JP3269457B2 - 屋 根 - Google Patents

屋 根

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JP3269457B2
JP3269457B2 JP17940198A JP17940198A JP3269457B2 JP 3269457 B2 JP3269457 B2 JP 3269457B2 JP 17940198 A JP17940198 A JP 17940198A JP 17940198 A JP17940198 A JP 17940198A JP 3269457 B2 JP3269457 B2 JP 3269457B2
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rafter
rafters
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locking portion
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上 裕 幸 川
田 航之介 山
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三協アルミニウム工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テラスやカーポー
トなどに用いられる屋根に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来における屋根としては、例えば、一
対の妻垂木と、一対の妻垂木の各基端部を支持する垂木
掛けと、妻垂木の先端部間に架設した前桁と、一対の妻
垂木間に配置した複数本の垂木と、垂木掛けおよび前桁
の間でかつ隣接する垂木間に嵌め込まれる複数枚のパネ
ルを備えたものがある。
【0003】この屋根において、妻垂木の基端部を垂木
掛けに連結する場合には、妻垂木の先端部を所定高さに
保持しつつ、下方から垂木掛けの垂木連結部を貫通させ
たねじを妻垂木の基端部にねじ込んで固定するようにし
ており、一方、妻垂木の先端部に前桁を連結する場合に
は、前桁を水平保持しつつ、下方から前桁の垂木連結部
を貫通させたねじを妻垂木の先端部にねじ込んで固定す
るようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の屋根では、妻垂木の基端部を垂木掛けに連結する場
合、および、妻垂木の先端部に前桁を連結する場合のい
ずれの場合においても、妻垂木あるいは前桁を支えなが
らドライバーを用いたねじ込み作業を行わなくてはなら
ず、一人の作業者では上記施工が行い難いものとなって
いるという問題があり、この問題を解決することが従来
の課題であった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記した従来の課題に着目し
てなされたもので、組み立て時における垂木の基端部と
垂木掛けとの固定、および、垂木の先端部と前桁との固
定を一人の作業者で簡単に行うことが可能である屋根を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る屋根は、複数本の垂木と、垂木掛けを備え、複数本の
垂木のうちの一部の垂木には垂木側係止部を設け、垂木
掛けには垂木の垂木側係止部と垂木の長手方向に係止す
る垂木掛け側係止部を設けると共に垂木の基端部と当接
して垂木側係止部を垂木掛け側係止部に係止させた垂木
の先端下がりの回動を規制する垂木受け部を設け、少な
くとも垂木を垂木掛けに固定する段階まで、垂木の垂木
側係止部と垂木掛けの垂木掛け側係止部とを相互に係止
させると共に、垂木の基端部を垂木掛けの垂木受け部に
当接させて、垂木を片持ち支持可能とした構成としてお
り、この屋根の構成を従来の課題を解決するための手段
としている。
【0007】この場合、垂木を片持ち支持するための垂
木の垂木側係止部と垂木掛けの垂木掛け側係止部との相
互係止状態、および、垂木の基端部と垂木掛けの垂木受
け部との当接状態は、少なくとも垂木を垂木掛けに固定
する段階まで維持されていれば良く、垂木を垂木掛けに
固定した後は、上記状態が必ずしも維持される必要はな
い。
【0008】また、本発明の請求項2に係わる屋根にお
いて、垂木側係止部および垂木掛け側係止部は、互いに
反対方向を向くフック状をなしている構成としている。
【0009】さらに、本発明の請求項3に係わる屋根に
おいて、垂木受け部は、垂木の基端面と当接する立壁
と、垂木の基端部を載せる載置壁を具備している構成と
している。
【0010】一方、本発明の請求項4に係わる屋根は、
複数本の垂木と、垂木の先端部に連結する垂木と直交す
る方向の前桁を備え、複数本の垂木のうちの一部の垂木
には垂木の先端小口に位置する桁係止片および桁係止片
の前桁側端部から斜め前方に延出するガイド片を具備し
た桁保持部を設け、前桁には垂木の桁保持部を小口から
挿入可能でかつ桁保持部と垂木の長手方向に係止する桁
側係止部を設け、少なくとも前桁を垂木に固定する段階
まで、垂木の桁保持部に前桁の桁側係止部を係止させ
て、前桁を支持可能とした構成としており、この屋根の
構成を従来の課題を解決するための手段としている。
【0011】この場合、本発明の請求項1に係わる屋根
と同じく、前桁を支持するための垂木の桁保持部と前桁
の桁側係止部との相互係止状態は、少なくとも前桁を垂
木に固定する段階まで維持されていれば良く、前桁を垂
木に固定した後は、上記状態が必ずしも維持される必要
はない。
【0012】また、本発明の請求項5に係わる屋根にお
いて、桁保持部は、ガイド片を桁係止片の両側に具備し
ている構成としている。
【0013】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わる屋根では、上
記した構成としているので、複数本の垂木のうちの一部
の垂木を垂木掛けに固定する段階において、この垂木の
基端部を垂木掛けの垂木受け部に当接させつつ、垂木の
垂木側係止部と垂木掛けの垂木掛け側係止部とを相互に
係止させると、垂木が垂木掛けに片持ち支持されて仮固
定されることとなり、この状態で、下方からねじを用い
て垂木掛けに垂木の基端部を連結すると、垂木と垂木掛
けとの固定がなされることとなる。
【0014】したがって、複数本の垂木のうちの一部の
垂木の基端部を垂木掛けに固定するまで、垂木の先端側
を支えておく必要がなく、その結果、この固定作業が一
人の作業者により簡単になされることとなる。
【0015】また、垂木の垂木側係止部および垂木掛け
の垂木掛け側係止部の各構造強度を高めておけば、垂木
と垂木掛けとを固定した状態においても垂木を支える支
柱や腕木が省略し得ることとなり、意匠性が向上するこ
ととなる。
【0016】本発明の請求項2に係わる屋根では、上記
した構成としたため、垂木の垂木側係止部と垂木掛けの
垂木掛け側係止部との相互係止が簡単な構造でなされる
こととなり、本発明の請求項3に係わる屋根では、上記
した構成としたから、垂木の片持ち支持がより確実にな
されることとなる。
【0017】一方、本発明の請求項4に係わる屋根で
は、上記した構成としていることから、前桁の桁側係止
部の小口を垂木の桁保持部に当てて、この小口に桁保持
部のガイド片および桁係止片を順次挿入し、垂木の桁保
持部に前桁の桁側係止部を係止させると、前桁が垂木の
先端部に支持されて仮固定されることとなり、この状態
で、下方から垂木の先端部にねじを用いて前桁を連結す
ると、前桁と垂木の先端部との固定がなされることとな
る。
【0018】したがって、前桁を垂木の先端部に固定す
るまで、前桁を支えておく必要がなく、その結果、この
固定作業が一人の作業者により簡単になされることとな
る。
【0019】また、前桁の桁側係止部の小口に桁保持部
のガイド片および桁係止片を順次挿入して、垂木の桁保
持部に前桁の桁側係止部を係止させる場合、ガイド片を
垂木の先端小口の斜め前方に延出するものとしているの
で、桁側係止部の小口に対するガイド片の挿入が容易に
なされることとなる。
【0020】本発明の請求項5に係わる屋根では、上記
した構成としたから、垂木の使い勝手が良好なものとな
る。
【0021】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。
【0022】図1〜図5は本発明に係わる屋根の一実施
例を示している。
【0023】図5に示すように、この屋根1は、躯体に
固定される垂木掛け2と、躯体の屋外側に垂木掛け2の
長さ寸法とほぼ同じ間隔をもって設置した2本の支柱
3,3と、これらの支柱3,3の上端部間に架設した中
間桁4と、基端部を垂木掛け2の一端部(図示左端部)
に連結すると共に中間部を中間桁4の一端部に連結した
一方の妻垂木5と、基端部を垂木掛け2の他端部(図示
右端部)に連結すると共に中間部を中間桁4の他端部に
連結した他方の妻垂木6と、これらの妻垂木5,6間に
配置した複数本の垂木7と、妻垂木5,6の先端部間に
架設されかつ垂木7の各先端部と連結した前桁8と、垂
木掛け2および前桁8の間でかつ隣接する垂木5,6,
7間に嵌め込まれる複数枚のパネル9を備えている。
【0024】妻垂木5,6の各基端部の下面には、図1
に示すように、先端が妻垂木5,6の略先端側を向くフ
ック状をなす垂木側係止金具(垂木側係止部)10が装
着してあり、一方、垂木掛け2には、先端が垂木側係止
金具10の先端とは反対側を向くフック状をなす垂木掛
け側係止片(垂木掛け側係止部)2Aが一体で形成して
あり、垂木側係止金具10および垂木掛け側係止片2A
は、妻垂木5,6の長手方向に相互に係止するようにな
っている。
【0025】また、垂木掛け2には、垂木側係止金具1
0を垂木掛け側係止片2Aに係止させた状態において、
妻垂木5,6の基端面と当接する立壁2bおよび妻垂木
5,6の基端部を載せる載置壁2cを具備した垂木受け
部2Bが一体で設けてある。
【0026】つまり、妻垂木5,6の各垂木側係止金具
10と垂木掛け2の垂木掛け側係止片2Aとを相互に係
止させると共に、妻垂木5,6の各基端部を垂木掛け2
の垂木受け部2Bに当接させることにより、妻垂木5,
6の先端下がりの回動(図1(b)反時計回りの回動)
を規制して、妻垂木5,6の各基端部を垂木掛け2に固
定するまで、妻垂木5,6を片持ち支持することができ
るようにしている。
【0027】この場合、上記のようにして一方の妻垂木
5を片持ち支持した垂木掛け2の端部には、垂木掛け2
の長手方向に沿う長円状のタッピンねじ挿通孔2aが設
けてあり、一方の妻垂木5は、タッピンねじ挿通孔2a
を閉塞可能な裏板11およびタッピンねじ挿通孔2aを
貫通させた1本のタッピンねじ12でその基端部を垂木
掛け2に仮連結した状態において、垂木掛け2の長手方
向に移動できるものとなっていて、一方の妻垂木5およ
びこれに隣接する垂木7の間に最後のパネル9を取り付
ける場合に、図4に仮想線で示すように、一方の妻垂木
5を垂木7から離間する方向に移動させて両垂木5,7
の間隔を広げることにより、下方から両垂木5,7間に
パネル9を嵌め込むことができるものとなっている。
【0028】なお、垂木掛け2に片持ち支持される他方
の妻垂木6の基端部は、垂木掛け2の所定位置に2本の
タッピンねじ12を介して固定され、また、妻垂木5,
6間に配置した複数本の垂木7も、垂木掛け2の所定位
置に2本のタッピンねじ12を介してそれぞれ固定され
るようになっている。
【0029】妻垂木5,6の各先端部の下面には、図2
に示すように、妻垂木5,6の各先端小口に位置する桁
係止片13aおよびこの桁係止片13aから妻垂木5,
6の各先端小口の斜め前方に延出しかつ先端部を円弧状
に形成したガイド片13bを具備した桁保持金具(桁保
持部)13が装着してあり、この実施例において、桁保
持金具13は、ガイド片13bを桁係止片13aの両側
に具備している。
【0030】一方、前桁8には妻垂木5,6の桁保持金
具13のガイド片13bおよび桁係止片13aを小口か
ら順次挿入して、桁保持金具13の桁係止片13aと妻
垂木5,6の長手方向に係止する桁側係止溝(桁側係止
部)8Aが設けてあり、妻垂木5,6の各桁保持金具1
3の桁係止片13aに前桁8の桁側係止溝8Aを係止さ
せることにより、前桁8を妻垂木5,6の各先端部に固
定するまで、前桁8を支持することができるようになっ
ている。
【0031】この場合、図3の上側拡大円内に示すよう
に、前桁8の一方の妻垂木5に支持される端部にも、垂
木掛け2と同じく長手方向に沿う長円状のタッピンねじ
挿通孔8aが設けてあり、このタッピンねじ挿通孔8a
を閉塞可能な裏板14およびタッピンねじ挿通孔8aを
貫通させた1本のタッピンねじ15で前桁8の端部を一
方の妻垂木5に仮連結することにより、上記一方の妻垂
木5の垂木掛け2の長手方向への移動を妨げることがな
いようにしてある。
【0032】なお、前桁8の他方の妻垂木6に支持され
る端部は、図3の下側拡大円内に示すように、2本のタ
ッピンねじ15を介して妻垂木6に固定され、また、妻
垂木5,6間に配置した複数本の垂木7も、図2に仮想
線で示すように、2本のタッピンねじ15を介して妻垂
木6に固定されるようになっている。
【0033】この屋根1を組み立てるに際しては、ま
ず、図1(b)に示すように、所定位置に設置した垂木
掛け2の垂木受け部2Bに妻垂木5,6の各基端部を当
接させつつ、妻垂木5,6の各垂木側係止金具10と垂
木掛け2の垂木掛け側係止片2Aとを相互に係止させる
と、妻垂木5,6が垂木掛け2に片持ち支持されること
となり、この状態で、図1(a)に示すように、一方の
妻垂木5の基端部を垂木掛け2のタッピンねじ挿通孔2
aを貫通させた1本のタッピンねじ12で垂木掛け2に
仮連結すると共に、下方からタッピンねじ12を用いて
垂木掛け2に他方の妻垂木6の基端部を連結すると、妻
垂木5と垂木掛け2との仮固定および妻垂木6と垂木掛
け2との固定がなされることとなる。
【0034】この間、妻垂木5,6の各先端側を支えて
おく必要がないことから、妻垂木5,6の固定作業が一
人の作業者により簡単になされることとなる。
【0035】次に、所定位置に立設した支柱3,3の上
端間に中間桁4を架設し、この中間桁4に、一方の妻垂
木5を長手方向に移動可能に連結すると共に他方の妻垂
木6を連結する。
【0036】次いで、前桁8の桁側係止溝8Aの各小口
を妻垂木5,6の桁保持金具13にそれぞれ当てて、図
2(a)に示すように、右側の小口に他方の妻垂木6の
桁保持金具13のガイド片13bおよび桁係止片13a
を順次挿入するのに続いて、一方の妻垂木5を移動させ
つつ、左側の小口に一方の妻垂木5の桁保持金具13の
ガイド片13bおよび桁係止片13aを順次挿入して、
図2(b)に示すように、妻垂木5,6の桁保持金具1
3の桁係止片13aに前桁8の桁側係止溝8Aを係止さ
せると、前桁8が妻垂木5,6の各先端部に支持される
こととなり、この状態で、図3の上側拡大円内に示すよ
うに、一方の妻垂木5の先端部に対してタッピンねじ挿
通孔8aを貫通させた1本のタッピンねじ15で前桁8
を仮連結すると共に、図3の下側拡大円内に示すよう
に、下方からタッピンねじ15を用いて他方の妻垂木6
の先端部に前桁8を連結すると、妻垂木5,6と前桁8
との固定がなされることとなる。
【0037】したがって、前桁8を妻垂木5,6の先端
部に固定するに際しても、前桁8を支えておく必要がな
く、その結果、この固定作業が一人の作業者により簡単
になされることとなる。
【0038】そして、妻垂木5,6間に垂木7を配設し
て、垂木7を垂木掛け2,中間桁4,および前桁8にそ
れぞれ連結して固定し、続いて、他方の妻垂木6側から
パネル9を順次取り付けて固定し、最後のパネル9を取
り付ける段階において、図4に仮想線で示すように、一
方の妻垂木5を垂木7から離間する方向に移動させて間
隔を広げた両垂木5,7間に下方からパネル9を嵌め込
んだ後、一方の妻垂木5を垂木7に接近させてパネル9
を固定すると共に、垂木掛け2のタッピンねじ挿通孔2
aを貫通させた2本のタッピンねじ12を一方の妻垂木
5の端部にねじ込んで垂木掛け2に固定すると、屋根1
の組み立てが完了することとなる。
【0039】この屋根1では、垂木側係止金具10およ
び垂木掛け側係止片2Aがいずれもフック状をなしてい
るので、妻垂木5,6の垂木側係止金具10と垂木掛け
2の垂木掛け側係止片2Aとの相互係止が簡単な構造で
なされることとなり、加えて、この屋根1では、垂木掛
け2に、垂木側係止金具10を垂木掛け側係止片2Aに
係止させた状態において、妻垂木5,6の基端面と当接
する立壁2bおよび妻垂木5,6の基端部を載せる載置
壁2cを具備した垂木受け部2Bを一体で設けているの
で、妻垂木5,6の片持ち支持がより確実になされるこ
ととなる。
【0040】この際、妻垂木5,6の垂木側係止金具1
0および垂木掛け2の垂木掛け側係止片2Aの各構造強
度を高めておけば、妻垂木5,6と垂木掛け2とを固定
した状態においても妻垂木5,6を支える支柱や腕木が
省略し得ることとなり、意匠性が向上することとなる。
【0041】また、この屋根1において、前桁8の桁側
係止溝8Aの小口に桁保持金具13のガイド片13bお
よび桁係止片13aを順次挿入して、妻垂木5,6の桁
保持金具13の桁係止片13aに前桁8の桁側係止溝8
Aを係止させる場合、ガイド片13bを妻垂木5,6の
先端小口の斜め前方に延出するものとしているうえ、そ
の先端部を円弧状に形成しているため、桁側係止溝8A
の小口に対するガイド片13bの挿入が容易になされる
こととなる。
【0042】さらに、この屋根1において、桁保持金具
13は、ガイド片13bを桁係止片13aの両側に有し
ているので、桁保持金具13を妻垂木5,6の先端部に
対して向きを気にすることなく装着し得ることとなり、
したがって、使い勝手が良好なものとなる。
【0043】なお、上記した実施例では、組み立て時に
おいて、所定位置に設置した垂木掛け2に妻垂木5,6
が片持ち支持されるようにした後、所定位置に立設した
支柱3,3の上端間に中間桁4を架設して、この中間桁
4に、妻垂木5,6をそれぞれ連結するようにしている
が、組み立て順序はこれに限定されるものではなく、支
柱3,3の上端間に中間桁4をあらかじめ架設してお
き、垂木掛け2に妻垂木5,6の基端部を固定する際
に、妻垂木5,6の各先端側を中間桁4上に載置させて
固定作業を行ってもよい。
【0044】また、本発明に係わる屋根の詳細な構成
は、上記した実施例に限定されるものではない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係わる屋根では、上記した構成としたから、組み立て
時において、複数本の垂木のうちの一部の垂木の基端部
を垂木掛けに固定するまで、この垂木の先端側を支えて
おく必要がなく、その結果、この固定作業を一人の作業
者により簡単に行うことが可能であり、加えて、垂木の
垂木側係止部および垂木掛けの垂木掛け側係止部の各構
造強度を高めれば、垂木を垂木掛けに固定した後も垂木
を支える支柱や腕木を省略することができるので、意匠
性の向上を実現することが可能であるという非常に優れ
た効果がもたらされる。
【0046】本発明の請求項2に係わる屋根では、上記
した構成としたため、垂木の垂木側係止部と垂木掛けの
垂木掛け側係止部との相互係止を簡単な構造で行うこと
ができ、本発明の請求項3に係わる屋根では、上記した
構成としたから、垂木をより一層確実に片持ち支持する
ことが可能であるという非常に優れた効果がもたらされ
る。
【0047】一方、本発明の請求項4に係わる屋根で
は、上記した構成としていることから、複数本の前桁の
うちの一部の前桁を垂木に固定するまで、前桁を支えて
おく必要がなく、その結果、この固定作業を一人の作業
者により簡単に行うことができるうえ、桁保持部のガイ
ド片を垂木の先端小口の斜め前方に延出するものとして
いるので、桁側係止部の小口に対するガイド片の挿入を
簡単に行うことが可能であるという非常に優れた効果が
もたらされる。
【0048】本発明の請求項5に係わる屋根では、上記
した構成としたから、垂木の使い勝手を良好なものとす
ることが可能であるという非常に優れた効果がもたらさ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による屋根における妻垂木の
基端部を垂木掛けに仮固定する要領を示す分解斜視説明
図(a)および妻垂木の基端部と垂木掛けとを仮固定し
た状態の部分断面説明図(b)である。
【図2】図1における屋根の垂木掛けの先端部に前桁を
仮固定する要領を示す分解斜視説明図(a)および垂木
掛けの先端部と前桁とを仮固定した状態の部分断面説明
図(b)である。
【図3】図1における屋根の垂木掛けの先端部に前桁を
固定する要領を示す部分斜視説明図である。
【図4】図1における屋根の妻垂木およびこれに隣接す
る垂木の間にパネルを取り付けた状態の部分断面説明図
である。
【図5】図1における屋根の全体斜視説明図である。
【符号の説明】
1 屋根 2 垂木掛け 2A 垂木掛け側係止片(垂木掛け側係止部) 2B 垂木受け部 2b 立壁(垂木受け部) 2c 載置壁(垂木受け部) 5,6 妻垂木 8 前桁 8A 桁側係止溝(桁側係止部) 10 垂木側係止金具(垂木側係止部) 13 桁保持金具(桁保持部) 13a 桁係止片(桁保持金具) 13b ガイド片(桁保持金具)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 7/00 E04B 7/02 521 E04H 6/02 E04D 3/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の垂木と、垂木掛けを備え、複数
    本の垂木のうちの一部の垂木には垂木側係止部を設け、
    垂木掛けには垂木の垂木側係止部と垂木の長手方向に係
    止する垂木掛け側係止部を設けると共に垂木の基端部と
    当接して垂木側係止部を垂木掛け側係止部に係止させた
    垂木の先端下がりの回動を規制する垂木受け部を設け、
    少なくとも垂木を垂木掛けに固定する段階まで、垂木の
    垂木側係止部と垂木掛けの垂木掛け側係止部とを相互に
    係止させると共に、垂木の基端部を垂木掛けの垂木受け
    部に当接させて、垂木を片持ち支持可能としたことを特
    徴とする屋根。
  2. 【請求項2】 垂木側係止部および垂木掛け側係止部
    は、互いに反対方向を向くフック状をなしている請求項
    1に記載の屋根。
  3. 【請求項3】 垂木受け部は、垂木の基端面と当接する
    立壁と、垂木の基端部を載せる載置壁を具備している請
    求項1または2に記載の屋根。
  4. 【請求項4】 複数本の垂木と、垂木の先端部に連結す
    る垂木と直交する方向の前桁を備え、複数本の垂木のう
    ちの一部の垂木には垂木の先端小口に位置する桁係止片
    および桁係止片の前桁側端部から斜め前方に延出するガ
    イド片を具備した桁保持部を設け、前桁には垂木の桁保
    持部を小口から挿入可能でかつ桁保持部と垂木の長手方
    向に係止する桁側係止部を設け、少なくとも前桁を垂木
    に固定する段階まで、垂木の桁保持部に前桁の桁側係止
    部を係止させて、前桁を支持可能としたことを特徴とす
    る屋根。
  5. 【請求項5】 桁保持部は、ガイド片を桁係止片の両側
    に具備している請求項4に記載の屋根。
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