JP4831347B2 - キャッピング操作機構、メンテナンスユニット、及び液体噴射装置 - Google Patents

キャッピング操作機構、メンテナンスユニット、及び液体噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4831347B2
JP4831347B2 JP2007004425A JP2007004425A JP4831347B2 JP 4831347 B2 JP4831347 B2 JP 4831347B2 JP 2007004425 A JP2007004425 A JP 2007004425A JP 2007004425 A JP2007004425 A JP 2007004425A JP 4831347 B2 JP4831347 B2 JP 4831347B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap member
cap
liquid ejecting
moving
pressing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007004425A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008168527A (ja
Inventor
泰祐 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007004425A priority Critical patent/JP4831347B2/ja
Publication of JP2008168527A publication Critical patent/JP2008168527A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4831347B2 publication Critical patent/JP4831347B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、液体噴射ヘッドに対してノズル開口を囲んだ状態で当接可能に形成されたキャップを移動させるためのキャッピング操作機構、並びに同キャッピング操作機構を備えたメンテナンスユニット及び液体噴射装置に関する。
液体噴射ヘッドに形成された複数のノズルから液体を噴射する液体噴射装置として、例えば、インクジェット式プリンタ(以下、単に「プリンタ」と言う)が知られている。こうしたプリンタにおいては、ノズル内のインクが増粘して生じる目詰まりを予防・修復するために、各種のメンテナンス動作を行うメンテナンスユニットが装備されているのが一般的である。
通常、こうしたメンテナンスユニットは、その構成の一部として液体噴射ヘッドに対応した形状に形成されるとともに内部にインク吸収材が収容されたキャップや、キャップ内部の廃液を吸引排出させる吸引ポンプを備えている。そして、液体噴射ヘッドがホームポジションに移動されて印刷を行わない待機中には、キャップを液体噴射ヘッドのノズル開口を囲うようにして液体噴射ヘッドに当接させることで、乾燥によるインク溶媒の揮発を抑制するようになっている。
このようにインク溶媒の揮発を抑制するためには、キャップが液体噴射ヘッドに当接する必要がある一方で、液体噴射ヘッドがホームポジションに移動する際には、キャップが液体噴射ヘッドに干渉しないように、液体噴射ヘッドの移動経路上からキャップを退避させておく必要がある。そのため、従来、メンテナンスユニットには、こうしたキャップを備えたキャップユニットを液体噴射ヘッドに当接する当接位置とこの当接位置から離間した非当接位置との間で移動させるためのキャッピング操作機構が備えられていた(例えば、特許文献1)。
特開2002−307699号公報
ところが、特許文献1のキャッピング操作機構においては、モータの回転力を複数のカムを組み合わせることでキャップユニットを移動させる仕事に変換していたため、カム等に係る部品点数が多くなり、装置の構成が複雑になっていた。
なお、上記インクジェット式プリンタに限らず、ノズル開口から液体を噴射する液体噴射ヘッドとノズル開口を囲うようにして液体噴射ヘッドに当接可能なキャップとを有する液体噴射装置においては、こうした実情も概ね共通したものとなっている。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構成でキャップを移動させることのできるキャッピング操作機構、並びに同キャッピング操作機構を備えたメンテナンスユニット及び液体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のキャッピング操作機構は、ノズル開口から液体を噴射する液体噴射ヘッドと、該液体噴射ヘッドに対して前記ノズル開口を囲んだ状態で当接可能に形成されたキャップ部材とを有する液体噴射装置に備えられるキャッピング操作機構であって、前記キャップ部材を、前記液体噴射ヘッドに当接可能な位置である当接位置及び該当接位置から離間した非当接位置のうちいずれか一方の位置から他方の位置に向かう第1方向に移動するように付勢する付勢部材と、駆動源から伝達される駆動力に基づき前記第1方向と交差する方向に沿って移動し、その移動の途中で前記キャップ部材に干渉することにより、前記付勢部材の付勢力に抗して前記キャップ部材を前記他方の位置から前記一方の位置に向かう第2方向に移動するように押圧する押圧部材と、前記押圧部材の一方向への移動により前記第2方向に移動した前記キャップ部材を、前記押圧部材による押圧状態を解除された場合に、前記第1方向に向かう前記付勢部材の付勢力に抗して前記一方の位置に保持するとともに、前記押圧部材の他方向への移動により、前記一方の位置での保持を解除する保持機構を備える。
この構成によれば、付勢部材によって液体噴射ヘッドに当接可能な位置である当接位置及びこの当接位置から離間した非当接位置のうちいずれか一方の位置から他方の位置に向かう第1方向に移動するように付勢されたキャップ部材を、前記第1方向と交差する方向に沿って移動する押圧部材によって移動させることができるため、簡易な構成でキャップを移動させることができる。
また、押圧部材に押圧されて移動したキャップ部材を、押圧部材による押圧状態を解除された場合に、保持機構によって付勢部材の付勢力に抗して一方の位置に保持することができる。
また、本発明のキャッピング操作機構において、前記保持機構は前記キャップ部材の一部が係合するガイド溝を備え、該ガイド溝は、前記キャップ部材が前記付勢部材の付勢力に基づき前記第1方向に移動するときに前記キャップ部材の一部が係合する第1方向案内部と、前記キャップ部材が前記押圧部材の押圧力に基づき前記第2方向に移動するときに前記キャップ部材の一部が係合する第2方向案内部と、前記第1方向案内部の前記第2方向側の端部と前記第2方向案内部の前記第2方向側の端部との間を前記第1方向側に凹状をなして連絡するように形成され、前記キャップ部材が前記押圧部材による押圧状態を解除されて前記付勢部材の付勢力に基づき前記第1方向に移動しようとするときに前記キャップ部材の一部が前記第1方向への移動を規制された状態で係合する保持凹部とを含む。
この構成によれば、キャップ部材が押圧部材の押圧力に基づいて移動するときに、キャップ部材の一部が第1方向案内部又は第2方向案内部に係合案内される。また、保持凹部は第1方向案内部の第2方向側の端部と第2方向案内部の第2方向側の端部との間を第1方向側に凹状をなして連絡するように形成されているため、簡易な構成でキャップ部材を連続的に移動させることができる。
また、本発明のメンテナンスユニットは、ノズル開口から液体を噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置に備えられるメンテナンスユニットであって、前記液体噴射ヘッドに対して前記ノズル開口を囲んだ状態で当接可能に形成されたキャップ部材と、上記キャッピング操作機構とを備える。
この構成によれば、上記キャッピング操作機構と同様の作用効果が得られる。
また、本発明の液体噴射装置は、ノズル開口から液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドに対して前記ノズル開口を囲んだ状態で当接可能に形成されたキャップ部材と、上記キャッピング操作機構とを備える。
この構成によれば、上記キャッピング操作機構又は上記メンテナンスユニットと同様の作用効果が得られる。
(第1の実施形態)
以下、本発明をインクジェット式プリンタ(以下、単にプリンタという)に具体化した第1の実施形態を図1〜図9に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の液体噴射装置としてのプリンタ11は、略箱状をなす本体ケース12を備えている。本体ケース12内の下部には、その長手方向(図1において左右方向となる主走査方向)に沿って延びるようにプラテン13が設けられている。プラテン13は、ターゲットとしての用紙Pを支持する支持台であり、紙送りモータ14の駆動力に基づいて用紙Pを主走査方向と直交する副操作方向(図1において前後方向)に沿って給送するようになっている。
本体ケース12内においてプラテン13の上方には棒状のガイド軸15が架設されるとともに、ガイド軸15にはキャリッジ16が移動可能に挿通支持されている。また、本体ケース12の内側面においてガイド軸15の両端部と対応する位置には、駆動プーリ17及び従動プーリ18が回転自在に支持されている。駆動プーリ17にはキャリッジ16を往復移動させる際の駆動源となるキャリッジモータ19が連結されるとともに、これら一対のプーリ17,18間には、キャリッジ16を固定支持したタイミングベルト20が掛装されている。したがって、キャリッジ16はガイド軸15にガイドされながら、キャリッジモータ19の駆動によりタイミングベルト20を介して主走査方向に移動可能となっている。
キャリッジ16の下面側には、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド21が設けられている。そして、図2に示すように、この記録ヘッド21の下面にて構成されるノズル形成面21aには、複数のノズル開口22が、前後方向に沿う複数列(図2では5列)のノズル列22A,22B,22C,22D,22Eを形成するようにして左右方向へ一定の間隔をおいて形成されている。ちなみに、本実施形態では、図2において最右端に位置するノズル列22Eが白黒印刷用のブラックインクを噴射するノズル開口22にて形成され、それ以外の各ノズル列22A〜22Dがカラー印刷用のカラーインクを噴射するノズル開口22にて形成されている。
また、キャリッジ16上には記録ヘッド21に対してインクを供給するための複数(本実施形態の場合は5つ)のインクカートリッジ23が着脱可能に装着されている。これらの各インクカートリッジ23は記録ヘッド21のノズル形成面21aに形成された各ノズル列22A〜22Eと個別に対応するものであり、記録ヘッド21内に形成された図示しないインク流路を介して対応するノズル列22A〜22Eの各ノズル開口22にインクを個別供給する構成とされている。ちなみに、本実施形態では、図1において最右端に位置するインクカートリッジ23には白黒印刷用のブラックインクが収容され、それ以外の各インクカートリッジ23にはカラー印刷用の各色カラーインクが各々収容されている。
本体ケース12の一端部(図1では右端部)、すなわち、用紙Pが至らない非印刷領域には、プリンタ11の電源オフ時や記録ヘッド21をメンテナンスする場合にキャリッジ16の待機場所となるホームポジションHPが設けられている。そして、キャリッジ16がホームポジションHPに配置されたときの下方となる位置には、インクが増粘して生じる各ノズル開口22の目詰まりを予防・修復するためのメンテナンスユニット24が設けられている。
次に、メンテナンスユニット24の要部について、図3〜図9に従って説明する。
図3及び図4に示すように、メンテナンスユニット24は、本体ケース12内におけるホームポジションHPの下部に図示しないブラケットを介して支持されるキャップユニット25を備えている。キャップユニット25は上側が開口した略矩形箱状をなすホルダ部材26(図6参照)を有しており、このホルダ部材26内にキャップ部材27(図7(a)(b)参照)が収容されている。ホルダ部材26の後方には後側フレーム28aが、ホルダ部材26の前方には前側フレーム28bが、それぞれブラケットを介して本体ケース12に支持されている。後側フレーム28aには、正逆回転可能な駆動モータ(駆動源)29が取り付けられている。そして、駆動モータ29の出力軸(図示略)の先端には、歯付きプーリ30が動力伝達可能に接続されている。
また、ホルダ部材26の上方域には、後側フレーム28aから前側フレーム28bへ向けて略水平方向に延設された送り部材としてのリードスクリュ31が2本、左右方向に離間して平行をなすように配置されている。両リードスクリュ31の各後端部には歯付きプーリ32が各々装着され、各歯付きプーリ32と駆動モータ29の出力軸に接続された歯付きプーリ30との間には無端状のピニオンベルト33が掛装されている。また、両リードスクリュ31の各前端部は前側フレーム28bに回転自在に支持されている。したがって、駆動モータ29が回転することによる駆動力の発生に伴い、両リードスクリュ31は各々の軸線Sを中心に同じ方向へ同期回転する構成とされている。
両リードスクリュ31は、その長手方向における前端側と後端側の外周面にピッチの大きさが比較的小さい第1送りねじ部31aを有するとともに、その長手方向における略中央部の外周面にピッチの大きさが比較的大きい第2送りねじ部31bを有している。また、両リードスクリュ31には、その軸線S方向に沿って押圧部材としての移動部材34がそれぞれ螺合されている。
両移動部材34は、それぞれリードスクリュ31に対する螺合部位となる筒状部35を有しており、各筒状部35を介して各々対応するリードスクリュ31に支持されている。また、移動部材34の筒状部35からは、平板状をなすカム部36が略三角形状に形成された先端を下側に向けるようにして延設されている。このカム部36の斜状をなす下端面のうち前側の端面は、筒状部35の前端側から後端側にかけて斜め下方に向けて延びる、換言すると、移動部材34の移動方向に対して斜めに交差するカム面としての第1カム面36aとなっている。また、カム部36の斜状をなす下端面のうち後側の端面は、第1カム面36aの後端から筒状部35の後端よりも更に後方に向かって第1カム面36aと鋭角をなすように延びる(すなわち、斜め上方に向けて延びる)、同じくカム面としての第2カム面36bとなっている。
また、両移動部材34は、図5に示すように、リードスクリュ31に対する螺合部位となる筒状部35の一部に孔37が径方向に貫通形成され、その孔37内に係合部としてのピン38が嵌入されている。そして、各筒状部35内において、各ピン38の先端はリードスクリュ31の第1送りねじ部31a及び第2送りねじ部31b間に亘って螺旋状に連続形成されたねじ溝39に係合されている。したがって、このピン38がリードスクリュ31の回転時にねじ溝39に係合案内されることにより、両移動部材34は左右一対となって、両リードスクリュ31の軸線S方向に沿って進退移動する構成とされている。
具体的には、ピン38を係合案内するねじ溝39のピッチの大きさがリードスクリュ31の軸線S方向の途中で変化しているため、リードスクリュ31の回転速度は一定でも、両移動部材34はねじ溝39のピッチの大きさの変化に伴い移動速度が変わる構成とされている。すなわち、両移動部材34は、ピッチの大きさが比較的小さい第1送りねじ部31aでは移動速度が遅く、ピッチの大きさが比較的大きい第2送りねじ部31bでは移動速度が速くなる。
ちなみに、本実施形態では、駆動モータ29が正転駆動した場合に、両リードスクリュ31が正転方向へ回転し、両移動部材34は後側フレーム28a側から前側フレーム28b側へと前進移動するように構成されている。その一方、駆動モータ29が逆転駆動した場合には、両リードスクリュ31が逆転方向へ回転し、両移動部材34は前側フレーム28b側から後側フレーム28a側へと後退移動するように構成されている。
図6に示すように、ホルダ部材26の内底面における左右方向の略中央には、付勢手段としてのコイルばね40(図3及び図4参照)の下端を固定するための円盤形状の固定凸部41が形成されている。その一方、図7(a)に示すように、キャップ部材27の下面の略中央には、ホルダ部材26側の固定凸部41に下端が固定されたコイルばね40の上端を固定するための固定凸部42が形成されている。すなわち、キャップ部材27はホルダ部材26内に配置された状態でコイルばね40を介してホルダ部材26に支持されている。
また、コイルばね40は、キャップ部材27を、記録ヘッド21から下方に離間した非当接位置から各ノズル開口22を囲んだ状態で記録ヘッド21に当接することでノズル形成面21aを封止可能な当接位置に向かって移動するように付勢している。すなわち、キャップ部材27が非当接位置から当接位置に向かって移動する方向(本実施形態では下降方向)を第1方向、キャップ部材27が当接位置から非当接位置に向かって移動する方向(本実施形態では上昇方向)を第2方向とすると、図3及び図4において、キャップ部材27はコイルばね40によって第1方向に付勢されることにより、当接位置に保持されている。
図6に示すように、ホルダ部材26の内底面において、固定凸部41よりも前側となる一箇所には、矩形状をなす前側挿通孔43が一つ形成されるとともに、固定凸部41よりも後側において左右に離間した二箇所には、矩形状をなす後側挿通孔44が左右一つずつ形成されている。各挿通孔43,44の左右両縁からは案内壁45がそれぞれ立設され、各対の左右両案内壁45の上端間にはストッパ壁46が各々架設されている。そして、ホルダ部材26の側壁のうち、前側挿通孔43の前縁と対応する側壁部分には、ストッパ壁46の下面から前側挿通孔43内まで至るスリット47が上下方向に延びるように形成されている。
また、ホルダ部材26の内底面において固定凸部41の左右両側となる二箇所には、長方形状をなす貫通孔48が左右一つずつ形成されている。そして、ホルダ部材26の側壁のうち、固定凸部41から見て各貫通孔48よりも左右方向で外側となる側壁部分には、コイルばね40の付勢力に抗してキャップ部材27を非当接位置に保持するための保持機構50がそれぞれ設けられている。この保持機構50の具体的構成については後述する。
図7(a)(b)に示すように、キャップ部材27にはホルダ部材26の前側挿通孔43及び後側挿通孔44とそれぞれ対応する位置に、断面略L字形状の前側脚部51及び後側脚部52がそれぞれ形成されている。具体的には、各脚部51,52は、キャップ部材27の下面から下方へ延設されるとともに、前側脚部51の下端からは前方に、2つの後側脚部52の下端からは後方に、それぞれ係止部53が突設された態様となっている。
ここで、各脚部51,52は、その左右方向幅が各々対応する各挿通孔43,44の左右方向幅よりも短く設定されている。また、係止部53の部分を含む前後方向長さで見た場合、前側脚部51の前後方向長さは対応する前側挿通孔43の前後方向長さと略同一に設定されるとともに、後側脚部52の前後方向長さは対応する後側挿通孔44の前後方向長さよりも若干短く設定されている。そして、キャップ部材27は、前側脚部51及び後側脚部52をホルダ部材26の前側挿通孔43及び後側挿通孔44にそれぞれ挿通させた状態でホルダ部材26内に配置されている。したがって、キャップ部材27は前後方向、左右方向及び上下方向に所定の可動域を有し、各脚部51,52の係止部53がストッパ壁46に下側から当接した場合に、コイルばね40の付勢力に基づいた上方への移動が規制されるようになっている。
また、キャップ部材27の上面側には、図7(b)に示すように、記録ヘッド21のノズル形成面21aに形成された各ノズル列22A,22B,22C,22D,22Eと各別に対応する複数(本実施形態では5つ)の矩形環状をなすシール部54が形成されている。そして、各シール部54の内側に凹設された各キャップ小室(図示略)内にはインク吸収材55がそれぞれ収納され、各ノズル列22A〜22Eのノズル開口22から吐出されたインクを吸収保持するようになっている。
図7(a)に示すように、キャップ部材27の左右両側壁外面からは受圧凸部56が水平方向へ各々突出形成されている。各受圧凸部56は、キャップ部材27がコイルばね40によって第1方向(上方)に付勢された状態において、両移動部材34がリードスクリュ31の長手方向に沿って略水平方向に直線移動(進退移動)した場合に、各移動部材34におけるカム部36の第1カム面36a及び第2カム面36bと干渉する位置に配置されている。すなわち、移動部材34におけるカム部36の第1カム面36a及び第2カム面36bは、キャップ部材27の移動方向(上下方向)及び移動部材34の移動方向(前後方向)に対して斜めに交差する態様となっている。
したがって、例えば図4に示す状態から両移動部材34が前進移動した場合には、移動部材34のカム部36がコイルばね40の付勢力に抗してキャップ部材27の受圧凸部56を下方へ押圧し、キャップ部材27が当接位置から非当接位置へと移動されるようになっている。すなわち、移動部材34は駆動モータ29から伝達される駆動力に基づいて第1方向と交差する方向に沿って直線移動し、その直線移動の途中でキャップ部材27に干渉することにより、コイルばね40の付勢力に抗してキャップ部材27を第2方向に移動するように押圧する構成とされている。
また、キャップ部材27の前側壁からは、インク排出チューブ(図示略)の上流端を接続するための筒部57が複数(本実施形態では5つ)、各キャップ小室と各別に対応するようにそれぞれ突設されている。筒部57に接続されたインク排出チューブの下流側は、図示しない吸引ポンプ内に引き込まれている。そして、キャップ部材27が当接位置において、シール部54の密着作用によってノズル形成面21aを封止した状態で吸引ポンプが駆動された場合には、各インク排出チューブを介して対応するキャップ小室内から廃インクが吸引され、本体ケース12内の下部に設けられた図示しない廃インクタンクに排出されるようになっている。
一方、キャップ部材27の後側壁からは、大気チューブ(図示略)の上流端を接続するための筒部58が複数(本実施形態では5つ)、各キャップ小室と各別に対応するようにそれぞれ突設されている。筒部58に接続された大気チューブの下流端は、図示しない大気開放弁にそれぞれ接続されている。そして、大気開放弁が開弁された場合には、各大気チューブを介して対応するキャップ小室内が大気開放されるようになっている。
また、図7(a)(b)に示すように、キャップ部材27の下面において左右の各受圧凸部56の基端と対応する二箇所からは直方体形状をなす垂下部59が下方に向けて延設されており、各垂下部59の左右各側面の下端からは円柱形状の係合凸部60が突設されている。すなわち、左側の垂下部59においては左側面から係合凸部60が左水平方向へ突設されるとともに、右側の垂下部59においては右側面から係合凸部60が右水平方向へ突設されている。そして、キャップ部材27は、その上下移動の途中において、各垂下部59の係合凸部60(キャップ部材27の一部)が前述した保持機構50に係合するようになっている。
図6及び図8に示すように、保持機構50は、キャップ部材27の係合凸部60を係合して所定方向へ案内可能なガイド溝61を有している。ガイド溝61は、キャップ部材27がコイルばね40の付勢力により第1方向となる上方へ移動するときに係合凸部60が係合する第1方向案内部62と、キャップ部材27がコイルばね40の付勢力に抗して第2方向となる下方へ移動するときに係合凸部60が係合する第2方向案内部63とを有している。
第1方向案内部62及び第2方向案内部63は、第2方向案内部63の方が第1方向案内部62の前側に位置するように設けられている。そして、第1方向案内部62において第2方向側の端部となる下端部と、第2方向案内部63において第2方向側の端部となる下端部との間が、第1方向側となる上方側に凹状をなすことによりキャップ部材27の係合凸部60をコイルばね40の付勢力に基づき係止保持可能な保持凹部64によって連絡されている。
図8に示すように、第2方向案内部63は、その前側が複数(本実施形態では3つ)の斜状をなすガイド部63a,63b,63cが上下方向にジグザグ状に連続形成された構成をしている。すなわち、上から下へ順次に、ガイド溝61における最も前側上方位置から後側下方へ向けて斜状に延びる第1ガイド部63a、この第1ガイド部63aの下端から前側下方へ向けて斜状に延びる第2ガイド部63b、この第2ガイド部63bの下端から後側下方へ向けて斜状に延びる第3ガイド部63cが連続形成されている。また、第2方向案内部63の後側は、斜状をなす第4ガイド部63dを形成している。
また、保持凹部64は、その上側にガイド部64a,保持部64b,ガイド部64cが連続形成されるとともに、その下側にガイド部64d,64eが形成されている。すなわち、保持凹部64の上側には、前側において斜状をなすガイド部64a、後側において斜状をなすガイド部64c、ガイド部64aとガイド部64cとの間において水平をなす保持部64bが連続形成されている。また、保持凹部64の下側には、前側において斜状をなすガイド部64dと後側において斜状をなすガイド部64eとが連続形成されている。
そして、キャップ部材27が非当接位置へと移動された場合には、左側の係合凸部60がホルダ部材26の左側に設けられたガイド溝61に、右側の係合凸部60がホルダ部材26の右側に設けられたガイド溝61に、それぞれ係合するようになっている。なお、図6に示すように、両ガイド溝61は左右方向に所定の幅(溝の深さ)を有しており、キャップ部材27が当接位置から第2方向(下方)に移動された場合には、各係合凸部60が対応するガイド溝61の第2方向案内部63における第1ガイド部63a又は第2ガイド部63b又は第4ガイド部63dに当接する。
具体的には、移動部材34がキャップ部材27を押圧する際に、係合凸部60はカム部36の第1カム面36aに押されて前側に向かって斜め下方に移動するが、係合凸部60が第2ガイド部63bに当接すると、第2ガイド部63bに案内されて下方に移動する。このとき、係合凸部60が前側にずれた場合には、第1ガイド部63aによって第2ガイド部63bに案内される。また、移動部材34の速度が遅い場合は、係合凸部60はコイルばね40の付勢力によってほぼ真下に進み、第4ガイド部63dに当接する。その後、係合凸部60は第3ガイド部63cに案内されて、ガイド溝61の最下方位置に係合案内される態様となっている。
なお、キャップ部材27が当接位置にあるとき、係合凸部60は第4ガイド部63dの上方域に位置しているため、キャップ部材27が移動部材34に押圧されて下方に移動した場合に、係合凸部60が第2方向案内部63に係合されることはない。
以上のように構成された本実施形態のプリンタ11においては、コイルばね40と、リードスクリュ31と、キャップ部材27を押圧する移動部材34と、キャップ部材27の一部である係合凸部60が係合するガイド溝61を備えた保持機構50とでキャッピング操作機構が構成されている。
次に、以上のように構成されたキャッピング操作機構の作用について説明する。
プリンタ11による印刷開始前には、キャリッジ16はホームポジションHPに配置され、記録ヘッド21のノズル形成面21aはシール部54の密着作用によりキャップ部材27によって封止されている。このとき、キャップ部材27は図3及び図4に示すように、コイルばね40の付勢力により、記録ヘッド21に当接する当接位置に保持されている。
そして、プリンタ11による印刷開始に先だって、駆動モータ29が正転駆動されると、両リードスクリュ31が正転方向へ回転し、両移動部材34が前進移動を開始する。両移動部材34が前進移動してそれぞれのカム部36の第1カム面36aがコイルばね40の付勢力に抗してキャップ部材27の受圧凸部56を押圧し、キャップ部材27を当接位置から非当接位置に向かう第2方向(下方)に移動させる。このとき、キャップ部材27の両係合凸部60はそれぞれホルダ部材26に設けられた保持機構50の第2方向案内部63に係合案内される。
そして、キャップ部材27の両受圧凸部56が第1カム面36aの下端を通過すると、両係合凸部60は第3ガイド部63cにおける第2方向側の端部(すなわち、下端部)から保持凹部64内に係入する。具体的には、移動部材34による押圧が解除されることにより、コイルばね40の付勢力によって両係合凸部60が上方向に移動し、保持凹部64のガイド部64a及びガイド部64dに案内されて、保持部64bに係合保持される。
この状態から更に移動部材34が前進すると、キャップ部材27の両受圧凸部56は第1カム面36aから離間するが、キャップ部材27の両係合凸部60は、それぞれ保持凹部64内にコイルばね40の付勢力により押し付けられるようにして係合しているため、非当接位置に保持されたままとなる。すなわち、キャップ部材27は移動部材34のカム部36による押圧状態を解除されて、コイルばね40の付勢力に基づいて第1方向(上方)に移動しようとするが、係合凸部60が上側に凹状をなす保持凹部64に係合されることで、第1方向への移動を規制された状態となる。
以上説明したように、移動部材34がリードスクリュ31の長手方向に沿って直線移動する途中でキャップ部材27の一部(係合凸部60)に干渉することにより、図9に示すように、キャップ部材27が記録ヘッド21の移動経路上から退避された状態となる。この後、キャリッジ16がキャップ部材27と干渉することなくホームポジションHPから印刷領域に移動されて、用紙Pに対する印刷が行われる。
次に、プリンタ11の用紙Pに対する印刷が終了した場合には、印刷時にガイド軸15に沿って印刷領域を往復移動していたキャリッジ16がホームポジションHPまで移動して停止させられる。続いて駆動モータ29が逆転駆動されると、両リードスクリュ31が逆転方向へ回転し、両移動部材34が後退移動を開始する。両移動部材34が後退移動してそれぞれのカム部36の第2カム面36bがキャップ部材27の両受圧凸部56を押圧すると、キャップ部材27の両係合凸部60が後側に向かって斜め下方に押されるため、ガイド部64c及びガイド部64eに案内されながら、それぞれ保持凹部64内の後端側に向かって移動される。
そして、キャップ部材27の両受圧凸部56が第2カム面36bの下端を通過すると、両係合凸部60は第1方向案内部62に係合される。この状態から更に移動部材34が後退移動すると、図8に点線矢印で示すように、キャップ部材27は両係合凸部60が第1方向案内部62に係合案内されながら、コイルばね40の付勢力によって第1方向(上方)に移動される。そして、移動部材34によるキャップ部材27の押圧状態が解除されると、キャップ部材27はコイルばね40の付勢力によって当接位置まで移動してノズル形成面21aを封止する。
なお、プリンタ11が工場から出荷されて初めて使用される場合や、インクカートリッジ23が交換された場合、あるいは、ノズル開口22からのインクの吐出不良が生じた場合などには、ノズル形成面21aがキャップ部材27によって封止された状態において、吸引クリーニングが行われる。すなわち、吸引ポンプが駆動されることにより、各キャップ小室内に負圧が生じ、記録ヘッド21のインク流路内のインクがキャップ小室内に吸引排出されるとともに、キャップ小室内から廃インクが各インク排出チューブを介して廃インクタンクに排出される。
また、この吸引クリーニングの後、大気開放弁が開弁されると、キャップ部材27の筒部58に接続された大気チューブを介してキャップ小室内が大気開放され、キャップ小室内の負圧が解消される。キャップ小室内が大気開放された後には、キャップ部材27はコイルばね40の付勢力によって当接位置に保持されることになるため、移動部材34の押圧によって操作可能となる。
上記説明した第1の実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、コイルばね40によって非当接位置から当接位置に向かう第1方向に移動するように付勢されたキャップ部材27を、直線移動する移動部材34によって移動させることができるため、簡易な構成でキャップ部材27を移動させることができる。また、移動させるのはキャップ部材27だけでよいので、キャップユニット25を移動させるよりも小さな力でキャッピング操作を行うことができる。
(2)上記実施形態では、移動部材34はリードスクリュ31の回転時にリードスクリュ31の長手方向に沿って直線移動することから、簡易な構成で移動部材34を移動させることができる。
(3)上記実施形態では、移動部材34がキャップ部材27を押圧して移動させる際に、カム部36のカム面36a,36bを介して移動部材34とキャップ部材27とが摺動するため、簡易な構成でキャップ部材27を滑らかに移動させることができる。
(4)上記実施形態では、移動部材34に押圧されて移動されたキャップ部材27を、移動部材34による押圧状態を解除された場合に、保持機構50の保持凹部64によってコイルばね40の付勢力に抗して非当接位置に保持することができる。したがって、キャップ部材27が非当接位置に移動された後、駆動モータ29を停止させなくても、駆動モータ29に不要な負荷をかけることなく、キャップ部材27を当接位置に保持しておくことができる。
(5)上記実施形態では、キャップ部材27が移動部材34の押圧力に基づいて移動するときに、キャップ部材27の係合凸部60は第2方向案内部63又は第1方向案内部62に係合案内される。また、保持凹部64は第2方向案内部63の第3ガイド部63cの下端と第1方向案内部62の下端との間を連絡するように形成されている。そのため、第2方向案内部63から保持凹部64を経由して第1方向案内部62へと、簡易な構成でキャップ部材27を連続的に移動させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明に係る第2の実施形態について、図10〜図13に基づいて説明する。なお、この実施形態も先の第1の実施形態と同様、本発明に係る液体噴射装置をインクジェット式プリンタに具体化したものであるので、以下では第1の実施形態と相違する部分について主に説明する。
図10及び図11に示すように、本実施形態は、メンテナンスユニット24におけるホルダ部材26Aには保持機構50が設けられていない点が、第1の実施形態と異なっている。また、両リードスクリュ31に螺合された移動部材34Aは、図10に示すように、筒状部35から下側に延びるカム部36において、移動部材34Aの移動方向に対して斜めに交差する第1カム面36aの下端よりも後端側に延設された部分の下端面が、移動部材34Aの移動方向と平行をなす第2カム面36cとなっている。
また、図12(a)(b)に示すように、本実施形態のキャップ部材27Aには、第1の実施形態におけるキャップ部材27とは異なり、その下面において左右両端から直方体形状をなして下方に延設された垂下部59及びガイド溝61に係合案内される係合凸部60が設けられていない。そして、本実施形態においては、キャップ部材27Aを付勢するコイルばね40と、リードスクリュ31と、キャップ部材27Aを押圧する移動部材34Aとでキャッピング操作機構が構成されている。
次に、以上のように構成された本実施形態のキャッピング操作機構の作用について説明する。
プリンタ11による印刷開始前には、キャリッジ16はホームポジションHPに配置され、記録ヘッド21のノズル形成面21aはキャップ部材27Aによって封止されている。このとき、キャップ部材27Aは図10に示すように、コイルばね40の付勢力により、記録ヘッド21に当接する当接位置に保持されている。
そして、プリンタ11による印刷開始に先だって、駆動モータ29が正転駆動されると、両移動部材34Aが前進移動してそれぞれのカム部36の第1カム面36aがコイルばね40の付勢力に抗してキャップ部材27Aの受圧凸部56を押圧し、キャップ部材27Aを当接位置から非当接位置に向かう第2方向に移動させる。そして、キャップ部材27Aの両受圧凸部56が第1カム面36aの下端を通過すると、両受圧凸部56は第2カム面36cに摺接した状態となる。すなわち、キャップ部材27Aはコイルばね40の付勢力に基づいて第1方向に移動しようとするが、キャップ部材27Aは移動部材34Aの第2カム面36cに摺接することで、第1方向への移動を規制された状態となり、非当接位置に保持される。
以上説明したように、移動部材34Aがリードスクリュ31の長手方向に沿って直線移動する途中でキャップ部材27Aに干渉することにより、図13に示すように、キャップ部材27Aが記録ヘッド21の移動経路上から退避された状態となる。この後、キャリッジ16がキャップ部材27Aと干渉することなくホームポジションHPから印刷領域に移動されて、用紙Pに対する印刷が行われる。
次に、プリンタ11の用紙Pに対する印刷が終了した場合には、印刷時にガイド軸15に沿って印刷領域を往復移動していたキャリッジ16がホームポジションHPまで移動して停止させられる。続いて駆動モータ29が逆転駆動されると、両移動部材34Aが後退移動を開始する。両移動部材34Aが後退移動して、キャップ部材27Aの両受圧凸部56が第2カム面36cを通過して第1カム面36aに押圧された状態になると、キャップ部材27Aはコイルばね40の付勢力によって第1方向に移動される。そして、移動部材34Aによるキャップ部材27Aの押圧状態が解除されると、キャップ部材27Aはコイルばね40の付勢力によってノズル形成面21aを封止する。
以上説明した第2の実施形態によっても、上述した(1)〜(3)に加えて、以下の効果を得ることができる。
(6)上記実施形態では、移動部材34Aに押圧されて移動されたキャップ部材27Aを、移動部材34Aの移動方向と平行をなす第2カム面36cによってコイルばね40の付勢力に抗して非当接位置に保持することができる。したがって、保持機構50を備えることなく、キャップ部材27Aが非当接位置に移動された後、駆動モータ29を停止させなくても、駆動モータ29に不要な負荷をかけることなく、キャップ部材27Aを当接位置に保持しておくことができる。
なお、上記各実施形態は、以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記各実施形態において、キャップ部材27,27Aがコイルばね40以外の付勢部材によって付勢されるようにしてもよい。
・上記各実施形態においては、キャップ部材27,27Aを付勢するコイルばね40を複数設けてもよい。
・上記各実施形態において、リードスクリュ31を垂直に立設させて、移動部材34,34Aが上下方向に移動することでキャップ部材27,27Aを上下方向に移動させるようにしてもよい。この場合には、移動部材34,34Aはカム面36a,36b,36cを備えなくてもよい。
・上記各実施形態において、移動部材34,34Aが備えていたカム面36a,36b,36cを、キャップ部材27,27Aが備えるようにしてもよい。
・上記各実施形態では、移動部材34,34Aとキャップ部材27,27Aとの間に、例えばカム面36a,36b,36cの摩耗防止のための部材などを介在させるようにしてもよい。
・上記各実施形態において、ノズルが横向きに開口されている場合には、キャップ部材27,27Aを横方向に移動させるようにしてもよい。
・上記各実施形態において、移動部材34,34Aの第1カム面36aは、キャップ部材27,27Aの移動方向及び移動部材34,34Aの移動方向に対して斜めに交差する態様となっていればよく、例えば円弧形状をなすように形成されてもよい。
・上記各実施形態において、コイルばね40がキャップ部材27,27Aを当接位置(他方の位置)から非当接位置(一方の位置)に向かう方向に移動するように付勢するようにしてもよい。この場合には、移動部材34,34Aが移動することでコイルばね40の付勢力に抗してキャップ部材27,27Aを非当接位置から当接位置に移動させるようにすればよい。
・上記各実施形態においては、移動部材34,34Aのピン38がリードスクリュ31の送りねじ部31a,31bに係合案内される以外の構成によって移動部材34,34Aが直線移動するようにしてもよい。例えば、移動部材34,34Aが固定された棒状の部材が前後方向に移動されることによって移動部材34,34Aが直線移動するようにしてもよい。
・上記各実施形態においては、メンテナンスユニット24がキャップユニット25及びキャッピング操作機構のみを備える構成としているが、ノズル形成面21aに付着しているインクを払拭するためのワイパ部材等を併せて備えるようにしてもよい。
・上記各実施形態において、キャップ部材27,27Aは、ノズル開口22を囲んだ状態で記録ヘッド21に当接可能に形成された構成であれば、必ずしも矩形環状をなすシール部54がノズル形成面21aに下側から当接する構成でなくてもよい。例えば、記録ヘッド21の側面全周にシール部が当接することで、記録ヘッド21の下面全体を覆うように構成されたキャップ部材を用いてもよい。
・上記各実施形態においては、本発明に係る液体噴射装置をインクジェット式プリンタに適用する場合について説明したが、こうしたプリンタに限らない他の液体噴射装置にも本発明は同様に適用することができる。例えば、ファクシミリや複写機等に用いられる印刷装置や、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ、あるいは面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、更には精密ピペットとしての試料噴射装置等であってもよい。
実施形態におけるインクジェット式プリンタの斜視図。 実施形態における記録ヘッドの底面図。 第1の実施形態におけるメンテナンスユニットにおいて、キャップ部材が当接位置に移動された状態を示す斜視図。 図3に示すメンテナンスユニットの側面図。 リードスクリュと移動部材の筒状部の係合状態を示す断面図。 第1の実施形態におけるホルダ部材の斜視図。 (a)及び(b)は、第1の実施形態におけるキャップ部材の斜視図。 第1の実施形態における保持機構の要部断面図。 第1の実施形態におけるメンテナンスユニットにおいて、キャップ部材が非当接位置に移動された状態を示す側面図。 第2の実施形態におけるメンテナンスユニットにおいて、キャップ部材が当接位置に移動された状態を示す側面図。 第2の実施形態におけるホルダ部材の斜視図。 (a)及び(b)は、第2の実施形態におけるキャップ部材の斜視図。 第2の実施形態におけるメンテナンスユニットにおいて、キャップ部材が非当接位置に移動された状態を示す側面図。
符号の説明
S…軸線、11…液体噴射装置としてのプリンタ、21…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、22…ノズル開口、24…メンテナンスユニット、25…キャップユニット、27,27A…キャップ部材、29…駆動源としての駆動モータ、31…キャッピング操作機構を構成する送り部材としてのリードスクリュ、31a,31b…送りねじ部、34,34A…キャッピング操作機構を構成する押圧部材としての移動部材、36a,36b,36c…カム面、38…係合部としてのピン、40…キャッピング操作機構を構成する付勢部材としてのコイルばね、50…キャッピング操作機構を構成する保持機構、61…ガイド溝、62…第1方向案内部、63…第2方向案内部、64…保持凹部。

Claims (4)

  1. ノズル開口から液体を噴射する液体噴射ヘッドと、該液体噴射ヘッドに対して前記ノズル開口を囲んだ状態で当接可能に形成されたキャップ部材とを有する液体噴射装置に備えられるキャッピング操作機構であって、
    前記キャップ部材を、前記液体噴射ヘッドに当接可能な位置である当接位置及び該当接位置から離間した非当接位置のうちいずれか一方の位置から他方の位置に向かう第1方向に移動するように付勢する付勢部材と、
    駆動源から伝達される駆動力に基づき前記第1方向と交差する方向に沿って移動し、その移動の途中で前記キャップ部材に干渉することにより、前記付勢部材の付勢力に抗して前記キャップ部材を前記他方の位置から前記一方の位置に向かう第2方向に移動するように押圧する押圧部材と
    前記押圧部材の一方向への移動により前記第2方向に移動した前記キャップ部材を、前記押圧部材による押圧状態を解除された場合に、前記第1方向に向かう前記付勢部材の付勢力に抗して前記一方の位置に保持するとともに、前記押圧部材の他方向への移動により、前記一方の位置での保持を解除する保持機構とを備えたことを特徴とするキャッピング操作機構。
  2. 前記保持機構は前記キャップ部材の一部が係合するガイド溝を備え、
    該ガイド溝は、
    前記キャップ部材が前記付勢部材の付勢力に基づき前記第1方向に移動するときに前記キャップ部材の一部が係合する第1方向案内部と、
    前記キャップ部材が前記押圧部材の押圧力に基づき前記第2方向に移動するときに前記キャップ部材の一部が係合する第2方向案内部と、
    前記第1方向案内部の前記第2方向側の端部と前記第2方向案内部の前記第2方向側の端部との間を前記第1方向側に凹状をなして連絡するように形成され、前記キャップ部材が前記押圧部材による押圧状態を解除されて前記付勢部材の付勢力に基づき前記第1方向に移動しようとするときに前記キャップ部材の一部が前記第1方向への移動を規制された状態で係合する保持凹部とを含むことを特徴とする請求項に記載のキャッピング操作機構。
  3. ノズル開口から液体を噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置に備えられるメンテナンスユニットであって、
    前記液体噴射ヘッドに対して前記ノズル開口を囲んだ状態で当接可能に形成されたキャップ部材と、
    請求項1又は2に記載のキャッピング操作機構とを備えたことを特徴とするメンテナンスユニット。
  4. ノズル開口から液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドに対して前記ノズル開口を囲んだ状態で当接可能に形成されたキャップ部材と、
    請求項1又は2に記載のキャッピング操作機構とを備えたことを特徴とする液体噴射装置。
JP2007004425A 2007-01-12 2007-01-12 キャッピング操作機構、メンテナンスユニット、及び液体噴射装置 Expired - Fee Related JP4831347B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007004425A JP4831347B2 (ja) 2007-01-12 2007-01-12 キャッピング操作機構、メンテナンスユニット、及び液体噴射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007004425A JP4831347B2 (ja) 2007-01-12 2007-01-12 キャッピング操作機構、メンテナンスユニット、及び液体噴射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008168527A JP2008168527A (ja) 2008-07-24
JP4831347B2 true JP4831347B2 (ja) 2011-12-07

Family

ID=39697078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007004425A Expired - Fee Related JP4831347B2 (ja) 2007-01-12 2007-01-12 キャッピング操作機構、メンテナンスユニット、及び液体噴射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4831347B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10193627A (ja) * 1996-12-28 1998-07-28 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置のメンテナンス装置
JP3827302B2 (ja) * 2002-06-07 2006-09-27 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JP2004142332A (ja) * 2002-10-25 2004-05-20 Canon Inc 液体吐出ヘッドの回復処理装置およびそれを用いる画像形成装置
JP2006264111A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Canon Inc インクジェット記録装置
JP4835834B2 (ja) * 2005-03-29 2011-12-14 セイコーエプソン株式会社 記録ヘッドのキャッピング装置、記録装置および液体噴射装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008168527A (ja) 2008-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9592673B2 (en) Maintenance device and liquid ejecting apparatus
US8454121B2 (en) Liquid ejecting apparatus
US7832832B2 (en) Liquid injection apparatus
JP4508115B2 (ja) 駆動力伝達装置、機械装置、及び液体噴射装置
JP4586978B2 (ja) 記録ヘッドのキャッピング装置、記録装置、および、液体噴射装置。
JP4844413B2 (ja) 流体噴射装置
JP4831347B2 (ja) キャッピング操作機構、メンテナンスユニット、及び液体噴射装置
JP2008168528A (ja) メンテナンスユニット及び液体噴射装置
JP4848807B2 (ja) 液体噴射装置
JP4835834B2 (ja) 記録ヘッドのキャッピング装置、記録装置および液体噴射装置
JP4508121B2 (ja) 液体噴射装置
JP4946550B2 (ja) ワイピング装置、並びに同ワイピング装置を備えたメンテナンスユニット及び流体噴射装置
JP2007216464A (ja) 記録ヘッドのキャッピング装置、記録装置および液体噴射装置
US8596751B2 (en) Head cap and ink-jet printer
JP2008162064A (ja) キャッピング操作機構、メンテナンスユニット、及び液体噴射装置
JP2008057474A (ja) チューブポンプ及び液体噴射装置
JP4604602B2 (ja) 液体噴射装置及び液体噴射装置の吸引機構
JP2009023178A (ja) 流体噴射装置
JP2008221702A (ja) ワイピング装置、及び同ワイピング装置を備えたメンテナンスユニット及び流体噴射装置
JP4168838B2 (ja) 液体噴射装置
JP4835833B2 (ja) 記録ヘッド吐出特性維持装置、記録装置
JP4332723B2 (ja) 記録装置及び液体噴射装置
JP2009023177A (ja) 流体噴射装置
JP4232805B2 (ja) チューブポンプ及び液体噴射装置
JP4175412B2 (ja) チューブポンプ及び液体噴射装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110607

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110824

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110906

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140930

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees