JP6740027B2 - 簡易構造物 - Google Patents
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Description
上記以外の構造としては、例えば非特許文献1に記載されているように、桁の上部に円弧状部を一体に形成し、円弧状部に形成した溝にボルトの頭部を挿入し、垂木に係合させた金具の長孔に前記ボルトを挿入しナット掛けすることで、垂木を桁に固定するものがあった。この桁は、円弧状部にボルトの頭部を挿入する溝が2本設けてあり、桁の前後位置に応じてどちらの溝を使用するか選択しなければならず、煩わしかった。
また、左右両端の垂木(妻垂木)の取付けを行う際、垂木が桁上から落下するおそれがあった。
本簡易構造物は、上述のように固定具保持溝17に裏板48a,48b,…を予め挿入してあり、しかも両端の裏板48a,48aは所定の位置に固定されているため、現場での作業を軽減できる。
従来は、長孔の長さを短くするために、円弧状部に固定具保持溝を二箇所設け、垂木の傾斜角度が急なときと緩いときとで固定具保持溝を使いわけていたが(非特許文献1参照)、本実施形態の簡易構造物では、円弧状部16の直径を移動桁本体部15の前後寸法より小さくしたことで、固定具保持溝17が一箇所であっても長孔20の長さを短くでき、十分な垂木1bの固定強度を確保することができる。すなわち、円弧状部16の直径を移動桁本体部15の前後寸法より小さくすることで、固定具保持溝17を一箇所にすることが可能となり、垂木1bを移動桁9に固定する作業が容易となる。
妻垂木1aは、図2に示すように、移動桁9の円弧状部16と端部キャップ10の円弧状部54上にまたがって載置され、その外側に端部キャップ10のフィン22が円弧状部54の周囲に張り出している。したがって、妻垂木1aの取付け時に妻垂木1aを移動桁9上に載せた際、フィン22によって妻垂木1aが移動桁9上から落下するのを防ぐことができ、妻垂木1aを妻垂木固定金具47を用いて移動桁9の円弧状部16に固定するのを容易に行うことができる。
屋根25に吹き上げ荷重を受けると、移動桁9は円弧状部16に形成した固定具保持溝17の部分が上方に引っ張られ、固定具保持溝17は移動桁9の前後方向の中心に対して前側に偏心しているから、移動桁9には後側に転ぶような荷重が働く。このとき、上述のように裏板保持溝55の前側の部分の壁60aの肉厚を、後側の部分の壁60bの肉厚よりも厚くしてあることで、裏板保持溝55の変形が抑えられ、移動桁9と支柱24との連結強度を高めることができる。
次に、妻垂木1aの取付けを行う。妻垂木1aは、後端部を垂木掛け26に掛け、前部を移動桁9の円弧状部16上に載置し、妻垂木固定金具47により妻垂木1aを移動桁9の円弧状部16に固定する。このとき、移動桁9の端部キャップ10に移動桁9の円弧状部16よりも外周に張り出すフィン22を有しているため、妻垂木1aが移動桁9上から落下するのを防止できる。
次に、左右の妻垂木1a,1aの前端部間に前枠2を架設する。妻垂木1aの前端部には予め前枠引っ掛け金具3が取付けてあって、図10(a)に示すように、前枠2の水返し片8を妻垂木1aの逃がし溝4に挿入しつつ、前枠2の被係止部7を前枠引っ掛け金具3の係止部5に上から係止させ、その後、図10(b)に示すように、前枠2を被係止部7を支点に下向きに回動させ、図10(c)に示すように、前枠2の固定片6を妻垂木1aの下面に当接させて前枠2を仮置きし、このように前枠2を仮置きした状態で、前枠2の固定片6を妻垂木1aの下面にネジ40で固定する。
次に、中間の垂木1bの取付けを行う。中間の垂木1bは、後端部を垂木掛け26に掛け、図14に示すように水平面内で回動させ、前端部に形成した逃がし溝44に前枠2の水返し片8を挿入し、水返し片8を逃がし溝44内の係止部45に係止して垂木1bを仮置きし、前枠2の固定片6を垂木1bの下面にネジ40で固定する。その後、垂木1bを垂木固定金具11で移動桁9の円弧状部16に固定する。
次に、垂木1a,1b,…間に中骨28を取付け、垂木1a,1b,…間の上部に屋根パネル27を取付ける。屋根パネル27は、後端部を垂木掛け26に挿入してから、前端部を前枠2のパネル押え片39の下に挿入する。このとき、屋根パネル27の前縁をパネル押え片39に設けてあるくぼみ43に合わせることで、目視にて屋根パネル27の位置決めと歪みの矯正が行え、屋根パネル27を所定の位置に正確に取付けることができる。
その後、各垂木1a,1b,…上にパネル押え31を取付け、屋根パネル27を固定する。
前枠引っ掛け金具3は、妻垂木1aの逃がし溝4内に設けてあり、係止部5が逃がし溝4から前方に突出しているため、前枠2の水返し片8を妻垂木1aの逃がし溝4に挿入しつつ、前枠2の被係止部7を前枠引っ掛け金具3の係止部5に係止させるのが容易であり、また前枠2の仮置き状態も安定する。
さらに、中間の垂木1bは前端部に前枠2の水返し片8の逃がし溝44を有すると共に、逃がし溝44に水返し片8が係止する係止部45を設けたので、中間の垂木1bの前端部の前枠2との固定も容易である。
妻垂木1aと前枠2とを金具(前枠引っ掛け金具3)で固定しているので丈夫であり、前枠2の被係止部7は、上壁41の下面に前向きに傾斜して突設され、上壁41と被係止部7との間に前枠引っ掛け金具3の係止部5を係止することで、前枠2の回転を規制して前枠2を強固に取付けできる。
また本簡易構造物は、移動桁9の端部キャップ10に円弧状部16よりも外周に張り出すフィン22を有することで、垂木(妻垂木1a)を移動桁9上に載置・固定する際に、垂木1aが移動桁9上から落下するのを防止できるので、施工性が向上する。また、横から見たときに端部キャップ10のフィン22により、移動桁9の本体部15の前後寸法よりも直径を小さくした円弧状部16が隠れるため、意匠性を向上できる。
本実施形態の簡易構造物も、先に説明した実施形態と同様に、前枠2の水返し片8を妻垂木1aの逃がし溝4に挿入しつつ、前枠2の被係止部7を前枠引っ掛け金具3の係止部5に係止して、前枠2を被係止部7を支点に回動し、固定片6を妻垂木1aの下面に当接させることで、前枠2を仮置きできる(図16参照)。図16(a)に示すように、前枠2に被係止部7が前向きに傾斜して設けてあることで、前枠2を妻垂木1aに挿入・係止させるのが容易である。
移動桁9と前枠2は、中空部内に挿入したスリーブ61を介して長手方向に2本連結して構成してある。屋根25は、左右方向の中央部に連結垂木1cが設けられ、左右両端の妻垂木1a,1aに加え連結垂木1cにも前枠引っ掛け金具3を取付け、前枠2を左右両端部と中央部の三カ所の前枠引っ掛け金具3に係止して仮置きできるようにしている。
1b 中間の垂木(垂木)
1c 連結垂木(垂木)
2 前枠
3 前枠引っ掛け金具
4 逃がし溝
5 係止部
6 固定片
7 被係止部
8 水返し片
9 移動桁
10 端部キャップ
11 垂木固定金具
12 前壁
13 後壁
14 底壁
15 本体部
16 円弧状部
17 固定具保持溝
18 垂木係合部
19 当接部
20 長孔
21 ボルト(固定具)
22 フィン
47 妻垂木固定金具(垂木固定金具)
Claims (2)
- 垂木と、移動桁と、移動桁の端部に取付けた端部キャップと、垂木固定金具とを備え、移動桁は、前後方向に移動可能なものであり、前壁と後壁と底壁とからなる本体部と、本体部の上方に位置し垂木を受ける円弧状部とが一体に設けてあり、円弧状部の一箇所に固定具保持溝が設けてあり、円弧状部の直径が本体部の前後寸法より小さく、円弧状部は移動桁の前後方向の略中心に設けてあり、垂木固定金具は、垂木係合部と、円弧状部に当接する当接部を有し、当接部には前後方向の長孔が設けてあり、長孔の前後方向の寸法は、円弧状部の直径が本体部の前後寸法と同じに設定してある場合の長孔の前後方向の寸法より小さいものであり、長孔に挿入した固定具で移動桁の固定具保持溝に固定してあることを特徴とする簡易構造物。
- 垂木と、移動桁と、移動桁の端部に取付けた端部キャップとを備え、移動桁は、前後方向に移動可能なものであり、前壁と後壁と底壁とからなる本体部と、本体部の上方に位置し垂木を受ける円弧状部とが一体に設けてあり、円弧状部の直径が本体部の前後寸法より小さく、端部キャップは、円弧状部よりも外周に張り出すフィンを有し、フィンが移動桁の本体部よりも上方と垂木の側面を覆っていることを特徴とする簡易構造物。
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JP2016122127A JP6740027B2 (ja) | 2016-06-20 | 2016-06-20 | 簡易構造物 |
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