JP2007192316A - 動圧軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】組立精度や軸受性能の低下を避けつつ、高いモーメント剛性を有する流体軸受装置を提供する。
【解決手段】スリーブアセンブリ8は、軸方向に並べられた第1軸受スリーブ81と第2軸受スリーブ82とで構成される。第1軸受スリーブ81の内周面81aには、第1および第2のラジアル軸受面A1、A2が形成されている。第1のラジアル軸受面A1には動圧発生部が形成され、第2のラジアル軸受面A2には第1のラジアル軸受面A1の凸部と略同径で真円状の凸部が形成されている。第2のラジアル軸受面A2は、第2軸受スリーブ82側に形成されている。
【選択図】図3
【解決手段】スリーブアセンブリ8は、軸方向に並べられた第1軸受スリーブ81と第2軸受スリーブ82とで構成される。第1軸受スリーブ81の内周面81aには、第1および第2のラジアル軸受面A1、A2が形成されている。第1のラジアル軸受面A1には動圧発生部が形成され、第2のラジアル軸受面A2には第1のラジアル軸受面A1の凸部と略同径で真円状の凸部が形成されている。第2のラジアル軸受面A2は、第2軸受スリーブ82側に形成されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、動圧軸受装置に関するものである。
流体軸受装置の一種である動圧軸受装置は、軸受スリーブと、軸受スリーブの内周に挿入した軸部材との相対回転により軸受隙間に生じた流体(潤滑流体)の動圧作用で圧力を発生させ、この圧力で軸部材を非接触支持する軸受装置である。この動圧軸受装置は、高速回転、高回転精度、低騒音等の特徴を有するものであり、近年ではその特徴を活かして、情報機器、例えばHDD、FDD等の磁気ディスク装置、CD−ROM、CD−R/RW、DVD−ROM/RAM等の光ディスク装置、MD、MO等の光磁気ディスク装置等に搭載するスピンドルモータ用、レーザビームプリンタ(LBP)などに搭載するポリゴンスキャナモータ用、パーソナルコンピュータ(PC)などに搭載するファンモータ用、あるいは軸流ファンなどの電気機器に搭載する小型モータ用の軸受として広く用いられている。
この種の情報機器用モータでは、情報処理量の増大等に伴い、記録媒体の積層化や高速回転化等が急速に進展している。これに伴い、動圧軸受装置には、より一層の軸受剛性の向上、特にモーメント荷重に対する剛性(モーメント剛性)の向上が求められている。
動圧軸受装置のモーメント剛性の向上手段としては、ラジアル軸受部を軸方向の2箇所に離隔して設けることにより、軸受スパンを拡大させた構造が一般的である。この種の構造として、例えば以下に示す構成のものが知られている。
(1)単体の軸受スリーブの上下2箇所にラジアル軸受面を形成したもの(例えば、特許文献1参照)。
(2)軸受スリーブを軸方向に2個並べ、両軸受スリーブにそれぞれ一つずつラジアル軸受面を形成したもの(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−9250号公報
特開平11−269475号公報
(1)単体の軸受スリーブの上下2箇所にラジアル軸受面を形成したもの(例えば、特許文献1参照)。
(2)軸受スリーブを軸方向に2個並べ、両軸受スリーブにそれぞれ一つずつラジアル軸受面を形成したもの(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、(1)の構成では、軸受スパンの拡大に伴い、軸受スリーブが長大化する。軸受スリーブが長大化すると、軸受スリーブの加工精度を確保することが難しくなる。特に軸受スリーブが焼結金属製である場合、その圧粉成形時に均一密度を得にくくなり、所期の軸受性能を発揮できないおそれがある。従って、より一層の軸受スパンの拡大には限度がある。
一方、上記(2)の構成のように二つの軸受スリーブを使用する場合、その組立に際しては、図13に示すように組立ピン70を軸受スリーブの内周に挿入することにより、両者の同軸度を確保する必要がある。しかしながら、この構造では、軸受スパンを確保するため、両ラジアル軸受面80aが相手側スリーブから離反する方向の端部に配置されるのが通例であり、この場合、スリーブ同士の接合面付近にピンの外径よりも大きい大径の空間80bが形成される。従って、スリーブ同士の端面精度によっては、図示のように、二つの軸受スリーブ80、80が傾いた状態(中折れ状態)でもピン70が挿入可能となる。この中折れ状態では、以後の組立精度が低下し、かつ軸受性能にも悪影響が及ぶ。
そこで、本発明は、組立精度や軸受性能の低下を避けつつ、高いモーメント剛性を有する動圧軸受装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明にかかる動圧軸受装置は、軸部材と、内周面にラジアル軸受面を備え、ラジアル軸受面と軸部材の外周面との間のラジアル軸受隙間に生じる流体の動圧作用で軸部材を回転自在に非接触支持する軸受スリーブとを備えるものであって、前記軸受スリーブを軸方向に複数個並べ、隣接する二つの軸受スリーブのうち、少なくとも何れか一方に第1のラジアル軸受面と、第1のラジアル軸受面よりも他方の軸受スリーブ側に位置する第2のラジアル軸受面とを設け、第1のラジアル軸受面に動圧発生部を形成すると共に、第2のラジアル軸受面を円筒面に形成したことを特徴とするものである。
また、上記課題を解決するため、本発明にかかる動圧軸受装置は、軸部材と、内周面にラジアル軸受面を備え、ラジアル軸受面と軸部材の外周面との間のラジアル軸受隙間に生じる流体の動圧作用で軸部材を回転自在に非接触支持する軸受スリーブとを備えるものであって、前記軸受スリーブを軸方向に複数個並べ、隣接する二つの軸受スリーブのうち、少なくとも何れか一方に第1のラジアル軸受面と、第1のラジアル軸受面よりも他方の軸受スリーブ側に位置する第2のラジアル軸受面とを設け、第1のラジアル軸受面に動圧発生部を形成すると共に、第2のラジアル軸受面にスパイラル状の傾斜溝を形成したことを特徴とするものである。
以上に示す構成のように、ラジアル軸受面を有する軸受スリーブを軸方向に複数個並べることで、複数のラジアル軸受面を軸方向に離隔して設けることができ、軸受スパンの拡大を通じてモーメント剛性の向上を図ることができる。この際、個々の軸受スリーブの軸方向長さを短くできるので、長大な単体の軸受スリーブに二つのラジアル軸受面を形成する場合に問題となる軸受スリーブの加工精度の低下も回避することができる。また、隣接する二つの軸受スリーブの少なくとも何れか一方に、第1のラジアル軸受面と第2のラジアル軸受面とを設けているので、組立時に二つの軸受スリーブの内周に組立ピンを挿入した場合でも、組立ピンは、スリーブアセンブリの軸方向両端の二つのラジアル軸受面(第1のラジアル軸受面)の他、その間の第2のラジアル軸受面でも支持される。したがって、軸受スリーブが軸方向の少なくとも三箇所以上でピンに支持されるので、二つの軸受スリーブの中折れを防止し、両軸受スリーブ間で高精度の同軸度を確保しつつ組立作業を進めることができる。このとき、第1のラジアル軸受面のみならず第2のラジアル軸受面にも動圧発生部を形成することができるが、これでは軸受剛性が高まる反面トルクアップを招く。これに対し、上記のように第2のラジアル軸受面を円筒面に形成するか、あるいは第2のラジアル軸受面に傾斜溝を形成するなどして、第2のラジアル軸受面で動圧が発生しないようにすれば、上記課題を解決する一方、トルクアップを回避することができる。
ところで、動圧軸受装置(流体動圧軸受装置)では、気泡の発生等による軸受性能の低下を回避するため、軸受装置内部で流体(例えば、潤滑油)を循環させる場合が多い。この流体循環は、例えば、第1のラジアル軸受面の動圧発生部を軸方向で非対称形状とし、軸方向一方側へのポンピング力を軸方向他方側へのポンピング力よりも大きくして、ラジアル軸受隙間の流体を軸方向の一方側へ押し込むことで実現することができる。
このように流体を循環させるため、動圧発生部を軸方向非対称形状とした場合、軸方向一方側の動圧発生部の軸方向寸法が長くなる分、ラジアル軸受面間のスパンが短くなり、これによりモーメント剛性の低下を招くおそれがある。この場合、第2のラジアル軸受面に、スパイラル状の傾斜溝を形成した構成の動圧軸受装置では、該傾斜溝によって、軸方向一方側への押し込み力(ポンピング力)が確保されるので、第1のラジアル軸受面で動圧発生部の軸方向非対称量(アンバランス量)を減少させることができ、その分、各ラジアル軸受面間の軸方向スパンを拡大させてモーメント剛性の低下を防止することができる。
上記構成の動圧軸受装置はモータ、その中でも、特に高いモーメント剛性が必要なモータ、例えば、記録媒体(例えば、ディスク)が積層された複数枚ディスク搭載用のスピンドルモータ等に好ましく用いることができる。
以上より、本発明によれば、組立精度の低下や軸受性能の低下を避けつつ、高いモーメント剛性を有する動圧軸受装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る動圧軸受装置(流体動圧軸受装置)1を組み込んだ情報機器用スピンドルモータの一構成例を概念的に示している。このスピンドルモータは、HDD等のディスク駆動装置に用いられるもので、軸部材2を回転自在に非接触支持する流体動圧軸受装置1と、軸部材2に装着されたロータ(ディスクハブ)3と、例えば半径方向のギャップを介して対向させたステータコイル4およびロータマグネット5を備えている。ステータコイル4はブラケット6の外周に取付けられ、ロータマグネット5はディスクハブ3の内周に取付けられる。流体動圧軸受装置1のハウジング7は、ブラケット6の内周に装着される。ディスクハブ3には、磁気ディスク等のディスクDが複数枚保持される。ステータコイル4に通電すると、ステータコイル4とロータマグネット5との間の電磁力でロータマグネット5が回転し、それによって、ディスクハブ3および軸部材2が一体となって回転する。
図2は、上記スピンドルモータで使用される流体動圧軸受装置1の一例を示すものである。この流体動圧軸受装置1は、ハウジング7と、ハウジング7の内周に固定されるスリーブアセンブリ8と、スリーブアセンブリ8の内周に挿入された軸部材2と、ハウジング7の一端開口をシールするシール部材9と、ハウジング7の他端開口を封口する蓋部材10とを主要な構成部品として備える。スリーブアセンブリ8は、軸方向に並べられた複数の軸受スリーブで構成され、本実施形態では、端面同士が当接した第1軸受スリーブ81と第2軸受スリーブ82とで構成されている。なお、以下説明の便宜上、シール部材9の側を上側、その軸方向反対側を下側として説明を進める。
軸部材2は、軸部2aと、軸部2aの下端で外径側に張り出したフランジ部2bとを一体または別体に有する。この軸部材2は、全体をステンレス鋼等の金属材で形成する他、例えば軸部2aを金属製、フランジ部2bを樹脂製とした金属と樹脂のハイブリッド構造とすることもできる。本実施形態において、軸部2aの外周面2a1は動圧溝等のない平滑な円筒面に、フランジ部2bの両端面2b1、2b2は動圧溝等のない平滑な平面に形成されている。
ハウジング7は、例えば、樹脂材料を射出成形して円筒状に形成され、その内周面7aは、同径でストレートな円筒面となっている。図1に示すブラケット6の内周面にハウジング7の外周面が圧入、接着、圧入接着等適宜の手段で固定される。
ハウジング7を形成する樹脂材料は射出成形可能な樹脂材料であれば非晶性樹脂・結晶性樹脂を問わず使用可能で、例えば、非晶性樹脂として、ポリサルフォン(PSU)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリフェニルサルフォン(PPSU)、ポリエーテルイミド(PEI)等、結晶性樹脂として、液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等を用いることができる。もちろんこれらは一例にすぎず、軸受の用途や使用環境に適したその他の樹脂材料を使用することもできる。上記の樹脂材料には、必要に応じて強化材(繊維状、粉末上等の形態は問わない)や潤滑剤、導電材等の各種充填材が一種または二種以上配合される。
この他、黄銅やアルミニウム合金等の軟質金属材料、その他の金属材料でハウジング7を形成することもできる。
ハウジング7の上端開口部の内周には、金属材料や樹脂材料で形成された環状のシール部材9が、例えば圧入、接着、あるいはこれらを併用して固定される。シール部材9の内周面9aは、軸部2aの外周面2a1に設けられたテーパ面2a2とシール空間Sを介して対向する。軸部2aのテーパ面2a2は上側に向かって漸次縮径しており、軸部材2の回転により遠心力シールとしても機能する。動圧軸受装置の組立後、シール部材9で密封された動圧軸受装置1の内部空間に潤滑流体として例えば潤滑油が充満され、この状態では、潤滑油の油面はシール空間Sの範囲内に維持される。なお部品点数の削減および組立工数の削減のため、シール部材9をハウジング7と一体成形することもできる。
ハウジング7の下端開口部は、ハウジング7とは別体の蓋部材10で封口される。蓋部材10は、金属材料あるいは樹脂材料で円盤状に形成され、例えば圧入、接着、またはこれらを併用して固定される。蓋部材10の上側端面10aの一部環状領域には、第2スラスト軸受部T2のスラスト軸受面Cが形成され、当該スラスト軸受面Cには、例えばスパイラル形状に配列された動圧溝が形成されている(図示省略)。
スリーブアセンブリ8を構成する軸受スリーブ81、82は、共に焼結金属からなる多孔質体、特に銅を主成分とする燒結金属の多孔質体で円筒状に形成され、ハウジング7の内周面の所定位置に接着、あるいは溶着等適宜の手段で固定される。両軸受スリーブ81、82は、軸方向同一長さに形成されている。なお、軸受スリーブ81、82の一方または双方は、焼結金属以外にも、黄銅等の軟質金属で形成することもできる。
スリーブアセンブリ8のうち、第1軸受スリーブ81の内周面81aには、軸部材2の外周面2a1との間にラジアル軸受隙間を形成する第1のラジアル軸受面A1および第2のラジアル軸受面A2がそれぞれ軸方向に離隔形成される。第1のラジアル軸受面A1は、相手側の軸受スリーブ(第2軸受スリーブ)82から離反する側(上側)の端部に形成され、第2のラジアル軸受面A2はその反対側の端部に形成されている。第1のラジアル軸受面A1には、例えば図3(a)に示すように、動圧発生部としてヘリングボーン形状の動圧溝81a1が形成される。動圧溝間の背部81a2および円周方向に連続した真円状の平滑部81a3の内径寸法は等しい。第2のラジアル軸受面A2は、内周面81aの内径側に突出した平滑な円筒面をなし、その内径寸法は、第1のラジアル軸受面A1の背部81a2および平滑部81a3と等しい。また、第2のラジアル軸受面A2の軸方向幅は、第1のラジアル軸受面A1よりも小さい。
スリーブアセンブリ8のうち、下側に位置する第2軸受スリーブ82の内周面82aにも同様に、第1のラジアル軸受面A1’および第2のラジアル軸受面A2’が軸方向に離隔形成される。第1のラジアル軸受面A1’は、相手側の軸受スリーブ(第1軸受スリーブ)81に対する離反側(下側)の端部に形成され、上記第1のラジアル軸受面A1と同様に、動圧発生部としてのヘリングボーン形状の動圧溝82a1、背部82a2、および平滑部82a3を有する。第2のラジアル軸受面A2’は、その軸方向反対側の端部に形成され、上記第2のラジアル軸受面A2と同様に、内径側に突出した平滑な円筒面に形成される。第2のラジアル軸受面A2’の内径寸法は、第1のラジアル軸受面A1’の背部82a2および平滑部82a3と等しく、かつ第2のラジアル軸受面A2’の軸方向幅は、第1のラジアル軸受面A1’よりも小さい。
二つの軸受スリーブ81、82に形成された第1のラジアル軸受面のうち、第1軸受スリーブ81の第1のラジアル軸受面A1の動圧溝81a1は軸方向中心m(上下の傾斜溝間領域の軸方向中央)に対して軸方向非対称に形成されており、軸方向中心mより上側領域の軸方向寸法X1が下側領域の軸方向寸法X2よりも大きくなっている。そのため、軸部材2の回転時、動圧溝81a1による潤滑油の引き込み力(ポンピング力)は、下向きが上向きよりも大きくなる。その一方で、第2軸受スリーブ82の第1のラジアル軸受面A1’の動圧溝82a1は軸方向で対称に形成され、下向きおよび上向きのポンピング力に差はない。従って、軸受スリーブ81,82の内周面81a、82aと軸部材2の外周面2a1との間の隙間では潤滑油が下向きに流れる。なお、動圧溝81a1、82a1の形状としては、公知のその他の形状、例えばスパイラル形状等に形成することもできる。
第2軸受スリーブ82の下側端面82cの一部環状領域には、スラスト軸受面Bが形成され、当該スラスト軸受面Bには、例えば図3(b)に示すように、スパイラル形状の動圧溝82c1が形成されている。動圧溝形状は、公知のその他の形状、例えばヘリングボーン形状に形成することもできる。
以上の構成を有する第1軸受スリーブ81の内周面81aは、例えば、円筒状の焼結金属素材の内周面に、第1軸受スリーブ81の内周面81aの形状に対応した成形部をその外周に有するサイジングピンを挿入し、その状態で金型に入れて圧縮成形することで形成することができる。圧縮成形により、第1軸受スリーブ81の内周面81aが塑性流動を起こしてサイジングピンの成形部に食い付き、成形部の表面形状が軸受スリーブ内周面81aに転写される。これにより、第1軸受スリーブ81の内周面81aに第1のラジアル軸受面A1および第2のラジアル軸受面A2を精度良く、かつ同時に成形することができる。第1軸受スリーブ81を圧縮成形用の金型から取り出すと、軸受スリーブ81にスプリングバックが生じて成形した内周面81aが拡径するので、成形後の内周面81aを崩すことなく、サイジングピンをスムーズに第1軸受スリーブ81の内周から抜き取ることができる。なお、第2軸受スリーブ82の内周面82aへの第1のラジアル軸受面A1’および第2のラジアル軸受面A2’の形成方法は、第1軸受スリーブ81のそれに準ずるので、重複説明を省略する。
上記構成からなる流体動圧軸受装置1の組立は、例えば次のようにして行われる。
図4に示すように、第1軸受スリーブ81および第2軸受スリーブ82を軸方向に密着させて同軸配置し、その内周に、軸方向で同径の組立ピン12を挿入する。この状態では、組立ピン12の外周面と軸受スリーブ81、82の内周面81a、82aの凸部分(第1のラジアル軸受面A1・A1’の背部81a2・82a2、平滑部81a3・82a3、および第2のラジアル軸受面A2・A2’)との間には、組立ピン12が自由に移動可能で、かつピン12と軸受スリーブ81、82との間にガタが生じない程度のハメアイ隙間が存在する。次いで、このアセンブリをハウジング7の内周に挿入し、各軸受スリーブ81、82の外周面をハウジング7(図示省略)の内周面の所定位置に接着、圧入、溶着(超音波溶着)等適宜の手段で固定する。次いで、組立ピン12を抜き取って軸部材2を軸受スリーブ81、82の内周面81a、82aに挿入し、さらにハウジング7の両端開口部にシール部材9および蓋部材10を上記固定手段を用いて固定する。その後、潤滑油を注油してラジアル軸受隙間およびスラスト軸受隙間を含む軸受装置の内部空間を全て潤滑油で満たす。
上記構成の流体動圧軸受装置1において、軸部材2が回転すると、第1軸受スリーブ81の内周面81aの第1および第2のラジアル軸受面A1、A2は、それぞれ軸部材2の外周面2a1とラジアル軸受隙間を介して対向する。第1のラジアル軸受面A1では、上記ラジアル軸受隙間に充満された潤滑油が動圧溝81a1の動圧作用によってその圧力を高められ、この圧力によって軸部材2がラジアル方向に回転自在に非接触支持される。一方、第2のラジアル軸受面A2では、ラジアル軸受隙間に滲み出した油で油膜が形成され、この油膜で軸部材2がラジアル方向に回転自在に支持される。これにより、動圧軸受および真円軸受で軸部材2をラジアル方向に回転自在に支持する第1ラジアル軸受部R1が構成される。同様に第2軸受スリーブ81でも第1および第2のラジアル軸受面A1’、A2’によって動圧軸受および真円軸受が構成され、軸部材2をラジアル方向に回転自在に支持する第2ラジアル軸受部R2が構成される。
また、軸部材2が回転すると、第2軸受スリーブ82の下側端面82cのスラスト軸受面Bがフランジ部2bの上側端面2b1と所定のスラスト軸受隙間を介して対向し、蓋部材10の上側端面10aのスラスト軸受面Cがフランジ部2bの下側端面2b2と所定のスラスト軸受隙間を介して対向する。そして軸部材2の回転に伴い、各スラスト軸受隙間に充満された潤滑油は、動圧溝の動圧作用によってその圧力が高められ、軸部材2が両スラスト方向に回転自在に非接触支持される。これにより、軸部材2をスラスト方向に回転自在に非接触支持する第1スラスト軸受部T1と第2スラスト軸受部T2とが形成される。
軸部材2の回転に伴い、軸受装置1内に満たされた潤滑油は、第1軸受スリーブ81の非対称形状の第1のラジアル軸受面A1で生じたポンピング力で押し込まれ、内部空間を循環する。この潤滑油の循環路を形成するため、第1軸受スリーブ81および第2軸受スリーブ82の外周面には、それぞれ軸方向溝81e、82eが形成され、第1軸受スリーブ81の上側端面81bには半径方向溝81fが形成されている。本実施形態において、潤滑油は、第1軸受スリーブ81の内周面81aと軸部材2の外周面2a1との間の隙間から、第2軸受スリーブ82の内周面82aと軸部材2の外周面2a1との間の隙間→第1スラスト軸受部T1のスラスト軸受隙間→第2軸受スリーブ82の外周面とハウジング7の内周面との間の流路(軸方向溝82e)→第1軸受スリーブ81の外周面とハウジング7の内周面との間の流路(軸方向溝81e)→第1軸受スリーブ81の上側端面81bとシール部材9の下側端面との間の流路(半径方向溝81f)を経て、第1軸受スリーブ81の内周面81aと軸部材2の外周面2a1との間の隙間に戻る経路を循環する。この循環により、潤滑油中の局部的な高圧部分での気泡発生を抑制し、かつ発生した気泡を、シール空間Sを介して速やかに外気に放出することができ、軸受機能の安定化を図ることができる。なお、軸方向溝81e、82eをハウジング7の内周面に形成し、また半径方向溝81fをシール部材9の下側端面に形成しても同様の効果が得られる。
以上に示した構成であれば、軸方向に軸受スリーブ81、82を並べているので、第1のラジアル軸受面A1、A1’の軸方向スパンSを大きくすることができ、その一方で個々の軸受スリーブ81,82の長大化を防止できるから、これを圧粉成形する際の密度のバラツキを抑制することができ、軸受機能の安定化を図ることができる。また、第1のラジアル軸受面A1、A1’の間に第2のラジアル軸受面A2、A2’を設けているので、図4に示す組立工程時には、組立ピン12の外周面と第2のラジアル軸受面A2、A2’との間に、第一のラジアル軸受面A1、A1’の間と同程度のハメアイ隙間を形成することができる。この場合、第2のラジアル軸受面A2、A2’と組立ピン12の外周面との接触により、スリーブアセンブリ8の軸方向中央部付近でも個々の軸受スリーブ81、82で姿勢矯正が行われるので、図13に示すような軸受スリーブの中折れを確実に防止することができ、両軸受スリーブ81、82間で高い同軸度を確保すると共に、その後の組立工程での組立精度も確保することができる。
以上から、本発明によれば、組立精度の低下や軸受性能の低下を避けつつ、高いモーメント剛性を有する流体動圧軸受装置1を提供することが可能となる。
なお、以上の説明では、第1のラジアル軸受面A1、A1’の凸部分と第2のラジアル軸受面A2、A2’の内径寸法を同一としたが、必ずしも両者を同一径とする必要はない。例えば、さらなる低トルクを目的とする場合、第2のラジアル軸受面A2、A2’の内径寸法を、第1のラジアル軸受面の凸部分の内径寸法よりも大きくすることもできる。また、第2のラジアル軸受面A2、A2’の内径寸法を、第1のラジアル軸受面の凸部分の内径寸法よりも小さくすれば、軸受スリーブ81、82をハウジング7内周に固定する際、第2のラジアル軸受面A2、A2’がガイドとして機能し、第1のラジアル軸受面A1、A1’とガイドピンは接触しないため、第1のラジアル軸受面に設けられた動圧発生部を損傷させることなく組立を行うことができる。この場合、軸部2aの外周面2a1のうち、第2のラジアル軸受面A2、A2’に対向する部分を第1のラジアル軸受面A1、A1’に対向する部分よりも小径にすることでロストルクを低減することができる。
また、以上の説明では、第1軸受スリーブ81および第2軸受スリーブ82の双方に第2のラジアル軸受面A2、A2’を形成しているが、組立時における中折れ防止は、スリーブアセンブリ8の軸方向中央部の一箇所でのみ組立ピン12と軸受スリーブとを接触させても達成することができる。従って、第2のラジアル軸受面は、何れか一方の軸受スリーブにのみ設けることもできる。
図5に、本発明の他の実施形態を示す。この実施形態では、第1軸受スリーブ81の第2のラジアル軸受面A2、および第2軸受スリーブ82の第2のラジアル軸受面A2’にそれぞれ同方向に傾斜したスパイラル状の傾斜溝81a4、82a4を形成している。このように傾斜溝81a4、82a4を形成することにより、軸部材2の回転時には、傾斜溝81a4、82a4のポンピング作用で潤滑油を下向きに押し込むことができる。このようにポンピング力の発生部を第1のラジアル軸受面とは異なる箇所に設けることにより、図3(a)に示す上側の第1のラジアル軸受面A1の軸方向の非対称量(アンバランス量)を減じ(X1とX2の差を小さくする)、あるいは解消(X1=X2とする)することができる。この場合、上側の第1のラジアル軸受面A1では、軸方向中心mより上側領域の軸方向寸法X1が短くなるので、図3(a)に示す構成と比べスリーブアセンブリ8の軸受スパンS’を大きくし、より大きなモーメント剛性を確保することができる。
ところで、第1および第2軸受スリーブ81、82の軸方向長さを同じにした場合、両者の外観上の差異が少ないため、組立時に作業者が両スリーブの上下位置を取り違えて組み込むおそれがある。これに対し、図5に示すように、第1軸受スリーブ81と第2軸受スリーブ82の軸方向長さを異ならせておけば、この種の人為的なミスを防止することができる。図2に示す実施形態でも第1および第2軸受スリーブ81、82の長さを異ならせることにより、同様の効果が期待できる。
上記本発明の構成は、上記構成の流体動圧軸受装置のみならず、他の構成の流体動圧軸受装置にも好ましく適用することができる。以下、図6〜図8に流体動圧軸受装置の他の構成例を示すが、図2および図3(あるいは図5)に示す構成と機能・作用を同一にする部材・部位については、同一の参照番号を付与し、重複説明を省略する。
図6に示す流体動圧軸受装置1は、主に、蓋部材10をハウジング7と一体に形成した点で、図2に示す流体動圧軸受装置1と構成を異にする。この場合、ハウジング7に収容したスリーブアセンブリ8は、ハウジング7の底部内周に設けられた段部17cによって軸方向の位置決めが行われる。軸部材2のフランジ部2bは、段部17cによって得られる軸方向空間に収容される。
図7に示す流体動圧軸受装置1は、ハウジング17の段部17cを削除した点で、図6に示す流体動圧軸受装置1と構成を異にする。この場合、図6に示す構成の流体動圧軸受装置1に比べ、スラスト軸受部T1、T2における支持面積を拡大させ、スラスト軸受部におけるモーメント荷重に対する負荷能力を向上させることができる。
図8に示す流体動圧軸受装置1は、主に、ハウジング7の両端開口部にシール空間S1、S2を設けた点、およびスラスト軸受部T1、T2をスリーブアセンブリ8の両端に設けた点で図2に示す流体動圧軸受装置1と構成を異にする。この場合、シール空間S1は、軸部材2に固定された第1シール部材19の外周面19aとハウジング7の上端開口部の内周面との間に、またシール空間S2は第2シール部材20の外周面20aと、ハウジング7の下端開口部の内周面との間に形成される。また、第1スラスト軸受部T1は、第1シール部材19の下側端面19bと第1軸受スリーブ81の上側端面81bとの間に設けられ、第2スラスト軸受部T2は、第2シール部材20の上側端面20bと第2軸受スリーブ82の下側端面82cとの間に設けられる。なお、同図におけるスリーブアセンブリ8は、第1軸受スリーブ81の上側端面81bにスラスト軸受面Bを、第2軸受スリーブ82の下側端面82cにスラスト軸受面Cを形成した点で、図3に示すスリーブアセンブリ8とは構成を異にする。
本構成の流体動圧軸受装置1は、図2に示す流体動圧軸受装置1と比べ、両スラスト軸受部間の離間距離が大きくなっているため、スラスト軸受部におけるモーメント剛性を高めることができる。
以上の説明では、ラジアル軸受部R1、R2のうちの動圧軸受およびスラスト軸受部T1、T2として、ヘリングボーン形状やスパイラル形状等の動圧溝によって潤滑油の動圧作用を発生させる構成を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、ラジアル軸受部R1、R2を構成する動圧軸受として、いわゆるステップ軸受や多円弧軸受を採用しても良い。
図9は、ラジアル軸受部R1、R2の一方又は双方をステップ軸受で構成した場合の一例を示している。この例では、スリーブアセンブリ8を構成する第1軸受スリーブ81(第2軸受スリーブ82)の内周面の第1のラジアル軸受面となる領域に、複数の軸方向溝形状の動圧溝81a5が円周方向所定間隔に設けられている。
図10は、ラジアル軸受部R1、R2の一方又は双方を多円弧軸受で構成した場合の一例を示している。この例では、スリーブアセンブリ8を構成する第1軸受スリーブ81(第2軸受スリーブ82)の内周面の第1のラジアル軸受面となる領域が、3つの円弧面81a6、81a7、81a8で構成されている(いわゆる3円弧軸受)。3つの円弧面81a6、81a7、81a8の曲率中心は、それぞれ、スリーブアセンブリ8(軸部2a)の軸中心Oから等距離オフセットされている。3つの円弧面81a6、81a7、81a8で区画される各領域において、ラジアル軸受隙間は、円周方向の両方向に対して、それぞれ楔状に漸次縮小した形状を有している。そのため、スリーブアセンブリ8と軸部2aとが相対回転すると、その相対回転の方向に応じて、ラジアル軸受隙間内の潤滑油が楔状に縮小した最小隙間側に押し込まれて、その圧力が上昇する。このような潤滑油の動圧作用によって、スリーブアセンブリ8と軸部2aとが非接触支持される。尚、3つの円弧面81a6、81a7、81a8の相互間の境界部に、分離溝と称される、一段深い軸方向溝を形成しても良い。
図11は、ラジアル軸受部R1、R2の一方又は双方を多円弧軸受で構成した場合の他の例を示している。この例においても、スリーブアセンブリ8を構成する第1軸受スリーブ81(第2軸受スリーブ82)の内周面の第1のラジアル軸受面となる領域が、3つの円弧面81a9、81a10、81a11で構成されているが(いわゆる3円弧軸受)、3つの円弧面81a9、81a10、81a11で区画される各領域において、ラジアル軸受隙間は、円周方向の一方向に対して、それぞれ楔状に漸次縮小した形状を有している。このような構成の多円弧軸受は、テーパ軸受と称されることもある。また、3つの円弧面81a9、81a10、81a11の相互間の境界部に、分離溝と称される、一段深い軸方向溝81a12、81a13、81a14が形成されている。そのため、スリーブアセンブリ8と軸部2aとが所定方向に相対回転すると、ラジアル軸受隙間内の潤滑油が楔状に縮小した最小隙間側に押し込まれて、その圧力が上昇する。このような潤滑油の動圧作用によって、スリーブアセンブリ8と軸部2aとが非接触支持される。
図12は、ラジアル軸受部R1、R2の一方又は双方を多円弧軸受で構成した場合の他の例を示している。この例では、図9に示す構成において、3つの円弧面81a9、81a10、81a11の最小隙間側の所定領域θが、それぞれ、スリーブアセンブリ8(軸部2a)の軸中心Oを曲率中心とする同心の円弧で構成されている。従って、各所定領域θにおいて、ラジアル軸受隙間(最小隙間)は一定になる。このような構成の多円弧軸受は、テーパ・フラット軸受と称されることもある。
以上の各例における多円弧軸受は、いわゆる3円弧軸受であるが、これに限らず、いわゆる4円弧軸受、5円弧軸受、さらに6円弧以上の数の円弧面で構成された多円弧軸受を採用しても良い。
また、スラスト軸受部T1、T2の一方又は双方は、例えば、スラスト軸受面となる領域に、複数の半径方向溝形状の動圧溝を円周方向所定間隔に設けた、いわゆるステップ軸受、いわゆる波型軸受(ステップ型が波型になったもの)等で構成することもできる(図示省略)。
また、以上の説明では、スリーブアセンブリ8を、軸方向に2個並べた軸受スリーブ81、82で構成する形態について説明を行ったが、軸受スリーブを軸方向に3個以上並べてスリーブアセンブリ8を構成することもできる。
以上の説明では、流体動圧軸受装置を、ディスク装置用のスピンドルモータに組み込んで使用する形態を例示したが、本発明の構成を有する流体動圧軸受装置は、高速回転し、高いモーメント剛性が要求されるスピンドルモータ以外のモータにも好ましく用いることができる(図示省略)。
なお、以上の説明では、流体動圧軸受装置1の内部に充満する流体として、潤滑油を例示したが、それ以外にも各軸受隙間に動圧を発生させることができる流体、例えば空気等の気体や、磁性流体等を使用することもできる。
1 流体動圧軸受装置
2 軸部材
2a 軸部
3 ディスクハブ
7 ハウジング
8 スリーブアセンブリ
9 シール部材
12 組立ピン
81 第1軸受スリーブ
82 第2軸受スリーブ
81a1、82a1 動圧溝
81a2、82a2 凸部
81a3、82a3 平滑部
A1、A1’ 第1のラジアル軸受面
A2、A2’ 第2のラジアル軸受面
R1、R2 ラジアル軸受部
T1、T2 スラスト軸受部
S、S1、S2 シール空間
2 軸部材
2a 軸部
3 ディスクハブ
7 ハウジング
8 スリーブアセンブリ
9 シール部材
12 組立ピン
81 第1軸受スリーブ
82 第2軸受スリーブ
81a1、82a1 動圧溝
81a2、82a2 凸部
81a3、82a3 平滑部
A1、A1’ 第1のラジアル軸受面
A2、A2’ 第2のラジアル軸受面
R1、R2 ラジアル軸受部
T1、T2 スラスト軸受部
S、S1、S2 シール空間
Claims (4)
- 軸部材と、内周面にラジアル軸受面を備え、ラジアル軸受面と軸部材の外周面との間のラジアル軸受隙間に生じる流体の動圧作用で軸部材を回転自在に非接触支持する軸受スリーブとを備える動圧軸受装置において、
前記軸受スリーブを軸方向に複数個並べ、隣接する二つの軸受スリーブのうち、少なくとも何れか一方に第1のラジアル軸受面と、第1のラジアル軸受面よりも他方の軸受スリーブ側に位置する第2のラジアル軸受面とを設け、第1のラジアル軸受面に動圧発生部を形成すると共に、第2のラジアル軸受面を円筒面に形成した動圧軸受装置。 - 軸部材と、内周面にラジアル軸受面を備え、ラジアル軸受面と軸部材の外周面との間のラジアル軸受隙間に生じる流体の動圧作用で軸部材を回転自在に非接触支持する軸受スリーブとを備える動圧軸受装置において、
前記軸受スリーブを軸方向に複数個並べ、隣接する二つの軸受スリーブのうち、少なくとも何れか一方に第1のラジアル軸受面と、第1のラジアル軸受面よりも他方の軸受スリーブ側に位置する第2のラジアル軸受面とを設け、第1のラジアル軸受面に動圧発生部を形成すると共に、第2のラジアル軸受面に傾斜溝を形成した動圧軸受装置。 - 第1のラジアル軸受面に設けた動圧発生部が、軸方向一方に流体を押し込む非対称形状をなす請求項1又は2の何れかに記載の動圧軸受装置。
- 請求項1〜3の何れかに記載した動圧軸受装置を有するモータ。
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---|---|---|---|
JP2006011546A JP2007192316A (ja) | 2006-01-19 | 2006-01-19 | 動圧軸受装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007239920A (ja) * | 2006-03-09 | 2007-09-20 | Ntn Corp | 流体軸受装置 |
-
2006
- 2006-01-19 JP JP2006011546A patent/JP2007192316A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007239920A (ja) * | 2006-03-09 | 2007-09-20 | Ntn Corp | 流体軸受装置 |
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