JP4835833B2 - 記録ヘッド吐出特性維持装置、記録装置 - Google Patents

記録ヘッド吐出特性維持装置、記録装置 Download PDF

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Description

本発明は、被記録材にインク滴を吐出する記録ヘッドのインク吐出特性を維持する記録ヘッド吐出特性維持装置、該記録ヘッド吐出特性維持装置を備えた記録装置、および、該記録ヘッド吐出特性維持装置を備えた液体噴射装置に関する。
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。また、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
インクジェット式記録装置或いは液体噴射装置の一例としてインクジェットプリンタがある。インクジェットプリンタは、インクジェット記録ヘッドをキャリッジに備え、当該キャリッジは主走査方向に延びるガイド手段(例えば、ガイド軸)に案内されながらキャリッジモータによって主走査方向に往復駆動される。
記録ヘッドは、被記録材へ記録し続けると、インクを吐出するノズル開口において、目詰まり等が発生し、良好な記録が実行できなくなる虞が生じる。
そこで、記録ヘッドは、インクを吐出するノズル開口の状態を良好な状態に保つため、記録中にキャッピング装置まで移動してキャップ部へ向けてインクを吐出する、所謂、フラッシング動作を行う。また、記録終了後には、記録ヘッドは、キャッピング装置まで移動して、キャップ部によってノズル開口が封鎖される。そして、ポンプによってキャップ部内が負圧になり、ノズル開口が吸引される、所謂、吸引動作が実行される。
従来の記録装置における記録ヘッド吐出特性維持装置は、特許文献1に示すように、吸引動作の際に、ワイピング手段とキャッピング手段とを一つの駆動力によって駆動させていた。ところが、吸引動作の際に必要な大気開放弁の開閉動作を、前記ワイピング手段と同じ駆動力によって実行させるものはなかった。
図21(A)(B)に示すのは、従来の記録ヘッド吐出特性維持装置500である。このうち、図21(A)に示すのは、従来の記録ヘッド吐出特性維持装置500の斜視図であり、同図(B)に示すのは、その要部拡大斜視図である。
図21(A)に示す如く、ワイパ制御部501が矢印の示すように回動して、キャップ基部502とキャップ部材503とを一体に上下方向へ移動させていた。具体的には、ワイパ制御部501に設けられた溝501aに、キャップ基部502に設けられた突起502aを係合させて、溝カム機構が構成されていた。従って、溝501aに案内されてキャップ部材503、およびキャップ基部502が上下方向へ移動する。また、キャップ基部側には、大気開放弁508が設けられている。大気開放弁508の周辺を拡大したのが、図21(B)である。
図21(B)に示す如く、キャップ部材側には、弁開口部506と、弁開口部506を封止可能な弁体507と、弁体507を保持して弁レバー支軸505bを支点に回動する弁レバー部材505とが設けられている。キャップ基部502が上方向へ移動すると、キャップ部材503が記録ヘッド(図示せず)を封止すると共に、弁レバー部材505に設けられた弁突起部505aが、基体部504側に設けられた突起部504aと当接して、弁レバー部材505を反時計方向へ回動される。従って、大気開放弁508が開放した状態となる。そして、さらにキャップ基部502が上方向へ移動すると、弁突起部505aは突起部504aの規制から解除され、再び大気開放弁508が閉塞した状態となる。即ち、キャップ部材503が記録ヘッドを封止している状態で、キャップ基部502を上下方向へ移動させて大気開放弁508の開閉を制御していた。
特開2002−307701号公報
しかしながら、キャップ部材503が記録ヘッドを封止している状態で、キャップ基体502を移動させると、封止したキャップ部材503に振動や衝撃が伝わり、インク吸引動作を実行する際、キャップ部材内が負圧にならない虞が生じる。即ち、大気開放弁508を閉塞しても、その効果が得られない虞があった。従って、記録ヘッドのノズル開口を吸引することができないので、該ノズル開口を良好な状態にすることができない虞が生じる。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、新たな動力源を設けることなく、インク吸引動作を実行する際に、キャップ部材に振動を与えないで大気開放弁を開閉させることができる記録ヘッド吐出特性維持装置を提供することである。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様は、被記録材にインク滴を吐出する記録ヘッドのインク吐出特性を維持する記録ヘッド吐出特性維持装置であって、前記記録ヘッドを払拭するために移動可能なワイピング手段と、前記記録ヘッドを封止するキャッピング手段と連通して開閉動作によって大気を送入可能な大気開放弁機構とを備え、前記ワイピング手段側には、前記大気開放弁機構に開閉力を及ぼす作用部が設けられ、前記大気開放弁機構側には、前記開閉力を受ける被作用部が設けられていることを特徴とする。
本発明の第1の態様によれば、前記ワイピング手段側には、前記大気開放弁機構に開閉力を及ぼす作用部が設けられ、前記大気開放弁機構側には、前記開閉力を受ける被作用部が設けられている。従って、前記大気開放弁機構は、ワイピング手段の移動する力を利用して弁の開閉を実行することができる。即ち、キャッピング手段が記録ヘッドを封止している際、該キャッピング手段を移動させることなく、大気開放弁機構の弁の開閉を実行することができるので、該キャッピング手段に振動を与える虞が生じない。その結果、インク吸引動作を実行する際、キャップ部材内を確実に負圧にして、記録ヘッドのノズル開口を良好な状態にすることができる。
また、従来技術のインク吸引動作中において、ワイピング手段は何ら作用を及ぼすことがなく、ワイピング手段を移動させる機構が遊んでいた状態、即ち、移動させる機構の稼働効率が悪かった。それに対して本発明では、インク吸引動作中において、ワイピング手段の移動させる機構を利用して弁の開閉を実行するので、移動させる機構の稼働効率が非常に良い。
さらに、前記大気開放弁機構は、ワイピング手段の移動する力を利用するので、新たな動力源を設ける必要がなく、記録ヘッド吐出特性維持装置を小型化することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記作用部および前記被作用部は、第1のカム機構によって構成されており、前記ワイピング手段の移動によって該第1のカム機構が作動し、前記大気開放弁機構を開閉するように構成されていることを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記ワイピング手段の移動によって該第1のカム機構が作動し、前記大気開放弁機構を開閉するように構成されている。従って、前記大気開放弁機構は、ワイピング手段の移動によって精度良く弁の開閉を実行することができる。
本発明の第3の態様は、第1または第2の態様において、動力源からの動力を前記ワイピング手段の移動する力に変換する第2のカム機構を備え、該第2のカム機構は、カム部と、前記ワイピング手段側に設けられたカムフォロアとしてのピン部とで構成され、前記カム部が回転することにより、該カム部の回転中心に対して前記ピン部が接離移動し、これにより、前記ワイピング手段が移動するように構成されていることを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、第1または第2の態様と同様の作用効果に加え、カム部と、前記ワイピング手段側に設けられたカムフォロアとしてのピン部とで構成され、前記カム部が回転することにより、該カム部の回転中心に対して前記ピン部が接離移動し、これにより、前記ワイピング手段が移動するように構成された第2のカム機構を備えている。従って、前記ワイピング手段を精度良く位置決めすることができるので、ワイピング手段は弁の開閉を精度良く実行することができる。
本発明の第4の態様は、記録ヘッドにより被記録材に記録を実行する記録部と、該記録部の吐出特性を維持する吐出特性維持部とを備えた記録装置であって、前記吐出特性維持部は、上記第1〜第3の態様のいずれかに記載された前記記録ヘッド吐出特性維持装置を備えていることを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、記録装置は、上記第1〜第3の態様のいずれかに記載された前記記録ヘッド吐出特性維持装置を備えているので、記録装置において、上記第1〜第3のいずれかの態様の作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第5の態様は、被噴射媒体に液体滴を噴射する液体噴射ヘッドの液体噴射特性を維持する液体噴射ヘッド噴射特性維持装置を備えた液体噴射装置であって、前記液体噴射ヘッドを払拭するために移動可能なワイピング手段と、前記液体噴射ヘッドを封止するキャッピング手段と連通して開閉動作によって大気を送入可能な大気開放弁機構とを備え、前記ワイピング手段側には、前記大気開放弁機構に開閉力を及ぼす作用部が設けられ、前記大気開放弁機構側には、前記開閉力を受ける被作用部が設けられていることを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、本発明に係る液体噴射装置の一例である記録装置の概略を示す全体斜視図である。また、図2に示すのは、本発明に係る記録装置の概略を示す全体平面図である。
記録装置100の本体の背面側には、被記録材としての用紙が積層される給紙カセット101が、着脱可能に設けられている。給紙カセット101の最上位に積層された用紙は、給送用モータ104によって駆動する給送ローラ(図示せず)によりピックアップされて、用紙ガイド103に案内されながら搬送方向の下流側の搬送ローラ(図示せず)へと給送される。搬送ローラまで給送された用紙は、搬送用モータ(図示せず)によって駆動する搬送ローラにより、さらに搬送方向の下流側の記録部143へと搬送される。記録部143は、用紙を下方から支持するプラテン105と、プラテン105の上方側に対向するように設けられたキャリッジ107とによって構成される。そのうち、キャリッジ107は、主走査方向へ延びたキャリッジガイド軸(図示せず)に案内されながらキャリッジモータ102によって駆動する。さらに、キャリッジ107の底面部には、用紙へ向かってインクを吐出する記録ヘッド106が設けられている。記録部143で記録された用紙は、さらに下流側へと搬送され排紙ローラ(図示せず)によって記録装置100の正面側から排出される。
また、記録装置100の本体の下方には、インクカートリッジ(図示せず)が装填され、インク供給針(図示せず)を介してインク供給路(図示せず)へとインクが供給される。さらに、インク供給チューブ110を介してキャリッジ107の記録ヘッド106まで供給される。そして、記録ヘッド106のフラッシング時、およびクリーニング時には、1桁側に設けられ、記録部143の吐出特性を維持する吐出特性維持部としてのインク吸引装置200を備えた記録ヘッド吐出特性維持装置320においてインクの吐出・吸引動作が行われる。
図3に示すのは、本発明に係るインク吸引装置を示す斜視図である。また、図4に示すのは、本発明に係るインク吸引装置を示す平面図である。
図3および図4に示す如く、記録ヘッド吐出特性維持装置320は、ワイピング装置217と、大気開放弁219と、インク吸引装置200とを備えている。そのうち、インク吸引装置200には、記録ヘッド106と当接可能なキャッピング装置230が設けられている。キャッピング装置230は、キャップユニット202を備えており、キャップユニット202は、記録ヘッド106を封止するキャップ部204と、記録ヘッド106へ接離移動すると共にキャップ部204を記録ヘッド106へ案内するスライダ部205とから構成される。図4に示す如く、基体部215には、スライダガイド215aが設けられ、一方のスライダ部205には、スライダリブ207が設けられ、スライダガイド215aとスライダリブ207とが当接することによってスライダ部205が位置決めされている。
また、インク吸引装置200には、搬送用モータあるいは給送用モータ104からの動力を伝達するギアユニット218が設けられ、ギアユニット218は、キャッピング装置230のキャップ部内を吸引して負圧にすることが可能な吸引ポンプ部281へ動力を伝達する。また、基体部215には、レバー部材210が設けられ、レバー部材210は、スライダ部205と係合してスライダ部205の記録ヘッド106に対する接離移動を可能にする。具体的には、スライダ部205は、基体部215とスライダ部205との間にキャップばね211(図7〜12参照)によって記録ヘッド側へ付勢されている。これに対して、レバー部材210は、ギアユニット218から動力を受けてキャップばね211のばね力に対抗するように回動してスライダ部205とキャップ部204とを移動させる。より詳しい動作についての説明は、後の図7〜12で説明する。また、キャップ部204は、大気開放チューブ242(図5参照)を介し大気開放弁219によって空気が送入可能に構成されている。
また、インク吸引装置200の80桁側には、ワイパ当接部302が、記録ヘッド106のノズル開口形成面106bと当接してインクを拭き取ることが可能なワイピング装置217が設けられている。ワイピング装置217は、基体部215に設けられたワイパガイドリブ215bと、ワイパ基部303に設けられたガイド溝303dとの係合によって上下移動方向へ案内されように設けられている。
図5に示すのは、本発明に係る吸引ポンプ部の内部を示す下方斜視図である。
図5に示す如く、吸引ポンプ部281の内部には、回転可能な負圧発生部材283が設けられ、負圧発生部材283の円周には、弾性体で形成された中空なポンプチューブ282が設けられている。ポンプチューブ282の一端は、キャップ部204の底部と接続された吸引チューブ241と連結されている。負圧発生部材283の円周に図示しない突起が設けられている。負圧発生部材283が回動することによって、前記突起が、ポンプチューブ内の空気をポンプチューブ282の他端へ絞り出すように作用する。即ち、ポンプチューブ内の一端側の空気を他端側へ移動させることができる。従って、吸引ポンプ部281は、吸引チューブ241を介してキャップ部内に負圧を発生させることができる。
一方、キャップ部204の底部と接続された大気開放チューブ242の一端には、開閉可能な大気開放弁219が設けられ、図示しない作用部によって弁を開放して、キャップ部内に空気を送入することができる。従って、吸引ポンプ部281によってキャップ部内が負圧の状態のとき、大気開放弁219を開放することにより、キャップ部204の負圧状態を解除することができる。
図6に示すのは、本発明に係るキャッピング装置の要部拡大斜視図である。
図6に示す如く、キャップ部204の上部には、キャップ当接部203が、ノズル開口形成面106bを確実に封止できるように弾性体によって形成されている。また、キャップ部内には、ノズル開口から吐出されたインクを吸収することができるインク吸収材209が備えられ、インク吸収材209は、キャップ部204の底面から延設された係止突起204bに熱カシメ等により溶着された押さえ部材216によって保持されている。また、キャップ部204には、大気開放開口227が形成され、大気開放開口227は、キャップ部204の底面に接続された大気開放チューブ242を介して大気開放弁219と繋がっている。
一方、スライダ部205の1桁側に偏倚した位置には、搬送方向において、記録ヘッド106の上流側と下流側とのそれぞれの面と当接可能な第1の爪部214cが設けられている。また、主走査方向において、記録ヘッド106の1桁側の面と当接可能な第2の爪部214dが設けられている。
また、ギアユニット218の伝達下流側には、カム部213が設けられており、カム部213は、後述するレバー部材210と当接し、レバー部材210を回動させてスライダ部205とキャップ部204とを移動させるように構成されている。
また、基体部215には、後述する第1の位置において、スライダリブ207、207の下端と当接するスライダ位置規制部359、359が副走査方向に一対設けられている。
[キャップユニットの第1の位置から第2の位置への移動について]
続いて、カム部213の回動に伴うレバー部材210、スライダ部205、およびキャップ部204の動作について以下に説明する。ここで、キャッピング装置230の第1の位置とは、記録ヘッド106から離間した状態をいい、第2の位置とは、記録ヘッド106と当接しノズル開口で構成されるノズル開口列106aを封止する状態をいう。
図7に示すのは、本発明に係るキャッピング装置のキャップユニットの第1の位置を1桁側から見た側面図である。また、図8に示すのは、図7における主走査方向の正面断面図である。
図7および図8に示す如く、スライダ部205と基体部215との間に設けられたキャップばね211のばね力によって、スライダ部205は、記録ヘッド側へ付勢されている。
一方、図7に示す如く、図面中向かって右側には、キャップばね211の前記ばね力に対抗すべく、カム部213を備えた回動自在な第1カムギア212が設けられている。カム部213は、レバー部材210の一端に形成された第1レバーアーム210aと当接することによって、回動軸210bを支点にレバー部材210を回動させることができる。一方のレバー部材210の他端には第2レバーアーム210cが形成されており、第2レバーアーム210cに設けられたレバー開口部210dが、スライダ部205に対に形成された第1テーパ部206、および第2テーパ部208と係合されている。従って、図7に示す状態の如く、カム部213が、第1レバーアーム210aと当接することによって、レバー部材210を図7中、反時計方向へ回動させてスライダ部205を押し下げることができる。
また、キャップ部204の下面には、基体部215と当接可能な脚部204cが設けられており、脚部204cは、スライダ部205の底面に形成された図示しない開口に挿通されている。即ち、キャップばね211は、直接的にキャップ部204と当接して付勢しているのではなく、スライダ部205と当接して付勢して、スライダ部205を介して間接的にキャップ部204を付勢することが可能に構成されている。そして、図7および図8に示す状態において、スライダ部205は、カム部213およびレバー部材210によって、キャップ部204に何ら力を作用させない位置まで下げられており、キャップ部204は、脚部204cが基体部215と当接することによって、上下方向において位置決めされている。
また、第1の爪部214cおよび第2の爪部214dには、記録ヘッド106と当接して滑らかにスライダ部205を案内できるように、それぞれ第1傾斜部214aおよび第2傾斜部214eが設けられており、さらに、第1の爪部214cまたは第2の爪部214dと記録ヘッド106との摩擦抵抗を低減することができるように、それぞれ当接面積が小さい突条状の第1爪当接面214bおよび第2爪当接面214fが設けられている。また、記録ヘッド106のキャップ部204と当接する面、即ち、ノズル開口形成面106bには、キャップ部204より一回り小さい範囲にノズル開口列106aが形成されている。
図8に示す如く、第2レバーアーム210cのレバー開口部210dと係合するスライダ部205の第1テーパ部206、および第2テーパ部208は、同方向にテーパ状に形成されている。ここで、スライダ部205は、前述したように、キャップばね211によって図中の上方へ向かって付勢されると共に、ばね力に対抗すべく、レバー部材210によって下方へ付勢されている。従って、スライダ部205は、レバー開口部210d、第1テーパ部206、および第2テーパ部208によって、図中左方向、言い換えると、80桁側へ付勢される。このとき、図4に示すスライダ部205のスライダリブ207が、基体部215のスライダガイド215aに規制され、主走査方向において位置決めされる。
図9に示すのは、本発明に係るキャッピング装置のキャップユニットの第1の位置から第2の位置への移動の際の動作を示す側面図である。また、図10に示すのは、図9における主走査方向の正面断面図である。
図9に示す如く、第1カムギア212が、図中反時計方向へ回動すると、カム部213が徐々に退避し、当接しているレバー部材210が時計方向へ徐々に回動する。そして、レバー部材210の回動に伴って、スライダ部205が徐々に記録ヘッド側へ移動する。
さらに第1カムギア212が反時計方向へ回動すると、スライダ部205がさらに記録ヘッド側へ移動し、第1の爪部214cの第1傾斜部214aまたは第2の爪部214dの第2傾斜部214eが、記録ヘッド側面の下辺と当接する。これが図9および図10に示す状態である。
この状態からさらに第1カムギア212が反時計方向へ回動すると、スライダ部205がさらに記録ヘッド側へ移動しようとする。従って、記録ヘッド側面の下辺は、第1の爪部214cの第1傾斜部214aまたは第2の爪部214dの第2傾斜部214eを徐々に上って第1の爪部214cの第1爪当接面214bまたは第2の爪部214dの第2爪当接面214fと当接する。即ち、スライダ部205は、第1の爪部214cおよび第2の爪部214dによって記録ヘッド106との相対的な位置関係が精度良く決められる。
このとき、図10に示す如く、記録ヘッド106の1桁側側面の下辺と当接する第2の爪部214dの第2傾斜部214eに案内されてスライダ部205は、図中右側へ、言い換えると、1桁側へ移動される。即ち、図4に示すスライダ部205のスライダリブ207が、基体部215のスライダガイド215aから離間すると共に、前記レバー開口部210d、第1テーパ部206、および第2テーパ部208によってスライダ部205が80桁側へ付勢される力は、記録ヘッド106の1桁側側面の下辺と当接する第2の爪部214dによって規制される。従って、第2の爪部214dは、記録ヘッド106の1桁側側面の下辺と隙間なく当接することができるので、スライダ部205は、主走査方向において精度良く記録ヘッド106に対して相対的に位置決めされる。
またさらに第1カムギア212が反時計方向へ回動すると、スライダ部205がさらに記録ヘッド側へ移動し、スライダ部205の底面が、キャップ部204の下面と当接してキャップ部204を記録ヘッド側へ移動させる。即ち、キャップ部204の脚部204cは基体部215から離間すると共に、キャップ部204は、スライダ部205と一体となって記録ヘッド側へ移動する。
図11に示すのは、本発明に係るキャッピング装置のキャップユニットの第2の位置を示す側面図である。また、図12に示すのは、図11における主走査方向の正面断面図である。
図9および図10に示す状態からさらに第1カムギア212が、反時計方向へ回動してカム部213が、レバー部材210から離間すると、図11および図12に示す如く、第1の爪部214cの第1爪当接面214bおよび第2の爪部214dの第2爪当接面214fに案内されながらスライダ部205およびキャップ部204が記録ヘッド側へ移動し、キャップ部204のキャップ当接部203が、記録ヘッド下面のノズル開口形成面106bと当接する。キャップ部204が記録ヘッド106に当接すると、レバー部材210は、完全にフリーな状態となる。即ち、レバー部材210は、カム部213と当接していないため、スライダ部205に何ら作用力を及ぼさない。従って、前記レバー開口部210d、第1テーパ部206、および第2テーパ部208によってスライダ部205が80桁側へ付勢される力は、発生しない。即ち、キャップ部204が記録ヘッド106に当接したと同時に、主走査方向において余分な付勢力が解除される。その結果、キャップ部204は、確実にノズル開口形成面106bを封止することができる。
[キャップユニットの第2の位置から第1の位置への移動について]
続いて、キャップユニット202が第2の位置から第1の位置へ移動する手順について説明する。
図11および図12に示すキャップユニット202が第2の位置の状態から、図11においてカムギア212が時計方向へ回動すると、レバー部材210から離間していたカム部213が、レバー部材210の第1レバーアーム210aと当接する。そして、カム部213は、レバー部材210を図11中、反時計方向へ回動させる。従って、第2レバーアーム210cは、カム部213の回動に伴って、第2レバーアーム210cと係合しているスライダ部205を、図9および図10に示す位置まで、キャップばね211、211のばね力に抗して徐々に下方へ移動させることができる。
このとき、キャップばね211、211のばね力に抗して、レバー部材210が、スライダ部205の第1テーパ部206および第2テーパ部208を規制するので、前述したレバー部材210がスライダ部205を主走査方向1桁側から80桁側へ付勢する力が生じる。従って、図11および図12に示す状態から図9および図10に示す状態へキャップユニット202が移動する際、スライダ部205に設けられた第2の爪部214d、214dの第2傾斜部214e、214eが、記録ヘッド106と当接する。即ち、スライダ部205は、第2傾斜部214e、214eに案内されて図10中の下方へ移動すると共に左側である主走査方向80桁側へ移動する。そして、スライダ部205に設けられた副走査方向に一対のスライダリブ207、207が、基体部215に設けられた副走査方向に一対のスライダガイド215a、215aと当接する。
また、スライダ部205が図9中の下方へ移動すると、キャップ部204に設けられた2つの脚部204c、204cが、基体部215と当接する。従って、キャップ部204の下方への移動が規制される。即ち、高さ方向において第1の位置におけるキャップ部204の位置を精度良く決めることができる。その結果、フラッシング時において、記録ヘッド106とキャップ部204との距離をミストが発生しない程度に小さく、かつ、記録ヘッド106とキャップ部204とが当接しないように設けることができる。
図9および図10に示すキャップユニット202の位置の状態から、図9においてカムギア212がさらに時計方向へ回動すると、レバー部材210がさらに反時計方向へ回動する。そして、レバー部材210は、図7および図8に示すスライダ部205の位置まで、スライダ部205を押し下げてスライダ部205のみを下方へ移動させる。このとき、第1の位置におけるスライダ部205の高さ方向の位置、即ち、第1の位置と第2の位置との間の移動方向における位置は、レバー部材210の位置によって規制される。また、第1の位置におけるスライダ部205の姿勢は、スライダ部205に設けられた副走査方向に一対のスライダリブ207、207の下端が、基体部215に設けられた副走査方向に一対のスライダ位置規制部359、359(図6参照)と当接することにより、安定した姿勢が保たれるように構成されている。
[キャップユニットのストロークについて]
図13(A)(B)(C)に示すのは、本発明に係るキャッピング装置のストロークを示す側面図である。このうち、図13(A)に示すのは、キャップユニットの第1の位置の状態であり、同図(B)は、第2の位置の状態である。同図(C)は、同図(B)において、記録ヘッド106がなかった場合の第2の位置を示す図である。図13(C)に示す如く、距離dだけストロークに安全マージンを持たせているので、図13(B)において、キャップ部204と記録ヘッド106との間に隙間が生じる虞がない。従って、吸引動作の際、確実にキャップ部内を負圧状態にすることができる。
図14に示すのは、本発明に係るキャップユニットの分解斜視図である。
図14に示す如く、キャップ部204の上部には、記録ヘッド106のノズル開口形成面106bと当接し、弾性体で形成されたキャップ当接部203が設けられている。また、キャップ部内には、係止突起204bが設けられ、係止突起204bの先端に押さえ部材216を係合させることによって、インク吸収材209を保持することができる。さらに、キャップ部内には、インク吸収材209の表面と同じ高さに大気開放開口227が設けられ、大気開放弁219からキャップ部内に空気を送入することができる。また、キャップ部204の底面には、吸引開口228が設けられ、吸引開口228は、吸引ポンプ部281の駆動によってキャップ部内のインク吸収材209が保持するインクを吸引ポンプ部281へ送出することができる。キャップ部204の下面には、脚部204cが設けられて、脚部204cは、第1の位置から第2の位置へ移動途中までの間、基体部215と当接するように構成されている。また、キャップ部204の下方側面には、引き剥がし爪部204aがキャップ部204の対角線上に一対設けられている。引き剥がし爪部204aは、第1の位置と第2の位置との間を上下移動する際、スライダ部205と係合して互いの相対的な位置を規制することができるように設けられている。
一方のスライダ部205の側面には、第1テーパ部206および第2テーパ部208が、主走査方向に一対に設けられている。第1テーパ部206および第2テーパ部208は、図8、図10、および図12に示す如く、同一方向にテーパ状となっており、前述したように、レバー部材210と係合することによって、キャップばね211およびレバー部材210の上下方向の付勢力を、主走査方向の1桁から80桁側へスライダ部205を付勢する力へ変換するように構成されている。
また、スライダ部205の側面には、用紙の搬送方向に一対のスライダリブ207が設けられ、スライダリブ207は、図4および図6に示す基体部215に設けられたスライダガイド215aと当接可能に設けられている。即ち、前記80桁側へスライダ部205を付勢する力によって、スライダリブ207がスライダガイド215aと当接・規制されるので、スライダ部205の第1の位置での位置は、主走査方向において精度良く位置決めされる。
さらに、スライダ部205の1桁側に偏倚した位置には、搬送方向において、記録ヘッド106の上流側と下流側とのそれぞれの面と当接可能な第1の爪部214cが設けられている。また、主走査方向においては、記録ヘッド106の1桁側の面と当接可能な第2の爪部214dが設けられている。
図15に示すのは、本発明に係る大気開放弁を示す前方斜視図であり、図16に示すのは、本発明に係る大気開放弁を示す後方斜視図である。
図15および図16に示す如く、ワイピング装置217のワイパ基部303には、記録ヘッド106のノズル開口形成面106bと当接して、インクや汚れを払拭する弾性体であるワイパ当接部302が設けられている。また、ワイパ基部303は第2のカム機構321によって移動可能に設けられており、第2のカム機構321は、ワイパ側のピン部305と、カムギア側の第1溝カム部301とによって構成されている。より具体的には、ワイパ基部側には基部開口303bが設けられ、基部開口303bには、ピンばね304とピン部305とが挿入されている。一方、カムギア側は、カム部213と第1溝カム部301とから構成されている。そのうち、第1溝カム部301は、浅い溝である第1の溝301aと、深い溝である第2の溝301bと、第1の溝301aと第2の溝301bとを滑らかに繋ぐ連結傾斜部301cとを備えており、ピン部305は、ピンばね304に付勢されながら後述する第1溝カム部301の第1の溝301a、第2の溝301b、および連結傾斜部301c内を移動可能に設けられている。
ここで、ワイパ基部303は、ガイド溝303dとワイパガイドリブ215b(図4参照)との係合によって上下方向へ案内される。また、ワイパばね307は、ワイパ基部303に設けられたばね係合部303cと係合して、ワイパ基部303を常に下方へ付勢している。従って、第1カムギア212が回動すると、ピン部305は、第1の溝301a、第2の溝301b、および連結傾斜部301cによって規制されるので、ワイパ基部303は、上下方向へ移動する。
また、大気開放弁219は、大気開放チューブ242の一端に設けられた弁開口部318と、弁開口部318を閉塞可能な弁体317と、弁体317を保持すると共に弁レバー支軸306bを支点に回動する弁レバー部材306と、弁レバー部材306を弁開口部側へ付勢する弁ばね308とから構成されている。また、ワイパ基部303には、ワイパ突起部303aが設けられており、ワイパ基部303の上下方向への移動の際、ワイパ突起部303aと当接可能な弁突起部306aが、弁レバー部材306に設けられている。ここで、大気開放弁219は、第1のカム機構322によって開閉可能に設けられており、第1のカム機構322は、弁突起部306aとワイパ突起部303aとによって構成されている。
図17(A)(B)に示すのは、本発明に係る大気開放弁の動作を示す側面図である。このうち、同図(A)は大気開放弁の閉塞状態であり、同図(B)は開放状態である。
図17(A)に示す如く、ワイパ基部303が上方へ移動すると、弁レバー部材306の弁突起部306aは、ワイパ突起部303aと離間した状態となる。即ち、弁レバー部材306は、ワイパ基部303から何ら作用を受けない。このとき、弁レバー部材306に作用する力は、弁ばね308のみである。従って、弁レバー部材306は、弁レバー支軸306bを支点に図中、反時計方向へ回動して弁体317を弁開口部318へ当接して、大気開放弁219が閉塞した状態となる。
一方、図17(B)に示す如く、第1溝カム部301の回動によってワイパ基部303が下方へ移動すると、ワイパ突起部303aは、弁突起部306aと当接すると共に弁ばね308のばね力に対抗しながら、弁レバー部材306を時計方向へ弁レバー支軸306bを支点に回動させる。従って、弁体317は弁開口から離間するので、大気開放弁219が開放した状態となる。
ここで、ワイパ基部303には、3つのポジションが設けられている。そのうちの一つは、図17(B)に示す如く、ワイパ基部303が、下方へ下がりきった状態である。これを基準位置0.00mm(以下、0.00mm位置)とする。続いて二つ目のポジションは、0.00mmの位置よりワイパ基部303が、2.00mm上方へ移動し図17(A)に示す如く、弁突起部306aとワイパ突起部303aとが互いに離間した状態(以下、2.00mm位置とする)である。そして三つ目のポジションは、0.00mmの位置よりワイパ基部303が、3.00mm上方へ移動した状態(以下、3.00mm位置とする)である。即ち、3.00mm位置は、2.00mm位置と同様に図17(A)に示す如く大気開放弁219が閉塞した状態である。
図18(A)(B)に示すのは、本発明に係る溝カム部である。このうち、同図(A)は溝カム部の平面図、同図(B)は(A)に示すX―X’における側断面図である。
第1の溝301a、第2の溝301b、および連結傾斜部301cについては前述したが、ここで、さらに詳しく説明する。
図18(A)および(B)に示す如く、第1カムギア212は、第1溝カム部301とカム部213とから構成されている。そのうち、第1溝カム部301は、浅い第1の溝301aと、第1の溝301aの内側に第1の溝301aより深い第2の溝301bと、第1の溝301aと第2の溝301bとを滑らかに繋ぐ連結傾斜部301cとを備えている。第1溝カム部301が、図18(A)中、反時計方向へ回動すると、ピン部305は、第1の端部301fに度当たる。
このとき、動力を伝達するギアユニット218には、動力伝達を規制する動力伝達規制部(図示せず)が設けられている。動力伝達規制部の一例として、第1カムギア212と同軸に回動し、カムギア側にコルク盤を備えた所謂、トルクリミットギアがあり、ばね等の付勢力によって前記トルクリミットギアが第1カムギア212へ付勢されたものがある。即ち、ピン部305と第1の端部301fとの当接によって、第1カムギア212の回動が規制されると、前記トルクリミットギアと第1カムギア212との間が滑り、動力伝達が規制される。
先ず、ピン部305が第1の端部301fと当接した状態では、ワイパ基部303のポジションは0.00mm位置である。その状態から第1溝カム部301が時計方向へ回動すると、ピン部305は、第2の溝内を移動しながら第1の変位部301dによって溝カム部放射方向の最も内側へ移動する。従って、ワイパ基部303のポジションは3.00mm位置へ移動する。
次に、第1溝カム部301がさらに時計方向へ回動すると、ピン部305が第2の変位部301eにさしかかり、ワイパばね307のばね力によって第1の溝側へ移動する。即ち、ピン部305は、放射方向において、第1の溝301aおよび第2の溝301bの中間位置へ移動すると共に第2の端部301gに度当たる。従って、ワイパ基部303のポジションは2.00mm位置へ移動する。このとき、前述した動力伝達規制部が作用して、前記トルクリミットギアが回動し続ける。即ち、ギアユニット218の動力は、吸引ポンプ部281の負圧発生部材283を回動させる。
続いて、第1溝カム部301が反時計方向へ回動すると、ピン部305は、連結傾斜部301cを登って上って第1の溝301aへ案内されると共に、ワイパばね307のばね力によって第1の溝301aの溝カム部放射方向の外側へ移動する。従って、ワイパ基部303のポジションは再び0.00mm位置へ移動する。このとき、ピン部305は、ピンばね304のばね力に対抗して基部開口303bへ退避・移動する。
さらに、第1溝カム部301が反時計方向へ回動すると、ピン部305は、第1の溝301aから第2の溝301bへ飛び降りるように移動して再び第1の端部301fと当接する。このとき、ピン部305は、ピンばね304のばね力によって基部開口303bから突出・移動する。
図19(A)〜(F)に示すのは、本発明に係るワイパ基部および溝カム部の動作を示す側面図である。また、図20に示すのは、本発明に係る各部の各動作における状態を示すタイミングチャート図である。図19の(A)〜(F)は、図20の動作名(A)〜(F)におけるそれぞれの状態を示した図である。図20の縦軸は、各部材の状態を示し、一方の横軸は、各動作項目を示す。ここで、キャップユニットの位置4.93mmとは記録ヘッドと当接した第2の位置であり、キャップユニットの0.00mm位置とは記録ヘッドと離間した第1の位置である。また、吸引ポンプ部の正転方向は、図19において時計方向であり、逆転方向は、反時計方向である。
先ず、フラッシング動作の一連の動作について説明する。
記録ヘッド106が、主走査方向へ往復移動しながらインク滴をノズル開口列106aから用紙へ向かって吐出することによって、記録が実行される。その記録中または記録終了後に記録ヘッド106は、キャップユニット202と対向する位置まで移動する。この状態が、図19(A)に示す状態である。即ち、図20(A)フラッシング動作に示す如く、キャップユニット202は第1の位置、ワイパ基部303は0.00mm位置、大気開放弁219は開放、吸引ポンプ部281は停止した状態である。この状態で記録ヘッド106からキャップ部内のインク吸収材209へ向かってインクが吐出される。
インクの吐出が終了すると、図19(B)および図20(B)ワイピング動作に示す如く、第1溝カム部301が時計方向へ回動し、キャップユニット202は第1の位置のまま、ワイパ基部303は3.00mm位置、大気開放弁219は閉塞、吸引ポンプ部281は停止のまま、の状態となる。そして、記録ヘッド106が用紙と対向する位置へ移動する際、ノズル開口形成面106bがワイパ当接部302によって払拭される。その後、記録ヘッド106は、主走査方向へ往復移動して再び記録を実行する。
続いて、吸引動作について説明する。
先ず、記録終了後に記録ヘッド106は、キャップユニット202と対向する位置まで移動する。そして、図19(C)および図20(C)キャッピング動作に示す如く、第1溝カム部301およびカム部213が時計方向へ回動し、弁レバー部材306を回動させてキャップユニット202を4.93mm上方へ、即ち、第2の位置へ移動させる。このとき、ワイパ基部303は3.00mm位置、大気開放弁219は閉塞、吸引ポンプ部281は停止のまま、の状態となる。
次に、図19(D)および図20(D)インク吸引動作に示す如く、さらに第1溝カム部301およびカム部213が時計方向へ回動し続ける。このとき、前述したように、ピン部305は、第2の変位部301eによって第1溝カム部301の放射方向外側へ移動する。従って、ワイパ基部303は2.00mm位置へ移動する。さらに、ピン部305は前述したように第2の端部301gと当接すると共に、前述した動力伝達規制部が作用して、前記ギアが回動し続ける。即ち、ギアユニット218の動力が、吸引ポンプ部281の負圧発生部材283を回動させ続ける。従って、キャップ部内に負圧を発生させ、ノズル開口からインクを吸引することができる。このとき、キャップユニット202は第2の位置のまま、大気開放弁219は閉塞のまま、吸引ポンプ部281は正転の状態である。
さらに、図19(E)および図20(E)弁開放動作に示す如く、僅かに第1溝カム部301が反時計方向へ回動する。このとき、前述したように、ピン部305は、連結傾斜部301cに案内されて第2の溝301bから第1の溝301aへ移動する。従って、ワイパ基部303は0.00mm位置へ移動し、大気開放弁219は開放した状態となる。この際、キャップユニット202は第2の位置、吸引ポンプ部281は僅かに逆転した後に停止する。
またさらに、図19(F)および図20(F)空吸引動作に示す如く、第1溝カム部301が時計方向へ回動し続ける。このとき、ピン部305は前述したように第2の端部301gと当接すると共に、前述した動力伝達規制部が作用して、前記トルクリミットギアが回動し続ける。即ち、ギアユニット218の動力が、吸引ポンプ部281の負圧発生部材283を回動させ続ける。このとき、大気開放弁219は開放した状態であるので、キャップ部内が負圧になることはない。負圧発生部材283を回動させ続けるのは、キャップ部内のインク吸収材209が保持した廃インクを吸引して廃インクタンク(図示せず)へ送入するためである。尚、キャップユニット202は第2の位置のまま、ワイパ基部303は0.00mm位置のまま、の状態である。
そして、カム部213および第1溝カム部301が反時計方向へ回動して再び(A)の状態を経由して(B)の状態となって、ノズル開口形成面106bをワイパ当接部302で払拭して、記録ヘッド106を再び用紙と対向する位置へ送り出す。
本実施形態の記録ヘッド吐出特性維持装置320は、被記録材としての用紙にインク滴を吐出する記録ヘッド106のインク吐出特性を維持する記録ヘッド吐出特性維持装置320であって、記録ヘッド106を払拭するために移動可能なワイピング手段としてのワイピング装置217と、記録ヘッド106を封止するキャッピング手段としてのキャッピング装置230と連通して開閉動作によって大気を送入可能な大気開放弁機構である大気開放弁219とを備え、ワイピング装置側には、大気開放弁219に開閉力を及ぼす作用部としてのワイパ突起部303aが設けられ、大気開放弁側には、前記開閉力を受ける被作用部としての弁突起部306aが設けられている。
その結果、大気開放弁219は、ワイピング装置217の移動する力を利用して大気開放弁219の開閉を実行することができる。即ち、キャッピング装置230が記録ヘッド106を封止している際、キャッピング装置230のキャップユニット202を移動させることなく、大気開放弁219の開閉を実行することができるので、キャップユニット202に振動を与える虞が生じない。その結果、インク吸引動作を実行する際、キャップ部内を確実に負圧にして、記録ヘッド106のノズル開口を良好な状態にすることができる。
また、従来技術のインク吸引動作中において、ワイピング装置217は何ら作用を及ぼすことがなく、ワイピング装置217を移動させる機構が遊んでいた状態、即ち、移動させる機構の稼働効率が悪かった。それに対して本発明では、インク吸引動作中において、ワイピング装置217の移動させる機構を利用して弁の開閉を実行するので、移動させる機構の稼働効率が非常に良い。
さらに、大気開放弁219は、ワイピング装置217の移動する力を利用するので、新たな動力源を設ける必要がなく、記録ヘッド吐出特性維持装置320を小型化することができる。
また、本実施形態では、作用部としてのワイパ突起部303aおよび被作用部としての弁突起部306aは、第1のカム機構322によって構成されており、ワイピング装置217の移動によって第1のカム機構322が作動し、大気開放弁219を開閉するように構成されている。
その結果、大気開放弁219は、ワイピング装置217の移動によって精度良く弁の開閉を実行することができる。
さらに、本実施形態の記録ヘッド吐出特性維持装置320は、動力源からの動力をワイピング装置217の移動する力に変換する第2のカム機構321を備え、第2のカム機構321は、カム部である第1溝カム部301と、ワイピング装置側に設けられたカムフォロアとしてのピン部305とで構成され、第1溝カム部301が回転することにより、第1溝カム部301の回転中心に対してピン部305が接離移動し、これにより、ワイパ基部303が移動するように構成されている。
その結果、ワイピング装置217を精度良く位置決めすることができるので、ワイピング装置217は大気開放弁219の開閉を精度良く実行することができる。
[他の実施形態1]
図22に示すのは、他の実施形態1に係る第2溝カム部である。図22(A)に示すのは平面図であり、図22(B)に示すのは(A)におけるY−Y’断面図である。
図22(A)および(B)に示す如く、第2カムギア400は、第2溝カム部401とカム部213とを備えている。このうち、カム部213については前述したカム部213と同じであるので、ここでは第2溝カム部401を主として説明する。第2溝カム部401は、第1深さの溝部403a、403bと第2深さの溝部406a、406bとを備えている。そして、第2カムギア400の放射方向において、第1深さの溝部403a、403bおよび第2深さの溝部406a、406bは、第1深さの溝部403a、403bと第2深さの溝部406a、406bとの間に設けられている壁部407によって隔てられている。
また、図22(B)に示す如く、第1深さの溝部403a、403bは、第2深さの溝部406a、406bより深くなるように設けられている。そして、図22(A)に示す如く、第2カムギア400の円周方向において、第1深さの溝部403a、403bと第2深さの溝部406a、406bとの間を、滑らかに繋ぐ第1連結傾斜部405aおよび第2連結傾斜部405bが設けられている。
他の実施形態1では、前述した記録ヘッド吐出特性維持装置320において、前述した第1カムギア212に代えて第2カムギア400を用いて以下に説明する。
第2溝カム部401が、図22(A)中、反時計方向へ回動すると、ピン部は、第1の端部402aに度当たる。
このとき、動力を伝達するギアユニット218には、動力伝達を規制する動力伝達規制部(図示せず)が設けられている。動力伝達規制部の一例として、第2カムギア400と同軸に回動し、第2カムギア側にコルク盤を備えた所謂、トルクリミットギアがあり、ばね等の付勢力によって前記トルクリミットギアが第2カムギア400へ付勢されたものがある。即ち、ピン部305と第1の端部402aとの当接によって、第2カムギア400の回動が規制されると、前記トルクリミットギアと第2カムギア400との間が滑り、動力伝達が規制される。
先ず、ピン部305が第1の端部402aと当接した状態では、ワイパ基部303のポジションは0.00mm位置である。この状態から第2溝カム部401が時計方向へ回動すると、ピン部305は、第1深さの溝部403aを移動しながら第1の変位部404aによって第2溝カム部401の放射方向の内側へ移動する。従って、ワイパ基部303のポジションは3.00mm位置へ移動する。
次に、第2溝カム部401がさらに時計方向へ回動すると、ピン部305が、第1連結傾斜部405aを上り第2深さの溝部406aへ移動する。このとき、ピン部305は、ピンばね304のばね力に対抗して基部開口303bへ退避・移動する。そして、ピン部305は、そのまま第2深さの溝部406aを進んだ後、第1深さの溝部403bへ飛び降りるように移動して第2の端部402bに度当たる。このとき、前述した動力伝達規制部が作用して、前記トルクリミットギアが回動し続ける。即ち、ギアユニット218の動力は、吸引ポンプ部281の負圧発生部材283を回動させることができる。また、ピン部305が第1深さの溝部403bへ飛び降りるように移動した際、ピン部305は、ピンばね304のばね力によって基部開口303bから突出・移動する。
続いて、第2溝カム部401が反時計方向へ僅かに回動すると、ピン部305は、第2の変位部404bに案内されて、第2溝カム部401の放射方向の外側へ移動する。従って、ワイパ基部303のポジションは再び0.00mm位置へ移動する。
ここで、第2溝カム部401が時計方向へ回動すると、ピン部305は、第3の端部402cに度当たる。このとき、前述した動力伝達規制部が作用するので、吸引ポンプ部281の負圧発生部材283を回動させることができる。即ち、ワイパ基部303のポジションが0.00mm位置の状態で、吸引ポンプ部281を作動させることができる。
そして、第2溝カム部401が反時計方向へ回動すると、ピン部305は、第1深さの溝部403bから第2連結傾斜部405bへ移動し、第2連結傾斜部405bを上り第2深さの溝部406bまで移動する。このとき、ピン部305は、ピンばね304のばね力に対抗して基部開口303bへ退避・移動する。
またさらに、第2溝カム部401が反時計方向へ回動すると、ピン部305は、そのまま第2深さの溝部406bを進んだ後、第1深さの溝部403aへ飛び降りるように移動して再び第1の端部402aに度当たる。このとき、前述した動力伝達規制部が作用して、前記トルクリミットギアが回動し続ける。即ち、ギアユニット218の動力は、吸引ポンプ部281の負圧発生部材283を回動させる。また、ピン部305が第1深さの溝部403aへ飛び降りるように移動した際、ピン部305は、ピンばね304のばね力によって基部開口303bから突出・移動する。
以上より、前述した第1カムギア212に代えて第2カムギア400を用いた場合、第2溝カム部401は、ピン部305を第2カムギア400の放射方向へ移動させる際、常に、第1変位部および第2変位部によってピン部305を強制的に移動させるので、ワイパばね307(図16参照)のばね力を必要としない。即ち、ワイパばね307(図16参照)を設ける必要がない。
図23(A)〜(F)に示すのは、本発明に係るワイパ基部および第2溝カム部の動作を示す側面図である。また、図24に示すのは、本発明に係る各部の各動作における状態を示すタイミングチャート図である。図23の(A)〜(F)は、図24の動作名(A)〜(F)におけるそれぞれの状態を示した図である。図24の縦軸は、各部材の状態を示し、一方の横軸は、各動作項目を示す。ここで、キャップユニットの位置4.93mmとは記録ヘッドと当接した第2の位置であり、キャップユニットの0.00mm位置とは記録ヘッドと離間した第1の位置である。また、吸引ポンプ部の正転方向は、図23において時計方向であり、逆転方向は、反時計方向である。
先ず、フラッシング動作の一連の動作について説明する。
記録ヘッド106が、主走査方向へ往復移動しながらインク滴をノズル開口列106aから用紙へ向かって吐出することによって、記録が実行される。その記録中または記録終了後に記録ヘッド106は、キャップユニット202と対向する位置まで移動する。この状態が、図23(A)に示す状態である。即ち、図24(A)フラッシング動作に示す如く、キャップユニット202は第1の位置、ワイパ基部303は0.00mm位置、大気開放弁219は開放、吸引ポンプ部281は停止した状態である。この状態で記録ヘッド106からキャップ部内のインク吸収材209へ向かってインクが吐出される。
インクの吐出が終了すると、図23(B)および図24(B)ワイピング動作に示す如く、第2溝カム部401が時計方向へ回動し、キャップユニット202は第1の位置のまま、ワイパ基部303は3.00mm位置、大気開放弁219は閉塞、吸引ポンプ部281は停止のまま、の状態となる。そして、記録ヘッド106が用紙と対向する位置へ移動する際、ノズル開口形成面106bがワイパ当接部302によって払拭される。その後、記録ヘッド106は、主走査方向へ往復移動して再び記録を実行する。
続いて、吸引動作について説明する。
先ず、記録終了後に記録ヘッド106は、キャップユニット202と対向する位置まで移動する。そして、図23(C)および図24(C)キャッピング動作に示す如く、第2溝カム部401およびカム部213が時計方向へ回動し、弁レバー部材306を回動させてキャップユニット202を4.93mm上方へ、即ち、第2の位置へ移動させる。このとき、ワイパ基部303は3.00mm位置、大気開放弁219は閉塞、吸引ポンプ部281は停止のまま、の状態となる。
次に、図23(D)および図24(D)インク吸引動作に示す如く、さらに第2溝カム部401およびカム部213が時計方向へ回動し続ける。このとき、ピン部305は前述したように第2の端部402bと当接すると共に、前述した動力伝達規制部が作用して、前記ギアが回動し続ける。即ち、ギアユニット218の動力が、吸引ポンプ部281の負圧発生部材283を回動させ続ける。従って、キャップ部内に負圧を発生させ、ノズル開口からインクを吸引することができる。このとき、キャップユニット202は第2の位置のまま、大気開放弁219は閉塞のまま、吸引ポンプ部281は正転の状態である。
さらに、図23(E)および図24(E)弁開放動作に示す如く、僅かに第2溝カム部401が反時計方向へ回動する。このとき、前述したように、ピン部305は、第2の変位部404bに案内されて、第2溝カム部401の放射方向の外側へ移動する。従って、ワイパ基部303は再び0.00mm位置へ移動し、大気開放弁219は開放した状態となる。この際、キャップユニット202は第2の位置であり、吸引ポンプ部281は僅かに逆転した後に停止する。
またさらに、図23(F)および図24(F)空吸引動作に示す如く、第2溝カム部401が時計方向へ回動し続ける。このとき、ピン部305は前述したように第3の端部402cと当接すると共に、前述した動力伝達規制部が作用して、前記トルクリミットギアが回動し続ける。即ち、ギアユニット218の動力が、吸引ポンプ部281の負圧発生部材283を回動させ続ける。このとき、大気開放弁219は開放した状態であるので、キャップ部内が負圧になることはない。負圧発生部材283を回動させ続けるのは、キャップ部内のインク吸収材209が保持した廃インクを吸引して廃インクタンク(図示せず)へ送入するためである。尚、キャップユニット202は第2の位置のまま、ワイパ基部303は0.00mm位置のまま、の状態である。
そして、カム部213および第2溝カム部401が反時計方向へ回動して再び(A)の状態を経由して(B)の状態となって、ノズル開口形成面106bをワイパ当接部302で払拭して、記録ヘッド106を再び用紙と対向する位置へ送り出す。
[他の実施形態2]
図25に示すのは、他の実施形態2に係るキャッピング装置の概略平面図である。
ここで、キャップばね以外は、前述した実施形態と同じであるので、符号は同一のものを使用すると共にその説明は省略する。
図25に示す如く、キャッピング装置230は、前述した基体部215とスライダ部205との間にキャップばね411、411、411を3つ備えている。3つのキャップばね411、411、411の配置は、主走査方向Xおよび副走査方向Yに複数並ぶように設けられている。即ち、主走査方向Xまたは副走査方向Yに直列に配置されないように設けられている。従って、キャップユニット202が第2の位置へ移動する際、スライダ部205に設けられた第1の爪部214c、214cおよび第2の爪部214d、214dが記録ヘッド106と当接して、摩擦力が発生してスライダ部205のノズル開口形成面106bに対する姿勢が不安定になる虞がある場合であっても、主走査方向Xおよび副走査方向Yに複数設けられたキャップばね411、411、411の付勢力によって、スライダ部205のノズル開口形成面106bに対する姿勢を安定させることができる。即ち、スライダ部205の姿勢を、ノズル開口形成面106bに対して平行にすることができる。従って、スライダ部内に配設されたキャップ部204の姿勢をもノズル開口形成面106bに対して平行にすることができる。その結果、キャップ部204のキャップ当接部203は、記録ヘッド106のノズル開口形成面106bと隙間なく当接することができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
本発明に係る記録装置の概略を示す全体斜視図 本発明に係る記録装置の概略を示す全体平面図 本発明に係るインク吸引装置を示す斜視図 本発明に係るインク吸引装置を示す平面図 本発明に係る吸引ポンプ部の内部を示す下方斜視図 本発明に係るキャッピング装置の要部拡大斜視図 本発明に係るキャッピング装置の第1の位置を示す側面図 図7における正面断面図 本発明に係るキャッピング装置の動作を示す側面図 図9における正面断面図 本発明に係るキャッピング装置の第2の位置を示す側面図 図11における正面断面図 (A)(B)(C)は本発明に係るキャッピング装置のストロークを示す側面図 本発明に係るキャップユニットの分解斜視図 本発明に係る大気開放弁を示す前方斜視図 本発明に係る大気開放弁を示す後方斜視図 (A)(B)は本発明に係る大気開放弁の動作を示す側面図 (A)(B)は本発明に係る溝カム部を示す平面図および側断面図 (A)〜(F)は本発明に係るワイパ基部および溝カム部の動作を示す側面図 本発明に係る各部の各動作における状態を示すタイミングチャート図 (A)(B)は従来の記録ヘッド吐出特性維持装置を示す斜視図 (A)(B)は他の実施形態1に係る溝カム部を示す平面図および断面図 (A)〜(F)は他の実施形態1に係るワイパ基部および溝カム部の動作を示す側面図 他の実施形態1に係る各部の各動作における状態を示すタイミングチャート図 他の実施形態2に係るキャッピング装置を示す平面図
符号の説明
100 記録装置、101 給紙カセット、102 キャリッジモータ、103 用紙ガイド、104 給送用モータ、105 プラテン、106 記録ヘッド、106a ノズル開口列、106b ノズル開口形成面、107 キャリッジ、110 インク供給チューブ、143 記録部、200 インク吸引装置、202 キャップユニット、203 キャップ当接部、204 キャップ部、204a 引き剥がし爪部、204b 係止突起、204c 脚部、205 スライダ部、206 第1テーパ部、207 スライダリブ、208 第2テーパ部、209 インク吸収材、210 レバー部材、210a 第1レバーアーム、210b 回動軸、210c 第2レバーアーム、210d レバー開口部、211 キャップばね、212 第1カムギア、213 カム部、214 爪部、214a 第1傾斜部、214b 第1爪当接面、214c 第1の爪部、214d 第2の爪部、214e 第2傾斜部、214f 第2爪当接面、215 基体部、215a スライダガイド、215b ワイパガイドリブ、216 押さえ部材、217 ワイピング装置、218 ギアユニット、219 大気開放弁、227 大気開放開口、228 吸引開口、230 キャッピング装置、241 吸引チューブ、242 大気開放チューブ、281 吸引ポンプ部、282 ポンプチューブ、283 負圧発生部材、301 第1溝カム部、301a 第1の溝、301b 第2の溝、301c 連結傾斜部、301d 第1の変位部、301e 第2の変位部、301f 第1の端部、301g 第2の端部、302 ワイパ当接部、303 ワイパ基部、303a ワイパ突起部、303b 基部開口、303c ばね係合部、303d ガイド溝、304 ピンばね、305 ピン部、306 弁レバー部材、306a 弁突起部、306b 弁レバー支軸、307 ワイパばね、308 弁ばね、317 弁体、318 弁開口部、320 記録ヘッド吐出特性維持装置、321 第2のカム機構、322 第1のカム機構、359 スライダ位置規制部、400 第2カムギア、401 第2溝カム部、402a 第1の端部、402b 第2の端部、402c 第3の端部、403a 第1深さの溝部、403b 第1深さの溝部、404a 第1の変位部、404b 第2の変位部、405a 第1連結傾斜部、405b 第2連結傾斜部、406a 第2深さの溝部、406b 第2深さの溝部、407 壁部、411 キャップばね、500 従来の記録ヘッド吐出特性維持装置、501 ワイパ制御部、502 キャップ基部、503 キャップ部材、504 基体部、504a 突起部、505 弁レバー部材、505a 弁突起部、505b 弁レバー支軸、506 弁開口部、507 弁体、508 大気開放弁

Claims (3)

  1. 被記録材にインク滴を吐出する記録ヘッドのインク吐出特性を維持する記録ヘッド吐出特性維持装置であって、
    前記記録ヘッドを封止する位置と、前記記録ヘッドから離間した位置との間を移動可能なキャッピング手段と、
    前記記録ヘッドを払拭するワイパ当接部が設けられているワイパ基部と、
    該ワイパ基部に設けられたワイパ突起部と、
    記キャッピング手段と連通して開閉動作によって大気を送入可能な大気開放弁を構成し、該大気開放弁を閉塞する方向へ付勢されており、該大気開放弁の開閉を切り換える弁レバー部材と、を備え、
    前記ワイパ基部は、前記ワイパ当接部が前記記録ヘッドと接触可能な位置と、前記記録ヘッドと接触しない位置との間を、前記キャッピング手段とは別々に移動可能に設けられており、
    前記キャッピング手段が前記記録ヘッドを封止した状態で、前記接触可能な位置から前記接触しない位置へ前記ワイパ基部が移動する際、前記ワイパ突起部が、前記弁レバー部材と当接し、付勢力に抗して前記弁レバー部材を揺動させて前記大気開放弁を開放し、
    前記キャッピング手段が前記記録ヘッドを封止していない状態で、前記ワイパ基部が前記接触可能な位置へ移動する際、前記ワイパ突起部が前記弁レバー部材から離間する方向へ移動すると共に、前記付勢力によって、前記弁レバー部材が閉塞する方向へ揺動して、前記大気開放弁が閉塞する構成である記録ヘッド吐出特性維持装置。
  2. 請求項1に記載の記録ヘッド吐出特性維持装置において、駆動するカム部と、
    前記ワイパ基部に設けられ、前記カム部と接触するピン部と、を備え、
    前記カム部が回転することにより、該カム部の回転中心に対して前記ピン部が接離移動し、これにより、前記ワイパ基部が、前記接触可能な位置と、前記接触しない位置との間を移動するように構成されていることを特徴とする記録ヘッド吐出特性維持装置。
  3. 記録ヘッドにより被記録材に記録を実行する記録部と、
    該記録部の吐出特性を維持する吐出特性維持部と、を備えた記録装置であって、
    前記吐出特性維持部は、
    請求項1または2に記載された前記記録ヘッド吐出特性維持装置を備えていることを特徴とする記録装置。
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