JP6336350B2 - 前枠と垂木の取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、オープンテラスなどの屋根部を構成する前枠と垂木の取付構造に関する。
住宅や店舗などの建物の多機能化を図り、利便性、快適性を向上させることができるという大きな利点を有することから、サンルームやテラス、バルコニーなどのガーデンルームタイプの建物外部構築物や、カーポート、自転車置き場、オープンテラス、物置、通路等のサイドスルータイプの建物外部構築物を住宅などの建物本体の外部に構築(設置、増築)するケースが増大している。
そして、この種の建物外部構築物Aは、例えば図1に示すように、住宅などの建物本体Tの外壁T1との間に所定の間隔をあけて、且つ外壁T1に沿う方向にも所定の間隔をあけて複数の支柱1を立設するとともに支柱1の上端部に接続して桁2を架設し、これら支柱1と桁2で屋根部3を支持して構成されている。
また、屋根部3は、建物本体Tの外壁T1に水平に設置される垂木掛け5と、垂木掛け5に後端を接続し、桁2に支持させて前後方向S1に延設され、且つ外壁T1に沿う横方向S2に所定の間隔をあけて並設される複数の垂木5と、垂木5に支持されて屋根面を形成する屋根パネル6とを備えて構成されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
さらに、屋根部3は、複数の垂木5の先端に接続して横方向S2に延設され、例えば屋根部3の先端部を形成して意匠性を確保したり、雨樋(横樋)などとして機能する前枠7を備えている。
そして、このような建物外部構築物Aを構築する際には、例えば、建物本体Tの外壁T1に垂木掛け4を設置するとともに支柱1を立設して桁2を架設した後、両側部の垂木(妻垂木5a、5b)5を設置し、これら妻垂木5a、5bに支持させて前枠7を取り付け、他の垂木(一対の妻垂木5a、5bの間の中間垂木)5、屋根パネル6を設置してゆく。
一方、前枠7を設置する際には、長尺の前枠7を取り回して妻垂木5a、5bに接続することになり、1人の作業者では前枠7が安定しにくく、この前枠7の設置作業に多大な手間と労力を要する。このため、2人の作業者で前枠7を設置する必要が生じる。
これに対し、特許文献1には、図11に示すように、先端側に前後に並ぶ仮設置用係止部8と本設置用係止部9を備えた固定金具10を用いて前枠7を設置する手法が開示されている。
この特許文献1においては、図11(a)に示すように、予め複数の垂木5の先端にビス止めして固定金具10を取り付けておき、各固定金具10の先端側の仮設置用係止部8に引っ掛けて支持させ、前枠7を仮設置する。そして、図11(b)、図11(c)に示すように、前枠7を垂木5側に押し込んで固定金具10の仮設置用係止部8から本設置用係止部9に係止させ、所定の設置位置に配設するとともに前枠7を垂木5、固定金具10にそれぞれビス11、12で止めして固定してゆく。
このように仮設置、本設置の2段階(ビス止め作業を合わせると3段階)の操作で前枠7を設置するようにしたことで、作業者の1人作業で容易に前枠7を設置することが可能になる。これにより、特許文献1では、効率的に前枠7の設置作業、ひいては建物外部構築物Aの施工を行うことができる。
特開2008−208671号公報 特開平11−293836号公報
しかしながら、特許文献1では、前後に並ぶ仮設置用係止部8と本設置用係止部9を備えた固定金具10を別途用意し、この固定金具10を各垂木5の先端にビス13で止めて取り付ける作業が必要になる。また、固定金具10をビス止めするためのビス孔を各垂木5に現場施工で穿設することもある。
このため、特許文献1は、固定金具10やビス11、12、13の部品点数が多くなり、またこれに伴い現場加工や現場での部品付けによる施工工数が多くなるという点で改善の余地が残されていた。
本発明は、上記事情に鑑み、部品点数を抑えつつ、垂木の先端に前枠を容易に設置できる前枠と垂木の取付構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の前枠と垂木の取付構造は、所定の間隔をあけて並設される複数の垂木の先端に前枠を設置するための構造であって、前記前枠を前記垂木の先端に係合させて仮設置するための仮設置用係合部と、前記前枠を前記垂木に固着し、前記前枠を前記垂木の先端に本設置するとともに係合する本設置用係合部とを備え、前記仮設置用係合部が、前記垂木に設けられた第1係止受部と、前記前枠に設けられ、前記前枠を前記垂木の先端に仮設置するとともに前記第1係止受部に引っ掛けて係止され、前記前枠を仮設置した状態で保持する第1係止部とを備え、前記本設置用係合部が、前記垂木に設けられた第2係止受部と、前記前枠に設けられ、前記前枠を前記垂木の先端に本設置した状態で前記前枠の転動を規制するように前記第2係止受部に係止され、前記前枠を本設置した状態で保持する第2係止部とを備えており、前記前枠は横樋として機能する前枠本体部と、該前枠本体部から後方に向けて突出する突出部と、を有し、前記第1係止部は、前記突出部の先端から下方に折曲して形成され、前記第2係止部は、前記突出部の先端から上方に折曲して形成され、前記第1係止受部は、前記垂木の先端の下面側に、前方に突出するとともに上方に折曲して形成され、前記第2係止受部は、前記垂木の先端の上面側に、前方に突出するとともに下方に折曲して形成されていることを特徴とする。
本発明の前枠と垂木の取付構造は、所定の間隔をあけて並設される複数の垂木の先端に前枠を設置するための構造であって、前記前枠を前記垂木の先端に係合させる係合部を備え、前記係合部が、前記前枠を前記垂木の先端に仮設置した状態で支点となり、前記前枠を前記垂木の先端に固着して本設置するとともに作用点となるように構成されており、前記前枠は横樋として機能する前枠本体部と、該前枠本体部から後方に向けて突出する突出部と、を有し、前記前枠側の係合部として、前記突出部の先端に第1係止部および第2係止部が形成されており、前記第1係止部は、前記突出部の先端から下方に折曲して形成され、前記第2係止部は、前記突出部の先端から上方に折曲して形成されていることを特徴とする。
本発明の前枠と垂木の取付構造においては、仮設置用係合部によって前枠を垂木の先端に係合させて仮設置することができる。そして、この仮設置した前枠をビス止めするなどして垂木に固着し、前枠が仮設置位置から本設置位置に移るとともに本設置用係合部を係合させることができ、本設置した前枠を、垂木に固着するためのビスなどとともに本設置用係合部で強固に安定した状態で保持することが可能になる。
よって、本発明の前枠と垂木の取付構造によれば、従来の固定金具を用いた取付構造と比較し、固定金具を不要にしたり、ビスを少なくすることができ、部品点数や部品付けによる施工工数を減らすことができる。これにより、前枠と垂木の取付構造を備えるオープンテラスなどの建物外部構築物の施工性、経済性の向上を図ることが可能になる。
本発明の一実施形態に係る前枠と垂木の取付構造を備える建物外部構築物を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る前枠と垂木の取付構造を備える建物外部構築物の垂木に前枠を設置する状況を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る前枠と垂木の取付構造を示す図であり、前枠を持ち上げて横方向に配した状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る前枠と垂木の取付構造を示す図であり、前枠を垂木に仮設置した状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る前枠と垂木の取付構造を示す図であり、前枠を垂木に本設置した状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る前枠と垂木の取付構造を備える建物外部構築物の変形例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る前枠と垂木の取付構造の変更例を示す図であり、前枠を持ち上げて横方向に配した状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る前枠と垂木の取付構造の変更例を示す図であり、前枠を垂木に仮設置した状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る前枠と垂木の取付構造の変更例を示す図であり、前枠を垂木に本設置した状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る前枠と垂木の取付構造の変更例を示す図である。 従来の前枠と垂木の取付構造、前枠と垂木の取付方法を示す図である。
以下、図1から図5を参照し、本発明の一実施形態に係る前枠と垂木の取付構造について説明する。ここで、本実施形態は、オープンテラスなどの建物外部構築物の屋根部を構成する垂木の先端に前枠を取り付けるための構造に関するものである。
まず、本実施形態の建物外部構築物Bは、例えば、オープンテラスやカーポートなどであり、図1に示すように、住宅や店舗などの建物本体Tの外壁T1との間に所定の間隔をあけて、且つ外壁T1に沿う横方向S2にも所定の間隔をあけて立設される複数の支柱1と、複数の支柱1の上端部に接続して架設される桁(自在桁)2と、これら支柱1と桁2で支持される屋根部3とを備えて構成されている。
屋根部3は、建物本体Tの外壁T1に水平に設置される垂木掛け4と、垂木掛け4に後端を接続し、桁2に支持させて外壁T1から前方に突設されるとともに、外壁T1に沿う横方向S2に所定の間隔をあけて並設される複数の垂木5と、垂木5に支持されて屋根面を形成する屋根パネル(屋根部材)6とを備えている。
また、本実施形態の建物外部構築物Bは、各垂木5がその先端側を下方に湾曲させて形成されている。これにより、屋根部3は、後端から先端側に向かうに従い漸次下方に向けて直線状に傾斜するフラット傾斜部3aと、フラット傾斜部3aから先端に向かうに従い漸次下方に向けて円弧状に傾斜する湾曲部3bとを備えて形成されている。
さらに、屋根部3は、図1及び図2に示すように、複数の垂木5の先端に接続して横方向S2に延設され、例えば屋根部3の先端部を形成して意匠性を確保したり、雨樋などとして機能する前枠15を備えて構成されている。
そして、この前枠15は、本実施形態の前枠と垂木の取付構造Cによって複数の垂木5の先端に接続して設置されている。
また、本実施形態の前枠と垂木の取付構造Cは、図3から図5に示すように、前枠15を垂木5の先端に仮設置する際に、互いに係合して前枠15を垂木5に支持させる第1係止部16と第1係止受部17からなる仮設置用係合部18と、前枠15を所定位置に配設しつつ垂木5の先端に本設置する際に、互いに係合して前枠15を垂木5に支持させる第2係止部19と第2係止受部20からなる本設置用係合部21とを備えて構成されている。
具体的に、本実施形態の前枠15は、下方に凸の断面円弧状に形成されるとともに横方向S2に延設され、横樋として機能する前枠本体部15aと、前枠を設置した状態で前枠本体部15aから垂木5の下面側に突出し、下方からビス11で止めて垂木5に固着される固定部15bと、前枠本体部15aから突出して屋根パネル6の先端部を保持する保持部15dとを備えて形成されている。
さらに、この前枠15には、固定部15bの突出方向先端と前枠本体部15aの後方側との前後方向S1の間に、後方に向けて突出するとともに下方に折れ曲がって形成された仮設置用係合部18の第1係止部16と、後方に突出するとともに上方に折れ曲がって形成された本設置用係合部21の第2係止部19とが設けられている。また、本実施形態では、第1係止部16と第2係止部19が前枠本体部15aから後方に突出する一つの突出片15cの先端に下方と上方にそれぞれ延出して一体形成されている。
一方、垂木5には、先端側の下面側に、垂木5の延設方向に沿う前方側に突出するとともに上方に折れ曲がって形成された仮設置用係合部18の第1係止受部17が設けられ、先端側の上面側に、前方側に突出するとともに下方に折れ曲がる本設置用係合部21の第2係止受部20が設けられている。これにより、垂木5の先端側には、先端と第2係止受部20の間に上側係合溝(上側係合凹部)23、先端と第1係止受部17の間に下側係合溝(下側係合凹部)22がそれぞれ形成されている。
そして、上記構成からなる本実施形態の前枠と垂木の取付構造Cによって、長尺の前枠15を複数の垂木5に取り付ける際には、図3、図4に示すように、前枠15を持ち上げ、前枠15の第1係止部16を各垂木5の下側係合溝22に上方から挿入し、前枠15の第1係止部16と各垂木5の第1係止受部17を順次係合させる。
このように第1係止部16と第1係止受部17を係合させると、垂木5側の第1係止受部17によって前枠15側の第1係止部16が係止される。また、このとき、作業者が前枠15を放すと、前枠15(前枠本体部15a及び/又は固定部15b)が各垂木5の先端側に当接する。
これにより、前枠15の仮設置用係合部18の第1係止部16を各垂木5の仮設置用係合部18の第1係止受部17に係合させるだけで、前枠15が各垂木5の先端側に引っ掛かった状態で支持され、容易に前枠15が仮設置される。
次に、図5に示すように、前枠15の固定部15bを垂木5の先端側の下面に下方からビス11で止めて固着する。例えば、前枠15を上方に持ち上げ、前枠15の固定部15b、垂木5の先端側の下面に貫通形成されたビス孔が連通するように垂木5に対して前枠15を所定の本設置位置に配設し、これとともに、連通したビス孔に下方からビス11を打ち込んで前枠15の固定部15bを垂木5の先端側に固着する。
なお、必ずしも前枠15の固定部15bと垂木5の先端側にビス孔が設けられていなくてもよく、前枠15を上方に持ち上げ、垂木5に対して前枠15を所定の本設置位置に配設するとともに下方からビス11を打ち込んで前枠15の固定部15bを垂木5の先端側に固着してもよい。
そして、本実施形態の前枠と垂木の取付構造Cでは、前枠15を持ち上げ、固定部15bを垂木5に固着するとともに、前枠15の仮設置用係合部18の第1係止部16が垂木5の仮設置用係合部18の第1係止受部17(下側係合溝22)から外れ、前枠15の本設置用係合部21の第2係止部19が上側係合溝23に嵌り、自動的に垂木5の本設置用係合部21の第2係止受部20に係合する。
このように前枠15の固定部15bをビス止めして垂木5に固着するだけで、本設置用係合部21の第2係止部19が本設置用係合部21の第2係止受部20に係合し、第2係止部19が第2係止受部20に係止される。これにより、前枠15が垂木5に対して前方に転動することが防止され、前枠15が垂木5に強固に安定した状態で接続して設置される。
したがって、本実施形態の前枠と垂木の取付構造Cにおいては、仮設置用係合部18によって前枠15を垂木5の先端に係合させて仮設置することができる。そして、この仮設置した前枠15をビス止めして垂木5に固着し、前枠15が仮設置位置から本設置位置に移るとともに本設置用係合部21を係合させることができ、本設置した前枠15を、垂木5に固着するためのビス11と本設置用係合部21で強固に安定した状態で保持することができる。
また、本実施形態の前枠と垂木の取付構造Cにおいては、仮設置用係合部18の第1係止受部17に第1係止部16を引っ掛けるだけで前枠15を垂木5の先端に仮設置することができ、1人の作業者によって長尺の前枠15を設置する場合であっても、容易に前枠15を垂木5に仮設置することができる。
そして、仮設置した前枠15を各垂木5にビス止めして固定するとともに、本設置用係合部21の第2係止受部20に第2係止部19を係合させることができる。これにより、前枠15を所定の設置位置に位置決めしつつ垂木5に強固に接続して設置することができ、1人の作業者であっても容易に且つ確実に前枠15を垂木5に本設置することが可能になる。
よって、本実施形態の前枠と垂木の取付構造Cによれば、仮設置用係合部18と本設置用係合部21を前枠15と垂木5に予め形成し、従来のように固定金具10を用いずに前枠15を垂木5の先端に仮設置、本設置して接続することができる。これにより、従来と比較し、固定金具10を不要に、ビス11、12、13を少なくし、部品点数や部品付けによる施工工数を減らすことができ、前枠と垂木の取付構造Cを備える建物外部構築物Bの施工性、経済性の向上を図ることが可能になる。
以上、本発明に係る前枠と垂木の取付構造の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、前枠と垂木の取付構造Cを備える屋根部3がその先端部側を湾曲させて形成されているものとしたが、図6に示すようなフラットタイプの屋根部3に本発明の前枠と垂木の取付構造Cを適用しても勿論構わない。
さらに、本実施形態では、建物本体Tの外壁T1に設置した垂木掛け5を備えて屋根部3が構成されているものとしたが、本発明に係る前枠と垂木の取付構造Cを備える屋根部3は必ずしも垂木掛け5を備えて構成されている必要はない。
また、本実施形態では、前枠と垂木の取付構造Cを備える建物外部構築物Bがオープンテラスであるものとして説明を行ったが、本発明は、勿論、サンルームやテラス、バルコニーなどのガーデンルームタイプの建物外部構築物や、カーポート、自転車置き場、物置、通路等の他のサイドスルータイプの建物外部構築物にも適用可能である。
さらに、本実施形態では、垂木5に第1係止受部17、第2係止受部20が設けられ、前枠15の第1係止部16、第2係止部19が嵌め込まれる上側係合溝23と下側係合溝22が形成されているものとしたが、前枠15に係合受部を設けて上方と下方の係合溝を形成し、垂木5に設けた係合部をこれら係合溝に嵌め込んで前枠15を垂木5に接続するようにしてもよい。
この場合には、前枠15の上側係合溝に垂木5の第1係止部を嵌め込んで前枠15の第1係止受部に係止させることで、前枠15を垂木5の先端に引っ掛けて仮設置することができる。また、前枠15を持ち上げつつ固定部15bを垂木5にビス止めすると、前枠15の下側係合溝に垂木5の第2係止部が嵌り、前枠15の第2係止受部に垂木5の第2係止部を係合させることができる。これにより、本実施形態同様の作用効果を得ることができる。
また、本実施形態では、前枠15を持ち上げつつ固定部15bを固着するとともに、仮設置用係合部18の第1係止部16が下側係合溝22から外れ、本設置用係合部21の第2係止受部20に第2係止部19が係合するものとして説明を行った。
これに対し、前枠15の固定部15bを垂木5に固着し、本設置用係合部21の第2係止受部20に第2係止部19が係合した状態で仮設置用係合部18の第1係止部16が下側係合溝22から外れず、仮設置用係合部18の第1係止受部17に第1係止部16が係合した状態で残るように構成してもよい(図9参照)。
この場合には、前枠15を所定の本設置位置に配して垂木5に取り付けた状態で、本設置用係合部21だけでなく、仮設置用係合部18でも前枠15が前方に転動することを防止できる。このため、より強固に安定した状態で前枠15を垂木5に接続して設置することが可能になる。
また、例えば、図7に示すように仮設置用係合部18の第1係止部16を第1係止受部17に係合させて前枠15を仮設置した後に、図8に示すように分割形成された部材である本設置用係合部21の第2係止受部20をビス24で垂木5に止めるなどして取り付け、この第2係止受部20で第2係止部19を係止するように構成してもよい。
この場合には、従来の固定金具10と同様に本設置用係合部21の第2係止受部20をビス24で垂木に取り付ける必要が生じるが、第2係止部19を係止して前枠15を垂木5で支持する構成であるため、前枠15の固定部15bを垂木5にビス11で固定するとともに固定金具10に前枠7をビス12で固定する必要がある従来と比較し、やはり本実施形態と同様、ビス11、24の点数を減らすことができる。
また、本発明に係る前枠と垂木の取付構造Cは、例えば図10に示すように、前枠15が桁と一体化して構成されている場合においても、本実施形態と同様にして適用可能であり、この場合においても本実施形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
ここで、本発明に係る前枠と垂木の取付構造Cは、「図4に示すように、前枠15を垂木5の先端に仮設置した状態で係合する仮設置用係合部18が支点P1、前枠15の自重の作用位置(重心など)や雨が前枠本体部15aに入り込んだ際の外力作用位置などの支点P1よりも前方の前枠位置が力点P2、仮設置用係合部18と異なる位置で前枠15と垂木5が当接する当接部が作用点P3となり、図5に示すように、前枠15を垂木5の先端に本設置した状態で、垂木5に前枠15の固定部15bを固着した位置が支点P1、前枠15の自重の作用位置や雨が前枠本体部15aに入り込んだ際の外力作用位置などの支点P1よりも前方の前枠位置が力点P2、本設置用係合部21が作用点P3となるように構成されている」と表すこともできる。
さらに言い換えると、本発明に係る前枠と垂木の取付構造Cは、「前枠15を垂木5の先端に係合させる係合部18、21を備え、該係合部18、21が、前枠15を垂木5の先端に仮設置した状態で支点P1となり、前枠15を垂木5の先端にビス止め(固着)して本設置するとともに作用点P3となるように構成されている」と表すこともできる。
1 支柱
2 桁(自在桁)
3 屋根部
3a フラット傾斜部
3b 湾曲部
4 垂木掛け
5 垂木
5a 妻垂木
5b 妻垂木
6 屋根パネル
7 従来の前枠
8 仮設置用係止部
9 本設置用係止部
10 固定金具
11 ビス
12 ビス
13 ビス
15 前枠
15a 前枠本体部
15b 固定部
15c 突出片
15d 保持部
16 第1係止部
17 第1係止受部
18 仮設置用係合部(係合部)
19 第2係止部
20 第2係止受部
21 本設置用係合部(係合部)
22 下側係合溝(下側係合凹部)
23 上側係合溝(上側係合凹部)
24 ビス
A 従来の前枠と垂木の取付構造を備えた建物外部構築物
B 建物外部構築物
C 前枠と垂木の取付構造
P1 支点
P2 力点
P3 作用点
S1 前後方向
S2 横方向
T 建物本体
T1 外壁

Claims (2)

  1. 所定の間隔をあけて並設される複数の垂木の先端に前枠を設置するための構造であって、
    前記前枠を前記垂木の先端に係合させて仮設置するための仮設置用係合部と、
    前記前枠を前記垂木に固着し、前記前枠を前記垂木の先端に本設置するとともに係合する本設置用係合部とを備え
    前記仮設置用係合部が、前記垂木に設けられた第1係止受部と、前記前枠に設けられ、前記前枠を前記垂木の先端に仮設置するとともに前記第1係止受部に引っ掛けて係止され、前記前枠を仮設置した状態で保持する第1係止部とを備え、
    前記本設置用係合部が、前記垂木に設けられた第2係止受部と、前記前枠に設けられ、前記前枠を前記垂木の先端に本設置した状態で前記前枠の転動を規制するように前記第2係止受部に係止され、前記前枠を本設置した状態で保持する第2係止部とを備えており、
    前記前枠は横樋として機能する前枠本体部と、該前枠本体部から後方に向けて突出する突出部と、を有し、
    前記第1係止部は、前記突出部の先端から下方に折曲して形成され、
    前記第2係止部は、前記突出部の先端から上方に折曲して形成され、
    前記第1係止受部は、前記垂木の先端の下面側に、前方に突出するとともに上方に折曲して形成され、
    前記第2係止受部は、前記垂木の先端の上面側に、前方に突出するとともに下方に折曲して形成されていることを特徴とする前枠と垂木の取付構造。
  2. 所定の間隔をあけて並設される複数の垂木の先端に前枠を設置するための構造であって、
    前記前枠を前記垂木の先端に係合させる係合部を備え、
    前記係合部が、前記前枠を前記垂木の先端に仮設置した状態で支点となり、前記前枠を前記垂木の先端に固着して本設置するとともに作用点となるように構成されており、
    前記前枠は横樋として機能する前枠本体部と、該前枠本体部から後方に向けて突出する突出部と、を有し、
    前記前枠側の係合部として、前記突出部の先端に第1係止部および第2係止部が形成されており、
    前記第1係止部は、前記突出部の先端から下方に折曲して形成され、
    前記第2係止部は、前記突出部の先端から上方に折曲して形成されていることを特徴とする前枠と垂木の取付構造。
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