JP4835358B2 - 画像読み取り装置および画像読み取り方法 - Google Patents
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(A)原稿から画像を読み取る画像読み取りセンサと、
(B)前記画像読み取りセンサにより原稿から画像が読み取られる際に、前記画像読み取りセンサを前記原稿に対して相対的に移動させるモータと、
(C)前記画像読み取りセンサにより原稿から画像が読み取られる際に、前記画像読み取りセンサにより原稿から画像が1ライン読み取られる毎に、前記画像読み取りセンサが移動と停止を繰り返すように前記モータを制御するモータ制御部であって、前記画像読み取りセンサが1ライン分の移動に要した時間に基づき、前記モータを制御する電流の電流値の設定を変更するモータ制御部と、
(D)を備えたことを特徴とする画像読み取り装置である。
原稿から画像を読み取る画像読み取りセンサと、
前記画像読み取りセンサにより原稿から画像が読み取られる際に、前記画像読み取りセンサを前記原稿に対して相対的に移動させるモータと、
前記画像読み取りセンサにより原稿から画像が読み取られる際に、前記画像読み取りセンサにより原稿から画像が1ライン読み取られる毎に、前記画像読み取りセンサが移動と停止を繰り返すように前記モータを制御するモータ制御部であって、前記モータ制御部は、前記モータを制御する電流の電流値を時間経過に伴い所定幅増加させるとともに、前記モータが所定量回転する毎に前記電流値を所定値分だけ減少させる制御を前記画像読み取りセンサが1ライン分移動する間繰り返し、前記画像読み取りセンサが1ライン分の移動に要した時間に基づき、前記電流値の設定を変更するモータ制御部と、
を備えたことを特徴とする画像読み取り装置である。
(B)前記画像読み取りセンサにより原稿から画像が読み取られる際に、前記画像読み取りセンサを前記原稿に対して相対的に移動させるモータと、
(C)前記画像読み取りセンサにより原稿から画像が読み取られる際に、前記画像読み取りセンサにより原稿から画像が1ライン読み取られる毎に、前記画像読み取りセンサが移動と停止を繰り返すように前記モータを制御するモータ制御部であって、前記画像読み取りセンサが1ライン分の移動に要した時間に基づき、前記モータを制御する電流の電流値の設定を変更するモータ制御部と、
(D)を備えたことを特徴とする画像読み取り装置。
以下に本発明に係る画像読み取り装置の実施の形態について説明する。図1〜図3は、画像読み取り装置の一実施形態について説明したものである。図1は、画像読み取り装置の一実施形態を説明したものである。図2は、画像読み取り装置の内部構成の一例を説明する図である。図3は、画像読み取り装置のブロック構成の一例を説明する図である。
画像読み取り装置10の内部には、図2に示すように、キャリッジ40と、このキャリッジ40を原稿台12に対して所定の間隔を保ちつつ図中矢印A方向に沿って平行に移動させる駆動機構42と、このキャリッジ40を支持しつつその移動を案内するガイド44とが設けられている。
制御部52は、図3に示すように、コントローラ60と、モータ制御部62と、ランプ制御部64と、センサ制御部66と、AFE(Analog Front End)部68と、デジタル処理回路70と、インターフェイス回路72とを備えている。さらに、AFE(Analog Front End)部68は、アナログ信号処理回路74と、A/D変換回路76とを備えている。
露光ランプ46は、レッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の3色のLEDランプを備えている。これらRGB3色のLEDランプは、イメージセンサ50により原稿5から画像が読み取られるときに、それぞれ個別に異なるタイミングにて点灯される。つまり、例えば、3色のLEDランプは、レッド(R)→グリーン(G)→ブルー(B)の順にて点灯される。
図5は、イメージセンサ50に設けられた光電変換素子の一例について説明したものである。本実施形態のイメージセンサ50は、光電変換素子として、同図に示すように、所定の方向に沿って1列に並んで配列された複数のフォトダイオード80と、電荷転送部82(CCD:charge-coupled device)と、複数のフォトダイオード80と電荷転送部82との間に各々設けられた複数のゲート84とを備えている。
<従来の問題点>
このような画像読み取り装置にあっては、イメージセンサ50により原稿から画像を1ライン読み取る毎に、キャリッジ40が移動と停止を繰り返すように制御するときに、キャリッジ40の1ライン分の移動に予想以上に時間がかかる場合があった。また、キャリッジ40が目標停止位置を行き過ぎてしまう場合があった。1ライン分の移動に予想以上に時間がかかった場合には、1ライン分の画像の読み取りが終了しているにもかかわらず、次のラインの読み取りを行うことができず、処理が停滞してしまうといった問題が発生した。
そこで、本実施形態では、キャリッジ40が1ライン分移動するのに要する時間を計測して、次のラインを移動するときのキャリッジ40の移動速度を適切に設定する。これにより、処理速度の向上を図る。
まず、ここでは、駆動モータ58の制御方法について説明する。図6は、駆動モータ58の制御方法の一例について説明したものである。モータ制御部62は、駆動モータ58を制御するために、駆動モータ58を制御する電流の電流値を設定する。ここで、モータ制御部62は、同図に示すように、キャリッジ40を移動させるために、駆動モータ58を制御する電流の電流値を増大させる。これによって駆動モータ58が回転し、キャリッジ40は移動を開始する。キャリッジ40が1ライン分(例えば、画像読み取り解像度が1200dpiの場合には、1ライン=1/1200インチ)移動したときには、モータ制御部62は、駆動モータ58を制御する電流の電流値を減少させる。
本実施形態では、キャリッジ40が1ライン分移動するために要した時間を計測して、その計測した時間に基づき、駆動モータ58を制御する電流の電流値の設定を変更する。
モータ制御部62は、計測した時間が所定時間よりも長い場合に、駆動モータ58を制御する電流の電流値がより大きな値になるように設定を変更する。ここで、モータ制御部62により実行される設定の変更方法について具体例を挙げて説明する。
ここでは、初期電流値D0の設定値を変更する。初期電流値D0が大きくなるように設定を変更すれば、駆動モータ58を制御する電流の電流値をモータ制御部62が徐々に増大させるときに、より早い段階にて電流値を増大させることができる。これによって、駆動モータ58が回転し始めるタイミングを早めることができる。このことから、モータ制御部62が、駆動モータ58を制御する電流の電流値を初期電流値D0に設定してから駆動モータ58が回転し始めるまでの時間を短縮することができ、処理効率の向上を図ることができる。
ここでは、所定の時間間隔ΔTsおよび所定幅ΔDtのうちの少なくともいずれか一方の設定を変更する。所定の時間間隔ΔTsが短くなるように設定を変更した場合には、駆動モータ58を制御する電流の電流値の増加率を高めることができる。つまり、短時間で電流値を増大させることができる。このことから、駆動モータ58が回転し始めるまでの時間を短縮することができ、処理効率の向上を図ることができる。
ここでは、電流値を減少させる所定値Dmの設定を変更する。所定値Dmが小さくなるように設定すれば、駆動モータ58を制御する電流の電流値がモータ制御部62により減少された後、再びモータ制御部62が電流値を徐々に増大させる際に、スタートとなる電流値を大きな値にすることができる。これによって、次の電流値の増加の際に短時間で電流値を増大させることができる。このことから、駆動モータ58が回転し始めるまでの時間を短縮することができ、処理効率の向上を図ることができる。
なお、モータ制御部62により計測された時間が所定時間よりも長い場合、所定時間を超えた時間に応じて、これら初期電流値D0、所定の時間間隔ΔTs、所定幅ΔDtまたは所定値Dmの設定の変更を行っても良い。つまり、モータ制御部62により計測された時間が所定時間よりも長ければ長いほど、これら初期電流値D0、所定の時間間隔ΔTs、所定幅ΔDtまたは所定値Dmに大きな変更が加えられるようにしても良い。
このようにしてモータ制御部62により計測された時間が所定時間よりも長い場合に、駆動モータ58を制御する電流の電流値がより大きな値になるように設定を変更した場合に、駆動モータ58を制御する電流の電流値が大きくなり過ぎてしまい、キャリッジ40が目標停止位置に到達してもその目標停止位置にてスムーズに停止させることができなくなってしまう虞が発生した。
(A)電流値の増加率の他の設定方法
駆動モータ58を制御する電流の電流値の増加率については、次のように設定すると良い。図9は、電流値の増加率の他の設定方法の一例について説明したものである。ここでは、駆動モータ58を制御する電流の電流値の増加率が経過時間とともに徐々に大きくなっている。すなわち、所定の時間間隔ΔTsにて電流値が増加する所定幅ΔDtが、経過時間とともに徐々に大きくなっている。ここでは、所定幅ΔDtが、「+20」を初期値として、電流値に5回加算される毎に『+6』ずつ増大するように設定されている。つまり、所定幅ΔDtの増加量が『+6』に設定されている。これによって、所定幅ΔDtは、「+20」→「+26」→「+32」→「38」→「+44」といった順に徐々に増えている。そして、エンコーダ90から出力されたパルス信号にエッジが入力されて電流値が減少した後は、所定幅ΔDtは、また再び、「+20」を初期値として徐々に増加する。
電流値を減少させる所定値Dmについては、次のように設定すると良い。図10は、電流値を減少させる所定値Dmの他の設定方法の一例について説明したものである。ここでは、所定値Dmの設定を、駆動モータ58の現在の回転速度(キャリッジ40の現在の移動速度)に基づき変更する。具体的には、駆動モータ58の現在の回転速度と、目標回転速度との差分に基づき、所定値Dmの設定を変更する。
補正値=係数×(現在回転速度−目標回転速度) …………(2)
係数を正の数とすると、現在回転速度<目標回転速度の関係が成り立つときには、補正値<0となり、所定の設定率Ksは小さくなる方向に変更される。したがって、駆動モータ58を制御する電流の電流値は、大きくなる方向に補正される。一方、現在回転速度>目標回転速度の関係が成り立つときには、補正値>0となり、所定の設定率Ksは大きくなる方向に変更される。したがって、駆動モータ58を制御する電流の電流値は、小さくなる方向に補正される。
図11は、モータ制御部62により実際に実施される駆動モータ58の制御手順の一例について説明したものである。
以上本実施形態では、イメージセンサ50により原稿から画像を1ライン読み取る毎に、キャリッジ40が移動と停止を繰り返すように制御するときに、キャリッジ40が1ライン分移動するのに要する時間を計測して、計測した時間に基づき、駆動モータ58を制御する電流の電流値の設定を変更する。このことから、キャリッジ40が1ライン分移動するのに要する時間が長い場合には、駆動モータ58を制御する電流の電流値がより大きくなるようにその設定を変更することができる。これによって、キャリッジ40が1ライン分移動するのに要する時間を短くして、処理速度の向上を図ることができる。
以上、一実施形態に基づき説明したが、上記の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更または改良され得るとともに、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
前述した実施の形態では、「画像読み取りセンサ」として、キャリッジ40に設けられたイメージセンサ50を例にして説明したが、ここでいう「画像読み取りセンサ」にあっては、必ずしもこのようなキャリッジ40に設けられたセンサには限られない。つまり、原稿15に対して相対的に移動して原稿から画像を読み取るセンサであれば、どのようなタイプのセンサであっても構わない。すなわち、原稿が「画像読み取りセンサ」に対して相対的に移動して原稿から画像を読み取るセンサが含まれていても構わない。
前述した実施の形態では、「モータ」として、イメージセンサ50(画像読み取りセンサ)を搭載したキャリッジ40を移動させる駆動モータ58を例にして説明したが、ここでいう「モータ」にあっては必ずしもこのようなモータには限られない。すなわち、画像読み取りセンサ(イメージセンサ50)により原稿から画像が読み取られる際に、画像読み取りセンサ(イメージセンサ50)を原稿に対して相対的に移動させるモータであれば、どのようなタイプのモータであっても構わない、すなわち、ここでいう「モータ」には、「画像読み取りセンサ」に対して原稿を相対的に移動させるためのモータが含まれていても構わない。
前述した実施の形態では、「画像読み取り装置」として、画像読み取りセンサが、原稿台にセットされた原稿に対して相対的に移動するキャリッジに設けられた画像読み取り装置を例にして説明したが、ここでいう「画像読み取り装置」にあっては、必ずしもこのようなタイプの「画像読み取り装置」には限られない。つまり、原稿15に対して相対的に移動して原稿から画像を読み取る画像読み取りセンサを備えた画像読み取り装置であれば、どのようなタイプの画像読み取り装置であっても構わない。すなわち、ここでいう「画像読み取り装置」にあっては、原稿が「画像読み取りセンサ」に対して相対的に移動して原稿から画像を読み取るような画像読み取り装置も含まれる。
18 ヒンジ部、20 コンピュータ装置、22 コンピュータ本体、
24 表示装置、26 入力装置、28 FDドライブ装置、
30 CD−ROMドライブ装置、32 読み取り装置、34 キーボード、
36 マウス、40 キャリッジ、42 駆動機構、44 ガイド、
46 露光ランプ、48 レンズ、50 イメージセンサ、
52 制御部、54 タイミングベルト、
55 プーリ、56 プーリ、58 駆動モータ、60 コントローラ、
62 モータ制御部、64 ランプ制御部、66 センサ制御部、
68 AFE(Analog Front End)部、70 デジタル処理回路、
72 インターフェイス回路、74 アナログ信号処理回路、
76 A/D変換回路、80 フォトダイオード、82 電荷転送部、
84 ゲート、90 エンコーダ、92 エンコーダ符号板、94 検出部
Claims (12)
- 原稿から画像を読み取る画像読み取りセンサと、
前記画像読み取りセンサにより原稿から画像が読み取られる際に、前記画像読み取りセンサを前記原稿に対して相対的に移動させるモータと、
前記画像読み取りセンサにより原稿から画像が読み取られる際に、前記画像読み取りセンサにより原稿から画像が1ライン読み取られる毎に、前記画像読み取りセンサが移動と停止を繰り返すように前記モータを制御するモータ制御部であって、前記モータ制御部は、前記モータを制御する電流の電流値を時間経過に伴い所定幅増加させるとともに、前記モータが所定量回転する毎に前記電流値を所定値分だけ減少させる制御を前記画像読み取りセンサが1ライン分移動する間繰り返し、前記画像読み取りセンサが1ライン分の移動に要した時間に基づき、前記電流値の設定を変更するモータ制御部と、
を備えたことを特徴とする画像読み取り装置。 - 前記モータ制御部は、前記所定幅を時間経過に伴い増加することを特徴とする請求項1に記載の画像読み取り装置。
- 前記モータ制御部は、前記画像読み取りセンサが目標停止位置を行き過ぎた場合にその行き過ぎた距離に基づき、前記モータを制御する電流の電流値の設定を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読み取り装置。
- 前記モータ制御部は、前記電流値の設定として、前記画像読み取りセンサの移動開始時における前記電流値の初期値の設定を変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
- 前記モータ制御部は、前記電流値の設定として、前記電流値の時間経過に伴う増加率の設定を変更することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
- 前記モータ制御部は、前記電流値の設定として、前記モータが所定量回転する毎に前記電流値を減少させる前記所定値の設定を変更することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
- 前記モータ制御部は、前記電流値を時間経過に伴い段階的に増加させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
- 前記モータ制御部は、前記電流値の増加率を時間経過に伴い変更することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
- 前記モータ制御部は、前記所定値を、減少前の前記電流値に基づき設定することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
- 前記モータ制御部は、前記所定値を前記画像読み取りセンサの移動速度に基づき設定することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
- 前記モータ制御部は、前記所定値を前記画像読み取りセンサの移動速度と目標移動速度との差分に応じて変更することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
- 画像読み取りセンサにより原稿から画像を読み取る際に、前記画像読み取りセンサにより原稿から画像が1ライン読み取られる毎に、前記画像読み取りセンサが移動と停止を繰り返すように前記モータを制御し、前記モータを制御する電流の電流値を時間経過に伴い所定幅増加させるとともに、前記モータが所定量回転する毎に前記電流値を所定値分だけ減少させる制御を前記画像読み取りセンサが1ライン分移動する間繰り返し、前記画像読み取りセンサが1ライン分の移動に要した時間に基づき、前記電流値の設定を変更することを特徴とする画像読み取り方法。
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