JP4838169B2 - 簡易屋根 - Google Patents

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Description

本発明は、テラス、バルコニー、カーポート等の上方を覆う簡易屋根に関する。
一般的な簡易屋根は、屋根面の傾斜方向に沿って延在するとともに、前記傾斜方向と直交する方向に互いに間隔をあけて並んで配置された複数の垂木と、垂木と直交する方向に配置されて垂木を支持する桁材と、桁材を支持する複数の柱と、垂木に支持される例えば透明な樹脂製の屋根パネルと、屋根面の先端部を構成する前枠と、垂木間に架け渡されて屋根パネルを支持する野縁と、建物の外壁面に固定され垂木の基端部を支持する垂木掛けとを有する。
このような簡易屋根は、例えば、建物の一階のテラスや、建物に隣接するカーポートの屋根や、建物の二階以上のバルコニーの屋根として用いられる。
そして、前記垂木の先端部に前枠を取り付ける際には、接合部材(ブラケット)を介して接合している(例えば、特許文献1参照)。
このような簡易屋根の構築は、通常一人の作業者によって行われることになるが、この場合に、複数の垂木の先端部間に渡って配置される前枠を取り付ける際に、長尺な前枠を複数の垂木の先端間に架け渡した状態に保持することが困難であり、作業性が悪いという問題があった。
そこで、垂木の先端部や接合部材の先端部等に前枠に設けられた係合部を係合可能な被係合部を設けておき、垂木の先端部等の被係合部に前枠の係合部を係合させることで、垂木の先端部に前枠を仮支持した状態とし、仮支持された状態の前枠を垂木の取付位置に押えて付けて前枠を垂木や垂木に接合された接合部材に例えばビスやボルト等により接合していた。
特開平11−293836号公報(図4)
ところで、垂木の先端部に前枠を仮支持させることで、長尺な前枠を垂木の先端部に配置することが容易となり、一人での前枠の取付け作業が簡略化されるが、例えば、垂木に前枠をビス止めする際には、仮支持された前枠を持って垂木側のねじ孔と前枠側のビス孔の位置を片手で合わせた状態で、ビスをビス孔に挿入しながらドライバでビスを回転させてねじ込む必要がある。
すなわち、作業者は、仮支持されているが、取付位置に位置合わせされてない前枠と、ビスと、ドライバを持って作業を行う必要があり、前枠が仮支持されることで、前枠全体を支持する必要はないが、必ずしも十分には作業性が改善せれていなかった。
ここで、垂木側に前枠を仮支持させる際に、前枠の取付位置に位置決めされた状態に前枠を仮支持させることが考えられるが、この場合に、長尺な前枠を作業者一人で、全長に渡って取付位置に正確に配置させるとともに仮支持させる作業が困難なものとなる。
言い換えれば、ただ単に被係合部に係合部を引っ掛ける程度に前枠を仮支持させるのなら、作業者一人でも簡単にできるが、取付位置に前枠を位置合わせしながら前枠を仮支持させるとなると、作業が困難なものとなってしまう。
よって、取付位置に前枠を仮支持させる場合には、仮支持させてしまえば、前枠の取付作業は、前枠を持って位置合わせする必要がなく、ビスとドライバとを持って作業すればよいので、取付作業が容易となるが、取付位置に前枠を仮支持させる作業が困難となり、全体としては必ずしも作業が容易なものとならない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、前枠の取付作業を極めて容易とすることができる簡易屋根を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の簡易屋根は、屋根面の傾斜方向に沿って延在して複数配置される垂木と、当該垂木に支持されて前記屋根面を構成する屋根パネルと、前記屋根面の先端部を構成するとともに、前記垂木の先端部に取り付けられる前枠と、前記垂木の先端部と前枠とを接合する接合部材とを備えた簡易屋根であって、
前記接合部材は、前記垂木に接合される垂木接合部と、当該垂木接合部から前記垂木の前方に突出して前記前枠に接合される前枠接合部とを一体として備え、
前記前枠接合部には、先端側に第1被係合部が設けられ、基端側に第2被係合部が設けられ、
前記前枠には、前記第1被係合部と前記第2被係合部とのそれぞれに個別に係合可能な係合部が設けられ、
前記係合部を第1被係合部に係合した状態から第2被係合部に係合した状態に移動することにより、前記前枠が当該前枠の前記垂木への取付位置に対して離れた位置から前記取付位置もしくは取付位置近傍に移動することを特徴とする。
本発明の簡易屋根によれば、垂木先端部に前枠を取り付ける際に、垂木に垂木接合部が接合され、かつ、前枠接合部が垂木の前方に突出した接合部材の当該前枠接合部の先端側の第1被係合部に前枠の係合部を係合させることで、垂木の先端部に前枠を仮支持させる。
この状態で、長尺な前枠は、垂木の先端部に仮支持されるが、この際の仮支持位置は、接合部材の先端部となり、作業者一人でも容易に前枠を垂木に仮支持させる作業を行うことができる。
次に、作業者は、垂木に前枠を仮支持させた状態で、前枠を垂木の取付位置側に移動させることにより、前枠の係合部が前枠接合部の先端側の第1被係合部に係合した状態から基端側の第2被係合部に係合した状態とする。これにより、前枠は垂木への取付位置もしくは取付位置近傍に仮支持された状態となる。
この作業は、既に前枠が垂木側に仮支持された後の作業なので、作業者一人でも容易に行うことができる。そして、この作業後は、前枠が前記垂木との取付位置もしくはその近傍に位置決めして配置された状態で仮支持されているので、容易に前枠を垂木および接合部材に接合することができる。
すなわち、作業者の一回の動作で、前枠を取付位置もしくはその近傍に仮支持させるのではなく、一度、仮支持が容易な位置に前枠を仮支持させた後に、前枠をその取付位置まで移動して再び仮支持するようにしているので、前枠を取付位置に仮支持する作業が一人でも容易に行えるものとなる。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
図1、図2は本発明の実施の形態に係る簡易屋根を示すものである。
図1、図2に示すように、簡易屋根1は、建物の外壁面に固定されて屋根の基端部側を支持する垂木掛け2と、屋根を支持する複数の支柱3と、当該支柱3に支持されるとともに屋根面の傾斜方向に対して直交する方向に延在する桁材4と、前記垂木掛け2および桁材4に支持され、屋根面の傾斜方向に沿って延在して配置され、かつ、屋根面の傾斜方向に直交する方向に間隔をあけて並んで複数配置される垂木5と、屋根面の傾斜方向に直交する方向に沿って垂木5間に架け渡されて配置される野縁6と、垂木5と野縁6に支持されるとともに屋根面を構成する屋根パネル7(図2に図示)と、垂木5の先端部に取り付けられて屋根面の先端部を構成する前枠8と、垂木5の先端部と前枠8とを接合する第1および第2接合部材11,11aとを備えている。
前記垂木掛け2は、外壁面の屋根の基端部となる高さ位置に水平に延在して固定され、垂木5の基端部が接続されて支持されるようになっている。また、垂木掛け2は、外壁面を構成する縦材や柱等に固定されている。
支柱3は、基本的に屋根の先端部側を支持する。なお、図2においては、屋根面の傾斜方向に沿って、屋根面の先端側と基端側との二箇所に桁材4と支柱3とが図示されているが、これは、後述のように垂木5が湾曲していても、桁材4を任意の箇所に移動して取り付け可能であることを示しているもので、実際には、桁材4および支柱3は屋根の先端側だけに設けられる。なお、例えば、垂木掛け2において垂木5の基端部を支持するのに十分な強度を確保できない場合に、屋根面の先端側と基端側との両方に支柱3を設ける構成とする場合もある。
また、この実施形態では、屋根の先端に支柱3が配置されることはなく、屋根の先端より僅かに後方となる位置に支柱3が配置される。また、支柱3は、屋根の傾斜方向に直交する方向に沿って並んで2本以上配置されるとともに、最も外側の支柱は、屋根の左端部および右端部に配置される。また、図示しない支柱の下端部は、簡易屋根1が建物の一階のテラスやカーポート等に設けられる場合に、地面に設けられた基礎に接続され、簡易屋根1が建物の二階以上に設けられる場合、例えば、二階以上のバルコニーに設けられる場合に、バルコニーの手摺となる壁に固定される。
桁材4は、この実施の形態において、図2に示すように、垂木取付部4aと、桁部4bとから構成されている。垂木取付部4aは、概略円筒状の部材で、垂木5に直接取り付けられる部材であり、垂木5に取り付けられる部分を除いて概略円筒状で外周面が円弧面となっている。また、概略円筒状の垂木取付部4aは、垂木5の軸方向と直交する方向に配置される。また、垂木取付部4aは、複数の垂木5間にわたって配置されるほど長尺ではなく、各垂木5毎に別々に取り付けられている。
桁部4bは、屋根の左右幅に渡って延在する部材であり、円筒状の垂木取付部4aに回転自在に嵌合する円弧面状の凹部を備えている。従って、垂木取付部4aと桁部4bとからなる桁材4は、屋根の垂木の傾斜角度に関係なく取付可能となっている。また、この実施の形態の屋根は、湾曲した屋根であり、先端に向かうにつれて傾斜が大きくなるようになっており、屋根の傾斜方向の取り付け位置によって、屋根の傾斜角度が異なるものとなる。ここで、桁材4が上述のように屋根の傾斜角度に拘わらず取付可能なので、屋根の傾斜方向の任意の位置に桁材4を取付可能となっている。
また、桁材4には、支柱3の上端部が取付可能となっている。
前記垂木5は、隣り合う垂木5同士の間に屋根パネル7を支持可能となっている。また、この実施の形態において、上述のように屋根面が湾曲していることから、垂木5も湾曲したものとなっている。
そして、垂木5の基端部は、前記垂木掛け2に固定され、垂木5の先端部には、前枠8が固定される。また、垂木5の下側には上述の桁材4が固定される。また、垂木5の先端面は、垂木5の先端部の上面および下面にほぼ直交するようになっている。
また、垂木5は、例えば、左右の側板と、天板と底板とから概略四角筒状となる型材からなっており、端面は、開口した状態となっている。
そして、垂木5の先端部には、図3に示すように、接合部材11,11aが接続されている。なお、この例において、接合部材11,11aには、図3および図4に示す第1接合部材11と、図5に示す第2接合部材11aとが用いられている。
第1接合部材11と、第2接合部材11aとの違いは、後述の第1被係合部16および第2被係合部18があるか否かの違いである。
第1接合部材11および第2接合部材11aは、共通の構成要素として、概略四角筒状の垂木5の先端部の左右の側板のうちの一方の側板の内面側に接続される板状の垂木接合部13と、垂木5の先端部に取り付けられる前枠8に接続される前枠接合板12と、これら垂木接合部13と前枠接合板12とを一体に繋ぐ繋ぎ部14とを有する。なお、接合部材11,11aのうちの前枠接合板12と繋ぎ部14を合わせた部分が、垂木接合部13から垂木5の前方に突出して前枠8に接合される前枠接合部となっている。
垂木接合部13は、概略四角板状の部材で、垂木5の長さ方向、すなわち、屋根面の傾斜方向に沿う垂直面に沿って配置され、概略四角筒状の垂木5の先端面の開口部から垂木5内に挿入された状態で、垂木5の右の側板もしくは左の側板に当接した状態となっている。また、垂木接合部13の下側縁は、垂木5の底板に接触した状態となっている。なお、垂木5の底板は垂木の種類によって肉厚が異なるため、垂木接合部13の下側縁は垂木5の底板に接触しない場合もある。
また、垂木接合部13の中央には、ねじ孔15が形成され、垂木5の側板に形成されたビス孔から挿入されたビス21により、垂木5の先端部の右もしくは左の側板に固定されるようになっている。
前枠接合板12は、四角板状の部材であり、垂木接合部13に対して直角に配置されており、垂木5の端面にほぼ平行となっている。また、前枠接合板12は、垂木接合部13に対して垂木5の延長線上に離間して配置された状態となっている。すなわち、垂木接合部13を垂木5の先端部に固定した状態で、前枠接合板12は、垂木5の端面から前方に離間した位置に配置される。
また、前枠接合板12は、前枠8をビス止めするためのビス孔17が形成されている。
これら垂木接合部13と前枠接合板12とを繋ぐ繋ぎ部14は、クランク状に二箇所で屈曲した形状となっている。
繋ぎ部14は、垂木接合部13の先端縁から垂木5の長さ方向に沿って前方に延出する垂木接合部13に沿った部分と、この部分から前枠接合板12に向けて直角に屈曲して垂木接合部13に対して直角となり前枠接合板12に対して平行となる部分と、この部分からさらに直角に前側に屈曲して垂木接合部13と平行となる部分とを備え、この部分の先端部から直角に屈曲するように前枠接合板12が設けられている。
また、垂木接合部13に対して繋ぎ部14は、上下幅が短く、かつ、繋ぎ部14の下辺と垂木接合部13の下辺とが同一平面内にあるので、垂木接合部13と繋ぎ部14との間には、繋ぎ部14に対して垂木接合部13が高くなる段差がある。また、前枠接合板12も、その下辺が、垂木接合部13および繋ぎ部14の下辺と同一平面内にある。
また、第1被係合部16および第2被係合部18を有する第1接合部材11においては、前枠接合板12の上下幅は、垂木接合部13より狭く、繋ぎ部14より広いものとなっており、繋ぎ部14と前枠接合板12との間にも、繋ぎ部14より前枠接合板12が高くなる段差が形成されている。そして、前枠接合板12の繋ぎ部14より高くなった部分が第1被係合部16となっている。
また、上述のクランク状の繋ぎ部14の前枠接合板12に繋がれる垂木接合部13に平行な部分に、上側に突出する第2被係合部18が形成されている。
第2被係合部18は、繋ぎ部14の前枠接合板12側に設けられるとともに、垂木5の先端面より前側に出た部分に設けられている。
また、第2被係合部18は、前枠接合板12から遠ざかるにつれて高くなる斜辺と、当該斜辺の最も高くなったところで、繋ぎ部14の上面と直交するように形成される垂直辺とから概略直角三角形状に形成されている。
そして、第2被係合部18の垂直辺となる部分と、垂木5の先端面との間には、後述の前枠8の取付部8aの係合部84を挿入可能な間隔があけられており、第2被係合部18の係合部を係合させること(掛けること)で、後述のように前枠8を垂木5への取付位置の極めて近傍に仮支持することが可能となっている。
第1被係合部16および第2被係合部18が無い第2接合部材11aにおいては、前枠接合板12の下辺と、垂木接合部13の下辺と、繋ぎ部14の下辺とが同一平面内に配置されるとともに、繋ぎ部14の上下幅と、前枠接合板12の上下幅とが等しく、繋ぎ部14と前枠接合板12との間に段差が無い形状となっている。また、繋ぎ部14の上面にも段差や突起等がない形状となっている。
なお、第1および第2接合部材11,11aには、垂木接合部13に対して、繋ぎ部14の中央部分(クランク状の繋ぎ部14の垂木接合部13に対して直角で、前枠接合板12に対して平行となる部分)と、前枠接合板12とが右に屈曲する右型と、これらが左に屈曲する左型とがある。そして、簡易屋根1で使用される垂木5の本数によって配置が異なるが、例えば、各垂木5毎に、右型もしくは左型の一方が用いられる。また、右型の第1および第2接合部材11,11aは、垂木接合部13が垂木5の右側壁の内面に固定されて、前枠接合板12が垂木5の右側に突出した状態となり、左型の第1および第2接合部材11,11aは、垂木5の左側壁の内面に垂木接合部13が固定され、前枠接合板12が垂木5の左側に突出した状態にとなる。
したがって、垂木5に重なる位置から前枠接合板12が右か左にずれ、ビス孔17が垂木5と重ならない位置に配置される。
また、垂木5の先端部に垂木接合部13を接合した状態で、クランク状の繋ぎ部14の中央の垂木接合部13に直角となる部分が垂木5の先端面となる部分に配置され、それより先の垂木接合部13に直角で前枠接合板12に接続される部分が垂木5より前側に突出した状態となっている。
図6には、垂木5が4本使用された簡易屋根1の先端部の断面が示されており、中央部分の2本の垂木5には、第1被係合部16および第2被係合部18を有する第1接合部材11が配置され、両端の2本の垂木5には、第1被係合部16および第2被係合部18がない第2接合部材11aが配置されている。また、中央より左側の2本の垂木5には、垂木接合部13に対して前枠接合板12が右に曲がる第1および第2接合部材11,11aが用いられ、中央より右側の2本の垂木5には、垂木接合部13に対して前枠接合板12が左に曲がる第1および第2接合部材11,11aが用いられている。なお、図6には、屋根の基端部側から先端部側を見た状態が図示されており、簡易屋根1をその前側から見た場合と左右が逆となる。
垂木5の側面には野縁6の端部が接合される。
野縁6は、並んで配置される2本の垂木5同士の間に配置され、両端部がそれぞれ垂木5に接合されている。そして、垂木5同士の間で屋根パネル7を支持するようになっている。なお、屋根パネル7が後述のように樹脂製であることから、垂木5間に架け渡された状態の屋根パネル7が垂木5同士の間で下側に撓むの防止している。
屋根パネル7は、例えば、アクリルやポリカーボネート等の透明樹脂板であり、この屋根パネル7の基端部が垂木掛け2に移動不可に支持され、先端部が前枠8に移動不可に支持され、左右側縁部がそれぞれ垂木5と垂木5の上に配置される垂木カバー9との間に挟まれて移動不可に支持されている。これにより、屋根パネル7は、雪等の荷重に耐えるとともに、風の吹き上げに耐えるようになっている。
前枠8は、垂木5の先端部に取り付けられる取付部8aと、屋根パネル7の先端部を保持するパネル保持部8bと、屋根の先端部を構成する本体部8cと、屋根面が最も低くなる先端に取り付けられて、屋根面上に降った雨水を流すための樋8dとが一体に形成されている。
前枠8の取付部8aには、先端部が垂木5の先端部下面に沿って配置される下板81と、当該下板81の基端部との間に後述の垂木5の先端部に取り付けられた第1接合部材11の前枠接合板12を挿入可能な間隔をあけて、当該下板81の基端部に沿って配置される上板82と、上板82の基端側と下板81の基端側とを繋ぐとともに、前枠接合板12に当接して当該前枠接合板12に接合される当接板83とが備えられている。
前記当接板83は、垂木5の先端との間に間隔をあけて対向した状態に配置されており、当接板83と垂木5の先端面とは略平行となっている。そして、下板81は、垂木5から離間した当接板83の下側縁部から垂木5の先端部下面に至るように垂木5側に延出している。そして、下板81の先端部は、垂木5の先端部の下面に当接した状態で、垂木5の下面側にビス85によりビス止めされている。
また、下板81のビス85が貫通する位置には、予めビス孔が形成されている。また、垂木5の下面を構成する板状部分には、ビス85がねじ込まれるねじ孔が形成されている。そして、ビス孔とねじ孔とが重なった位置に配置されている。
また、当接板83は、第1接合部材11の前枠接合板12と当接した状態で、前枠接合板12に設けられたビス孔17から下穴なしでねじ込み可能なビス86が当接板83にねじ込まれることでビス止めされている。
前記上板82は、前記当接板83の上側縁部から下板81と平行に垂木5の先端面に向かって延出して形成され、先端が垂木5の先端面に当接した状態となっている。また、上板82は、下板81より短いものとなっている。
また、上板82には、当該上板82の先端から下板81に向かって屈曲して設けられるとともに垂木5の先端面に当接する係合部84が設けられている。
前枠8の本体部8cは、取付部8aの当接板83より下側(垂木5の先端から離れる側)に延出して形成された概略四角筒状の部材であり、垂木5の先端部の傾斜に対応した状態で傾斜しており、垂木5の先端部(屋根パネル7の先端部)の傾斜を延長した状態に配置されている。
そして、本体部8cの屋根の上面となる側には、パネル保持部8bが形成されている。パネル保持部8bは、本体部8cから屋根面に直交するように立設された立設片91と、立設片91の先端部から本体部8cの上面に略平行に屋根の基端部側に延出する延出片92とから一体に形成されている。
そして、パネル保持部8bの延出片92と本体部8cの上面との間に、屋根パネル7の先端部が挿入されて保持される。
また、延出片92と本体部8cとの間に、断面が楔上でさらに本体部8c上面の溝と勘合する抜け止めを備えるビードが挿入され、屋根パネル7の先端部がパネル保持部8bに保持されるようになっている。
また、本体部8cの屋根面の外側となる部分に隣接して樋8dが設けられている。
樋8dは、底部94と、前壁95とを有し、本体部8cと前壁95との間の底部94上に雨水を流すようになっている。また、樋8dには、雨水を流下させるための図示しない縦樋に繋がる接続管97が接続されている。
以上のような簡易屋根1における垂木5への第1および第2接合部材11,11aを介した前枠8の取付方法を説明する。
この場合に、垂木5は、桁材4と、垂木掛け2に支持された状態となっており、桁材4は支柱3に支持され、垂木掛け2は建物の外壁面部分に建物の柱等により支持されている。
また、垂木5の先端部には、第1および第2接合部材11,11aの垂木接合部13がビス21によりビス止めされ接合されている。
なお、この際に、簡易屋根1に3本以上の垂木5がある場合に、4つ以上の第1および第2接合部材11,11aが用いられることになるが(垂木5が奇数の場合に中央に配置される垂木5には、2つの第1および第2接合部材11,11aが用いられる)、そのうちの2つを第1および第2被係合部16,18を有する第1接合部材11とし、残りの全てを第1および第2被係合部16,18が無い第2接合部材11aとする。
また、2つの第2被係合部18を有する第1接合部材11は、上述の右型と左型がひとつずつで、これらが簡易屋根1の中央から等距離にある垂木5に接続される。なお、第2被係合部18を有する第1接合部材11を2つより多く用いるものとしてもよいが、最低限2つあれば、垂木5に対して安定して前枠8を仮支持できる。
また、垂木5に前枠8を仮支持するように掛ける際に、垂木5の全てに前枠8を掛ける部分があると、垂木5の多くで、前枠8がかかるように前枠8を取り扱う必要があり、かえって手間がかかってしまう。それに対して、左右2箇所だけに前枠8を引っ掛ける部分があれば容易に前枠8を垂木5に引っ掛けるとともに前枠8のバランスをとることができる。
複数並んだ垂木5間に渡って前枠8を取り付ける場合には、まず、図7(a)に示すように、第1被係合部16および第2被係合部18を有する左右2つの第1接合部材11の前枠接合板13の上端部、すなわち、第1被係合部16に、前枠8の取付部8aの上板82の先端の係合部84を引っ掛けて係合させる。
この際に前枠8は、屋根面に対応した傾きよりも水平に近い傾きとし、取付部8aの下板81を垂木5の下面より離した位置とする。
次に、図7(b)に示すように、第1被係合部16に係合部84が係合した状態で前枠8の先端部を屋根先端部の屋根の傾きに対応して下げると、下板81が垂木5の下面に接触した状態となる。この際に前枠8の重心が取付部8aより先端側にあるので、前枠8から作業者が手を離すと、前枠8の加重で前枠接合板12に係合した状態の係合部84を支点として前枠8の先端部を下方に向かわせる荷重がかかり、この際に下板81には、係合部84を支点として垂木5の下面に押付けられるように力がかかる。
よって、係合部84が前枠接合板12の上端部に係合するとともに、下板81が垂木5の下面に当接した状態で、前枠8は安定して垂木5の先端部に仮支持された状態となる。
次に、図8(a)に示す状態から前枠8を垂木5の先端面に近づけるように垂木5の先端面側に前枠8を押付け、図8(b)に示す状態とする。
この際には、下板81の先端部上面が垂木5の下面に沿って移動し、上板82の下面が前枠接合板12の上縁に沿って移動する。すなわち、垂木5の下面と、前枠接合板12の上縁とに案内された状態で前枠8を移動させることができる。
そして、この際に、係合部84の先端が繋ぎ部14の上に形成された第2被係合部18の斜辺に接触し、斜辺に沿って上るように移動した後に、斜辺の後側の垂直片に落ち込む状態となる。これにより係合部84は第2被係合部18に係合した状態となる。この状態は、上述の最初に仮支持させた場合と同様に安定した状態となっており、作業者が手を離しても仮支持した状態が維持される。
この状態では、前枠8は、垂木5への完全な取付位置には至っていないが、取付位置の極めて近傍に配置された状態となる。この状態では、下板81のビス孔を介して垂木5下面のねじ孔にビス85をねじ込み可能となっている。
なお、第1および第2接合部材11,11aの前枠接合板12のビス孔17を介してビス86を前枠8の当接板83にねじ込み可能となっている。
したがって、作業者は、前枠8が垂木5先端部に略位置決めされて仮支持された状態となっているので、前枠8を取付位置に保持するように持つ必要はなく、ビスとドライバを持ってビス止め作業を行うだけ、前枠8と垂木5の先端部に取り付けることができる。
ここで、図9および図10は、前記実施の形態の変形例を示すものであって、前記実施の形態において、垂木5が屋根の先端に向かうにつれて傾斜角度が大きくなるように湾曲していたのに対して、この変形例では垂木5が湾曲することなく直線状に形成されていることだけが異なる。また、この変形例の前枠8は、前記実施の形態の前枠8と同様の構成要素からなるが、傾斜する屋根の一部としての傾斜角度が、前記実施の形態より小さい構成となっている。
図9、図10において、前記実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
そして、図9および図10に示される変形例においても、前記実施の形態と同様に前枠8を垂木5に接合することができる。
本発明の実施の形態に係る簡易屋根を示す要部斜視図である。 前記簡易屋根を示す要部断面図である。 図2の要部拡大図である。 前記簡易屋根の垂木へ前枠を接合するための第1接合部材を示す側面図、正面図、平面図である。 前記簡易屋根の垂木へ前枠を接合するための第2接合部材を示す側面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 垂木への前枠の取付方法を説明するための図である。 垂木への前枠の取付方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態の変形例としての簡易屋根を示す要部断面図である。 図9の要部拡大図である。
符号の説明
1 簡易屋根
5 垂木
7 屋根パネル
8 前枠
11 第1接合部材(接合部材)
12 前枠接合板(前枠接合部)
13 垂木節合部
14 繋ぎ部(前枠接合部)
16 第1被係合部
18 第2被係合部
84 係合部

Claims (1)

  1. 屋根面の傾斜方向に沿って延在して複数配置される垂木と、当該垂木に支持されて前記屋根面を構成する屋根パネルと、前記屋根面の先端部を構成するとともに、前記垂木の先端部に取り付けられる前枠と、前記垂木の先端部と前枠とを接合する接合部材とを備えた簡易屋根であって、
    前記接合部材は、前記垂木に接合される垂木接合部と、当該垂木接合部から前記垂木の前方に突出して前記前枠に接合される前枠接合部とを一体として備え、
    前記前枠接合部には、先端側に第1被係合部が設けられ、基端側に第2被係合部が設けられ、
    前記前枠には、前記第1被係合部と前記第2被係合部とのそれぞれに個別に係合可能な係合部が設けられ、
    前記係合部を第1被係合部に係合した状態から第2被係合部に係合した状態に移動することにより、前記前枠が当該前枠の前記垂木への取付位置に対して離れた位置から前記取付位置もしくは取付位置近傍に移動することを特徴とする簡易屋根。
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