ同じ高さになり、両方の下面は天井材29に接して、
この間にほとんど隙間のない状態に取り付けられる。
施工方法および作用について説明する。天井部分に複数
の天井野縁22を複数本設け、この天井野縁22の下面
に天井材29を取り付けて天井を形成する。次に、空調
機本体13を取り付ける位置の両側に受け枠23を、下
面が天井材29に接する状態にして、取り付ける。する
と、この受け枠23の下面と天井野縁22の下面とがほ
ぼ同じ高さになり、両方の下面は天井材29に接して、
この間にほとんど隙間のない状態に取り付けられる。
【0033】次に、この天井野縁22と受け枠23とで
囲まれた部分以外の隣合う天井野縁22の間の天井材2
9の上面に吸音兼断熱板25を、又、その他の天井材2
9の上面に吸音兼断熱板26を取り付けたり、この2本
の受け枠23とほぼ平行な天井野縁22とで囲まれた矩
形部分の中央部の天井材29を矩形状に切欠して、ここ
に開口30を設ける。
囲まれた部分以外の隣合う天井野縁22の間の天井材2
9の上面に吸音兼断熱板25を、又、その他の天井材2
9の上面に吸音兼断熱板26を取り付けたり、この2本
の受け枠23とほぼ平行な天井野縁22とで囲まれた矩
形部分の中央部の天井材29を矩形状に切欠して、ここ
に開口30を設ける。
【0034】又、天井野縁22の側面には、図5に示す
ように、騒音が漏れないようにシール材11を接着す
る。そして、空調機本体13を、吹出口を天井材29の
開口30に向け、この図1に示すように、天井野縁22
に取り付けて天井野縁22と受け枠23からなる枠内に
空調機本体13を取り付ける。
ように、騒音が漏れないようにシール材11を接着す
る。そして、空調機本体13を、吹出口を天井材29の
開口30に向け、この図1に示すように、天井野縁22
に取り付けて天井野縁22と受け枠23からなる枠内に
空調機本体13を取り付ける。
【0035】一方、図2に示すように、鋼板を折曲し
て、矩形状の上板105と、縦壁106と、フランジ1
01と、縁板107を製造する。又、鋼板を折曲して横
壁とフランジ102とを製造する。そして、上板105
の縁板107に横壁108を当接させ、両者を溶接して
横壁108を上板105と縦壁106に取り付ける。
て、矩形状の上板105と、縦壁106と、フランジ1
01と、縁板107を製造する。又、鋼板を折曲して横
壁とフランジ102とを製造する。そして、上板105
の縁板107に横壁108を当接させ、両者を溶接して
横壁108を上板105と縦壁106に取り付ける。
【0036】又、横壁108と縦壁106や上板105
との接合部分の内側に、図3(ロ)に示すようにシール
材12を塗布して、この部分から騒音が漏れないようす
る。更に、この空調機カバー10の内面、即ち、上板1
05、縦壁106、横壁106の内面に吸音材11を接
着剤で接着して取り付け、フランジ101、102の当
接面に両面粘着テープ103を貼り付けて空調機カバー
10を製造する。尚、この両面粘着テープ103には、
施工するまでにゴミ等が付着しないように、表面に離型
紙104を貼り付けたものを使用する。
との接合部分の内側に、図3(ロ)に示すようにシール
材12を塗布して、この部分から騒音が漏れないようす
る。更に、この空調機カバー10の内面、即ち、上板1
05、縦壁106、横壁106の内面に吸音材11を接
着剤で接着して取り付け、フランジ101、102の当
接面に両面粘着テープ103を貼り付けて空調機カバー
10を製造する。尚、この両面粘着テープ103には、
施工するまでにゴミ等が付着しないように、表面に離型
紙104を貼り付けたものを使用する。
【0037】このようにして製造した空調機カバー10
を、図1に示すように、離型紙104を剥がし、空調機
本体13を上方から被せるようにし、フランジ101の
当接面を受け枠23に、又、フランジ102の当接面を
天井野縁22にそれぞれ当接させ押し付けて貼り付け
る。
を、図1に示すように、離型紙104を剥がし、空調機
本体13を上方から被せるようにし、フランジ101の
当接面を受け枠23に、又、フランジ102の当接面を
天井野縁22にそれぞれ当接させ押し付けて貼り付け
る。
【0038】更に、必要があれば、ビスをフランジ10
1、102から天井野縁22や受け枠23に螺入して、
空調機カバー10を天井野縁22や受け枠23に強固に
取り付ける。最後に、空調機カバー10に通孔を設け、
この通孔を通して室外機との間に配管したり、空調機本
体13に配線をし、この通孔をシール材で塞ぐ。
1、102から天井野縁22や受け枠23に螺入して、
空調機カバー10を天井野縁22や受け枠23に強固に
取り付ける。最後に、空調機カバー10に通孔を設け、
この通孔を通して室外機との間に配管したり、空調機本
体13に配線をし、この通孔をシール材で塞ぐ。
【0039】このようにして空調機本体13を取り付け
た天井埋め込み空調機収納構造では、天井材29の上面
には、空調機本体13の上面および側面を覆う防音性能
のよい空調機カバー10が取り付けられている。又、天
井野縁22と受け枠23からなる枠の下面がほぼ同じ高
さになっているので、天井野縁22に取り付けられた天
井材29と天井野縁22や受け枠23からなる枠との間
にほとんど隙間がないし、空調機カバー10のフランジ
101、102の当接面と天井野縁22や受け枠23と
の間に設けられた両面粘着テープ103によってこの空
調機カバー10と天井野縁22や受け枠23との間の隙
間が塞がれいる。
た天井埋め込み空調機収納構造では、天井材29の上面
には、空調機本体13の上面および側面を覆う防音性能
のよい空調機カバー10が取り付けられている。又、天
井野縁22と受け枠23からなる枠の下面がほぼ同じ高
さになっているので、天井野縁22に取り付けられた天
井材29と天井野縁22や受け枠23からなる枠との間
にほとんど隙間がないし、空調機カバー10のフランジ
101、102の当接面と天井野縁22や受け枠23と
の間に設けられた両面粘着テープ103によってこの空
調機カバー10と天井野縁22や受け枠23との間の隙
間が塞がれいる。
【0040】このように、この実施例1に示す空調機収
納構造では、開口30を覆うように取り付けられた空調
機カバー10と周辺部には隙間がない状態になっている
ので、空調機本体13から発生する音や、天井材に設け
られている開口30を通過する騒音が空調機カバー10
で遮られて通過し難いし、開口30を通った下階の湿気
が空調機カバー10に遮られて天井裏に浸入せず、天井
裏に結露が発生しない居住性のよい天井埋め込み空調機
収納構造である。
納構造では、開口30を覆うように取り付けられた空調
機カバー10と周辺部には隙間がない状態になっている
ので、空調機本体13から発生する音や、天井材に設け
られている開口30を通過する騒音が空調機カバー10
で遮られて通過し難いし、開口30を通った下階の湿気
が空調機カバー10に遮られて天井裏に浸入せず、天井
裏に結露が発生しない居住性のよい天井埋め込み空調機
収納構造である。
【0041】(実施例2)図6〜図16は、本発明をユ
ニット建物に適用した一実施例を示すもので、図6はユ
ニット建物を示す斜視図、図7は建物ユニットを示す斜
視図、図8(イ)は空調機カバー本体を示す平面図、
(ロ)は(イ)の正面図、(ハ)は(イ)の側面図、図
9(イ)は空調機カバーを示す斜視図、(ロ)は(イ)
のE−E線における断面図、図10は空調機本体に取付
金具を取り付けた状態を示す斜視図、図11は空調機カ
バーを取り付けている状態を示す斜視図、図12は空調
機カバーが取り付けられたユニット建物の天井を示す平
面図、図13は図12のF−F線における断面図、図1
4は図13のG部分の拡大断面図、図15は図12のH
−H線における断面図、図16は図15のJ部分の拡大
断面図である。
ニット建物に適用した一実施例を示すもので、図6はユ
ニット建物を示す斜視図、図7は建物ユニットを示す斜
視図、図8(イ)は空調機カバー本体を示す平面図、
(ロ)は(イ)の正面図、(ハ)は(イ)の側面図、図
9(イ)は空調機カバーを示す斜視図、(ロ)は(イ)
のE−E線における断面図、図10は空調機本体に取付
金具を取り付けた状態を示す斜視図、図11は空調機カ
バーを取り付けている状態を示す斜視図、図12は空調
機カバーが取り付けられたユニット建物の天井を示す平
面図、図13は図12のF−F線における断面図、図1
4は図13のG部分の拡大断面図、図15は図12のH
−H線における断面図、図16は図15のJ部分の拡大
断面図である。
【0042】図6〜図16において、Uaはユニット建
物であり、このユニット建物Uaは図6に示すように、
基礎99aの上に9個の建物ユニット40aが据え付け
られて1階が構成され、この1階の建物ユニット40a
の上に9個の建物ユニット40aが据え付けられて2階
が構成され、この2階の建物ユニット40aの上に屋根
パネル50aが取り付けられたものである。
物であり、このユニット建物Uaは図6に示すように、
基礎99aの上に9個の建物ユニット40aが据え付け
られて1階が構成され、この1階の建物ユニット40a
の上に9個の建物ユニット40aが据え付けられて2階
が構成され、この2階の建物ユニット40aの上に屋根
パネル50aが取り付けられたものである。
【0043】建物ユニット40aは、図7に示すよう
に、矩形の4隅に立設された4本の柱41aと、この柱
41aの下端部に、矩形状に枠組された床梁42aとこ
の長辺の相対する床梁42aに差し渡された床根太46
aとこの床根太46aの上に取り付けられた床材44a
とからなる床パネルが取り付けられて床が形成され、柱
41aの上端部に、矩形状に枠組された天井梁21aと
この長辺の相対する天井梁21aに差し渡された天井野
縁22aとこの天井野縁22aの下面に取り付けられた
天井材29aとからなる天井パネルが取り付けられて天
井20aが形成されたものである。
に、矩形の4隅に立設された4本の柱41aと、この柱
41aの下端部に、矩形状に枠組された床梁42aとこ
の長辺の相対する床梁42aに差し渡された床根太46
aとこの床根太46aの上に取り付けられた床材44a
とからなる床パネルが取り付けられて床が形成され、柱
41aの上端部に、矩形状に枠組された天井梁21aと
この長辺の相対する天井梁21aに差し渡された天井野
縁22aとこの天井野縁22aの下面に取り付けられた
天井材29aとからなる天井パネルが取り付けられて天
井20aが形成されたものである。
【0044】尚、壁を設ける場所には、図示しない壁パ
ネルが取り付けられている。このように、この天井20
aには、ほぼ平行な天井梁21aと、この天井梁21a
にほぼ平行に差し渡された複数本の天井野縁22aと、
下面が天井野縁22aとからなる構造材が設けられてい
る。そして、空調機本体13aを取り付ける建物ユニッ
ト40aには、工場で、空調機本体13aが取り付けら
れる。
ネルが取り付けられている。このように、この天井20
aには、ほぼ平行な天井梁21aと、この天井梁21a
にほぼ平行に差し渡された複数本の天井野縁22aと、
下面が天井野縁22aとからなる構造材が設けられてい
る。そして、空調機本体13aを取り付ける建物ユニッ
ト40aには、工場で、空調機本体13aが取り付けら
れる。
【0045】この空調機本体13aの取付構造について
説明する。実施例1と同様に、空調機本体13aを取り
付ける場所の隣合う天井野縁22aの間の天井材29a
に開口30aが設けられ、この開口30aの両側には、
図11に示すように、天井野縁22aに差し渡された受
け枠23aが設けられている。この受け枠23aは天井
野縁22aより背の高さが低い。従って、受け枠23a
の上面は、天井野縁22aの上面より低くなっている。
説明する。実施例1と同様に、空調機本体13aを取り
付ける場所の隣合う天井野縁22aの間の天井材29a
に開口30aが設けられ、この開口30aの両側には、
図11に示すように、天井野縁22aに差し渡された受
け枠23aが設けられている。この受け枠23aは天井
野縁22aより背の高さが低い。従って、受け枠23a
の上面は、天井野縁22aの上面より低くなっている。
【0046】そして、この天井野縁22aと受け枠23
aとが囲まれた部分以外の天井野縁22a間の天井材2
9aの上面には、岩綿板である吸音兼断熱板25aが、
又、その他の天井材29aの上面には、同じ吸音兼断熱
板26aが取り付けられている。この吸音兼断熱板25
a、26aは、合成樹脂フィルムで包まれている。尚、
この吸音兼断熱板25a、26aはグラスウールでもよ
い。
aとが囲まれた部分以外の天井野縁22a間の天井材2
9aの上面には、岩綿板である吸音兼断熱板25aが、
又、その他の天井材29aの上面には、同じ吸音兼断熱
板26aが取り付けられている。この吸音兼断熱板25
a、26aは、合成樹脂フィルムで包まれている。尚、
この吸音兼断熱板25a、26aはグラスウールでもよ
い。
【0047】空調機本体13aには、図10に示すよう
に、取付金具14aが取り付けられていて、この空調機
本体13aの吹出口を天井材29aの開口に向け、図1
1に示すように、取付金具14aを天井野縁22aに取
り付け、天井野縁22aと受け枠23aとからなる枠内
に空調機本体13aが取り付けられている。
に、取付金具14aが取り付けられていて、この空調機
本体13aの吹出口を天井材29aの開口に向け、図1
1に示すように、取付金具14aを天井野縁22aに取
り付け、天井野縁22aと受け枠23aとからなる枠内
に空調機本体13aが取り付けられている。
【0048】10aは空調機カバーであり、この空調機
カバー10aは、鋼板製の箱体である空調機カバー本体
10a−1と鉛板である遮音板60aとゴムの中に鉛粉
が混入された気密テープ61aとからなる。空調機カバ
ー本体10a−1は、図8に示すように、矩形状の上板
105aと、この上板105aが下方にほぼ直角に折曲
された状態に延設された縦壁106aと、上板105a
の側縁部に溶接された横壁108aと、縦壁106aの
下端部がほぼ直角に折曲されたフランジ101aと横壁
108aの下端部がほぼ直角折曲されたフランジ102
aとからなる。尚、この両側の縦壁106aには、図示
しない電線を通したり、空調機本体13aと室外機とを
連結する冷媒管を通す通孔68aが5個ずつ設けられて
いる。
カバー10aは、鋼板製の箱体である空調機カバー本体
10a−1と鉛板である遮音板60aとゴムの中に鉛粉
が混入された気密テープ61aとからなる。空調機カバ
ー本体10a−1は、図8に示すように、矩形状の上板
105aと、この上板105aが下方にほぼ直角に折曲
された状態に延設された縦壁106aと、上板105a
の側縁部に溶接された横壁108aと、縦壁106aの
下端部がほぼ直角に折曲されたフランジ101aと横壁
108aの下端部がほぼ直角折曲されたフランジ102
aとからなる。尚、この両側の縦壁106aには、図示
しない電線を通したり、空調機本体13aと室外機とを
連結する冷媒管を通す通孔68aが5個ずつ設けられて
いる。
【0049】そして、空調機カバー10aは、上記空調
機カバー本体10a−1の縦壁106aと横壁108a
には、図9に示すように、鉛板である遮音材60aが2
枚重ねた状態に取り付けられ、縦壁106aに取り付け
られた遮音材60aと横壁108aに取り付けられた遮
音材60aの境にはゴムの中に鉛粉が混入された遮音テ
ープ61aが貼り付けられて、この境部分から騒音が漏
れないようになっているものである。
機カバー本体10a−1の縦壁106aと横壁108a
には、図9に示すように、鉛板である遮音材60aが2
枚重ねた状態に取り付けられ、縦壁106aに取り付け
られた遮音材60aと横壁108aに取り付けられた遮
音材60aの境にはゴムの中に鉛粉が混入された遮音テ
ープ61aが貼り付けられて、この境部分から騒音が漏
れないようになっているものである。
【0050】又、フランジ101aの表面は受け枠23
aに当接する当接面となっているし、フランジ102a
の表面は天井野縁22aに当接する当接面となってい
る。従って、フランジ101aは、当接面が低い受け枠
23aに当接ように、天井野縁22aのフランジ102
aより低くなっている。
aに当接する当接面となっているし、フランジ102a
の表面は天井野縁22aに当接する当接面となってい
る。従って、フランジ101aは、当接面が低い受け枠
23aに当接ように、天井野縁22aのフランジ102
aより低くなっている。
【0051】65aは合成ゴム製の気密テープであり、
この気密テープ13aは、図11に示すように、両方の
フランジ101a、102aが当接する天井野縁22a
と受け枠23aに載置させ、空調機カバー10aを空調
機本体13の上方から被せて、当接面101を受け枠2
3に、又、当接面102を天井野縁22にそれぞれ気密
テープ13aを介して当接させ、ビス131aをフラン
ジ101a、102aの上から天井野縁22aや受け枠
23aに螺入して、建物の天井梁21に架け渡された天
井野縁22aと受け枠23aとに空調機カバー10aを
取り付けることによって、この空調機カバー10aと天
井野縁22aや受け枠23aとの間を気密にするもので
ある。
この気密テープ13aは、図11に示すように、両方の
フランジ101a、102aが当接する天井野縁22a
と受け枠23aに載置させ、空調機カバー10aを空調
機本体13の上方から被せて、当接面101を受け枠2
3に、又、当接面102を天井野縁22にそれぞれ気密
テープ13aを介して当接させ、ビス131aをフラン
ジ101a、102aの上から天井野縁22aや受け枠
23aに螺入して、建物の天井梁21に架け渡された天
井野縁22aと受け枠23aとに空調機カバー10aを
取り付けることによって、この空調機カバー10aと天
井野縁22aや受け枠23aとの間を気密にするもので
ある。
【0052】70aは、鋼板製の制振材であり、図12
に示すように、隣合う天井野縁23aに架け渡されて取
り付けられていて、この架け渡された天井野縁13を振
動し難くし、その結果、天井全体を振動し難くするもの
である。この制振材70aを取り付けると、上階の床上
で子供等が飛び跳ねたり、物が落下して、床が振動して
も、天井が振動し難く、その結果、この床の振動による
騒音が著しく低減し、下階に伝達しないようになってい
る。
に示すように、隣合う天井野縁23aに架け渡されて取
り付けられていて、この架け渡された天井野縁13を振
動し難くし、その結果、天井全体を振動し難くするもの
である。この制振材70aを取り付けると、上階の床上
で子供等が飛び跳ねたり、物が落下して、床が振動して
も、天井が振動し難く、その結果、この床の振動による
騒音が著しく低減し、下階に伝達しないようになってい
る。
【0053】次に、この天井埋め込み空調機収納構造の
施工方法および作用について説明する。工場で、矩形の
4隅に4本の柱41aを立設し、この柱41aの下端部
に、床梁42aと床根太46aと床材44aとからなる
床パネルを取り付けて床を形成し、柱41aの上端部
に、天井梁21aと天井野縁22aと天井材29aとか
らなる天井パネルを取り付けて天井20aを形成する。
尚、壁を設ける場所には壁パネルを取り付ける。
施工方法および作用について説明する。工場で、矩形の
4隅に4本の柱41aを立設し、この柱41aの下端部
に、床梁42aと床根太46aと床材44aとからなる
床パネルを取り付けて床を形成し、柱41aの上端部
に、天井梁21aと天井野縁22aと天井材29aとか
らなる天井パネルを取り付けて天井20aを形成する。
尚、壁を設ける場所には壁パネルを取り付ける。
【0054】そして、空調機本体13aを取り付ける建
物ユニット40aには空調機本体13aを取り付ける。
この空調機本体13aの取付方法は、空調機本体13a
を取り付ける隣合う天井野縁22aの間の天井材29a
に開口30aを設け、この開口30aの両側には、図1
1に示すように、天井野縁22aに受け枠23aを、天
井野縁22aの下面と受け枠23aの下面とがほぼ同じ
高さになるように、差し渡して設ける。
物ユニット40aには空調機本体13aを取り付ける。
この空調機本体13aの取付方法は、空調機本体13a
を取り付ける隣合う天井野縁22aの間の天井材29a
に開口30aを設け、この開口30aの両側には、図1
1に示すように、天井野縁22aに受け枠23aを、天
井野縁22aの下面と受け枠23aの下面とがほぼ同じ
高さになるように、差し渡して設ける。
【0055】このようにして受け枠23aを取り付ける
と、この受け枠23の下面と天井野縁22の下面とが天
井材29aに接して、この間にほとんど隙間のない状態
になる。この天井野縁22aと受け枠23aとで囲まれ
た部分以外の天井野縁22a野縁22a間の天井材29
aの上面に吸音兼断熱板25aを、又、その他の天井材
29aの上面に同じ吸音兼断熱板26aを取り付ける。
と、この受け枠23の下面と天井野縁22の下面とが天
井材29aに接して、この間にほとんど隙間のない状態
になる。この天井野縁22aと受け枠23aとで囲まれ
た部分以外の天井野縁22a野縁22a間の天井材29
aの上面に吸音兼断熱板25aを、又、その他の天井材
29aの上面に同じ吸音兼断熱板26aを取り付ける。
【0056】次に、空調機本体13aに、図10に示す
ように、取付金具14aを取り付け、吹出口を天井材2
9aの開口30aに向け、この図11に示すように、取
付金具14aを天井野縁22に取り付けることによっ
て、空調機本体13aを天井野縁22に取り付ける。こ
のように空調機本体13aを取り付けると、直下の居室
を空調できるようになる。
ように、取付金具14aを取り付け、吹出口を天井材2
9aの開口30aに向け、この図11に示すように、取
付金具14aを天井野縁22に取り付けることによっ
て、空調機本体13aを天井野縁22に取り付ける。こ
のように空調機本体13aを取り付けると、直下の居室
を空調できるようになる。
【0057】一方、図8に示すように、鋼板を折曲して
上板105aと縦壁106aとフランジ101aとを製
造する。又、鋼板を折曲して、横壁108aとフランジ
102aとを製造する。そして、横壁108aを上板1
05aと縦壁106aに溶接して空調機カバー本体10
a−1を製造する。尚、この両側の縦壁106aには、
図示しない電線を通したり、空調機本体13aと室外機
とを連結するパイプを通す通孔68aを5個ずつ設けて
おく。
上板105aと縦壁106aとフランジ101aとを製
造する。又、鋼板を折曲して、横壁108aとフランジ
102aとを製造する。そして、横壁108aを上板1
05aと縦壁106aに溶接して空調機カバー本体10
a−1を製造する。尚、この両側の縦壁106aには、
図示しない電線を通したり、空調機本体13aと室外機
とを連結するパイプを通す通孔68aを5個ずつ設けて
おく。
【0058】このようにして製造した空調機カバー本体
10a−1の縦壁106aと横壁108aに、図9に示
すように、鉛板である遮音材60aを2枚重ねた状態に
取り付け、縦壁106aに取り付けられた遮音材60a
や横壁108aに取り付けられた遮音材60aの境を覆
うように、遮音テープ61aを貼り付けて、この境部分
から騒音が漏れないようにして、空調機カバー10aを
製造する。
10a−1の縦壁106aと横壁108aに、図9に示
すように、鉛板である遮音材60aを2枚重ねた状態に
取り付け、縦壁106aに取り付けられた遮音材60a
や横壁108aに取り付けられた遮音材60aの境を覆
うように、遮音テープ61aを貼り付けて、この境部分
から騒音が漏れないようにして、空調機カバー10aを
製造する。
【0059】次に、図11に示すように、フランジ10
1a、102aが当接する天井野縁22aと受け枠23
aに、気密テープ13aを載置し、上記のようにして製
造した空調機カバー10aを、空調機本体13の上方か
ら被せるようにし、空調機カドー10aのフランジ10
1の当接面を受け枠23に、又、フランジ102の当接
面を天井野縁22にそれぞれ気密テープ13aの上から
押し付けた後に、フランジ101a、102aの上から
天井野縁22aや受け枠23aにビス131aを螺入し
て、天井野縁22aと受け枠23aに取り付ける。
1a、102aが当接する天井野縁22aと受け枠23
aに、気密テープ13aを載置し、上記のようにして製
造した空調機カバー10aを、空調機本体13の上方か
ら被せるようにし、空調機カドー10aのフランジ10
1の当接面を受け枠23に、又、フランジ102の当接
面を天井野縁22にそれぞれ気密テープ13aの上から
押し付けた後に、フランジ101a、102aの上から
天井野縁22aや受け枠23aにビス131aを螺入し
て、天井野縁22aと受け枠23aに取り付ける。
【0060】又、鋼板製の制振材70aを、図12に示
すように、隣合う天井野縁23aに架け渡されて取り付
けると建物ユニット40aが完成する。又、屋根パネル
50aを製造する。
すように、隣合う天井野縁23aに架け渡されて取り付
けると建物ユニット40aが完成する。又、屋根パネル
50aを製造する。
【0061】このようにして製造した建物ユニット40
a、屋根パネル50aを施工現場に運搬し、施工現場で
は、予め設けている基礎99aの上に9個の建物ユニッ
ト40aを据え付けて1階を構成し、この1階の建物ユ
ニット40aの上に9個の建物ユニット40aを据え付
けて2階を構成し、この2階の建物ユニット40aの上
に屋根パネル50aを取り付ける。その後、空調機カバ
ー10aの縦壁106aに設けられている通孔68aの
部分の遮音材60aに通孔を設けて、電線を通したり、
室外機との間に配管をしたり、この遮音材60aに設け
た通孔と電線や配管との隙間を塞いだり、その他種々な
仕上げを行うと、ユニット建物Uaが完成する。
a、屋根パネル50aを施工現場に運搬し、施工現場で
は、予め設けている基礎99aの上に9個の建物ユニッ
ト40aを据え付けて1階を構成し、この1階の建物ユ
ニット40aの上に9個の建物ユニット40aを据え付
けて2階を構成し、この2階の建物ユニット40aの上
に屋根パネル50aを取り付ける。その後、空調機カバ
ー10aの縦壁106aに設けられている通孔68aの
部分の遮音材60aに通孔を設けて、電線を通したり、
室外機との間に配管をしたり、この遮音材60aに設け
た通孔と電線や配管との隙間を塞いだり、その他種々な
仕上げを行うと、ユニット建物Uaが完成する。
【0062】このようにして完成したユニット建物Ua
の天井埋め込み空調機収納構造では、空調機カバー10
aは、天井野縁22aや受け枠23aに強固に取り付け
られている。この空調機カバー10aは、上面および側
面に遮音材60aを備えているので極めて防音性能がよ
い。そして、この防音性能のよい空調機カバー10aが
天井材29aの上面に取り付けられた空調機本体13a
の上面および側面を覆うように、取り付けられている。
の天井埋め込み空調機収納構造では、空調機カバー10
aは、天井野縁22aや受け枠23aに強固に取り付け
られている。この空調機カバー10aは、上面および側
面に遮音材60aを備えているので極めて防音性能がよ
い。そして、この防音性能のよい空調機カバー10aが
天井材29aの上面に取り付けられた空調機本体13a
の上面および側面を覆うように、取り付けられている。
【0063】又、天井野縁22aと受け枠23aからな
る枠の下面がほぼ同じ高さになっていて、天井野縁22
aに取り付けられた天井材29aと天井野縁22aや受
け枠23aからなる枠との間にほとんど隙間がないし、
空調機カバー10aのフランジ101a、102aの取
付面と天井野縁22aや受け枠23aとの間に設けられ
た気密テープ65aによってこの空調機カバー10aと
天井野縁22aや受け枠23aとの間の隙間が塞がれて
隙間がない。
る枠の下面がほぼ同じ高さになっていて、天井野縁22
aに取り付けられた天井材29aと天井野縁22aや受
け枠23aからなる枠との間にほとんど隙間がないし、
空調機カバー10aのフランジ101a、102aの取
付面と天井野縁22aや受け枠23aとの間に設けられ
た気密テープ65aによってこの空調機カバー10aと
天井野縁22aや受け枠23aとの間の隙間が塞がれて
隙間がない。
【0064】このように、この実施例2に示す空調機収
納構造では、開口30を覆うように空調機カバー10a
や周囲に隙間がない状態になっているので、この実施例
2に記載されている構造は、空調機本体13aから発生
する音や、天井材に設けられている開口30aを通過す
る騒音が空調機カバー10aで遮られて通過し難いし、
開口30aを通った下階の湿気が空調機カバー10aに
遮られて天井裏に浸入せず、天井裏に結露が発生しない
居住性のよい天井埋め込み空調機収納構造である。
納構造では、開口30を覆うように空調機カバー10a
や周囲に隙間がない状態になっているので、この実施例
2に記載されている構造は、空調機本体13aから発生
する音や、天井材に設けられている開口30aを通過す
る騒音が空調機カバー10aで遮られて通過し難いし、
開口30aを通った下階の湿気が空調機カバー10aに
遮られて天井裏に浸入せず、天井裏に結露が発生しない
居住性のよい天井埋め込み空調機収納構造である。
【0065】又、天井野縁22aには制振材70aが取
り付けられて、この天井野縁22aが振動し難くなって
いるし、天井材29aの上に吸音兼断熱板25aが取り
付けられて、天井材29a部分を音が通過し難くなって
いる。このように、このユニット建物Uaには、種々な
防音構造が施されているので、極めて防音性能のよい建
物である。実際にJISで規定されている測定方法で騒
音を測定したところ、建物の騒音の目標であるL−60
を達成することができた。この発明は上記実施例に限定
されることなく、特許請求の範囲に記載されている範囲
で適宜変更してもよい。例えば、実施例では床パネルに
壁パネルが取り付けられたものであるが、壁パネルを組
み立てた後に、床パネルを取り付けたものでもよい。
り付けられて、この天井野縁22aが振動し難くなって
いるし、天井材29aの上に吸音兼断熱板25aが取り
付けられて、天井材29a部分を音が通過し難くなって
いる。このように、このユニット建物Uaには、種々な
防音構造が施されているので、極めて防音性能のよい建
物である。実際にJISで規定されている測定方法で騒
音を測定したところ、建物の騒音の目標であるL−60
を達成することができた。この発明は上記実施例に限定
されることなく、特許請求の範囲に記載されている範囲
で適宜変更してもよい。例えば、実施例では床パネルに
壁パネルが取り付けられたものであるが、壁パネルを組
み立てた後に、床パネルを取り付けたものでもよい。
【0066】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、天井材の上面
には、空調機本体の上面および側面を覆う空調機カバー
が取り付けられているので、空調機から発生する音や、
天井材に設けられている開口を通過する騒音が空調機カ
バーで遮られて通過し難いし、開口を通った下階の湿気
が空調機カバーに遮られて天井裏に浸入せず、その結
果、天井裏に結露が発生しない居住性のよい天井埋め込
み空調機収納構造である。
には、空調機本体の上面および側面を覆う空調機カバー
が取り付けられているので、空調機から発生する音や、
天井材に設けられている開口を通過する騒音が空調機カ
バーで遮られて通過し難いし、開口を通った下階の湿気
が空調機カバーに遮られて天井裏に浸入せず、その結
果、天井裏に結露が発生しない居住性のよい天井埋め込
み空調機収納構造である。
【0067】請求項2記載の発明では、天井材の上面に
は、天井材を取り付けるほぼ平行な複数の天井野縁とこ
の天井野縁に差し渡され、下面が天井野縁とほぼ同じ高
さになされた受け枠とからなる枠が設けられているの
で、天井材と天井野縁や受け枠からなる枠との間にほと
んど隙間がない。その結果、天井材と枠の間から騒音が
漏れないし、開口を通った下階の湿気が空調機カバーに
遮られて天井裏に浸入しない。又、空調機カバーは、上
記枠を構成する天井野縁及び受け枠に取り付けられてい
るので、空調機カバーが天井材の上面に強固に取り付け
ることができる。
は、天井材を取り付けるほぼ平行な複数の天井野縁とこ
の天井野縁に差し渡され、下面が天井野縁とほぼ同じ高
さになされた受け枠とからなる枠が設けられているの
で、天井材と天井野縁や受け枠からなる枠との間にほと
んど隙間がない。その結果、天井材と枠の間から騒音が
漏れないし、開口を通った下階の湿気が空調機カバーに
遮られて天井裏に浸入しない。又、空調機カバーは、上
記枠を構成する天井野縁及び受け枠に取り付けられてい
るので、空調機カバーが天井材の上面に強固に取り付け
ることができる。
【0068】請求項3記載の発明では、空調機カバーに
は、天井野縁及び受け枠に当接する取付面が設けられ、
この取付面と上記枠を構成する天井野縁及び受け枠との
間に粘着剤、接着剤またはシール材が設けられて、この
空調機カバーと天井野縁及び受け枠との間の隙間が塞が
れているので、空調カバーと天井野縁及び受け枠との間
に隙間がない。その結果、空調機カバーと天井野縁およ
び受け枠との間から騒音が漏れないし、開口を通った下
階の湿気が空調機カバーに遮られて天井裏に浸入しな
い。
は、天井野縁及び受け枠に当接する取付面が設けられ、
この取付面と上記枠を構成する天井野縁及び受け枠との
間に粘着剤、接着剤またはシール材が設けられて、この
空調機カバーと天井野縁及び受け枠との間の隙間が塞が
れているので、空調カバーと天井野縁及び受け枠との間
に隙間がない。その結果、空調機カバーと天井野縁およ
び受け枠との間から騒音が漏れないし、開口を通った下
階の湿気が空調機カバーに遮られて天井裏に浸入しな
い。
【0069】請求項4記載の発明では、空調機カバーに
は、空調機カバーの内面または外面を覆った状態に遮音
材又は吸音材が設けられているので、騒音が空調機カバ
ーと遮音材又は吸音材の両方で遮られ、空調機カバーの
みの場合より更に防音性能が向上する。
は、空調機カバーの内面または外面を覆った状態に遮音
材又は吸音材が設けられているので、騒音が空調機カバ
ーと遮音材又は吸音材の両方で遮られ、空調機カバーの
みの場合より更に防音性能が向上する。
【図1】本発明の一実施例を示すもので、天井埋め込み
空調機カバーを取り付けている状態を示す斜視図であ
る。
空調機カバーを取り付けている状態を示す斜視図であ
る。
【図2】空調機カバーを示す斜視図である。
【図3】(イ)は、空調機カバーが取り付けられたとき
の図2のC−C線における断面図、(ロ)は、空調機カ
バーが取り付けられたときの図2のD−D線における断
面図である。
の図2のC−C線における断面図、(ロ)は、空調機カ
バーが取り付けられたときの図2のD−D線における断
面図である。
【図4】図1のA−A線における断面図である。
【図5】図1のB−B線における断面図である。
【図6】本発明をユニット建物に適用した一実施例を示
すもので、ユニット建物を示す斜視図である。
すもので、ユニット建物を示す斜視図である。
【図7】建物ユニットを示す斜視図である。
【図8】(イ)は空調機カバーを示す平面図、(ロ)は
(イ)の正面図、(ハ)は(イ)の側面図である。
(イ)の正面図、(ハ)は(イ)の側面図である。
【図9】(イ)は空調機カバーに遮音材を取り付けた状
態を示す斜視図、(ロ)は(イ)のE−E線における断
面図である。
態を示す斜視図、(ロ)は(イ)のE−E線における断
面図である。
【図10】空調機本体に取付金具を取り付けた状態を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図11】空調機カバーを取り付けている状態を示す斜
視図である。
視図である。
【図12】空調機カバーが取り付けられたユニット建物
の天井を示す平面図である。
の天井を示す平面図である。
【図13】図12のF−F線における断面図である。
【図14】図13のG部分の拡大断面図である。
【図15】図12のH−H線における断面図である。
【図16】図15のJ部分の拡大断面図である。
Ua ユニット建物 10、10a 空調機カバー 103 両面粘着テープ 13、13a 空調機本体 20、20a 天井 21、21a 天井梁 22、22a 天井野縁 23、23a 受け枠 29、29a 天井材 30、30a 開口 40a 建物ユニット 60a 遮音材
Claims (4)
- 【請求項1】 建物の天井材の上面に枠が設けられ、こ
の枠内に空調機本体が設置された天井埋め込み空調機収
納構造であって、前記天井材の上面には、空調機本体の
上面および側面を覆う空調機カバーが設けられているこ
とを特徴とする天井埋め込み空調機収納構造。 - 【請求項2】 前記天井材の上面には、天井材を取り付
けるほぼ平行な複数の天井野縁とこの隣合う天井野縁に
差し渡され、下面が天井野縁とほぼ同じ高さになされた
受け枠とからなる枠が設けられ、前記空調機カバーは、
上記枠を構成する天井野縁や受け枠に取り付けられてい
ることを特徴とする請求項1記載の天井埋め込み空調機
収納構造。 - 【請求項3】 前記空調機カバーには、天井野縁や受け
枠に当接する取付面が設けられ、この取付面と上記枠を
構成する天井野縁や受け枠との間に粘着剤、接着剤また
はシール材が設けられて、この空調機カバーと天井野縁
や受け枠との間の隙間が塞がれていることを特徴とする
請求項2記載の天井埋め込み空調機収納構造。 - 【請求項4】 前記空調機カバーには、空調機カバーの
内面または外面を覆った状態に遮音材または吸音材が設
けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
に記載の天井埋め込み空調機収納構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000299258A JP2001193211A (ja) | 1999-10-27 | 2000-09-29 | 天井埋め込み空調機収納構造 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30587099 | 1999-10-27 | ||
JP11-305870 | 1999-10-27 | ||
JP2000299258A JP2001193211A (ja) | 1999-10-27 | 2000-09-29 | 天井埋め込み空調機収納構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001193211A true JP2001193211A (ja) | 2001-07-17 |
Family
ID=26564483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000299258A Withdrawn JP2001193211A (ja) | 1999-10-27 | 2000-09-29 | 天井埋め込み空調機収納構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001193211A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011058651A (ja) * | 2009-09-07 | 2011-03-24 | Chofu Seisakusho Co Ltd | 空気温調機 |
JP6056996B1 (ja) * | 2016-02-17 | 2017-01-11 | 積水ハウス株式会社 | 天井埋め込み装置の取付構造 |
JP2018119769A (ja) * | 2017-01-27 | 2018-08-02 | Toto株式会社 | 浴室空調装置及びその取付方法 |
JP2021143511A (ja) * | 2020-03-12 | 2021-09-24 | ミサワホーム株式会社 | 天井構造 |
-
2000
- 2000-09-29 JP JP2000299258A patent/JP2001193211A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011058651A (ja) * | 2009-09-07 | 2011-03-24 | Chofu Seisakusho Co Ltd | 空気温調機 |
JP6056996B1 (ja) * | 2016-02-17 | 2017-01-11 | 積水ハウス株式会社 | 天井埋め込み装置の取付構造 |
JP2018119769A (ja) * | 2017-01-27 | 2018-08-02 | Toto株式会社 | 浴室空調装置及びその取付方法 |
JP2021143511A (ja) * | 2020-03-12 | 2021-09-24 | ミサワホーム株式会社 | 天井構造 |
JP7267224B2 (ja) | 2020-03-12 | 2023-05-01 | ミサワホーム株式会社 | 天井構造 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8209915B2 (en) | Wall construction air barrier system | |
JP2001193211A (ja) | 天井埋め込み空調機収納構造 | |
JP2000136580A (ja) | 建物構造及び該建物構造を用いたユニット建物 | |
JP2012241435A (ja) | 薄膜付き吸音パネル及びクリーンルーム | |
JP5207181B2 (ja) | 建築内装工事の小音施工方法 | |
JP2001254454A (ja) | 建築設備開口部の遮音材及び遮音方法 | |
JP7206006B2 (ja) | 間仕切壁 | |
JP3909938B2 (ja) | 床衝撃音低減構造 | |
JPH0720248Y2 (ja) | 建築物の遮音構造 | |
JP3487503B2 (ja) | 真空防音断熱材 | |
JPH1061061A (ja) | 遮音断熱パネル | |
JP2002146932A (ja) | 建物の外断熱防蟻構造及びその建物 | |
JP5207180B2 (ja) | 防音間仕切りボックス | |
JP5207182B2 (ja) | 薄膜付き吸音パネル及びクリーンルーム | |
JP3142468B2 (ja) | 天井制振構造 | |
JP3003409U (ja) | 防音断熱材 | |
JPH05295809A (ja) | 防音壁および防音見切材 | |
JP4664083B2 (ja) | 軸組工法におけるファイヤーストップ構造 | |
JPH066519U (ja) | 壁構造 | |
JP3797737B2 (ja) | パネル | |
JP2024065922A (ja) | 耐火気密構造及び耐火建築物 | |
JPS6236885Y2 (ja) | ||
JPH11210086A (ja) | 建物ユニット及びユニット式建物 | |
JPH1030286A (ja) | パネル材、木造建築物およびその施工方法 | |
Gatland | Lightweight partition design for residential and commercial buildings |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070417 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080820 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080827 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20080902 |