JP4838698B2 - 露光装置およびデバイス製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、原版を照明する照明光学系と、該原版からの光を基板に投影する投影光学系とを有し、前記投影光学系の光軸に対し垂直な方向に該原版および該基板を走査させながら該原版及び前記投影光学系を介して該基板を露光する露光装置に関する。
フォトリソグラフィ技術を用いて極微細パターンを形成する半導体メモリなどの半導体素子を製造するには、レチクルに描画された回路パターンを縮小投影光学系によってウエハに投影して回路パターンを形成する。半導体素子のパターンのより一層の微細化が要求されることにより、レジストプロセスの発展と同時に露光装置の微細化への対応がなされてきた。露光装置の解像力を向上させる手段としては、投影光学系の開口数(NA)を大きくしていく方法と露光波長をより短波長に変えていく方法とがある。
投影光学系の開口数(NA)を大きくしていく方法として近年では液浸化の開発が行われさらに高NA化が検討されている。一般に解像力は露光波長に比例し、NAに反比例することが知られている。また縮小投影露光装置で転写できる最小の解像度は、露光に用いる光の波長に比例し、波長を短くするほど高くなる。このため、半導体素子の微細化への要求に伴い露光波長については、248nmのKrFエキシマレーザから最近では193nm付近の発振波長を有するArFエキシマレーザが主流になっており、さらに波長の短いEUVの開発が進められている。
また、解像度低下の一因として各線幅誤差がある。各線幅誤差としては、まず縦横線幅誤差があり、これを修整する方法としてHV修整フィルタを用いる方法がある。次にショットごとの線幅誤差を修整するには、ショット毎にレーザの基本パルス数、すなわち露光量を制御することにより、ショット毎の線幅誤差を少なくする。そしてショット内の走査方向線幅誤差は、レーザのパルス数をショット内で制御することにより、ショット内の線幅誤差を少なくする。
また、ショット内の非走査方向線幅誤差は、一次結像面近傍に光軸に対し左右濃度を変化させたフィルタを濃度の低い側を内側に各々配置している。そして相反する方向に駆動させて透過光束の中心付近と周辺で光量変化を持たせることにより露光量修整を行う(例えば特許文献1)。
特開2002−033272号公報
ところで、上記従来例では、ショット内の非走査方向線幅誤差は、一次結像面近傍に光軸に対し左右濃度を変化させたフィルタを濃度の低い側を内側に各々配置している。そして相反する方向に駆動させて透過光束の中心付近と周辺で光量変化を持たせることにより露光量修整を行うように構成されている。しかし、光学フィルタを使用しているため透過光量が概ね10%程度の低下を招いてしまう。また、一次結像面近傍には走査露光を行うための走行マスキングブレード機構およびスリット形状修整機構が構成されている。そのため実際にはさらにこの面と光学的に共役な中間結像面を具備し、露光量修整はこの面で行わなければならない。このため照明光学系の光路長が長くなり、光学素子の構成枚数も増大するといった欠点があった。
本発明は、例えば、基板の露光量の分布を調整する新規な技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための本発明の露光装置は、原版を照明する照明光学系と、前記原版のパターンを基板上に投影する投影光学系とを有し、前記原版および前記基板を走査させながら露光を行う露光装置であって、
前記照明光学系中に配され、前記原版上の被照明領域を走査方向において規定する、第1の遮光板および第2の遮光板と、
固定部と、モータと、該モータにより駆動される被駆動部材と、一方が一軸回りにのみ回動可能な回転支点を介して前記固定部に連結され他方が第1ヒンジを介して前記被駆動部材に連結され、前記第1の遮光板および前記第2の遮光板のうち少なくとも一方を保持する第1の保持部材と、一方が第2のヒンジを介して前記固定部に連結され他方が第3のヒンジを介して前記被駆動部材に連結された前記第1の保持部材と平行に動く第2の保持部材とを有し、前記被駆動部材の駆動にともなう前記第1ヒンジ、前記第2のヒンジ及び前記第3のヒンジの変形により前記第1の保持部材を前記回転支点を支点として回転させることによって、前記第1の遮光板および前記第2の遮光板の少なくとも一方を回動させるリンク機構と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、例えば、基板の露光量の分布を調整する新規な技術を提供することができる。
本発明の好ましい実施の形態において、本発明は、いわゆる走査型露光装置に適用される。この走査型露光装置は、レチクル(原版)を照明する照明光学系と、該レチクルからの光をウエハ(基板)に投影する投影光学系とを有する。そして、を走査させながら露光する。本実施形態の装置は、さらに、第1の遮光板および第2の遮光板と、固定部と、モータと、該モータによりモータ駆動される被駆動部材と、保持部材とを有するリンク機構を備える。
第1の遮光板および第2の遮光板は、前記照明光学系中に配され、前記レチクル上の被照明領域を走査方向において規定する。第1の保持部材は、一方が一軸回りにのみ回動可能な回転支点を介して前記固定部に連結され他方が第1ヒンジを介して前記被駆動部材に連結され、前記第1の遮光板および前記第2の遮光板のうち少なくとも一方を保持する。また、リンク機構は一方が第2のヒンジを介して前記固定部に連結され他方が第3のヒンジを介して前記被駆動部材に連結された前記第1の保持部材と平行に動く第2の保持部材とを有している。そして、リンク機構は、前記被駆動部材の駆動にともなう前記第1ヒンジ、前記第2のヒンジ及び前記第3のヒンジの変形により前記保持部材を前記回転支点を支点として回転させることによって、前記第1の遮光板および前記第2の遮光板の少なくとも一方を回動させる。
上記構成によれば、一次結像面近傍に光軸に対し左右濃度を変化させたフィルタを2枚配置し、相反する方向に駆動させて透過光束の中心付近と周辺で光量変化を持たせる方法に比べ透過光量の低下を低く押えることができる効果がある。また、非走査方向露光量修整(CD修整)スリットを小型軽量にできることから一次結像面近傍に配置することが容易にできる。すなわち、光学的に共役な中間結像面を追加構成することなく均一な露光条件を得ることができ、かつ駆動においても高速化、低消費電力が達成できる効果がある。
前記リンク機構は、前記基板のプロセス原因に基づいて、前記ショットごとに、前記第1の遮光板および前記第2の遮光板のうち少なくとも一方を回動させることが好ましい。CD修整のための遮光板の駆動量を最小にすることができる。
本実施形態において、前記第1または第2の遮光板は、第1スリットを形成する第1スリット機構を構成する。
本実施形態において、前記リンク機構の回動中心は、前記照明光学系の光軸から隔たった位置にある。
走査露光装置は、原版をスリット状の露光光で照明するための第1のマスキングブレードおよび第2のマスキングブレード(第2スリット機構)を備えている。第2スリット機構は第2スリットを形成する。第1スリットの中心と前記第2スリットの中心とは略一致していることが好ましい。
前記第1の遮光板のエッジおよび前記第2の遮光板のエッジは、それぞれ前記第1のマスキングブレードのエッジおよび前記第2のマスキングブレードのエッジ対応した形状をしている。なお、前記第1の遮光板および前記第2の遮光板の少なくとも一方のエッジの形状が可変であることが好ましい。
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例に係る露光装置の構成を示す。図1の装置では、レチクル(原版)を照明するための露光光をスリット状に加工する遮光スリット(第2スリット)とは別の遮光スリット(第1スリット)を形成している。第1スリットは、前記レチクルが照明される領域を前記走査の方向において規制する第1および第2の遮光スリット材(遮光板)光板により形成される。そして、走査方向と垂直な方向(非走査方向)で露光量を修整する際は、この追加した遮光スリットの前縁(第1の遮光板の遮光エッジ)および後縁(第2の遮光板の遮光エッジ)の少なくとも一方を回動する。これにより、スリット幅、すなわち透過光量を走査方向左右で異ならせる。また、第1の遮光板および第2の遮光板は、照明系の一次結像面近傍に配置する。
図1において、31は露光光であるレーザパルスを発生させるレーザパルス発生装置、32はレーザパルス発生装置31で発生させた露光光を所望の露光光に形成するための光学系である。レーザパルス発生装置31、光学系32、リレーレンズ38、ミラー39およびリレーレンズ40は照明光学系30を構成している。33はウエハステージ37の走査と同期し露光光の走査を行うマスキングブレード(第2スリット機構)で、照明光学系30の中間結像面近傍に配置されている。
34はウエハ36にパターンを焼くための素となるパターンを描画してあるレチクル、35はレチクル34のパターンをウエハ36に縮小露光するための投影光学系である。マスキングブレード33は、レチクル34を照明するための露光光をスリット状に加工するスリット(第2スリット)を形成する。36は感光基板であるウエハ、37はウエハ36を吸着保持し、走査露光を行うウエハステージである。1および3は本発明の特徴とする非走査方向露光量修整装置を構成するCD修整駆動スリット材(第1の遮光板)およびCD修整非駆動スリット材(第2の遮光板)である。CD修整駆動スリット材1およびCD修整非駆動スリット材3は、第1スリット機構を構成する。第1スリット機構もマスキングブレード33と同様に照明光学系30の中間結像面近傍に配置されている。
図2は、図1の露光装置における非走査方向露光量修整装置(CD修整装置)の構成を示す。同図において、1は露光量制御を行うためのCD修整駆動スリット材、2は前記中間結像面近傍を透過する露光光の有効光領域である。3はCD修整駆動スリット材1と協働して非走査方向の露光量修整を行うためのCD修整非駆動スリット材である。CD修整駆動スリット材1およびCD修整非駆動スリット材3は、それぞれ走査方向と垂直な位置を基準位置として配置される端部(遮光エッジ)を有し、これらの端部間に露光量修整を行うためのCD修整スリット(第1スリット)を形成する。CD修整駆動スリット材1およびCD修整非駆動スリット材3は、照明光学系30の中間結像面近傍に、第1スリットの中心が前記第2スリットの中心近傍に位置するように、配置される。
4は露光面上でのレーザパルス修整可能な走査方向、5はCD修整で修整可能な非走査方向である。6はCD修整駆動スリット材1を保持するための駆動部リンク機構、7は駆動部リンク機構6を一方向にのみ回動可能な回転駆動部支点、8はリンク部全体を保持する駆動部リンク固定部である。9は駆動部リンク機構6と平行に動く駆動部リンク機構、10〜12は駆動部リンク機構を構成するためのリンクヒンジ、13はCD修整駆動スリット材1と駆動部リンク機構6を結合するCD修整駆動スリット支持部である。
21はリニア駆動するモータのモータ非駆動部、22はリニア駆動するモータのモータ駆動部、23はモータ部全体を保持するモータ固定部、24はリンク機構部を駆動させるモータのモータ駆動方向である。25は駆動部リンク機構6と結合するモータ駆動部支持部材、26はリンク機構に接続されZ方向に変位する位置検出センサ変位部、27は位置検出センサ変位部26の変位量を読み取る位置検出センサ読み取り部である。
図3は本実施例の非走査方向露光量修整装置を駆動する前のウエハ面での照度ムラを表わす図である。同図において、41はウエハ面上での露光照度の最高部、42はウエハ面上での露光照度の中高部、43はウエハ面上での露光照度の中間部、44はウエハ面上での露光照度の中低部、45はウエハ面上での露光照度の最低部である。
図4は本実施例における非走査方向の露光修整量を表わす図である。同図において、46はCD修整駆動スリット材1を中間位置(CD修整非駆動スリット材3と平行な位置)にした場合の露光レベル、すなわち、CD修整を行わない未修整レベルである。47はCD修整駆動スリット材1を中間位置より駆動させてCD修整を行った一次修整レベル、48は一次修整レベル47の修整光量プラス側修整状態、49は一次修整レベル47の修整光量マイナス側修整状態である。
[動作説明]
図5は本実施例の非走査方向露光量修整装置を駆動した後のウエハ面での照度ムラを表わす図である。
ウエハの露光時のプロセス原因(レジスト塗布ムラ,現像ムラ、エッチングムラ等)によるウエハ面内照度ムラはショットごとに異なるのでショットごとのCD修整が必要になる。そこで,図3で示すウエハ面内1ショットの修整前の照度ムラ分布を露光照度の最高部41から露光照度の最低部45までの範囲で計測する。
次に1ショット内の照度ムラ分布を均一に近づけるため、非走査方向の露光修整量の計測結果をもとに一次の傾きを持った値を以下のように設定する。
(1)計測した照度ムラが左右均等なショットの場合は中間位置にしてCD修整を行わない未修整レベル46(図4)に設定する。
(2)計測した照度ムラが略中心で高低に分かれているショットの場合は計測値が高い照度を示している側を修整光量マイナス側修整状態にしてCD修整を行う状態となる一次修整レベル47(図4)に設定する。
続いて、この設定された各々の修整値に対してCD修整駆動スリット材1を駆動させてCD修整を行う。
(1)の場合はCD修整を行わない未修整レベル46であるためCD修整駆動スリット材1を傾ける必要はないのでウエハは通常露光で行う。まず露光光であるレーザパルスはレーザパルスを発生させるレーザパルス発生装置31で発生させ、所望の露光光に加工するための光学系32に入射する。露光光は、続いて中間結像面近傍に配置したCD修整駆動スリット材1およびCD修整非駆動スリット材3の間隔(第1スリット)を透過する。さらにマスキングブレード33(第2スリット)を透過しレチクル34に照射される。このレチクル34に描画してあるパターンを投影光学系35にてウエハ36に縮小露光しパターンがウエハ面に焼かれる。
(2)の場合はCD修整を行う状態となる一次修整レベル47であるのでCD修整駆動スリット材1を傾ける。すなわち、照明光学系30の中間結像面近傍における露光光の有効光領域2を、一次修整レベル47に対応するものとすべく該当ショットの露光前(ショット間)に次の操作を行う。
計測値に対する一次修整レベル47が、設定されている値になるようにCD修整駆動スリット材1を傾けるため、まずモータ固定部23に支持されたリニアモータに駆動指令を出す。これにより、モータ駆動部22がモータ駆動方向24上方に移動し、モータ駆動部支持部材25が上方に引き上げられる。このときモータ駆動部支持部材25に固定された位置検出センサ変位部26も同様に引き上げられる。この位置検出センサ変位部26の変位量を位置検出センサ読み取り部27で読み取り、指令位置で停止するようにフィードバックをかける。
リニアモータは、通常、直動ガイドが必要である。しかし、本実施例において、リンク機構は駆動部リンク機構6からリンクヒンジ12、およびモータ駆動部支持部材25で形成している。そのため、駆動部リンク固定部8と平行に動くモータ駆動部支持部材25に固定されていることから、リニアモータは格別の直動ガイドを設けなくとも、常に平行移動状態を保つことができる。リニアモータが所定の位置まで駆動するとモータ駆動部支持部材25に連結されているリンク機構は支点7を中心に傾き駆動部リンク機構6に連結されている部材13を介してCD修整駆動スリット材1が傾く。この傾いたことによりCD修整非駆動スリット材3との間を透過する露光光が走査方向左右で光量が異なる一次の照度分布を持つことになる。この作用によりウエハ面に到達する露光光は照度分布の高い部分(図3の41)および低い部分(図3の45)が図5で示すように露光照度の中間部43および露光照度の中高部42となり面内の照度分布が均一化される方向に向かう。
次に、(1)と同様に露光光であるレーザパルスはレーザパルスを発生させるレーザパルス発生装置31で発生させ、所望の露光光に加工するための光学系32に入射する。露光光は、続いて中間結像面近傍に配置したCD修整駆動スリット材1およびCD修整非駆動スリット材3の間隔(第1スリット)まで到達する。ここで、非走査方向の露光量は、CD修整駆動スリット材1の傾きに応じて、修整される。例えば、図3のような露光量分布が、図5のような露光量分布に修整される。
以上説明したとおり、本実施例によれば、透過光量の低下を従来例よりも大幅に少ない概ね2.5%以下の低下にとどめることができる。また、CD修整スリットを小型軽量にできることから一次結像面近傍に配置することが容易にできる。すなわち、光学的に共役な中間結像面を追加構成することなく露光条件を均一化することができる。また、駆動においても高速化、低消費電力が達成できる。
なお、上述においては、露光量修整用スリット(スリット材1、3)の遮光エッジは直線としている。しかし、マスキングブレード33で形成される露光用スリットの形状が円弧状等非直線である場合は、露光量修整用スリットの遮光エッジも同形状にすることが好ましい。また、遮光エッジの形状を所望の形状に可変設定できる構成とすることがより好ましい。
また、図2では、露光量修整用のスリット材1、3の一方のみを回動させる場合を示したが、スリット材1、3の双方を、例えば、走査方向に対し垂直な方向の基準線に対し対称に、回動させてもよい。
さらに、露光量修整用スリットの遮光エッジと露光用スリットの遮光エッジとを交差させるようにすれば、例えば折れ線状の、図4よりも複雑な露光量修整を行うことも可能である。
[微小デバイス製造の実施例]
次に、この露光装置を利用した微小デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造プロセスを説明する。
図6は半導体デバイスの製造のフローを示す。
ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では設計したパターンを形成したマスク(原版またはレチクルともいう)を製作する。
一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハ(基板ともいう)を製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマスクを設置した露光装置とウエハを用いて、リソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。
次のステップ5(組立)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程である。後工程は、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の組立工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、ステップ7でこれを出荷する。
上記ステップ4のウエハプロセスは、ウエハの表面を酸化させる酸化ステップ、ウエハ表面に絶縁膜を成膜するCVDステップ、ウエハ上に電極を蒸着によって形成する電極形成ステップステップを有する。また、ウエハにイオンを打ち込むイオン打ち込みステップ、ウエハに感光剤を塗布するレジスト処理ステップ、上記の露光装置を用いて、回路パターンを有するマスクを介し、レジスト処理ステップ後のウエハを露光する露光ステップを有する。さらに、露光ステップで露光したウエハを現像する現像ステップ、現像ステップで現像したレジスト像以外の部分を削り取るエッチングステップ、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除くレジスト剥離ステップを有する。これらのステップを繰り返し行うことによって、ウエハ上に多重に回路パターンを形成する。
本発明の一実施例に係る露光装置の全体構成でCD修整スリットとマスキングブレードとの位置関係を説明する図である。 図1の露光装置における照明系内の一次結像面近傍に配置された非走査方向露光量修整装置を説明する図である。 図2の非走査方向露光量修整装置を駆動する前のウエハ面での照度ムラを表わす図である。 図2の非走査方向露光量修整装置による非走査方向の露光修整量を表わす図である。 図2の非走査方向露光量修整装置により非走査方向の露光修整量を駆動した後のウエハ面での照度ムラを表わす図である。 デバイスの製造プロセスのフローを説明する図である。
符号の説明
1 CD修整駆動スリット材
2 有効光領域
3 CD修整非駆動スリット材
4 走査方向
5 非走査方向
6 駆動部リンク機構
7 駆動部支点
8 駆動部リンク固定部
9 駆動部リンク機構
10〜12 リンクヒンジ
13 CD修整駆動スリット支持部
21 モータ非駆動部
22 モータ駆動部
23 モータ固定部
24 モータ駆動方向
25 モータ駆動部支持部材
26 位置検出センサ変位部
27 位置検出センサ読み取り部
30 照明光学系
31 レーザパルス発生装置
32 光学系
33 マスキングブレード
34 レチクル
35 投影光学系
36 ウエハ
37 ウエハステージ
38 リレーレンズ
39 ミラー
40 リレーレンズ
41 露光照度の最高部
42 露光照度の中高部
43 露光照度の中間部
44 露光照度の中低部
45 露光照度の最低部
46 未修整レベル
47 一次修整レベル
48 修整光量プラス側修整状態
49 修整光量マイナス側修整状態

Claims (10)

  1. 原版を照明する照明光学系と、前記原版のパターンを基板上に投影する投影光学系とを有し、前記原版および前記基板を走査させながら露光を行う露光装置であって、前記照明光学系中に配され、前記原版上の被照明領域を走査方向において規定する、第1の遮光板および第2の遮光板と、
    固定部と、モータと、該モータにより駆動される被駆動部材と、一方が一軸回りにのみ回動可能な回転支点を介して前記固定部に連結され他方が第1ヒンジを介して前記被駆動部材に連結され、前記第1の遮光板および前記第2の遮光板のうち少なくとも一方を保持する第1の保持部材と、
    一方が第2のヒンジを介して前記固定部に連結され他方が第3のヒンジを介して前記被駆動部材に連結された前記第1の保持部材と平行に動く第2の保持部材とを有し、前記被駆動部材の駆動にともなう前記第1ヒンジ、前記第2のヒンジ及び前記第3のヒンジの変形により前記第1の保持部材を前記回転支点を支点として回転させることによって、前記第1の遮光板および前記第2の遮光板の少なくとも一方を回動させるリンク機構と、を備えることを特徴とする露光装置。
  2. 前記基板上には複数のショットが露光され、
    前記リンク機構は、前記基板のプロセス原因に基づいて、前記ショットごとに、前記第1の遮光板および前記第2の遮光板のうち少なくとも一方を回動させることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記基板上には複数のショットが露光され、
    前記リンク機構は、ショット間で、前記第1の遮光板および前記第2の遮光板のうち少なくとも一方を回動させることを特徴とする請求項1または2に記載の露光装置。
  4. 前記リンク機構の回動によって、前記基板上に露光される非走査方向線幅が調整されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の露光装置。
  5. 前記リンク機構は、前記第1の遮光板および前記第2の遮光板を、前記走査方向に垂直な基準線に関して対称となるように、回動させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の露光装置。
  6. 前記リンク機構の回動中心は、前記照明光学系の光軸から隔たった位置にあることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の露光装置。
  7. 前記照明光学系は、前記原版および前記基板の走査に応じて移動する第1のマスキングブレードおよび第2のマスキングブレードを有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の露光装置。
  8. 前記第1の遮光板のエッジおよび前記第2の遮光板のエッジは、それぞれ前記第1のマスキングブレードのエッジおよび前記第2のマスキングブレードのエッジに対応した形状をしていることを特徴とする請求項7に記載の露光装置。
  9. 前記第1の遮光板および前記第2の遮光板のうち少なくとも一方のエッジの形状が可変であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の露光装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の露光装置を用いて基板を露光するステップと、前記基板を現像するステップと、を有することを特徴とするデバイス製造方法。
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