JP4837574B2 - 流体軸受装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流体軸受装置に関するものである。
流体軸受装置は、軸受隙間に形成される油膜で軸部材を回転自在に支持する軸受装置である。この流体軸受装置は、高速回転、高回転精度、低騒音等の特徴を有するものであり、近年ではその特徴を活かして、情報機器をはじめ種々の電気機器に搭載されるモータ用の軸受装置として、より具体的には、HDD等の磁気ディスク装置、CD−ROM、CD−R/RW、DVD−ROM/RAM等の光ディスク装置、MD、MO等の光磁気ディスク装置等のスピンドルモータ、レーザビームプリンタ(LBP)のポリゴンスキャナモータ、ファンモータなどのモータ用軸受装置として好適に使用されている。
一般に、流体軸受装置では、軸部材の外周面と軸受スリーブの内周面との間にラジアル軸受隙間が形成され、このラジアル軸受隙間に形成される油膜で軸部材がラジアル方向に支持される。また、流体軸受装置には、軸部材をスラスト両方向に支持するため2つのスラスト軸受隙間を具備するものがある。この場合、一方のスラスト軸受隙間に形成される油膜で軸部材がスラスト一方向から支持されると共に、他方のスラスト軸受隙間に形成される油膜で軸部材がスラスト他方向から支持される。軸部材および軸受スリーブは、ハウジングに収容された状態で上記各種モータに組み込まれる(例えば、特許文献1を参照)。
特開2003−130043号公報
特許文献1の図4に開示された軸受ユニットでは、2つのスラスト軸受隙間の総隙間幅、すなわち2つのスラスト軸受隙間の隙間幅を合算した値、の大きさが、ハウジングの底部に配置されたスペーサ部材で規定される。この軸受ユニットにおいて、ハウジングは、軸受スリーブとスラスト受けとの間にスペーサ部材を挟んだ状態で、これらを樹脂で覆うことにより形成される(アウトサート成形)。この場合、スラスト受けの端面が軸部材のフランジ部の端面と対向し、スラスト受けの端面とフランジ部の端面との間に一方のスラスト軸受隙間が形成される。
しかしながら、この構成では、スペーサ部材のみならず、スラスト受けも必要となるため、軸受を構成する部品点数が増加し、高コスト化を招く。また、ハウジングの底部が、スラスト受けとこれを被覆する樹脂部分とからなる二重構造となるため、軸受ユニットの軸方向寸法が長大化する。さらに、ハウジングの底部に動圧溝を形成する場合、スラスト受けに別途動圧溝を加工する必要があり、加工コストの高騰を招く。
そこで、本発明は、低コストでコンパクトな流体軸受装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、側部および底部を一体に有するハウジングと、ハウジングの内周に固定された軸受スリーブと、フランジ部を有し、軸受スリーブの内周に挿入された軸部材と、ラジアル軸受隙間と、2つのスラスト軸受隙間と、2つのスラスト軸受隙間の隙間幅を規定するスペーサ部材とを備え、一方のスラスト軸受隙間が、ハウジングの内底面と、これに対向するフランジ部の一端面との間に形成され、他方のスラスト軸受隙間が、軸受スリーブの一方の端面と、これに対向するフランジ部の他端面との間に形成される流体軸受装置において、スペーサ部材に、フランジ部の一端面と軸方向で当接可能の半径方向部を設け、ハウジング、スペーサ部材をインサート部品として樹脂で射出成形したことを特徴とする流体軸受装置を提供する。
上記のように、本発明は、ハウジングが、スペーサ部材をインサート部品として樹脂で射出成形され、かつハウジングの内底面で一方のスラスト軸受隙間が形成されていることを特徴とするものである。このように、ハウジングは、スペーサ部材をインサート部品として樹脂で射出成形されるから、ハウジングの成形と、スペーサ部材の組み付けとを一工程で行うことができ、この種のハウジングが低コストに得られる。また、ハウジングの内底面でスラスト軸受隙間が形成されるため、スラスト受けを省略することができ、部品点数の削減によって低コスト化を図ることが、また軸方向寸法の縮小化(コンパクト化)を図ることができる。ハウジングの内底面に動圧溝等の動圧発生部を形成する場合も、ハウジングの成形型に動圧発生部の形状に対応した型を形成しておくことにより、ハウジングを射出成形するのと同時に動圧発生部を形成することができ、別途動圧発生部を形成する手間を省いて低コスト化を図ることができる。
スペーサ部材には、軸受スリーブの一方の端面に当接する軸方向部を設けることができる。このような軸方向部を設ければ、ハウジングの内周に挿入した軸受スリーブを、スペーサ部材に接触するまで押し進めるだけで規定幅のスラスト軸受隙間を確保することが可能となる。
ところで、例えばHDD等のディスク駆動装置に組み込まれるスピンドルモータ用の流体軸受装置では、軸部材にフランジ部が設けられる場合があり、この軸部材にはディスクを保持するための部材(例えば、ディスクハブ)を固定するのが通例である。ディスクハブの固定時、ハウジングの内底面にはフランジ部の一端面が強く圧接される。このようにフランジ部の一端面がハウジングの内底面に強く圧接される場合に、ハウジングが上記のような有底筒状の樹脂製であると、フランジ部を介して負荷される圧迫力によってハウジングの内底面が変形するおそれがある。ハウジング内底面の変形は一方のスラスト軸受隙間の幅精度の悪化、すなわちスラスト一方向における回転精度の低下を招く。
そこで本発明では、スペーサ部材に、軸部材のフランジ部と軸方向で当接可能の半径方向部を設けた構成を提供する。かかる構成とすれば、フランジ部から付与される圧迫力をスペーサ部材の半径方向部で受けることができ、ハウジングの内底面が変形するのを抑制あるいは防止することが可能となる。特に、ハウジングの内底面に動圧溝等の動圧発生部を設けた場合には、圧迫力の負荷に伴って動圧発生部が損傷等するのを防止することができ、望ましい。
軸部材にフランジ部を設けた場合、上述した軸受スリーブの一方の端面に当接する軸方向部、および軸部材のフランジ部と軸方向で当接可能の半径方向部は一体に設けることもできる。このように、スペーサ部材を軸方向部と半径方向部とからなる一体品とすれば、有底筒状の樹脂ハウジングの底側コーナー部を補強することが可能となる。すなわち、この場合、スペーサ部材は、2つのスラスト軸受隙間を規定幅に設定可能とする隙間出し用部材としてだけでなく、ハウジングの底側コーナー部を補強する補強部材としても機能する。これにより、ハウジング底部の強度を高め、荷重負荷時にハウジング底部が変形するのを防止することが、さらには底部が脱落するのを防止することができ、高い軸受性能が長期に亘って維持可能となる。
以上より、本発明によれば、低コストでコンパクトな流体軸受装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、流体軸受装置を組み込んだ情報機器用スピンドルモータの一構成例を概念的に示している。このスピンドルモータは、HDD等のディスク駆動装置に用いられるもので、軸部材2を回転自在に支持する流体軸受装置1と、軸部材2に装着されたディスクハブ3と、例えば半径方向のギャップを介して対向させたステータコイル4およびロータマグネット5とを備えている。ステータコイル4はブラケット6の外周に取付けられ、ロータマグネット5はディスクハブ3の内周に取付けられる。流体軸受装置1のハウジング7は、ブラケット6の内周に装着される。ディスクハブ3には、磁気ディスク等のディスクDが一又は複数枚保持される。ステータコイル4に通電すると、ステータコイル4とロータマグネット5との間の電磁力でロータマグネット5が回転し、それによって、ディスクハブ3および軸部材2が一体となって回転する。
図2は、図1に示す流体軸受装置1を拡大して示すもので、本発明にかかる流体軸受装置の第1実施形態を示すものである。この流体軸受装置1は、側部および底部を一体に有するハウジング7と、ハウジング7の内周に固定された軸受スリーブ8と、軸受スリーブ8の内周に挿入された軸部2aを有する軸部材2と、ハウジング7の開口部をシールするシール部材9とを主要な構成部品として備える。なお、以下では、説明の便宜上、ハウジング7の開口側を上側、これと軸方向反対側を下側として説明を進める。
詳細は後述するが、本実施形態では、軸受スリーブ8の内周面8aと軸部2aの外周面2a1との間に軸部材2をラジアル方向に支持するラジアル軸受部R1,R2が形成される。また、軸受スリーブ8の下側端面8bとフランジ部2bの上側端面2b1との間に軸部材2をスラスト一方向に支持する第1スラスト軸受部T1が形成され、ハウジング7の内底面7c1とフランジ部2bの下側端面2b2との間に軸部材2をスラスト他方向に支持する第2スラスト軸受部T2が形成される。
軸部材2は、例えば、ステンレス鋼等の金属材料で形成され、軸部2aと、軸部2aの下端に一体又は別体に設けられたフランジ部2bとを備えている。軸部材2は、その全体を金属材料で形成する他、例えばフランジ部2bの全体あるいはその一部(例えば両端面)を樹脂で構成し、金属と樹脂のハイブリッド構造とすることもできる。
軸受スリーブ8は、焼結金属からなる多孔質体、特に銅を主成分とする焼結金属の多孔質体で円筒状に形成される。なお、焼結金属に限らず、黄銅等の軟質金属材料、あるいは焼結金属ではない他の多孔質体(多孔質樹脂等)で軸受スリーブ8を形成することも可能である。
軸受スリーブ8の内周面8aには、第1ラジアル軸受部R1と第2ラジアル軸受部R2のラジアル軸受面となる上下2つの領域(図2の黒塗り部分)が軸方向に離隔して設けられ、該2つの領域には、動圧発生部として、例えば図3(a)に示すようなヘリングボーン形状に配列された複数の動圧溝8a11、8a21がそれぞれ形成されている。動圧溝8a11、8a21は、各動圧溝間に設けられた背部8a12、8a22でそれぞれ区画形成され、動圧溝8a11と、これを区画形成する背部8a12とで上側のラジアル軸受面が形成される。同様に、動圧溝8a21と、これを区画形成する背部8a22とで下側のラジアル軸受面が形成される。上側の動圧溝8a11は、軸方向中心m(上下の傾斜溝間領域の軸方向中央)に対して軸方向非対称に形成されており、軸方向中心mより上側領域の軸方向寸法X1が下側領域の軸方向寸法X2よりも大きくなっている。動圧溝は、軸部2aの外周面2a1に形成することもでき、またその形状は、スパイラル形状等、公知のその他の形状とすることもできる。軸受スリーブ8の外周面8dには、両端面8b、8cを連通させる1又は複数本の軸方向溝8d1が形成され、本実施形態で軸方向溝8d1は、円周方向の3箇所に等配されている。
軸受スリーブ8の下側端面8bには第1スラスト軸受部T1のスラスト軸受面となる領域(図2の黒塗り部分)が設けられ、該領域には、動圧発生部として、図3(b)に示すようなスパイラル形状に配列された複数の動圧溝8b11が形成されている。動圧溝8b11は、各動圧溝間に設けられた背部8b12で区画形成され、動圧溝8b11と、これを区画形成する背部8b12とでスラスト軸受面が形成される。動圧溝は、フランジ部2bの上側端面2b1に形成することもでき、またその形状は、へリングボーン形状等、公知のその他の形状とすることもできる。
ハウジング7は、側部と、側部の下端開口部を封止する底部7cとを一体に有する有底筒状をなす。本実施形態において、側部は、円筒状の小径部7aと、小径部7aの上側に配置された円筒状の大径部7bとで構成されている。小径部7aの内周面7a1および外周面7a2は、それぞれ、大径部7bの内周面7b1および外周面7b2に比べ小径に形成されている。小径部7aの内周面7a1と大径部7bの内周面7b1とは、軸線と直交する方向の平坦な段差面7eで連続している。
ハウジング7の内底面7c1には、第2スラスト軸受部T2のスラスト軸受面となる領域(図2の黒塗り部分)が設けられ、該領域には、動圧発生部として、例えば図4に示すようなスパイラル形状に配列された複数の動圧溝7c11が形成されている。動圧溝7c11は、各動圧溝間に設けられた背部7c12で区画形成され、動圧溝7c11と、これを区画形成する背部7c12とでスラスト軸受面が形成される。動圧溝は、フランジ部2bの下側端面2b2に形成することもでき、またその形状は、ヘリングボーン形状等、公知のその他の形状とすることもできる。
小径部7aと底部7cの境界部内周側には、ステンレス鋼等の金属材料で形成され、軸方向部12aと半径方向部12bとを一体に有する断面略L字形状のスペーサ部材12が配設されている。図5に拡大して示すように、スペーサ部材12の軸方向部12aは、内周面12a1が小径部7aの内周面7a1よりも内径側に位置すると共に、上側端面12a2が軸受スリーブ8の下側端面8bと当接するように設けられる。一方、半径方向部12bは、内周面12b1がフランジ部2bの外周面2b3よりも内径側に位置すると共に、上側端面12b2がハウジング7の内底面7c1のうち、スラスト軸受面の背部7c12と面一となるように設けられる。なお、軸方向部12aは、第1スラスト軸受部T1のスラスト軸受隙間Ct1での油膜形成に悪影響を与えないように、その内周面12a1が軸受スリーブ8の下側端面8bのスラスト軸受面よりも外径側に位置するように設けられる。また、半径方向部12bは、第2スラスト軸受部T2のスラスト軸受隙間Ct2での油膜形成に悪影響を与えないように、その内周面12b1がハウジング内底面7c1のスラスト軸受面よりも外径側に位置するように設けられる。
このスペーサ部材12は、2つのスラスト軸受隙間Ct1、Ct2の総隙間幅を規定するものである。そのため、軸方向部12aの上側端面12a2と半径方向部12bの上側端面12b2との軸方向離間距離Lは、フランジ部2bの幅(厚み)Y1、第1スラスト軸受部T1の第1スラスト軸受隙間Ct1の幅Y2、および第2スラスト軸受部T2の第2スラスト軸受隙間Ct2の幅Y3を合算した値に略等しく設定されている。
ハウジング7は、上記のスペーサ部材12をインサートして樹脂で射出成形される。成形収縮時の収縮量の差による変形を防止するため、ハウジング7の各部7a〜7cは略均一厚に形成されている。
図6は、ハウジング7のインサート成形工程の一例を概念的に示すものである。同図に示す成形金型は、外型13および内型14からなり、外型13の半径方向略中央部にはゲート15が設けられている。一方、内型14の上端側コーナー部にはスペーサ部材12を保持可能な段部17が設けられ、また、上側端面の所定領域には、動圧溝7c11の形状に対応した型部18が設けられている。図示例においてゲート15は点ゲートとしているが、ゲート15の数、位置、大きさ、形状等は任意に設定することができ、例えば、ゲート形状として、フィルムゲート等、公知のその他のゲート形状を採用することもできる。
上記構成の成形金型において、スペーサ部材12を内型14の段部17に位置決め配置した状態で、外型13を内型14に接近させて型締めを行う。型締め完了後、外型13に設けられたゲート15を介して両型間に形成されるキャビティ16内に溶融状態の樹脂Pを射出・充填し、ハウジング7をスペーサ部材12と一体に型成形する。射出する樹脂Pは主に熱可塑性樹脂であり、例えば、非晶性樹脂として、ポリサルフォン(PSU)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリフェニルサルフォン(PPSU)、ポリエーテルイミド(PEI)等、結晶性樹脂として、液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等を用いることができる。また、上記の樹脂に充填する充填材の種類も特に限定されないが、例えば、充填材として、ガラス繊維等の繊維状充填材、チタン酸カリウム等のウィスカー状充填材、マイカ等の鱗片状充填材、カーボンファイバー、カーボンブラック、黒鉛、カーボンナノマテリアル、金属粉末等の繊維状又は粉末状の導電性充填材を用いることができる。これらの樹脂および充填材は、単独で用い、あるいは、二種以上を混合して使用しても良い。
キャビティ16内に充填された樹脂の固化完了後、型開きを行い、スペーサ部材12が一体的に設けられたハウジング7を外型13、内型14から脱型する。脱型されたハウジング7の内底面7c1には、内型14に設けられた型部18によって動圧溝7c11が型成形され、内底面7c1の外径端にはスペーサ部材12が一体的に設けられる。
シール部材9は、例えば、黄銅等の軟質金属材料やその他の金属材料、あるいは樹脂材料で、リング状の第1シール部9aと、第1シール部9aの外径側から下方に張り出した円筒状の第2シール部9bとを一体に備える断面逆L字形状に形成される。第1シール部9aの内周面9a2は軸部2aの外周面2a1との間に所定容積の第1のシール空間S1を形成する。また、第2シール部9bの外周面9b1は、ハウジング7の大径部7bの内周面7b1との間に所定容積の第2のシール空間S2を形成する。本実施形態において、第1シール部9aの内周面9a2およびハウジング7の大径部7bの内周面7b1は、何れも上方を拡径させたテーパ面状に形成され、そのため第1および第2のシール空間S1,S2は下方に向かって漸次縮小したテーパ形状を呈する。
第1シール部9aの下側端面9a1には、下側端面9a1を横断する一又は複数の径方向溝10が形成されている。図示は省略するが、本実施形態で、径方向溝10は円周方向の三箇所に等配されている。
上記の構成部材からなる流体軸受装置1は、ハウジング7内に軸部材2を収容した状態で、ハウジング7内周の軸方向所定位置まで軸受スリーブ8を押し進めた後固定し、あるいは、内周に軸部材2を挿入した軸受スリーブ8を、ハウジング7内周の軸方向所定位置まで押し進めた後固定し、さらに軸受スリーブ8にシール部材9を固定することで組み立てることができる。その後、シール部材9で密封されたハウジング7の内部空間に、軸受スリーブ8の内部気孔を含め潤滑流体として潤滑油を充満させれば、図2に示す流体軸受装置1が完成する。なお、上記何れの手順であっても、軸受スリーブ8は、その下側端面8bが、ハウジング7と一体的に設けられたスペーサ部材12の軸方向部12aの上側端面12a2に接触(当接)するまで押し進めればよい。
ハウジング7と軸受スリーブ8の固定、および軸受スリーブ8とシール部材9の固定は、圧入、接着、圧入接着(接着剤の介在の下で圧入する)等で行うことができる。組立後は、シール部材9を構成する第1シール部9aの下側端面9a1が軸受スリーブ8の上側端面8cと当接し、第2シール部9bの下側端面がハウジング7の段差面7eと軸方向隙間11を介して対向する。また、シール部材9は、ハウジング7の大径部7bの内径側に配置される。
以上の構成からなる流体軸受装置1において、軸部材2が回転すると、軸受スリーブ8の内周面8aのラジアル軸受面となる上下2箇所の領域は、それぞれ、軸部2aの外周面2a1とラジアル軸受隙間Cr、Crを介して対向する。そして、軸部材2の回転に伴って、各ラジアル軸受隙間Crに形成される油膜は、ラジアル軸受面にそれぞれ形成された動圧溝8a1、8a2の動圧作用によってその油膜剛性を高められ、この圧力によって軸部材2がラジアル方向に回転自在に非接触支持される。これにより、軸部材2をラジアル方向に回転自在に非接触支持する第1ラジアル軸受部R1と第2ラジアル軸受部R2とが形成される。
また、軸部材2が回転すると、軸受スリーブ8の下側端面8bのスラスト軸受面となる領域は、フランジ部2bの上側端面2b1と第1スラスト軸受隙間Ct1を介して対向し、ハウジング7の内底面7c1のスラスト軸受面となる領域は、フランジ部2bの下側端面2b2と第2スラスト軸受隙間Ct2を介して対向する。そして、軸部材2の回転に伴って、各スラスト軸受隙間Ct1、Ct2に形成される油膜は、スラスト軸受面にそれぞれ形成された動圧溝の動圧作用によってその油膜剛性を高められ、この圧力によって軸部材2が両スラスト方向に回転自在に非接触支持される。これにより、軸部材2をスラスト一方向に回転自在に非接触支持する第1スラスト軸受部T1と、軸部材2をスラスト他方向に回転自在に非接触支持する第2スラスト軸受部T2とが形成される。
また、軸部材2の回転時には、上述のように、第1および第2のシール空間S1、S2が、ハウジング7の内部側に向かって漸次縮小したテーパ形状を呈しているため、両シール空間S1、S2内の潤滑油は毛細管力による引き込み作用により、シール空間が狭くなる方向、すなわちハウジング7の内部側に向けて引き込まれる。これにより、ハウジング7の内部からの潤滑油の漏れ出しが効果的に防止される。また、シール空間S1、S2は、ハウジング7の内部空間に充満された潤滑油の温度変化に伴う容積変化量を吸収するバッファ機能を有し、想定される温度変化の範囲内で潤滑油の油面は常にシール空間S1、S2内にある。
なお、第1シール部9aの内周面9a2を円筒面とする一方、これに対向する軸部2aの外周面2a1にテーパ面を形成してもよく、この場合、第1のシール空間S1には、さらに遠心力シールとしての機能も付加されるのでシール効果が一層高まる。
また、図3(a)にも示すように、上側の動圧溝8a1は、軸方向中心mに対して軸方向非対称に形成されており、軸方向中心mより上側領域の軸方向寸法X1が下側領域の軸方向寸法X2よりも大きくなっている。そのため、軸部材2の回転時、動圧溝8a1による潤滑油の引き込み力(ポンピング力)は上側領域が下側領域に比べて相対的に大きくなる。そして、この引き込み力の差圧によって、軸受スリーブ8の内周面8aと軸部2aの外周面2a1との間の隙間に満たされた潤滑油は、第1スラスト軸受隙間Ct1→軸受スリーブ8の軸方向溝8d1によって形成される流体通路→第1シール部9aの径方向溝10によって形成される流体通路という経路を循環して、第1ラジアル軸受部R1のラジアル軸受隙間Crに再び引き込まれる。
このように、潤滑油がハウジング7の内部空間を流動循環するように構成することで、潤滑油の圧力バランスが保たれると同時に、局部的な負圧の発生に伴う気泡の生成、気泡の生成に起因する潤滑油の漏れや振動の発生等の問題を解消することができる。上記の循環経路には、第1のシール空間S1が連通し、さらに軸方向隙間11を介して第2のシール空間S2が連通しているので、何らかの理由で潤滑油中に気泡が混入した場合でも、気泡が潤滑油に伴って循環する際にシール空間S1、S2内の潤滑油の油面(気液界面)から外気に排出される。従って、気泡による悪影響はより一層効果的に防止される。
なお、図示は省略するが、軸方向の流体通路はハウジング7の小径部7aの内周面7a1およびシール部材9の第2シール部9bの内周面9b2に軸方向溝を設けることによって形成することもでき、径方向の流体通路は軸受スリーブ8の上側端面8cに径方向溝を設けることによって形成することもできる。
以上に示すように、本発明に係る流体軸受装置1では、ハウジング7が、2つのスラスト軸受隙間Ct1、Ct2の隙間幅を規定可能なスペーサ部材12をインサート部品として樹脂で射出成形されるから、ハウジング7の成形と、スペーサ部材12の組み付けとを一工程で行うことができる。そのため、スペーサ部材12を別途組み込む手間を省略することができ、この種のスペーサ部材12を設けたハウジング7が低コストに得られる。また、ハウジング7の内底面7c1で第2スラスト軸受隙間Ct2が形成されるため、スラスト受けを省略することができ、部品点数の削減を通じて低コスト化を図ることが、また、軸方向寸法の縮小化(コンパクト化)を図ることができる。さらに、図6にも示したように、第2スラスト軸受隙間Ct2に動圧作用を発生させる動圧発生部としての動圧溝7c11が、ハウジング7を射出成形するのと同時に型成形されるため、スラスト受け等に別途動圧発生部を形成する手間を省いて低コスト化を図ることができる。
また、スペーサ部材12は、軸受スリーブ8の下側端面8bに当接する軸方向部12aを有しているので、ハウジング7の内周に挿入した軸受スリーブ8のハウジング7に対する軸方向の相対的な位置決めは、軸受スリーブ8の下側端面8bを軸方向部12aの上側端面12a2に接触するまで押し進めれば足りる。従って、2つのスラスト軸受隙間Ct1、Ct2を規定幅に設定することが、簡易にかつ精度良く行い得る。
また、スペーサ部材12は、軸部材2のフランジ部2bと軸方向で当接可能な半径方向部12bを有しているから、ディスクハブ3(図1を参照)を軸部材2に固定する際や軸受運転中の衝撃付加時に、フランジ部2bから負荷される圧迫力(負荷荷重)をスペーサ部材12の半径方向部12bで受けることができる。これにより、かかる圧迫力がハウジング7の底部7cに直接付与され、ハウジング7の内底面7c1が変形するのを抑制あるいは防止することができる。特に本実施形態では、半径方向部12bの上側端面12b2が、ハウジング7の内底面7c1に設けられたスラスト軸受面のうち、動圧溝7c11を区画する背部7c12と面一に設けられているので、動圧溝7c11が損傷等するのも併せて防止することができ、第2スラスト軸受部T2における軸受性能の安定化が図られる。
さらに、本実施形態におけるスペーサ部材12は、軸方向部12aおよび半径方向部12bが一体的に形成された金属製部材であるから、2つのスラスト軸受隙間の隙間幅を規定する隙間出し用部材としてだけでなく補強部材としても機能し、ハウジング7の底側コーナー部を補強することができる。これにより、ハウジング底部7cの強度を高めることができ、ハウジング7の底部7cが変形、脱落等するのを防止することができ、高い軸受性能が長期に亘って維持可能となる。
また、本実施形態の流体軸受装置1では、シール部材9の内周側だけでなく、外周側にもシール空間が形成されている。シール空間は、ハウジング7の内部空間に充満された潤滑油の温度変化に伴う容積変化量を吸収しうる容積を有するものであり、従って本実施形態の構成であれば、第2のシール空間S2をシール部材9の外周側にも設けている分、第1のシール空間S1の軸方向寸法を比較的小さくすることが可能である。そのため、例えば、軸受装置(ハウジング7)の軸方向寸法を縮小化しつつ軸受スリーブ8の軸方向長さ、換言すると両ラジアル軸受部R1、R2間の軸受スパンを比較的大きく設定することができ、流体軸受装置のコンパクト化を図りつつモーメント剛性を高めることができる。
なお、以上では、スペーサ部材12の軸方向部12aの外周面をハウジング7の内部に埋設した構成としているが、軸方向部12aの外周面の一部あるいは全部は、ハウジング7の小径部外周面7a2と面一となるように設けることもできる。この場合、ハウジング7の外周面のうち、ブラケット6(図1を参照)に対する固定面の一部が金属面に置換されるので、ハウジング7とブラケット6とを例えば接着固定する場合には、両者の接着強度を高めることができる。
また、以上では、スペーサ部材12を構成する半径方向部12bの上側端面12b2が、ハウジング内底面7c1のスラスト軸受面の背部7c12と面一となるようにスペーサ部材12を配設した構成としているが、ハウジング底部7cの変形や動圧溝7c11の損傷等を回避する観点から言えば、スペーサ部材12の半径方向部12bは、その上側端面12b2が、背部7c12よりも若干量上方に突出するように設けることもできる。この場合の上方への突出量は、第2スラスト軸受部T2のスラスト軸受隙間Ct2での油膜形成に悪影響を与えない程度とするのが望ましい。
図7は、本発明に係る流体軸受装置の第2実施形態を示すものである。同図に示す流体軸受装置21が、図2に示す流体軸受装置1と異なる主な点は、ハウジング7の側部内周面が、軸方向全長に亘って同一径の円筒面に形成されている点、およびシール空間S1が、ハウジング7の開口部内周に配設されたシール部材19の内周面19aと、これに対向する軸部2aの外周テーパ面2a2との間にのみ設けられている点にある。これ以外の構成は、図2に示す実施形態に準ずるので、共通の参照番号を付して重複説明を省略する。
以上の説明では、ラジアル軸受部R1、R2およびスラスト軸受部T1、T2として、ヘリングボーン形状やスパイラル形状の動圧溝により潤滑油の動圧作用を発生させる構成を例示しているが、ラジアル軸受部R1、R2として、いわゆるステップ軸受、多円弧軸受、あるいは非真円軸受を、スラスト軸受部T1、T2として、いわゆるステップ軸受や波型軸受を採用しても良い。また、ラジアル軸受部は、ラジアル軸受部R1、R2のように、2つのラジアル軸受部を軸方向に離隔して設けた構成とする他、軸受スリーブ8の内周側の上下領域に亘って1つのラジアル軸受部を設けた構成としても良い。また、ラジアル軸受部R1、R2の何れか一方又は双方は、動圧溝等の動圧発生部を有しない、いわゆる真円軸受で構成することもできる。
本発明に係る流体軸受装置を組み込んだ情報機器用スピンドルモータの概略断面図である。 本発明に係る流体軸受装置の第1実施形態を示す断面図である。 (a)図は軸受スリーブの断面図、(b)図は軸受スリーブの下側端面を示す図である。 ハウジングの内底面の一部を示す図である。 図2に示す流体軸受装置の要部拡大断面図である。 ハウジングの射出成形工程を概念的に示す図である。 本発明に係る流体軸受装置の第2実施形態を示す断面図である。
符号の説明
1,21 流体軸受装置
2 軸部材
2a 軸部
2b フランジ部
7 ハウジング
7a 小径部(側部)
7b 大径部(側部)
7c 底部
7c1 内底面
8 軸受スリーブ
9 シール部材
12 スペーサ部材
12a 軸方向部
12b 半径方向部
13 外型
14 内型
16 キャビティ
18 型部
Cr ラジアル軸受隙間
Ct1 第1スラスト軸受隙間
Ct2 第2スラスト軸受隙間
R1 第1ラジアル軸受部
R2 第2ラジアル軸受部
T1 第1スラスト軸受部
T2 第2スラスト軸受部
S1 第1のシール空間
S2 第2のシール空間
Y1 フランジ部の幅
Y2 第1スラスト軸受隙間の幅
Y3 第2スラスト軸受隙間の幅

Claims (3)

  1. 側部および底部を一体に有するハウジングと、ハウジングの内周に固定された軸受スリーブと、フランジ部を有し、軸受スリーブの内周に挿入された軸部材と、ラジアル軸受隙間と、2つのスラスト軸受隙間と、2つのスラスト軸受隙間の隙間幅を規定するスペーサ部材とを備え、一方のスラスト軸受隙間が、ハウジングの内底面と、これに対向するフランジ部の一端面との間に形成され、他方のスラスト軸受隙間が、軸受スリーブの一方の端面と、これに対向するフランジ部の他端面との間に形成される流体軸受装置において、
    スペーサ部材に、フランジ部の一端面と軸方向で当接可能の半径方向部を設け、ハウジングを、スペーサ部材をインサート部品として樹脂で射出成形したことを特徴とする流体軸受装置。
  2. スペーサ部材に、軸受スリーブの一方の端面に当接する軸方向部を設けた請求項1に記載の流体軸受装置。
  3. スペーサ部材の半径方向部と軸方向部とを一体に設けた請求項2に記載の流体軸受装置。
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